JPH055757U - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像形成装置の記録紙搬送部に設けた記録紙
搬送のタイミング制御を行なうストッパの振動を防止す
るようにした。 【構成】 画像形成装置に記録紙Ｐの搬送を規制するた
めのストッパ48を設け、該ストッパ48部のみ振動抑制材
を用いて振動を防止し、ストッパ48の取付部材は一般の
資材を用いることにより、製作を容易にした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、記録装置、カラー画像形成装置等において、給紙装置より画像形成 用の像担持体に記録紙を給紙するとき、像担持体に形成された画像と記録紙の転 写位置を正確に一致させるための停止手段の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来は給紙装置により記録紙を給紙した後、例えばドラム状の像担持体に形成 された可視画像を正確に記録紙に転写紙し得るように給紙装置と像担持体間に記 録紙を一旦停止する停止部材を設けている。停止部材としては再給紙可能なロー ラ対又は給紙位置に対し出没するストッパ手段等が用いられている。ローラ対の 場合は回転動作のため、作動時には特に作動音の発生はないがストッパ手段の場 合、記録紙巾の長さに設けられた長手のストッパ部材が急激に出没動作を行なう ため、振動し、振動音を発生させる。従って記録紙がストッパ手段を解除して、 再給紙するときに振動音が発生し、騒音となって使用者に不快感を与える欠点が ある。従って現在市販されている振動抑制材としては例えば（製品名三井ＳＤＰ ，三井石油化学工業株式会社製）がある。前記振動抑制材は制振鋼板として一般 に製作されており、振動吸収特殊樹脂を中心に２板の鋼板を重ね合せて構成され ている。従って前記振動抑制材を用いることにより振動を防止することができる が全体に前記振動抑制材を用いると、加工上材料に摩れが発生し、正確な加工が できない欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の上記のような欠点を一掃するため特に考えられた装置である。即ち、 記録装置又は画像形成装置の像担持体と給紙装置間に設けたストッパ部材を振動 抑制部材を用いて製作し、防振作用を行なうと共に、該振動抑制部材のストッパ 部材の装置本体に対する取付部のみ通常の金属又は樹脂材を用いて取付けること により製作上の問題点である前記欠点を解決せんとしたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案は、画像形成用の像担持体と、該像担持体に 形成された画像を転写する記録紙を給紙する給紙装置とを備えた画像形成装置に おいて、前記給紙装置と、前記像担持体との間に前記記録紙を一時停止する停止 手段と、該停止手段は複数の記録紙停止用突起を形成し、振動抑制材よりなる可 動部材と、該可動部材の両端を支持する別体の支持部材とにより構成したことに より解決した。

【０００５】

【実施例】

図１は本考案の画像形成装置の一実施例についてその構成を示したものである 。以下、図を用いて説明する。

【０００６】 図１において１は画像形成装置の下部枠体で、該下部枠体１内には記録紙Ｐを 給紙する半月状の給紙ローラ２を設け、前記記録紙Ｐを複数枚内蔵した給紙カセ ット３を前記下部枠体１に着脱自在に設けられている。給紙カセット３内にはス プリング５により押上げられる押上板４が設けられており、前記記録紙Ｐを載置 し、給紙カセット３の一部に回動自在に設けた分離爪６を記録紙Ｐの先端最上部 に係止する。７は記録紙Ｐの両側を案内する案内板で記録紙のサイズにより調整 可能に設けられている。以上の構成が給紙カセット３内に設けられている。８は 下部枠体１に設けられた記録紙Ｐの搬送ローラで、給紙ローラ２で給紙された記 録紙Ｐの先端を案内する案内板９と反転案内板10の間に設けられている。

【０００７】 11は記録紙Ｐの反転給紙した後、レジストローラ12に案内するための案内板で 、前記レジストローラ12に記録紙Ｐを案内する。13は前記レジストローラ12の位 置で記録紙Ｐを検知するためのセンサーＳ₁をON,OFFする揺動部材である。14は レジストローラ12を通過した記録紙Ｐを転写ベルト15方向に給紙案内する案内板 で、前記転写ベルト15は転写用ローラ16とローラ17及び駆動ローラ18に懸架され ている。15ａは前記転写ベルト15の表面をクリーニングするクリーニング手段で ある。19は記録紙Ｐ上に転写された像を定着する定着装置で、定着用加熱ローラ 20と圧着ローラ21よりなり、前記定着用加熱ローラ20にはクリーニングローラ20 ａを圧接し、回転に応じてクリーニングする。22は定着装置19より記録紙Ｐを排 出する排紙ローラで、記録紙Ｐの排紙確認するためセンサーＳ₂をON,OFFする揺 動部材23を排紙時に記録紙により作動させる。排紙された記録紙Ｐは記録紙案内 部材24と、上部枠体１ｃに形成された案内通路25及び案内搬送ローラ26,27によ り上部枠体１ｃの上部に設けられた排紙トレイ28に記録紙Ｐが排紙されるよう構 成されている。次に上部枠体１ｃの略中央部には画像形成用の感光体ドラム29を 設け、該感光体ドラム29の面に沿って上部より４組の現像装置30,31,32,33を夫 々配設し得るようにした現像装置枠体30ａであり、該現像装置枠体30ａは図２に 示すように４組の現像装置30,31,32,33を夫々駆動切換手段等を用いて独立して 作動させる歯車（図示せず）を設ける。34はポリゴンミラーでレーザ光源35より 発光されたレーザ光を反射ミラー36,37,38で反射し、前記感光体ドラム29を露光 する。39は前記ポリゴンミラー34、反射ミラー36,37,38等の光学系を一体に組込 んだ光学系枠体で、上部枠体１ｃの最上部に組込まれている。

【０００８】 40は感光体ドラム29の全面を帯電するための帯電極で、上部枠体１ｃの一部に 設けられている。41は感光体ドラム29より記録紙Ｐに画像を転写後、該感光体ド ラム29面に付着している残留現像剤をクリーニングするクリーニングブレードで 、クリーニングされた現像剤を受け外部に排出するための搬送装置43を設け、前 記クリーニングブレードで掻落とされた現像剤を搬送装置43に効率的に送る現像 剤受部材42をクリーニングブレード41の下部に設ける。搬送装置43により外部に 搬送された現像剤はコンベア45により容器44に搬送し、適宜の量迄容器44内に蓄 積し得るようにし、取外して廃棄できるように構成する。46は前記現像装置30,3 1,32,33を夫々現像剤を供給するための現像剤容器で図示された現像剤容器は一 組のみであるが４組並設して設け、前記現像装置30,31,32,33に例えばシアン、 マゼンタ、イエロー、黒のカラー現像剤を供給し、カラー現像を行なうように構 成している。47は記録紙Ｐを手差しにより供給できる手差台である。尚下部枠体 １と上部枠体１ｃは支軸１ｂを中心に記録紙Ｐの搬送経路を開放できるように組 立られており、記録紙Ｐが給紙搬送中、不良搬送状態となり、記録紙Ｐが少なく とも定着装置19まで達しない場合には上部枠体１ｃを支軸１ｂを中心開放し、記 録紙Ｐを取り出すことができる。又下部枠体１に設けた記録紙Ｐを他の給紙装置 （図示せず）より供給可能にした案内板１ａが設けられている。

【０００９】 48は下部枠体１に設けられた案内板14の部分に設けられ、記録紙Ｐを一時停止 するためのストッパで、該ストッパは振動抑制材を用いて板状に形成されている 。図２に示されているうよにストッパ48には記録紙Ｐを停止するための突起49を 中心にその左右を２ヶの並設された突起49Ａと突起49Ｂが設けられている。更に 前記突起49Ａ,49Ｂの外側方に突起49Ｃ、突起49Ｄが設けられ、記録紙Ｐの先端 当たりを確実にしている。又ストッパ48の左右側方には夫々長手方向に対し直角 方向に延長した取付部48Ａ,48Ｂ一体に形成する。そして該取付部48Ａ,48Ｂに は通常の金属又は樹脂等で形成した別体の取付部材50,52をねじ又は溶着により 図３に示すように固定する。51,53は取付部材に形成した係止用突起で、下部枠 体１の前記案内板14の側方に設けた支軸54,55に前記取付部材50,52の係止用突 起を係止し、ストッパ48を案内板14の一部に設ける。尚前記案内板14に対しスト ッパ48は図１に示すように下部位置となるように設け、前記案内板14の記録紙Ｐ の通路に突起49,49Ａ,49Ｂ,49Ｃ,49Ｄのみ突出するように設ける。

【００１０】 本考案は上記のように構成され、今給紙ローラ２で記録紙Ｐを給紙し、搬送ロ ーラ８にて反転案内板10を介して記録紙Ｐを一旦レジストローラ12に給送して停 止させる。次にレジストローラ12の回転により記録紙Ｐは給送を開始するが更に ストッパ48の突起49,49Ａ,49Ｂ,49Ｃ,49Ｄにより阻止される。そして感光体 ドラム29の画像と完全に一致させるタイミングで前記ストッパ48を支軸54,55を 中心に下方に回動する。尚回動をさせるための作動手段としては公知の電磁シレ ノイド又はカム等で画像形成装置内に内蔵したCPUを用いて作動させ、感光体ド ラム29の画像と一致させて搬送を開始し、記録紙Ｐに画像を転写する。特に本考 案はカラー画像を転写するための画像形成装置であるため、従来用いられている 。レジストローラに対し、更にカラートナー画像の鮮明な転写を行なう必要があ るためストッパ48を設けることでカラー画像を正確に転写することが可能となっ た。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は以上のように記録装置、カラー画像形成装置に設けた記録紙停止用の ストッパ48を振動抑制材で製作し、ストッパ48の作動時において、音の発生を防 止したもので、記録紙Ｐを阻止するためのストッパ48と突起を前記振動抑制材で 製作して振動を防止し、加工上困難を伴う振動抑制材を必要最小限の部材となし 、他のプレス加工等の多い取付部材は一般の資材を用いるようにしたので、スト ッパ48を容易に製作加工できる等の優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願考案のストッパを実施した画像形成装置の
全体の縦断面図。

【図２】本願考案のストッパの全体を示す分解斜視図。

【図３】本願考案のストッパを画像形成装置に取付けた
全体の斜視図。

【符号の説明】 １ 下部枠体 １ｃ 上部枠体 ２ 給紙ローラ ３ 給紙カセット ７,９,10,11,14 案内板 12 レジストローラ 15 転写ベルト 20 定着用加熱ローラ 20ａ クリーニングローラ 28 排紙トレイ 29 感光体ドラム 30,31,32,33 現像装置 30ａ 現像装置枠体 34 ポリゴンミラー 48 ストッパ 50,52 取付部材

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 画像形成用の像担持体と、該像担持体に
   形成された画像を転写する記録紙を給紙する給紙装置と
   を備えた画像形成装置において、 前記給紙装置と、前記像担持体との間に前記記録紙を一
   時停止する停止手段と、該停止手段は複数の記録紙停止
   用突起を形成し、振動抑制材よりなる可動部材と、該可
   動部材の両端を支持する別体の支持部材とにより構成さ
   れていることを特徴とする画像形成装置。