JPH0559249A - ポリプロピレン樹脂組成物 - Google Patents

ポリプロピレン樹脂組成物

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JPH0559249A
JPH0559249A JP21945691A JP21945691A JPH0559249A JP H0559249 A JPH0559249 A JP H0559249A JP 21945691 A JP21945691 A JP 21945691A JP 21945691 A JP21945691 A JP 21945691A JP H0559249 A JPH0559249 A JP H0559249A
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JP
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ethylene
elastomer
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butene
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JP21945691A
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English (en)
Inventor
Eiichi Sugihara
永一 杉原
Keigo Suehiro
啓吾 末広
Takashi Miyazaki
孝志 宮崎
Kotaro Suzuki
孝太郎 鈴木
Hideki Todoroki
秀樹 轟
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アイソタクチックエチレン−プロピレンブロ
ック共重合体(A)100重量部、エチレン−ブテン−
1共重合体エラストマー(B)20〜150重量部、無
機フィラー(C)0〜50重量部からなることを特徴と
するポリプロピレン樹脂組成物。 【効果】 表面硬度に優れたポリプロピレン樹脂組成物
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面硬度に優れ、自動車
等の外装材として好適なポリプロピレン樹脂組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車のバンパー、フェンダー等の外装
材にポリプロピレン樹脂組成物が金属材料に代わり使用
される様になってきた。ポリプロピレンはそのままで
は、衝撃強さが不足するのでエチレン−プロピレンエラ
ストマー(EPM,EPDM)等を加えて改良する。ま
た、曲げ弾性率を高めるにはタルク等の板状または繊維
状無機フィラーを加え改良する。更にポリプロピレンは
結晶性の樹脂であり成形収縮率、線膨張係数が高いがこ
れを低くする為には、エチレン−プロピレンエラストマ
ー(EPM,EPDM)等のエラストマーとタルク等の
板状または繊維状無機フィラーを添加し改良している。
ところが、エチレン−プロピレンエラストマー(EP
M,EPDM)等を、ポリプロピレンに配合すると一般
的に表面硬度が低下し傷つき易くなるという欠点があ
る。エラストマーの配合量を減らすと表面硬度は高まる
が衝撃強さが低下し自動車等の外装材には不適当であ
る。また、エラストマー成分が低下すると塗料との密着
性が低下する等塗装性が低下する欠点もあった。タルク
等の無機フィラーの配合量を高めると、曲げ弾性率は高
まるが表面硬度は高まらず、フィラーの種類によっては
逆に表面硬度を低下させる事もあり表面硬度を高めるに
はあまり効果はなかった。さらに、タルク等の無機フィ
ラーを多量にポリプロピレンに配合すると衝撃強さが低
下する欠点もあった。
【0003】ポリプロピレン樹脂組成物の表面硬度を改
良するにはポリプロピレンに他の固い樹脂を分散させる
方法が考えられる。例えば、ポリプロピレンにスチレン
系樹脂を配合することが挙げられるがポリプロピレンと
ポリスチレンは相溶性に乏しく、スチレン−ブタジエン
エラストマー、スチレン−イソプレンジブロックエラス
トマー、スチレンーイソプレントリブロックエラストマ
ー、または、これらのエラストマーを水素添加したエラ
ストマーなどのスチレン系のエラストマーを配合し衝撃
強さを改良する必要があり数々の樹脂組成物が提案され
ている(例えば、特開昭58-210950 、特開昭60-133039
、特開平01-174550 、特公昭62-34782、特公昭62-1281
2、特開昭63-277261 等)。ポリプロピレンにスチレン
系のブロック共重合体エラストマーを配合した樹脂組成
物も提案されている(例えば、特開昭61-014248 等)。
また、ポリプロピレンと水素添加スチレン−ブタジエン
エラストマーよりなるバンパー(特開昭58-210950 )、
スチレン系のエラストマーの他に、エチレン−プロピレ
ンエラストマー、タルクを併用する樹脂組成物(特開昭
61-291247 )、剛性に優れた高結晶性のホモポリプロピ
レンと水素添加スチレン−イソプレンジブロック共重合
体エラストマーよりなる樹脂組成物(特開昭63-156842
)などが提案されている。しかし、ポリプロピレンと
ポリスチレンからなる樹脂組成物にスチレン系のエラス
トマーを配合し自動車等の外装材として必要な衝撃強さ
を得るには、多量のエラストマーを配合する必要があ
り、その結果、樹脂組成物の表面硬度は低下する。
【0004】また、エチレン−α−オレフィン系エラス
トマーを架橋し強靱な樹脂組成物を得ることも提案され
ている。(例えば特開昭60-173032 等)しかし、これら
の架橋エラストマーは、エチレン−プロピレン−ジエン
エラストマー(EPDM)を多量に使用する為に、表面
硬度に優れた樹脂組成物は、得られなかった。
【0005】一方、ポリプロピレンの重合過程の中で、
反応器の中にエチレンとブテン−1を導入しエチレン−
ブテン−1共重合体エラストマーを重合しホモポリプロ
ピレン中にエチレン−ブテン−1共重合体エラストマー
を分散させる方法(特公昭38-7241 )が開示されている
が、その方法により得られる混合物の硬度は、エチレン
−プロピレンエラストマーを導入したものに比べ優れて
はいない。また、特公昭43-24526、 特公昭58-25693、 特
公昭58-38456には、ホモポリプロピレンまたは、エチレ
ン−プロピレンランダム共重合体にエチレン−ブテン−
1共重合体エラストマーを配合した透明性と耐衝撃性に
優れた樹脂組成物が開示されているが、ホモポリプロピ
レン、エチレン−プロピレンランダム共重合体は、常温
での耐衝撃性は十分であるが低温での耐衝撃性は、不十
分であり、その結果、エチレン−ブテン−1エチレン−
ブテン−1共重合体エラストマーを多量に加える必要が
あり曲げ弾性率の著しい低下を生じ易かった。 更に、
エチレン−プロピレン−ジエン共重合体と共にエチレン
−ブテン−1共重合体エラストマーを用いた樹脂組成物
が特開昭60-004041 に開示されているが、エチレン−プ
ロピレン−ジエン共重合体が多すぎ表面硬度が低い。ま
た、エチレン−ブテン−1共重合体エラストマーは、エ
チレン−プロピレン共重合体エラストマーに比べ、ガラ
ス転移温度(Tg)が高く、低温衝撃強さに劣っていた。そ
れを補う為に、エチレン−プロピレン共重合体エラスト
マーを添加すると良いが、通常のエチレン−プロピレン
共重合体エラストマーを、エチレン−ブテン−1共重合
体エラストマーに添加してゆくと急激にロックウエル硬
度の低下を生じ、低温衝撃強さと表面硬度の両方に優れ
るものは、得られなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明は、
衝撃強さ、表面硬度に優れたポリプロピレン樹脂組成物
を提供する事にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前述の問
題点を解決すべく鋭意研究を進めた結果、アイソタクチ
ックエチレン−プロピレンブロック共重合体にエチレン
−ブテン−1共重合体エラストマーを添加することにに
より耐衝撃性と表面硬度に優れたポリプロピレン樹脂組
成物が得られる事を見いだし本発明に至った。すなわち
本発明はアイソタクチックエチレン−プロピレンブロッ
ク共重合体(A)100重量部、エチレン−ブテン−1
共重合体エラストマー(B)20〜150重量部、無機
フィラー(C)0〜50重量部からなることを特徴とす
るポリプロピレン樹脂組成物である。
【0008】本発明では、通常のアイソタクチックエチ
レン−プロピレンブロック共重合体を用いるが、好まし
くは、ヘプタン等の溶媒にモノマーを導入し連続重合ま
たはバッチ重合法(所謂、溶媒重合法)により得られる
アイソタクチックエチレン−プロピレンブロック共重合
体、または、液状または気体状態のモノマーから直接重
合する方法(所謂、塊状重合法、気相重合法)により得
られたアイソタクチックエチレン−プロピレンブロック
共重合体をプロピレン、ブテン、ヘキサン、ヘプタン等
の適当な溶媒で洗浄しアタクチックポリプロピレン等の
不純物を適量除去したものが、エラストマーを配合した
場合高い硬度を有し好ましい。アタクチックポリプロピ
レン等の不純物が多いアイソタクチックエチレン−プロ
ピレンブロック共重合体を用いるとロックウエル硬度が
低く好ましくない。
【0009】本発明で用いるアイソタクチックエチレン
−プロピレンブロック共重合体はエチレン含有量が1〜
25wt%、特に好ましくは3〜15wt%のエチレン
−プロピレンブロック共重合体を用いると表面硬度と衝
撃強さに優れ好ましい。
【0010】本願発明の方法において用いるアイソタク
チックエチレン−プロピレンブロック共重合体は市販の
ものが用いられるが、特にメルトインデックスが0.5
〜60のものを、過酸化物の存在下に加熱するいわゆる
熱成処理によってメルトインデックスが40〜100程
度にしたものが好ましくい。通常メルトインデックスが
40以上のポリプロピレンは引張り破断伸びが小さく、
自動車のバンパー等の成形品として充分な伸び、および
衝撃強度を得るためには多量のエチレン−プロピレン共
重合体エラストマーを多量に添加する必要があり、その
結果剛性と硬度が低くなる。
【0011】減成する前のメルトインデックスが0.5
以下のものを用いると射出成形品にフローマークが生じ
易くて好ましくなく、60以上の物を熱減成して用いて
も伸びは大きくならない。減成後のメルトインデックス
が40未満のものを用いた組成物は溶融流動性が悪く、
ウエルド強度が低下し易く、100以上の場合には射出
成形品にフローマークが出易い。
【0012】熱減成の方法は過酸化物の存在下に加熱す
る公知の方法、例えば特開昭61−233047に記載
された方法で容易に実施することができる。
【0013】更に、アイソタクチックエチレン−プロピ
レンブロック共重合体の他に、衝撃強さ、表面硬度を著
しく低下させない範囲で、高密度ポリエチレン、低密度
ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸
ビニルエステル共重合体、エチレン−エチルアセテート
共重合体、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリブテン等の
他の樹脂を配合しても良い。
【0014】本発明では、エチレン−ブテン−1共重合
体エラストマーを用いるが優れた表面硬度と衝撃強さを
得る為には、ブテン−1量が10〜30wt%のエチレ
ン−ブテン−1共重合体エラストマーが最適であり、ブ
テン−1量が30wt%以上のエチレン−ブテン−1共
重合体エラストマーを用いると表面硬度が著しく低下し
好ましくない。逆にブテン−1量が10wt%未満のエ
チレン−ブテン−1共重合体エラストマーを用いると衝
撃強さが著しく低下し好ましくない。
【0015】エチレン−ブテン−1共重合体エラストマ
ーの添加量としては、アイソタクチックポリプロピレン
100重量部に対して20〜150重量部の範囲で添加
する。20重量部未満では、衝撃強さが低下し好ましく
なく、150重量部以上では、フィラーを多量に添加し
ても耐熱性、剛性が不十分で好ましくない。
【0016】本発明では、エチレン−ブテン−1共重合
体エラストマー以外のエラストマーを併用し使用する事
も可能であり、例えばエチレン−プロピレンエラストマ
ー等を併用し衝撃強さを高める事が可能である。エチレ
ン−ブテン−1共重合体エラストマー以外のエラストマ
ーの添加量としては、エチレン−ブテン−1共重合体エ
ラストマー100重量部に対して40重量部未満が好まし
く40重量部以上の他のエラストマーを使用するとエチ
レン−ブテン−1共重合体エラストマーの有する優れた
表面硬度が著しく低下し好ましくない。
【0017】本願発明の組成物は特に自動車のバンパー
用樹脂として有効であり、自動車のバンパーは近年、車
のボンネットとの一体感があって、塗装も高級感がある
ものが求められているが、このような部品では表面にき
ずが生じると商品価値が低下する。一方エラストマーを
減少させると表面硬度は高まるが低温衝撃強度が低下し
使用に適さない。自動車のバンパー用樹脂としてはロッ
クウエル硬度が55以上でかつ−30℃のIzod衝撃
強さが5kg・cm/cm以上の材料が求められてい
る。本願発明では特に−30℃のIzod衝撃強さが
7.5kg・cm/cm以上のものは低温脆化温度及び
衝撃強さが従来のエラストマー成分としてエチレン−プ
ロピレン共重合体エラストマーのみを使用したポリプロ
ピレン樹脂組成と同じで表面硬度を高めた組成物がえら
れる。このような性質の組成物を得るには特にアイソタ
クチックエチレン−プロピレンブロック共重合体100
重量部に対し、エチレン−ブテン−1共重合体エラスト
マー95〜150重量部配合したものが好ましい。
【0018】本発明で使用する無機フィラーとしては、
金属粉、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、
シリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸
化マグネシウム、酸化錫、酸化アンチモン、バリウムフ
ェライト、ストロンチウムフェライト、水酸化アルミニ
ウム、水酸化マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、タルク、クレー、マイカ、珪酸カルシウム、硝子
繊維、チタン酸カルシウム、チタン酸ジルコン酸鉛、窒
化アルミニウム、炭化珪素等が挙げられ、特に、タル
ク、繊維状硫酸マグネシウム、チタン酸カルシウムが成
形物の表面の平滑性に優れ、曲げ弾性率を高め好まし
い。本発明では、無機フィラーをアイソタクチックエチ
レン−プロピレンブロック共重合体100重量部に対し
て0〜50重量部配合する。50重量部以上では、ポリプ
ロピレン樹脂組成物の衝撃強さが著しく低下し、場合に
よっては表面硬度の低下も生じる。本願発明では平板フ
ィラーと繊維状フィラーを併用し、特にタルクと硫酸マ
グネシウムウイスカを併用して使用した場合には平板フ
ィラーのみを用いた場合に較べて引張り破断伸び、曲げ
弾性率等の剛性、衝撃強度が大きく、また繊維状フィラ
ーのみを用いた場合に較べて特に成形品の”そり”の問
題が発生しにくく好ましい。本発明の樹脂組成物は、必
要により各種の添加剤を添加しても良い。例えば、酸化
防止剤、分散剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、顔料、染
料、結晶化促進剤、滑剤、難燃剤、可塑剤等が挙げられ
る。本発明のポリプロピレン樹脂組成物は、リボンブレ
ンダー、ヘンシェルミキサー等により混合した後、バン
バリーミキサー、熱ロール、押出機、コニーダー等の装
置で溶融混練しペレット状にした後、押出機によりシー
ト状に押出し、真空成形、圧空成形、真空圧空成形、プ
レス成形等の方法により二次成形する方法、ブロー成形
する方法、射出成形する方法等が可能である。
【0019】
【実施例】以下実施例により詳細に説明する。なお表面
硬度の測定方法としてASTM D−785法(測定試
験片として直径50mm,厚み、2mmの円板を2枚重ねて
使用)によりロックウエル硬度(Rスケール)を測定
し、衝撃強さの測定方法として−10℃と−30℃にお
けるIZOD衝撃強さをASTM D−256法(測定
試験片として厚み3mm、巾12.5mmの金型ノッチ
付試験片を使用)により測定し、メルトインデックスM
Iは、230℃、2.16kg/ cm2の条件で測定し
た。
【0020】実施例1 溶媒重合法により得たアイソタクチックエチレン−プロ
ピレンブロック共重合体(MI8.0g/10min
、エチレン含量15wt%)100重量部、エチレン
−ブテン−1共重合体エラストマーとして”EBM10
41P" (日本合成ゴム(株)製、ブテン−1含有量
15wt%、MI 5.8g/10min)40重量部
を50mm押出機にて溶融混練しペレットを得、型締圧
100トンの射出成形機にて、物性測定用の試験片を得
た。表−1に、樹脂の配合比とメルトインデックス、ロ
ックウエル硬度、Izod衝撃強さを示す。
【0021】比較例1 アイソタクチックホモプロピレン(MI7.5g/10
min)100重量部使用した以外は、実施例1と同様
にして機械物性測定用の試験片を得、物性を測定した。
衝撃強さが、実施例1と比べ低かった。表−1に、樹脂
の配合比とメルトインデックス、ロックウエル硬度、I
zod衝撃強さを示す。
【0022】比較例2 実施例1と同様のアイソタクチックエチレン−プロピレ
ン共重合体をそのまま成形し機械物性測定用の試験片を
得、物性を測定した。衝撃強さが、実施例1と比べ著し
く低かった。表−1(表1)に、樹脂の配合比とメルト
インデックス、ロックウエル硬度、Izod衝撃強さを
示す。
【0023】
【表1】
【0024】実施例2 エチレン−ブテン−1共重合体エラストマーとして”E
BM 1201P”(日本合成ゴム(株)分、ブテン−
1含有量 16wt%、MI 30g/10min) 5
0重量部、実施例1と同様のアイソタクチックエチレン
−プロピレンブロック共重合体100重量部、フィラー
として″CT−8″(浅田製粉(株)製タルク)15重
量部をヘンシェルミキサーで混合した後、50mm押出機
にて溶融混練し実施例1と同様にして、機械物性測定用
の試験片を得た。表−2(表2)に、樹脂とフィラーの
配合比、メルトインデックス、ロックウエル硬度、Iz
od衝撃強さを示す。
【0025】実施例3〜6 実施1と同様のアイソタクチックエチレン−プロピレン
ブロック共重合体を熱減成しMI 50g/10min
のポリプロピレンを得、このペレット100重量部、実
施例1と同様なエチレン−ブテン−1共重合体エラスト
マー50、70、100、120重量部、実施例2と同
様なタルク15重量部を実施例2と同様にして溶融混練
し、成形し機械物性測定用の試験片を得た。表−2に、
樹脂とフィラーの配合比、メルトインデックス、ロック
ウエル硬度、Izod衝撃強さを示す。
【0026】実施例7 実施例1と同様のアイソタクチックエチレン−プロピレ
ンブロック共重合体50重量部と溶媒重合法により得た
エチレン−プロピレンブロック共重合体(MI40g/
10min、エチレン含量5wt%)を熱減成して得た
MI 100g/10minのアイソタクチックエチレ
ン−プロピレンブロック共重合体50重量部、実施例1
と同様なエチレン−ブテン−1共重合体エラストマー7
0重量部、実施例2と同様なタルク15重量部を実施例
2と同様にして溶融混練し、成形し機械物性測定用の試
験片を得た。表−2に、樹脂とフィラーの配合比、メル
トインデックス、ロックウエル硬度、Izod衝撃強さ
を示す。
【0027】実施例8 実施例2で用いたアイソタクチックエチレン−プロピレ
ンブロック共重合体50重量部、実施例7で用いたMI
100g/10minのアイソタクチックエチレン−
プロピレンブロック共重合体と同様のもの50重量部、
実施例1と同様なエチレン−ブテン−1共重合体エラス
トマー40重量部、エチレン−プロピレン共重合体エラ
ストマーとして”EP 02P" (日本合成ゴム(株)
プロピレン含有量 26wt、MI 3.5g/10m
in )10重量部、実施例2と同様なタルク15重量部
を実施例2と同様にして溶融混練し、成形し機械物性測
定用の試験片を得た。表−2(つづき)(表3)に、樹
脂とフィラーの配合比、メルトインデックス、ロックウ
エル硬度、Izod衝撃強さを示す。
【0028】実施例9 エチレン−プロピレン共重合体エラストマーとして”E
P 07P”(日本合成ゴム(株)製、プロピレン含有
量 27wt%、MI 0.7g/10min)10重
量部を用いた以外は、実施例8と同様にして融混練し、
成形し機械物性測定用の試験片を得た。表−2に、樹脂
とフィラーの配合比、メルトインデックス、ロックウエ
ル硬度、Izod衝撃強さを示す。
【0029】比較例3、4 エチレン−ブテン−1共重合体エラストマーを使用せ
ず、実施例8で使用したエチレン−プロピレン共重合体
エラストマーを50重量部、70重量部使用した以外
は、実施例8と同様にして融混練し、成形し機械物性測
定用の試験片を得た。衝撃強さは、問題無いが、ロック
ウエル硬度が低く、エラストマー成分が増える程、その
値は、低下した。表−2(つづき)に、樹脂とフィラー
の配合比、メルトインデックス、ロックウエル硬度、I
zod衝撃強さを示す。
【0030】比較例5 エチレン−プロピレン共重合体エラストマーの代わりに
高密度ポリエチレン″スタフレン750(C)”(日本
石油化学(株)製 MI 5.3g/10min(19
0℃) )50重量部使用した以外は、比較例3と同様に
して融混練し、成形し機械物性測定用の試験片を得た。
ロックウエル硬度がやや低く、衝撃強さは、著しく低か
った。表−2(つづき)に、樹脂とフィラーの配合比、
メルトインデックス、ロックウエル硬度、Izod衝撃
強さを示す。
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】実施例10 溶媒重合法により得たアイソタクチックエチレン−プロ
ピレンブロック共重合体(MI 60g/10min、
エチレン含量3.5wt%)100重量部を使用した以
外は、実施例6と同様にして融混練し、成形し機械物性
測定用の試験片を得た。表−3(表4)に、樹脂とフィ
ラーの配合比、メルトインデックス、ロックウエル硬
度、Izod衝撃強さを示す。
【0034】実施例11 エチレン−ブテン−1共重合体エラストマーを90重量
部、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体エラストマ
ーとして”EP 57P" (日本合成ゴム(株)製、プ
ロピレン含有量 28wt%、MI 0.6g/10m
in、沃素価 15)30重量部を使用した以外は、実
施例10と同様にして融混練し、成形し機械物性測定用
の試験片を得た。表−3に、樹脂とフィラーの配合比、
メルトインデックス、ロックウエル硬度、Izod衝撃
強さを示す。
【0035】比較例6 エチレン−ブテン−1共重合体エラストマーを10重量
部使用した以外は、実施例10と同様にして融混練し、
成形し機械物性測定用の試験片を得た。エラストマー成
分が少なく、ロッウエル硬度は高いが衝撃強さが著しく
低かった。表−3に、樹脂とフィラーの配合比、メルト
インデックス、ロックウエル硬度、Izod衝撃強さを
示す。
【0036】比較例7 比較例6の樹脂とフィラーの組成に実施例11と同様の
エチレン−プロピレン−ジエン共重合体エラストマーを
100重量部加えて実施例10と同様にして融混練し、
成形し機械物性測定用の試験片を得た。エラストマー成
分が多いので衝撃強さは、優れるがエラストマー成分中
のエチレン−ブテン−1共重合体エラストマーの割合が
低いのでロックウエル硬度は低かった。表−3に、樹脂
とフィラーの配合比、メルトインデックス、ロックウエ
ル硬度、Izod衝撃強さを示す。
【0037】
【表4】
【0038】
【発明の効果】本発明のポリプロピレン樹脂組成物は、
自動車などの外装材として必要な衝撃強さを有し、従来
のポリプロピレン、エチレン−プロピレンエラストマ
ー、フィラーよりなる成形材料と比べて、優れた表面硬
度を有し、耐傷付性に優れる。従って、バンパー、フェ
ンダーなどの成形材料として使用すると従来の材料に比
べ傷付難い。また、その表面硬度は、エチレン−ブテン
−1共重合体エラストマー量が増えても、エチレン−プ
ロピレンエラストマーの様に急激にロックウエル硬度が
低下しないので多量のエチレン−ブテン−1共重合体エ
ラストマーを添加し衝撃強さと表面硬度と言う相反する
性質を兼備えた樹脂組成物を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 孝太郎 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 轟 秀樹 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アイソタクチックエチレン−プロピレンブ
    ロック共重合体(A)100重量部、エチレン−ブテン
    −1共重合体エラストマー(B)20〜150重量部、
    無機フィラー(C)0〜50重量部からなることを特徴
    とするポリプロピレン樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015074753A (ja) * 2013-10-10 2015-04-20 古河電気工業株式会社 高熱伝導性混和物、高熱伝導性成形体並びに高熱伝導性積層シート及びその製造方法

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