JPH0558313U - 印字装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 用紙ホルダに印字開始位置指示部を設け、印
字開始位置指示手段、および印字開始位置再設定手段を
有することにより、プラテン軸に平行な印字方向での印
字開始位置が目視により容易に確認できるようにする。
またその印字開始位置が希望する位置に無いときは、操
作盤の操作によつて簡単に再設定ができるようにする。 【構成】 用紙ホルダ５に印字開始位置を示す印字開始
位置指示部８を設けるとともに、キャリヤ３の駆動に際
し、印字開始前に印字開始位置指示部８が印字開始位置
を示す位置に一旦停止するよう制御する印字開始位置指
示手段と、前記印字開始位置の設定を操作盤の操作によ
り変更し、再設定することができる印字開始位置再設定
手段とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は印字装置に関し、特に印字用紙に対する印字開始位置の確認と再設定 が容易に行えるようにした印字装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

印字装置において、印字用紙に対する印字開始位置は、従来、印字用紙送り方 向に関しては、プラテンの軸芯周りでの印字用紙の繰り出し量で決定されるので 、印字ヘッドと印字用紙との相対的な位置関係から印字位置を目で見て確認し、 微調整することができた。ところがプラテン軸に平行な印字方向に関しては、最 初に印字される位置は、通常の印字装置内部での制御手段による設定、およびホ ストコンピュータの印字指令設定などによって決定されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この印字開始位置の設定は、印字用紙送り方向に関してはあまり問題はないが 、プラテン軸に平行な印字方向に関しては、最初に印字される位置が、印字用紙 や文字数、文字の大きさ、あるいは行数や行間隔などの設定によって種々変化す る。ところが従来の方法では、いきなり印字ヘッドが設定された印字開始位置に 移動して印字を開始してしまうので、使用者が予め印字開始位置を正確に知るこ とが難しいという欠点がある。このため印字開始位置が使用者の意図した位置と 異なる場合には、印字が一旦開始した後停止し、印字用紙を交換する等の無駄な 操作を必要とした。

【０００４】 本考案の目的はこのような欠点を解消し、印字用紙に対する印字開始位置の確 認と再設定が容易に行えるようにした印字装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を達成するため本考案の印字装置は、プラテン１と、プラテン１に 平行な方向に往復移動するキャリヤ３と、キャリヤ３と一体的に移動可能な印字 ヘッド６および用紙ホルダ５とを備えた印字装置において、用紙ホルダ５に印字 開始位置を示す印字開始位置指示部８を設けるとともに、キャリヤ３の駆動に際 し、印字開始前に印字開始位置指示部８が印字開始位置を示す位置に一旦停止す るよう制御する印字開始位置指示手段と、前記印字開始位置の設定を操作盤の操 作により変更し、再設定することができる印字開始位置再設定手段とを備えた構 成とする。

【０００６】

【実施例】

次に本考案について図面を参照して説明する。図１は本考案の一実施例の主要 部分を示す斜視図である。図１において、１はプラテン、２は印字用紙、３はキ ャリヤ、４はガイドシャフト、５は用紙ホルダ、６は印字ヘッド、７はインクリ ボン、８は印字開始位置指示窓である。この用紙ホルダ５に設けらた印字開始位 置指示窓８は、ほぼ印字の一文字分の大きさに開けられていて、印字ヘッド６の 先端と同じ高さに配置されている。また本実施例に内蔵する図示しない制御部に は、印字開始前に、印字開始位置指示窓８が印字用紙２の印字開始位置に移動し 、一旦停止するようキャリヤ３を駆動する機能がある。さらに図示しない操作部 からの入力により、印字開始位置を設定し直す機能も有している。

【０００７】 本実施例により印字を開始するときは、印字用紙２を吸入したのち、図示しな い部分に設けてある操作盤のスイッチの操作により前記制御部は、用紙ホルダ５ を搭載したキャリヤ３を動かして、印字装置およびホストコンピュータの印字設 定により決定された印字開始位置に印字開始位置指示窓８を移動させ一旦停止さ せる。そこで吸入された印字用紙２のどの部分から印字が開始されるかが、印字 開始位置指示窓８の位置によつて一目で確認することができる。

【０００８】 さらにその時、使用者の意図した印字開始位置と実際の印字開始位置とが異な った場合は、図示しない操作盤のスイッチを操作することによって、前記制御部 の制御により任意の印字開始位置に目視で確認しながら再設定することができる 。なお印字開始位置を確認するための印字開始位置指示部は、図１に示すような 窓状でなくてもよく、例えば用紙ホルダ５の一部の切り欠きあるいは矢印状の表 示などでもよい。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、用紙ホルダに印字開始位置指示部を設け、印字 開始位置指示手段、および印字開始位置再設定手段を有することにより、プラテ ン軸に平行な印字方向での印字開始位置が目視により容易に確認することができ 、さらにその際、印字開始位置が希望する位置に無いときは、操作盤の操作によ つて簡単に再設定ができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の主要部を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ プラテン ２ 印字用紙 ３ キャリヤ ４ ガイドシャフト ５ 用紙ホルダ ６ 印字ヘッド ７ インクリボン ８ 印字開始位置指示窓

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラテンと、前記プラテンに平行な方向
   に往復移動するキャリヤと、前記キャリヤと一体的に移
   動可能な印字ヘッドおよび用紙ホルダとを備えた印字装
   置において、 前記用紙ホルダに印字開始位置を示す印字開始位置指示
   部を設けるとともに、 前記キャリヤの駆動に際し、印字開始前に前記印字開始
   位置指示部が印字開始位置を示す位置に一旦停止するよ
   う制御する印字開始位置指示手段と、 前記印字開始位置の設定を操作盤の操作により変更し、
   再設定することができる印字開始位置再設定手段とを備
   えたことを特徴とする印字装置。