JPH056577Y2 - - Google Patents

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JPH056577Y2
JPH056577Y2 JP1983145125U JP14512583U JPH056577Y2 JP H056577 Y2 JPH056577 Y2 JP H056577Y2 JP 1983145125 U JP1983145125 U JP 1983145125U JP 14512583 U JP14512583 U JP 14512583U JP H056577 Y2 JPH056577 Y2 JP H056577Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はリバース式テープレコーダの走行途中
におけるマニアル操作によるデイレクシヨン切換
え機構に係り、更に詳しくはこの切換えに要する
スペースなどのロスを極力少なくしたリバース式
テープレコーダのデイレクシヨン切換え機構に関
する。
背景技術とその問題点 従来のリバース式テープレコーダの走行途中に
おけるマニアル操作によるデイレクシヨン切換え
機構においては、リモコン操作を行うために、ソ
レノイド作動方法やモータ駆動方法などが用いら
れていたが、これらの作動や駆動に要する電流値
やスペース等にロスが多かつた。
考案の目的 本考案は以上の実情に鑑みなされたもので、そ
の目的は、切換えに要するスペース的なロスの少
ない構造が簡素なリバース式テープレコーダのデ
イレクシヨン切換え機構を提供することにある。
考案の概要 本考案は以上の目的を達成するため、リール台
の回転に追従して一方向に回動付勢される回動レ
バーと、この回動レバーに連携し、テープエンド
で上記回動レバーの付勢力がなくなるとテープの
走行方向を反転させる制御レバーと、ソレノイド
に通電することによつて上記回動レバーを上記付
勢力に抗して所定の位置に保持させるデイレクシ
ヨン切換えレバーとを備え、テープ走行途中に上
記デイレクシヨン切換えレバーを上記ソレノイド
によつて動作させ、上記回動レバーを上記付勢力
に抗して回動させて所定の位置に保持するととも
に、上記回動レバーの回動に連携して上記制御レ
バーによつてテープの走行方向を反転させるよう
に構成した。
以上のように構成することにより、エンド検出
によるオートリバース機構を利用し、このオート
リバース機構にデイレクシヨン切換えのための僅
かな機構を加える程度でその機能を果させること
ができるから、構造が非常に簡潔なロスの少ない
デイレクシヨン切換え機構を提供することができ
る。
実施例 以下本考案を適用したリバース式テープレコー
ダの一実施例を図面に基づき説明する。
(装置全体の概略説明) 第1図において符号11〜15は夫々、シヤー
シ16の下面側を摺動する録音用、再生用、巻戻
し用(ノーマル走行時)、停止並びにエジエクト
用及び早送り用(ノーマル走行時)の各操作スラ
イダである。そして符号17は上記の操作スライ
ダ11〜13,15の往動に連動してこれらと直
交する矢印a方向に往動してスイツチ18をオン
にするスイツチオン・オフスライダで、上記操作
スライダ11〜13,15がその往動位置にロツ
クされるとこのスライダ17もその往動位置に停
止し、ロツクが解除されて復動するとこのスライ
ダ17も復動してスイツチ18をオフにする。又
符号19は支点軸を中心に回動する捩りばね付き
の回動型ロツク板で、このロツク板19に設けら
れた係合爪によつて上記操作スライダ11〜1
3,15をその往動位置にロツクし、又停止用操
作スライダ14の往動によつてこのロツクが解除
されるように構成されている。
一方、符号20,21はシヤーシ16に設けら
れた軸受に回転自在に枢支されたリール台回転軸
で、シヤーシ16の上面側(カセツト装着面側)
に突出した軸端部にはこの回転軸と一体的に回転
するリール台(図示せず)が設けられており、又
シヤーシ16の下面側の軸端部にはノーマル巻取
りギヤ22及びリバース巻取りギヤ23が夫々固
着されている。又上記リール台回転軸20,21
の中央部には支軸24がシヤーシ16に固定され
ており、この支軸24には中間ギヤ25及び定速
切換え用の回動レバー26が設けられていて、こ
の回動レバー26には中間ギヤ25に噛合する第
1のギヤ27及びこの第1のギヤ27に噛合する
第2のギヤ28が回転自在に取付けられている。
そして回動レバー26が回動されて第1のギヤ2
7が上記ノーマル巻取りギヤ22に噛合するか、
或は第2のギヤ28がリバース巻取りギヤ23に
噛合するかによつてテープの定速走行方向が切換
えられる。なお中間ギヤ25は同じ支軸24に取
付けられたベルトプーリ29を介して駆動され
る。
又シヤーシ16上の所定の位置には、このシヤ
ーシ16上に設けられた軸受に枢支されて回転す
る1対のキヤプスタン軸30,31がシヤーシ1
6の上面側に突出している。そして同キヤプスタ
ン軸30,31のシヤーシ16の下面側には、摩
擦車兼ベルト車であるフライホイール32,33
が一体で回転するように取付けられている。一
方、前記リール台回転軸20,21の夫々には、
高速切換え用の回動レバー34,43が回動自在
に取付けられており、前記操作スライダ13又は
15の往動に連動して矢印b又はc方向に往回動
する。そして一端部に設けられた摩擦車35又は
36がフライホイール32又は33に圧着され、
摩擦車35又は36から同軸のギヤ37又は38
を介してノーマル巻取りギヤ22又はリバース巻
取りギヤ23に高速回転が伝達される。
なお符号39は後で説明するピンチローラの切
換えを制御するスライダであり、又符号40はリ
バースモードで制御する回動可能なスライドレバ
ーである。そして符号41はテープの走行駆動用
のモータであり、符号42はバツテリケースであ
る。
(テープ走行駆動機構の説明) 第2図及び第3図によりテープの走行駆動機構
について説明する。角ベルト45はモータ41の
モータ軸のベルトプーリ46から前記1対のフラ
イホイール33,32を経、支軸24に回転自在
に枢支されたベルトプーリ29を経てモータ軸の
ベルトプーリ46に戻り、エンドレスに掛けられ
ている。そして1対のフライホイール33,32
には、これらが互いに逆方向に回転駆動されるよ
うにたすき掛けに掛けられている。又これらのフ
ライホイール33,32とモータ41とはほぼ横
に一直線に配置されている。なお図示していない
が、モータ41の取付け部は調整可能で、ベルト
の張力が調整できるようになされている。
次に第3図に示す如く、シヤーシ16に固定さ
れた支軸24にはベルトプーリ29の他に、前記
中間ギヤ25、定速切換え用の回動レバー26及
び後で説明するリバース機構に関連するフリクシ
ヨン回動レバー47が取付けられている。即ち、
ベルトプーリ29の突出したボスの端部に固着さ
れたエンドプレート48と中間ギヤ25のボスの
内面孔との間に挿入された圧縮ばね49と、中間
ギヤ25のエンドプレートとベルトプーリ29と
の間の摩擦板50とにより、中間ギヤ25はベル
トプーリ29から摩擦駆動されるように構成され
ている。又上記リバース用のフリクシヨン回動レ
バー47も圧縮ばね51及び摩擦板52とにより
中間ギヤ25に摩擦により結合されており、一
方、定速切換え用の回動レバー26は支軸24に
回動自在に枢支されている。
そして第2図に示す如く、この回動レバー26
の一端部には前記の通り第1のギヤ27と第2の
ギヤ28とが回転自在に取付けられている。一
方、回動レバー26の他端部に先端には、折曲げ
突出片53が上方に突出している。この突出片5
3は、常時は(スタンバイ状態も含む)ヘツド基
板の切欠き溝(一点鎖線)の狭い溝54a内にあ
つて中立位置に保持されているが、再生又は録音
時にヘツド基板が矢印d方向に移動されると、広
い溝54b内に入つてフリーとなり回動自在とな
る。ただしこの回動レバー26の回動は、このレ
バー26に形成された弧状の長孔55とシヤーシ
16に固定されたピンとによつて規制されてい
る。
一方、前記第1のギヤの支軸56には、板ばね
57の先端部のコ字状の係合部が係合しており、
この板ばね57は前記ピンチローラ切換え用のス
ライダ39に固着されていて、第1のギヤ27を
矢印e方向に付勢している。従つて前記再生又は
録音時、定速切換え用のレバーがフリーとなる
と、回動レバー26は矢印f方向に回動されて第
1のギヤ27がノーマル巻取りギヤ22に噛合す
る。即ちモーター41は矢印g方向に回転してい
るから、フライホイール33及びキヤプスタン3
1は矢印h方向、フライホイール32及びキヤプ
スタン30は矢印i方向に夫々回転駆動され、又
ベルトプーリ29及び中間ギヤ25は矢印j方向
に回転駆動されるから、ノーマル巻取りギヤ22
は矢印k方向に回転駆動される。なお第2のギヤ
28がリバース巻取りギヤ23に噛合した時に
は、このリバース巻取りギヤ23は矢印k′方向に
回転駆動される。
以上説明したように、この駆動機構において
は、従来の転換プーリの代りに直接中間ギヤ25
を駆動するようにベルト掛けする構成となつてい
るから、無駄がなく、構造が非常に簡素化され
る。
又フライホイール32,33とモータ41とは
横に一直線状に配置されているから、第1図に示
す位置にバツテリケース42を配置することがで
きる。即ち、図示していないがカセツトホルダを
備えたテープレコーダのケース蓋は、ヘツド側で
あるフライホイール32,33側の支点軸を中心
として開閉される。従つて大きく広く開かれる側
にバツテリケース42が配されているから、バツ
テリの交換がやり易く非常に便利である。
(リバース機構とその動作の説明) 次に第4図及び第5図によりリバース機構につ
いて説明する。
シヤーシ16の下面には、第4図において右側
のキヤプスタン軸30近傍から録音用操作スライ
ダ11の端部に達する前記リバース制御用のスラ
イドレバー40が設けられている。このスライド
レバー40は中間の幅広の部分に形成された長孔
60がシヤーシ16に固定された案内ピン61に
案内された摺動し、かつこの案内ピン61を中止
として回動可能に構成されており、引張ばね62
によつて第4図において右方向に付勢され、所定
の復動位置に停止されている。又このスライドレ
バー40の右側の端部には下方に折曲げられ、前
記ピンチローラ切換え用のスライダ39の端縁部
に当接する折曲げ当接部63が形成されており、
他端部は突出した押圧部64となされている。又
中間の広幅の部分には切欠かれて下方に折曲げら
れ、後で説明するカムと当接する折曲げ被当接部
65が形成されている。
次にスライドレバー40の下面側には、2個の
長孔66が案内ピン67に案内されて左右に摺動
する前記ピンチローラ切換え用のスライダ39が
設けられている。このスライダ39も第4図にお
いて右側のフライホイール32近傍から録音用操
作スライダの端部近くに達しており、中間の上方
に突出したアーム68には、前記板ばね57が固
着されている。そしてこのスライダ39も引張ば
ね69により右方向に付勢されて第4図に示す所
定の復動位置に停止されている。又このスライダ
39の左右の所定の位置には、左右対称でほぼ台
形状をなす1対の切抜かれた案内孔70a,70
bが形成されており、この案内孔70a,70b
内にピンチローラ71a,71bの支軸72a,
72bが挿通されている。そしてこの案内孔70
a,70bの案内面73a,73bによつて上記
支軸72a,72bの位置が規制されるように構
成されている。従つて例えば再生又は録音モード
時にピンチローラの基板はキヤプスタン30,3
1の側に移動されるが、この時第4図に示す如
く、ノーマル走行時には右側のピンチローラ71
aがキヤプスタン30に圧着される。一方、左側
のピンチローラ71bは、その支軸72bが案内
面73bによりその付勢力に抗して移動を規制さ
れているので、キヤプスタン31に圧着されな
い。またスライダ39の左端部にはロツク用の折
曲げ係合部74が形成されている。
次に前記支軸24に回動自在に枢支された前記
フリクシヨン回動レバー47はキー状の形状をな
しており、その先端部の所定の位置にはピン76
が下方に突出されており、又傾斜した案内面77
とこれに引続いた半円形状の第1及び第2の凹部
78a,78b2個が形成されている。
シヤーシ16に固定された支点軸79にはリバ
ースを制御する逆コ字状の揺動型ストツパレバー
80が設けられている。このストツパレバー80
は捩りばね81によつて矢印m方向に回動付勢さ
れており、長い方のレバーの先端には爪状のスト
ツパー82が形成されており、この近傍の所定の
位定の位置には下方に向けられたピン83が設け
られている。そして短い方のレバーの先端部は後
で述べるカムの被当接部84となされている。な
お上記ピン83は前記フリクシヨン回動レバー4
7の傾斜した案内面77に係合するように構成さ
れている。
一方、第4図において左側のキヤプスタン軸3
1には、これと一体に回転する小歯車85が設け
られており、同じくシヤーシ16に支持された支
軸86には、一体的に回転する大歯車87と小歯
車88とが設けられていて、大歯車87は前記小
歯車85に噛合している。そしてシヤーシ16に
支持され、前記ピンチローラ切換え用のスライダ
39の長孔39aを貫通する支軸89には、小歯
車88に噛合する大歯車90と、これと一体的に
回転する偏心カム91とが設けられており、この
偏心カム91は前記揺動型ストツプレバー80の
被当接部84に当接している。
又前記リバース制御用のスライドレバー40の
案内ピン61には、これより細くて一体的な支軸
93が設けられており、この支軸93には欠歯部
94を有し、上記小歯車88に噛合する欠歯歯車
95と偏心カム96とが一体的に回転可能に取付
けられている。そしてこの欠歯歯車95はそのボ
スに設けられた偏心片97とL字状の板ばね98
との係合により、支軸93を中心に矢印n方向に
回転付勢されている。そして欠歯歯車95の所定
の位置には前記揺動型ストツプレバー80のスト
ツパー82に当接する突起99が設けられてお
り、この突起99がストツパー82に当接して欠
歯歯車95が停止している状態では、その欠歯部
94が前記小歯車88に対応する位置にあつて、
両歯車95,88は噛合されていない。
又シヤーシ16に固定されたモータ41近傍の
支点軸101には、2つの突出片を有するリバー
スロツクレバー102が設けられており、引張ば
ね103により矢印o方向に回動付勢されてい
る。即ち支点軸101から遠い突出片104の先
端には、再生用操作スライダ12の先端の逆L字
状の係合片105に係合する爪部106が形成さ
れており、この係合により、再生用操作スライダ
の復動位置におけるリバースロツクレバー102
の回動位置が規制されている。又この突出片10
4の所定の位置には段部107が形成されてお
り、この段部107に前記リバース制御用のスラ
イドレバー40の先端部の押圧部が当接するよう
に構成されている。一方、支点軸101に近い突
出片108はロツク用の突出片であり、面108
aが前記ピンチローラ切換用のスライダ39の係
合部74に係合して、スライダ39をロツクする
ようになされている。
又同じ支点軸101には、上記リバースロツク
レバー102とは別個独立に回動する2つの突出
片を有する録音解除レバー110が設けられてお
り、引張ばね111により同じく矢印o方向に回
動付勢されている。そして中間の突出片112は
被押圧部であり、先端の長い方の突出片113に
は、第5図に示す如く、この突出片113の長さ
方向に傾斜した傾斜面114が形成されている。
なお第5図において符号115は録音解除レバー
110の上方向のストツパーでシヤーシに固定さ
れており、符号116は復動位置におけるストツ
パーである。
次に第5図により、録音及び再生用操作スライ
ダ11,12の端部近傍のリバース動作に関連す
る部分の構造について説明する。録音及び再生用
の操作スライダ11,12の所定の位置にはロツ
ク爪118,119が設けられており、又録音用
操作スライダ11には、前記リバース制御用のス
ライドレバー40の先端の押圧部64をその長さ
方向と直角な方向に押圧する突起120が形成さ
れている。
一方、長い支点軸121を中心に捩りばね12
2によつて矢印p方向に回動付勢されている前記
回動型のロツク板19には、上記ロツク爪11
8,119に係合する係合爪123が設けられて
いる。そしてこのロツク板19の支点軸121を
挟んだ他端部には突起が設けられており、この突
起には前記録音解除レバー110の傾斜面114
に対向する部分に、同一傾斜の案内面124が形
成されている。従つて録音解除レバー110が引
張ばね111に抗して矢印q方向に回動される
と、この解除レバー110の突出片113の傾斜
面114がロツク板19の上記案内面124に当
接する。しかし突出片113はその上面をストツ
パー115で抑えられているから、回動型ロツク
板19は第5図において下方に押され、従つてロ
ツク板19は矢印pと反対の方向に回動し、係合
爪123とロツク爪118,119との係合が解
除される。
次に第6A図〜第7C図により、以上のように
構成されたリバース機構の動作について説明す
る。
前記テープの走行機構の項で説明したように、
フリクシヨン回動レバー47は中間ギヤ25に摩
擦により結合されていて、テープの走行時には矢
印j方向に回動しようとしている。一方、揺動型
のストツパレバー80は捩りばね81によつて矢
印m方向に付勢されているが、その被当接部84
が回転する偏心カム91に当接しているから、こ
の揺動型のストツプレバー80はこの偏心カム9
1によつて付勢力に抗した矢印mと反対の方向の
回動と、付勢力による矢印m方向の回動とを繰返
した揺動運動を続けている。即ち、このストツプ
レバー80のストツパー82近傍のピン83も矢
印r方向及びs方向に揺動している。ところがこ
のピン83はフリクシヨン回動レバー47の傾斜
した案内面77に係合するように構成されている
から、ピン83がこの案内面77に沿つて矢印r
方向及びs方向に移動する。しかし上記の通りフ
リクシヨン回動レバー47は摩擦力により常にi
方向に回転付勢されているから、ピン83はr方
向の移動に対して半円形状の第1の凹部78aま
でしか移動し得ず、再びこの位置からs方向に移
動して元の位置に復帰し、この揺動運動を繰返し
ている。即ちテープの走行時には揺動型ストツプ
レバー80の揺動するストロークは小さく、第6
A図における実線と1点鎖線とで示された状態の
間を揺動しているに過ぎず、従つて欠歯歯車95
の突起99はストツパー82に当接したままであ
り、欠歯歯車95は停止状態を保つている。
ところが例えばノーマル再生モード時にテープ
のエンドが検出されて、ノーマル巻取りギヤ22
がその回転を停止されると、このギヤ22と第1
の歯車27を介して噛合していた中間ギヤ25も
その回転を停止するから、フリクシヨン回動レバ
ー47の矢印j方向の回転付勢力がなくなつてし
まう。従つてフリクシヨン回動レバー47は第6
B図に示す如く、前記ピン83によつて実線で示
す元の位置に戻されこの位置に停止した状態とな
るから、次の段階でのピン83のr方向の移動は
フリクシヨン回動レバー47に拘束されることな
く、半円形状の第2の凹部78bまで大きく移動
する。従つて欠歯歯車95の突起99のストツパ
ー82による拘束が解除されて欠歯歯車95は板
ばね98によつて矢印n方向に回転を始め、この
始動によつて欠歯歯車95は小歯車88と噛合す
るから欠歯歯車95は偏心カム96と共に回転す
る。
ところがリバース制御用のスライドレバー40
の折曲げ被当接部65は偏心カム96に当接して
いるから、この偏心カム96が回転を始めると、
第7A図に示す如く、上記スライドレバー40は
引張ばね62に抗して矢印t方向に往動を始め
る。一方、このスライドレバー40の右側の折曲
げ当接部63はピンチローラ切換え用のスライダ
39に当接しているから、このスライダ39も同
じく矢印t方向に往動する。ところが爪部106
によつて再生用操作スライダ12に係合して第4
図の様な状態に規制されていたリバースロツクレ
バー102は、操作スライダ12の往動によつて
フリーとなり第7A図に実線で示すような状態に
ある。即ち、突出片108の先端部の下端面がス
ライダ39の左端部の折曲げ係合部74の側端面
に載置された状態になつているから、スライダ3
9が矢印t方向に往動して折曲げ係合部74がロ
ツク面108aに到達すると、リバースロツクレ
バー102は引張ばね103の回動付勢力によつ
て矢印o方向に回動し、スライダ39はその往動
位置にロツクされる。
そしてこの状態で前記の通り左側のピンチロー
ラ71bが左側のキヤブスタン31に圧着され、
またスライドレバー40と共に矢印t方向に移動
した板ばね57によつて前記の通り回動レバー2
6が矢印u方向に回動する。従つてベルトプーリ
29からの回転力は中間ギヤ25から第1及び第
2のギヤ27,28を経て、リバース巻取りギヤ
23に伝えられ、リバース再生モードに自動的に
切換えられる。(第7A図において実線の状態か
ら1点鎖線の状態となる。ただしピンチローラ7
1a,71bは1点鎖線の状態から2点鎖線の状
態となる。)そして欠歯歯車95が半回転すると、
スライドレバー40は偏心カム96の回転と共に
引張ばね62により復動し、欠歯歯車がほぼ1回
転すると小歯車88との噛合が外れると共に、突
起99がストツパー82に当接して欠歯歯車95
の回転が停止され、リバース再生モードが継続さ
れる。
なお上記スライドレバー40の復動時、スライ
ドレバー40は引張ばね62により引張られてお
り、かつ案内ピンは1個であるから、この偏心荷
重によつてスライドレバー40は案内ピン61を
中心に矢印v方向に回動しようとする。しかしこ
の回動はこのスライドレバー40の中央部上端部
の台形状の突部案内面126とシヤーシ16に固
定されたストツパー127とにより規制されて、
スライドレバー40は元の状態に復帰される。
次に第7B図により、このリバース再生モード
からノーマル再生モードへの切換え動作について
説明する。リバース再生時においてもテープの走
行時には第6A図で説明した通りの動作が繰返さ
れる。そしてテープのエンドが検出されてリバー
ス巻取りギヤ23が停止した時も第6B図で説明
したと同じ動作が生じ、欠歯歯車95と偏心カム
96とが回転し、これによつてリバース制御用の
スライドレバー40が矢印t方向に往動すること
も前記同様である。ただこの時はキヤプスタン切
換え用のスライダ39が前記の通り往動位置にロ
ツクされているので、スライドレバー40の右端
の折曲げ当接部63が当接する対象がない。それ
に前記の通りこのスライドレバー40は引張ばね
62によつて引張られているから、往動時前記台
形状の突部案内面126がストツパー127を通
過すると、スライドレバー40は案内ピン61を
中心に矢印v方向に回動する。この回動角度はシ
ヤーシ16に固定されたストツパー127によつ
て規制され、スライドレバー40の左先端の押圧
部64がリバースロツクレバー102の突出片1
04の段部107を押圧する。このためリバース
ロツクレバー102は引張ばね103に抗して矢
印w方向に回動し、この結果ロツク面108aと
スライダ39の左端部の折曲げ係合部74との係
合が解除される。そして引張ばね69及び62の
付勢力によつてスライドレバー40と共にスライ
ダ39も復動して、第7A図の実線で示されたノ
ーマル再生モードに切換えられる。
次に第7C図により、エンド検出時の録音モー
ドの解除について説明する。この録音モードにお
いてもテープの走行中は第6A図で説明した動作
が繰返され、テープの端末が検出されてノーマル
巻取りギヤ22が停止することにより欠歯歯車9
5と偏心カム96とが回転を始め、リバース制御
用のスライドレバー40が矢印t方向に移動する
ことも前記第6B図及び第7A図で説明した通り
である。しかしこの場合には録音用操作スライダ
11が往動されていて、第5図で説明したように
その先端の突起120によつて、第7C図で2点
鎖線で示される状態にあつたスライドレバー40
が、矢印x方向に回動されて実線で示される状態
となつている。従つて右端部のスライドレバー4
0の折曲げ当接部63とスライダ39との係合が
外れるから、スライダ39は往動せず、スライド
レバー40のみが回動した状態で往動し、その左
端部の押圧部64が録音解除レバー110の中間
の突出片112を押圧する(1点鎖線)。このた
め録音解除レバー110は引張ばね111に抗し
て矢印w方向に回動し、この回動によつて第5図
で説明した傾斜面114が回動型ロツク板19の
傾斜した案内面124に当接する。従つて前記の
通り回動型ロツク板19が矢印pと反対の方向に
回動し、係合爪123と操作スライダ11,12
のロツク爪118,119との係合が解除され、
両操作スライダ11,12が復動して前記スイツ
チ18がオフとなり、録音モードが解除される。
以上説明したように、3つのモード切換えが、
回動可能に構成された1つのリバース制御用のス
ライドレバー40により行うことができるから、
構造が非常に簡素化される。
(デイレクシヨン切換え機構とその動作の説明) 次にテープの走行途中においてテープの走行方
向を反転させるデイレクシヨン切換え機構につい
て説明する。この機構は第4図で説明したリバー
ス機構に、更にデイレクシヨン切換えレバーとこ
れを動作させるプランジヤソレノイドとが加えら
れているに過ぎないので、第8図によりこの加え
られた機構についてのみ説明する。
前記揺動型のストツプレバー80の支点軸79
には、このストツプレバー80とは別個独立に動
作する逆コ字状のデイレクシヨン切換えレバー1
29が設けられており、引張ばね130によりス
トツプレバー80と同様に矢印m方向に回動付勢
されている。そして突出片131は同じく偏心カ
ム91に当接しており、長い突出片の先端部に
は、前記フリクシヨン回動レバー47のピン76
方向に係合片132が突出している。そしてプラ
ンジヤソレノイド133が通電されるとデイレク
シヨン切換えレバー129は付勢力に抗して矢印
y方向に吸引されるように構成されている。
次に第9A図及び第9B図により、以上のよう
に構成されたデイレクシヨン切換え機構の動作に
ついて説明する。
テープの走行中、フリクシヨン回動レバー47
は第6A図で説明したように、第9A図において
実線と1点鎖線とで示された2つの状態の間を揺
動している。一方、デイレクシヨン切換えレバー
129も偏心カム91によつて揺動し、先端の係
合片132は実線と1点鎖線とで示された状態の
間を移動しているが、この移動はフリクシヨン回
動レバー47の上記揺動を妨げるものではない。
ところがプランジヤソレノイド133が通電され
ると、デイレクシヨン切換えレバー129は引張
ばね130の付勢力に抗して矢印y方向に吸引さ
れるので、これに伴いこのレバー129の先端部
の係合片132は第9B図で実線で示される位置
に停止させられる。このためフリクシヨン回動レ
バー47は、そのピン76がこの係合片132に
拘束されて実線位置に保持される。この実線で示
された保持位置は前記第6B図で示した実線位置
と全く同じであるから、前記第6B図で説明した
ように揺動型ストツプレバー80が大きく回動
し、欠歯歯車95の突起99がストツパー82か
ら外れて、欠歯歯車95及び偏心カム96が矢印
n方向に回転を始める。このため前記第7A図及
び第7B図で説明したように、リバース制御用の
スライドレバー40が往動し、これによりテープ
の走行方向が反転される。
このようにこのデイレクシヨン切換え機構には
前記オートリバース機構が利用されていて、これ
に僅かにデイレクシヨン切換えレバー129とプ
ランジヤソレノイド133とを加える程度でその
デイレクシヨン機構は充分に果される構成となつ
ている。従つて非常に構造が簡素になつてロスの
少ない構成とすることができる。
又プランジヤソレノイド133の引張ばね13
0に抗する吸引は、前記フライホイール33から
歯車を介して駆動される偏心カム91によつて助
勢されているから、ソレノイド133の吸引力が
極めて小さいものですませることができる。
なお録音モード中、誤つてデイレクシヨンスイ
ツチが押されても、録音モードが解除されること
は、前記第7C図の説明から明らかである。
次に第10図に示したものは、デイレクシヨン
切換え機構の第2の実施例である。この第2の実
施例では、デイレクシヨン切換えレバー135は
L型に形成されていて、その一端部はソレノイド
136につながつており、他端部には所定の形状
の係合面137が形成されている。
このソレノイド136は永久磁石から構成され
ていて、デイレクシヨン切換えレバー135は常
時このソレノイド136に吸着されて1点鎖線で
示される状態にあり、前記第1の実施例における
ような揺動運動をしていない。そしてこのソレノ
イド136が通電されると、上記吸着力を失うよ
うに構成されているから、デイレクシヨン切換え
レバー135は引張ばね138に付勢されて実線
で示される位置まで往回動する。なお符号139
は位置規制のためのストツパーである。そして前
記フリクシヨン回動レバー47のピン76とデイ
レクシヨン切換えレバー135先端部の係合面1
37との係合により、フリクシヨン回動レバー4
7をその摩擦力に抗して所定の位置に保持する。
ところがこの所定の位置は、第6B図及び第9B
図における実線で示した位置と全く同じであるか
ら、前記第1の実施例におけると同様にテープの
走行方向が反転されることは明らかである。
この第2の実施例においては、永久磁石により
構成されているソレノイド136により、回動付
勢力に抗してデイレクシヨン切換えレバー135
を吸着しており、デイレクシヨン切換え時のみ通
電してこの吸着を解除するのみで、切換えレバー
135の往回動は上記付勢力によつて行う構成で
あるから、ソレノイド136を小型低電流ですま
せることができること、及び簡潔な構造にするこ
とができることは、前記第1の実施例におけると
同様である。
考案の効果 以上説明したように、本考案によれば、リール
台の回転に追従して一方向に回動付勢されるオー
トリバース機構の回動レバーと、この回動レバー
に連携し、テープエンドで上記回動レバーの付勢
力がなくなるとテープの走行方向を反転させる同
じくオートリバース機構の制御レバーとを利用
し、ソレノイドに通電することによつて上記回動
レバーを上記付勢力に抗して所定の位置に保持さ
せるデイレクシヨン切換えレバーを新たに設ける
ことにより、テープ走行途中に上記デイレクシヨ
ン切換えレバーを上記ソレノイドによつて動作さ
せ、上記回動レバーを上記付勢力に抗して回動さ
せて所定の位置に保持するとともに、上記回動レ
バーの回動に連携して上記制御レバーによつてテ
ープの走行方向を反転させるように構成してい
る。従つてこのデイレクシヨン切換え機構のため
に必要とする部品は少なくてすむことになるか
ら、構造を簡素化できて極めて有利である。
【図面の簡単な説明】
図は本考案を適用したリバース式テープレコー
ダの一実施例を示したもので、第1図はカセツト
装着面を上にして、カセツト装着面のシヤーシや
ヘツド及びピンチローラ並びにこれらに関連する
基板などを除き、テープの走行駆動部及び各モー
ドの操作機構等のストツプ時における状態を示し
た平面図、第2図は第1図に示したものから、テ
ープの走行駆動機構に関する部分のみをピツクア
ツプして示した平面図、第3図は中間ギヤ軸の詳
細縦断面図、第4図は第1図に示したものからリ
バース機構に関する部分のみをピツクアツプして
示した平面図、第5図は記録用操作スライダのロ
ツク部近傍を示す第4図における裏面からの要部
拡大斜視図、第6A図、第6B図及び第7A図〜
第7C図はリバース動作の要部説明図で、第6A
図はテープエンド検出前、第6B図は検出後、第
7A図はノーマル再生からリバース再生への切換
え、第7B図はリバース再生からノーマル再生へ
の切換え、第7C図は録音モードにおける解除の
各動作を示す説明図、第8図はデイレクシヨン切
換え機構の平面図、第9A図及び第9B図は夫々
デイレクシヨン切換え前及び切換え後の各動作を
示す説明図、第10図は第8図に示した機構に代
る第2の実施例を示した平面図である。 なお図面に用いられた符号において、39……
ピンチローラ切換え用スライダ、40……スライ
ドレバー、47……フリクシヨン回動レバー(回
動レバー)、57……板ばね、76……ピン、8
0……揺動型ストツプレバー(制御レバー)、1
02……リバースロツクレバー、110……録音
解除レバー、129,135……デイレクシヨン
切換えレバー、132……係合片、133,13
6……ソレノイド、137……係合面、である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 リール台の回転に追従して一方向に回動付勢さ
    れる回動レバーと、 この回動レバーに連携し、テープエンドで上記
    回動レバーの付勢力がなくなるとテープの走行方
    向を反転させる制御レバーと、 ソレノイドに通電することによつて上記回動レ
    バーを上記付勢力に抗して所定の位置に保持させ
    るデイレクシヨン切換えレバーとを備え、 テープ走行途中に上記デイレクシヨン切換えレ
    バーを上記ソレノイドによつて動作させ、上記回
    動レバーを上記付勢力に抗して回動させて所定の
    位置に保持するとともに、上記回動レバーの回動
    に連携して上記制御レバーによつてテープの走行
    方向を反転させるように構成したリバース式テー
    プレコーダのデイレクシヨン切り換え機構。
JP14512583U 1983-09-20 1983-09-20 リバ−ス式テ−プレコ−ダのデイレクション切換え機構 Granted JPS6054229U (ja)

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JPS6054229U JPS6054229U (ja) 1985-04-16
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JPS579940Y2 (ja) * 1977-05-24 1982-02-25

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