JPH0554803B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はタイヤプレス、特に垂直型タイヤプレ
スの改善に関する。

（従来の技術） 上モールドが下モールドに対して垂直昇降して
開閉する型式の垂直型タイヤプレスは、特開昭59
−138432号公報に開示されている。この従来技術
を第１０図を参照して概説する。第１０図におい
て、プレスベース１２８上に、下部モールド胴１
２５の底部１２６に型締付加圧に要する分の短か
いストロークを有する液圧シリンダ組立体１４８
を具備する下部モールド胴１２５をバネ１２７を
介して弾性的に支持し、下部モールド組立体、即
ちプラテンサポート、断熱材１３０ａ、プラテン
１３３およびモールド１１２から成る組立体が複
数本の連結支持棒１３１によりプレスベース１２
８上に固定される。

これに対し、頂部中央にモールド高さ調整ナツ
ト１３６の正逆回転により、モールド高さ調整ネ
ジ筒１３７を介し、上部モールド組立体を垂直方
向に昇降する手段を備えた上部モールド胴１２１
を、プレスベース１２８の両側に設けたプレス枠
支柱に併設したスクリユの正逆回転により垂直方
向自在に支持させ、上部モールド胴１２１を下部
モールド胴１２５に閉合させ、両者をブリーチリ
ング１３５によりロツクし、下部モールド胴１２
５の底部に取付けられた減圧シリンダ組立体１４
８を作動させ、ブリーチリング１３５でロツクし
た上下両モールド胴１２１，１２５の両者をとも
に下方に引下げることによつて、上部モールド組
立体を下部モールド組立体に押付けて、型締付け
を行ない、既知のようにグリーンタイヤ内に中心
機構を介してスチーム等の熱圧媒により発生する
内圧に対抗し、上下モールドを固く閉じた状態で
維持するのである。

（発明が解決しようとする課題） 前記従来のものにおいては、調整ナツト１３６
や調整ねじ筒１３７等からなるモールド高さ調整
装置が必ず必要になり、該高さ調整を正確に行わ
ないと、モールド胴１２１，１２５の閉じ状態と
モールドの閉じ状態が整合せず、何れか一方に間
〓が生じ、タイヤ成形不良が生じる虞があつた。

即ち、前記従来のものは、下部モールド胴１２
５と下部モールド組立体１１２，１３０ａ，１３
３とは、液圧シリンダ組立体１４８の作動によ
り、バネ１２７の変形量だけしか相対移動しない
ので、前記高さ調整装置の調整が悪いと、上部モ
ールド胴１２１と下部モールド胴１２５とを密閉
状に結合できなかつたり、又は、上下モールド間
に間〓が生じたりするものであつた。

そして、モールドは、モールド胴内に有るた
め、外部からモールドの高さ調整が正しいか否か
を判断できないため、トライ アンド エラーに
よつて高さ調整の良否を判断しなければならず、
生産性が悪いものであつた。

そこで、本発明は、モールドの高さが変わつて
も、その高さ調整作業をする必要のないタイヤプ
レスを提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 前記目的を達成するため、本発明は次の手段を
講じた。

即ち、本発明の特徴とするところは、プレスベ
ースと、該プレスベースに対して上下動自在なト
ツプスライドと、該トツプスライドの下面側に設
けられた上部ドームと、該上部ドームの下面側に
設けられた上モールド取付体と、前記プレスベー
スの上面側に設けられた下部ドームと、該下部ド
ームの上面側に設けられた下モールド取付体と、
前記上部ドームと下部ドームの結合部を上下方向
に離脱下能に結合するドームロツクリングとを有
し、前記下モールド取付体は、前記プレスベース
に、モールド高さ調整代の間〓を有して固定さ
れ、前記下モールド取付体と下部ドームとは、型
締シリンダを介して上下方向相対移動自在に連結
されている点にある。

（作用） 本発明によれば、上モールド取付体の下面に上
モールドが固定され、下モールド取付体の上面に
下モールドが固定される。

トツプスライドが上昇することにより、該トツ
プスライド下面側に設けられた上部ドーム及び、
上モールドが同行して上昇し、上下モールド間に
生タイヤ装入空間が形成される。

前記空間を介して生タイヤが下モールド上にセ
ツトされる。

次に、トツプスライドを下降させ、上部ドーム
及び上モールドを同行下降させ、上下ドームと上
下モールドを閉じる。

この時、モールド高さ、及び、下部ドームと下
モールドの相対位置によつて、上下モールドが当
接しているのに、上下ドームが当接しない状態
と、上下ドームが当接しているのに、上下モール
ドが当接しない状態が生じる。

上部ドームの下端と下部ドームの上端とが当接
しているときは、該結合部にドームロツクリング
を装着し、上下ドームを離脱不能とする。そし
て、型締シリンダを作動させ、下部ドームを、下
モールド取付体に対し下方に移動させる。上下ド
ームはロツクリングにより一体化されているの
で、下部ドームの下降に伴い上部ドームも下降
し、且つ、上モールドも同行下降するので、上下
モールドの型締めが行われる。

一方、上下モールドが当接しているのに、上下
ドームが当接しない状態のときは、まず、型締シ
リンダを作動させて、下部ドームを、下モールド
取付体に対し上昇させ、下部ドームの上端を上部
ドームの下端に当接させる。そして、前記と同様
にロツクリングで上下ドームを一体化し、その
後、型締シリンダを逆方向に作動させ、下部ドー
ムを、下モールド取付体に対し下方に移動させる
ことにより、上下モールドが所定の型締め力で型
締めされる。

本発明では、下モールド取付体が、プレスベー
スに、金型高さ調整代の間〓を有して固定されて
いるので、下部ドームと下モールド取付体とは、
前記調整代だけ相対移動できるので、予め、モー
ルド高さ調整をしなくとも、モールドとドームを
完全に閉じることができる。

即ち、本発明では、型締シリンダが、型締め機
能とモールド高さ調整機能の２つの機能を有する
ものであり、且つ、高さ調整作業を不要とするも
のである。

（実施例） 第１実施例 第１図乃至第４図に亘つて示した第１実施例
は、同一のプレスフレーム内に２組の上、下モー
ルド組が並設された所謂ツインタイプの垂直型タ
イヤプレスに本発明を実施したものである。第１
図および第２図に示すように、プレス機枠は両サ
イドフレーム１６，１６およびトツプフレーム１
７、更にはプレスベース１８から構成され、両サ
イドフレーム１６，１６間に亘つて共通のトツプ
スライド５が、各サイドフレーム１６，１６に設
置した型開閉シリンダ１９およびトツプスライド
５の各両端に設けられ、かつサイドフレーム１
６，１６にスライド可能に嵌装した直進ガイド機
構２０，２０を介して、垂直昇降可能に設けられ
る。このトツプスライド５の左右にそれぞれ上部
ドーム１，１およびプレスベース１８の左右に相
対応してそれぞれ下部ドーム２，２が、何れもプ
レス軸心と同心に対置かつ並設される。

両ドーム１，２の各構造は何れも同一であるた
め、第１図向かつて左方の上下ドーム１，２側に
ついてのみその構造を説示する。

上部ドーム１は既知のように頂部１ａとこれに
続く下端開放の胴部１ｂ、胴部下端の接合端縁１
ｃとから成り、頂部１ａのプレス軸心と同心の中
央位置には、既知の上モールドがセグメントタイ
プの時に用いる上部中心機構２８が突出状に設け
られる。頂部１ａの下面に上モールド（図示省
僚）を取付けるための上モールド取付体６が固設
される。

これに対し下部ドーム２は同じく底部２ａ、胴
部２ｂおよび接合端縁２ｃから成り、両ドーム
１，２の閉合時に接合する接合端縁１ｃ，２ｃに
は、既知のようにブリーチリング等のドームロツ
クリング３が係脱可能に外嵌される。下部ドーム
２の底部２ａ上に下モールド（図示省略）のため
の下モールド取付体４が昇降可能に載置され、下
ドーム２はプレスベース１８上に断熱材２１を介
し固定される。

また下モールド取付体４、下部ドーム２の底部
２ａおよびプレスベース１８の各中央位置に亘つ
て貫通状に、成形用プラダ等を内蔵する中織機構
１４がガイド筒２２を介して昇降可能に配設さ
れ、該中心機構１４はサイドフレーム１６側に設
けた昇降用シリンダ２６のピストンロツド２６ａ
により揺動される昇降レバー２７に連結支持され
る。

第１図においてL₁は上下モールドの合計厚さ
（高さ）の最大寸法を示し、またL₂はその最小寸
法を示しているが、かかる使用モールドの高さ変
更に応じて、前記下モールド取付体４の位置を変
更調整する。即ち、プレスベース１８と下モール
ド取付体４との間にモールド高さ調整代を設ける
ため、該取付体４の底部における円周等分位置に
複数（４〜３本）のサポートスクリユ軸７を取付
ボルト２３により固設し、該スクリユ軸７をブツ
シユ１０を介し下部ドーム２の底部２ａより遊挿
突出させ、プレスベース１８の対応位置に可回動
に装設した調整ナツト８に螺挿させ、前記調整ナ
ツト８はスプロケツト９を取付け、複数本の各サ
ポートスクリユ軸７を、前記各調整ナツト８のス
プロケツト９に、図示省略するが共通に掛け渡し
たチエン等により同期正逆回動させ、これにより
各スクリユ軸７、従つて下モールド取付体４を垂
直昇降させ、モールド高さの大小に応じてその位
置を可変としたものである。なお、下モールド取
付体４の昇降機構そのものは図例のみに止まらな
い。

更に下部ドーム２、従つてロツクリング３によ
り一体化された上部ドーム１の両者をともに下方
に引下げ、上、下モールドの型締付力を発生する
型締シリンダ１２の設置に当り、下部ドーム２の
底部２ａにおける円周等分位置に、第１図に示す
ように複数本のサプートロツド１３′を固設し、
同ロツド１３′をプレスベース１８を貫挿させ、
同サポートロツド１３′の下端に固定したシリン
ダサポート１３に型締シリンダ１２を設置し、各
型締シリンダ１２の各加圧ロツド１２ａを断熱材
２５、取付ボルト２４により、下モールド取付体
４の下部に固定するのである。なお、型締シリン
ダ１２の数は４〜３である。

実施例では上部ドーム１および下部ドーム２の
各接合端縁１ｃ，２ｃ間にスチーム等の熱圧媒シ
ールパツキン１５を介設するとともに、移動する
下モールド取付体４の外周面と、この外周面と相
対する下部ドーム２の内周面との間にも、同じく
熱圧媒シールパツキン１１を介設するのである。
前記熱圧媒シールパツキン１５，１１の構造につ
いては後述する。

本実施例によれば、下モールドを取付けるため
の下モールド取付体４を、下部ドーム２内におい
て昇降可能に装設し、複数本のサポートスクリユ
軸７により保持し、同スクリユ軸７とプレスベー
ス１８側に装設した可回動の調整ナツト８および
スプロケツト９等により、モールド高さに対応し
てその位置を規制するようにし、且つ、型締シリ
ンダ１２により、型締めとモールド高さ調整機能
をもたせたので、上部ドーム１および下部ドーム
２によるドーム内空間にはモールド高さ調整装置
が存在しないので、上・下部ドーム１，２の各接
合端縁１ｃ，２ｃ間および下部ドーム２および下
モールド取付体４の相対応する内外周面間に、そ
れぞれ熱圧媒シールパツキン１１，１５を介入設
置することにより、上、下部ドーム１，２をスチ
ームドーム化することができ、両ドーム内にスチ
ームを直接供給し、スチーム漏出のおそれなく、
上、下モールド全体を強力に加熱し、大型タイヤ
等の加硫成形を垂直型タイヤプレスにより支障な
く行える。

また型締シリンダ１２の設置に当り、従来のよ
うにプレスベース１８や下部ドーム２の底部２ａ
に垂直担持させることなく、底部２ａからプレス
ベース１８を通過して下方に設けたシリンダサポ
ート１３に設置することにより、モールド締付力
を、下部ドーム１，２の内力とし、プレスベース
１８側にその力が及ばないので、プレスベース１
８をより軽量化できる。

更に、下モールド取付体４の上下移動に当り、
中心機構１４もこれと対応して上下移動させるこ
とが必要であるが、これは昇降シリンダ２６に連
結された昇降レバー２７により昇降可能に保持さ
れているので、その位置同調は容易である。

実施例におけるタイヤの加硫成形動作は、従来
の垂直型タイヤプレスと同様であり、両ドーム
１，２の完全閉合後、ドームロツクリング３によ
り両ドーム１，２を結合し、型締シリンダ１２に
より型締め後、加硫成形を行なう。尚上部ドーム
１の閉合位置はモールド高さに関係し変動する。

次に熱圧媒シールパツキン１１，１５の構造実
施例の１つを説示する。第３図および第４図につ
いて、下モールド取付体４における外周面と、こ
れと相対する下部ドーム２の内周面との間に介設
する熱圧媒シールパツキン１１は、第３図に示す
ように前記取付体４の外周面に形成した受段部２
９上にアダプタ３０、リテーナ３１を介し、所要
高さに亘り複数のパツキン１１を積層状に列設
し、リテーナ３１を外周部上端にボルト３２によ
り固定したパツキン押え３３およびダストシール
３４により止着させたものである。なお、パツキ
ン１１はＶ形その他自由である。

また上、下部ドーム１，２の各接合端縁１ｃ，
２ｃ間に介入する熱圧媒シールパツキン１５とし
ては、第４図に例示する頭部１５ａと二又脚部１
５ｂから成るパツキン１５を用い、これを下部ド
ーム２の接合端縁２ｃの上面に形成した嵌支孔３
５に嵌設し、同嵌支孔３５には、同パツキン１５
を下方から持ち上げるための持上用管路３６をポ
ート３６ａとともに穿設されており、ポート３６
ａからのスチーム（または水）圧力によつて押圧
し、熱圧媒の漏出を防ぎかつパツキン寿命を向上
させるようにしたものである。勿論この熱圧媒シ
ールパツキン１１，１５の構造は図例のみに止ま
らない。尚第１図において３７′は上部ドーム１
の頂部１ａとトツプスライド５との間に介入され
る断熱材を示している。

第２実施例 第５図乃至第９図に亘つて示した第２実施例
は、シングルタイプの垂直型タイヤプレスに本発
明を実施したものであり、かつ下モールド取付体
４のプレスベース１８に対する取付高さを変更自
在とせず、最大のモールド高さ調整代を有して、
固定的としたものである。

第５，６，７図において両サイドフレーム１
６，１６、トツプフレーム１７およびプレスベー
ス１８による機枠構成を始めとして、第１実施例
として示した第１図乃至第３図における各部材符
号と同一符号は何れも同一部材を示しており、こ
こでは第１実施例と異なる点についてのみ説示す
る。

型開閉シリンダ１９、直進ガイド機構２０を介
して垂直昇降可能なトツプスライド５に上部ドー
ム１を保持させることは同様であるが、本実施例
においては、第５図および第８図に示すように、
下部ドーム２は第１実施例と同様にサポートロツ
ド１３′を介してプレスベース１８の下方に配置
したシリンダサポート１３に設置し、同シリンダ
１２のピストンロツドである加圧ロツド１２ａを
下モールド取付体４の下部に連結するとともに、
この型締シリンダ１２の加圧ロツド１２ａのスト
ロークを、モールド高さ調整分と本来の型締付加
圧に要する分とを加えた以上のストロークを有す
るものとするのである。

従つて下部ドーム２はモールド高さの調整に際
し、型締シリンダ１２により上下される構造とな
り、下モールド（図示省略）を取付けるための下
モールド取付体４は、図示のようにプレスベース
１８上に、前記取付体４の円周方向等分位置に立
設された複数本のサポートロツド３８によつて定
位置に固定保持することになる。

従つてモールド高さの調整に当つては、型締シ
リンダ１２ａをモールド高さに応じて上下させ、
これにより定位置の下モールド取付体４に対し下
部ドーム２が上下し、その位置に従い上部ドーム
１が型開閉シリンダ１９を介し下降して、両ドー
ム１，２の閉合が行なわれるもので、上部ドーム
１の閉合位置は一定しないことになる。第５図に
示したものが上下モールドの取付間隔最大を示す
ものとすれば、第８図は取付間隔最小を示すこと
になる。

この第２実施例においては、上下両ドーム１，
２の各接合端縁１ｃ，２ｃ間に介設される熱圧媒
シールパツキン１５は、第８図に示すように先に
第３，４図において示したと同様構造のものを用
い、また下部ドーム２の内周面と下モールド取付
体４の外周面間に介設する熱圧媒シールパツキン
１１は、先に第３図において示したと同様のパツ
キン構造を同じく第８図に示すように設置する。
このさい上部ドーム１の頂部１ａに、上モールド
取付体６に亘り多数のボルト取付孔３９を設け、
これにより図示省略するが上モールドを取付体６
側にボルト取付するものにおいては、このボルト
取付部に対しても熱媒シールパツキン手段を施す
ことが適当で、本実施例では第８図および第９図
に例示するように、上部ドーム１の頂部１ａ上
に、前記ボルト取付部を囲むシール室４０を立設
し、同シール室４０の開口上面を開閉可能な蓋４
１により、かつ開口縁上面を設けるＯリング４２
を介し開閉可能に密閉するのであり、これによつ
て同部からのスチーム漏出を防止する。図例では
蓋４１は開口縁上面に多数のボルト４３によつて
開閉嵌脱可能とされ、また一本のボルト４３を旋
回支点軸として用い、また一部のボルト４３ａと
の係合切欠４４を蓋４１の周辺に形成することに
より、ボルト４３を旋回中心として開閉着脱の便
を企図しているが、これらの構造は必要に応じ自
由に設計可能である。

先に示した第１実施例にはこのボルト取付部の
レール構造を図示していないが、勿論この第９図
に示した熱圧媒シール手段は、第１実施例にも適
用可能である。また第８図において下モールド取
付体４の周辺一部にスチーム等の熱圧媒入出口４
５が設けられている。

第２実施例によれば、第１実施例と同様に、上
部ドーム２および下部ドーム２によつて囲まれる
ドーム内空間には全くモールド高さ調整装置が存
在しないので、その上下ドーム１，２の各接合端
縁１ｃ，２ｃ間および下モールド組立体４と下部
ドーム２の内外周面間、更には上モールドのボル
ト取付部に、それぞれ熱圧媒シールパツキン１
１，１５、更にはＯリング４２を有するシール室
４０等を設けることにより、現行の垂直型タイヤ
プレスを容易にスチームドーム式垂直型タイヤプ
レスとして用いられ、また型締シリンダ１２をモ
ールド高さ調整装置として用いることにより、モ
ールド高さ調整装置そのものを著しく簡単化でき
るのである。

第２実施例においては、型締付加硫時、型締シ
リンダ１２における流体圧（圧油）が漏れて抜け
た場合、ドーム内部におけるスチーム等の熱圧媒
の圧力で上下ドーム１，２が上方へ押上げられ、
シリンダも上昇し、シリンダ本体がピストンロツ
ドに当つた処で停止し、この時の状態が第８図に
示すモールド取付間隔が最大になつた処であり、
これ以上は動かないので、熱圧媒の漏出は生じな
い。

（発明の効果） 本発明によれば、下モールド取付体を、プレス
ベースに、モールド高さ調整代の間〓を有して固
定し、下モールド取付体と下部ドームとを、型締
シリンダを介して上下方向相対移動自在に連結し
たので、型締シリンダがモールド高さ調装置と型
締装置の両方を兼用することになり、従来のよう
に別途両装置を設ける必要がないので構造が簡単
になると共に、高さ調整作業が不要となるので作
業性が向上するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明第１実施例の半部縦断正面図、
第２図は同側面図、第３図は熱圧媒シール手段１
例の要部断面図、第４図は同パツキン１例の縦断
面図、第５図は同第２実施例の要部縦断正面図、
第６図は正面図、第７図は同側面図、第８図は同
上下ドームの詳細縦断正面図、第９図は同モール
ド取付部の熱圧媒シール手段１例の平面図、第１
０図は従来の垂直型タイヤプレス例の縦断正面図
である。 １……上ドーム、２……下ドーム、３……ドー
ムロツクリング、４……下モールド取付体、５…
…トツプスライド、６……上モールド取付体、７
……サポートスクリユ軸、８……調整ナツト、９
……スプロケツト、１１，１５……熱圧媒シール
パツキン、１２……型締シリンダ、１３……シリ
ンダサポート、１４……中心機構、４０……シー
ル室、４１……蓋、４２……Ｏリング。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ プレスベース１８と、該プレスベース１８に
   対して上下動自在なトツプスライド５と、該トツ
   プスライド５の下面側に設けられた上部ドーム１
   と、該上部ドーム１の下面側に設けられた上モー
   ルド取付体６と、前記プレスベース１８の上面側
   に設けられた下部ドーム２と、該下部ドーム２の
   上面側に設けられた下モールド取付体４と、前記
   上部ドーム１と下部ドーム２の結合部を上下方向
   に離脱不能に結合するドームロツクリング３とを
   有し、 前記下モールド取付体４は、前記プレスベース
   １８に、モールド高さ調整代の間〓を有して固定
   され、 前記下モールド取付体４と下部ドーム２とは、
   型締シリンダ１２を介して上下方向相対移動自在
   に連結されていることを特徴とするタイヤプレ
   ス。