JPH055320U - センタドリル - Google Patents

センタドリル

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JPH055320U
JPH055320U JP8328091U JP8328091U JPH055320U JP H055320 U JPH055320 U JP H055320U JP 8328091 U JP8328091 U JP 8328091U JP 8328091 U JP8328091 U JP 8328091U JP H055320 U JPH055320 U JP H055320U
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JP
Japan
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tip
cutting edge
side cutting
angle
ridge
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Pending
Application number
JP8328091U
Other languages
English (en)
Inventor
太二三 阿光
徳二郎 國東
Original Assignee
株式会社東京ダイヤモンド工具製作所
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Publication date
Application filed by 株式会社東京ダイヤモンド工具製作所 filed Critical 株式会社東京ダイヤモンド工具製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被加工物が超硬合金等の超硬材であっても、
加工時間が短く、作業能率の向上を図ることができるセ
ンタドリルを提供することにある。 【構成】 シャンク1に四角錐形状の単結晶ダイヤモン
ドからなるチップ2を設け、このチップ2の基端側切刃
稜3の対稜角を60°〜90°とし、尖端側切刃稜4の
対稜角を90°〜130°の鈍角に形成したセンタドリ
ルにある。そして、回転するセンタドリルのチップ2を
被加工物に押し当てると、チップの尖端側切刃稜4によ
って被加工物に鈍角の円錐状のセンタ穴が穿設され、さ
らに加工が進むと、尖端側切刃稜4がガイドとなって基
端側切刃稜3によって前記センタ穴が鋭角の円錐状に加
工される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、主として超硬合金等の超硬材に円錐状のセンタ穴を加工するセン タドリルに関する。
【0002】
【従来の技術】
被加工物のセンタ穴加工は、円筒研削においてはその加工精度に直接影響を及 ぼすため重要な作業である。一般に被加工物にセンタ穴を加工するには専用のセ ンタドリルが使用されており、被加工物に円錐状のセンタ穴が加工される。
【0003】 しかし、被加工物が超硬合金等の超硬材になると、一般のセンタドリルでは加 工できない。この超硬合金は、周期表第IVa、Va、VIa族金属の炭化物粉 末をFe、Co、Niなどの鉄系金属で焼結結合した複合金属であって、9種の なかでもWC−Co系合金が最も機械的性質が優れている。この種の超硬合金は 、主として切削工具、耐衝撃工具などに使用されているが、この超硬材に穴明け 加工を行うには、従来もっぱら放電加工に頼っている。
【0004】 放電加工は加工すべき穴の形状の電極を用い、これと被加工物との間に放電を 起こさせ、その作用によって表面を削り取る加工法であり、被加工物の硬度に無 関係に加工できるが、高価な放電加工機等の設備が必要となる。
【0005】 また、シャンクの先端に四角錐のダイヤモンドチップを設けたドリルも知られ ており、このチップは各稜が切刃となって穴明けに使用できるが、被加工物が超 硬材の場合には、四角錐のチップの尖端部分が折損してしまい使用できない。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
前述のように、被加工物が超硬合金等の超硬材であっては、通常の切削工具で は加工できないため、放電加工に頼っていたが、放電加工は加工時間が長く、作 業能率が悪い。さらに、放電加工は加工面が粗面となり、仕上げ加工にも多くの 時間を費やし、また高価な放電加工機等の設備が必要となる。
【0007】 この考案は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、 被加工物が超硬合金等の超硬材であっても、加工時間が短く、作業能率の向上を 図ることができるため、大量生産に適し、また加工面が放電加工よりも平滑で、 さらに加工費が安く実用的なセンタドリルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案は、前述した目的を達成するために、被加工物に円錐状の穴を加工す るセンタドリルにおいて、シャンクに四角錐形状の単結晶ダイヤモンドからなる チップを設け、このチップの基端側切刃稜の対稜角を60°〜90°とし、尖端 側切刃稜の対稜角を90°〜130°の鈍角に形成したことにある。
【0009】
【作用】
回転するセンタドリルのチップを被加工物に押し当て、送りを与えると、チッ プの尖端側切刃稜によって被加工物に鈍角の円錐状のセンタ穴が穿設され、さら に加工が進むと、尖端側切刃稜がガイドとなって基端側切刃稜によって前記セン タ穴が鋭角の円錐状に加工される。
【0010】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1〜図3において、1はセンタドリルのシャンクであり、このシャンク1の 先端部にはチップ2が固着されている。このチップ2は四角錐形状の単結晶ダイ ヤモンドからなり、基端側切刃稜3・・・の対稜角aが60°〜90°の鋭角に 形成されているとともに、その尖端側切刃稜4・・・の対稜角bは90°〜13 0°の鈍角に形成されている。
【0011】 ここで、前記基端側切刃稜3・・・はチップ2が四角錐形状であることから、 図2の正面視で示すように、90°間隔に4本設けられており、その対稜角、つ まり前記基端側切刃稜3・・・のうち相対向する切刃稜3aと3cとが成す角度 aおよび3bと3dとが成す角度aは、図1に側面視で示すように60°〜90 °の鋭角に形成されている。
【0012】 同様に、前記尖端側切刃稜4・・・はチップ2が四角錐形状であることから、 図2の正面視で示すように、十字状で、90°間隔に4本設けられており、その 対稜角、つまり前記尖端側切刃稜4・・・のうち相対向する切刃稜4aと4cと が成す角度bおよび4bと4dとが成す角度bは、図1に側面視で示すように9 0°〜130°の鈍角に形成されている。
【0013】 ここで、尖端側切刃稜4の対稜角を90°〜130°に設定したのは、90° 以下になると、超硬材を加工する際に先端部分が折損しやすく、また130°以 上の鈍角になると、折損防止効果はあるが、切れ味が低下するためであり、本考 案者の実験によって確認されている。
【0014】 そして、前記チップ2はシャンク1に対して次の固着方法によって固着されて いる。すなわち、シャンク1の先端面にチップ2が挿入される程度のチップ取付 け穴を穿設し、このチップ取付け穴にブロンズ系ボンドを充填したのち、チップ 2を挿入して焼結することにより固着する。または、活性金属法によって固着す る。
【0015】 この活性金属法は、銀ロウにチタンを混入した活性金属によってチップ2を濡 らしシャンク1に対して化学的にロウ付けする方法であって、一般に真空または アルゴンガス雰囲気中で、高温度でロウ付けする。この活性金属法は、接合面は 高い強度を示し、また接合面以外は全部露出しているため、そのまま刃先研磨す ることができること、切り屑の排除も容易であるというメリットがある。
【0016】 このように構成されたセンタドリルのシャンク1をボーリングマシンのヘツド に装着し、600〜1200rpmで回転し、チップ2を被加工物である超硬合 金等の超硬材5に押し当て、送りを与えると、図4に示すように、超硬材5に円 錐状のセンタ穴6が穿設される。
【0017】 このとき、チップ2の尖端側切刃稜4は対稜角が鈍角に形成されているため、 超硬材5に鈍角の円錐状穴が穿設され、さらに加工が進むと、この鈍角の円錐状 穴は対稜角が鋭角の基端側切刃稜3によって鋭角の円錐状穴に加工される。 したがって、円錐状穴に位置する尖端側切刃稜4がガイドの役割をして対稜角 が鋭角の基端側切刃稜3によって超硬材5に円錐状のセンタ穴6が穿設される。
【0018】 なお、前記一実施例においては、超硬合金等の超硬材にセンタ穴を加工する場 合について説明したが、一般の鋼材においても加工できることは勿論である。ま た、チップ2は天然ダイヤモンドに限定されず、人造ダイヤモンドでもよい。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、シャンクに四角錐形状の単結晶ダイ ヤモンドからなるチップを設け、このチップの基端側切刃稜の対稜角を60°〜 90°とし、尖端側切刃稜の対稜角を90°〜130°の鈍角に形成してある。 そして、回転するセンタドリルのチップを被加工物に押し当てると、チップの尖 端側切刃稜によって被加工物に鈍角の円錐状のセンタ穴が穿設され、さらに加工 が進むと、尖端側切刃稜がガイドとなって基端側切刃稜によって前記センタ穴が 鋭角の円錐状に加工される。 したがって、被加工物が超硬合金等の超硬材であっても、加工時間が短く、作 業能率の向上を図ることができるため、大量生産に適し、また加工面が放電加工 よりも平滑で、さらに加工費が安く実用的なセンタドリルを提供できるという効 果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係わるチップの側面図。
【図2】同実施例のチップの正面図。
【図3】同実施例のセンタドリルの側面図。
【図4】同実施例の加工状態の説明図。
【符号の説明】
1・・・シャンク、2・・・チップ、3・・・基端側切
刃稜、4・・・尖端側切刃稜。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 被加工物に円錐状の穴を加工するセンタ
    ドリルにおいて、シャンクに四角錐形状の単結晶ダイヤ
    モンドからなるチップを設け、このチップの基端側切刃
    稜の対稜角を60°〜90°とし、尖端側切刃稜の対稜
    角を90°〜130°の鈍角に形成したことを特徴とす
    るセンタドリル。
JP8328091U 1991-07-12 1991-07-12 センタドリル Pending JPH055320U (ja)

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JP8328091U JPH055320U (ja) 1991-07-12 1991-07-12 センタドリル

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JP8328091U JPH055320U (ja) 1991-07-12 1991-07-12 センタドリル

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JPH055320U true JPH055320U (ja) 1993-01-26

Family

ID=13797959

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JP8328091U Pending JPH055320U (ja) 1991-07-12 1991-07-12 センタドリル

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