JPH0559853B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0559853B2
JPH0559853B2 JP386885A JP386885A JPH0559853B2 JP H0559853 B2 JPH0559853 B2 JP H0559853B2 JP 386885 A JP386885 A JP 386885A JP 386885 A JP386885 A JP 386885A JP H0559853 B2 JPH0559853 B2 JP H0559853B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
exceeds
refractive index
stability against
against devitrification
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP386885A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61163138A (ja
Inventor
Shizuo Matsumaru
Hiroyuki Kodama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nippon Kogaku KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kogaku KK filed Critical Nippon Kogaku KK
Priority to JP386885A priority Critical patent/JPS61163138A/ja
Publication of JPS61163138A publication Critical patent/JPS61163138A/ja
Publication of JPH0559853B2 publication Critical patent/JPH0559853B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Glass Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(発明の技術分野) 本発明は高屈折率低分散の光学ガラス、詳しく
は第1図(nd−νd図)に示す点A、B、C、D、
EおよびFの6点に囲まれた範囲内の光学恒数値
を有するB2O3−Al2O3−La2O3−Yb2O3の4成分
系の光学ガラスに関する。 (発明の背景) 従来、この種の高屈折率低分散の光学ガラス
は、多くの場合、高屈折率低分散性を付与する成
分として酸化トリウム(ThO2)、および酸化カ
ドミウム(CdO)を含んでいたが、これらの成分
はいずれも人体に有害であるために使用は避けな
ければならない。 そのため、トリウム、およびカドミウムに代え
て、高屈折率低分散性を付与する成分として酸化
イツテルビウム(Yb2O3)を使用した: B2O3−La2O3−Yb2O3−Ta2O5系ガラスが開発
された。 しかし、このガラスは失透に対する安定性が充
分とは言い難く、また熔融温度が高く、更に成形
時のガラスの粘度が低いという欠点を有する。そ
れ故、工業的規模での生産には適していなかつ
た。 (発明の目的) 本発明の目的は、第1図に示す点A、B、C、
D、EおよびFの6点に囲まれた範囲内の光学恒
数値を持つ高屈折率低分散の光学ガラスであつ
て、かつ人体に有害なトリウムやカドミウムを含
まず、工業的規模での生産が容易なガラス組成物
を提供することにある。 (発明の概要) 本発明者らは、B2O3−La2O3−Yb2O3の3成分
系に種々の成分を導入し、光学恒数値、ガラスの
失透に対する安定性、熔融性の向上、熔融温度及
び液相温度の低下、並びに成形時のガラス粘度の
高粘度化に関して、鋭意研究を重ねた。その結
果、Al2O3が最も効果的な成分であり、しかもそ
の効果は6重量%以上含有させることによつて飛
躍的に向上し、さらに化学的耐久性も著しく改善
できる事実を見い出し、本発明をなすに至つた。 即ち、本発明の光学ガラスは、下記組成: B2O3 20〜50重量% La2O3 10〜55 Yb2O3 5〜50 Al2O3 6〜25 SiO2 0〜10 R2O 0〜 3 (R2Oは、Li2O、Na2OおよびK2Oのうち1種又
は2種以上の組合わせ) ZnO 0〜20 RO 0〜25 (ROは、MgO、CaO、SrOおよびBaOのうち1
種又は2種以上の組合せ) Y2O3 0〜25 ZrO2 0〜10 Ta2O5 0〜25 Nb2O5 0〜20 PbO 0〜20 WO3 0〜10 TiO2 0〜10 GeO2 0〜10 Gd2O3 0〜10 F 0〜 5 (ただし、フツ素Fは、全体を100%とした場合
の酸素との置換量を表わす。) を有する。 本発明に於いて、各成分の組成割合を限定した
理由は次のとおりである。 B2O3は、20%未満では失透に対する安定性が
充分でなくなり、逆に50%を越えると屈折率が低
下して目的に適さなくなる。 La2O3は、10%未満では屈折率が低下して目的
に適さなくなり、逆に55%を越えると失透に対す
る安定性が低下する。 Yb2O3は、5%未満および50%を越えると失透
に対する安定性が低下する。 Al2O3は、ガラス融液の粘度を高め、失透に対
する安定性を向上させ、化学的耐久性を良化させ
る効果を有するが、6%未満では効果が少なく、
また25%を越えると逆に失透に対して不安定とな
る。 SiO2は、失透に対する安定性を向上させ、化
学的耐久性を高めるので任意に添加してもよい
が、10%を越えると熔融の際に熔け残り、熔融を
長引かせるので、好ましくない。 R2Oは、ガラスの粘度を低下させてガラスの成
形を容易にするので任意に添加してもよいが、合
計で3%を越えると失透に対する安定性が低下す
る。 ZnOは、ガラスの熔融性、及び均質化を促進さ
せるので添加してもよいが、2%を越えると失透
に対する安定性が低下する。 ROは、ガラスの失透に対する安定性を向上さ
せ、かつ熔融性を著しく高める有効な成分である
ので必要に応じ1重量%以上添加してもよいが、
合計で25%を越えると失透に対する安定性が低下
する。 Y2O3は、ガラスのアツベ数を大きくし、化学
的耐久性を向上させるので添加してもよいが、25
%を越えると失透に対する安定性が低下する。 ZrO2は、ガラスの屈折率を高め、また化学的
耐久性を高めるので添加してもよいが、10%を越
えると失透に対する安定性が低下する。 Ta2O5は、ガラスの屈折率を高め、失透に対す
る安定性を高め、化学的耐久性を高めるので添加
してもよいが、25%を越えると熔融時に未熔融成
分が残り、またアツベ数が低下して目的に適さな
くなる。 Nb2O5は、ガラスの屈折率を高め、化学的耐久
性を高めるので添加してもよいが、20%を越える
と着色が強くなり、実用的でなくなる。 PbOはガラスの屈折率を高めるので添加しても
よいが、20%を越えると着色が強くなり、実用的
でなくなる。 WO3はガラスの屈折率を高め、失透に対する
安定性を高めるので添加してもよいが、10%を越
えると着色が強くなり、実用的でなくなる。 TiO2はガラスの屈折率を高め、化学的耐久性
を高めるので添加してもよいが、10%を越える
と、着色が強くなり、実用的でなくなる。 GeO2は失透に対する安定性を高めるので添加
してもよいが、10%を越えると、逆に失透に対し
て不安定となる。 Gd2O3はガラスの屈折率を高め、化学的耐久性
を向上させるので添加してもよいが、10%を越え
る失透に対して不安定となる。 Fは液相温度を低下し、失透に対する安定性を
高めるので添加してもよいが、5%を越えると失
透に対する安定性が低下する。 本発明に係る光学ガラスは、例えば、各成分の
原料として、酸化物、炭酸塩、硝酸塩、フツ化物
等を使用し、所望の割合に秤量し、均一に混合し
て調合原料となし、これを1200℃〜1400℃に加熱
した電気炉中の白金るつぼに投入し、熔融、清
澄、攪拌し、均一化してから鉄製の鋳型に鋳込ん
で製造することができる。 (実施例) つぎに本発明に係る光学ガラスの実施例の組成
(重量%)、屈折率(nd)、およびアツベ数(νd
を下記第1表に示す。
【表】
【表】
【表】 (発明の効果) 以上のとおり、本発明によれば、第1図に示す
点A、B、C、D、E及びFの6点に囲まれた範
囲内の光学恒数値を有する光学ガラスを工業的規
模で安定して得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、縦軸に屈折率nd、横軸にアツベ数νd
をプロツトして得られるnd−νd図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量%で下記組成よりなり、第1図に示す点
    A(1.60、62)、B((1.63、62)、C(1.81、49)、

    (1.81、39)、E(1.78、39)、およびF(1.60、57)
    の6点に囲まれた範囲内の光学恒数値を有する光
    学ガラス。 記 B2O3 20〜50 La2O3 10〜55 Yb2O3 5〜50 Al2O3 10〜25 SiO2 0〜10 R2O 0〜 3 (R2Oは、Li2O、Na2OおよびK2Oのうち1種ま
    たは2種以上の組合せ) ZnO 0〜20 RO 0〜25 (ROは、MgO、CaO、SrOおよびBaOのうち1
    種または2種以上の組合せ) Y2O3 0〜25 ZrO2 0〜10 Ta2O5 0〜25 Nb2O5 0〜20 PbO 0〜20 WO3 0〜10 TiO2 0〜10 GeO2 0〜10 Gd2O3 0〜10 F 0〜 5 (ただし、フツ素は、全体を100%とした場合の
    酸素との置換量を表す) 2 前記ROの割合が1〜25%であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項に記載の光学ガラ
    ス。
JP386885A 1985-01-12 1985-01-12 高屈折率低分散の光学ガラス Granted JPS61163138A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP386885A JPS61163138A (ja) 1985-01-12 1985-01-12 高屈折率低分散の光学ガラス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP386885A JPS61163138A (ja) 1985-01-12 1985-01-12 高屈折率低分散の光学ガラス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61163138A JPS61163138A (ja) 1986-07-23
JPH0559853B2 true JPH0559853B2 (ja) 1993-09-01

Family

ID=11569166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP386885A Granted JPS61163138A (ja) 1985-01-12 1985-01-12 高屈折率低分散の光学ガラス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61163138A (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10122263C2 (de) * 2001-05-08 2003-04-03 Schott Glas Optische Gläser und ihre Verwendung
JP3943348B2 (ja) * 2001-06-06 2007-07-11 株式会社オハラ 光学ガラス
US7138348B2 (en) 2001-07-03 2006-11-21 Kabushiki Kaisha Ohara Optical glass
JP4789358B2 (ja) * 2001-07-03 2011-10-12 株式会社オハラ 光学ガラス
JP5926479B2 (ja) * 2002-12-27 2016-05-25 Hoya株式会社 光学ガラス、プレス成形用ガラスゴブおよび光学素子
JP4703168B2 (ja) * 2004-11-09 2011-06-15 株式会社オハラ 光学ガラス
JP2012126586A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Ohara Inc 光学ガラス、プリフォーム及び光学素子
JP6076594B2 (ja) * 2010-12-13 2017-02-08 株式会社オハラ 光学ガラス、プリフォーム及び光学素子
JP2012229148A (ja) * 2011-04-27 2012-11-22 Ohara Inc 光学ガラス及び光学素子
JP5731358B2 (ja) * 2011-09-01 2015-06-10 株式会社オハラ 光学ガラス、プリフォーム及び光学素子
JP5800766B2 (ja) * 2011-10-28 2015-10-28 株式会社オハラ 光学ガラス、プリフォーム及び光学素子
JP6096501B2 (ja) * 2011-12-28 2017-03-15 株式会社オハラ 光学ガラス及び光学素子
TWI752046B (zh) * 2016-06-29 2022-01-11 日商小原股份有限公司 光學玻璃、預成形材以及光學元件
TWI795418B (zh) * 2017-07-21 2023-03-11 日商小原股份有限公司 光學玻璃、預成形體及光學元件

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61163138A (ja) 1986-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3113604B2 (ja) 負の異常分散性を有する光学ガラス
US4239645A (en) Phosphate base laser glasses
JPS6350293B2 (ja)
JP2004175632A (ja) 光学ガラス
JPH0243692B2 (ja)
JPS60221338A (ja) 光学ガラス
JPH05270853A (ja) 高分散性光学ガラス
JPH0559853B2 (ja)
US4268312A (en) Optical glass
JPH034494B2 (ja)
JPS60171244A (ja) 光学ガラス
JPH0492834A (ja) 精密プレス用光学ガラス
JPS6114090B2 (ja)
JP3238740B2 (ja) 光学ガラス
JPS6022656B2 (ja) 光学ガラス
JP4943465B2 (ja) 光学ガラス
JP2616980B2 (ja) 精密プレス成形用光学ガラス
US3589918A (en) Optical glass and process for its manufacture
JPH0243693B2 (ja)
JP2001072432A (ja) 光学ガラス
US3029152A (en) Optical glass
JPH0686308B2 (ja) 光学ガラス
JPH06144868A (ja) 光学ガラス
JPH07118033A (ja) 精密プレス成形用光学ガラス
JP4219012B2 (ja) 光学ガラス