JPH0564198A

JPH0564198A - 防犯システム

Info

Publication number: JPH0564198A
Application number: JP22275791A
Authority: JP
Inventors: Atsushi Okada; 厚志岡田; Takayoshi Nakaya; 崇巌中家
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1991-09-03
Filing date: 1991-09-03
Publication date: 1993-03-12

Abstract

(57)【要約】【目的】カメラ等から取り込んだ画像情報より侵入者
を自動検出する。【構成】移動体の画像を取り込む映像入力手段と、遠
近法による基準データを記憶する手段と、前記映像入力
手段より取り込んだ所定位置の移動体画像と前記基準デ
ータとを比較し、前記移動体に遠近による補正をかけて
その大きさを判定出力する手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、防犯カメラ等より取り
込んだ画像より所定大きさ以上の移動体を検出する防犯
システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の防犯システムは、（１）防犯カメラを使用せず、磁気，光，メカスイッチ
を使用した侵入スイッチを採用する。

【０００３】（２）防犯カメラを採用し、常時管理セン
ターに画像を伝送するか、あるいは一定時間毎に管理セ
ンターに画像を伝送する。

【０００４】（３）防犯カメラの画像をビデオテープ等
に記録する。

【０００５】という手段で実現していた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術
（１）の場合、侵入者と小動物の判断がつかないため、
小動物をも侵入者と判断してしまう。

【０００７】従来技術（２）の場合、画像情報を伝送す
るのに通信回線を専用化してしまい、防犯システムの構
築にあたってコスト高になるほか、管理センターでは常
にモニターを監視していなければならない。

【０００８】従来技術（３）の場合、主目的は侵入者を
侵入後に確認することとなり、侵入者があったことを調
べるのが遅くなる。しかも、ビデオテープ等を調べるた
め時間を要する。

【０００９】等の欠点があった。

【００１０】本発明の目的は、侵入者と小動物の判断を
防犯カメラ等より取り込んだ画像より自動的に行うこと
により、侵入者があったときだけ、管理センターに警報
を発する、又は画像を伝送できるようにした防犯システ
ムを提供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明の防犯システム
は、移動体の画像を取り込む映像入力手段と、遠近法に
よる基準データを記憶する手段と、前記映像入力手段よ
り取り込んだ所定位置の移動体画像と前記基準データと
を比較し、前記移動体の大きさを判定出力する手段とを
備えてなることを特徴とする。

【００１２】

【作用】上記構成により、映像入力手段より取り込まれ
た所定位置の移動体画像は遠近法による補正がかけら
れ、所定の大きさ以上の大きさの場合、例えば人間、そ
れ以下の場合は小動物等と識別し、この識別で侵入者と
判断したときは管理センターに警報等を発する。

【００１３】

【実施例】図１は本発明の一実施例を示すシステム構成
図であり、１は防犯カメラ等の映像入力装置、２は画像
処理装置、３は情報処理装置、４はＩ／Ｏポート、５は
通信機器である。図２に動作を説明するフローチャート
を示している。

【００１４】図３は映像入力装置１のセット状態を示す
平面図（ａ）及び側面図（ｂ）である。映像入力装置１
は例えば廊下等にあってその天井の中央に、上下には動
かないようにセットされる。この映像入力装置１より取
り込んだ画像情報が、画像処理装置２及び情報処理装置
３に送られ、画像処理の後、移動物の下端座標と大きさ
により基準値以上の大きさかどうかを判定し、小動物等
との区別が行われる。ここで、映像入力装置１に取り込
んだ画像の大きさと実際の大きさとを関連づけるための
初期設定が必要である。

【００１５】理解を容易にするため、図３に示すよう
に、基準となる長さ（例えば１ｍ）の棒を、映像入力装
置１からそれぞれＸ１ｍとＸ２ｍの位置Ａ点，Ｂ点に配
置した場合を想定する。これらの棒を映像入力装置１で
取り込んだ画像情報が図４である。

【００１６】図４で画面左上を原点とすると、棒が遠方
（例えばＢ点）にあれば棒下端のＹ座標は小さく、近く
（例えばＡ点）になるに従って棒下端のＹ座標は大きく
なる。すなわち、棒の画像下端のＹ座標が映像入力装置
１からの距離を近似する。図４の直線ａｂは基準となる
Ａ点及びＢ点それぞれ各棒の下端を結んだものであり、
直線ｂｃは各棒の上端を結んだものである。Ａ，Ｂの２
点以外の距離における棒も同じ大きさであれば、これら
の線内で比例して近似される。これが基準データとして
初期設定される。

【００１７】なお、映像入力装置１の中心線と棒は同一
直線上にあることが望ましが、図５のように直線距離Ｘ
１ｍで横方向に広がるＡ点，Ａ′点，Ａ″点では若干距
離に差異が生じる。しかし、実際の使用においては、映
像入力装置１で取り込む限られた範囲ではその差は少な
く無視できる。また、Ａ点，Ａ′点，Ａ″点における各
棒の画像は図６に示すとおりであり、Ｘ１ｍ離れた棒の
各点のＹ座標（下端，上端共）はほぼ同一値と考えてよ
い。Ｂ点等においても同様である。すなわち、他の任意
の大きさの移動体においても、画像入力装置１からの距
離については画像下端のＹ座標を読み取ることによって
近似できる。

【００１８】監視動作について、図２のフローチャート
を参照して説明する。

【００１９】映像入力装置１から取り込まれた画像情報
は画像処理装置２に送られ、画像処理装置２において、
画像より移動体の有無を検出するとともに、その上端及
び下端のＹ座標を検出する。移動体のＹ座標の検出は映
像入力装置１から任意の距離でよい。検出されたＹ座標
は情報処理装置３に送られ、基準データとの比較が行わ
れる。

【００２０】今、取り込まれた画像が図７に示すような
移動体Ｄ，Ｅであったとする。

【００２１】１ｍの基準棒の大きさが“０”となるｂ点
は言わば水平線に相当する。従って、移動体Ｄのように
下端のＹ座標がｂ点のＹ座標より小さい場合は浮遊物と
して検出する。また、移動体Ｅは下端のＹ座標がｂ点の
Ｙ座標より大きく地面に接していると考えられるが、そ
の上端のＹ座標は直線ｂｃで与えられる値より大きく、
１ｍに満たないため小動物等として無視されることな
る。

【００２２】図８のような移動体Ｆである場合は、移動
体Ｆの下端におけるＹ座標ｙ１はｂ点のＹ座標より大き
く地面に接していると考えられる。そして、このｙ１に
おける基準棒の大きさは線ｙ０１で示される大きさであ
り、移動体Ｆの下端から上端のＹ座標を引いた値ｙＳＡ
は前記基準棒の大きさｙ０１より大きいので、小動物等
でないと判断できる。この時点で侵入者と判断してもよ
い。

【００２３】さらに図２の実施例のように移動体の大き
さを、大きさ＝１＋ｙＳＡ／ｙ０１（ｍ）で近似的に求めた後、予め規定しておいた警報用の基
準、例えば１．４ｍなどと比較して侵入者として検出出
力してもよい。

【００２４】侵入者を検出したときは、検出信号がＩ／
Ｏポート４を介して通信機器５に送られ、管理センター
等に通報される。また、あるいはこの検出信号の発生に
よって、映像入力装置１から取り込む画像情報を記録す
るために、画像情報そのものを管理センターに伝送する
ようにしてもよい。

【００２５】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、取り込ん
だ画像情報から移動体の大きさを遠近の補正を行い算出
するため、（１）移動体の大きさが近似的に測定でき、小動物等で
誤動作することがない。

【００２６】（２）カメラ等により取り込まれた画像を
処理するものであるため、検出範囲が広い。

【００２７】（３）また侵入者を自動検索して、即時に
管理センターに警報等を発することが可能である。

【００２８】という利点を有し、実用価値の高い有用な
防犯システムが提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すシステム構成図であ
る。

【図２】動作を説明するフローチャートである。

【図３】カメラの設置状態を示す平面図及び側面図であ
る。

【図４】初期設定される基準データを説明する画像図で
ある。

【図５】カメラからの距離と画像位置との関係を説明す
る平面図である。

【図６】図５において取り込まれた画像を説明する画像
図である。

【図７】移動体の検出を説明する画像図である。

【図８】他の移動体の場合の検出を説明する画像図であ
る。

【符号の説明】

１映像入力装置２画像処理装置３情報処理装置４Ｉ／Ｏポート５通信機器

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】移動体の画像を取り込む映像入力手段
と、遠近法による基準データを記憶する手段と、前記映
像入力手段より取り込んだ所定位置の移動体画像と前記
基準データとを比較し、前記移動体の大きさを判定出力
する手段とを備えてなることを特徴とする防犯システ
ム。