JP4703168B2 - 光学ガラス - Google Patents

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Description

本発明は、低いガラス転移温度(Tg)及び屈折率(nd)が1.70〜1.74未満、アッベ数(νd)が40〜45(ただし、40,45を含まない)の範囲の光学定数を有し、化学的耐久性、特に表面法耐候性に優れ、精密モールドプレス成形に適した光学ガラスに関する。
光学系を構成するレンズには一般に球面レンズと非球面レンズがある。多くの球面レンズは、ガラス材料をリヒートプレス成形して得られたガラス成形品を研削研磨することによって製造される。一方、非球面レンズは、加熱軟化したレンズプリフォーム材を、高精度な成形面をもつ金型でプレス成形し、金型の高精度な成形面の形状をレンズプリフォーム材に転写して得る方法、すなわち、精密モールドプレス成形によって製造されることが主流となっている。
精密プレス成形によって非球面レンズのようなガラス成形品を得るにあたっては、前述したように高温環境下でプレス成形することが必要であるので、この際使用する金型も高温に曝され、また、金型に高いプレス圧力が加えられる。そのため、レンズプリフォーム材を加熱軟化させる際及びレンズプリフォーム材をプレス成形する際に、金型の成形面が酸化、侵食されたり、金型成形面の表面に設けられている離型膜が損傷したりして金型の高精度な成形面が維持できなくなることが多く、また、金型自体も損傷し易い。そのようになると、金型を交換せざるを得ず、金型の交換回数が増加して、低コスト、大量生産を実現できなくなる。そこで、精密プレス成形に使用するレンズプリフォーム材となるガラスは、上記損傷を抑制し、金型の高精度な成形面を長く維持し、かつ、低いプレス圧力での精密プレス成形を可能にするという観点から、できるだけ低いガラス転移温度(Tg)を有することが望まれている。
精密プレス成形を行う場合、そのレンズプリフォーム材となるガラスは表面が鏡面、あるいはそれに近い状態である必要がある。レンズプリフォーム材の作製法は、滴下法によって熔融ガラスから直接作製される方法と研削研磨によって作製される方法が一般的であるが、コストや工程数を考慮すると前者の方法がより一般的に用いられている。滴下法によって得られたレンズプリフォーム材はゴブあるいはガラスゴブと呼ばれる。精密プレス成形用の光学ガラスは一般に化学的耐久性が悪く、前記したゴブ表面にヤケを生じ、鏡面あるいは鏡面に近い状態を保てなくなるという欠点がある。特に作製後のゴブを保管する場合などに問題となり、化学的耐久性の中でも表面法耐候性が重要な特性となる。
上記光学素子成形用のプリフォーム材となる光学ガラスとして、例えばSiO−B−La−TiO−RO−RO系光学ガラスが公知であるが、光学設計上の有用性という観点で屈折率(nd)が1.70〜1.74未満、アッベ数(νd)が40〜45(ただし、40,45を含まない)の範囲の光学定数を有し、ガラス転移温度(Tg)が低く、表面法耐候性の優れた光学ガラスが強く求められている。
特開昭61−232243号公報には、SiO2−B23−La23−TiO2−ZrO2−Nb25−CaO−Li2O系の光学ガラスが開示されている。しかし、この公報で目的とする光学定数の範囲は屈折率(nd)が1.74〜1.84、アッベ数(νd)が33〜40であるため、本発明の目的とする光学定数とは合致しない。
特開2000−1329号公報には、SiO2−B23−La23−TiO2−ZrO2−Nb25−CaO−Li2O系の光学ガラスが開示されている。しかし、SiO2の含有率が多いので熔融性が悪く、熔融性を良好に保つには熔解温度を高くする必要があるため、可視光領域の短波長域の光線透過率が悪くなるという欠点がある。
特開2000−16830号公報には、屈伏点の低い光学ガラスが開示されている。しかし、公報に具体的に開示されているガラスは、SiO2の含有率が多いので熔融性が悪く、熔融性を良好に保つには熔解温度を高くする必要があるため、可視光領域の短波長域の光線透過率が悪くなるという欠点がある。また、公報に具体的に開示されているガラスうち、前記範囲内の光学定数を有しているガラスはTiO2の含有率が少ないため、化学的耐久性が悪くなるという欠点がある。
特開平8−217484号公報に記載の光学ガラスは、原料価格が著しく高いLu23を必須成分としているため、非常に生産コストが高くなり実用性に乏しい。また、公報に具体的に開示されているガラスのうち、前記範囲内の光学定数を有しているガラスは前記範囲内の光学定数を有しておらず、上述した光学設計上の要求を満たしていない。
特開平5−58669号公報には、屈伏点の低い光学ガラスが開示されている。しかし、これら公報に具体的に開示されている光学ガラスは前記範囲内の光学定数を有しておらず、上述した光学設計上の要求を満たしていない。
特開昭60−221338号公報に具体的に開示されている光学ガラスは前記範囲内の光学定数を有しておらず、上述した光学設計上の要求を満たしていない。
特開昭61−232243号公報 特開2000−1329号公報 特開2000−16830号公報 特開平8−217484号公報 特開平5−58669号公報 特開昭60−221338号公報
本発明は、前記光学ガラスに見られる諸欠点を総合的に解消し、所望の光学定数を有し、ガラス転移温度(Tg)が低く、化学的耐久性、特に表面法耐候性に優れ精密モールドプレス成形に適した光学ガラスを提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために、鋭意試験研究を重ねた結果、特定量のSiO2、B23、La23、TiO2、ZrO2、Nb25、CaO、Li2Oを含有させ、かつSiO2及びB23の含有率の和に対するLa23、TiO2、ZrO2、Nb25、CaO及びLi2Oの含有率の和を所定の範囲の値にすることにより、前記の光学定数を有し、ガラス転移温度(Tg)が低く、表面法耐候性に優れ、精密モールドプレス成形に適した、かつガラス安定性に優れた光学ガラスが得られることを今般見出した。
すなわち、前記目的を達成するための本発明の第1の構成は、屈折率(nd)が1.70〜1.74未満、アッベ数(νd)が40〜45(ただし、40,45を含まない)の範囲の光学定数を有し、SiO2含有率が17質量%以下、ガラス転移温度(Tg)が540℃以下であり、表面法耐候性が級1又は2であることを特徴とする光学ガラスである。
本発明の第2の構成は、屈折率(nd)が1.70〜1.74未満、アッベ数(νd)が40〜45(ただし、40,45を含まない)の範囲の光学定数を有し、必須成分としてSiO2、B23、La23、TiO2、ZrO2、Nb25、CaO、Li2Oを含有し、実質的に鉛、ヒ素、弗素を含まず、SiO2含有率が17質量%以下、各成分の質量%の比率で(La23+Gd23+Y23+TiO2+ZrO2+Nb25)/(SiO2+B23)が0.78〜1.08であり、ガラス転移温度(Tg)が540℃以下であることを特徴とする光学ガラスである。
本発明の第3の構成は、表面法耐候性が級1又は級2であることを特徴とする前記光学ガラスである。
本発明の第4の構成は、質量%で、
SiO2 10%を超え17%以下、
23 15〜25%、
La23 12〜24%、
TiO2 5%を超え12%以下、
ZrO2 1〜10%、
Nb25 1%以上13%未満、
CaO 5〜20%及び
Li2O 3%を超え15%以下、
並びに
Al 0〜3%及び/又は
0〜0.1%未満、及び/又は
Gd 0〜5%及び/又は
GeO2 0〜10%及び/又は
Ta25 0〜5%及び/又は
ZnO 0〜8%及び/又は
MgO 0〜5%及び/又は
BaO 0〜10%及び/又は
SrO 0〜0.5%未満及び/又は
Sb23 0〜1%
の各成分を含有することを特徴とする前記構成1に記載の光学ガラスである。
本発明の第5の構成は、前記構成1〜4の光学ガラスからなるレンズプリフォーム材である。
本発明の第6の構成は、前記構成5のレンズプリフォーム材を精密プレス成形してなる光学素子である。
本発明の第7の構成は、前記構成1〜4の光学ガラスを精密プレス成形してなる光学素子である。
本発明の光学ガラスの各成分について説明する。以下、特に断らない限り各成分の含有率は質量%を意味する。
SiO2成分は、本発明の光学ガラスにおいて、ガラスの粘度を高め、耐失透性を向上させるのに有効であり、欠かすことのできない成分である。しかし、10%以下ではその効果が不十分であり、17%を超えるとガラス転移温度(Tg)の上昇や熔融性が悪くなる。熔融性の悪化を補うには熔解温度を高くする必要があるが、その場合は可視光領域の短波長域の光線透過率が悪化する。従って、好ましくは10%を超え、より好ましくは12%を超え、最も好ましくは13.5%を超える、を下限として含有することができ、好ましくは17%、より好ましくは17%未満、最も好ましくは16.9%を上限として含有することができる。
SiO成分は、原料として例えばSiO等を使用してガラス内に導入される。
23成分は、ガラス形成酸化物成分として欠かすことのできない成分である。しかし、15%未満では耐失透性が不十分となり、25%を超えると表面法耐候性が悪くなる。従って、好ましくは15%、より好ましくは17%を超え、最も好ましくは18.1%を下限として含有することができ、好ましくは25%、より好ましくは24%未満、最も好ましくは23%を上限として含有することができる。
23成分は、原料として例えばH3BO3、B23等を使用してガラス内に導入される。
La23成分は、ガラスの屈折率を高め、低分散化させるのに有効であり、本発明のガラスに欠かすことのできない成分である。特に安定かつ所望の光学定数を有する光学ガラスを得るためにはTiO2成分、Nb25成分と組み合わせて含有させる必要がある。しかし、12%未満では、ガラスの光学定数の値を前記範囲内に維持し難く、また、24%を超えると耐失透性が悪くなる。従って、好ましくは12%、より好ましくは14%を超え、最も好ましくは16%を下限として含有することができ、好ましくは24%、より好ましくは21%未満、最も好ましくは19%未満を上限として含有することができる。
La23成分は、原料として例えばLa23、硝酸ランタン又はその水和物等を使用してガラス内に導入される。
TiO2成分は、ガラスに高屈折率高分散特性を与え、表面法耐候性を改善するのに有効である。特に安定かつ所望の光学定数を有する光学ガラスを得るためには、La23成分、Nb25成分と組み合わせて含有させる必要がある。また、Nb25成分と共にガラスに高屈折率高分散特性を与えるが、表面法耐候性を良好にするにはTiO2成分を一定量以上含有させることが有効である。5%以下では、表面法耐候性の改善効果が不十分であり、また、12%を超えると耐失透性および可視光領域の短波長域の光線透過率が悪化する。従って、好ましくは5%を超え、より好ましくは5.5%、最も好ましくは6%を下限として含有することができ、好ましくは12%、より好ましくは11%、最も好ましくは10%を上限として含有することができる。
TiO2成分は、原料として例えばTiO2等を使用してガラス内に導入される。
ZrO2成分は、光学定数を調整し、耐失透性を改善し、表面法耐候性を向上させる効果があり、欠かすことのできない成分である。しかし、1%未満ではその効果が不十分であり、10%を超えると耐失透性が悪くなる。従って、好ましくは1%、より好ましくは2%、最も好ましくは3%を下限として含有することができ、好ましくは10%、より好ましくは8%、最も好ましくは6%を上限として含有することができる。
またZrO2成分は、原料として例えばZrO2等を使用してガラス内に導入される。
Nb25成分は、ガラスに高屈折率高分散特性を与え、耐失透性を改善するのに有効である。特に安定かつ所望の光学定数を有する光学ガラスを得るためにはTiO2成分、La23成分と組み合わせて含有させる必要がある。しかし、1%未満では、耐失透性の改善効果が不十分であり、また、13%以上では逆に耐失透性が悪くなる。従って、好ましくは1%、より好ましくは5%を超え、最も好ましくは5.5%を下限として含有することができ、好ましくは13%未満、より好ましくは11%、最も好ましくは10%を上限として含有することができる。
またNb25成分は、原料として例えばNb25等を使用してガラス内に導入される。
ZnO成分は、ガラス転移温度(Tg)を低くするのに効果がある。しかし、8%を超えると耐失透性が悪くなる。従って、好ましくは8%、より好ましくは5%を上限として含有することができ、最も好ましくは含有しない。
またZnO成分は、原料として例えばZnO等を使用してガラス内に導入できる。
MgO成分は光学定数の調整に有効である。しかし、5%を超えると耐失透性が悪くなる。従って、好ましくは5%、より好ましくは4%、最も好ましくは3%を上限として含有することができる。
MgO成分は、原料として例えばMgO、MgCO3、Mg(OH)2、Mg(NO32等を使用してガラス内に導入できる。
CaO成分は光学定数の調整および耐失透性の改善に有効である。しかし、5%未満では、耐失透性の改善効果が不十分であり、また、20%を超えると化学的耐久性が悪くなる。従って、好ましくは5%、より好ましくは6.5%を超え、最も好ましくは10.1%を下限として含有することができ、好ましくは20%、より好ましくは19%、最も好ましくは18%を上限として含有することができる。
CaO成分は、原料として例えばCaO、CaCO3、Ca(OH)2、Ca(NO32等を使用してガラス内に導入できる。
SrO成分は光学定数の調整に有効である。しかし、本発明の光学ガラス組成において0.5%以上含有すると耐失透性が悪くなる。従って、好ましくは0.5%未満、より好ましくは0.1%を上限として含有することができ、最も好ましくは含有しない。
SrO成分は、原料として例えばSrO、SrCO3、Sr(OH)2、Sr(NO32等を使用してガラス内に導入できる。
BaO成分は光学定数の調整に有効である。しかし、10%を超えると耐失透性が悪くなる。従って、好ましくは10%、より好ましくは9%、最も好ましくは8%を上限として含有することができる。
BaO成分は、原料として例えばBaO、BaCO3、Ba(OH)2、Ba(NO32等を使用してガラス内に導入できる。
Li2O成分は、ガラス転移温度(Tg)を大幅に下げ、かつ、混合されたガラス原料を熔解する際の熔融を促進する効果を有するため、欠かすことのできない成分である。しかし、3%以下ではその効果が不十分であり、15%を超えると耐失透性が急激に悪化する。従って、好ましくは3%を超え、より好ましくは5%、最も好ましくは8.1%を下限として含有することができ、好ましくは15%、より好ましくは14%、最も好ましくは13%を上限として含有することができる。
またLi2O成分は、原料として例えばLi2O、Li2CO3、LiOH、LiNO3等を使用してガラス内に導入できる。
Sb23成分は、ガラス溶融時の脱泡のために任意に添加しうるが、その量が多すぎると可視光領域の短波長領域における透過率が悪くなる。従って、好ましくは1%、より好ましくは0.5%、最も好ましくは0.2%を上限として含有できる。
23成分は、ガラスの屈折率を高め、低分散化させるのに有効である。しかし、本発明の光学ガラス組成において0.1%以上含有すると耐失透性が急激に悪くなる。従って、好ましくは0.1%未満、より好ましくは0.05%以下の量を含有し、最も好ましくは含有しない。
23成分は、原料として例えばY23等を使用してガラス内に導入される。
Gd23成分は、ガラスの屈折率を高め、低分散化させるのに有効である。しかし、5%を超えると耐失透性が急激に悪くなる。従って、好ましくは5%を上限とし、より好ましくは1%、最も好ましくは含有しない。
またGd23成分は、原料として例えばGd23等を使用してガラス内に導入される。
GeO2成分は、屈折率を高め、耐失透性向上させる効果を有する成分であるが、原料が非常に高価であるため、好ましくは10%を上限とし、より好ましくは3%、最も好ましくは含有しない。
GeO2成分は、原料として例えばGeO2等を使用してガラス内に導入される。
Ta25成分は、ガラスの屈折率を高め、耐失透性の改善に有効であるが、原料が高価であるため、好ましくは5%を上限とし、より好ましくは4%、最も好ましくは3%を上限として含有させることができる。
またTa25成分は、原料として例えばTa25等を使用してガラス内に導入される。
なお、上記ガラス中に存在する各成分を導入させるために使用される原料は、例示の目的で記載したものであり、上記列挙された酸化物等に限定されるものではない。従って、ガラス製造の条件の諸変更に適宜対応させて、公知の材料から選択できる。
本発明の目的とする屈折率(nd)が1.70〜1.74未満、アッベ数(νd)が40〜45(ただし、40,45を含まない)の範囲の光学定数を実現するためには、質量%で上記ガラス中のSiO2成分とB23成分の合計量に対するLa23成分、Gd23成分、Y23成分、TiO2成分、ZrO2成分、Nb25成分の合計量の比、すなわち(La23+Gd23+Y23+TiO2+ZrO2+Nb25)/(SiO2+B23)値を特定の範囲の値にする必要がある。本発明においては、当該値を0.78〜1.08にすることで所望の光学定数を満足することを今般見出した。
従って、本発明においては前記(La23+Gd23+Y23+TiO2+ZrO2+Nb25)/(SiO2+B23)値は、好ましくは0.78、より好ましくは0.85、最も好ましくは0.90を下限とし、好ましくは1.08、より好ましくは1.05、最も好ましくは1.02を上限とする。
Al23成分は、化学的耐久性を向上させるのに有効な成分であるが、しかし、3%を超えると耐失透性が急激に悪化する。従って、好ましくは3%、より好ましくは1%、最も好ましくは含有しない。
Lu23、Hf23、SnO2、Ga23、Bi23、BeOの各成分は含有させることは可能であるが、Lu23、Hf23、Ga23は高額原料であるため原料コストが高くなり実際の製造においては現実的ではなく、SnO2は白金製の坩堝や、溶融ガラスと接する部分が白金で形成されている溶融槽でガラス原料を溶融する際に錫と白金が合金化して合金となった箇所は耐熱性が悪くなり、その箇所に穴が開き溶融ガラス流出する事故がおこる危険性が憂慮され、Bi23、BeOは、環境に有害な影響を与え、環境負荷の非常に大きい成分である、という問題がある。従って、好ましくは0.1%未満、より好ましくは0.05%を上限として含有され、最も好ましくは含有しない。
次に、本発明の光学ガラスに含有させるべきではない成分について説明する。
弗素は、レンズプリフォーム材となるゴブを作製する際に揮発による脈理などを発生するため、ゴブの作製が困難である。従って、本発明の光学ガラスに含有させるべきではない。
鉛化合物は、精密プレス成形時に金型と融着しやすい成分であるという問題並びにガラスの製造のみならず、研磨等のガラスの冷間加工及びガラスの廃棄に至るまで、環境対策上の措置が必要となり、環境負荷が大きい成分であるという問題があるため、本発明の光学ガラスに含有させるべきではない。
As23、カドミウム及びトリウムは、共に、環境に有害な影響を与え、環境負荷の非常に大きい成分であるため、本発明の光学ガラスに含有させるべきではない。
25は、本発明の光学ガラスに含有させると、耐失透性を悪化させやすいのでP25を含有させることは好ましくない。
TeO2は、白金製の坩堝や、溶融ガラスと接する部分が白金で形成されている溶融槽でガラス原料を溶融する際、テルルと白金が合金化し、合金となった箇所は耐熱性が悪くなるため、その箇所に穴が開き溶融ガラス流出する事故がおこる危険性が憂慮されるため、本発明の光学ガラスに含有させるべきではない。
さらに本発明の光学ガラスにおいては、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Mo、Eu、Nd、Sm、Tb、Dy、Er等の着色成分は、含有しないことが好ましい。ただし、ここで「含有しない」とは、不純物として混入される場合を除き、人為的に含有させないことを意味する。
次に本発明の光学ガラスの物性について説明する。
前述のとおり、本発明の光学ガラスは光学設計上の有用性の観点から、好ましくは屈折率(nd)が1.70〜1.74未満かつアッベ数(νd)が40〜45(ただし、40,45を含まない)の範囲の光学定数を有し、より好ましくは屈折率(nd)が1.71〜1.74未満かつアッベ数(νd)が40〜45(ただし、40,45を含まない)の範囲の光学定数を有し、最も好ましくは、屈折率(nd)が1.71〜1.74未満かつアッベ数(νd)が40〜44(ただし、40を含まない)の範囲の光学定数を有する。
また、本発明のガラス組成物は、その組成が質量%で表されているため直接的にモル%の記載に表せるものではないが、本発明において要求される諸特性を満たすガラス組成物中に存在する各元素のモル%表示による組成は、概ね以下の値をとる。
Si 4〜7mol%
B 8〜17mol%
La 1〜3.5mol%
Ti 1〜4mol%
Zr 0.2〜2mol%
Nb 0.2〜2mol%
Ca 1.5〜14mol%
Li 4〜23mol%
O 48〜66mol%
Al 0〜2mol%
Y 0〜0.2mol%
Gd 0〜1mol%
Ge 0〜3.5mol%
Ta 0〜1.5mol%
Zn 0〜3mol%
Mg 0〜2.5mol%
Ba 0〜2mol%
Sr 0〜0.2mol%
Sb 0〜0.1mol%
なお、本発明の光学ガラス中において、Si成分はガラスの粘度を高め、耐失透性を向上させる効果があり、好ましくは4%、より好ましくは4.5%、最も好ましくは5%を下限として含有することができ、好ましくは7%、より好ましくは6.5%、最も好ましくは6.2%を上限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、B成分は、ガラス形成酸化物として耐失透性を高める効果があり、好ましくは8%、より好ましくは9%、最も好ましくは11%を下限として含有することができ、好ましくは17%、より好ましくは16%、最も好ましくは15%を上限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、La成分は、ガラスの屈折率を高め、低分散化させるのに効果があり、好ましくは1%、より好ましくは1.3%、最も好ましくは1.5%を下限として含有することができ、好ましくは3.5%、より好ましくは3%、最も好ましくは2.8%を上限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、Ti成分は、ガラスに高屈折率高分散特性を与え、表面法耐候性を改善するのに効果があり、好ましくは1%、より好ましくは1.3%、最も好ましくは1.5%を下限として含有することができ、好ましくは4%、より好ましくは3.5%、最も好ましくは3%を上限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、Zr成分は、光学定数を調整し、耐失透性を改善し、表面法耐候性を向上させる効果があり、好ましくは0.2%、より好ましくは0.3%、最も好ましくは0.5%を下限として含有することができ、好ましくは2%、より好ましくは1.8%、最も好ましくは1.6%を上限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、Nb成分は、ガラスに高屈折率高分散特性を与え、耐失透性を改善するのに効果があり、好ましくは0.2%、より好ましくは0.3%、最も好ましくは0.5%を下限として含有することができ、好ましくは2%、より好ましくは1.8%、最も好ましくは1.7%を上限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、Zn成分は、ガラス転移温度(Tg)を低くするのに効果があり、好ましくは3%、より好ましくは0.8%を上限として含有することができ、最も好ましくは含有しない。
本発明の光学ガラス中において、Mg成分は光学定数の調整に効果があり、好ましくは2.5%、より好ましくは2%、最も好ましくは1.6%を上限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、Ca成分は光学定数の調整および耐失透性の改善に効果があり、好ましくは1.5%、より好ましくは2%、最も好ましくは3%を下限として含有することができ、好ましくは14%、より好ましくは13%、最も好ましくは12%を上限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、Sr成分は光学定数の調整に効果があり、好ましくは0.2%、より好ましくは0.1%を上限として含有することができ、最も好ましくは含有しない。
本発明の光学ガラス中において、Ba成分は光学定数の調整に効果があり、好ましくは2%、より好ましくは1%、最も好ましくは0.6%を上限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、Li成分は、ガラス転移温度(Tg)を大幅に下げ、かつ、混合されたガラス原料を熔解する際の熔融を促進する効果があり、好ましくは4%、より好ましくは5%、最も好ましくは6%を下限として含有することができ、好ましくは23%、より好ましくは18%、最も好ましくは15%を上限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、Sb成分は、ガラス溶融時の脱泡のために任意に添加でき、好ましくは0.1%、より好ましくは0.05%、最も好ましくは0.02%を上限として含有できる。
本発明の光学ガラス中において、Y成分は、ガラスの屈折率を高め、低分散化させるのに効果があり、好ましくは0.2%、より好ましくは0.1%以下の量を含有し、最も好ましくは含有しない。
本発明の光学ガラス中において、Gd成分は、ガラスの屈折率を高め、低分散化させるのに効果があり、好ましくは1%を上限とし、より好ましくは0.5%、最も好ましくは含有しない。
本発明の光学ガラス中において、Ge成分は、屈折率を高め、耐失透性向上させるのに効果があり、好ましくは3.5%を上限とし、より好ましくは1.5%、最も好ましくは含有しない。
本発明の光学ガラス中において、Ta成分は、ガラスの屈折率を高め、耐失透性の改善に効果があり、好ましくは1.5%、より好ましくは1%、最も好ましくは0.5%を上限として含有させることができる。
本発明の光学ガラス中において、Al成分は、化学的耐久性を向上させるのに効果があり、好ましくは2%、より好ましくは1.5%、最も好ましくは1.3%を上限として含有させることができる。
Oは、本発明のガラスにおいてガラス形成に不可欠な成分である。好ましくは48mol%、より好ましくは49mol%、最も好ましくは50mol%を下限とし、好ましくは66mol%、より好ましくは63mol%、もっとも好ましくは60mol%を上限として含有される。
本発明の光学ガラスにおいては、Tgが低すぎると化学的耐久性が悪くなり、従って表面法耐候性が悪化する。また、Tgが高くなりすぎると前述したように精密プレス成形を行う場合、成形型の劣化などが起こり易くなる。従って、本発明の光学ガラスのTgは好ましくは440℃、より好ましくは450℃、最も好ましくは460℃を下限とし、好ましくは540℃、より好ましくは530℃より低く、最も好ましくは520℃を上限とする。
本明細書中において「表面法耐候性」とは、レンズプリフォーム材、すなわちゴブを精密プレス成形前に保管する場合を想定しているため、保管環境で一定期間曝された時のヤケの状態の優劣のことを示す。
表面法耐候性の試験方法は次の方法により行い、表面法耐候性を決定する。具体的には、試験片として30mm×30mm×3mmの研磨面を有する試料を使用して、50℃相対湿度85%の恒温恒湿槽の中で24時間曝した後、50倍の顕微鏡で研磨面を観察しヤケの状態を観察する。判定基準は、24時間試験した試料を照度6000ルックスで観察したときに全くヤケが認められないものを級1、1500ルックスで観察したときにヤケが認められず6000ルックスで認められるものを級2、1500ルックスで観察したときにヤケが認められるものを級3とする。なお、級3については新たに50℃相対湿度85%の恒温恒湿槽の中で6時間曝した後、50倍の顕微鏡で研磨面を観察し、1500ルックスでヤケが認められるものを級4とした。ヤケが認められない場合は級3のままとする。
本発明の光学ガラスにおいて要求される表面法耐候性は、好ましくは級2、より好ましくは級1である。
本発明の光学ガラスでは、下記製造方法により、安定した生産を実現するため、液相温度を1000℃以下とすることが重要である。特に好ましくは950℃以下とすることで、安定生産可能な粘度範囲が広くなり、また、ガラス熔解温度を下げることができるため、消費されるエネルギーを抑えることができる。
本明細書中で「液相温度」とは、粉砕したガラス試料を白金板上にのせ、温度傾斜のついた炉内に30分間保持した後取り出し、軟化したガラスの結晶の有無を顕微鏡にて観察し、結晶が認められない一番低い温度を表す。
前述のとおり本発明の光学ガラスはプレス成形用のプリフォーム材として使用することができ、或いは熔融ガラスをダイレクトプレスすることも可能である。プリフォーム材として使用する場合、その製造方法及び精密プレス成形方法は特に限定されるものではなく、公知の製造方法及び成形方法を使用することができる。プリフォーム材の製造方法としては、例えば特開平8−319124に記載のガラスゴブの成形方法や特開平8−73229に記載の光学ガラスの製造方法及び製造装置のような熔融ガラスから直接プリフォーム材を製造することもでき、またストリップ材を冷間加工して製造しても良い。
なお、本発明の光学ガラスを用いて熔融ガラスを滴下させてプリフォームを製造する場合、熔融ガラスの粘度は、低すぎるとガラスプリフォームに脈理が入りやすくなり、高すぎると、自重と表面張力によるガラスの切断が困難になる。
従って、高品質かつ安定した生産のためには、液相温度における粘度(dPa・s)の対数Logηの値が好ましくは0.4〜2.0、より好ましくは0.5〜1.8、最も好ましくは0.6〜1.6の範囲である。
なお、プリフォームの精密プレス成形方法を特に限定するものではないが、例えば特公昭62−41180に記載の光学素子の成形方法のような方法を使用することができる。
以下、本発明の実施例について述べるが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
本発明のガラスの実施例(No.1〜No.20)の組成を、これらのガラスの屈折率(nd)、アッベ数(νd)、ガラス転移温度(Tg)、屈伏点(At)および表面法耐候性と共に表1〜表4に示した。表中、各成分の組成は質量%で表示するものとする。
Figure 0004703168

Figure 0004703168





Figure 0004703168

Figure 0004703168
また、比較例のガラス(No.A〜No.F)の組成を、これらのガラスの屈折率(nd)、アッベ数(νd)、ガラス転移温度(Tg)、屈伏点(At)および表面法耐候性と共に表5に示す。
Figure 0004703168
表1〜表4に示した本発明の実施例の光学ガラス(No.1〜No.20)は、酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩等の通常の光学ガラス用原料を表1〜表4に示した各実施例の組成の割合となるように秤量し、混合し、白金るつぼに投入し、組成による熔融性に応じて、1000〜1300℃で、3〜5時間溶融、清澄、攪拌して均質化した後、金型等に鋳込み徐冷することにより得ることができた。
屈折率(nd)及びアッベ数(νd)は徐冷降温速度を−25℃/時にして得られた光学ガラスについて測定した。
ガラス転移温度(Tg)は日本光学硝子工業会規格JOGIS08−2003(光学ガラスの熱膨張の測定方法)に記載された方法により測定した。ただし試験片として長さ50mm、直径4mmの試料を使用した。
屈伏点(At)は前記ガラス転移温度(Tg)と同様の測定方法で行い、ガラスの伸びが止まり、収縮が始まる温度とした。
表面法耐候性の試験方法は次の方法により行い、表面法耐候性を決定した。試験片として30mm×30mm×3mmの研磨面を有する試料を使用して、50℃相対湿度85%の恒温恒湿槽の中で24時間曝した後、50倍の顕微鏡で研磨面を観察しヤケの状態を観察した。判定基準は、24時間試験した試料を照度6000ルックスで観察したときに全くヤケが認められないものを級1、1500ルックスで観察したときにヤケが認められず6000ルックスで認められるものを級2、1500ルックスで観察したときにヤケが認められるものを級3とした。なお、級3については新たに50℃相対湿度85%の恒温恒湿槽の中で6時間曝した後、50倍の顕微鏡で研磨面を観察し、1500ルックスでヤケが認められるものを級4とした。ヤケが認められない場合は級3のままとした。
表1〜表4に見られるとおり、本発明の実施例の光学ガラス(No.1〜No.20)はすべて、前記範囲内の光学定数(屈折率(nd)及びアッベ数(νd))を有し、ガラス転移温度(Tg)が440〜540℃の範囲にあるため、精密モールドプレス成形に適しており、更には表面法耐候性評価が良好であるので化学的耐久性にも優れていた。
これに対し、表5に示す組成の比較例A〜Fの各試料について、上記実施例と同じ条件にてガラスを作製し、同一の評価方法により、作製したガラスを評価した。比較例No.A,B,Cは、TiO2の含有率が少なく、表面法耐候性が級3であった。このため、本発明において要求される性能を満たすものではなかった。また、比較例D,E,Fは質量%の比率で(La23+Gd23+Y23+TiO2+ZrO2+Nb25)/(SiO2+B23)値が0.78〜1.08の範囲から外れ、屈折率(nd)が1.70〜1.74未満、アッベ数(νd)が40〜45(ただし、40,45を含まない)の範囲から外れている。このため、本発明において要求される性能を満たすものではなかった。
以上、本発明を例示の目的で詳細に説明したが、本実施例はあくまで例示の目的のみであって、本発明の思想及び範囲を逸脱することなく多くの改変を当業者により成し得ることが理解されよう。
以上、述べたとおり、本発明の光学ガラスは、組成がSiO2−B23−La23−TiO2−ZrO2−Nb25−CaO−Li2O系であり、かつ、鉛、ヒ素、弗素を含まないガラスであって、 屈折率(nd)が1.70〜1.74未満、アッベ数(νd)が40〜45(ただし、40,45を含まない)の範囲の光学定数を有し、転移温度(Tg)が440〜540℃の範囲であり精密モールドプレス成形に適しており、産業上非常に有用である。
さらに、表面法耐候性に優れているため、レンズプリフォーム材、すなわちゴブを精密プレス成形前に保管する場合、保管環境で一定期間曝された時にヤケなどが発生し難く、取り扱いが容易である。

Claims (5)

  1. 屈折率(n)が1.70〜1.74未満、アッベ数(ν)が40〜45(ただし、40,45を含まない)の範囲の光学定数を有し、以下の各成分の含有量が質量%で
    SiO 10%を超え17%以下、
    15〜25%、
    La 12〜24%、
    TiO 5%を超え12%以下、
    ZrO 1〜10%、
    Nb 1%以上13%未満、
    CaO 5〜20%及び
    Li O 3%を超え15%以下、
    並びに
    Al 0〜3%、
    0〜0.1%未満、
    Gd 0〜5%、
    GeO 0〜10%、
    Ta 0〜5%、
    ZnO 0〜8%、
    MgO 0〜5%、
    BaO 0〜10%、
    SrO 0〜0.5%未満及び
    Sb 0〜1%
    であり、実質的に鉛、ヒ素、弗素を含まず、各成分の質量%の比率で(La +Gd +Y +TiO +ZrO +Nb )/(SiO +B )が0.78〜1.08であり、ガラス転移温度(Tg)が540℃以下であることを特徴とする光学ガラス。
  2. 表面法耐候性が級1又は2であることを特徴とする請求項の光学ガラス。
  3. 請求項1又は2の光学ガラスからなるレンズプリフォーム材。
  4. 請求項のレンズプリフォーム材を精密プレス成形してなる光学素子。
  5. 請求項1又は2の光学ガラスを精密プレス成形してなる光学素子。
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