JPH0555941B2 - - Google Patents
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- JPH0555941B2 JPH0555941B2 JP59152164A JP15216484A JPH0555941B2 JP H0555941 B2 JPH0555941 B2 JP H0555941B2 JP 59152164 A JP59152164 A JP 59152164A JP 15216484 A JP15216484 A JP 15216484A JP H0555941 B2 JPH0555941 B2 JP H0555941B2
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- JP
- Japan
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- film
- magnetic
- substrate
- recording medium
- photothermal
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B11/00—Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor
- G11B11/10—Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field
- G11B11/105—Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field using a beam of light or a magnetic field for recording by change of magnetisation and a beam of light for reproducing, i.e. magneto-optical, e.g. light-induced thermomagnetic recording, spin magnetisation recording, Kerr or Faraday effect reproducing
- G11B11/10582—Record carriers characterised by the selection of the material or by the structure or form
- G11B11/10586—Record carriers characterised by the selection of the material or by the structure or form characterised by the selection of the material
Description
〔技術分野〕
本発明は光磁気メモリー、磁気記録、表示素子
等に用いられる光熱磁気記録媒体に関する。より
詳しくは、カー効果、フアラデー効果等の磁気光
学効果を用いて読出すことのできる光熱磁気記録
媒体に関する。 〔従来技術〕 従来、光熱磁気記録媒体としてはMnBi、
MnCuBi等の多結晶薄膜、GdCo、GdFe、TbFe、
DyFe、GdTbFe、GdTbFeCo等の非晶質薄膜、
GdCo、GdFe、TbFe、DyFe、GdTbFe、
GdTbFeCo等の非晶質薄膜、TbFeO3等の単結晶
薄膜等が知られている。これらの薄膜のうち、大
面積の薄膜を室温近傍の温度で製作する成膜性、
信号を小さなエネルギーで書込むための書込効
率、記録信号をS/N比よく読出すための再生効
率等を勘案すると、最近では、非晶質薄膜が光磁
気記録媒体として優れていると考えられている。
しかしながら、これらの非晶質薄膜においても未
だ、再生信号のS/N比が十分でなく満足な再生
信号レベルが得られないという欠点があつた。特
にカー効果を用いる再生方式ではカー回転角が小
さいためS/N比を高めることが困難であつた。
そのため本発明者らはカー回転角をさらに増大さ
せるためにGdFeやTbFeにCoを添加した
GdFeCo、TbFeCoまたGdTbFeにCoを添加した
GdTbFeCoの研究をすすめ、特にGdTbFeCoの
4元非晶質合金膜が十分カー回転角が大きく、熱
安定性にすぐれ、かつS/N比の良く再生できる
光熱磁気記録媒体であることを見出した。 このように記録媒体である磁性材料の特性の改
良検討を進める一方、記録媒体上に誘電体膜や金
属反射膜を形成してみかけのカー回転角を高める
試みについても検討が続けられている。しかしな
がらS/N比を高めるものとして最適な層構成は
未だ見出されておらず、多くの改良の余地が残さ
れている。 〔発明の目的〕 本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、
従来の種々の光熱磁気記録媒体よりも、みかけの
カー回転角が大きくでき、高いS/N比を得るこ
とが可能な新規な積層構造を有する光熱磁気記録
媒体を提供することにある。 〔発明の構成〕 以上の目的は下記の本発明の光熱磁気記録媒体
によつて達成される。すなわち本発明の光熱磁気
記録媒体は、透明膜と、該透明膜上に形成された
希土類−遷移金属合金からなる磁性膜とからなる
一単位の積層構造体が基板上に前記透明膜を基板
側にして少なくとも二単位以上積層されていると
共に最も基板側の磁性膜以外の磁性膜は最も基板
側の磁性膜よりキユリー温度が低い希土類−遷移
金属合金からなり、更に、基板から最も離れた前
記積層構造体の基板側とは逆側には透明膜と反射
膜が形成されていることを特徴とする。 本発明で用いる希土類−遷移金属合金からなる
磁性膜は、記録光(例えばレーザー光)を照射す
ると、その照射された部分に於いて光エネルギー
が熱エネルギーに変換されることにより温度が上
昇し、キユリー点に達して、磁化が反転するよう
な磁性薄膜である。このような磁化の反転により
記録ビツトを形成することができ、この記録ビツ
トに再生光を照射し、その反射光を検知すること
により再生が可能である。このような磁気光学効
果を有する希土類−遷移金属合金からなる磁性膜
(以下、磁気光学効果を有する薄膜という)とし
ては、次に挙げるものが好ましい。すなわち、
Fe、Co、Ni等の遷移金属から選ばれた一種以上
の金属元素とGd、Tb、Dy等の希土類金属から
選ばれた一種以上の金属元素(以下、遷移金属−
希土類金属と略す。)とを含有し、膜面に垂直方
向に磁化容易軸を有する非晶質磁性薄膜が好まし
い。例えば、GdFe、TbFe、DyFe、
GdTbFeCo、GdDyFeCo、TbDyFeCo等の非晶
質薄膜である。このように、薄膜が非晶質物質か
ら構成されれば、磁化容易軸が膜面の垂直方向に
向けられるのに十分な垂直磁気異方性を有する。 このような非晶質磁性薄膜は、この薄膜を構成
する成分である各金属元素を蒸着源として、スパ
ツタリング法、真空蒸着法等の方法によつて成膜
することができる。 以上述べたような遷移金属−希土類金属からな
る非晶質磁性薄膜に於いて、十分な垂直磁気異方
性かつ大きなカー回転角を得るためには下記表1
に示すような組成範囲が好ましい。
等に用いられる光熱磁気記録媒体に関する。より
詳しくは、カー効果、フアラデー効果等の磁気光
学効果を用いて読出すことのできる光熱磁気記録
媒体に関する。 〔従来技術〕 従来、光熱磁気記録媒体としてはMnBi、
MnCuBi等の多結晶薄膜、GdCo、GdFe、TbFe、
DyFe、GdTbFe、GdTbFeCo等の非晶質薄膜、
GdCo、GdFe、TbFe、DyFe、GdTbFe、
GdTbFeCo等の非晶質薄膜、TbFeO3等の単結晶
薄膜等が知られている。これらの薄膜のうち、大
面積の薄膜を室温近傍の温度で製作する成膜性、
信号を小さなエネルギーで書込むための書込効
率、記録信号をS/N比よく読出すための再生効
率等を勘案すると、最近では、非晶質薄膜が光磁
気記録媒体として優れていると考えられている。
しかしながら、これらの非晶質薄膜においても未
だ、再生信号のS/N比が十分でなく満足な再生
信号レベルが得られないという欠点があつた。特
にカー効果を用いる再生方式ではカー回転角が小
さいためS/N比を高めることが困難であつた。
そのため本発明者らはカー回転角をさらに増大さ
せるためにGdFeやTbFeにCoを添加した
GdFeCo、TbFeCoまたGdTbFeにCoを添加した
GdTbFeCoの研究をすすめ、特にGdTbFeCoの
4元非晶質合金膜が十分カー回転角が大きく、熱
安定性にすぐれ、かつS/N比の良く再生できる
光熱磁気記録媒体であることを見出した。 このように記録媒体である磁性材料の特性の改
良検討を進める一方、記録媒体上に誘電体膜や金
属反射膜を形成してみかけのカー回転角を高める
試みについても検討が続けられている。しかしな
がらS/N比を高めるものとして最適な層構成は
未だ見出されておらず、多くの改良の余地が残さ
れている。 〔発明の目的〕 本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、
従来の種々の光熱磁気記録媒体よりも、みかけの
カー回転角が大きくでき、高いS/N比を得るこ
とが可能な新規な積層構造を有する光熱磁気記録
媒体を提供することにある。 〔発明の構成〕 以上の目的は下記の本発明の光熱磁気記録媒体
によつて達成される。すなわち本発明の光熱磁気
記録媒体は、透明膜と、該透明膜上に形成された
希土類−遷移金属合金からなる磁性膜とからなる
一単位の積層構造体が基板上に前記透明膜を基板
側にして少なくとも二単位以上積層されていると
共に最も基板側の磁性膜以外の磁性膜は最も基板
側の磁性膜よりキユリー温度が低い希土類−遷移
金属合金からなり、更に、基板から最も離れた前
記積層構造体の基板側とは逆側には透明膜と反射
膜が形成されていることを特徴とする。 本発明で用いる希土類−遷移金属合金からなる
磁性膜は、記録光(例えばレーザー光)を照射す
ると、その照射された部分に於いて光エネルギー
が熱エネルギーに変換されることにより温度が上
昇し、キユリー点に達して、磁化が反転するよう
な磁性薄膜である。このような磁化の反転により
記録ビツトを形成することができ、この記録ビツ
トに再生光を照射し、その反射光を検知すること
により再生が可能である。このような磁気光学効
果を有する希土類−遷移金属合金からなる磁性膜
(以下、磁気光学効果を有する薄膜という)とし
ては、次に挙げるものが好ましい。すなわち、
Fe、Co、Ni等の遷移金属から選ばれた一種以上
の金属元素とGd、Tb、Dy等の希土類金属から
選ばれた一種以上の金属元素(以下、遷移金属−
希土類金属と略す。)とを含有し、膜面に垂直方
向に磁化容易軸を有する非晶質磁性薄膜が好まし
い。例えば、GdFe、TbFe、DyFe、
GdTbFeCo、GdDyFeCo、TbDyFeCo等の非晶
質薄膜である。このように、薄膜が非晶質物質か
ら構成されれば、磁化容易軸が膜面の垂直方向に
向けられるのに十分な垂直磁気異方性を有する。 このような非晶質磁性薄膜は、この薄膜を構成
する成分である各金属元素を蒸着源として、スパ
ツタリング法、真空蒸着法等の方法によつて成膜
することができる。 以上述べたような遷移金属−希土類金属からな
る非晶質磁性薄膜に於いて、十分な垂直磁気異方
性かつ大きなカー回転角を得るためには下記表1
に示すような組成範囲が好ましい。
本発明の光熱磁気記録媒体により従来の種々の
層構造を有する光熱磁気記録媒体よりもみかけの
カー回転角を大きくすることができるようにな
り、再生に於て高いS/N比を得ることが可能と
なつた。 〔実施例〕 以下、本発明を実施例をあげて詳細に説明す
る。 参考例 1 3インチ角の白板ガラスを基板とし、高周波ス
パータ法において前記基板1上にMgF2からなる
透明膜2を成膜した。この際にターゲツトとして
5インチφのMgF2化合物を用い、真空槽内を1
×10-5Pa程度まで排気の後Arガスを、0.6Paまで
導入し、高周波電源より200Wのスパツタ電力を
供給して成膜を行なつた。 次いで、高周波スパツタ法において前記透明膜
2上に磁性膜3を成膜した。この際ターゲツトと
して5インチφのFe70Co30(原子%)合金上に1
cm角で組成比が1:1のGdTb合金片を均一に並
べたものを使用し、透明膜2を成膜するのと同一
のガス圧、スパツタ電力の条件を用いて成膜を行
なつた。膜厚はこの膜の透光率が10%以上を有す
るように20〜300Åとした、このようにしてでき
た磁性膜3はX線回析により非晶質であることを
確認した。また組成分析の結果この膜は(Gd0.5
Tb0.5)0.25(Fe0.7 Co0.3)0.75であり、膜面に垂
直方向に磁化容易軸を有することを確認した。カ
ー回転角は発振波長633nmのHeNeレーザを用い
た測定の結果、0.37度、キユリー温度は280度で
あつた。 次に、透明膜4及び磁性膜5を成膜する際、前
記透明膜2及び磁性膜3を成膜するのと、同一の
方法、条件で、真空を破らずに連続的に成膜し
た。さらに、干渉膜6を高周波スパツタ法で成膜
した。この際ターゲツトとしてAlNを用いる以
外は透明膜2及び4を成膜するのと同様に膜厚
1000Åを有する膜を成膜した。その上に蒸着法に
よつて500ÅのCuを成膜し、反射膜7とした。こ
の反射膜の材料をAu、Ag、Alに変えても回転角
に変化はなかつた。 更にその上に蒸着法によつて2000ÅのSiO薄膜
を成膜し、保護膜8とした。 以上のようにして作製した本発明の光熱磁気記
録媒体に対して発振波長830nmのHeNeレーザ光
を基板1側から入射させた場合に得られたカー回
転角は1.5度であり、希土類−遷移金属合金非晶
質膜を一層のみ有する光熱磁気記録媒体のカー回
転角0.25〜0.35度に比較して大幅に増大させるこ
とができた。 参考例 2 参考例1における反射膜7、保護膜8を成膜し
ない以外は、参考例1と同様にして光熱磁気記録
媒体を作製した。これを参考例1と同様にしてカ
ー回転角を測定した結果、値は0.80度であつた。 参考例1及び参考例2との比較から本発明の光
熱磁気記録媒体における反射膜7は明らかにみか
けの磁気光学効果を増大させる効果を有してい
る。 参考例 3 参考例1における、透明膜と磁性膜の組合せを
1組にした以外は参考例1と同様にして光熱磁気
記録媒体を作製した。これを参考例1と同様にし
てカー回転角を測定したところ、1.20度であつ
た。 参考例1と参考例3と比較すると、本発明の光
熱磁気記録媒体において透明膜と磁性膜の組合せ
数を増したことによる優位性は明らかである。 参考例 4、5 参考例1において透明膜と合せ数を3組にした
以外は参考例1と同様にして光熱磁気記録媒体を
作製した。これを参考例1と同様にしてカー回転
角を測定した結果を表2に示す。このように、透
明膜と磁性膜の組の数を増していくとカー回転角
は少し増加した。
層構造を有する光熱磁気記録媒体よりもみかけの
カー回転角を大きくすることができるようにな
り、再生に於て高いS/N比を得ることが可能と
なつた。 〔実施例〕 以下、本発明を実施例をあげて詳細に説明す
る。 参考例 1 3インチ角の白板ガラスを基板とし、高周波ス
パータ法において前記基板1上にMgF2からなる
透明膜2を成膜した。この際にターゲツトとして
5インチφのMgF2化合物を用い、真空槽内を1
×10-5Pa程度まで排気の後Arガスを、0.6Paまで
導入し、高周波電源より200Wのスパツタ電力を
供給して成膜を行なつた。 次いで、高周波スパツタ法において前記透明膜
2上に磁性膜3を成膜した。この際ターゲツトと
して5インチφのFe70Co30(原子%)合金上に1
cm角で組成比が1:1のGdTb合金片を均一に並
べたものを使用し、透明膜2を成膜するのと同一
のガス圧、スパツタ電力の条件を用いて成膜を行
なつた。膜厚はこの膜の透光率が10%以上を有す
るように20〜300Åとした、このようにしてでき
た磁性膜3はX線回析により非晶質であることを
確認した。また組成分析の結果この膜は(Gd0.5
Tb0.5)0.25(Fe0.7 Co0.3)0.75であり、膜面に垂
直方向に磁化容易軸を有することを確認した。カ
ー回転角は発振波長633nmのHeNeレーザを用い
た測定の結果、0.37度、キユリー温度は280度で
あつた。 次に、透明膜4及び磁性膜5を成膜する際、前
記透明膜2及び磁性膜3を成膜するのと、同一の
方法、条件で、真空を破らずに連続的に成膜し
た。さらに、干渉膜6を高周波スパツタ法で成膜
した。この際ターゲツトとしてAlNを用いる以
外は透明膜2及び4を成膜するのと同様に膜厚
1000Åを有する膜を成膜した。その上に蒸着法に
よつて500ÅのCuを成膜し、反射膜7とした。こ
の反射膜の材料をAu、Ag、Alに変えても回転角
に変化はなかつた。 更にその上に蒸着法によつて2000ÅのSiO薄膜
を成膜し、保護膜8とした。 以上のようにして作製した本発明の光熱磁気記
録媒体に対して発振波長830nmのHeNeレーザ光
を基板1側から入射させた場合に得られたカー回
転角は1.5度であり、希土類−遷移金属合金非晶
質膜を一層のみ有する光熱磁気記録媒体のカー回
転角0.25〜0.35度に比較して大幅に増大させるこ
とができた。 参考例 2 参考例1における反射膜7、保護膜8を成膜し
ない以外は、参考例1と同様にして光熱磁気記録
媒体を作製した。これを参考例1と同様にしてカ
ー回転角を測定した結果、値は0.80度であつた。 参考例1及び参考例2との比較から本発明の光
熱磁気記録媒体における反射膜7は明らかにみか
けの磁気光学効果を増大させる効果を有してい
る。 参考例 3 参考例1における、透明膜と磁性膜の組合せを
1組にした以外は参考例1と同様にして光熱磁気
記録媒体を作製した。これを参考例1と同様にし
てカー回転角を測定したところ、1.20度であつ
た。 参考例1と参考例3と比較すると、本発明の光
熱磁気記録媒体において透明膜と磁性膜の組合せ
数を増したことによる優位性は明らかである。 参考例 4、5 参考例1において透明膜と合せ数を3組にした
以外は参考例1と同様にして光熱磁気記録媒体を
作製した。これを参考例1と同様にしてカー回転
角を測定した結果を表2に示す。このように、透
明膜と磁性膜の組の数を増していくとカー回転角
は少し増加した。
【表】
参考例 4
参考例1において磁性膜5を成膜する際にター
ゲツトとして6インチφのFeを用い、その上に
1cm角のTb合金を並べたものを用いて高周波ス
パツタ法によつて成膜する以外は参考例1と同様
にして光熱磁気記録媒体を作製した。TbFe膜の
カー回転角は0.21度である。これを参考例1と同
様にしてカー回転角を測定したところ1.45度であ
つた。TbFeはキユリー温度が125℃であり、
GdTbFeCoの280℃に比較して低いため、記録効
率の点で有利である。実際、発振波長8300Åパワ
ー10mWの半導体レーザを用いてこの光熱磁気記
録媒体に書込みを試みたところ、1.2μmのスポツ
トが形成されることを確認した。 このように、TbFe膜を基板1側から第1番目
の磁性膜以外の磁性膜として用いると、再生効率
をあまり劣化させることなく、より記録効率を高
めることができた。 参考例 6、7 参考例1において非晶質磁性膜3および5を形
成する際に5インチφの(Fe70 Co30)(原子%)
円板上に1cm角のGdDy合金(1:1)、或いは
TbDy合金(1:1)を並べたものをターゲツト
として用いる以外は参考例1と同様にして光熱磁
気記録媒体を作製した。これを参考例1と同様に
してカー回転角を測定した結果を表3に示す。
ゲツトとして6インチφのFeを用い、その上に
1cm角のTb合金を並べたものを用いて高周波ス
パツタ法によつて成膜する以外は参考例1と同様
にして光熱磁気記録媒体を作製した。TbFe膜の
カー回転角は0.21度である。これを参考例1と同
様にしてカー回転角を測定したところ1.45度であ
つた。TbFeはキユリー温度が125℃であり、
GdTbFeCoの280℃に比較して低いため、記録効
率の点で有利である。実際、発振波長8300Åパワ
ー10mWの半導体レーザを用いてこの光熱磁気記
録媒体に書込みを試みたところ、1.2μmのスポツ
トが形成されることを確認した。 このように、TbFe膜を基板1側から第1番目
の磁性膜以外の磁性膜として用いると、再生効率
をあまり劣化させることなく、より記録効率を高
めることができた。 参考例 6、7 参考例1において非晶質磁性膜3および5を形
成する際に5インチφの(Fe70 Co30)(原子%)
円板上に1cm角のGdDy合金(1:1)、或いは
TbDy合金(1:1)を並べたものをターゲツト
として用いる以外は参考例1と同様にして光熱磁
気記録媒体を作製した。これを参考例1と同様に
してカー回転角を測定した結果を表3に示す。
【表】
以上述べた実施例から明らかなように、本発明
の光熱磁気記録媒体により再生時に大きなカー回
転角を得ることが可能となり、再生信号レベルが
向上した。また、非晶質磁性薄膜と透明膜との積
層構造体を3単位或いは4単位有するような光熱
磁気記録媒体のカー回転角はそれを2単位有する
記録媒体と同等又はそれ以上の値を示した。この
ため、磁気光学効果を有する薄膜として希土類−
遷移金属からなる非晶質磁性薄膜を用いる場合は
前記の積層構造体の数は2ないし3単位が適当で
ある。しかし、磁気光学効果を有する薄膜として
透光性のよいものを用いれば磁性層を透過する時
の光量損失が減少するのでこの限りではない。 また、最も基板側の磁性膜以外の磁性膜を、最
も基板側の磁性膜よりキユリー温度が低い希土類
−遷移金属合金から形成することで、再生効率を
劣化させることなく記録効率を高めることが可能
となつた。
の光熱磁気記録媒体により再生時に大きなカー回
転角を得ることが可能となり、再生信号レベルが
向上した。また、非晶質磁性薄膜と透明膜との積
層構造体を3単位或いは4単位有するような光熱
磁気記録媒体のカー回転角はそれを2単位有する
記録媒体と同等又はそれ以上の値を示した。この
ため、磁気光学効果を有する薄膜として希土類−
遷移金属からなる非晶質磁性薄膜を用いる場合は
前記の積層構造体の数は2ないし3単位が適当で
ある。しかし、磁気光学効果を有する薄膜として
透光性のよいものを用いれば磁性層を透過する時
の光量損失が減少するのでこの限りではない。 また、最も基板側の磁性膜以外の磁性膜を、最
も基板側の磁性膜よりキユリー温度が低い希土類
−遷移金属合金から形成することで、再生効率を
劣化させることなく記録効率を高めることが可能
となつた。
第1図は本発明に係る光熱磁気記録媒体の一実
施例を示す模式断面図である。 1……基板、2,4……透明膜、3,5……非
晶質磁性薄膜、6……干渉膜、7……反射膜、8
……保護膜。
施例を示す模式断面図である。 1……基板、2,4……透明膜、3,5……非
晶質磁性薄膜、6……干渉膜、7……反射膜、8
……保護膜。
Claims (1)
- 1 透明膜と、該透明膜上に形成された希土類−
遷移金属合金からなる磁性膜とからなる一単位の
積層構造体が基板上に前記透明膜を基板側にして
少なくとも二単位以上積層されていると共に最も
基板側の磁性膜以外の磁性膜は最も基板側の磁性
膜よりキユリー温度が低い希土類−遷移金属合金
からなり、更に、基板から最も離れた前記積層構
造体の基板側とは逆側には透明膜と反射膜が形成
されていることを特徴とする光熱磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15216484A JPS6132242A (ja) | 1984-07-24 | 1984-07-24 | 光熱磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15216484A JPS6132242A (ja) | 1984-07-24 | 1984-07-24 | 光熱磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6132242A JPS6132242A (ja) | 1986-02-14 |
JPH0555941B2 true JPH0555941B2 (ja) | 1993-08-18 |
Family
ID=15534421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15216484A Granted JPS6132242A (ja) | 1984-07-24 | 1984-07-24 | 光熱磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6132242A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH071559B2 (ja) * | 1986-05-30 | 1995-01-11 | 住友金属鉱山株式会社 | 光磁気ディスク |
JP2578418B2 (ja) * | 1986-12-29 | 1997-02-05 | 三菱化学株式会社 | 光磁気記録媒体の製造方法 |
JPH0823939B2 (ja) * | 1989-05-17 | 1996-03-06 | 三洋電機株式会社 | 光記録媒体とその製造方法 |
JPH04114667A (ja) * | 1990-09-03 | 1992-04-15 | Suishiyou:Kk | 有機ハロゲン化合物分解処理装置 |
JP3808917B2 (ja) * | 1995-07-20 | 2006-08-16 | オリンパス株式会社 | 薄膜の製造方法及び薄膜 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5552535A (en) * | 1978-10-12 | 1980-04-17 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | Magnetic recording medium |
JPS58153244A (ja) * | 1982-03-05 | 1983-09-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光磁気記録媒体 |
JPS59148161A (ja) * | 1983-02-14 | 1984-08-24 | Seiko Instr & Electronics Ltd | 光磁気デイスク |
-
1984
- 1984-07-24 JP JP15216484A patent/JPS6132242A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5552535A (en) * | 1978-10-12 | 1980-04-17 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | Magnetic recording medium |
JPS58153244A (ja) * | 1982-03-05 | 1983-09-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光磁気記録媒体 |
JPS59148161A (ja) * | 1983-02-14 | 1984-08-24 | Seiko Instr & Electronics Ltd | 光磁気デイスク |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6132242A (ja) | 1986-02-14 |
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