JPH0555430U - クリック付き多段シーソースイッチ - Google Patents

クリック付き多段シーソースイッチ

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JPH0555430U
JPH0555430U JP11366791U JP11366791U JPH0555430U JP H0555430 U JPH0555430 U JP H0555430U JP 11366791 U JP11366791 U JP 11366791U JP 11366791 U JP11366791 U JP 11366791U JP H0555430 U JPH0555430 U JP H0555430U
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修 野村
和明 原田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多段階のスイッチのオンオフができ、いずれ
のスイッチをオンするときもクリック感覚が生じるクリ
ック付き多段シーソースイッチを提供すること。 【構成】 中心軸を中心にして左右に揺動可能に軸支さ
れその下面に押圧部34,35を設けたキートップ30
と、中央部のみをキートップ30の裏面に固定しその両
端付近の下面に押圧部41,42を設けた弾性板40
と、キートップ30と弾性板40のそれぞれの押圧部3
4,41,35,42に対向する位置にそれぞれスイッ
チ接点21,23,22,24を設けた基板20と、ス
イッチ接点21,23,22,24上に取り付けられる
クリック板26,28,27,29とを具備する。キー
トップ30を押圧したとき弾性板40の押圧部41,4
2がスイッチ接点21,22をオンした後にキートップ
30の押圧部34,35が他のスイッチ接点23,24
をオンするように各部材を配置する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、多段シーソースイッチに関し、特にいずれのスイッチがオンすると きもクリック感覚が生ずるクリック付き多段シーソースイッチに関するものであ る。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】
従来、シーソースイッチの中には、シーソー状に揺動可能なキートップの端部 を押圧するとまず1段目のスイッチがオンとなりさらに強い力で押圧すると2段 目のスイッチがオンとなる構造の2段シーソースイッチがある。この種の2段シ ーソースイッチは、例えばビデオカメラのズーム用スイッチとして使用されてい る。
【0003】 しかしながら従来の2段シーソースイッチにあっては、その構造が複雑であり 、製造コストが高くなるばかりか、その厚みが厚くなってしまうという問題点が あった。また従来の2段シーソースイッチにおいては、1段目のスイッチをオン するときと2段目のスイッチをオンするときのそれぞれの場合にクリック感覚が 生ずるように構成されたものはなく、このようなクリック付きシーソースイッチ の出現が要望されていた。
【0004】 また従来、2段目のスイッチがオンした後にさらにキートップを押圧すること で3段目のスイッチがオンとなる構造の3段シーソースイッチはなく、例えばビ デオカメラのズーム速度を3段階に切り替えるために、その開発が要望されてい た。
【0005】 本考案は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、多段階のスイッ チのオンオフができ、いずれのスイッチをオンするときもクリック感覚が生じ、 しかも構造が簡単で薄型化が図れるクリック付き多段シーソースイッチを提供す ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため本考案にかかるクリック付き多段シーソースイッチ 10は、中心軸を中心にして左右に揺動可能に軸支され該中心軸の少なくとも一 方の側の下面に押圧部34(35)を設けたキートップ30と、端部が自由端と なるようにその所定部分を前記キートップ30裏面の所定位置に固定し該端部付 近の下面に押圧部41(42)を設けた弾性板40と、前記キートップ30の下 側に配置され該キートップ30と弾性板40のそれぞれの押圧部34,41(3 5,42)に対向する位置にそれぞれスイッチ接点21,23(22,24)を 設けた基板20と、該基板20のそれぞれのスイッチ接点21,23(22,2 4)上に取り付けられるクリック板26,28(27,29)とを具備し、前記 キートップ30を押圧したとき前記弾性板40の押圧部41(42)がスイッチ 接点21(22)をオンした後に前記キートップ30の押圧部34(35)が他 のスイッチ接点23(24)をオンするように各部材を配置した。
【0007】 また本考案にかかるクリック付き多段シーソースイッチ50は、中心軸を中心 にして左右に揺動可能に軸支され該中心軸の少なくとも一方の側の下面に3つの 押圧部83,85,87(84,86,88)を具備するキートップ80と、一 端が所定の静止部材に固定され他端が自由端とされその下面に押圧部95(96 )を設けその上面が前記キートップ80に設けた押圧部87(88)によって押 圧される弾性板93(94)と、前記キートップ80及び弾性板93(94)の 下側に配置され前記キートップ80の2つの押圧部83,85(84,86)に 対向する位置と前記弾性板93(94)の押圧部95(96)に対向する位置に それぞれスイッチ接点71,69,67(72,70,68)を設けた基板60 と、該スイッチ接点71,69,67(72,70,68)上に取り付けられる クリック板76,65,63(77,66,64)とを具備し、前記キートップ 80を押圧したときに該キートップ80の1つの押圧部83(84)が前記スイ ッチ接点71(72)をオンした後に前記弾性板93(94)の押圧部95(9 6)が他のスイッチ接点67(68)をオンし、さらにその後該キートップ80 の他の押圧部85(86)がさらに他のスイッチ接点69(70)をオンするよ うに各部材を配設するとともにキートップ80によって最初にオンされるスイッ チ接点71(72)上に配設したクリック板76(77)をゴム材で構成した。
【0008】
【作用】
上記の如くクリック付き多段シーソースイッチ10を構成して例えばキートッ プ30の一方の端部を押圧すれば、該キートップ30は揺動してまず弾性板40 の押圧部42がクリック板27を押圧してこのクリック板27を反転し、フレキ シブル基板20のスイッチ接点22をオンする。次にキートップ30をさらに強 く押圧して該キートップ30をさらに揺動させれば、押圧部35がクリック板2 9を押圧してこのクリック板29も反転されそのスイッチ接点24もオンされる 。このとき弾性板40もさらに揺動して押圧部42によってクリック板27とス イッチ接点22を過剰な押圧力で押圧しようとするが、弾性板40には弾性力が あるので該弾性板40はその過剰な揺動角度分だけ上方向に湾曲し、これによっ て該クリック板27の過剰な押圧が防止される。
【0009】 一方上記の如くクリック付き多段シーソースイッチ50を構成して例えばキー トップ80の一方の端部を押圧すれば、該キートップ80が揺動してまず押圧部 84がクリック板77を押圧し、クリック感覚を生ずるとともにスイッチ接点7 2を押圧しこれをオンする。次にキートップ80をさらに強く押圧すれば、押圧 部88が弾性板94を下方向に押圧してこれを下方向に曲げ、これによって弾性 板94の押圧部96がクリック板64を押圧してこれを反転する。このときクリ ック感覚が生ずるとともにスイッチ接点68がオンする。このときクリック板7 7は押圧部84によってさらに押し潰される。次にキートップ80をさらに強く 押圧すれば、押圧部86がクリック板66を押圧してこれを反転し、スイッチ接 点70をオンする。このとき弾性板94もさらに揺動して押圧部96によってク リック板64を過剰に押圧しようとするが、弾性板94には弾性力があるので該 弾性板94は過剰な揺動角度分だけ傾き、これによってクリック板64の過剰な 押圧が防止される。一方このときクリック板77はさらに押し潰される。
【0010】
【実施例】
〔第1考案〕 図1は本願の第1考案にかかるクリック付き2段シーソースイッチ10を示す 分解斜視図である。また図2はこのクリック付き2段シーソースイッチ10を組 み立てたときの図1に示すA−A線上断面図である。
【0011】 両図に示すようにこのクリック付き2段シーソースイッチ10は、基台15上 に可撓性を有するフレキシブル基板20を載置し、該フレキシブル基板20上に 4つのクリック板26,27,28,29を載置し、その上にキートップ30を 配置して構成されている。なおキートップ30の下面には弾性板40の中央部が 固定されている。以下各構成部品について説明する。
【0012】 基台15は合成樹脂製の平板で構成されている。
【0013】 フレキシブル基板20は、可撓製を有する2枚の合成樹脂フイルムにそれぞれ 回路パターン(図示せず)を形成し、該回路パターンを設けた面を内側にしてス ペーサ層(図示せず)を介して重ね合わせて構成されている。そして両回路パタ ーンの所定位置に設けた接点パターン(図示せず)同士を対向して4つのスイッ チ接点21,22,23,24が形成されている。
【0014】 クリック板26,27,28,29はいずれも弾性金属板で構成され、円板状 の皿を付せた形状に形成されている。
【0015】 キートップ30は合成樹脂製であり略長方形状の箱体の下面を開放した形状に 形成され、その中央の両側面から幅方向外側に向かってはそれぞれ支持棒31, 31が突出している。また該キートップ30の一方の側面からは三角板状の2つ の突出板32,33が突設され、その下面からは突起状の押圧部34,35が突 出している。なおこれら押圧部34,35は前記スイッチ接点23,24に対向 する位置に設けられている。
【0016】 弾性板40は合成樹脂製の薄板を長尺にして形成され、その両端の下面にはそ れぞれ前記スイッチ接点21,22を押圧するための突起状の押圧部41,42 が設けられている。またその中央には2つの貫通穴43,44が設けられている 。この貫通穴43,44は、図2に示すように、キートップ30の下面中央から 下方向に向かって突出する2つの突起36,36(但し一方の突起36は図示せ ず)に挿入される。そして該突起36,36の先端を熱かしめすることによって 、弾性板40はキートップ30の下面に固定される。つまりこの弾性板40は、 中央部が固定され両端が自由端とされた状態となる。
【0017】 次にこのクリック付き2段シーソースイッチ10を組み立てるには、図1に示 すようにまず基台15上にクリック板26,27,28,29を取り付けたフレ キシブル基板20を載置する(クリック板の固定には粘着テープを用いるが図示 していない)。次に該フレキシブル基板20上に弾性板40を固定したキートッ プ30を載置する。そして該キートップ30上にケース(図示せず)を被せ、該 ケースに設けた支持部(図示せず)にキートップ30の支持軸31,31を揺動 自在に取り付ければその組立作業は完了する。
【0018】 これによって押圧部41,42,34,35はそれぞれクリック板26,27 ,28,29上に配置される。なお組立後の押圧部34,35とクリック板28 ,29の間の隙間が、押圧部41,42とクリック板26,27の間の隙間より も大きくなるように各部品寸法を定めておく。
【0019】 次にこのクリック付き2段シーソースイッチ10の動作を説明する。ここで図 3は図2に示すキートップ30の右端を矢印B方向に押圧したときの動作を示す 図である。
【0020】 まず図2に示す状態からキートップ30を矢印B方向に押圧して該キートップ 30を揺動すると、図3(a)に示すように、まず弾性板40の押圧部42がク リック板27を押圧してこのクリック板27が反転し、フレキシブル基板20の スイッチ接点22がオンする。即ち1段目のスイッチがオンする。このとき図示 はしないが図1に示す押圧部35はクリック板29上に近接している。
【0021】 次に該キートップ30を矢印B方向にさらに強く押圧して該キートップ30を さらに揺動させれば、前記図1に示す押圧部35はクリック板29を押圧してこ のクリック板29も反転し、フレキシブル基板20のスイッチ接点24もオンす る。即ち2段目のスイッチがオンする。このとき、図3(b)に示すように、キ ートップ30はさらに所定角度だけ揺動して弾性板40の押圧部42がクリック 板27をさらに強い力で過剰に押圧しようとするが、本考案においては該弾性板 40に弾性を設けているので、該弾性板40はその過剰な揺動角度θ分だけ上方 向に湾曲し、これによってクリック板27の過剰な押圧が防止され、また2段目 のスイッチを押圧する押圧力を適当なものとすることができる。またこの実施例 においては1段目のスイッチと2段目のスイッチのいずれにも同一形状の金属板 からなるクリック板27,29を用いたので、いずれのスイッチをオンするとき もそのクリック感覚は同様となる。
【0022】 そして該キートップ30へのB方向への押圧を解除すれば、図3(b)の状態 から逆に図3(a),図2の状態に復帰する。なおこのときも各段階でクリック 感覚が生じる。
【0023】 図2に示すキートップ30の反対側の端部を押圧した場合も上記の場合と同様 である。
【0024】 なお上記実施例において、キートップ30の押圧部34,35とスイッチ接点 23,24の配置位置をスイッチ接点21,22を結ぶ直線上の外側にしなかっ たのは、このクリック付き2段シーソースイッチ10の長手方向の寸法を小さく するためである。
【0025】 ところで上記実施例においては、弾性板40を1枚だけキートップ30の下面 に固定することで2段式シーソースイッチを構成したが、該弾性板の数を増やす ことによってさらに多段のシーソースイッチが構成できる。
【0026】 即ち例えばキートップの下面に弾性力の異なる2枚の弾性板(弾性力を異なら せるには弾性板の長さを変えたり厚みや幅を変えたりすれば良い)を取り付け、 それぞれの先端に押圧部を設け、該それぞれの弾性板の下のフレキシブル基板上 にそれぞれスイッチ接点とクリック板を取り付ければ、このシーソースイッチを 3段シーソースイッチとすることができる。この場合はキートップを揺動すれば まず弾性力の弱い方の弾性板の押圧部が第1のスイッチ接点をオンし、次に弾性 力の強い方の弾性板の押圧部が第2のスイッチ接点をオンし、最後にキートップ に直接設けた押圧部が第3のスイッチ接点をオンすることとなる。
【0027】 〔第2考案〕 図4は本願の第2考案にかかるクリック付き3段シーソースイッチ50を示す 分解斜視図である。同図に示すようにこのクリック付き3段シーソースイッチ5 0は、基台55上に可撓性を有するフレキシブル基板60を載置し、該フレキシ ブル基板60上に6つのクリック板76,77,63,64,65,66とケー ス90を取り付け、その上にキートップ80を配設して構成されている。以下各 構成部品について説明する。
【0028】 基台55は合成樹脂製の平板で構成され、その両側辺中央部の上面上には支持 板56,57が立設され、該支持板56,57には穴58,59が設けられてい る。
【0029】 キートップ80は略長方形状の箱体の下面を開放した形状に形成され、その中 央部から幅方向に向かっては支持棒81,82が突出している。一方該キートッ プ80の下面の両側中央部にはそれぞれ下方向に向かって突出する押圧部83, 84が設けられ、また該キートップ80の長手方向の両端辺の下面には下方向に 向かって突出する押圧部85,86が設けられ、さらに該キートップ80の一側 辺の下面には下方向に向かって突出する押圧部87,88が設けられている。
【0030】 ここで図5はフレキシブル基板60上にクリック板76,77,63,64, 65,66とケース90を取り付ける状態を示す分解斜視図である。
【0031】 同図において、フレキシブル基板60は前記図1に示すフレキシブル基板20 と同様の構造に構成され、その所定位置にはそれぞれ6つのスイッチ接点67, 68,69,70,71,72が形成されている。
【0032】 クリック板76,77は長方形状の弾性を有するゴム板75の両端部にこれと 一体に形成され、その形状はいずれもお碗を付せた形状である。ここで図6は該 ゴム板75のC−C線上断面図である。同図に示すようにこれらクリック板76 ,77は、それぞれその上面に円筒状の押圧部76a,77aが設けられ、また 該押圧部76a,77aの下面中央部に円柱状の突起76b,77bが設けられ ている。ここでこの実施例においては押圧部76a,77aの内径は突起76b ,77bの外径よりも若干大きく構成されている。またクリック板76,77の 側壁76c,77cは、湾曲可能に薄く構成されている。なおクリック板63, 64,65,66は、前記図1に示すクリック板26等と同じものである。
【0033】 次にケース90は合成樹脂製であり、その面にはクリック板76,77を貫通 する2つの円形穴91,92が設けられるとともに、その1側面にはその略中央 部から突出して長手方向反対側に伸びる2本の弾性板93,94が該ケース90 と一体に形成されている。弾性板93,94の下面には下方向に向かって突出す る押圧部95,96が設けられている。また弾性板93,94の先端は自由端と されている。
【0034】 次にこのクリック付き3段シーソースイッチ50を組み立てるには、図5に示 すようにまずフレキシブル基板60上の各スイッチ接点67,68,69,70 上に各々クリック板63,64,65,66を載置し固定する(クリック板の固 定には粘着テープを用いるが図示はしていない)。次にスイッチ接点71,72 上にそれぞれクリック板76,77が位置するようにゴム板75を載置し、その 上にケース90を被せ、該ケース90を図示しない所定の固定手段によってフレ キシブル基板60上に固定する。これによって弾性板93,94の押圧部95, 96はそれぞれクリック板63,64上に配設される。
【0035】 次に図4に示すように、フレキシブル基板60を基台55上に載置する。そし てケース90を覆うようにキートップ80を被せ、その支持軸81,82を基台 55の穴58,59に挿入すればこのクリック付き3段シーソースイッチ50が 完成する。
【0036】 図7は組み立てられたクリック付き3段シーソースイッチ50を示す図であり 、同図(a)は概略平面図(但し各クリック板とケース90とキートップ80の 関係のみを示している)、同図(b)は一部断側面図(断面は同図(a)のD− D線上断面)である。同図に示すように、キートップ80の押圧部83,84は それぞれクリック板76,77上に近接して位置し、押圧部87,88はそれぞ れ弾性板93,94の先端近傍の上部に所定間隔離れて位置し、押圧部85,8 6はそれぞれクリック板65,66上に前記押圧部87,88と弾性板93,9 4の離間距離よりも大きい離間距離だけ離れて位置している。
【0037】 次にこのクリック付き3段シーソースイッチ50の動作を説明する。ここで図 8は図7(b)に示すキートップ80の右端を押圧したときの動作を示す図であ り、同図(a),(b),(c)はそれぞれ1,2,3段目のスイッチがオンし たときの状態を示す要部側面図である。また図9(a),(b),(c)はそれ ぞれ1,2,3段目のスイッチがオンしたときのクリック板77の状態を示す要 部側断面図である。
【0038】 図7(b)に示す状態からキートップ80を矢印E方向に押圧すると、図8( a)に示すように該キートップ80が揺動してまず押圧部84がゴム製のクリッ ク板77を押圧し、図9(a)に示すように、クリック板77の側壁77cが変 形して押圧部77aを下方向に移動させる。このときクリック感覚が生ずるとと もに、クリック板77の突起77bはフレキシブル基板60のスイッチ接点72 を押圧しオンする。なおこのとき図8(a)に示すようにキートップ80の押圧 部88は弾性板94の先端近傍の上面に近接している。
【0039】 次にキートップ80をさらに強く押圧すれば、その押圧部88が弾性板94の 先端近傍を下方向に押圧してこれを下方向に曲げ、これによって同図(b)に示 すように、弾性板94の押圧部96がクリック板64を押圧してこれを反転する 。このときクリック感覚が生ずるとともに、クリック板64の下面はスイッチ接 点68(図5参照)を押圧し、これをオンする。
【0040】 このとき図9(b)に示すように、クリック板77は押圧部84によってさら に押圧されるが、該クリック板77は弾性ゴムで構成されているので、スイッチ 接点72をオンしたままさらに押し潰された状態となる。特にこの実施例におい ては、クリック板77の押圧部77aは円筒状に構成され、該押圧部77aの下 面に設けた突起77bは該円筒の中央部に設けられているので(特にこの実施例 においては押圧部77aの内径を突起77bの外径よりも大きくしているので) 、クリック板77を押し潰したときに押圧部77aは外側に向かってたわみ易く 、また突起77bの上端部は押圧部77aの内部にめり込み易くなる。つまりこ のクリック板77を押し潰す押圧力は適当なものとすることができ、過剰な押圧 力が加わってもこのスイッチ部分が破壊されることはない。
【0041】 次にキートップ80をさらに強く押圧すれば、図8(c)に示すように、押圧 部86がクリック板66を押圧してこれを反転し、スイッチ接点70(図5参照 )をオンする。このとき、弾性板94に弾性力がないとすると、その押圧部96 はさらに揺動してクリック板64を強い力で過剰に押圧し、これを破壊してしま う。しかしながら本考案においても該弾性板94には弾性があるので、図8(c )に示すように、該弾性板94はその押圧部96から先端に至る部分のみが押圧 方向に傾き、これによって該クリック板64への過剰な押圧が防止される。一方 このときクリック板77はさらに押し潰されることとなるが、図9(c)に示す ように、該クリック板77は容易にさらに押し潰される。従ってこの3段目のス イッチをオンするときの押圧力も適当なものとすることができる。
【0042】 そして該キートップ80への押圧を解除すれば、図8(c)の状態から逆に図 8(b),図8(a),図7(b)の状態に復帰する。なおこのときも各段階で クリック感覚が生じる。
【0043】 以上本願の第1,第2考案にかかるクリック付き多段シーソースイッチの実施 例について説明したが、本考案はこれらに限られず、例えば以下のような変形が 可能である。 上記各考案の実施例においては、基板としてフレキシブル基板を用いたが、 該基板としては硬質基板上に直接スイッチ接点を設けた構造のものを用いても良 い。
【0044】 また上記各考案の実施例においては、キートップの支持軸の両側にそれぞれ 多段スイッチを設けたが、この多段スイッチは該キートップの支持軸の一方の側 にのみ設けても良い。
【0045】 また上記各考案の実施例においては、クリック板をスイッチ接点の上に配置 した例を示したが、該クリック板自体をスイッチ接点の一方の接点、即ち可動接 点板として用いても良い。即ち要は、上側から押圧するとクリック感覚を生ずる クリック板又は可動接点付きクリック板であればよいのである。
【0046】
【考案の効果】 以上詳細に説明したように、本考案にかかるクリック付き多段シーソースイッ チによれば、以下のような優れた効果を有する。
【0047】 押圧力に応じて多段階のスイッチがオンオフでき、しかも各段階においてい ずれもクリック感覚を生じる。
【0048】 その構造が簡単で部品点数が少なく、その薄型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の第1考案にかかるクリック付き2段シー
ソースイッチ10を示す分解斜視図である。
【図2】クリック付き2段シーソースイッチ10を組み
立てたときの図1に示すA−A線上断側面図である。
【図3】図2に示すキートップ30の右端を矢印B方向
に押圧したときの動作を示す図である。
【図4】本願の第2考案にかかるクリック付き3段シー
ソースイッチ50を示す分解斜視図である。
【図5】フレキシブル基板60上にクリック板76,7
7,63,64,65,66とケース90を取り付ける
状態を示す分解斜視図である。
【図6】ゴム板75のC−C線上断面図である。
【図7】クリック付き3段シーソースイッチ50を示す
図である。
【図8】キートップ80の動作を示す図である。
【図9】1,2,3段目のスイッチがオンしたときのク
リック板77の状態を示す要部側断面図である。
【符号の説明】
10 クリック付き2段シーソースイッチ 20 基板 21,22,23,24 スイッチ接点 26,27,28,29 クリック板 30 キートップ 34,35, 押圧部 40 弾性板 41,42 押圧部 50 クリック付き3段シーソースイッチ 60 基板 63,64,65,66,76,77 クリック板 67,68,69,70,71,72 スイッチ接点 80 キートップ 83,84,85,86,87,88 押圧部 93,94 弾性板 95,96 押圧部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸を中心にして左右に揺動可能に軸
    支され該中心軸の少なくとも一方の側の下面に押圧部を
    設けたキートップと、 端部が自由端となるようにその所定部分を前記キートッ
    プ裏面の所定位置に固定し該端部付近の下面に押圧部を
    設けた弾性板と、 前記キートップの下側に配置され該キートップと弾性板
    のそれぞれの押圧部に対向する位置にそれぞれスイッチ
    接点を設けた基板と、 該基板のそれぞれのスイッチ接点上に取り付けられるク
    リック板とを具備し、 前記キートップを押圧したとき前記弾性板の押圧部がス
    イッチ接点をオンした後に前記キートップの押圧部が他
    のスイッチ接点をオンするように各部材を配置したこと
    を特徴とするクリック付き多段シーソースイッチ。
  2. 【請求項2】 中心軸を中心にして左右に揺動可能に軸
    支され該中心軸の少なくとも一方の側の下面に3つの押
    圧部を具備するキートップと、 一端が所定の静止部材に固定され他端が自由端とされそ
    の下面に押圧部を設けその上面が前記キートップに設け
    た押圧部の内の1つによって押圧される弾性板と、 前記キートップ及び弾性板の下側に配置され前記キート
    ップの弾性板を押圧しない2つの押圧部に対向する位置
    と前記弾性板の押圧部に対向する位置にそれぞれスイッ
    チ接点を設けた基板と、 該基板のそれぞれのスイッチ接点上に取り付けられるク
    リック板とを具備し、 前記キートップを押圧したときに該キートップの1つの
    押圧部が前記スイッチ接点をオンした後に前記弾性板の
    押圧部が他のスイッチ接点をオンし、さらにその後キー
    トップの他の押圧部がさらに他のスイッチ接点をオンす
    るように各部材を配置するとともにキートップによって
    最初にオンされるスイッチ接点上に配設したクリック板
    をゴム材で構成したことを特徴とするクリック付き多段
    シーソースイッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007329113A (ja) * 2006-05-12 2007-12-20 Fujikura Ltd スイッチ装置
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CN109872910A (zh) * 2019-02-01 2019-06-11 陈策 磁吸跷板式墙壁开关

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