JPH055292A - 印刷ずみの未選別故紙から製紙用パルプを製造する方法 - Google Patents

印刷ずみの未選別故紙から製紙用パルプを製造する方法

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JPH055292A
JPH055292A JP3262172A JP26217291A JPH055292A JP H055292 A JPH055292 A JP H055292A JP 3262172 A JP3262172 A JP 3262172A JP 26217291 A JP26217291 A JP 26217291A JP H055292 A JPH055292 A JP H055292A
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マリー クレメント ジヤン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷ずみの未選別故紙からインキおよび汚染
物質をを除去して製紙用パルプを製造する。 【構成】 a)廃物の水性パルプを生成する、b)該パ
ルプからインキ以外の不純物を除去する、c)該パルプ
を洗浄して一次パルプと、二次パルプを生成する、d)
インキ分散剤を添加してインキ粒子を除去する、e)ろ
過性スリラーを生成する、f)繊維懸濁液をろ過して二
次脱インキパルプと懸濁固体のないろ過とを得る、g)
該パルプを洗液で希釈する、h)ろ過した二次パルプに
攪拌と再循環処理を施して強力に混合し、充てん剤含
量、繊維等級、フリーネスの変動を平均化することから
成る印刷ずみの未選別故紙から製紙用パルプを製造する
方法。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、印刷ずみの未選別故紙
から製紙用パルプを製造する方法に関する。 【0002】 【従来の技術並に発明が解決しようとする課題】故紙の
再利用は繊維素以外の汚染物質の大部分が繊維状物から
除去されてはじめて可能となる。これらの汚染物質は印
刷工程(カーボンブラック、顔料、インキビヒクル、イ
ンキ固着用ポリマー等)、加工工程(塗工、被覆、接
着、外装等)、及びそれ以後の集荷中(金属片、プラス
チック、土、泥その他のごみ類)に混入されてくるもの
である。不純物の除去は一般に連続方式で行われ、最初
は乾燥状態でスクリーニングし、次いで水性懸濁液にし
て磁気分離する。次に繊維状物を多孔板でスクリーニン
グしてから、細かい不純物を遠心及び求心クリーナーに
かけて除去する。以上の工程ではインキ粒子はほとんど
除去されないので、次の二段階操作を行う。即ち(a) 化
学薬品、温度および機械的せん断力を併用して繊維表面
からインキ粒子を引き離し、(b) しかるのちこれをパル
プスラリーから分離する。 【0003】一般に、インキ粒子を含む全不純物は非繊
維化処理中に繊維から分離される。故紙をパルパー中5
0〜60℃でアルカリ処理すると非繊維化してポンプ輸
送可能なスラリーに変わる。別法として、パルパー操作
を冷却下で行い、パルプの粘稠度(consistency)を約1
5%より濃い状態に濃化してから、60℃でスチーム加
熱しながら脱インキ剤と漂白剤を導入する方法がある。
次いで、パルプを2〜3時間機械的操作を行わず反応塔
内に放置する。これらの方法における第一の欠点は、す
べての汚染物質が熱処理を受けることである。このため
バインダー、ホットメルト接着剤、プラスチックその他
の粘着性物質等融点の低い物質が分散状態になってしま
い通常の方法では除去できず、ドクタープレード、ワイ
ヤ、フエルト、管壁など製紙機器上に沈殿して操作でき
なくなったり効率低下を起こしたりする。第二の欠点は
これらの脱インキ法が最近の輪転オフセットインキのよ
うな、繊維表面に不溶性ポリマーを形成する合成ロジン
をインキビヒクルとするものには作用が弱いことであ
る。同じことはゼロックスコピー印刷紙やワニス紙等に
もいえることで、60℃程度の温度ではインキビヒクル
が軟化せず、繊維とビヒクルとの結合も低下しないので
ある。これらの方法のもう一つの限界は、脱インキ工程
の温度を上げることができない点にある。アルカリ処理
と高温は長時間行うとパルプの著しい黄変を結果するの
である。処理混合物中に幾分か砕木がまじっていたら特
にひどいことになる。今日使われているインキ除去法は
実質上二つある。浮選法と洗浄法がそれである。浮選法
は、繊維の希薄スラリーに疎水性インキ収集剤を添加し
てから空気で激しく撹拌するものである。次いで自然脱
気すると、空気泡が表面に向かって上方移動の際インキ
粒子を集めるため、黒い泡が集まるから遠心分離して廃
棄する。洗浄法は古くからよく知られた方法である。希
釈と圧搾のサイクルを向流多段式に組合せたもので、最
も細かい分散粒子が除去される。第一圧搾段流液は遊離
したインキ微粒子を全部含んでいるが、細かい繊維素繊
維の大部分と大抵の鉱物質充てん剤も含んでおり、廃水
として流されて地方の廃水処理法規に従って処理され
る。その他溶媒抽出法等二三のインキ除去法があるけれ
ども、処理コストがかさむのと、得られたパルプ品質が
低いために広く工業的に採用されるに至っていない。 【0004】米国特許第4.076.578号〔プディ
ングトンその他(Puddington et Al)〕では、脱インキ
の基本概念として認められている(a)化学的処理と熱処
理及び機械的処理の併用によってインキを紙の繊維から
外し、(b) しかるのち分散状のインキ粒子をパルプと分
離する方法を再検討して、インキ粒子を固体粒子の表面
に吸着させ、この粒子をパルプから分離してから、この
固体からインキを除去するという方法を提案している。 【0005】今日上述の方法のどれも採用されていない
のは、いずれも欠点があるからである。浮選法は低粘稠
度法(1%から2%)であるため、大量のパルプの処理
には膨大な設備投資を要する。また本法は本質的に物理
化学的なものであるから、その安定性は故紙の組成、繊
維の種類(化学的なものと機械的なもの)、鉱物質充て
ん剤の種類と含有量、カルシウムイオン濃度に大きく依
存する。従って、脱インキパルプの明度は大きく変動す
る。これら明度変動はまた原料(故紙)に付随するすべ
ての組成変動に由来するものであるから、管理不能で連
続測定監視もできない。今日一般に認められているの
は、近代的高速製紙機の操業において最も好ましい第一
の条件は操作パラメータの恒常性、なかでも仕込原料組
成が最重要だということである。残念ながら、故紙ロッ
トの組成は、生パルプほど管理が容易でない。このため
に、浮選法により脱インキパルプを高率配合した場合の
高速製紙機の効率低下は主として原料組成の管理不能変
動によるものであって、明度(または脱インキ効率)変
動の影響は小さいのである。この問題は故紙を選別分類
すれば解決するはずであるが、このような廃物が得られ
ると仮定しても脱インキパルプの価格を生パルプと競争
できないところに押上げてしまうことになる。最後に、
浮選法は連続操業を要するので、高度な機器や実験室を
使用する特定の高度な化学専門家による三交代勤務が必
要であり、操業費が著しくかさんでしまう。 【0006】洗浄法は装置管理は簡単で清潔で容易であ
り、3%と15%の間の粘稠度で行う時は特に有利であ
る。この方法は特定の管理を必要とせず、また洗浄法に
よるパルプの品質(洗浄さと強度)は浮選法によるパル
プより明らかに高いばかりか、品質安定性も高く原料組
成の変動にも比較的強いので、製紙機室内のパルプの生
産性も高い。事実、多孔板上での洗浄原理は板の開口部
より小さい形状のものは板を通過するということを統計
的に述べている。脱インキされるべき原料の組成変動
(粒度、砕木、鉱物性充てん剤)は板を通過する損失分
となって表され、最終製品は量はともかくとして、品質
的にはほとんど一定なものとして得られると思われる。
この原理によって、未選別の故紙を使って、低品質なが
ら安価で利用価値の高い製品を得ることができる。他
方、この方法は大量の水を要し、大量の有用物質、すな
わち繊維素の短繊維、鉱物性充てん剤を不要なインキと
ともに含有している同じように大量の洗液を生ずる。そ
の直接損失に加えて、洗液中に含まれる固形分によって
生ずる汚染を軽減するための間接経費を考慮することが
必要である。 【0007】結論として、浮選式脱インキ法は投資コス
トと操業コストが高く、しかも最終製品の品質が変動し
やすい。また洗浄式脱インキ法も工程に本質的な低収率
と水質汚染軽減コストにより製品コストは同じように高
くなるということができる。これらの基本的工程のそれ
ぞれに含まれるマイナス面を減少させるために、故紙混
合物から出発して一種類のみの脱インキパルプを製造す
ることを念頭に置いて、これらのいくつかの組合せが提
案されている。 【0008】フランス特許願第7319392号〔ボイ
ス シーワイ の フリツツ ズイーブ(Fritz Zeeb o
f Voith Cy.)〕では、浮選脱インキパルプから洗浄機器
として設置したスクリーンやろ過機を用いて鉱物性充て
ん剤と細かい繊維部分を除去することを示唆している。
この方法は例を示さずに概説しているだけであるが、コ
ストアップになるし、浮選法と洗浄法の欠点を解消する
ものではないようである。雑誌ティーエーピーピーアイ
(TAPPI)(第63巻、第9号、1980年 9月)に、
同じボイス シーワイ の ロータ プフアルズ(Loth
ar Pfalzer of the same Voith Cy.)が同じ考え方を検
討して、細かい繊維部分と鉱物性充てん剤を遠心分離し
て下水に流して廃棄することを明記している(第116
頁、第3図)。また同じ文献中に、洗液を集めて硫酸ア
ルミニウムを添加して凝集沈降させることも出てくる
が、一方では高いよく制御されたpHにおいてインキ粒
子の良好な分散が可能となるとも明記されている。この
二つの記述はかなり矛盾しており、どうも実際に適用す
るのはむつかしいようである。プフアルズはまた反対の
ことも述べており(第114頁、第1図)、通常の洗浄
法の洗液を全部沈降させてから浮選を行うことを示唆し
ている。上に述べたと同じ理由で、すなわち洗浄法の低
収率と、インキ分散の高pHと硫酸アルミニウム沈降の
低pHという相反する条件、さらに両法のコストと欠点
が加わるので、この提案は工業的規模で適用されたこと
がない。 【0009】フランス特許願第7829637号〔モン
テエジソン シーワイ のカルマンティー(Calmanti o
f Montedison Cy.)〕では、もっと簡単な方法で洗浄法
洗液中の細かい繊維と鉱物性充てん剤から単純化された
浮選法によってインキ粒子を分離することを示唆してい
る。この際化学薬品類は一切使用しない。パルプ化段階
のはじめに添加される化学薬品はまたインキを集める作
用をもっていることも述べられている。この方法では、
洗浄段階中失われた繊維と鉱物性充てん剤の大部分を含
有しているいわゆる“清澄化”洗液が全部プロセスのは
じめにリサイクルされる。この方法の適用可能性は二つ
の理由ですぐに棄てられねばならなかった。まず、パル
パーに一緒に混合される二種類の化学薬品の機能が全く
反対で、一方では(a)洗浄中インキが分散していること
を必要とし、他方では(b)浮選中インキが凝集すること
を必要とするものであるため、浮選中インキの選択的除
去に十分な条件が得られなかった。従ってインキと一緒
に排出される繊維と充てん剤が多すぎて、廃水処理シス
テムがたちまち能力オーバーとなりただちにプラントを
止めることになってしまった。第二に、洗浄機によって
失われた細かい繊維や充てん剤の大部分を含有する洗液
を、同じ洗浄機の頭部へ連続的にリサイクルすることは
不可能であった。これをやろうとするとたちまちにして
(a)インキ除去効率不足のために明度が低下し、(b)濃化
装置の水力学的能力の大幅な低下が起った。どちらも経
路の微繊維と充てん剤による飽和に由来するものであっ
て、その大きさはインキ粒子とほぼ同じ程度のものであ
る。 【0010】イタリア特許願第26944A/80号で
は、カルマンティーは上述と同じ原理を再検討して、
0.14%濃度の洗液は空気の添加のみで選択的に浮遊
させられるので、懸濁固体と一緒に全部プロセスの前部
へリサイクルしてよいとした。しかし、カルマンティー
はここでは、“クイック”浮選装置として洗浄法の前部
に設置される第三浮選装置の取付けを示唆している。こ
の配置は次の二つの基本的な既述の問題についての解答
にはならないと思われる。即ち、(a)最適の凝集条件を
最適の分散条件とどう調整できるか、(b)洗液と共に微
繊維と充てん剤をリサイクルさせるために、飽和の問
題、濃化装置の目詰まりの問題、インキ除去効率低下の
問題をどう避けることができるか、の問題については解
決されていない。 【0011】 【課題を解決するための手段並に作用、効果】本発明は
連続方式で未選別故紙混合物から出発して三つの別種の
製品、すなわち、 a) 一定で管理された明度と繊維等級をもち、充てん
剤含有量は非常に低くかつ一定である、全体として清浄
かつ脱インキされたパルプ、 b) 微細繊維等級をもち、非常に高い充てん剤含有量
の、全体として清浄かつ脱インキされたパルプ(これら
二つのパラメータは品質および量ともに変数である)並
に c) 懸濁固体を実質上含有せず、pH調節されたこと
もなく、凝集剤または沈降剤などの化学薬剤を含まず、
従ってただちにかつ全部を脱インキ相のインキ除去段階
中の希釈および洗浄液として再使用できる洗液を製造し
うる実際的かつ完全な工業的プロセスを提供しようとす
るにある。 【0012】本発明のもう一つの目的は、常法によって
はうまく脱インキできない印刷ずみの紙やボード類を脱
インキするための実際的かつ有利な改良法を提供するこ
とである。本発明の他の目的は、常法で処理しても高品
質の紙やボード類を高速度で製造することのできない低
品質故紙を用いてかかる高級な目的に使えるようにする
ための実際的かつ有利な方法を提供することである。本
発明はまた、第一次インキ除去法で生じたインキ含有量
の高いスラリーに対して、洗浄、選択分離、浮選、凝
集、ろ過などの修正された広く適用されるインキ除去法
の応用を指向するものである。本発明はまた、一次パル
プを使用する製紙機上でも、異なる製紙機上でも、洗浄
脱インキ法の副生物を製紙に使えることを目的としてい
る。本発明の一つの目的は、一定の管理された製紙用パ
ルプ組成物をつくる手段を提供することである。この際
その組成は仕込故紙混合物の組成と異なるものが可能で
ある。この目的は二種成分のそれぞれを一定流速でポン
プ送りして製紙機の前で所期の割合で混合すれば達せら
れる。そうの容量が故紙と製紙用原料組成物の間の緩衝
体として働く。本発明の他の目的は、優れた長繊維を主
ラインから抽出できるので、インキの選択分離と繊維マ
ット上のろ過の両操作をともに最適化することができ、
それによって副生物(二次パルプ)の価値増大に役立て
ることである。本発明のもう一つの目的は、このインキ
が高度に濃縮された段階(主パルプ中の約3倍)でその
選択分離が行え、従って化学薬品の使用効率を高められ
ることである。本発明のさらにもう一つの目的は、全リ
サイクル法の中で比較的デリケートな操作であるインキ
の選択分離を、主ライン中の流量の約3分の1という少
ない容量の衛星回路中で行うことにより、操作性を容易
にすると共に投資コストを引下げることを可能にしよう
とすることである。かくて本発明は、微細繊維と充てん
剤含量の変動が衛星回路で生じた分流にただちに伝わ
り、これが最終緩衝器中の徹底撹拌と高滞留時間によっ
てまた安定化されるという事実を通じて一次パルプの品
質を最高度に一定化することを目的としている。これら
及びその他の目的や狙いを通じて、その本質は一層明ら
かとなるであろうし、本発明のより完全な理解は以下の
詳細な説明や特許請求の範囲を通じて得られるであろ
う。 【0013】 【実施例】次に述べる詳細な説明と添付図1に示す系統
的フローシートは本発明の一つの優れた実際的適用に関
するものであるが、これ以外の手法を適用することもま
た可能である。フローシートに従って述べると、故紙梱
包物を適当なローディング機でパルパー(2)に仕込み、
循環水と苛性アルカリでpHを7以上にする。パルプ化
工程中インキ解離作用に必要な分散剤を一部または全量
導入するかどうかは自由である。次にパルプは循環水で
希釈して一つないし数個のスクリーンやクリーナ(3)を
通過し、不純物や汚染物質を紙表面から引き離し、さら
にパルプスラリーから除去する。脱インキパルプを軽量
塗工基紙または新聞紙のような高品質紙の生産や高速機
にかけたりするには、この操作はケミカル生パルプまた
はメカニカル生パルプで行うのと同じ機器や操作パラメ
ータを用いて同じように行う必要がある。とくに1%粘
稠度で動作するスロット幅0.3mmの加圧スロットスク
リーンと初段2.8バールの圧損失と0.6%粘稠度で
動作する4インチクリーナーとの組合せを通過させた時
最良の結果が得られた。原料の温度をできるだけ低くお
さえることは最も重要である。低融点汚染物質が固体を
保ち、スロットスクリーンから押出されることなく除去
されることが大切である。次いでパルプは、インキ解離
プロセスに必要な粘稠度に濃化(4)される。この濃化ス
テップで生じた流液は冷水で繊維をあまり含まずインキ
はほとんど含有していないのでそのままリサイクルでき
る。次のインキ解離ステップ(5)のはじめで繊維懸濁液
と化学薬品が混合される。pHを9〜10に上げるため
に苛性アルカリを加え、酸化剤(過酸化水素等)、安定
剤(ケイ酸ナトリウム等)及び分散剤(界面活性剤等)
も一緒に添加する。このプロセスの基本的パラメータ
(温度、圧力、比エネルギー、添加物配合)の決定はイ
ンキ粒子の繊維表面からの解離とパルプ内微分散の最適
化を目的に行われる。 【0014】次の実施例ではこれらの操作はニーダー、
(粉摩機ともいう)中で行われた。これは数秒以内に所
望温度(例えばインキビヒクルの融点以上)に達し、同
時に高粘稠度、脱インキ剤の存在下に強力なせん断力を
かけられるようになっている。操作原理は以下のように
なっている。まず脱インキ剤と温度(90〜130℃)
の併用でインキビヒクルを軟化してその繊維との結合力
を弱め、次いで脱インキ剤と強いせん断力の共同作用に
よってインキ粒子を引き離し繊維懸濁液内に微分散させ
る。高粘稠度(20〜30%)で行なうことによりパル
プの容積を小さくでき、小さい機械で短時間(2〜3
分)処理すればよく、パルプの黄変を防げるし、添加剤
の使用効率を上げることができる。次にパルプを静置そ
う(6)に送り2〜5%の粘稠度で5〜20分放置し、繊
維束とその他のものをデフラッカー(7)により分離し、
スラリーからインキ除去をしやすくする。最後に繊維懸
濁液はインキ除去装置(8)を通過する。これは多段向流
式高粘稠度洗浄機で構成されているのが有利である。段
数は除去すべきインキ量と最終製品の明度希望値によっ
て選択される。水の抽出はストレーンまたは多孔板を通
して行われる。孔の大きさは洗液中に伴われる繊維量に
よって決める。その量は次のインキ選別分離装置と最終
段の回収衛星二次パルプろ過の最適操作を可能にするよ
うに選ぶ。 【0015】充てん剤を含まない二次パルプを必要とす
る場合は、洗浄ステップ(8)からの洗液を一個ないし数
個のファインメッシュフィルタ(9)上に流してろ過す
る。これによって、各ろ過機段階でスラリー中に含まれ
る鉱物性充てん剤の80%までを除去できる。こうして
最微粒成分は通常のアルカリ性清澄器(10)に送ってから
排出する必要がある。次に上澄液は次のインキ選択分離
ステップ(11)の前または後へ入れる。どちらに入れるか
はこの最終段の操作パラメータ(粘稠度、温度)および
明度要求値によって決める。必要な化学薬品類もこのス
テップの前に導入される。このプロセスが選択浮選の場
合には、脂肪酸またはそのナトリウムあるいはカルシウ
ム石けんのようなインキ収集剤が添加される。35〜4
5℃で約5分間撹拌することが必要である。ここで注意
を要するのは、洗浄段階で用いた分散剤は浮選段階中収
集剤によって生ずる凝集にも、ろ過段階中の繊維懸濁液
の水切り性にも負の効果をもっていることである。従っ
て、例えば塩化カルシウムか水酸化カルシウムでこれら
を沈殿させて不活性化または中和するのはよい方法であ
る。ケイ酸ナトリウムの沈殿はまた、沈殿した鉱物性充
てん剤生成に起因する二次パルプの明度増加に役立つだ
ろう。浮選段階中フォームと共に除去される鉱物性充て
ん剤の量は、プロセス操作パラメータ(浮遊時間、温
度、パルプ粘稠度、薬剤の種類と量)によって30%か
ら70%まで変動する。インキを含む排出フォームは次
にポンプで遠心分離機またはフィルタプレスに送られ、
廃棄される。固体粒子の損失は二次パルプ分の10〜2
0%となったが、洗浄ステップ(8)に仕込んだパルプ全
量に対しては約3〜6%になる。 【0016】インキ除去の最大効率はセル供給者のすす
める粘稠度よりずっと高い粘稠度で得られることが分っ
た。例えば、1%で動作するように設計されたセルは
1.5%と2%の間で最もよく動作した。この特異性の
ために、洗浄段階の粘稠度を高くし、抽出器の多孔板の
孔を大きくすることによって最少量の洗液処理が可能に
なる。インキ選択分離プロセスに要求される濃度が洗浄
段階の洗液に与えられる最大濃度より高い(例えば0.
5%以上高い)場合には、静置そう(6)から高濃度原料
を取り出すのが有効である。この場合、少量の長繊維を
二次パルプに加えると、最終ろ過段階(12)でのろ過マッ
ト形成に役立つだろう。インキの選択分離(11)は非石け
ん性固体表面にインキを吸着させる方法も有効である。
これについては、米国特許第4.076.578号を参
照されたい。 【0017】プロセス(11)を出た脱インキスラリーは次
に繊維マット上でろ過され、最終二次パルプからできる
だけ多量の可溶性塩を除去するために、最低4%、でき
れば10%より高い粘稠度にする。このパルプが非常に
高含量の砕木粉や充てん剤を含んでいる場合(新聞紙や
雑誌用紙の混合物など)には、ろ過段階の前でpHを8
より低く下げねばならない。そこで硫酸(できれば硫酸
アルミニウム)を添加し、激しく撹拌する(遠心ポンプ
のサクション側で行なうこと)。さらに洗浄最終一次パ
ルプからとられた長繊維を、ろ過すべき衛星スラリーに
加えた。濃化プロセス(12)にボリディスク(Polydisk)や
ワコー(Waco)フィルタのような機器を適用すると、懸濁
固体粒子100ppm以下の清澄なろ液が得られ、そのま
ま全部をパルプ化(2)、クリーナー(3)、洗浄(8)各工程
用水として再使用できる。濃化プロセス(12)を出た最終
濃化二次パルプは次いで硫酸か硫酸アルミニウムを添加
してpHを次の用途にマッチさせる。この添加は必ず強
力な撹拌下に行う。そして最終用途に応じて緩衝そう中
に貯蔵する。 【0018】次の例は前述の一般的方法の三つの異なる
応用の説明であって、故紙混合物組成も異なり、得られ
る紙やボードのグレードも異なっている。明度測定は
I.S.O.規格によりエルレフオ(Elrepho)メーター
を用い457nm光フィルターで行った。化学薬品の仕込
量は、その添加時点の全固形分重量当りの薬品100%
濃度としての重量%で示してある。ケイ酸ナトリウムは
38°Be′と考えられ、レミビンク(Removink)Fおよび
Lを用いた。 【0019】実施例1 原料は刷り残りの新聞紙と電話帳(白と黄色のページ)
の約50/50混合物である。脱インキパルプは新聞用
紙と電話帳用紙(白と黄色)の製造に使用し、ただ一種
の高速製紙機にかけられるものとする。この設備の中
で、パルパーは、2,700Kgの故紙を含む容量46m
3のものである。各バッチは30分操作とする。希釈水
は濃化プロセス(4)の洗液を使い、ポリディスクフィル
タ(12)からの清澄ろ液を補給する。1%の水酸化ナトリ
ウムを1%の脱インキ剤[例えばレモビンク L 80
01、ミラノのケミカルタエス ピー エー(Chemi-car
ta SPA)製]と一緒にパルパーに加える。この冷時パル
ピング操作終了後、原料はポンプで順次ターボセパレー
タ、スクリーン、クリーナに送られる。粘稠度は最初約
4%、最後は約0.6%になる。ターボセパレータには
3mm径の孔をもった多孔板を取り付けてあり、非通過分
は振動フラットスクリーンに送られる。そこにも3mmの
孔があいており、非通過分は廃棄する。ターボセパレー
タ通過分は次に3%から1%に希釈して加圧スロットス
クリーンを通過する。スロット幅は0.3mmである。非
通過分は同じスロットサイズの二段目のスクリーンを通
し、その非通過分は振動フラットスクリーンに行き、そ
の非通過分は廃棄する。 【0020】第一段スクリーン通過分は粘稠度を0.6
%に下げて通常タイプの4段トリクリーン(Triclean)ク
リーナを通過する。第4段非通過分は廃棄する。高粘稠
度及び低粘稠度のターボセパレータ、スクリーニング及
びクリーニングを通じての全損失は故紙の汚染の程度に
よるが、重量で6〜9%の間で変動する。パルプ中には
粘着物質やホットメルト接着剤はもうみられない。ソマ
ービル(Sommerville)テストで視検した結束繊維の量は
0.2%未満であった。その時点では、パルプは全くき
れいで、残存不純物は印刷インキのみである。次いでパ
ルプを二段階で30%粘稠度に高める。第一段はディス
クフィルタを使って10〜12%に、次にスクリュープ
レスにより30%に上げる。パルプ特性は、明度=40
〜45°ISO、フリーネス=50〜55°SR、充てん剤
含量=6〜8%、温度=20〜25℃である。インキ解
離ステップ(5)はニーダーを使い、次の操作条件で行
う。即ち温度=95〜98℃、水酸化ナトリウム=1.
5%、ケイ酸ナトリウム=4%、過酸化水素=1.8
%、比エネルギー=80KW. H/Tonで3分間である。処
理後のパルプの明度は50〜55°ISO、フリーネスは
60〜65°SRである。 【0021】次にパルプを第二洗浄ステップからの洗液
全部で希釈してから絞って12%にして第一洗浄ステッ
プへ入れる。洗浄機は、傾斜スクリュー[ライスバート
ン(Rice-Barton)またはベーカー(Baker)スクリューとし
てよく知られている]からなり、ここでパルプは連続的
に激しく撹拌されながら直径1.4mmの多孔板を通過
し、約0.8〜1%粘稠度の洗液を生ずる。濃化原料は
次にさらに二つの同じ向流洗浄機を通り、最終的な再使
用パルプとなる。その特性は、明度=59〜60°IS
O、フリーネス=46〜50°SR、充てん剤含量 2〜
3%、粘稠度=12〜14%である。このパルプは洗浄
段(8)仕込パルプの78重量%である。残り22%は第
一段洗液に一緒になって衛星回路へ行く。その特性は、
明度=35〜40°ISO、充てん剤含量=20〜25
%、フリーネス=80°SRである。洗液中の繊維から除
去しうるインキの量は実験室で次のようにして決められ
た。即ち洗液サンプルを200メッシュワイヤ上で新鮮
な水で徹底的に洗浄し、ハンドシートを作った。これを
測定すると、明度56°ISOで、最終一次パルプの明度
にほぼ等しい。次にこの洗液をこの目的のためにミラノ
のケミカルタ エスピー エー(Chemicarta SPA)で特別
に調製したインキ収集剤4%と一緒に混合して30℃で
撹拌しながら5分間保った。 【0022】次にこの混合物をボイス(Voith)オープン
タイプの普通の一段浮選セルで15分間処理する。セル
通過の重量損失は洗浄機に入るパルプ全量のわずか3〜
4.5%である。灰分の少ないパルプを処理する時は、
0.5〜1%の塩化カルシウムまたは水酸化カルシウム
を収集剤と一緒に浮選の前で添加すると、フォームとイ
ンキ凝集の調節に有効であることが分かった。次にディ
スクフィルタ(12)に仕込む遠心ポンプのサクション側に
硫酸を1%添加して全体のアルカリ性を下げpHを7〜
8に落とす。この点でパルプは明度=53〜56°IS
O、充てん剤含量=15〜20%、フリーネス=78〜
80°SRである。ディスクフィルタ(12)は比ろ過ファク
タ=20リットル/min./m2のポリディスクフィルタ
である。この異常値の外に、水でなく空気でマットを剥
離するシャワーを取り付けることも必要である。これに
よって取出したパルプの粘稠度をできるだけ大きくする
ことができる。上記パラメータを用いて、最終8%乃至
10%粘稠度が得られ、透明なろ液はろ紙黒ラベルで測
定して懸濁固体100ppm未満であった。次いでパルプ
のpHを6にし、バッファそうに送る。このそうの保持
時間は8時間である。ここから次に製造される紙のグレ
ードと二次パルプの平均組成から計算された一定速度で
製紙機の混合そうに送られる。ポリディスクフィルタを
出たきれいなろ液は次に全部第三段洗浄機前で原料を希
釈するためにリサイクルされ、不足分はアルミニウムイ
オンを含まない新しい工業用水として供給される。 【0023】単一製紙機を持つ製紙工業でこのプロセス
を適用する利点は次の通りである。即ち、 a) あるグレードの紙をつくる場合、故紙の性質に支配
されずに一定のフリーネスと灰分量を維持でき、従って
最大のスピードと効率をもって製紙機を運転できること b) 生パルプと充てん剤を使う時と同じように正確に、
かつ迅速にグレード変更に対応でき、待ち時間も短くて
すむから、そのプラントの操業は今までより容易でしか
も安定していること c) 二つの部分に分けてそれぞれを自由に処理し、それ
らをその最適の用途に向けることによって、リサイクル
繊維の紙への使用量を常に最大にすることができること
並に d) 全体として生パルプと同水準のきれいなパルプをつ
くることができ、製紙機室内で最高の操作性を与え、粘
着物質、ホットメルト接着剤またはインキビヒクルのな
いものを提供できることである。 【0024】実施例2 原料は印刷ずみの連続した事務用の古書と事務ファイル
の50/50混合物である。脱インキパルプは三つの製
紙機にかけられ、(a)軽量、機械つや出しラッピング
紙、(b)砕木粉含有印刷用紙を含む筆記及び印刷用ファ
インペーパー、(c)事務用の連続的なプリントアウトペ
ーパーの製造に使用される。操作は濃化ステップ(4)ま
では実施例1と同じである。ただしパルピング段階(2)
に化学薬品、即ちアルカリまたは脱インキ剤を添加しな
くてもよい。インキ解離ステップ(5)に入る時、パルプ
特性は、明度=60°ISO、フリーネス=40〜45°S
R、充てん剤含量=20%である。インキ解離機は実施
例1と同じだが、操作パラメータは次の通りである。レ
モビンクL8001=0.3%、過酸化水素=0.5
%、水酸化ナトリウム=1%、ケイ酸ナトリウム=3
%、その他のパラメータは同じである。プロセスを出る
時は、パルプ特性は明度増加2°ISOでフリーネスはほ
とんど変化ない。 【0025】次にパルプは実施例1のように三段洗浄機
に入るが、多孔板の設計は異なっている。即ち第一段は
孔径2mm、第二および第三段は1.4mm径である。洗浄
ステップの仕込粘稠度も異なっており、2.5%であ
る。これらのパラメータにより、最終一次パルプの特性
は次の通りである。即ち、明度=75°ISO、充てん剤
含量 3%以下、フリーネス 27〜30°SRである。
第一洗浄機を出る洗液の粘稠度は1%と1.2%の間に
あり、充てん剤含量=60%、明度=50°ISO、フリ
ーネス=70°SRである。この応用例で用いた浮選セル
は高粘稠度のスウエマック(Swemac)タイプで、重質原料
が静置そう(6)からポンプで送られ、浮選の前に洗液と
混合され、粘稠度を1.5%に上げる。このようにして
二つのライン(洗浄用一次ラインと浮選用二次ライン)
は正確に同じ固体送り速度にする。即ちトン/日で同じ
能力にするが、二種のパルプ特性は正反対になる。この
抽出はまた最終ろ過(12)に役立つ長繊維をもつくること
になる。この抽出は洗浄パルプを使っても行えるが、こ
れは二次パルプの明度を増加させる。しかしこの場合に
は洗浄機器の大きさを30%増しにしなければならず、
我々の場合には特にメリットがない。 【0026】次に浮選を行うが、同じ収集剤(レモビン
ク F)はわずか2%でよく、セルを通る保持時間は1
0分でよい。この場合損失は10重量%(全パルプの5
%に相当)である。ディスクフィルタの前でpHを8か
ら酸性に調整後、パルプ特性は、明度=70°ISO、充
てん剤含量=35〜40%、フリーネス=65〜70°
SRである。ポリディスクフィルタの能力はろ過ファクタ
=25リットル/min./m2で、70〜100ppmの懸
濁固体を含むろ液が得られる。この例でのその他のステ
ップは実施例1に記したものと同じである。 【0027】この例のように数種の製紙機をもった製紙
工場に本発明のプロセスを適用すると、次のようなメリ
ットが得られる。即ち、 a) 生パルプと同じ物理的性質や清浄度をもったパルプ
が得られ、優れたヤンキードライヤ光沢特性をもったフ
ァイン軽量紙の生産が可能であること b) 精製ケミカルパルプ及び/または砕木パルプ及び鉱
物性充てん剤の混合物と同じ物理特性と光学的性質をも
ったパルプが得られ、高度に不透明で平滑性が要要され
る印刷紙生産に使用可能であること並に c) これら二種類のパルプを適当に混合して当初の原料
パルプと全く性質の異なるものにすることができること
である。 【0028】実施例3 原料としては、古本、事務所の紙くずや事務用紙を含む
低品質の印刷故紙と新聞紙や雑誌等を雑多な割合で混合
したものを用いる。工場は多層ボードマシンをもってお
り、高級折りたたみ箱用板紙を作っている。これはオン
マシンコートができ、優れた多色オフセット印刷適性を
示すものでなければならない。白色トップライナは10
0%脱インキ一次パルプを使い、アンダライナは二次パ
ルプを他のパルプと混合して用いる。パルピングは実施
例1と同じパラメータを使い連続法で行う。クリーニン
グとスクリーニング(3)は単純化されており、遠心高密
度クリーナーの次には、3%粘稠度で作動するターボセ
パレータを設けてある。次の濃化段階も簡略化されてお
り、15%粘稠度のパルプをつくるように傾斜スクリュ
ーを取付けている。さらにスクリュープレスを介して、
最も細かい汚染物質はインキ解離ステップ(5)で引き離
されて良好に分散し、洗浄段階の洗液と一緒に運び出さ
れる。アンダライナは特にきれいにする必要もないか
ら、これらはそのまま二次パルプ中に残ったままボード
に使われ、重量と容積に寄与する。インキ解離および分
散ステップを出たパルプは明度=50°ISO、充てん剤
含量=25〜30%である。操作パラメータは実施例1
と同じであるが、明度は46〜48°ISOに低下する。 【0029】次の洗浄段階は二段だけで、2.5%粘稠
度で仕込まれる。傾斜スクリューの多孔板は径1.6mm
の孔をもっており、洗液の特性は実施例1と同じであっ
た。洗浄された一次パルプは明度=68°ISO、充てん
剤含量=4%、フリーネス=45〜50°SRである。一
次パルプの精密クリーニングはボードマシンの前に設置
したクリーナとスクリーンで行われ、所定品質の確保に
十分な精製能力をもっている。汚染物質はニーダー(5)
中で徹底的に分散され、その大部分は洗浄段階中この一
次パルプから離れていたことは述べておかねばならな
い。衛星回路もまた簡略化されている。その理由はアン
ダライナの明度は塗工ボードの最終明度にわずか1/3
程度の影響しか及ぼさないからである。我々はトップラ
イナの一次パルプが70°ISOの明度をもっていれば、
塗工ボードの明度要求値80°ISOを確保するのにはア
ンダライナ用二次パルプの明度を50°ISO程度にすれ
ば十分であることを認めた。従って浮選時間は10分以
下に短縮され、収集剤の量は2%未満に保たれた。我々
はまた低品位ボードをつくる時は添加剤なしでも支障な
いこと認めたが、アンダライナ中の黒点は塗工したトッ
プライナを通してみえてしまうので、分散効果に関して
は妥協は許されない。 【0030】多層ボート生産に本法を適用すると次のよ
うなメリットがある。即ち、 a) ケミカルパルプまたは高品位選別非印刷故紙の代り
に、低価格で大量に入手できる原料で全面的に置換でき
る可能性 b) 高精度スクリーニング及びクリーニング機器を除く
ことによる主ラインの簡略化並に c) トップライナには使えない全微分散不純物を二次パ
ルプ(従ってアンダライナ即ち中間層)に入れることに
よる全体としての収率向上である。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明実施の1例のフローシートを示す線図
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. a) 廃物の水性パルプを生成せしめること b) パルプの最終用途に要求される程度の清浄度まで、
    このパルプからインキ以外の不純物を除去し、繊維表面
    からインキ粒子を解離させること c) 少なくとも一段の洗浄装置を用い、アルカリ条件下
    で少なくとも一種の分散剤の存在下にインキ粒子とその
    他の分散微粒子物質をパルプから除去して、(A)管理さ
    れた一定の明度と繊維等級を有し、非常に低くかつ一定
    の充てん剤含量の一次パルプと、(B)高くしかも変動す
    る充てん剤含量と変動する量の微細繊維とを含み、さら
    にインキ粒子と多少の良好繊維をも有する二次パルプを
    生成すること d) インキ分散剤が最終的に中和されるか沈殿するかし
    てから、アルカリ性条件下にこの二次パルプをインキ収
    集性の疎水性薬剤と混合し、次いで繊維懸濁液から疎水
    性収集剤を選択的に分離することによって流液からイン
    キ粒子を除去すること e) 非苛性不溶化性陽イオンと強鉱酸を添加してスラリ
    ーのアルカリ性を減じ、それによってろ過性スラリーを
    生成せしめること f) 繊維懸濁液を、同じプロセスから得られる繊維から
    なる繊維マット上で低ろ過速度でろ過し、それによって
    (B)微細繊維等級で高充てん剤含量の、しかもともにす
    ぐに変化させうる二次脱インキパルプと、(C)懸濁固体
    のほとんどないろ過とを得ること g) 一段の場合以外の最後の洗浄段階で濃化されたパル
    プをかかる全面的に清澄化された洗液で希釈し、それに
    よって水回路を閉鎖すること並に h) ろ過した二次パルプを数時間バットにたくわえ、そ
    こで撹拌と再循環とによって強力に混合して充てん剤含
    量、繊維等級、フリーネスの変動を平均化すること から成る印刷ずみの未選別故紙から製紙用パルプを製造
    する方法。 2.一次及びに二次パルプは a) 廃物の水性パルプを低温、低比機械エネルギーで生
    成せしめてパルプ化スラリーを生成させ、インキ以外の
    不純物を、繊維懸濁液中に分散させることなく紙の表面
    から解離させること b) インキ以外の不純物をスクリーニングとクリーニン
    グによって、しかもパルプに何らかの強いせん断力を与
    えることなく通常のスクリーンと遠心クリーナを用いて
    該パルプから分離させること で清浄にすることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の方法。 3.インキ粒子は a) インキ粒子ビヒクルを軟化させ、その繊維表面との
    結合を15%以上の粘稠度(consistency)のパルプに(A)
    85〜130℃の高温と(B)高せん断力と(C)少なくとも
    一種の脱インキ剤とをアルカリ性条件下に作用させるこ
    とによって弱めること b) パルプに(A)85〜130℃の高温と(B)高せん断力
    と(C)少なくとも一種の化学的分散剤とをアルカリ性条
    件下に同時に作用させることによって、インキ粒子を繊
    維表面から引き離して繊維懸濁液中に分散させること並
    に c) 該繊維懸濁液より離脱したインキ粒子を除去して所
    定の程度のパルプの明度にまですること で繊維表面から解離されることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の方法。 4.二次パルプからのインキ粒子の除去がアルカリ条件
    下の泡浮選によって行われることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の方法。 5.疎水性インキ収集剤が高分子量脂肪酸又はそのナト
    リウム又はカルシウム石けんであることを特徴とする特
    許請求の範囲第4項記載の方法。 6.アルカリ性を得るために、水酸化ナトリウム、水酸
    化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、
    炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナ
    トリウム、ピロリン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウムの
    少なくとも一種又はそれらの混合物を加えることを特徴
    とする特許請求の範囲第4項又は5項記載の方法。 7.インキ除去工程 d) に入る二次パルプの粘稠度が
    0.6%と01.5%の間、好ましくは1%と1.2%
    の間にあることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の方法。 8.インキ除去工程 d) に入る二次パルプの粘稠度を洗
    浄工程 c)の前で繊維懸濁液から抽出した濃厚パルプを
    加えることによって濃化することを特徴とする特許請求
    の範囲第7項記載の方法。 9.ろ過処理工程 f) に入る二次パルプの粘稠度を0.
    8%と2%の間、好ましくは1.2%と1.5%の間に
    保つことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方
    法。 10.ろ過処理工程 f) に入る二次パルプの粘稠度を脱
    インキ一次パイプ流から抽出された濃厚パルプを加える
    ことによって増大させることを特徴とする特許請求の範
    囲第9項記載の方法。 11.洗浄装置の排出機器の開口部の大きさを増加して
    最適化することによって所望の粘稠度を得ることを特徴
    とする特許請求の範囲第7項又は第9項記載の方法。 12.洗浄機器が多孔板の孔径1.2〜2.2mm、好ま
    しくは1.4〜2mmである傾斜スクリューからなること
    を特徴とする特許請求の範囲第11項記載の方法。 13.ケイ酸ナトリウムを不溶化カチオンの添加により
    鉱物性充てん剤中に沈殿させてから、脱インキ二次パル
    プのろ過を行うことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の方法。 14.不溶化カチオンが、水酸化カルシウム、塩化カル
    シウム、水酸化マグネシウム、III族土類金属のアルカ
    リ化合物、(ただしアルミニウム錯体を除く)の少なく
    とも一種又はそれらの混合物であることを特徴とする特
    許請求の範囲第13項記載の方法。 15.脱インキ二次パルプのろ過工程 f) を低流速で可
    動織物上で行い、その際ろ過性繊維状マットを形成し、
    次いでこのマットは該織物から剥離されることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の方法。 16.清澄ろ液が懸濁固体を150ppm以上、より好ま
    しくは100ppm以上含まないことを保証するようにろ
    過流速を選択することを特徴とする特許請求の範囲第1
    5項記載の方法。 17.ろ別され濃化した二次パルプの粘稠度が5%以
    上、より好ましくは10%以上であるように選択される
    ことを特徴とする特許請求の範囲第15項記載の方法。 18.ろ過装置がディスクフィルタであって、流速15
    〜30リットル/min./m2、より好ましく20〜25リ
    ットル/min./m2であることを特徴とする特許請求の範
    囲第16項又は第17項記載の方法。 19.織物から厚手の繊維状マットを剥離するのに、通
    常の水剥離シャワーを使う代わりに、圧縮空気を水と混
    合して使うことを特徴とする特許請求の範囲第17項記
    載の方法。
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