JPH0558668A - 紫外線レーザー用合成石英ガラス光学部材 - Google Patents

紫外線レーザー用合成石英ガラス光学部材

Info

Publication number
JPH0558668A
JPH0558668A JP3299997A JP29999791A JPH0558668A JP H0558668 A JPH0558668 A JP H0558668A JP 3299997 A JP3299997 A JP 3299997A JP 29999791 A JP29999791 A JP 29999791A JP H0558668 A JPH0558668 A JP H0558668A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
quartz glass
synthetic quartz
optical member
laser
ultraviolet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3299997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0742133B2 (ja
Inventor
Akira Fujinoki
朗 藤ノ木
Toshikatsu Matsutani
利勝 松谷
Hiroyuki Nishimura
裕幸 西村
Kyoichi Inagi
恭一 稲木
Toshiyuki Kato
俊幸 加藤
Atsushi Shimada
敦之 嶋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Quartz Products Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Quartz Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Quartz Products Co Ltd filed Critical Shin Etsu Quartz Products Co Ltd
Priority to JP3299997A priority Critical patent/JPH0742133B2/ja
Priority to KR1019930700573A priority patent/KR0165695B1/ko
Priority to EP92913798A priority patent/EP0546196B1/en
Priority to PCT/JP1992/000821 priority patent/WO1993000307A1/ja
Priority to DE199292913798T priority patent/DE546196T1/de
Priority to US07/977,397 priority patent/US5364433A/en
Priority to DE69219445T priority patent/DE69219445T2/de
Publication of JPH0558668A publication Critical patent/JPH0558668A/ja
Priority to US08/286,538 priority patent/US5523266A/en
Publication of JPH0742133B2 publication Critical patent/JPH0742133B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/14Other methods of shaping glass by gas- or vapour- phase reaction processes
    • C03B19/1453Thermal after-treatment of the shaped article, e.g. dehydrating, consolidating, sintering

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)
  • Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的] エキシマレーザーに代表される紫外線レーザ
ーを光源とする光学系を構成する光学部材において、強
い紫外線照射に対しても十分な安定性を有し、紫外線透
過率の低下が少ない合成石英ガラス光学部材を提供す
る。 [構成] 紫外線レーザー用合成石英ガラス光学部材で
あって、その合成石英ガラスが、100ppm以下のO
H基及び200ppm以下の塩素を含有するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発振波長300nm以
下の紫外線レーザー、特にはKrF,ArFエキシマレ
ーザーの照射に対して優れた安定性を有する合成石英ガ
ラスの光学部材に関し、特に前記エキシマレーザーを光
源とするリソグラフィ装置の光学系を構成する窓、鏡、
レンズ及びプリズム等の光学部材として使用されるエキ
シマレーザー用合成石英ガラス光学部材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LSIの高集積化に伴い、ウエハ
ー上に集積回路パターンを描画する光リソグラフィー技
術においても、サブミクロン単位の描画技術が要求され
ており、より微細な線幅描画を行うために、露光光源の
短波長化が進められてきている。このため、例えばリソ
グラフィー用ステッパーレンズには、紫外線の照射に対
して、透過率、屈折率の均質性等の光学特性の優れた安
定性が求められている。この様な紫外線照射に対する光
学特性の優れた安定性を示しうる紫外線透過材料として
石英ガラスが用いられてきた。しかしながら、天然の水
晶を原料とした石英ガラスは、250nm以下の波長領
域の光透過性が悪く、また紫外線の照射に対する安定性
が不十分で300nm以下の領域に吸収帯が現れ、光透
過率が更に低下する。この石英ガラスにおける光吸収
は、主に石英ガラス中の不純物に起因するために紫外線
領域で使用される光学部材には、不純物含有量の少ない
合成石英ガラスが用いられている。
【0003】この合成石英ガラスは、通常、紫外線吸収
の原因となる金属不純物の混入を避けるために、化学的
に合成、蒸留された高純度の揮発性珪素化合物、一般的
には例えば四塩化ケイ素(SiCl)等のハロゲン化
ケイ素、例えばエトキシシシラン(Si(OC
)、メトキシシラン(Si(OCH)等のアル
コキシシラン類、さらに例えばメチルトリメトキシシラ
ン(SiCH(OCH)、エチルトリエトキシ
シラン(SiC(OC)等のアルキル
アルコキシシラン類の蒸気を、直接酸水素炎中に導入
し、火炎加水分解させて得られるシリカガラス微粒子を
直接回転する棒状芯部材上に融解堆積させて、透明なガ
ラスとして製造されるか、上記ガラス微粒子を棒状芯部
材上に堆積させて多孔質ガラスを作り、それを電気炉中
で加熱溶融して透明なガラス体として製造される。この
ようにして製造された透明な合成石英ガラスは、極めて
高純度で、金属不純物を殆ど含んでおらず、また190
nm程度の短波長領域まで良好な光透過性を示し、紫外
線レーザー光、例えば具体的にはKrF(248n
m)、XeBr(282nm)、XeF(351,35
3nm)、ArF(193nm)等のエキシマレーザー
及びYAGの4倍高調波(250nm)等についての透
過材料として用いられてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】原料四塩化ケイ素の
一層の高純度化と共に、酸水素炎による火炎加水分解の
工程を改善することによって、金属不純物元素が0.1
ppm以下の高純度石英ガラスを合成し、かつ前記火炎
加水分解の条件を調節することによって製造される合成
石英ガラス中に、所定濃度のOH基が含まれるように
し、これによって耐紫外線レーザー性に優れた光学用の
石英ガラス素体を得る試みがなされている。(特開平1
−167258号公報参照)。しかしながら、これらの
方法は、合成石英ガラス光学部材を製造するのに、処理
工程数を増加することとなり、時間的にも、また経済的
にも問題がある。
【0005】ところで、合成石英ガラスに紫外線を照射
することによって生じる吸収帯は専ら、石英ガラス中に
存在する、例えばSiOHやSiCl等SiO以外の
構造をしたもの、Si−Si、Si−O−O−Si等の
酸素欠損又は酸素過剰構造による固有欠陥が光反応によ
って常磁性欠陥を生じることによるものと考えられてい
る。このような常磁性欠陥による光吸収は、これまでE
SRスペクトル等で数多く同定されており、例えばE’
センター(Si・)やNBOHC(ノンブリッジドオキ
シゲンホールセンター Si−O・)などがある。
【0006】合成石英ガラスは、紫外線領域で、例え
ば、E’センターの215nm及び正確に同定されてい
ないが260nmに、常磁性欠陥による比較的ブロード
で且つ強い吸収帯を有しており、これらの吸収帯は、例
えば、ArFレーザー(193nm)やKrFレーザー
(248nm)用の光学部材として、大きな問題となっ
ている。本発明は、エキシマレーザーに代表される紫外
線レーザーを光源とする光学系を構成する光学部材にお
いて、かかる紫外線照射による透過率低下の問題を解決
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、エキシマレー
ザーに代表される紫外線レーザーを光源とする光学系を
構成する光学部材において、強い紫外線照射に対しても
十分な安定性を有し、紫外線透過率の低下が少ない合成
石英ガラス光学部材を提供することを目的としている。
本発明者らは、研究の結果、合成石英ガラス中の固有欠
陥と結び付く不純物として、水酸基(OH基)及び塩素
があることを見い出し、合成石英ガラスにおけるOH基
含有量を100ppm以下、また塩素含有量を200p
pm以下に低減させることにより、合成石英ガラスによ
り構成された光学部材において、紫外線照射に対して安
定な特性が得られることを見い出した。
【0008】即ち、本発明は、合成石英ガラスが、10
0ppm以下のOH基の含有量及び200ppm以下の
塩素の含有量を有するものであることを特徴とする紫外
線レーザー用合成石英ガラス光学部材にある。
【0009】本発明において、合成石英ガラス中に含有
されるOH基及び塩素は、少なければ少ないほど(例え
ば、両者共に5ppm以下)好ましい。しかし、本発明
者らは、合成石英ガラス中において、OH基の濃度が1
00ppm以下、また塩素の濃度が200ppm以下で
あれば、紫外線照射において、良好な透過率安定性が得
られることを見い出した。また、本発明者らは、前記光
学部材を構成する合成石英ガラスにおいて、波長245
nmにおける光の内部透過率が99%以上である場合、
紫外線レーザーの照射に対してより安定性が向上する事
を見いだした。一般に245nmの吸収帯は酸素欠損に
よる吸収と言われており、この吸収がない光学部材が紫
外線レーザー用光学部材を構成する上で好ましいことが
分かった。
【0010】一般に、半導体のリソグラフィー装置に用
いられる光学部材においては、均一な露光をはかるため
に、耐レーザー特性にばらつきが生じないように、部材
中の均質性がきびしく要求されているが、合成石英ガラ
ス光学部材の光透過面における屈折率の分布が、屈折率
の最大値と最小値の差Δnで、Δn=5×10−6以下
であれば、光学部材中の耐レーザー特性が均一と見なし
得ることを見い出した。即ち、Δn=5×10−6以下
の場合は、紫外線照射に対する安定性に好ましくないO
H基及び塩素が、合成石英ガラス光学部材中に、ほぼ均
等に分布している状態となるので、該光学部材各部にお
いて、均等なレーザー耐性を得ることができる。更に前
記屈折率の均質性は、例えば、レンズ等の光学部材の場
合に好ましい特性である。
【0011】
【作用】本発明による合成石英ガラス光学部材は、OH
基の含有量が100ppm以下で、かつ塩素の含有量が
200ppm以下であるので、紫外線照射によって生じ
る常磁性欠陥の総量が低減でき、紫外線照射下に長時間
に渡って安定した光学特性を得ることができる。しか
も、本発明による紫外線レーザー用合成石英ガラス光学
部材は、その光透過面における屈折率の分布Δnが、5
×10−6以下であるので、紫外線レーザーの照射下
に、光学部材全体に渡って均一なレーザー安定性得られ
る。
【0012】
【実施例】本発明の実施態様について、以下に例を挙げ
て説明するが、本発明は、以下の説明及び例示によって
何等制限されるものではない。 例1.四塩素珪素を酸水素バーナー中に導入し、火炎加
水分解して得られる微細なシリカ粒子を回転するターゲ
ット上に堆積させて、重量1Kgの多孔質シリカ堆積物
を形成した。該多孔質シリカ堆積物を雰囲気炉に入れ、
800℃に昇温、そのまま保持後、塩素、酸素、窒素、
1:1:8の混合ガスを10リットル/分の流量で流し
ながら、10時間加熱処理後、該多孔質シリカを取り出
し、真空炉に入れて、1×10−2の真空下で、160
0度に昇温し、1時間保持した後、冷却し透明な棒状の
合成石英ガラスを作成した。
【0013】該合成石英ガラスの両端を旋盤に固定し、
旋盤を回転しつつ、プロパンガスバーナーで軟化点以上
に加熱しながら均質化処理を行った。処理された合成石
英ガラスをグラファイト鋳型内にセットし、窒素雰囲気
中で1700℃に加熱成形した後、大気中でアニール処
理を行った。アニール処理は1100℃で20時間保持
後0.5℃/分で600℃まで除冷して行った。得られ
た合成石英ガラス成形体から分析用サンプルを採集した
後、外周部を研削後、端面を鏡面研磨して外径80m
m、厚さ20mmの光学窓用合成石英ガラス成形体を作
成した。
【0014】得られた光学窓用合成石英ガラス成形体の
OH基濃度を赤外分光光度法で測定したところ、20p
pmであった。また該光学窓用合成石英ガラス成形体の
紫外線透過率を紫外分光光度計で測定したところ245
nmにおける吸収は観測されず、内部透過率は99%以
上であった。図1に、実施例1の光学窓用合成石英ガラ
ス成形体の透過率曲線を示す。内部透過率は、図中の透
過率から試料の反射によるロスを減じた透過率を厚さ1
cmに於ける透過率に換算したものである。また分析用
サンプルを弗酸で分解し、硝酸銀比濁法で塩素濃度を測
定したところ100ppmであった。
【0015】更に、上記光学窓用合成石英カラス成形体
の屈折率分布を、フィゾー干渉計にてオイルオンプレー
ト法でHeNeレーザーを用いて測定したところ、Δn
は1×10−6であった。該光学窓用合成石英ガラス成
形体にKrFエキシマレーザーをフルエンス500mJ
/cmp,100Hzで照射しその紫外域の吸光度変
化を測定した。測定結果を図2に示す。図2ではE’セ
ンターの吸収波長である215nmに於ける吸光度(−
Log(内部吸収))のショット数に於ける経時変化を
示している。後述する比較例に比べて、照射に対して吸
光度変化が少なく、光学部材として良好な特性を示して
いる。
【0016】例2.前記例1と同様に多孔質シリカ堆積
物を作成し、雰囲気炉中で800℃に保持後塩素、酸
素、窒素、1:2:7の混合ガスを10リットル/分の
流量で流しながら10時間加熱処理後、該多孔質シリカ
を取り出し、真空炉中で1×10−2の真空下で160
0度に昇温、1時間保持して後冷却し透明な棒状の合成
石英ガラスを作成した。該合成石英ガラスを、例1と同
様に成形し、アニール処理し、分析用サンプル及び外径
80mm、厚さ20mmの光学窓用合成石英ガラス成形
体を作成した。得られた光学窓用合成石英ガラス成形体
のOH基濃度は、90ppmであり、塩素濃度は20p
pmであった。また該光学窓用合成石英ガラス成形体に
おいて、245nmにおける内部透過率は99%以上で
あった。該光学窓用合成石英ガラス成形体を実施例1と
同様の条件で、KrFレーザー照射を行った際の248
nmの吸光度変化を測定したところ、実施例1と同様の
結果が得られ、良好な安定性を示した。
【0017】例3.実施例1と同様に作成した、透明合
成石英ガラスにおいて、均質化の際の処理時間を半分に
し、他の条件は同様に一連の処理を行い、分析用サンプ
ル及び外径80mm、厚さ20mmの光学窓用合成石英
ガラス成形体を作成した。得られた光学窓用合成石英ガ
ラス成形体のOH基濃度は90ppm、塩素濃度は20
ppmであった。また該光学窓用合成石英ガラス成形体
においても245nmにおける内部透過率は99%以上
であった。該光学窓用合成石英ガラス成形体における屈
折率の分布Δnを測定したところ、5×10−6であっ
た。屈折率分布を示す干渉縞を図3に示す。該光学窓用
合成石英ガラス成形体の中央部と外周部より、10mm
×10mm×40mmのサンプルを切り出し、実施例1
と同様の条件でKrFレーザー照射を行った際の248
nmの吸光度変化を図4に示す。中央部と外周部共に良
好な安定性を示し、かつ吸光度の変化も同様であるため
に、光学部材としての均一性が維持されているといえ
る。
【0018】比較例1.実施例1と同様に多孔質シリカ
体を作成し、そのまま真空炉中で1×10−2真空下で
1600度に昇温、1時間保持して後冷却し透明な棒状
の合成石英ガラス体を作成した。該合成石英ガラス体
を、実施例1と同様に処理し、分析用サンプル及び外径
φ80mm×20mmの光学ウインドウを作成した。得
られた光学ウインドウのOH基濃度は200ppm、塩
素濃度は10ppmであった。また同ウインドウにおい
ても245nmにおける内部透過率は99%以上であっ
た。該ウインドウを実施例1と同様の条件で、KrFレ
ーザー照射を行った際の248nmの吸光度変化を図2
に実施例1と共に示す。実施例1と比べて215nmに
於ける吸光度の上昇が認められ、紫外線レーザー用光学
部材として十分な安定性を示していないことが分かる。
【0019】比較例2.実施例1と同様に多孔質シリカ
堆積物を作成し、雰囲気炉中で800℃に保持後塩素、
窒素、1:9の混合ガスを10リットル/分の流量で流
しながら、5時間加熱処理後、該多孔質シリカを取り出
し、真空炉中で1×10−2の真空下で1600度に昇
温、1時間保持した後、冷却して透明な棒状の合成石英
ガラスを作成した。該合成石英ガラスを、実施例1と同
様に成形し、アニール処理し、分析用サンプル及び外径
80mm、厚さ20mmの光学窓用合成石英ガラス成形
体を作成した。得られた光学窓用合成石英ガラス成形体
のOH基濃度は1ppm、塩素濃度は400ppmであ
った。また該光学窓用合成石英ガラス成形体においても
245nmにおける内部透過率は94.7%であった。
該光学窓用合成石英ガラス成形体の紫外線領域における
透過率曲線を図5に示す。245nmを吸収センターと
する吸収帯が現れている。該光学窓用合成石英ガラス成
形体を実施例1と同様の条件でKrFレーザー照射を行
った際の215nmの吸光度変化を実施例1と共に図6
に示す。248nmに於ける吸光度の急激な上昇が認め
られ、紫外線レーザー用光学部材として十分な安定性を
示していないといえる。
【0020】
【発明の効果】本発明による合成石英ガラス光学部材
は、OH基の含有量が100ppm以下で、かつ塩素の
含有量が200ppm以下であるので、従来の合成石英
ガラス光学部材に比較して、長時間の紫外線照射下にお
いて、光の透過率が低下することなく使用できることと
なり、例えば、半導体のリソグラフィ装置において、長
時間の使用が可能となり、光学部材を交換する回数を減
らして、安定した露光を行うことができ、半導体リソグ
ラフィの処理効率を向上することができる。
【0021】また、本発明による紫外線レーザー用合成
石英ガラス光学部材は、その光透過面における屈折率の
分布Δnが、5×10−6以下であるので、従来の合成
石英ガラス光学部材では、達成できなかった紫外線レー
ザーの照射下における、光学部材全体に渡っての均一な
紫外線レーザーの透過を行うことができることとなり、
例えば、半導体リソグラフィ装置において、長時間に亙
って均一な露光を行うことができ、半導体リソグラフィ
の歩留まりの向上をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の光学窓用合成石英ガラス成
形体について、厚さ1.0cmの試料についての紫外線
領域における透過率曲線を示す図である。
【図2】本発明の実施例1及び比較例1の光学窓用合成
石英ガラス成形体についての波長248nmにおける吸
光度変化を示す図である。
【図3】本発明の実施例3の光学窓用合成石英ガラス成
形体についての屈折率分布を示す干渉縞を示す図であ
る。
【図4】本発明の実施例3の光学窓用合成石英ガラス成
形体の中央部及び外周部についての波長248nmにお
ける吸光度変化を示す図である。
【図5】比較例2の光学窓用合成石英ガラス成形体につ
いて、厚さ1.0cmの試料についての紫外線領域にお
ける透過率曲線を示す図である。
【図6】実施例1及び比較例2の光学窓用合成石英ガラ
ス成形体についての波長248nmにおける吸光度変化
を示す図である。
フロントページの続き (72)発明者 稲木 恭一 福島県郡山市田村町金屋字川久保88 信越 石英株式会社石英技術研究所内 (72)発明者 加藤 俊幸 福島県郡山市田村町金屋字川久保88 信越 石英株式会社郡山工場内 (72)発明者 嶋田 敦之 福島県郡山市田村町金屋字川久保88 信越 石英株式会社郡山工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成石英ガラスが、100ppm以下の
    OH基の含有量及び200ppm以下の塩素の含有量を
    有するものであることを特徴とする紫外線レーザー用合
    成石英ガラス光学部材。
  2. 【請求項2】 波長245nmの光について、内部透過
    率が99%以上であることを特徴とする請求項1に記載
    の紫外線レーザー用合成石英ガラス光学部材。
  3. 【請求項3】 光透過面における屈折率の均質性が、Δ
    nで5×10−6以下であることを特徴とする請求項1
    に記載の紫外線レーザー用合成石英ガラス光学部材。
  4. 【請求項4】 前記紫外線レーザー用合成石英ガラス光
    学部材が、波長300nm以下の紫外線レーザー用窓、
    鏡、レンズ及びプリズムであることを特徴とする特許請
    求の範囲1に記載の紫外線レーザー用合成石英ガラス光
    学部材。
JP3299997A 1991-06-29 1991-08-31 紫外線レーザー用合成石英ガラス光学部材 Expired - Fee Related JPH0742133B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3299997A JPH0742133B2 (ja) 1991-08-31 1991-08-31 紫外線レーザー用合成石英ガラス光学部材
US07/977,397 US5364433A (en) 1991-06-29 1992-06-29 Optical member of synthetic quartz glass for excimer lasers and method for producing same
EP92913798A EP0546196B1 (en) 1991-06-29 1992-06-29 Synthetic quartz glass optical member for excimer laser and production thereof
PCT/JP1992/000821 WO1993000307A1 (en) 1991-06-29 1992-06-29 Synthetic quartz glass optical member for excimer laser and production thereof
DE199292913798T DE546196T1 (de) 1991-06-29 1992-06-29 Synthetisches glasoptiches element fuer excimer-laser und seine herstellung.
KR1019930700573A KR0165695B1 (ko) 1991-06-29 1992-06-29 엑시머레이저용 합성석영유리 광학부재 및 그의 제조방법
DE69219445T DE69219445T2 (de) 1991-06-29 1992-06-29 Synthetisches optisches element aus quarzglas für excimer-laser und seine herstellung
US08/286,538 US5523266A (en) 1991-06-29 1994-08-05 Optical member of synthetic quartz glass for excimer lasers and method for producing same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3299997A JPH0742133B2 (ja) 1991-08-31 1991-08-31 紫外線レーザー用合成石英ガラス光学部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0558668A true JPH0558668A (ja) 1993-03-09
JPH0742133B2 JPH0742133B2 (ja) 1995-05-10

Family

ID=17879494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3299997A Expired - Fee Related JPH0742133B2 (ja) 1991-06-29 1991-08-31 紫外線レーザー用合成石英ガラス光学部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0742133B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001199735A (ja) * 1999-11-15 2001-07-24 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd 光学部品のための石英ガラス体およびその製造法
JP2002220278A (ja) * 2001-01-19 2002-08-09 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd 透光性セラミックス及びその製造方法
JP2002220287A (ja) * 2001-01-19 2002-08-09 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd 透光性セラミックス及びその製造方法
JP2005519301A (ja) * 2002-03-05 2005-06-30 コーニング インコーポレイテッド 光学部材および光学部材と光学系の性能を予測する方法
JP2005289801A (ja) * 2004-04-02 2005-10-20 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co Kg 石英ガラスの光学素子、この光学素子の製造法そしてそれの使用
JP2006298754A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co Kg 石英ガラスの光学部材、この光学部材の製造方法そしてそれの利用
WO2016208451A1 (ja) * 2015-06-24 2016-12-29 日本電気硝子株式会社 導光板
JP2017043530A (ja) * 2015-06-24 2017-03-02 日本電気硝子株式会社 導光板

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6424048A (en) * 1987-07-17 1989-01-26 Seiko Epson Corp Defect-free quartz glass

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6424048A (en) * 1987-07-17 1989-01-26 Seiko Epson Corp Defect-free quartz glass

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001199735A (ja) * 1999-11-15 2001-07-24 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd 光学部品のための石英ガラス体およびその製造法
JP2002220278A (ja) * 2001-01-19 2002-08-09 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd 透光性セラミックス及びその製造方法
JP2002220287A (ja) * 2001-01-19 2002-08-09 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd 透光性セラミックス及びその製造方法
JP4587350B2 (ja) * 2001-01-19 2010-11-24 信越石英株式会社 透光性セラミックス体の製造方法
JP2005519301A (ja) * 2002-03-05 2005-06-30 コーニング インコーポレイテッド 光学部材および光学部材と光学系の性能を予測する方法
JP2005289801A (ja) * 2004-04-02 2005-10-20 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co Kg 石英ガラスの光学素子、この光学素子の製造法そしてそれの使用
JP2006298754A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co Kg 石英ガラスの光学部材、この光学部材の製造方法そしてそれの利用
WO2016208451A1 (ja) * 2015-06-24 2016-12-29 日本電気硝子株式会社 導光板
JP2017043530A (ja) * 2015-06-24 2017-03-02 日本電気硝子株式会社 導光板
KR20180020120A (ko) * 2015-06-24 2018-02-27 니폰 덴키 가라스 가부시키가이샤 도광판

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0742133B2 (ja) 1995-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0165695B1 (ko) 엑시머레이저용 합성석영유리 광학부재 및 그의 제조방법
JP3893816B2 (ja) 合成石英ガラスおよびその製造方法
JP2859095B2 (ja) エキシマレーザリソグラフィー用合成石英マスク基板
JP2008063181A (ja) エキシマレーザー用合成石英ガラス基板及びその製造方法
JPH09235134A (ja) 遠紫外線用高純度合成シリカガラス及びその製造方法
EP1035084A2 (en) Synthetic fused silica glass member
US8402786B2 (en) Synthetic silica glass optical component and process for its production
JP2588447B2 (ja) エキシマレーザー用石英ガラス部材の製造方法
EP1061052B1 (en) Synthetic silica glass optical members and process for the production thereof
JP3125630B2 (ja) 真空紫外用石英ガラスの製造方法および石英ガラス光学部材
JP2001019465A (ja) エキシマレーザ用合成石英ガラス部材及びその製造方法
JPH0558668A (ja) 紫外線レーザー用合成石英ガラス光学部材
JP4437886B2 (ja) 光学部材用石英ガラスブランクおよびその使用
JP2879500B2 (ja) エキシマレーザー用合成石英ガラス光学部材及びその製造方法
JP3071362B2 (ja) ArFエキシマレーザリソグラフィー用合成石英マスク基板およびその製造方法
JP2000239040A (ja) F2エキシマレーザー光学部材用石英ガラス材料及び光学部材
JP2000290026A (ja) エキシマレーザー用光学石英ガラス部材
EP1067097A1 (en) Synthetic quartz glass and method for preparation thereof
JP3705501B2 (ja) エキシマレーザ光学素材用合成石英ガラス部材の製造方法
US6946416B2 (en) Fused silica having improved index homogeneity
JP4831328B2 (ja) エキシマレーザ用合成石英ガラス基板の製造方法
JP2001247318A (ja) 合成石英ガラス光学部材及びその製造方法
JP4085633B2 (ja) 光学部材用合成石英ガラス
JPH11302025A (ja) 合成石英ガラス光学部材およびその製造方法
JP2835540B2 (ja) エキシマレーザー用石英ガラス部材の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090510

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090510

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100510

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110510

Year of fee payment: 16

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees