JPH0567367A - テープテンシヨン制御装置 - Google Patents

テープテンシヨン制御装置

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Publication number
JPH0567367A
JPH0567367A JP3227968A JP22796891A JPH0567367A JP H0567367 A JPH0567367 A JP H0567367A JP 3227968 A JP3227968 A JP 3227968A JP 22796891 A JP22796891 A JP 22796891A JP H0567367 A JPH0567367 A JP H0567367A
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JP
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tape
reel
tension
control mechanism
supply
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Application number
JP3227968A
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English (en)
Inventor
Masaji Tsuji
政次 辻
Shigemi Asai
重美 浅井
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Publication of JPH0567367A publication Critical patent/JPH0567367A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトカセットテープレコーダ等をはじ
めとするテープ走行装置において、比較的小さく簡単な
部材で構成することにより、一定のテープテンションに
制御できる、テープテンション制御機構を提供すること
を目的とする。 【構成】 テープ走行装置内に、あるいは、テープ走行
装置で使用するテープカセット内に、供給側リールのテ
ープ外周面に当接する当接機構を有し、供給側テープ量
に応じて負荷トルクを制御し、上記当接機構に付加する
ことにより、テープテンションを一定となるようにす
る。また、上記テープカセット内にテンシヨン変動によ
り、所定範囲移動可能な可動機構の変位によって、供給
側リールの負荷トルクを制御する事によりテープテンシ
ョンを一定となるようにする。 【効果】 従来のテープテンション制御機構に比べて、
小さな部材で簡単に構成できるため、メカサイズの縮小
化がはかられ、しかも、低消費電力化が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンパクトカセットテ
ープレコーダ等をはじめとするテープ走行装置におい
て、テープテンションを一定に保ちつつテープ走行させ
る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、リール台回転周期を
検出し、この情報よりテープ巻き径を算出し、求められ
たテープ巻き径より、リールモータトルクを制御し、バ
ックテンションを制御する方法を図13に、リール台に
ヒステリシス板を用いて、バックテンションを制御する
方法を図14に、またヘッド接触部にパッド材を設けた
方法を図15に示す。更にテンションセンサによりテン
ションを検出し制御する方法を図16に示す。
【0003】まず図13において磁気テープ走行経路
は、一端を巻き取りリール59他端を供給リール58内
で構成され、両端の間に複数のテーブガイド51が配さ
れ、テープ走行は、キャプスタン54とピンチローラ5
3間にテープ52を挟持し、回転する事によりなる。テ
ープ52は巻き取りリール59により巻き取られ、バッ
クテンションFは、供給側リールモータ57のモータト
ルクTMを制御する事により一定に保たれる。ここで、
供給側リール58には、供給リール軸60に固定され
た、回転検出板55が設けられており、検出板55は、
供給側リール58の回転と共に回転される。またホトセ
ンサー56が、検出板55の回転有無を検出できる位置
にシャーシ50に取り付けられており、該ホトセンサー
56の出力がマイコン61に入力される。マイコン61
は前記ホトセンサー56の出力とテープ速度vより現段
階でのテープ巻き径Rを算出する。該マイコン61は求
められたテープ巻き径RよりバックテンションFを一定
にするために必要な電圧Vを駆動回路62に出力し、該
駆動回路62よりモータ57へ伝えられ、バックテンシ
ョンFの一定制御が行われる。
【0004】次に図14を説明する。図14においてテ
ープ走行経路、走行方式は、図13と同様である。バッ
クテンションFは、供給側リール58に取り付けられた
ヒステリシス板63のヒステリシス負荷により発生させ
られテープ走行される。
【0005】次にヘッド接触部にパッド材を設けた例を
図15に示す。図15において、テープ走行経路、走行
方式は図13と同様である。バックテンションFは、特
別な機構によって与えてはおらず、磁気ヘッド66とテ
ープ52が接触する部分67のテープ裏側に両端支持の
板バネ65の中心に配置したパッド64によりヘッド接
触部67で必要な接触圧を得ている。
【0006】図16における方式においては、テープカ
セット68内よりテープ52を引き出して、板バネとテ
ープガイドにより構成されたテンションセンサー69に
巻きつけるようテープガイド51を配して、テープ走行
を行い、該テンションセンサー69の変位量を供給側リ
ール58へワイヤ70による摩擦力の強弱により伝達
し、テープテンションFを一定に保っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術における
課題を以下に掲げる。図13における方式においては、
バックテンションFを一定に制御する事は可能である
が、モータトルクTMにより、バックテンションFの制
御を行うため、供給側リール専用のモータ57が必要と
なる。モータは元来テープ走行系の機構部品の中でも、
容積の大きな部品であり、この機構部分の小型設計上大
きな制約となっていた。またモータトルクTMを制御す
るにあたり、ホトセンサー56、マイコン61、駆動回
路62が必要であり、回路設計の手間、回路規模の増
大、配線領域の確保、そして消費電力の増大等といった
点で問題が挙げられていた。
【0008】図14における方式では、モータ,回路等
を必要としないため、テープ走行機構の小型化が可能と
なる。またバックテンションFもヒステリシス板63の
みで発生するため、機構部分の組立て、調整等有利であ
る。しかしながらヒステリシス板63による制御は一定
のトルクTHしか発生出来ずリール巻き径Rの変化に伴
ってバックテンションFが変化してしまい安定なテープ
走行がなされず、近年の動きである高密度記録等におい
て大きな障害となっていた。
【0009】図15における方式では、テープレコーダ
ーの高級機種に見られるように、磁気ヘッド数が2個あ
るいは3個というように複数個となった場合、パッドに
よるテープ押し付けの中心位置を、ヘッドのギャップ部
にズレが生じ、安定なヘッドタッチが得られず、特に高
密度記録等では、大きな障害であった。
【0010】図16における方式では、テープをテープ
カセット内から引き出す必要があるためメカサイズの縮
小化においては、大きな障害であり、さらには、テープ
を引き出す時に必要なテープ引き出し機構の設計の手間
や規模の大きさ等の問題点が挙げられている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るテープテン
ション制御機構は、巻き取り側、供給側それぞれ一対の
リールとテープガイドによりテープ走行経路を形成する
テープ走行装置上で実現され、前記課題を解決するため
テープ走行装置上あるいはテープカセット内にテープ径
の大小に関わらず供給側リールに巻かれたテープの外周
面に当接する当接機構、あるいはテープカセット内にテ
ンションの変動により所定範囲移動する可動機構と、前
記当接機構あるいは、可動機構の変位量によりリールト
ルクを制御する制御機構により構成される。
【0012】
【作用】前記の構成によれば磁気テープは、走行経路手
段により走行経路が形成された後、所定のテープ速度で
走行される。当接機構は、メカシャーシ上あるいはテー
プカセット内に配置され供給側リールに巻かれたテープ
の外周面に当接させるため、該テープ外周面に当接部を
押し当てる方向に引っ張りバネ等で引っ張られており、
リール径の変化に対応できるようになっている。
【0013】制御機構は、当接機構と同様にメカシャー
シ上あるいは、テープカセット内に配置され、供給側リ
ールに摩擦トルクを発生させている。該制御機構は、前
記当接機構の変動に応じて供給側リールの摩擦トルクを
変動、制御し、結果としてテープテンションを一定に保
つよう制御される。
【0014】また、可動機構は、テープカセット内に配
置され、所望のテンション時に所定場所に位置するよう
バネ等により引っ張られたローラーガイドがテープテン
ションの変動により移動できるよう構成されている。こ
の場合、制御機構は、テープカセット内に配置され前記
同様に供給側リールに摩擦トルクを発生させている。該
制御機構は、前記可動機構の変動に応じて、供給側リー
ルの摩擦トルクを変動、制御し、結果としてテープテン
ションを一定に保つよう制御される。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例につ
いて説明する。なお各実施例において同等機能を呈する
部分は同一の記号を与えてある。
【0016】(実施例1)図1は、本発明の当接機構
1,制御機構2で構成したテープテンション制御機構を
備えたテープ走行装置の平面図であり、図2はテープテ
ンション制御機構部を側面より見た図である。テープ
は、巻き取りリール7,供給リール4に巻かれ、両リー
ル間でテープガイド8によってテープ走行経路が形成さ
れ、テープ6はキャプスタン10,ピンチローラ9に挟
持され所定速度vで走行される。
【0017】ここで供給側リール軸3には、該リール軸
を中心とし、該リール軸に固定されたプーリー2cが付
けられており、該プーリーの外周には、他端に固定金具
2aによりシャーシ13に固定されたワイヤ2bが巻き
付けてある。制御機構2は、上記のようにプーリー2c
固定金具2aワイヤ2bで構成される。
【0018】またワイヤ2bのもう一方の端には引っ張
りバネ1dと接続されており、該引っ張りバネの他端
は、シャーシ13上の所定位置1aを中心に回転可能な
可動レバー1b上に取り付けられている。可動レバー1
bには、回転軸が、該回転軸には回転ローラー1cが取
り付けられている。尚回転軸は、可動レバー1bを回転
させた時その回転軌道上に供給側リール4がある位置に
位置決めされる。
【0019】当接機構1は、上記のように引っ張りバネ
1d,可動レバー1b回転ローラー1cにより構成さ
れ、当接機構1は、引っ張りバネ1dにより常に供給側
リール軸3方向へ引っ張られておりテープカセット11
の装着時のみリール軸と反対の方向へ装着レバー5によ
り引っ張られる。
【0020】またテープカセット11の下面には回転ロ
ーラー1cの挿入窓12が設けられている。上記の構成
によって回転ローラー1cは常に供給側リール4に巻か
れたテープの外周面15にいかなるテープ径の時でも当
接させる事が可能となる。またテープに当接する部材に
回転ローラー1cを使用している為、テープ表面にダメ
ージを与えてしまう事は無い。
【0021】上記機構によりテープを走行させた時、ま
ず供給側リール4のテープ径Rが最大のRmaxの状態
すなわちテープ走行開始時のテープテンション制御機構
の状態図を図3に示す。この場合回転ローラー1cとリ
ール軸3までの距離が遠いため、引っ張りバネ1dに接
続されたワイヤ2bを引っ張る力も強く供給側リールに
発生する摩擦力による負荷トルクTは最大となる。
【0022】一方、供給側リールのテープ径が小さい状
態すなわちテープ走行終了直前でのテープテンション制
御機構の状態図を図4に示す。供給側テープ巻き径Rの
減少に伴ないテープ径は再小径Rmaxになり回転ロー
ラー1cは供給側リール軸3に近づき、ワイヤ2bを引
っ張る力は弱くなり、供給側リールに発生する摩擦力に
よる負荷トルクTは最小となる。
【0023】ここでバックテンションFを負荷トルク
T,テープ巻き径Rの関係式F=T/Rの式から見る
と、テープ走行開始時の負荷トルクTmax,テープ径
Rmaxとテープ走行終了直前での負荷トルクTmi
n,テープ径RminのテープテンションFはTmax
/Rmax=Tmin/RminとなるようトルクTを
調整する事によりテープテンションFを一定に保つ事が
出来る。負荷トルクTの強さ調整はワイヤ2bのプーリ
ー2cに巻きついている部分の摩擦係数調整、またはバ
ネの使用範囲長さの張力調整により行なう事が出来、ま
た負荷トルクTのテープ径変化に対する変化量は、引っ
張りバネ1dのバネ定数の調整により行なう事が出来
る。
【0024】本実施例では、可動レバー1bは、カセッ
トの中央付近の位置を中心に回転するよう配置してある
が本発明はこれに限定される事なく可動レバーの回転軌
道上に供給側リールが位置する箇所に回転軸が存在して
いればいかなる場所でもかまわず、またテープ外周面当
接部材には回転ローラー1cを用いたが、例えばテープ
表面のホコリ等を取り除くようなフェルトのようなもの
でもよい。また制御機構として、ワイヤ2bを用いたが
これに限定されるものではなく、例えば帯状の金属板を
用いプーリーが巻きつく部分のみフェルト材等を貼りつ
けたものでも良い。
【0025】(実施例2)図5(a)は、本発明の当接
機構1,制御機構2で構成したテープテンション制御機
構を搭載したテープカセットの平面図を示す。本テープ
カセット20は左右2つのリールを備えたテープ走行装
置によりテープ走行がなされテープテンションの制御
は、前記実施例1の場合と同様に行われこの場合実施例
1で示したテープカセット下面の挿入窓12,装着レバ
ー5は、必要なくなり、また実施例1ではリール軸3に
取り付けたプーリー2cにワイヤ2bを巻きつけていた
が、本実施例では、ワイヤ2cは、リールハブ14に巻
きつけるよう構成され、テープテンションを一定に保つ
事が可能となる。
【0026】(実施例3)図6は当接機構22と制御機
構23で構成したテープテンション制御機構のその他の
実施例でテープ走行装置の平面図であり図7は図6のテ
ープテンション制御機構部分を側面より見た図である。
図6において巻き取りリール4と供給リール7間でテー
プガイド8によってテープ走行経路が形成され、テープ
6は、キャプスタン10,ピンチローラ9間に挟持され
所定の速度vで走行される。ここで供給側リール軸3に
は制御機構23がリール軸3に巻きついて締めつける様
な形で支持されている。尚制御機構23は、リール軸と
共に回転しないよう固定されており、テープ走行時供給
側リール4には、制御機構23の締めつけ力によるトル
クTが発生し、バックテンションFとなる。
【0027】制御機構23は図8にその拡大図を示すよ
うにリール軸3に巻きついて締めつける締めつけ部23
cと締めつけ部の両端をリール半径方向に延長させた両
腕部23a及び締めつけ部23cと両腕部23aを接続
している。板バネ23bにより構成され、両腕部23a
が対向している面には、ガイド溝23dが設けられてい
る。更に締めつけ部23cのリール軸と接触する部分は
フェルト材等の軟かい材質であり、該フェルト材23c
aにコイルバネ23cbが巻き付いた構造となってい
る。 また前記両腕部と同一のリール半径方向には、図
9に示すように調整バネ22a,テープ径伝達棒22
b,ローラ軸22d,回転ローラ22cから成る当接機
構22が取り付けられている。当接機構22は調整バネ
22aより常にリール中心軸3方向に引っ張られてお
り、テープカセット11の装着時のみリール中心軸3よ
り半径方向にカセット装着レバー5により引っ張られ
る。
【0028】またテープカセット11の下面には回転ロ
ーラ22cの挿入窓12が設けられている。上記構成に
よって、回転ローラ22cは、テープカセット11の装
着時には、常に、供給側リール4に巻かれたテープの外
周面15に当接される。またテープカセット11の装着
終了後は、カセット装着レバー5は、引っ張り動作を停
止するため当接機構22にはリール中心軸方向へ、調整
バネ22aによって引っ張られる力のみが働く。
【0029】したがってテープ走行によってテープ巻き
径Rが変化しても回転ローラ22cはリール外周面15
に当接され続け、当接機構22の位置を確認する事で供
給側リール4のテープ巻き径Rを検出する事が出来る。
またテープ当接面は、回転ローラ22cを使用する事に
より滑らかな接触が実現でき、テープ表面にダメージを
与える事は無い。一方テープ径伝達棒22bは前記の制
御機構23の両腕23a間にあるガイド溝23dに沿っ
て該両腕間部を押し開く形で支持され、これにより当接
機構22の位置も支持されている。
【0030】上記の様な構成でテープ走行させた時、ま
ず供給側リール4のテープ巻き径Rの大きい状態、すな
わちテープ走行開始時の制御機構23と当接機構22と
の位置関係の平面図を図10に示す。テープ走行開始
時、当接機構22は、リール中心軸3から離れた地点に
位置しているため、テープ径伝達棒22bが制御機構2
3の両腕部23aを押し開く量は、ほとんど無く、締め
つけ部23cによるリール軸3の締めつけ力は、強い状
態であり供給側リール4での発生トルクTは大きい。
【0031】一方、供給側リールのテープ巻き径Rが小
さい場合、すなわちテープ走行終了直前での制御機構2
3と当接機構22との位置関係の平面図を図11に示
す。図10のテープ走行開始時に比べテープ巻き径Rの
減少に伴い、当接機構22の位置は、リール中心軸3に
近づいてくる。
【0032】よって、テープ径伝達棒22bが制御機構
23の両腕部23aを押し開く量は、大きく、締めつけ
部23cによるリール軸3の締めつけ力は弱くなり、供
給側リール4での発生トルクTは小さい。ここで、バッ
クテンションFとトルクT,テープ巻き径Rの関係式F
=T/Rの式から見ると、テープ走行開始時のテープ径
Rの大きい状態では、締めつけ部23cによる発生トル
クTも大きい。またテープ走行終了直前時のリール径R
の小さい状態では、締めつけ部23cによる発生トルク
Tも小さくなり、テープ走行開始時と終了直前時とのバ
ックテンションFは、一定に制御する事が可能である。
【0033】バックテンションFの調整は、締めつけ部
23c内のフェルト材23caの厚さ、摩擦力の変更、
及び板バネ23bのバネ力の変更により行なわれる。例
えば、テープ最大巻き半径Rmaxを25mm、最小巻
き径Rminを10mmで目標のバックテンションFを
20gfとすると、締めつけ部で発生させなければなら
ないトルクTは、まず最大巻き径時では、Tmax=R
max×F=2.5×20=50gf・cmであり、両
腕部23aの開いていない状態でリール軸3に50gf
・cmのトルクが発生するようフェルト材の厚さ及び摩
擦力を調整すれば良い。
【0034】次にテープ最小巻き径時での、必要トルク
TminはTmin=Rmin×F=1.0×20=2
0gf・cmであり、この時の発生トルクの調整は、ま
ず両腕部23aの腕間の開き量をテープ最小巻き径時の
開き量と同量に設定し、この時のトルクが目標値である
20gf・cmとなるよう、前記開き量をコイルバネ2
3ctに伝達する板バネ23bのバネ力を、変更すれば
良い。
【0035】上記の調整により、バックテンションF
は、テープ径変化に対して一定に保たれる。また、図1
0および図11の様に、両腕部23a及びテープ径伝達
棒22bにテーパを設ける事により当接機構22の支持
を確実に行なうことができる。 (実施例4)図12は、本実施例の可動機構40と制御
機構2とで構成されたテープテンション制御機構を備え
たテープカセットの平面図である。図12において、テ
ープ6は巻き取りリール7、供給リール4に巻かれてお
り、両リール間のテープ経路は、固定ガイド8a,回転
ガイド40aにて形成される。
【0036】回転ガイド40aは固定バネ40cにより
リールと反対方向に引っ張られたテンションアーム40
b上に取り付けられ、カセットハーフ41上に形成され
た移動溝41aにより移動範囲が決められる。このよう
に移動範囲を設定するのは、テープカセット不良による
テープテンションの急変に対してもテープの走行経路を
変える事なく、テープダメージを防ぐためである。
【0037】またテンションアーム40bには、可動バ
ネ40dが付けられている。上記の様に可動機構40は
回転ガイド40a,固定バネ40c,テンションアーム
40b,可動バネ40dにより構成される。
【0038】可動バネ40dの他端には、ワイヤ2bが
接続されておりワイヤは供給側リールハブ14に造られ
た図示しないワイヤ溝に沿って巻きつき、カセットハー
フ41上で固定具2aにより固定される。
【0039】上記の様に制御機構2はワイヤ2b,リー
ルハブに造ったワイヤ溝,固定具2aで構成される上記
の機構を備えたテープカセット42は、左右一対のリー
ル,キャプスタン,ピンチローラで構成されたテープ走
行装置に装着して、テープ走行される。上記テープカセ
ット42をテープ走行させると、テープテンションFの
変動により、回転ガイド40aが移動溝41aの範囲内
で移動する。回転ガイド40aが移動する事により可動
バネ40dに接続されたワイヤ2bによる供給側リール
4への摩擦による負荷トルクTが変動し、結果的にテー
プテンションが一定に保たれる。テープテンション調整
は、固定バネ40c,可動バネ40dのバネ力とワイヤ
2bの摩擦力を変化させる事により行なわれる。尚本実
施例では、テンションアーム40b,固定バネ40cを
使用した例を示したが、これに限定される事なく、例え
ば板状のバネを使用する事によりテンションアームの役
割りをカバーさせる事が出来る。
【0040】以上の実施例1から実施例4で述べた実施
例は、テープ走行が一方向のみのテープテンション制御
機構について説明したが、左・右両方のリールに、本発
明のテープテンション制御機構を取り付けるよう構成す
ることにより往復走行にも対応する事が可能となる。一
例として、実施例2に基づく往復走行対応のテープテン
ション制御機構を図5(b)に示す。
【0041】このように本発明は、走行装置または、テ
ープカセット内に供給側リールに巻かれたテープの外周
面に当接する当接機構あるいは、テープカセット内に装
備されたテープテンションの変動を検出する可動機構を
用いて走行装置、あるいはテープカセット内に設けた供
給側リールに負荷トルクを与える制御機構の発生させる
トルクを制御する事により、テープテンションを一定制
御するものである。
【0042】したがって、モータ,マイコン等の電気部
品を使用する必要が無く、回路設計上、回路作製上で大
きな作業の軽減がなされ、機構も簡単で小型化が可能で
ありモータを使用するよりもメカサイズの縮小化も可能
となる。またテープカセット内からテープを引き出す必
要がないため、テープ引き出し機構が必要なくなり、ま
たメカのサイズも格段に小さくする事が可能となる。
【0043】更にテープテンションも一定に保つ事がで
き、テープ走行、ヘッドタッチも向上する。
【0044】
【発明の効果】本発明に係るテープテンション制御機構
は、以上のようにテープ走行装置にまたテープカセット
内に搭載され、供給側リールのテープ径あるいは、テー
プテンションの変化により該供給側リールに発生させる
負荷トルクを変化させテープ走行開始から終了まで一定
のテープテンションに制御する事を可能としている。
【0045】本機構は、比較的小さく、簡単な部材で構
成されているため、またテープカセット内に搭載されて
おり、テープカセット内からテープを引き出す必要もな
いためメカサイズの大幅な縮小化が可能となる。また、
モータ,マイコン,等電気部品を用いる必要が無いた
め、回路設計,試作,調整の手間を省く事ができ、か
つ、低消費電力化が可能となる。また当接機構を用いた
場合には、テープのたるみが防止でき、テープ表面に付
着したホコリ等が除去できるといった効果が奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】当接機構と制御機構によるテープテンション制
御機構を搭載したテープ走行装置の実施例1の平面図で
ある。
【図2】当接機構と制御機構によるテープテンション制
御機構の実施例1の側面図である。
【図3】テープ径が最大の時の実施例1の当接機構と制
御機構の位置関係図である。
【図4】テープ径が最小時の実施例1の当接機構と制御
機構の位置関係図である。
【図5】当接機構と制御機構によるテープテンション制
御機構をテープカセット内に搭載した図である。
【図6】当接機構と制御機構によるテープテンション制
御機構を搭載したテープ走行装置の実施例3の平面図で
ある。
【図7】当接機構と制御機構によるテープテンション制
御機構の実施例3の側面図である。
【図8】実施例3の制御機構の斜視図である。
【図9】実施例3の当接機構の斜視図である。
【図10】テープ径の大きい状態での実施例3のテープ
テンション制御機構の位置関係図である。
【図11】テープ径の小さい状態での実施例3のテープ
テンション制御機構の位置関係図である。
【図12】可動機構と制御機構によるテープテンション
制御機構を搭載したテープカセットの実施例4の平面図
である。
【図13】従来手法の実施例を説明する図である。
【図14】ヒステリシス板により定テンション制御を行
う構成の実施例を示す図である。
【図15】ヘッド制御部にパッド材を設けることにより
定テンション制御を行う構成の実施例を示す図である。
【図16】テンションセンサによりテープテンションを
検出し定テンション制御を行う構成の実施例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 第1例の当接機構 1a 固定軸 1b 可動レバー 1c 回転ローラー 1d 引っ張りバネ 2 第1例の制御機構 2a 固定具 2b ワイヤ 2c プーリー 22 第2例の当接機構 22a 引っ張りバネ 22b テープ径伝達棒 22c 回転ローラー 22d 回転軸 23 実施例3の制御機構 23a 両腕部 23b 板バネ部 23c 締めつけ部 23ca フェルト材 23cb コイルバネ 23d ガイド溝 40 可動機構 40a 回転ガイド 40b テンションアーム 40c 固定バネ 40d 可動バネ 41 カセットハーフ 41a 移動溝 8 テープガイド 3 供給側リール軸 4 供給側リール 5 装着レバー 6 テープ 7 巻き取りリール 11,20,42 テープカセット 15 供給側リールのテープ外周面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右2つのリール軸を有し、テープカセ
    ットを該リール軸に装着し、該リール軸の回転力、また
    は、テープ走行経路内に設けられた、キャプスタンとピ
    ンチローラによりテープを挟持し、該キャプスタン,ピ
    ンチローラの回転力にてテープを走行する装置のテープ
    テンションの制御装置において、 該走行装置内に、あるいは該走行装置で使用するテープ
    カセット内に供給側リールのテープ面に当接する当接手
    段と、供給側テープ量の変化による当接機構の変位量に
    よって供給側リールの負荷トルクを制御する制御手段を
    備えた事を特徴とするテープテンション制御装置。
  2. 【請求項2】 前記当接手段は、テープテンションの検
    出機能をもち、テープテンションの変動により、所定範
    囲移動可能にした可動手段と、該可動手段の変位によ
    り、供給リールの負荷トルクを制御する制御手段を、テ
    ープカセット内に備えたことを特徴とする、請求項1記
    載のテープテンション制御装置。
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