JPH0559006U - エンジンの回転バランサ軸の圧送式潤滑装置 - Google Patents

エンジンの回転バランサ軸の圧送式潤滑装置

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JPH0559006U
JPH0559006U JP564992U JP564992U JPH0559006U JP H0559006 U JPH0559006 U JP H0559006U JP 564992 U JP564992 U JP 564992U JP 564992 U JP564992 U JP 564992U JP H0559006 U JPH0559006 U JP H0559006U
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hole
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shaft
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洋介 森本
潔 畑浦
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 すべり軸受25の焼き付きを解消し、併せて従
来例のような打込栓の打ち込み作業を省略する。 【構成】 エンジンの回転バランサ10の一方のバランサ
軸21の軸端部21aの外側に位置する軸受孔部分にオイル
入口室14を形成する。即ち、一方のバランサ軸受ボス12
a内の軸受孔13aを、貫通させることなく途中で終わる袋
孔状に形成し、この袋孔状軸受孔13aの袋状奥孔部分に
前記オイル入口室14を形成する。バランサ軸21の内部に
導入油路22・23を形成し、オイル入口室14に圧送されて
きたオイルを各バランサ軸受ボス12a・12bのすべり軸受2
5へ案内する。これにより、オイル入口室14の内圧が異常
に高くなっても、オイルは導入油路22・23を通ってバラ
ンサ軸受ボス12a・12bのすべり軸受25へ達し、すべり軸受
25を潤滑する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、エンジンの回転バランサ軸の圧送式潤滑装置に関するものである。
【0002】
【考案の基本構造】
エンジンの回転バランサ軸の圧送式潤滑装置の基本構造は、例えば図1及び図 5に示すように構成されている。 即ち、エンジンに一対のバランサ軸受ボス12a・12bを互いに適当間隔隔 てて固定し、この各バランサ軸受ボス12a・12bの各軸受孔13a・13b にバランサ軸21の各軸端部21a・21bを各すべり軸受25・25を介して 回転自在に内嵌支持させ、その両バランサ軸受ボス12a・12b同士間で上記 バランサ軸21にバランスウエイト30を固定し、一対のうちの一方の前記バラ ンサ軸受ボス12aの軸受孔13aのうち、上記バランサ軸21の軸端部21a の外側に位置する軸受孔部分にオイル入口室14を形成し、このオイル入口室1 4に圧送されてきたオイルを他方のバランサ軸受ボス12bのすべり軸受25へ 案内する導入油路22・23を上記バランサ軸21の内部に形成して構成されて いる。
【0003】
【従来の技術】
上記基本構造において前記オイル入口室14は、従来では図5で示すように、 一方のバランサ軸受ボス12aを貫通して軸受孔13aを形成し、その軸受孔1 3aの端部に打込栓14aを打ち込んで、軸受孔端を閉止して形成されていた。 なお、図5中の符号10は、エンジンの回転バランサ全体を示し、11は回転 バランサ10のバランサ軸受ボス12a・12bを一体に形成して成るバランサ ケースである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来例のオイル入口室14は、貫通形成した一方の軸受孔13aの端部を 打込栓14aで閉止しているが、打込栓14aの打ち込み後の嵌合固定力が異常 に弱かったり、このオイル入口室14の内圧が異常に高くなったりするなどして 、悪条件が重なった場合、打込栓14aが外れ出してオイルが漏れだし、バラン サ軸10のすべり軸受25が潤滑不能に陥り、すべり軸受25が焼き付くことが ある。 本考案はこのような事情を考慮してなされたもので、打込栓14aの外れ出し によるすべり軸受25の焼き付きを解消することを技術課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記基本構造を有するエンジンの回転バランサ軸の圧送式潤滑装置 において、上記課題を解決するために、以下のように改良したものである。 即ち、前記一方のバランサ軸受ボス12a内の軸受孔13aを、貫通させるこ となく途中で終わる袋孔状に形成し、この袋孔状軸受孔13aの袋状奥孔部分に 前記オイル入口室14を形成したことを特徴とするものである。
【0006】
【考案の作用・効果】
本考案では、オイル入口室14が従来例の打込栓14aを用いることなく、軸 受孔13aを袋孔状に形成した袋孔状軸受孔13aの袋状奥孔部分に形成されて いるので、オイル入口室14の内圧が異常に高くなっても、オイル入口室14内 のオイルは外部へ漏洩することがなく、導入油路22・23を通ってバランサ軸 受ボス12a・12bのすべり軸受25へ達し、すべり軸受25を常に正しく潤 滑する。これにより、前記従来技術の打込栓14aの外れ出しによるすべり軸受 25の焼き付きを解消することができる。 また、製造時には打込栓14aの打ち込みと、これの打ち込み作業とを省略し て、その製造コストを引き下げることができる。
【0007】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面に基づいてさらに詳しく説明する。図1は本考案の 実施例に係るエンジンの回転バランサを示し、図(A)はその縦断側面図、図(B) は図A中のB−B線矢視縦断正面図、図2はエンジンへの回転バランサの組み付 け状態を示す側面図、図3はエンジンへの回転バランサの組み付け状態を示す縦 断正面図、図4は図3中のIV−IV線矢視横断平面図である。なお、符号10はエ ンジンの回転バランサを示す。
【0008】 この回転バランサ10は、バランサケース11内に組み付けられている。そし てこのバランサケース11は、図2及び図3で示すように、上向きに延びる4本 のケース吊設アーム17を、エンジンEの2分割型クランクケース1内の前後2 つの上半部中間壁2・2に亙って架着し、このケース吊設アーム17に4本の固 定ボルト18を上向きに貫通させて上半部中間壁2に吊設してある。なお、図2 及び図3中の符号3は2つ割り型クランクケース1の下半部、4はオイルパン、 5はクランク軸、6はクランクピン、7はカウンターウエイト、8はクランク軸 5を下側より支えるベアリングキャップ、8aはベアリングキャップ8の固定ボ ルトである。
【0009】 上記回転バランサ10は、図1及び図4で示すように、バランサケース11内 にバランサケース11と一体に形成され、互いに適当間隔隔てて配置されている 一対のバランサ軸受ボス12a・12bが2組と、この各バランサ軸受ボス12 a・12bの各軸受孔13a・13bにすべり軸受25を介して回転自在に内嵌 支持された各バランサ軸21・21と、各バランサ軸21・21の一端部に固定 された一組のバランサギヤ26・26と、両バランサ軸受ボス12a・12b同 士間で各バランサ軸21に固定されたバランスウエイト30と、後述する回転バ ランサ軸の圧送式潤滑装置40とを具備して成り、図2で示すように、エンジン Eのクランク軸5に固定された伝動ギヤ9で一方のバランサギヤ26aを伝動回 転させることにより、各バランサ軸21・21を回転させて、エンジンEの二次 振動を解消するように構成されている。なお、これらの図中の符号19は回転バ ランサ10の組み付けを容易にするための、バランサケース11の後部ケース蓋 である。
【0010】 上記バランサ軸の圧送式潤滑装置40は、図1及び図4で示すように、各バラ ンサ軸21・21の軸端部21aの外側に位置する軸受孔部分で形成された各オ イル入口室14・14と、この各オイル入口室14・14にオイルを圧送するオ イル圧送油路15と、各バランサ軸21の内部に形成された導入油路22・23 とから成り、エンジンEの上半部中間壁2とバランサケース11の一つのケース 吊設アーム17とケース肉壁とに亙りオイル圧送油路15が形成され、上記オイ ル入口室14に圧送されてきたオイルを各バランサ軸受ボス12a・12bのす べり軸受25へ案内するように構成されている。
【0011】 上記各オイル入口室14・14は、前記一方のバランサ軸受ボス12a内の軸 受孔13aを、貫通させることなく途中で終わる袋孔状に形成し、この袋孔状軸 受孔13aの袋状奥孔部分に形成されている。 つまり、オイル入口室14の内圧が異常に高くなっても、オイル入口室14内 のオイルは漏洩することがなく、導入油路22・23を通ってバランサ軸受ボス 12a・12bのすべり軸受25へ達し、すべり軸受25を常に潤滑する。 これにより、すべり軸受25の焼き付きは解消され、打込栓14aの打ち込み 作業を省略することができる。
【0012】 なお、本考案は回転バランサがバランサケース内に組み付けられたものに限る ものではなく、バランサ軸受ボスがエンジンのいずれかの箇所に設けられていれ ば良い。また、オイル圧送油路の配置についても、適宜変更を加えて実施し得る ことは多言を要しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るエンジンの回転バランサ
を示し、図(A)はその縦断側面図、図(B)は図A中のB
−B線矢視縦断正面図である。
【図2】エンジンへの回転バランサの組み付け状態を示
す側面図である。
【図3】エンジンへの回転バランサの組み付け状態を示
す縦断正面図である。
【図4】図3中のIV−IV線矢視横断平面図である。
【図5】従来例に係るエンジンの回転バランサの縦断側
面図である。
【符号の説明】
10…回転バランサ、 12a・12b…一対のバ
ランサ軸受ボス、13a・13b…軸受孔、 14…オ
イル入口室、21…バランサ軸、 21a…軸端
部、22・23…導入油路、 25…すべり軸受、3
0…バランスウエイト、 40…バランサ軸の圧送式潤
滑装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンに一対のバランサ軸受ボス(12a
    ・12b)を互いに適当間隔隔てて固定し、この各バランサ
    軸受ボス(12a・12b)の各軸受孔(13a・13b)にバランサ軸(2
    1)の各軸端部(21a・21b)を各すべり軸受(25・25)を介して
    回転自在に内嵌支持させ、その両バランサ軸受ボス(12a
    ・12b)同士間で上記バランサ軸(21)にバランスウエイト
    (30)を固定し、 一対のうちの一方の前記バランサ軸受ボス(12a)の軸受
    孔(13a)のうち、上記バランサ軸(21)の軸端部(21a)の外
    側に位置する軸受孔部分でオイル入口室(14)を形成し、
    このオイル入口室(14)に圧送されてきたオイルを各バラ
    ンサ軸受ボス(12a・12b)のすべり軸受(25)へ案内する導
    入油路(22・23)を上記バランサ軸(21)の内部に形成して
    構成したエンジンの回転バランサ軸の圧送式潤滑装置に
    おいて、 前記一方のバランサ軸受ボス(12a)内に前記軸受孔(13a)
    を、貫通させることなく途中で終わる袋孔状に形成し、
    この袋孔状軸受孔(13a)の袋状奥孔部分で前記オイル入
    口室(14)を形成したことを特徴とするエンジンの回転バ
    ランサ軸の圧送式潤滑装置。
JP1992005649U 1992-01-17 1992-01-17 エンジンの回転バランサ軸の圧送式潤滑装置 Expired - Lifetime JP2572820Y2 (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6179041U (ja) * 1984-10-29 1986-05-27
JPS6345239U (ja) * 1986-09-03 1988-03-26
JPS63170634U (ja) * 1987-04-27 1988-11-07
JPH0314943A (ja) * 1989-06-13 1991-01-23 Honda Motor Co Ltd バランサシャフトの支承構造

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