JPH0562547A - ポリテトラフルオロエチレン被覆多芯ケーブルの製造 方法 - Google Patents
ポリテトラフルオロエチレン被覆多芯ケーブルの製造 方法Info
- Publication number
- JPH0562547A JPH0562547A JP3244480A JP24448091A JPH0562547A JP H0562547 A JPH0562547 A JP H0562547A JP 3244480 A JP3244480 A JP 3244480A JP 24448091 A JP24448091 A JP 24448091A JP H0562547 A JPH0562547 A JP H0562547A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheath
- core cable
- ptfe
- extrusion
- polytetrafluoroethylene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
- Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 テープ巻き方式によらず、圧縮押出方法によ
り、キャブタイヤ形状とならず、コア線とポリテトラフ
ルオロエチレンシースとが完全に融着することなく、シ
ースのカットストリップ性が良好なポリテトラフルオロ
エチレン被覆多芯ケーブルを提供すること。 【構成】 多芯ケーブル４上にポリテトラフルオロエチ
レンをチューブ状に圧縮押出成形して被覆するに際し、
ポリテトラフルオロエチレンシース７と多芯ケーブル４
とを押出口６以降で接触せしめると共に、ポリテトラフ
ルオロエチレンシース７の押出速度（Ｖ1 ）を引取速度
（Ｖ2 ）よりも小さくする。
り、キャブタイヤ形状とならず、コア線とポリテトラフ
ルオロエチレンシースとが完全に融着することなく、シ
ースのカットストリップ性が良好なポリテトラフルオロ
エチレン被覆多芯ケーブルを提供すること。 【構成】 多芯ケーブル４上にポリテトラフルオロエチ
レンをチューブ状に圧縮押出成形して被覆するに際し、
ポリテトラフルオロエチレンシース７と多芯ケーブル４
とを押出口６以降で接触せしめると共に、ポリテトラフ
ルオロエチレンシース７の押出速度（Ｖ1 ）を引取速度
（Ｖ2 ）よりも小さくする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリテトラフルオロエ
チレン（以下ＰＴＦＥと称する）被覆多芯ケーブルの製
造方法に関し、特にコア線の融着がなくシースのカット
ストリップが容易なＰＴＦＥ被覆多芯ケーブルの製造方
法に関する。
チレン（以下ＰＴＦＥと称する）被覆多芯ケーブルの製
造方法に関し、特にコア線の融着がなくシースのカット
ストリップが容易なＰＴＦＥ被覆多芯ケーブルの製造方
法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、圧縮押出成形法により、ＰＴＦＥ
を多芯ケーブル上に押出被覆しようとする場合は、ＰＴ
ＦＥ粉末とナフサの混合体を予備成形した後、図４に示
すように、押出成形装置１１内に予備成形体１２を装
填、ニップル１８の先端を、ダイス１９のポイントＡ〜
Ｃの間へ設定し、押出手段１３によって予備成形体１２
を押出すと共に、多芯ケーブル１４をガイド１５内に沿
って供給し、押出口１６に到る前にＰＴＦＥ１７と多芯
ケーブル１４とを接触させ、かつＰＴＦＥ１７の押出速
度（Ｖ1 ）が引取速度（Ｖ2 ）以上となるようにして、
押出成形していた。
を多芯ケーブル上に押出被覆しようとする場合は、ＰＴ
ＦＥ粉末とナフサの混合体を予備成形した後、図４に示
すように、押出成形装置１１内に予備成形体１２を装
填、ニップル１８の先端を、ダイス１９のポイントＡ〜
Ｃの間へ設定し、押出手段１３によって予備成形体１２
を押出すと共に、多芯ケーブル１４をガイド１５内に沿
って供給し、押出口１６に到る前にＰＴＦＥ１７と多芯
ケーブル１４とを接触させ、かつＰＴＦＥ１７の押出速
度（Ｖ1 ）が引取速度（Ｖ2 ）以上となるようにして、
押出成形していた。
【０００３】この方法によって得られた被覆多芯ケーブ
ルは、図５に示すように多芯ケーブル１４の表面をＰＴ
ＦＥ１７が円形に被覆するキャブタイヤ形状となり、各
コア線間にＰＴＦＥ樹脂が完全に浸透して、コア線とＰ
ＴＦＥ樹脂とが完全に融着し、シースのカットストリッ
プが困難になったりするという問題が生じる。
ルは、図５に示すように多芯ケーブル１４の表面をＰＴ
ＦＥ１７が円形に被覆するキャブタイヤ形状となり、各
コア線間にＰＴＦＥ樹脂が完全に浸透して、コア線とＰ
ＴＦＥ樹脂とが完全に融着し、シースのカットストリッ
プが困難になったりするという問題が生じる。
【０００４】そのため、テープ状に成形したＰＴＦＥを
多芯ケーブルに巻付けて焼成するという方法が一般に採
用されている。しかしながら、このテープ巻きによる方
法では、テープのはがれや、ボイドが発生し易くなり、
更に濁りが生じてシースの透明性が低下するという問題
がある。
多芯ケーブルに巻付けて焼成するという方法が一般に採
用されている。しかしながら、このテープ巻きによる方
法では、テープのはがれや、ボイドが発生し易くなり、
更に濁りが生じてシースの透明性が低下するという問題
がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、テー
プ巻き方式によらず、圧縮押出方法により、図５に示す
ようなキャブタイヤ形状とならず、コア線とＰＴＦＥシ
ースとが完全に融着することがなく、シースのカットス
トリップ性が良好なＰＴＦＥ被覆多芯ケーブルを製造す
ることにある。
プ巻き方式によらず、圧縮押出方法により、図５に示す
ようなキャブタイヤ形状とならず、コア線とＰＴＦＥシ
ースとが完全に融着することがなく、シースのカットス
トリップ性が良好なＰＴＦＥ被覆多芯ケーブルを製造す
ることにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく種々検討を重ねた結果、ＰＴＦＥシースと多
芯ケーブルとの接触位置、ＰＴＦＥシースの押出速度
（Ｖ1 ）と引取速度（Ｖ2 ）を調節すればよいことを見
出し本発明を完成した。
解決すべく種々検討を重ねた結果、ＰＴＦＥシースと多
芯ケーブルとの接触位置、ＰＴＦＥシースの押出速度
（Ｖ1 ）と引取速度（Ｖ2 ）を調節すればよいことを見
出し本発明を完成した。
【０００７】即ち、本発明は、多芯ケーブル上にＰＴＦ
Ｅをチューブ状に圧縮押出成形して被覆するに際し、Ｐ
ＴＦＥと多芯ケーブルとを押出口以降で接触せしめると
共に、ＰＴＦＥの押出速度（Ｖ1 ）を引取速度（Ｖ2 ）
よりも小さくすることを特徴とするＰＴＦＥ被覆多芯ケ
ーブルの製造方法である。
Ｅをチューブ状に圧縮押出成形して被覆するに際し、Ｐ
ＴＦＥと多芯ケーブルとを押出口以降で接触せしめると
共に、ＰＴＦＥの押出速度（Ｖ1 ）を引取速度（Ｖ2 ）
よりも小さくすることを特徴とするＰＴＦＥ被覆多芯ケ
ーブルの製造方法である。
【０００８】
【実施例】以下、実施例により本発明方法を更に詳細に
説明する。図１は、本発明方法を実施するための装置の
一例を示す断面図であり、押出成形装置１内にＰＴＦＥ
予備成形体２を装填、ニップル８の先端をダイス９のポ
イントＡ−Ｂ間に設定し、押出手段３によって該予備成
形体２をチューブ状に押出すと共に、多芯ケーブル４を
ガイド５内に沿って供給し、押出口６から押出されたＰ
ＴＦＥ７と押出口６以降で接触させる。この際、ＰＴＦ
Ｅの押出速度（Ｖ1 ）を引取速度（Ｖ2 ）よりも小さく
する。
説明する。図１は、本発明方法を実施するための装置の
一例を示す断面図であり、押出成形装置１内にＰＴＦＥ
予備成形体２を装填、ニップル８の先端をダイス９のポ
イントＡ−Ｂ間に設定し、押出手段３によって該予備成
形体２をチューブ状に押出すと共に、多芯ケーブル４を
ガイド５内に沿って供給し、押出口６から押出されたＰ
ＴＦＥ７と押出口６以降で接触させる。この際、ＰＴＦ
Ｅの押出速度（Ｖ1 ）を引取速度（Ｖ2 ）よりも小さく
する。
【０００９】本発明においては、ＰＴＦＥを押出口６か
ら押出た後で、多芯ケーブル４と接触させると共に、Ｐ
ＴＦＥの押出速度（Ｖ1 ）を引取速度（Ｖ2 ）よりも小
さくすることが必要である。ＰＴＦＥを押出口６から押
出した後で、多芯ケーブル４と接触させたとしてもＰＴ
ＦＥの押出速度（Ｖ1 ）が引取速度（Ｖ2 ）以上である
と、ＰＴＦＥ７が多芯ケーブル４に密着しない。またＰ
ＴＦＥの押出速度（Ｖ1 ）を引取速度（Ｖ2 ）より小さ
くしても、従来例の如くＰＴＦＥが、押出成形装置の押
出口に到る前に多芯ケーブルに接触していると、押出さ
れたＰＴＦＥに凹凸が生じ、均一な押出が不可能にな
る。
ら押出た後で、多芯ケーブル４と接触させると共に、Ｐ
ＴＦＥの押出速度（Ｖ1 ）を引取速度（Ｖ2 ）よりも小
さくすることが必要である。ＰＴＦＥを押出口６から押
出した後で、多芯ケーブル４と接触させたとしてもＰＴ
ＦＥの押出速度（Ｖ1 ）が引取速度（Ｖ2 ）以上である
と、ＰＴＦＥ７が多芯ケーブル４に密着しない。またＰ
ＴＦＥの押出速度（Ｖ1 ）を引取速度（Ｖ2 ）より小さ
くしても、従来例の如くＰＴＦＥが、押出成形装置の押
出口に到る前に多芯ケーブルに接触していると、押出さ
れたＰＴＦＥに凹凸が生じ、均一な押出が不可能にな
る。
【００１０】ＰＴＦＥ予備成形体は、通常、ＰＴＦＥ粉
末に１５〜２０％のナフサを加えて約一晩放置し、加圧
予備成形する。また、ＰＴＦＥの押出速度（Ｖ1 ）は、
通常１．５〜４．０ｍ／分、引取速度（Ｖ2 ）は、通常
２．５〜４．５ｍ／分で、Ｖ2 −Ｖ1 ＝０．５〜１．０
ｍ／分程度が好適である。
末に１５〜２０％のナフサを加えて約一晩放置し、加圧
予備成形する。また、ＰＴＦＥの押出速度（Ｖ1 ）は、
通常１．５〜４．０ｍ／分、引取速度（Ｖ2 ）は、通常
２．５〜４．５ｍ／分で、Ｖ2 −Ｖ1 ＝０．５〜１．０
ｍ／分程度が好適である。
【００１１】更に、押出されたＰＴＦＥ７を焼成収縮さ
せることによって、多芯ケーブル４とＰＴＦＥ７との密
着度合をコントロールすることができる。焼成収縮は、
通常２５０〜４５０℃で２〜３分間行われるが、ＰＴＦ
Ｅ７の太さ、厚さ、押出速度（Ｖ1 ）、引取速度
（Ｖ2 ）によって適宜、選択、変更することができる。
せることによって、多芯ケーブル４とＰＴＦＥ７との密
着度合をコントロールすることができる。焼成収縮は、
通常２５０〜４５０℃で２〜３分間行われるが、ＰＴＦ
Ｅ７の太さ、厚さ、押出速度（Ｖ1 ）、引取速度
（Ｖ2 ）によって適宜、選択、変更することができる。
【００１２】かくして得られた、ＰＴＦＥ被覆多芯ケー
ブルは、図２に示すような多芯ケーブル４上に多芯ケー
ブルに相似した形にＰＴＦＥ７が被覆されている。図３
は、多芯ケーブル４に編組シールド２０を被覆し、その
上にＰＴＦＥ７を被覆したものの例を示す断面図であ
る。
ブルは、図２に示すような多芯ケーブル４上に多芯ケー
ブルに相似した形にＰＴＦＥ７が被覆されている。図３
は、多芯ケーブル４に編組シールド２０を被覆し、その
上にＰＴＦＥ７を被覆したものの例を示す断面図であ
る。
【００１３】本発明方法によって得られたＰＴＦＥ被覆
多芯ケーブルは、宇宙、海中、土中、高温状態等の厳し
い環境下で使用するケーブルとして好適である。
多芯ケーブルは、宇宙、海中、土中、高温状態等の厳し
い環境下で使用するケーブルとして好適である。
【００１４】
【発明の効果】本発明方法によれば、得られたＰＴＦＥ
被覆多芯ケーブルがキャブタイヤ形状とならず、ＰＴＦ
Ｅと多芯ケーブルとの密着度合をコントロールしてＰＴ
ＦＥシースの剥離が容易でカットストリップ性の良好な
ＰＴＦＥ被覆多芯ケーブルを得ることができる。しかも
本発明方法によれば、テープ巻方式による問題点、即
ち、テープのはがれ、ボイドの発生、透明性の低下を解
消することができる。
被覆多芯ケーブルがキャブタイヤ形状とならず、ＰＴＦ
Ｅと多芯ケーブルとの密着度合をコントロールしてＰＴ
ＦＥシースの剥離が容易でカットストリップ性の良好な
ＰＴＦＥ被覆多芯ケーブルを得ることができる。しかも
本発明方法によれば、テープ巻方式による問題点、即
ち、テープのはがれ、ボイドの発生、透明性の低下を解
消することができる。
【図１】本発明方法を実施する装置の一例を示す断面図
である。
である。
【図２】本発明方法によって得られたＰＴＦＥ被覆多芯
ケーブルの一例を示す断面図である。
ケーブルの一例を示す断面図である。
【図３】本発明方法によって得られたＰＴＦＥ被覆多芯
ケーブルの他の例を示す断面図である。
ケーブルの他の例を示す断面図である。
【図４】従来方法を実施する装置の一例を示す断面図で
ある。
ある。
【図５】従来法によって得られたＰＴＦＥ被覆多芯ケー
ブルの例を示す断面図である。
ブルの例を示す断面図である。
１、１１ 押出成形装置 ２、１２ 予備成形体 ３、１３ 押出手段 ４、１４ 多芯ケーブル ５、１５ ガイド ６、１６ 押出口 ７、１７ ＰＴＦＥ ８、１８ ニップル ９、１９ ダイス ２０ 編組シールド
Claims (2)
- 【請求項１】 多芯ケーブル上にポリテトラフルオロエ
チレンをチューブ状に圧縮押出成形して被覆するに際
し、ポリテトラフルオロエチレンシースと多芯ケーブル
とを押出口以降で接触せしめると共に、ポリテトラフル
オロエチレンシースの押出速度（Ｖ1 ）を引取速度（Ｖ
2 ）よりも小さくすることを特徴とするポリテトラフル
オロエチレン被覆多芯ケーブルの製造方法。 - 【請求項２】 多芯ケーブル上に押出したポリテトラフ
ルオロエチレンシースの押出速度（Ｖ1 ）と引取速度
（Ｖ2 ）及びダイスとニップルの位置関係を制御すると
共に、該シースを焼成収縮させることにより、該シース
を多芯ケーブルに密着させることを特徴とするポリテト
ラフルオロエチレン被覆多芯ケーブルの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3244480A JPH0562547A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | ポリテトラフルオロエチレン被覆多芯ケーブルの製造 方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3244480A JPH0562547A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | ポリテトラフルオロエチレン被覆多芯ケーブルの製造 方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0562547A true JPH0562547A (ja) | 1993-03-12 |
Family
ID=17119297
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3244480A Pending JPH0562547A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | ポリテトラフルオロエチレン被覆多芯ケーブルの製造 方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0562547A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103213264A (zh) * | 2013-03-26 | 2013-07-24 | 东莞日进电线有限公司 | 并排铁氟龙多芯线押出机模具及采用该模具生产铁氟龙多芯线的方法 |
-
1991
- 1991-08-29 JP JP3244480A patent/JPH0562547A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103213264A (zh) * | 2013-03-26 | 2013-07-24 | 东莞日进电线有限公司 | 并排铁氟龙多芯线押出机模具及采用该模具生产铁氟龙多芯线的方法 |
| CN103213264B (zh) * | 2013-03-26 | 2015-10-28 | 东莞日进电线有限公司 | 并排铁氟龙多芯线押出机模具及采用该模具生产铁氟龙多芯线的方法 |
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