JPH0560766A - 反応容器自動供給装置 - Google Patents

反応容器自動供給装置

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JPH0560766A
JPH0560766A JP25319291A JP25319291A JPH0560766A JP H0560766 A JPH0560766 A JP H0560766A JP 25319291 A JP25319291 A JP 25319291A JP 25319291 A JP25319291 A JP 25319291A JP H0560766 A JPH0560766 A JP H0560766A
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JP
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reaction
container
reaction container
vessels
conveying
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Application number
JP25319291A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Suzuki
徳行 鈴木
Eiji Takami
英二 高見
Shigeru Hiraoka
繁 平岡
Koji Nakada
弘司 仲田
Takumi Sakamoto
巧 坂本
Akira Naruse
明 成瀬
Yoshiisa Tozawa
義功 兎沢
Katsumi Hasegawa
勝巳 長谷川
Yusuke Hida
雄助 飛田
Katsunori Uchibori
勝典 内堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HIRANUMA SANGYO
HIRANUMA SANGYO KK
Hitachi Chemical Diagnostics Systems Co Ltd
Original Assignee
HIRANUMA SANGYO
HIRANUMA SANGYO KK
Kyowa Medex Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動分析装置に使用される反応容器を個々に
単独で供給することができ、経済的であるとともに検査
コストを低減させることができ、しかも簡単な構成で単
独の反応容器を安定した状態で高速かつ精度良く供給す
ることが可能な反応容器の自動供給装置を提供すること
を目的とする。 【構成】 自動分析装置に使用される反応容器を個々に
単独で供給する反応容器の自動供給装置において、所定
の間隔をおいて搬送方向に沿って複数列に配列された多
数の反応容器を搬送方向に沿って案内しつつ搬送する搬
送手段と、この搬送手段によって所定の停止位置まで搬
送された複数列の反応容器のうち、最前列の反応容器を
順次摘み上げて搬送方向と直交する方向に所定の位置ま
で移動可能なピックアップ手段とを具備するように構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、生化学的分析や免疫
学的分析を行う自動分析装置に使用される反応容器自動
供給装置に係り、特にラテックス凝集反応を応用した免
疫学的自動分析装置に好適な反応容器自動供給装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、臨床検査において成分の微量分析
を行う自動分析装置としては、RIA法、EIA法或い
はラテックス凝集反応法を用いた装置などが知られてい
るが、RIA法にあっては放射性物質の取扱い上多くの
制約を受け、また、EIA法にあっては前処理が繁雑に
なることから、最近ではラテックス凝集反応法を用いた
自動分析装置が注目されてきている。
【0003】ところで、上記自動分析装置は、所定のタ
イミングで回転駆動される反応テーブルを備えており、
この反応テーブルの外周に沿って多数の反応容器を配置
して、当該反応容器内で検体と試薬とを反応させ、反応
の進行状態を光学的に測定することにより、免疫学的な
分析等を自動的に行うように構成されている。その際、
検体と試薬との反応を行わせる反応容器は、1回の検査
毎に洗浄して再度使用することも可能であるが、この場
合には、反応容器内に検体等が残りキャリーオーバーを
生じる虞れがあるため、反応容器は一度の反応にしか使
用されず、使用済の反応容器は廃棄されるとともに、新
たな反応容器と交換される。
【0004】従来、上記自動分析装置に使用される反応
容器の供給装置としては、例えば、図13に示すよう
に、円盤100の外周に沿って多数の反応容器101,
101…を一体的に形成したものを、そのまま反応テー
ブルとして使用し、反応容器101,101…の交換
は、反応テーブル100全体を新たなものと交換するこ
とにより行うように構成したものがある。
【0005】また、他の反応容器の供給装置としては、
図14に示すように、反応テーブル102の外周に沿っ
て円形状に多数配設される反応容器101,101…
を、複数(例えば5連)の反応容器を1単位として均等
に分割し、これら複数の反応容器を円弧状に一体的に連
結して反応容器カセット103,103…として供給す
るように構成したものがある。この反応容器の供給装置
は、所定位置に多数の反応容器カセットを配列してお
き、順次反応容器カセット103,103…を反応テー
ブル102の外周に自動的に着脱することによって、反
応容器の供給及び交換を行うものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、前者の反応容器供給装置の場合には、反応容器の供
給及び交換を反応テーブル100全体として行うため、
反応容器の交換等を容易かつ短時間に行えるものの、反
応テーブル100の外周に反応容器101,101…が
一体的に形成されているため、反応容器101,101
…を交換する場合には、反応テーブル100全体を新た
なものと交換しなければならず、テーブルの外周に多数
配置された反応容器101,101…のうち一部が未使
用であっても、一連の新たな検体の分析等を行う場合に
は、反応テーブル100全体を新たなものと交換しなけ
ればならず、甚だ不経済であり検査コストの上昇を招く
という問題点を有している。しかも、前者の反応容器供
給装置の場合には、反応テーブル100全体を交換する
必要があるため、反応テーブル100を保持して移動さ
せる機構や新たな反応テーブル100を多数収容してお
くスペース等が必要となり、反応容器供給装置が大型化
し、自動分析装置の小型化を妨げるという問題点をも有
している。
【0007】また、後者の反応容器供給装置の場合に
は、複数の反応容器101,101…を円弧状に一体的
に連結した反応容器カセット103,103…を採用し
ているため、反応容器カセット103,103…が円弧
状という複雑な形状となってしまい、反応容器カセット
103,103…を成形するための金型等が複雑な形状
となり、反応容器の製造コストが高くなるという問題点
を有している。また、反応容器カセット103,103
…の反応容器101,101…のうち一部しか使用して
いない場合であっても、一連の新たな検体の分析を行う
場合などには、反応容器カセット103,103…全体
を新たなものと交換しなければならず、前者の反応テー
ブル全体を交換する装置ほどではないにしても、やはり
不経済であり検査コストの上昇を招くという問題点があ
る。
【0008】そこで、上記の問題点を解決するために
は、反応容器として個々の反応容器を1個ずつ単独に分
離した状態に形成したものを使用し、この反応容器を1
個ずつ単独で供給して交換することも考えられる。この
反応容器の供給を行う装置としては、例えば、多数の反
応容器を1列又は複数の列に配列しておき、これらの反
応容器を傾斜面を利用して或いは後ろから押すことによ
って搬送し、最前列の反応容器を順次反応テーブルまで
移動させるように構成することが可能である。
【0009】しかし、この場合には、次のような問題点
が新たに生じる。すなわち、個々の反応容器は、その機
能上から必然的に縦方向に細長い形状とならざるを得
ず、しかも小型で軽量なものであるため、個々の反応容
器を起立させた状態で安定して搬送するのは困難であ
る。そのため、搬送中の反応容器に転倒等が発生して反
応容器の供給が中断した場合には、自動分析装置におけ
る検査を中断しなければならず、自動分析装置に求めら
れる高速化の要求に答えることができないという問題点
が新たに生じる。また、反応容器どうしが不安定な状態
で互いに接触することにより、反応容器の表面に傷が付
いたり埃が付着する虞れがあり、光学的な測定を行う際
に誤検知の原因となるという問題点をも有している。
【0010】一方、反応容器を縦方向及び横方向に所定
の間隔をおいて収容ボックス内に予め配列しておき、こ
の収容ボックス内に配列された反応容器をピックアップ
手段によって1個ずつ摘み上げて供給することも考えら
れる。しかし、この場合には、ピックアップ手段が収容
ボックスの縦及び横方向に沿って2次元的に移動する必
要があるため、駆動機構が複雑となりコスト高を招くと
ともに、ピックアップ手段の移動量が大きくなるため、
反応容器の供給に要する時間が長くなり、検査の高速化
の要求に答えることができないという問題点が新たに生
じる。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
記従来技術の問題点を解決するためになされたもので、
その目的とするところは、自動分析装置に使用される反
応容器を個々に単独で供給することができ、経済的であ
るとともに検査コストを低減させることができ、しかも
簡単な構成で単独の反応容器を安定した状態で高速かつ
精度良く供給することが可能な反応容器の自動供給装置
を提供することにある。
【0012】すなわち、この発明に係る反応容器の自動
供給装置は、図1に示すように、自動分析装置に使用さ
れる反応容器を個々に単独で供給する反応容器の自動供
給装置において、所定の間隔をおいて搬送方向に沿って
複数列に配列された多数の反応容器を搬送方向に沿って
案内しつつ搬送する搬送手段と、この搬送手段によって
所定の停止位置まで搬送された複数列の反応容器のう
ち、最前列の反応容器を順次摘み上げて搬送方向と直交
する方向に所定の位置まで移動可能なピックアップ手段
とを具備するように構成されている。
【0013】上記反応容器としては、例えば、透明な合
成樹脂によって、上端面が平面長方形状に開口した細長
い直方体状に形成されたものが用いられるが、他の形状
でも良いことは勿論である。
【0014】また、上記搬送手段としては、例えば、多
数の反応容器を所定の間隔をおいて搬送方向に沿って複
数列に配列した状態に保持する反応容器保持部材と、こ
の反応容器保持部材を円弧を描いて上下方向及び前後方
向に移動するように駆動するとともに、この反応容器保
持部材が下方に向けて移動する際に、当該反応容器保持
部材に保持された反応容器を載置した状態に保持する載
置台とを備え、反応容器保持部材の円弧を描いた運動に
よって、反応容器保持部材に保持された反応容器を間欠
的に搬送方向に搬送する手段が用いられる。しかし、こ
れに限定されるものではなく、反応容器保持部材を固定
させ、載置台を円弧を描いて上下方向及び前後方向に移
動するように駆動するようにしても良い。また、これら
以外にも、所定の間隔をおいて搬送方向に沿って複数列
に配列された多数の反応容器を搬送方向に沿って案内し
つつ搬送する手段であれば、搬送手段として他の手段を
用いても良いことは勿論である。この他の搬送手段とし
ては、例えば、所定の間隔をおいて搬送方向に沿って複
数列に配列された反応容器を、搬送方向に沿って案内し
つつ、反応容器を後ろから押動することによって搬送す
るものなどを用いても良い。
【0015】さらに、上記ピックアップ手段としては、
例えば、反応容器を挟持可能な一対のハンドと、この一
対のハンドを上下方向及び搬送方向と直交する方向に移
動させる移動機構とからなるものを用いることができ
る。
【0016】また、上記反応容器としては、ピックアッ
プ手段によって確実に摘むことができるように、反応容
器の上端部等にピックアップ手段のハンド部分と相対的
に凹凸状に係合する凹又は凸部を設けるようにしても良
い。
【0017】
【作用】この発明に係る反応容器の自動供給装置におい
ては、所定の間隔をおいて搬送方向に沿って複数の列状
に配列された多数の反応容器を搬送方向に沿って案内し
つつ搬送する搬送手段と、この搬送手段によって所定の
停止位置まで搬送された反応容器を摘み上げて、その搬
送方向と直交する方向に所定の位置まで移動可能なピッ
クアップ手段とを具備するように構成されているので、
反応容器を個々に単独で供給する場合においても、反応
容器は、搬送方向と直交する方向に沿って所定の間隔を
おいて複数の列状に配列された状態で、多数の反応容器
をまとめて供給することができ、反応容器の装置へのセ
ットが容易に行えるとともに、多数の反応容器は、搬送
手段によって搬送方向に沿って案内された状態で搬送さ
れるので、個々に単独で供給される反応容器を安定した
状態で搬送することができる。しかも、上記搬送手段に
よって所定の停止位置まで搬送された反応容器は、ピッ
クアップ手段によって摘み上げて、その搬送方向と直交
する方向に所定の位置まで移動可能となっているため、
反応容器を精度良く所定位置へと供給することができる
とともに、この供給動作と同時に使用済の反応容器の廃
棄動作をも精度良く行うことができる。さらに、反応容
器は、搬送手段によって所定の停止位置まで搬送される
ため、ピックアップ手段は、停止位置まで搬送された反
応容器を、その搬送方向と直交する方向に移動させれば
良く、ピックアップ手段の移動方向は、一次元的で良い
ため、ピックアップ手段の移動機構を簡略化することが
でき、反応容器の所定位置への移動を高速かつ精度良く
行うことができる。
【0018】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0019】図2及び図3はこの発明に係る反応容器の
自動供給装置を適用した自動分析装置を示すものであ
る。
【0020】この自動分析装置Aは、図2及び図3に示
すように、ラテックス凝集反応法を利用した免疫化学分
析用として構成したものであり、所定数の検体カップ
1,1…、希釈カップ2,2…及びノズルチップ3,3
…をループ状に保持したサンプルテーブル4と、このサ
ンプルテーブル4を順次サンプル吸引位置等まで間欠移
送する駆動装置5と、所定数の反応容器収容孔6,6…
が所定のピッチ間隔で穿設され、これらの反応容器収容
孔6,6…に配設される反応容器(反応セル)7,7…
をループ状に保持する反応テーブル8と、この反応テー
ブル8を往復ステップ回転制御して結果として反応容器
7,7…を一定方向に間欠移送する駆動装置9と、サン
プル分注位置まで移送された反応容器7,7…内に所定
の血清検体を所要量分注するサンプルピペット装置10
と、ラテックス試薬が収容された所定数の試薬ボトル1
1,11…をループ状に保持した試薬テーブル12と、
この試薬テーブル12の所定の試薬ボトル11内のラテ
ックス試薬を試薬分注位置で所定量反応容器7,7…内
に分注する試薬ピペット装置13と、所定の光学測定位
置に到来した反応容器7,7…内の血清検体とラテック
ス試薬との混合液の凝集状態(過程)を光学的に測定す
る光学測定装置14とで、その主要部が構成されてい
る。上記自動分析装置Aには、その他検体カップ1,1
…内の検体や試薬等を分注したり、ノズルチップ3,3
…を洗浄するためのポンプや配管系などが設けられてい
る。
【0021】ところで、この自動分析装置Aでは、反応
容器として個々の反応容器7,7…を1個ずつ単独に分
離した状態に形成したものを使用するように構成されて
いる。上記反応容器7としては、例えば、図4に示すよ
うに、透明な合成樹脂によって、上端面が平面長方形状
に開口した細長い直方体状に形成されたものが用いられ
る。この反応容器7は、当該反応容器7を安定した状態
で搬送するとともに当該反応容器7を挟持した状態で移
動させるためのフランジ部15がその外周に突設された
上端部16と、この上端部16の下方に段差部17を介
して直方体状に連続するとともに途中から下向きにわず
かテーパ状に細く形成された中間部18と、この中間部
18の下方に互いに平行に対向する一対の平面19a,
19aを有して連続する下端部19とから構成されてい
る。
【0022】また、上記反応容器7のフランジ部15に
は、図4に示すように、当該反応容器7を後述するピッ
クアップ手段によって安定した状態で保持可能とするた
めの凹部20,20が、互いに対抗する一対の面にそれ
ぞれ形成されている。なお、この凹部20は、フランジ
部15の一方の面にのみ設けても良い。
【0023】図5乃至図10はこの発明に係る反応容器
の自動供給装置の第一実施例を示すものである。
【0024】この反応容器の自動供給装置Bは、図3に
示すように、反応テーブル8の一側に配設され、所定の
間隔をおいて搬送方向に沿って複数列に配列された多数
の反応容器を搬送方向に沿って案内しつつ搬送する搬送
手段と、この搬送手段によって所定の停止位置まで搬送
された複数列の反応容器のうち、最前列の反応容器を順
次摘み上げて搬送方向と直交する方向に所定の位置まで
移動可能なピックアップ手段とを具備するように構成さ
れている。
【0025】すなわち、この実施例に係る反応容器の自
動供給装置Bは、図5乃至図7に示すように、多数の反
応容器7,7…を所定の間隔をおいて搬送方向Xに沿っ
て複数列に配列した状態で搬送するための反応容器保持
部材21を備えている。この反応容器保持部材21は、
図5及び図6に示すように、金属板等からなる板材によ
って下端面が全面的に開口した比較的薄い箱体状に形成
されており、その上端面21aには、図7に示すよう
に、反応容器7,7…の搬送方向Xに沿ってスリット状
に開口した案内用の通路部22,22…が、所定の間隔
をおいて反応容器7,7…の搬送方向Xに沿って複数列
(図示例では8列)、反応容器保持部材21の搬送方向
Xにおける先端部近傍まで設けられている。上記案内用
通路部22,22…の開口幅は、反応容器7,7…の中
間部18の短辺より僅かに幅が広く、かつフランジ部1
5よりも幅が狭く設定されており、反応容器7,7…
は、図6に示すように、段差部17の下端面を案内用通
路部22,22…の両端縁に載置した状態で、反応容器
保持部材21に保持されるようになっている。その際、
上記反応容器7は、そのフランジ部15に設けられた凹
部20,20が案内用通路部22,22…の両端縁側に
位置するように保持されている。
【0026】ところで、個々に分離した状態に形成され
た反応容器7,7…は、上記の如く、所定の間隔をおい
て搬送方向Xに沿って複数列だけ配列した状態で反応容
器保持部材21に保持されるようになっており、上記案
内用通路部22,22…の間隔は、予め設定された反応
容器7,7…の配列間隔と一致するように設計されてい
る。そのため、上記反応容器7,7…は、図8に示すよ
うに、多数の反応容器7,7…を所定の間隔をおいた状
態で予め複数列だけ配列する反応容器ボックス25を、
反応容器の自動供給装置Bの所定位置に置くだけで、多
数の反応容器7,7…を反応容器保持部材21に簡単に
セット可能となっている。
【0027】すなわち、上記反応容器ボックス25は、
図7に示すように、その上端面25aに反応容器7,7
…の搬送方向Xに沿ってスリット状に開口した案内用の
通路部25b,25b…を備えており、これらの案内用
の通路部25b,25b…は、反応容器保持部材21の
案内用通路部22,22…と等しい間隔で設けられてい
る。また、この反応容器ボックス25は、その案内用通
路部25b,25b…の搬送方向Xにおける先端部が開
口されている。そして、上記反応容器ボックス25に
は、反応容器7,7…がその段差部17の下端面を案内
用通路部25b,25b…の両端縁に載置した状態で保
持されるようになっている。その結果、上記反応容器ボ
ックス25は、図5及び図8に示すように、反応容器保
持部材21の搬送方向Xにおける後半分側に載置するこ
とによって、多数の反応容器7,7…を反応容器保持部
材21に簡単にセット可能となっている。この状態で、
図7に示すように、反応容器ボックス25の案内用通路
部25b,25b…と反応容器保持部材21の案内用通
路部22,22…とが、一体的に連続するようになって
おり、後述する搬送動作に伴って、反応容器ボックス2
5の案内用通路部25b,25b…に保持された多数の
反応容器7,7…が、反応容器保持部材21の案内用通
路部22,22…へと搬送されるようになっている。
【0028】なお、上記反応容器保持部材21は、反応
容器ボックス25の略2倍の面積を有しており、この反
応容器保持部材21には、反応容器ボックス25に予め
収容された反応容器7,7…も含めて、反応容器ボック
ス25に予め収容された数の2倍の反応容器7,7…を
一度に保持可能となっている。
【0029】また、上記反応容器保持部材21には、図
5及び図6に示すように、両側板26,26の下端部に
支持板部27,27…が、反応容器7,7…の搬送方向
Xにおける前後の位置に下向きにそれぞれ突設されてお
り、これらの支持板部27,27…には、図6に示すよ
うに、円板状の偏心カム28,28…が軸受け27a,
27a…を介して回転自在に取付けられている。上記偏
心カム28,28…には、図5に示すように、中心より
所定量δだけ偏った位置に回転軸30,30が固着され
ているとともに、これらの回転軸30,30は、図5及
び図6に示すように、装置本体90に取付けられた軸受
け32、32…に回転自在に支持されている。
【0030】さらに、上記回転軸30,30には、図6
に示すように、当該回転軸30,30を回転駆動するた
めのギア31,31が、一方の軸受け32、32の内側
に取り付けられており、これらのギア31,31は、図
5に示すように、反応容器保持部材21の下部中央に配
置された第1の駆動モータ32に取り付けられた駆動ギ
ア33とそれぞれ噛合されている。そして、上記2本の
回転軸30,30は、第1の駆動モータ32を回転駆動
することにより、同一方向Rに等しい回転速度で回転駆
動されるようになっている。その結果、反応容器保持部
材21は、2本の回転軸30,30が回転駆動されるこ
とにより、当該回転軸30,30の両端部に固着された
偏心カム28,28…を介して、水平状態に保持された
まま円弧を描いて上下及び前後方向に移動するように構
成されている。なお、上記一方の回転軸30には、図7
に示すように、その回転量を検出するための遮光板34
が取付けられているとともに、装置本体90側には、遮
光板34に形成されたスリットの通過を光学的に検出す
ることによって回転軸30の回転量を検出するための光
学式センサ35が配設されている。
【0031】また、上記反応容器保持部材21の下方に
は、図5に示すように、当該反応容器保持部材21が上
下方向の中央位置よりも下方に移動した際に、反応容器
7,7…の下端面と当接することにより、当該反応容器
7,7…が反応容器保持部材21の保持状態を離れ、反
応容器7,7…を載置した状態に支持するための載置板
36が設けられている。この載置板36は、水平な平面
をなすように装置本体90に取付けられており、その高
さは、例えば反応容器保持部材21が上下方向における
中央位置よりも下方に移動した際に、反応容器7,7…
の下端面と当接することにより、当該反応容器7,7…
を載置した状態に支持可能な高さに設定されている。
【0032】その結果、反応容器保持部材21に保持さ
れた多数の反応容器7,7…は、図11に示すように、
反応容器保持部材21とともに円弧を描いて上下及び前
後方向に移動するが、反応容器保持部材21が上下方向
の中央位置よりも下方に移動した際に載置板36によっ
て載置状態に支持され、反応容器保持部材21による保
持状態を一旦離れる。そして、上記反応容器7,7…
は、反応容器保持部材21が最下点を通過して円弧を描
いて中央位置よりも上方に移動する際に、再度反応容器
保持部材21によって保持されて当該保持部材21と共
に搬送方向Xに沿って移動する。次に、上記反応容器
7,7…は、反応容器保持部材21が再び下降して中央
位置よりも下方に移動した際に載置板36によって載置
状態に一旦支持された後、反応容器保持部材21が最下
点を通過して円弧を描いて中央位置よりも上方に移動す
る際に、再度反応容器保持部材21によって保持され搬
送方向に沿って移動する運動を繰り返す。その結果、上
記反応容器7,7…は、回転軸30,30が1回転する
間に最大限偏心カム28,28…の偏心量δの2倍に相
当する距離だけ、搬送方向Xに沿って間欠的に搬送され
るようになっている。この回転軸30,30が1回転す
る間に、反応容器7,7…が搬送方向Xに沿って搬送さ
れる距離は、反応容器保持部材21と載置板36との上
下方向における相対的な位置関係によって適宜設定する
ことができる。
【0033】一方、反応容器7,7…の搬送方向Xの先
端部における停止位置には、図5及び図7に示すよう
に、反応容器7,7…と当接することにより反応容器
7,7…を停止させるための板状の停止部材37が設け
られている。従って、搬送方向Xの最先端に位置する反
応容器7,7…は、停止部材37と当接する停止位置ま
で搬送された後、停止部材37によって停止させられて
それ以上前進することができない。そのため、反応容器
7,7…の自動分析装置Aへの供給が開始されない状態
においては、反応容器7,7…が搬送方向Xに沿って互
いに接触した状態で上下動を繰り返すのみで前進するこ
とはない。しかし、後述するように、最先端に位置する
反応容器7,7…が1つずつ自動分析装置Aの反応テー
ブル8へと供給され始めると、最先端に位置する反応容
器7が無くなった列においては、反応容器保持部材21
の円弧を描く上下動に伴って反応容器7が搬送方向Xに
沿って搬送され、最先端の反応容器7,7…が停止部材
37に当接した状態で搬送方向への移動を停止する。そ
の結果、反応容器保持部材21の案内用通路部22,2
2…の最前列には、反応容器7の自動分析装置Aへの供
給が行われるとき以外、常に反応容器7,7…が位置す
るようになっている。
【0034】次に、上記反応容器7,7…の停止位置に
は、図5及び図6に示すように、反応容器保持部材21
によって所定の停止位置まで搬送された反応容器7,7
…を順次摘み上げて、その搬送方向Xと直交する方向Z
に所定の位置まで移動可能なピックアップ手段が設けら
れている。
【0035】このピックアップ手段は、図9に示すよう
に、反応容器7,7…を摘んだ状態に保持する一対のピ
ックアップハンド38、39を備えているとともに、こ
のピックアップハンド38,39は、上下方向Y及び反
応容器7,7…の搬送方向Xと直交する方向Zに移動可
能となっている。ピックアップハンド38,39は、図
6に示すように、反応容器7,7…の上端部16を挟持
する一対の爪部40,41をその先端部に備えており、
これらの一対の爪部40,41は、リンク機構42によ
って開閉動作を行なう。上記一方の爪部40の先端部に
は、図6に示すように、反応容器7のフランジ部15に
形成された凹部20と相対的に係合することにより、反
応容器7を挟持するための凸部40aが形成されてい
る。なお、図6中、40bは、反応容器7のフランジ部
15が爪部40の先端部と干渉するのを防止するための
逃げ部を示している。
【0036】すなわち、上記一対の爪部40,41は、
ピックアップハンド38,39の先端部に設けられてい
るが、これらのピックアップハンド38,39は、図9
に示すように、2枚の連結板43,44によってリンク
機構42を構成するように互いに連結されている。ま
た、上記2枚の連結板43,44は、その中央部43
a,44aが固定した状態で回動自在に支持されてい
る。さらに、一方のピックアップハンド38の基端部に
は、ソレノイド45が連結されているとともに、他方の
ピックアップハンド39の基端部には、同ピックアップ
ハンド39を矢印方向に付勢するためのコイルスプリン
グ46が接続されている。従って、上記ソレノイド45
がオフの状態にあっては、コイルスプリング46の付勢
によりピックアップハンド39が矢印方向に移動して、
一対の爪部40,41が図9に示すように反応容器7,
7…を挟持した状態に保持するとともに、ソレノイド4
5がオンの状態にあっては、他方のピックアップハンド
38が矢印方向に移動して一対の爪部40,41が互い
に離間するため、反応容器7,7…の挟持状態が解除さ
れる。
【0037】さらに、上記ピックアップハンド38,3
9は、反応容器7,7…の搬送方向と直交する方向Zに
移動可能となっている。すなわち、ピックアップハンド
38,39は、図10に示すように、移動台50の上端
部に取り付けられており、この移動台50は、反応容器
7,7…の搬送方向Xと直交する方向Zに移動可能とな
っている。上記移動台50は、その下端部が装置本体9
0の底板90aに平行に配置された摺動用のロッド51
によって、反応容器7,7…の搬送方向Xと直交する方
向Zに移動自在に支持されているとともに、移動台50
の中間部は、図5及び図9に示すように、当該移動台5
0の移動方向に沿って配置された駆動ベルト52に連結
されており、移動台50は、この駆動ベルト52によっ
て反応容器7,7…の搬送方向Xと直交する方向Zに移
動可能となっている。上記駆動ベルト52は、移動方向
Zの一端部に配設された第2の駆動モータ53に軸支さ
れた駆動プーリ54と、移動方向Zの他端部に配設され
た従動プーリ55との間に掛け渡されており、第2の駆
動モータ53を回転駆動することによって駆動ベルト5
2に連結された移動台50を反応容器7,7…の搬送方
向Xと直交する方向Zに移動可能となっている。なお、
上記移動台50には、図5に示すように、その位置を検
出するための遮光板56が取付けられているとともに、
装置本体90側には、遮光板56の通過を光学的に検出
することによって移動台50の位置を検出するための光
学式センサ57が、所定の位置に配置されている。
【0038】また、上記移動台50には、図10に示す
ように、上下方向Yに互いに平行に配設された2本の摺
動用のロッド60,61が取付けられており、この2本
の摺動用ロッド60,61には、ピックアップハンド3
8,39を取付けたエレベータ部材62が、上下方向Y
に移動自在に支持されているとともに、このエレベータ
部材62の下側には、当該エレベータ部材62を上下方
向Yに駆動するための駆動部材63が、同じく上下方向
に移動可能に支持されている。この駆動部材63は、2
本の摺動用ロッド60、61に上下方向Yに摺動自在に
保持された摺動部64,65を、上下にそれぞれ有して
いるとともに、これらの摺動部64,65を上下方向に
延びた連結部66によって互いに連結して構成されてい
る。そして、この駆動部材63の連結部66には、ラッ
ク67が上下方向Yに沿って取付けられている。また、
上記移動台50には、図9に示すように、駆動部材63
の連結部66に取付けられたラック67と噛合するピニ
オンギア68が軸受け69を介して回転自在に取付けら
れているとともに、このピニオンギア68は、装置本体
90に軸受け70,70を介して回転自在に取付けられ
た断面正方形状の駆動軸71に、摺動自在でしかも回転
力を伝達可能に挿通されている。この駆動軸71には、
図9に示すように、その一端部に従動用のプーリ72が
固着されているとともに、この従動用プーリ72は、駆
動ベルト73を介して第3の駆動モータ74に軸支され
た駆動プーリ75と連結されている。従って、第3の駆
動モータ74を回転駆動することによって駆動ベルト7
3を介して駆動軸71を所定量だけ回転させ、この駆動
軸71に固着されたピニオンギア68を回転させること
により、当該ピニオンギア68と噛合するラック67が
固着された駆動部材63を上下動可能となっている。ま
た、上記エレベータ部材62は、駆動部材63と一体的
に連結されており、駆動部材63とともに上下方向Yに
移動可能となっている。その結果、上記2本の摺動用ロ
ッド60、61に駆動部材63の上部に位置するように
支持されたエレベータ部材62を、駆動部材63ととも
に上下動させることにより、このエレベータ部材62に
取付けられたピックアップハンド38,39を、上下方
向Yに移動可能となっている。なお、上記従動用プーリ
72には、図9に示すように、その回転量を検出するた
めの遮光板76が取付けられているとともに、装置本体
90側には、遮光板76に形成されたスリットの通過を
光学的に検出することによって従動用プーリ72の回転
量を検出するための光学式センサ77が配置されてい
る。
【0039】なお、上記ピックアップハンド38,39
の移動方向Zにおける反応テーブル8と反対側の端部に
は、図6に示すように、使用済の反応容器7を廃棄する
ための廃棄トレー80が配設されている。なお、この廃
棄トレー80は、回転軸30の一端に取付られた偏心カ
ム81によって、上下方向に揺動可能となっており、当
該廃棄トレー80内に廃棄された反応容器7,7…を均
等に収容するようになっている。
【0040】以上の構成において、この実施例に係る反
応容器の自動供給装置では、次のようにして反応容器を
自動的に供給するようになっている。すなわち、新しい
反応容器7,7…は、図5及び図7に示すように、多数
の反応容器7,7…を所定の間隔をおいた状態で予め複
数列だけ配列した反応容器ボックス25を、反応容器の
自動供給装置Bの所定位置に置くだけで、多数の反応容
器7,7…は、反応容器保持部材21に自動的にセット
される。その際、上記反応容器ボックス25は、図7及
び図8に示すように、その案内用通路部25a,25a
…が反応容器保持部材21の搬送用通路部22,22…
と連続するように、反応容器保持部材21上に載置され
る。
【0041】次に、第1の駆動モータ32を回転駆動さ
せることによって反応容器保持部材21を円弧を描くよ
うに上下及び前後方向に回転駆動すると、各反応容器
7,7…は、反応容器保持部材21と一体となる反応容
器ボックス25の円弧を描くように上下方向及び前後方
向に移動する運動に伴って移動され、搬送方向Xに沿っ
て順次間欠的に搬送される。
【0042】その際、自動分析装置Aの使用開始状態に
おいては、反応容器保持部材21にまだ他の反応容器
7,7…が供給されていないため、全ての反応容器7,
7…は、搬送方向Xに沿って間欠的に搬送され、最先端
に位置する反応容器7,7…が停止部材37に当接した
状態で前進を停止する。この状態で、反応容器ボックス
25に予め収容された反応容器7,7…は、全て反応容
器保持部材21側に移動され、反応容器ボックス25を
新たなものと交換することによって、反応容器7,7…
が新たに追加される。
【0043】その後、自動分析装置Aにおける検査を開
始すると、最前列の反応容器7,7…は、次に述べるよ
うな動作に従い、ピックアップハンド38,39によっ
て順次反応テーブル8の反応容器収容孔6,6…上へと
搬送されるとともに、反応容器収容孔6,6…内に順次
嵌合状態に収容される。また、反応テーブル8の反応容
器収容孔6,6…内に既に使用済の反応容器7,7…が
収容されている場合には、次に述べるような動作に従
い、まずピックアップハンド38,39によって順次反
応テーブル8の反応容器収容孔6,6…内の反応容器
7,7…を摘み上げ、この反応容器7を廃棄トレー80
内に廃棄した後、上記の如く反応容器7,7…の供給動
作が行われる。なお、最前列の反応容器7,7…をピッ
クアップハンド38,39によって摘み上げて供給する
順序は、反応テーブル8側に位置する反応容器7から行
っても、或いは反応テーブル8の反対側に位置する反応
容器7から行ってもどちらでも良く、又、最初に反応テ
ーブル8側から反応容器7,7…を供給した後、次回の
供給は反応テーブル8と反対の側から行うというよう
に、交互に供給しても良い。
【0044】ところで、上記最前列の反応容器7,7…
の供給及び廃棄動作は、次のようにして行われる。
【0045】反応テーブル8の反応容器収容孔6,6…
内に既に使用済の反応容器7,7…が収容されている場
合には、図10に示すように、ピックアップハンド3
8,39は、第3の駆動モータ74を回転駆動すること
によって上方に移動され、この状態で第2の駆動モータ
52を回転駆動することによってピックアップハンド3
8,39が取付けられた移動台50が反応テーブル8の
方向Zへ所定量だけ移動される。その結果、ピックアッ
プハンド38,39の爪部40,41は、反応テーブル
8の反応容器収容孔6,6…上の位置Lに位置せしめら
れる。
【0046】次に、上記ピックアップハンド38,39
は、第3の駆動モータ74を今度は逆方向に所定量だけ
回転駆動することによって下方に移動され、ピックアッ
プハンド38,39の爪部40,41が反応容器7の上
端部16を挟持可能な位置に配置される。その際、上記
ピックアップハンド38の端部に連結されたソレノイド
45は、オン状態となっており、ピックアップハンド3
8,39の爪部40,41は開いた状態となっている。
その後、上記ソレノイド45をオフ状態とすることによ
り、ピックアップハンド38,39の爪部40,41を
閉じて、当該爪部40,41によって反応テーブル8の
反応容器収容孔6,6…内に収容された使用済の反応容
器7を挟持する。
【0047】そして、上記第3の駆動モータ74を回転
駆動することによってピックアップハンド38,39を
上方に移動させた後、第2の駆動モータ52を回転駆動
することによってピックアップハンド38,39が取付
けられた移動台50を、図6に示すように、廃棄トレー
80上の位置Mまで移動させ、第3の駆動モータ74を
逆方向に回転駆動することによってピックアップハンド
38,39を下方に移動させた状態で、ソレノイド45
をオン状態とすることにより、ピックアップハンド3
8,39の爪部40,41を開いて、使用済の反応容器
7を廃棄トレー80内に廃棄する。
【0048】次に、上記第3の駆動モータ74を回転駆
動することによってピックアップハンド38,39を上
方に移動させた後、第2の駆動モータ52を回転駆動す
ることによってピックアップハンド38,39が取付け
られた移動台50を、図6に示すように、停止部材37
と当接する停止位置まで搬送された最前列の反応容器
7,7…のうち、例えば廃棄トレー80側の端部に位置
する反応容器7の上部まで移動させる。そして、上記第
3の駆動モータ74を回転駆動することによってピック
アップハンド38,39を下方に移動させるとともに、
ソレノイド45をオン状態とすることによってピックア
ップハンド38,39の爪部40,41を開いた状態と
する。こうすることによって、ピックアップハンド3
8,39の爪部40,41は、反応容器7の上端部16
を挟持可能な位置に配置されることになる。その後、ソ
レノイド45をオフ状態とすることによってピックアッ
プハンド38,39の爪部40,41を閉じ、当該爪部
40,41によって最前列の反応容器7,7…のうち反
応テーブル8側の端部に位置する反応容器7を摘んだ
後、第3の駆動モータ74を回転駆動することによって
ピックアップハンド38,39を上方に移動し、この状
態で第2の駆動モータ52を回転駆動することによって
ピックアップハンド38,39を取付けた移動台50が
反応テーブル8の方向へ所定量だけ移動される。その結
果、新しい反応容器7を摘んだピックアップハンド3
8,39の爪部40,41は、反応テーブル8の反応容
器収容孔6,6…上に位置せしめられる。次に、上記第
3の駆動モータ74を今度は逆方向に回転駆動すること
によってピックアップハンド38,39を下方に移動さ
せ、新しい反応容器7を反応テーブル8の反応容器収容
孔6,6…内に嵌合状態に収容した後、ソレノイド45
をオン状態とすることによりピックアップハンド38,
39の爪部40,41を開き、反応容器7の挟持状態を
解除する。
【0049】以下、上記の動作を繰り返すことによっ
て、反応容器7,7…の供給及び廃棄動作が行われる。
【0050】ところで、最前列に位置する反応容器7,
7…を反応テーブル8へと供給すると、その部分には空
所ができるため、当該空所ができた最前列位置には、円
弧を描くように上下及び前後方向に回転駆動される反応
容器保持部材21によって手前に位置する反応容器7が
停止部材37と当接する停止位置まで搬送され、最前列
位置には、常に反応容器7,7…が揃った状態となって
いる。その際、空所ができた最前列位置に次の反応容器
7を搬送するには、反応容器保持部材21の回転運動に
伴う所定の時間だけ必要とするが、ピックアップハンド
38,39の爪部40,41は、次に空所ができた反応
容器7の隣りの反応容器7を摘んで移動させるため、停
止位置への反応容器7の搬送にある程度の時間を要して
も何ら支障はなく、反応テーブル8上への反応容器7,
7…の供給を高速に行なうことができる。このように、
ピックアップハンド38,39は、順次隣りの反応容器
7を摘んで供給するようになっている。
【0051】なお、上記反応容器7,7…の供給及び廃
棄動作に伴う第1乃至第3の駆動モータ32,53,7
4の回転駆動及びソレノイド45のオンオフ動作の制御
は、図示しないマイクロコンピュータによってすべて制
御されるように構成されている。その際、ピックアップ
ハンド38,39の上下位置や移動台50の位置等は、
光学式センサ35,57,77からの出力信号に基づい
て検出され、ピックアップハンド38,39や移動台5
0は、所定量だけ搬送方向Xと直交する方向Z及び上下
方向Yに移動させられるようになっている。
【0052】このように、上記実施例では、所定の間隔
をおいて搬送方向Xに沿って複数の列状に配列された多
数の反応容器7,7…を、搬送方向Xに沿って案内しつ
つ搬送する反応容器保持部材21や載置板36等からな
る搬送手段と、この反応容器保持部材21や載置板36
等からなる搬送手段によって所定の停止位置まで搬送さ
れた反応容器7,7…を摘み上げて、その搬送方向Xと
直交する方向Zに所定の位置まで移動可能なピックアッ
プハンド38,39とを具備するように構成されている
ので、反応容器7,7…を個々に単独で供給する場合に
おいても、反応容器7,7…は、所定の間隔をおいて搬
送方向Xに沿って複数の列状に配列された状態で、多数
の反応容器7,7…を反応容器ボックス25としてまと
めて供給すれば良く、反応容器7,7…の自動供給装置
Bへのセットが容易に行えるとともに、多数の反応容器
7,7…は、反応容器保持部材21や載置板36等によ
って搬送方向Xに沿って案内された状態で搬送されるの
で、個々に単独で供給される反応容器7,7…を安定し
た状態で搬送することができる。しかも、上記反応容器
保持部材21や載置板36等によって所定の停止位置ま
で搬送された反応容器7,7…は、ピックアップハンド
38,39によって摘み上げて、その搬送方向Xと直交
する方向Zに反応テーブル8上又は廃棄トレー80上ま
で移動可能となっているため、反応容器7,7…を精度
良く所定位置へと供給することができるとともに、この
供給動作と同時に使用済の反応容器7,7…の廃棄動作
をも精度良く行うことができる。さらに、反応容器7,
7…は、反応容器保持部材21や載置板36等からなる
搬送手段によって所定の停止位置まで搬送されるため、
ピックアップハンド38,39は、停止位置まで搬送さ
れた反応容器7,7…を、その搬送方向Xと直交する方
向Zに移動すれば良く、ピックアップハンド38,39
の平面上での移動方向は、一次元的で良いため、ピック
アップハンド38,39の移動機構を簡略化することが
でき、反応容器7,7…の所定位置への移動を高速かつ
精度良く行うことができる。
【0053】図12はこの発明の第2の実施例を示すも
のであり、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付
して説明すると、この実施例では、ピックアップハンド
38,39を取り付けた移動台50を駆動ベルトによっ
て駆動するのではなく、装置本体90に回転可能に取り
付けられた搬送用の雄ネジを外周に切ったシャフト85
と、移動台50に取付られ雄ネジシャフト85と螺合す
る雌ネジ86とによって移動させるように構成されてい
る。
【0054】その他の構成及び作用は前記第1の実施例
と同一であるので、その説明を省略する。
【0055】なお、前記実施例では、搬送手段として、
多数の反応容器を所定の間隔をおいて搬送方向に沿って
複数列に配列した状態に保持する反応容器保持部材と、
この反応容器保持部材を円弧を描いて上下方向及び前後
方向に移動するように駆動するとともに、この反応容器
保持部材が下方に向けて移動する際に、当該反応容器保
持部材に保持された反応容器を載置した状態に保持する
載置台とを備え、反応容器保持部材の円弧を描いた運動
によって、反応容器保持部材に保持された反応容器を間
欠的に搬送方向に搬送する手段が用いた場合について説
明したが、これに限定されるものではない。すなわち、
上記搬送手段としては、多数の反応容器を所定の間隔を
おいて搬送方向に沿って複数列に配列した状態に保持す
る反応容器保持部材と、この反応容器保持部材に保持さ
れた多数の反応容器を載置した状態で搬送する幅の広い
搬送ベルトとからなる等他の手段でも良いことは勿論で
ある。
【0056】
【発明の効果】この発明は、以上の構成及び作用よりな
るもので、所定の間隔をおいて搬送方向に沿って複数の
列状に配列された多数の反応容器を搬送方向に沿って案
内しつつ搬送する搬送手段と、この搬送手段によって所
定の停止位置まで搬送された反応容器を摘み上げて、そ
の搬送方向と直交する方向に所定の位置まで移動可能な
ピックアップ手段とを具備するように構成されているの
で、反応容器を個々に単独で供給する場合においても、
反応容器は、搬送方向と直交する方向に沿って所定の間
隔をおいて複数の列状に配列された状態で、多数の反応
容器をまとめて供給することができ、反応容器の装置へ
のセットが容易に行えるとともに、多数の反応容器は、
搬送手段によって搬送方向に沿って案内された状態で搬
送されるので、個々に単独で供給される反応容器を安定
した状態で搬送することができる。しかも、上記搬送手
段によって所定の停止位置まで搬送された反応容器は、
ピックアップ手段によって摘み上げて、その搬送方向と
直交する方向に所定の位置まで移動可能となっているた
め、反応容器を精度良く所定位置へと供給することがで
きるとともに、この供給動作と同時に使用済の反応容器
の廃棄動作をも精度良く行うことができる。さらに、反
応容器は、搬送手段によって所定の停止位置まで搬送さ
れるため、ピックアップ手段は、停止位置まで搬送され
た反応容器を、その搬送方向と直交する方向に移動させ
れば良く、ピックアップ手段の移動方向は、一次元的で
良いため、ピックアップ手段の移動機構を簡略化するこ
とができ、反応容器の所定位置への移動を高速かつ精度
良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る反応容器自動供給装置
の概念構成図である。
【図2】 図2はこの発明に係る反応容器自動供給装置
を適用した自動分析装置を示す概略構成図である。
【図3】 図3はこの発明に係る反応容器自動供給装置
を適用した自動分析装置を示す概略構成図である。
【図4】 図4はこの発明に係る反応容器自動供給装置
の一実施例で用いる反応容器を示す斜視図である。
【図5】 図5はこの発明に係る反応容器自動供給装置
の一実施例を示す一部削除の断面構成図である。
【図6】 図6はこの発明に係る反応容器自動供給装置
の一実施例を示す一部削除の横断面図である。
【図7】 図7はこの発明に係る反応容器自動供給装置
の一実施例を示す平面図である。
【図8】 図8は搬送手段の要部を示す斜視図である。
【図9】 図9はピックアップ手段を示す一部削除の平
面図である。
【図10】 図10はピックアップ手段を示す一部削除
の正面図である。
【図11】 図11(a)(b)は搬送手段における搬
送状態をそれぞれ示す断面図である。
【図12】 図12はこの発明に係る反応容器自動供給
装置の他の実施例を示す一部削除の正面図である。
【図13】 図13は従来の反応容器自動供給装置で使
用される反応容器を示す斜視図である。
【図14】 図14は従来の他の反応容器自動供給装置
で使用される反応容器を示す斜視図である。
【符号の説明】
7 反応容器、21 反応容器保持部材、22 案内用
通路部、25 反応容器ボックス、25a 案内用通路
部、36 載置板、38,39 ピックアップハンド、
45 ソレノイド、50 移動台、32,53,74
駆動モータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲田 弘司 千葉県浦安市今川2−12−29 (72)発明者 坂本 巧 茨城県水戸市吉沢町12−21 (72)発明者 成瀬 明 茨城県水戸市吉沢町12−78 (72)発明者 兎沢 義功 茨城県那珂湊市西赤坂4010−24 (72)発明者 長谷川 勝巳 茨城県那珂湊市平磯南町298−3 (72)発明者 飛田 雄助 茨城県勝田市本町3−17 (72)発明者 内堀 勝典 茨城県水戸市元吉田町1745−1

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動分析装置に使用される反応容器を個
    々に単独で供給する反応容器の自動供給装置において、
    所定の間隔をおいて搬送方向に沿って複数列に配列され
    た多数の反応容器を搬送方向に沿って案内しつつ搬送す
    る搬送手段と、この搬送手段によって所定の停止位置ま
    で搬送された複数列の反応容器のうち、最前列の反応容
    器を順次摘み上げて搬送方向と直交する方向に所定の位
    置まで移動可能なピックアップ手段とを具備することを
    特徴とする反応容器自動供給装置。
  2. 【請求項2】 上記反応容器に、ピックアップ手段と相
    対的に係合する係合部を設けたことを特徴とする請求項
    第1項記載の反応容器自動供給装置。
JP25319291A 1991-09-04 1991-09-04 反応容器自動供給装置 Pending JPH0560766A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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