JPH0552590A - アブソリユ−ト・エンコ−ダ用検出素子 - Google Patents
アブソリユ−ト・エンコ−ダ用検出素子Info
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- JPH0552590A JPH0552590A JP3233753A JP23375391A JPH0552590A JP H0552590 A JPH0552590 A JP H0552590A JP 3233753 A JP3233753 A JP 3233753A JP 23375391 A JP23375391 A JP 23375391A JP H0552590 A JPH0552590 A JP H0552590A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンとイ
ンクリメンタル・パタ−ンとを並列に読取る検出素子を
多種多様な符号板に対して共用可能とする。例えば、1
周100刻みのロ−タリ−型アブソリュ−ト・エンコ−
ダと1周60刻みロ−タリ−型アブソリュ−ト・エンコ
−ダとの間で筐体、検出素子、光学式のものにあっては
光源も共通化する。同時に、温度湿度、ごみの侵入、振
動等に対するアブソリュ−ト・エンコ−ダの耐久性を増
す。 【構成】 センサE、F、Gを配置した基板Dと、該基
板Dの上方に交換可能に取付けた透明保護板Hとで検出
素子Bを構成する。ピッチの異なるインクリメンタル・
パタ−ンI、Jに対しては、適正なインデックス・スケ
−ルM、Nを有する透明保護板Hへの交換で対処する。
最小読取単位長さが異なる1トラック型アブソリュ−ト
・パタ−ンPに対しては、例えば複数のセンサから適正
な個数間隔でセンサE、F、Gが選択されるようにす
る。
ンクリメンタル・パタ−ンとを並列に読取る検出素子を
多種多様な符号板に対して共用可能とする。例えば、1
周100刻みのロ−タリ−型アブソリュ−ト・エンコ−
ダと1周60刻みロ−タリ−型アブソリュ−ト・エンコ
−ダとの間で筐体、検出素子、光学式のものにあっては
光源も共通化する。同時に、温度湿度、ごみの侵入、振
動等に対するアブソリュ−ト・エンコ−ダの耐久性を増
す。 【構成】 センサE、F、Gを配置した基板Dと、該基
板Dの上方に交換可能に取付けた透明保護板Hとで検出
素子Bを構成する。ピッチの異なるインクリメンタル・
パタ−ンI、Jに対しては、適正なインデックス・スケ
−ルM、Nを有する透明保護板Hへの交換で対処する。
最小読取単位長さが異なる1トラック型アブソリュ−ト
・パタ−ンPに対しては、例えば複数のセンサから適正
な個数間隔でセンサE、F、Gが選択されるようにす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、符号板に形成されたパ
タ−ンを読取る複数のセンサをまとめて1枚の基板上に
形成したアブソリュ−ト・エンコ−ダ用検出素子、詳し
くは、最小読取り単位長さが異なる1トラック型アブソ
リュ−ト・パタ−ンを有する別の符号板に対しても、該
検出素子を共用できる技術に関する。
タ−ンを読取る複数のセンサをまとめて1枚の基板上に
形成したアブソリュ−ト・エンコ−ダ用検出素子、詳し
くは、最小読取り単位長さが異なる1トラック型アブソ
リュ−ト・パタ−ンを有する別の符号板に対しても、該
検出素子を共用できる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】符号板に対する検出部の位置情報をそれ
ぞれの相対位置に固有な絶対位置信号として出力するア
ブソリュ−ト・エンコ−ダは、相対移動可能に組合せた
符号板と検出部とで基本的に構成され、その符号板に
は、絶対位置信号の数字を特定の物理情報に置換えて連
続的に配置したアブソリュ−ト・パタ−ンが形成され、
検出部には、該パタ−ンの物理情報を判別するセンサが
配置される。アブソリュ−ト・エンコ−ダは、外観上、
帯状の符号板に沿って検出部が直線的に移動するリニア
型のものと、円盤または円筒状の符号板に対して検出部
が角移動するロ−タリ−型のものとに大別されるが、い
ずれにせよアブソリュ−ト・パタ−ン上に物理情報とし
て記録された目盛情報(絶対位置信号)を検出部のセン
サにより直接に読取って再び数字に組立て直す計測器で
ある。
ぞれの相対位置に固有な絶対位置信号として出力するア
ブソリュ−ト・エンコ−ダは、相対移動可能に組合せた
符号板と検出部とで基本的に構成され、その符号板に
は、絶対位置信号の数字を特定の物理情報に置換えて連
続的に配置したアブソリュ−ト・パタ−ンが形成され、
検出部には、該パタ−ンの物理情報を判別するセンサが
配置される。アブソリュ−ト・エンコ−ダは、外観上、
帯状の符号板に沿って検出部が直線的に移動するリニア
型のものと、円盤または円筒状の符号板に対して検出部
が角移動するロ−タリ−型のものとに大別されるが、い
ずれにせよアブソリュ−ト・パタ−ン上に物理情報とし
て記録された目盛情報(絶対位置信号)を検出部のセン
サにより直接に読取って再び数字に組立て直す計測器で
ある。
【0003】アブソリュ−ト・エンコ−ダとして、従来
は、それぞれピッチの異なる複数本のインクリメンタル
・パタ−ン(多トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン)
を並列に読取って、トラック数だけの桁数の絶対位置信
号を組立てる多トラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダ
が一般的であった。しかし、近年では、多トラック型に
代って1トラック型のものが盛んに研究され実用化され
ている。1トラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダは、
1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンと呼ばれる1本
の不規則なパタ−ンによってアブソリュ−ト・パタ−ン
が構成されており、パタ−ン本数が少ない分だけ、多ト
ラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダに比較して機械構
成が簡略で済み、機械全体の小型化および組立ての自動
化に有利である。
は、それぞれピッチの異なる複数本のインクリメンタル
・パタ−ン(多トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン)
を並列に読取って、トラック数だけの桁数の絶対位置信
号を組立てる多トラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダ
が一般的であった。しかし、近年では、多トラック型に
代って1トラック型のものが盛んに研究され実用化され
ている。1トラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダは、
1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンと呼ばれる1本
の不規則なパタ−ンによってアブソリュ−ト・パタ−ン
が構成されており、パタ−ン本数が少ない分だけ、多ト
ラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダに比較して機械構
成が簡略で済み、機械全体の小型化および組立ての自動
化に有利である。
【0004】1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
は、全周期系列やM系列等の特殊な二値数列の1と0を
2種類の最小読取り単位(例えば透明、不透明)に置換
えて1列に並べたものであって、該パタ−ン上で連続し
て隣接した所定複数個の最小読取単位をそれぞれ独立に
読取って二進数(絶対位置信号)を組立てれば、該パタ
−ン上の最小読取単位の個数だけの絶対位置をそれぞれ
相互に判別できる。この絶対位置信号は、「それぞれ異
なるが順序は全くでたらめな二進数」に過ぎないが、安
価に得られる近年の半導体メモリ素子を用いてバイナリ
−コ−ドのような取扱い易い絶対位置信号に1対1に変
換することができる。
は、全周期系列やM系列等の特殊な二値数列の1と0を
2種類の最小読取り単位(例えば透明、不透明)に置換
えて1列に並べたものであって、該パタ−ン上で連続し
て隣接した所定複数個の最小読取単位をそれぞれ独立に
読取って二進数(絶対位置信号)を組立てれば、該パタ
−ン上の最小読取単位の個数だけの絶対位置をそれぞれ
相互に判別できる。この絶対位置信号は、「それぞれ異
なるが順序は全くでたらめな二進数」に過ぎないが、安
価に得られる近年の半導体メモリ素子を用いてバイナリ
−コ−ドのような取扱い易い絶対位置信号に1対1に変
換することができる。
【0005】一方、1トラック型アブソリュ−ト・パタ
−ンを読取るため、検出部には、1トラック型アブソリ
ュ−ト・パタ−ンの最小読取単位長さのピッチで複数個
のセンサが該パタ−ンに沿って配列され、それぞれのセ
ンサが絶対位置信号を構成する各桁の1ビットづつを読
取る。従って、アブソリュ−ト・エンコ−ダの高分解能
化を最小読取単位長さの短縮によって達成しようとする
と、センサのピッチおよび開口が縮小されてセンサの出
力特性のばらつきが拡大し、読取りのSN比も低下する
という問題がある。しかし、これらのセンサに関して
は、近年進歩の著しい半導体製造技術を応用して、特性
および形状の揃った複数のセンサを1枚の基板上に一括
形成した集積回路型の検出素子を利用することができ
る。
−ンを読取るため、検出部には、1トラック型アブソリ
ュ−ト・パタ−ンの最小読取単位長さのピッチで複数個
のセンサが該パタ−ンに沿って配列され、それぞれのセ
ンサが絶対位置信号を構成する各桁の1ビットづつを読
取る。従って、アブソリュ−ト・エンコ−ダの高分解能
化を最小読取単位長さの短縮によって達成しようとする
と、センサのピッチおよび開口が縮小されてセンサの出
力特性のばらつきが拡大し、読取りのSN比も低下する
という問題がある。しかし、これらのセンサに関して
は、近年進歩の著しい半導体製造技術を応用して、特性
および形状の揃った複数のセンサを1枚の基板上に一括
形成した集積回路型の検出素子を利用することができ
る。
【0006】実用的な1トラック型アブソリュ−ト・エ
ンコ−ダの多くは、符号板に、1トラック型アブソリュ
−ト・パタ−ンと並べてインクリメンタル・パタ−ンを
配置したものである。インクリメンタル・パタ−ンは、
等間隔な0、1の繰返しパタ−ンであって、通常、1ト
ラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの最小読取単位長さ
をλ、nを自然数として、ピッチλ、または、ピッチλ
/2n のものが採用され、両方を採用して合計2本以上
を使用する場合もある。これらのインクリメンタル・パ
タ−ンの用途は、1トラック型アブソリュ−ト・パタ
−ンの読取位置(時期)を制御して、最小読取単位の境
界領域を避けた読取りを行わせる、最小読取単位長さ
を分割して、さらに細かい刻みの絶対位置信号を組立て
る、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの検出信
号の立上りを揃えて絶対位置信号の位置精度を向上させ
る、の3つに大別される。
ンコ−ダの多くは、符号板に、1トラック型アブソリュ
−ト・パタ−ンと並べてインクリメンタル・パタ−ンを
配置したものである。インクリメンタル・パタ−ンは、
等間隔な0、1の繰返しパタ−ンであって、通常、1ト
ラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの最小読取単位長さ
をλ、nを自然数として、ピッチλ、または、ピッチλ
/2n のものが採用され、両方を採用して合計2本以上
を使用する場合もある。これらのインクリメンタル・パ
タ−ンの用途は、1トラック型アブソリュ−ト・パタ
−ンの読取位置(時期)を制御して、最小読取単位の境
界領域を避けた読取りを行わせる、最小読取単位長さ
を分割して、さらに細かい刻みの絶対位置信号を組立て
る、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの検出信
号の立上りを揃えて絶対位置信号の位置精度を向上させ
る、の3つに大別される。
【0007】の用途にインクリメンタル・パタ−ンを
用いた1トラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダとし
て、本願出願人は、先に、特願平3−103723号の
「アブソリュ−ト・エンコ−ダ」を提案した。ここで
は、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン読取り用と
して、最小読取単位長さに等しいピッチλのセンサ群が
位相差1/2λで2組設けられ、インクリメンタル・パ
タ−ンから得たピッチλの方形波の1、0に応じて2組
のセンサ群を交互に切り替えている。従って、1トラッ
ク型アブソリュ−ト・パタ−ン読取り用のセンサは、見
掛け上、検出部にピッチ1/2λで配列される。
用いた1トラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダとし
て、本願出願人は、先に、特願平3−103723号の
「アブソリュ−ト・エンコ−ダ」を提案した。ここで
は、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン読取り用と
して、最小読取単位長さに等しいピッチλのセンサ群が
位相差1/2λで2組設けられ、インクリメンタル・パ
タ−ンから得たピッチλの方形波の1、0に応じて2組
のセンサ群を交互に切り替えている。従って、1トラッ
ク型アブソリュ−ト・パタ−ン読取り用のセンサは、見
掛け上、検出部にピッチ1/2λで配列される。
【0008】およびの用途にインクリメンタル・パ
タ−ンを用いた光学式の1トラック型アブソリュ−ト・
エンコ−ダの例として、本願出願人は、先に、特願平2
−187988号の「アブソリュ−ト・エンコ−ダ」を
提案した。ここでは、符号板に2本のインクリメンタル
・パタ−ンが配置され、一方のインクリメンタル・パタ
−ンは、そのピッチが1トラック型アブソリュ−ト・パ
タ−ンの最小読取単位長さの1/8に定めてある。この
先願に示されるように、インクリメンタル・パタ−ンの
光学的な検出については、インクリメンタル・パタ−ン
の一部からなるマスク(インデックス・スケ−ル)をセ
ンサ上に固定して、パタ−ンとインデックス・スケ−ル
との重なりを検出する方法を採用でき、この方法によれ
ば、インクリメンタル・パタ−ンの複数ピッチ分をまと
めたSN比の高い検出信号が得られる。従って、アブソ
リュ−ト・エンコ−ダの分解能を向上させる場合、イン
クリメンタル・パタ−ンを用いて最小読取単位長さを分
割する方法は極めて有効である。
タ−ンを用いた光学式の1トラック型アブソリュ−ト・
エンコ−ダの例として、本願出願人は、先に、特願平2
−187988号の「アブソリュ−ト・エンコ−ダ」を
提案した。ここでは、符号板に2本のインクリメンタル
・パタ−ンが配置され、一方のインクリメンタル・パタ
−ンは、そのピッチが1トラック型アブソリュ−ト・パ
タ−ンの最小読取単位長さの1/8に定めてある。この
先願に示されるように、インクリメンタル・パタ−ンの
光学的な検出については、インクリメンタル・パタ−ン
の一部からなるマスク(インデックス・スケ−ル)をセ
ンサ上に固定して、パタ−ンとインデックス・スケ−ル
との重なりを検出する方法を採用でき、この方法によれ
ば、インクリメンタル・パタ−ンの複数ピッチ分をまと
めたSN比の高い検出信号が得られる。従って、アブソ
リュ−ト・エンコ−ダの分解能を向上させる場合、イン
クリメンタル・パタ−ンを用いて最小読取単位長さを分
割する方法は極めて有効である。
【0009】また、1トラック型アブソリュ−ト・パタ
−ンおよびインクリメンタル・パタ−ンに対する光学式
検出手段の例として、本願出願人は、先に、特願平2−
406194号の「光学式アブソリュ−ト・エンコ−
ダ」を提案した。ここでは、両方のパタ−ンに対するす
べてのセンサが共通な検出素子内(基板上)に配置され
ており、読取り用の光源も共用されている。
−ンおよびインクリメンタル・パタ−ンに対する光学式
検出手段の例として、本願出願人は、先に、特願平2−
406194号の「光学式アブソリュ−ト・エンコ−
ダ」を提案した。ここでは、両方のパタ−ンに対するす
べてのセンサが共通な検出素子内(基板上)に配置され
ており、読取り用の光源も共用されている。
【0010】これらの先願によれば、アブソリュ−ト・
エンコ−ダの小型化および高分解能化が1トラック型ア
ブソリュ−ト・パタ−ンの最小読取単位長さの縮小なし
にでも可能であり、インクリメンタル・パタ−ンの活用
は、逆に、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの最
小読取単位数(パルス数)を大幅に減らし、最小読取単
位長さを著しく拡大することをも可能にしている。
エンコ−ダの小型化および高分解能化が1トラック型ア
ブソリュ−ト・パタ−ンの最小読取単位長さの縮小なし
にでも可能であり、インクリメンタル・パタ−ンの活用
は、逆に、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの最
小読取単位数(パルス数)を大幅に減らし、最小読取単
位長さを著しく拡大することをも可能にしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、1トラック
型アブソリュ−ト・パタ−ンだけを単純に読取る初歩的
なアブソリュ−ト・エンコ−ダにせよ、1トラック型ア
ブソリュ−ト・パタ−ンと複数本のインクリメンタル・
パタ−ンを並列に読取る高度な1トラック型アブソリュ
−ト・エンコ−ダにせよ、最小読取単位長さが異なる1
トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンを設けた符号板に
対して、検出素子を共用できないという問題がある。1
トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン検出用のセンサ
は、最小読取単位長さに等しいピッチで配列された、そ
の最小読取り単位長さのパタ−ンにだけ適合する専用部
品であって、異なる最小読取り単位長さの1トラック型
アブソリュ−ト・パタ−ンには転用できない。このこと
は、用途に応じてアブソリュ−ト・エンコ−ダを設計製
作する場合の部品の共通化を妨げ、製品の価格上昇に結
びつく可能性がある。
型アブソリュ−ト・パタ−ンだけを単純に読取る初歩的
なアブソリュ−ト・エンコ−ダにせよ、1トラック型ア
ブソリュ−ト・パタ−ンと複数本のインクリメンタル・
パタ−ンを並列に読取る高度な1トラック型アブソリュ
−ト・エンコ−ダにせよ、最小読取単位長さが異なる1
トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンを設けた符号板に
対して、検出素子を共用できないという問題がある。1
トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン検出用のセンサ
は、最小読取単位長さに等しいピッチで配列された、そ
の最小読取り単位長さのパタ−ンにだけ適合する専用部
品であって、異なる最小読取り単位長さの1トラック型
アブソリュ−ト・パタ−ンには転用できない。このこと
は、用途に応じてアブソリュ−ト・エンコ−ダを設計製
作する場合の部品の共通化を妨げ、製品の価格上昇に結
びつく可能性がある。
【0012】例えば、1トラック型アブソリュ−ト・パ
タ−ン1周の最小読取単位数を100(100パルス)
としたロ−タリ−型アブソリュ−ト・エンコ−ダの検出
素子を60パルスのロ−タリ−型アブソリュ−ト・エン
コ−ダに共用しようとする場合、最小読取単位長さをそ
のままに維持すると、1トラック型アブソリュ−ト・パ
タ−ンの直径を縮小することになる。このとき、検出素
子や光源の取付け位置も符号板上内側に移動されること
になり、これらの新しい配置に合わせて筐体全体を作り
直す必要がある。逆に、検出素子や光源の取付け位置を
そのままにして筐体全体を共用しようとすると、最小読
取単位長さを拡大する結果となり、検出素子における1
トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン検出用センサのピ
ッチも拡大する必要がある。
タ−ン1周の最小読取単位数を100(100パルス)
としたロ−タリ−型アブソリュ−ト・エンコ−ダの検出
素子を60パルスのロ−タリ−型アブソリュ−ト・エン
コ−ダに共用しようとする場合、最小読取単位長さをそ
のままに維持すると、1トラック型アブソリュ−ト・パ
タ−ンの直径を縮小することになる。このとき、検出素
子や光源の取付け位置も符号板上内側に移動されること
になり、これらの新しい配置に合わせて筐体全体を作り
直す必要がある。逆に、検出素子や光源の取付け位置を
そのままにして筐体全体を共用しようとすると、最小読
取単位長さを拡大する結果となり、検出素子における1
トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン検出用センサのピ
ッチも拡大する必要がある。
【0013】1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンと
インクリメンタル・パタ−ンを両方読取るようにした検
出素子の場合、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
の最小読取単位長さの変更は、インクリメンタル・パタ
−ンのピッチの変更および該変更に伴うセンサ相互の位
置調整を伴うのでさらに厄介である。インクリメンタル
・パタ−ンの検出にインデックス・スケ−ルを用いるア
ブソリュ−ト・エンコ−ダの場合、異なるピッチのイン
クリメンタル・パタ−ンに対してインデックス・スケ−
ルを共用できないので、新しい最小読取単位長さに併せ
てインデックス・スケ−ルを作り直し、このインデック
ス・スケ−ルを新しい1トラック型アブソリュ−ト・パ
タ−ンの検出信号に適合するように位置調整する必要が
ある。
インクリメンタル・パタ−ンを両方読取るようにした検
出素子の場合、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
の最小読取単位長さの変更は、インクリメンタル・パタ
−ンのピッチの変更および該変更に伴うセンサ相互の位
置調整を伴うのでさらに厄介である。インクリメンタル
・パタ−ンの検出にインデックス・スケ−ルを用いるア
ブソリュ−ト・エンコ−ダの場合、異なるピッチのイン
クリメンタル・パタ−ンに対してインデックス・スケ−
ルを共用できないので、新しい最小読取単位長さに併せ
てインデックス・スケ−ルを作り直し、このインデック
ス・スケ−ルを新しい1トラック型アブソリュ−ト・パ
タ−ンの検出信号に適合するように位置調整する必要が
ある。
【0014】つまり、符号板のパタ−ンの作り直しは、
例えば光学式の場合、既存パタ−ンの剥離、金属薄膜形
成、新規パタ−ン形成まで、磁気式の場合は着磁だけと
極めて容易であるのに対して、筐体および検出素子の作
り直し(再利用)はほとんど不可能で、それぞれ新規に
設計製作する必要がある。従って、最小読取単位長さの
変更に対する検出素子の融通の無さは、1トラック型ア
ブソリュ−ト・エンコ−ダの仕様変更に対する、時間的
かつ費用的な大きな障害である。
例えば光学式の場合、既存パタ−ンの剥離、金属薄膜形
成、新規パタ−ン形成まで、磁気式の場合は着磁だけと
極めて容易であるのに対して、筐体および検出素子の作
り直し(再利用)はほとんど不可能で、それぞれ新規に
設計製作する必要がある。従って、最小読取単位長さの
変更に対する検出素子の融通の無さは、1トラック型ア
ブソリュ−ト・エンコ−ダの仕様変更に対する、時間的
かつ費用的な大きな障害である。
【0015】本発明は、このような問題点を鑑みてなさ
れたもので、最小読取単位長さの変更に対する融通性が
大きいアブソリュ−ト・エンコ−ダ用検出素子を提供す
ることを目的としている。
れたもので、最小読取単位長さの変更に対する融通性が
大きいアブソリュ−ト・エンコ−ダ用検出素子を提供す
ることを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1のアブソリュ−
ト・エンコ−ダ用検出素子は、1トラック型アブソリュ
−ト・パタ−ンを読取るアブソリュ−ト・エンコ−ダ用
検出素子において、前記1トラック型アブソリュ−ト・
パタ−ンの最小読取単位長さの1/2未満のピッチで配
列された複数のセンサと、該複数のセンサを所定の個数
間隔で選択する選択手段とからなり、該個数間隔を調整
することで、最小読取単位長さの異なる別の1トラック
型アブソリュ−ト・パタ−ンにも対応できるものであ
る。
ト・エンコ−ダ用検出素子は、1トラック型アブソリュ
−ト・パタ−ンを読取るアブソリュ−ト・エンコ−ダ用
検出素子において、前記1トラック型アブソリュ−ト・
パタ−ンの最小読取単位長さの1/2未満のピッチで配
列された複数のセンサと、該複数のセンサを所定の個数
間隔で選択する選択手段とからなり、該個数間隔を調整
することで、最小読取単位長さの異なる別の1トラック
型アブソリュ−ト・パタ−ンにも対応できるものであ
る。
【0017】請求項2のアブソリュ−ト・エンコ−ダ用
検出素子は、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンと
インクリメンタル・パタ−ンとを並列に読取り、かつイ
ンクリメンタル・パタ−ンの読取りを該インクリメンタ
ル・パタ−ンとインデックス・スケ−ルとの重なりを検
出することで行うアブソリュ−ト・エンコ−ダ用検出素
子において、前記アブソリュ−ト・パタ−ンの最小読取
単位長さの1/2未満のピッチで配列された複数のセン
サと前記インクリメンタル・パタ−ンとインデックス・
スケ−ルとの重なりを検出する検出用センサとを並べて
設けた基板と、該基板上に交換可能に設けられ、インデ
ックス・スケ−ルが部分的に形成された透明保護板と、
を有するものである。
検出素子は、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンと
インクリメンタル・パタ−ンとを並列に読取り、かつイ
ンクリメンタル・パタ−ンの読取りを該インクリメンタ
ル・パタ−ンとインデックス・スケ−ルとの重なりを検
出することで行うアブソリュ−ト・エンコ−ダ用検出素
子において、前記アブソリュ−ト・パタ−ンの最小読取
単位長さの1/2未満のピッチで配列された複数のセン
サと前記インクリメンタル・パタ−ンとインデックス・
スケ−ルとの重なりを検出する検出用センサとを並べて
設けた基板と、該基板上に交換可能に設けられ、インデ
ックス・スケ−ルが部分的に形成された透明保護板と、
を有するものである。
【0018】
【作用】請求項1のアブソリュ−ト・エンコ−ダ用検出
素子においては、複数のセンサのうち、選択手段に設定
された個数間隔で選択された複数個のセンサによって1
トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンが読取られる。こ
の個数間隔は、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
のほぼ最小読取単位長さごとに最低1個のセンサが選択
されるように設定される。ここで、ほぼ最小読取単位長
さごととしたのは、センサピッチと最小読取り単位長さ
の比が整数または簡単な分数となる以外の場合でもそれ
ぞれの個数間隔を個別に伸縮調整して、対応できること
を示す。また、最低1個のセンサとしたのは、ほぼ最小
読取単位長さごとのセンサと、その前後いくつかのセン
サとをまとめて1個のセンサとして扱うことができるこ
とを示す。
素子においては、複数のセンサのうち、選択手段に設定
された個数間隔で選択された複数個のセンサによって1
トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンが読取られる。こ
の個数間隔は、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
のほぼ最小読取単位長さごとに最低1個のセンサが選択
されるように設定される。ここで、ほぼ最小読取単位長
さごととしたのは、センサピッチと最小読取り単位長さ
の比が整数または簡単な分数となる以外の場合でもそれ
ぞれの個数間隔を個別に伸縮調整して、対応できること
を示す。また、最低1個のセンサとしたのは、ほぼ最小
読取単位長さごとのセンサと、その前後いくつかのセン
サとをまとめて1個のセンサとして扱うことができるこ
とを示す。
【0019】例えば、ある1トラック型アブソリュ−ト
・パタ−ンの8個の最小読取単位を該最小読取単位長さ
λ当り3個のピッチで配列した30個のセンサを用いて
読取る場合、30個のセンサのうち3個ごとに1個選択
して合計8個を設定する。しかし、該8個の出力に、そ
れぞれ隣接する1個づつの出力を加算するようにして1
6個を設定しても、また、それぞれ前後2個づつの出力
を加算するようにして24個を設定してもよい。これに
より、実質的な出力が増加して、読取りのSN比を向上
できる。
・パタ−ンの8個の最小読取単位を該最小読取単位長さ
λ当り3個のピッチで配列した30個のセンサを用いて
読取る場合、30個のセンサのうち3個ごとに1個選択
して合計8個を設定する。しかし、該8個の出力に、そ
れぞれ隣接する1個づつの出力を加算するようにして1
6個を設定しても、また、それぞれ前後2個づつの出力
を加算するようにして24個を設定してもよい。これに
より、実質的な出力が増加して、読取りのSN比を向上
できる。
【0020】この30個のセンサを有する検出素子を用
いて、最小読取単位長さ8/7λの別の1トラック型ア
ブソリュ−ト・パタ−ンを8個の最小読取単位によって
読取る場合、最小読取単位長さが1/8λだけ長いた
め、8個のセンサの設定間隔のうちのいくつかは、4個
おきに設定される。すなわち、30個のセンサを1〜3
0番としたとき、例えば、2、5、9、12、16、1
9、23、26番を設定すればよい。このとき、あるセ
ンサが最小読取単位の中心を検出する符号板と検出素子
の位置関係において、他のセンサは最小読取単位の中心
からずれた位置を検出することになるが、適当な手法を
用いて読取りの時期(位相位置)を限定すれば、読み誤
りを避けることができる。
いて、最小読取単位長さ8/7λの別の1トラック型ア
ブソリュ−ト・パタ−ンを8個の最小読取単位によって
読取る場合、最小読取単位長さが1/8λだけ長いた
め、8個のセンサの設定間隔のうちのいくつかは、4個
おきに設定される。すなわち、30個のセンサを1〜3
0番としたとき、例えば、2、5、9、12、16、1
9、23、26番を設定すればよい。このとき、あるセ
ンサが最小読取単位の中心を検出する符号板と検出素子
の位置関係において、他のセンサは最小読取単位の中心
からずれた位置を検出することになるが、適当な手法を
用いて読取りの時期(位相位置)を限定すれば、読み誤
りを避けることができる。
【0021】一方、センサピッチをさらに縮小する、
あるいは1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの最
小読取単位数(パルス数)を減らして最小読取単位長さ
を拡大することにより、最小読取単位長さ当りのセンサ
個数を増加すれば、円滑かつ適正に選択の個数間隔を調
整できる。この場合、のセンサピッチを縮小する場合
は、読取りのSN比を確保するための対策、1トラッ
ク型アブソリュ−ト・パタ−ンのパルス数を減らす場合
は、符号板の分解能を確保するための対策を施しておく
必要がある。
あるいは1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの最
小読取単位数(パルス数)を減らして最小読取単位長さ
を拡大することにより、最小読取単位長さ当りのセンサ
個数を増加すれば、円滑かつ適正に選択の個数間隔を調
整できる。この場合、のセンサピッチを縮小する場合
は、読取りのSN比を確保するための対策、1トラッ
ク型アブソリュ−ト・パタ−ンのパルス数を減らす場合
は、符号板の分解能を確保するための対策を施しておく
必要がある。
【0022】請求項2のアブソリュ−ト・エンコ−ダ用
検出素子は、光学式の1トラック型アブソリュ−ト・パ
タ−ンに並べて1本以上の光学式のインクリメンタル・
パタ−ンを符号板に配置したアブソリュ−ト・エンコ−
ダに応用される。1トラック型アブソリュ−ト・パタ−
ンについては、請求項1の場合と同様にしてでも、異な
る最小読取単位長さの別の1トラック型アブソリュ−ト
・パタ−ンに対応できる。一方、インクリメンタル・パ
タ−ンについては、パタ−ンとインデックス・スケ−ル
の重なりの透過光検出によって読取られるから、本来の
透明保護板を、インデックス・スケ−ルのピッチを異な
らせた別の透明保護板に交換して、異なるピッチのイン
クリメンタル・パタ−ンに対応できる。
検出素子は、光学式の1トラック型アブソリュ−ト・パ
タ−ンに並べて1本以上の光学式のインクリメンタル・
パタ−ンを符号板に配置したアブソリュ−ト・エンコ−
ダに応用される。1トラック型アブソリュ−ト・パタ−
ンについては、請求項1の場合と同様にしてでも、異な
る最小読取単位長さの別の1トラック型アブソリュ−ト
・パタ−ンに対応できる。一方、インクリメンタル・パ
タ−ンについては、パタ−ンとインデックス・スケ−ル
の重なりの透過光検出によって読取られるから、本来の
透明保護板を、インデックス・スケ−ルのピッチを異な
らせた別の透明保護板に交換して、異なるピッチのイン
クリメンタル・パタ−ンに対応できる。
【0023】1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン検
出信号に対するインクリメンタル・パタ−ン検出信号の
1ピッチ内の位相調整は、センサを配置した基板に対す
るインデックス・スケ−ルの位置調整により行うことが
できる。従って、該基板に保護板を無調整で精度良く位
置決めできる構造を追加して、ピッチの異なるインデッ
クス・スケ−ルを精度良くそれぞれ形成した何種類かの
透明保護板を準備しておけば、インクリメンタル・パタ
−ンの検出信号の1ピッチ内の位相調整も省略できてさ
らに都合が良い。
出信号に対するインクリメンタル・パタ−ン検出信号の
1ピッチ内の位相調整は、センサを配置した基板に対す
るインデックス・スケ−ルの位置調整により行うことが
できる。従って、該基板に保護板を無調整で精度良く位
置決めできる構造を追加して、ピッチの異なるインデッ
クス・スケ−ルを精度良くそれぞれ形成した何種類かの
透明保護板を準備しておけば、インクリメンタル・パタ
−ンの検出信号の1ピッチ内の位相調整も省略できてさ
らに都合が良い。
【0024】従来の技術で説明したように、インクリメ
ンタル・パタ−ンを用いて1トラック型アブソリュ−ト
・パタ−ンの最小読取単位長さを細かく分割する方法に
よれば、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの最小
読取単位長さを大幅に拡大しても、不足する分解能を該
方法によって十分に補うことができる。このようにして
達成された最小読取単位長さの拡大は、1トラック型ア
ブソリュ−ト・パタ−ン検出用センサの開口の拡大と、
1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンからセンサまで
の距離の拡大とを同時に可能にする。一方、インクリメ
ンタル・パタ−ンについては、パタ−ンとインデックス
・スケ−ルの間隔さえ小さければ、両者の重なりの透過
光を検出するセンサからインデックス・スケ−ルまでの
距離は広くてもよい。
ンタル・パタ−ンを用いて1トラック型アブソリュ−ト
・パタ−ンの最小読取単位長さを細かく分割する方法に
よれば、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの最小
読取単位長さを大幅に拡大しても、不足する分解能を該
方法によって十分に補うことができる。このようにして
達成された最小読取単位長さの拡大は、1トラック型ア
ブソリュ−ト・パタ−ン検出用センサの開口の拡大と、
1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンからセンサまで
の距離の拡大とを同時に可能にする。一方、インクリメ
ンタル・パタ−ンについては、パタ−ンとインデックス
・スケ−ルの間隔さえ小さければ、両者の重なりの透過
光を検出するセンサからインデックス・スケ−ルまでの
距離は広くてもよい。
【0025】従って、このような設計手順を採用すれ
ば、センサを配置した基板と符号板との間に透明保護板
を交換可能に配置しても、アブソリュ−ト・エンコ−ダ
の分解能および読取りのSN比は、悪影響を全く受けず
に済む。一方、透明保護板は、勿論、基板上のセンサを
保護し、環境中の湿気、筐体内のごみ、符号板との直接
擦過等に対するアブソリュ−ト・エンコ−ダの抵抗力を
増し、アブソリュ−ト・エンコ−ダの耐久性と信頼性を
向上させる。
ば、センサを配置した基板と符号板との間に透明保護板
を交換可能に配置しても、アブソリュ−ト・エンコ−ダ
の分解能および読取りのSN比は、悪影響を全く受けず
に済む。一方、透明保護板は、勿論、基板上のセンサを
保護し、環境中の湿気、筐体内のごみ、符号板との直接
擦過等に対するアブソリュ−ト・エンコ−ダの抵抗力を
増し、アブソリュ−ト・エンコ−ダの耐久性と信頼性を
向上させる。
【0026】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0027】図1は、第1実施例のアブソリュ−ト・エ
ンコ−ダ用検出素子を説明するための模式図である。こ
こでは、集積回路(センサアレイ)型の検出素子が、光
学式の1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンを平行光
の照明下で読取る。
ンコ−ダ用検出素子を説明するための模式図である。こ
こでは、集積回路(センサアレイ)型の検出素子が、光
学式の1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンを平行光
の照明下で読取る。
【0028】図1において、符号板Aの下面には、1ト
ラック型アブソリュ−ト・パタ−ンPが形成され、符号
板Aの上方には、コリメ−トレンズLと光源Rとが配置
されている。検出素子Bには、1トラック型アブソリュ
−ト・パタ−ンPの最小読取単位長さλのほぼ1/4の
ピッチ(1/4λ)で同一基板上に、センサf1〜f2
0を一括形成したセンサアレイFと、センサf1〜f2
0のなかから複数個のセンサを選択して出力u1〜u4
に接続する選択回路Uとが配置される。選択回路Uで選
択されるそれぞれのセンサの個数間隔は、調整器Vによ
り連続的に変更できる。ここで、選択回路Uの調整器V
は、予め、センサf1が出力u1に、センサf5が出力
f2に、センサf9が出力f3に、センサf13が出力
f4にそれぞれ接続されるように設定してある。
ラック型アブソリュ−ト・パタ−ンPが形成され、符号
板Aの上方には、コリメ−トレンズLと光源Rとが配置
されている。検出素子Bには、1トラック型アブソリュ
−ト・パタ−ンPの最小読取単位長さλのほぼ1/4の
ピッチ(1/4λ)で同一基板上に、センサf1〜f2
0を一括形成したセンサアレイFと、センサf1〜f2
0のなかから複数個のセンサを選択して出力u1〜u4
に接続する選択回路Uとが配置される。選択回路Uで選
択されるそれぞれのセンサの個数間隔は、調整器Vによ
り連続的に変更できる。ここで、選択回路Uの調整器V
は、予め、センサf1が出力u1に、センサf5が出力
f2に、センサf9が出力f3に、センサf13が出力
f4にそれぞれ接続されるように設定してある。
【0029】このように構成されたアブソリュ−ト・エ
ンコ−ダ用検出素子においては、光源Rおよびコリメ−
トレンズLで発生した平行光によって、1トラック型ア
ブソリュ−ト・パタ−ンPの影がセンサアレイF上に形
成され、該影の濃度がセンサf1〜f20のそれぞれの
出力に反映される。選択回路Uは、選択された4個のセ
ンサf1、f5、f9、f12の出力をそれぞれ端子u
1、u2、u3、u4に出力させる。
ンコ−ダ用検出素子においては、光源Rおよびコリメ−
トレンズLで発生した平行光によって、1トラック型ア
ブソリュ−ト・パタ−ンPの影がセンサアレイF上に形
成され、該影の濃度がセンサf1〜f20のそれぞれの
出力に反映される。選択回路Uは、選択された4個のセ
ンサf1、f5、f9、f12の出力をそれぞれ端子u
1、u2、u3、u4に出力させる。
【0030】このアブソリュ−ト・エンコ−ダ用検出素
子を最小読取単位長さが異なる別の1トラック型アブソ
リュ−ト・パタ−ンに対応させる場合、選択回路Uの調
整器Vを調整し直して、新しい最小読取単位長さに適合
させる。このようにして、光源R、コリメ−トレンズ
L、センサアレイF、選択回路Wは共用できる。
子を最小読取単位長さが異なる別の1トラック型アブソ
リュ−ト・パタ−ンに対応させる場合、選択回路Uの調
整器Vを調整し直して、新しい最小読取単位長さに適合
させる。このようにして、光源R、コリメ−トレンズ
L、センサアレイF、選択回路Wは共用できる。
【0031】図1の選択回路Uにおいて、1トラック型
アブソリュ−ト・パタ−ンの最小読取単位長さλ当り2
個ずつのセンサを選択し、これらのセンサを1つおきに
2組に分け、両方の組を交互に切り替え、最小読取り単
位の境界領域を避けて1トラック型アブソリュ−ト・パ
タ−ンを読取るようにすることもできる。先願の特願平
3−103723号における実施例と同様、このとき、
符号板Aには、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
Pに並べてピッチλのインクリメンタルパタ−ンが配置
され、インクリメンタル・パタ−ンから得たピッチλの
方形波の1、0に応じて2組のセンサが交互に切り替え
られる。
アブソリュ−ト・パタ−ンの最小読取単位長さλ当り2
個ずつのセンサを選択し、これらのセンサを1つおきに
2組に分け、両方の組を交互に切り替え、最小読取り単
位の境界領域を避けて1トラック型アブソリュ−ト・パ
タ−ンを読取るようにすることもできる。先願の特願平
3−103723号における実施例と同様、このとき、
符号板Aには、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
Pに並べてピッチλのインクリメンタルパタ−ンが配置
され、インクリメンタル・パタ−ンから得たピッチλの
方形波の1、0に応じて2組のセンサが交互に切り替え
られる。
【0032】図2は第2実施例のアブソリュ−ト・エン
コ−ダ用検出素子の模式図、図3は図2の検出素子の集
積回路の平面図、図4は図2の検出素子の遮光板の平面
図、図5は図2の符号板の部分的な平面図である。図2
の1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンおよびインク
リメンタル・パタ−ンは、図面に垂直な方向に読取られ
る。
コ−ダ用検出素子の模式図、図3は図2の検出素子の集
積回路の平面図、図4は図2の検出素子の遮光板の平面
図、図5は図2の符号板の部分的な平面図である。図2
の1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンおよびインク
リメンタル・パタ−ンは、図面に垂直な方向に読取られ
る。
【0033】図2において、符号板Aの下面には、1ト
ラック型アブソリュ−ト・パタ−ンPおよび2本のイン
クリメンタル・パタ−ンI、Jが配置され、符号板Aの
上方には、コリメ−トレンズLと光源Rとが配置されて
いる。プリント基板Kに取付けられた検出素子Bは、半
導体基板Dと、透明保護板Hと、両者を位置決めるケ−
ス(図示せず)とからなる。半導体基板D上には、1ト
ラック型アブソリュ−ト・パタ−ンPの最小読取単位長
さのほぼ1/8のピッチで配列された複数のセンサF
と、インクリメンタル・パタ−ンI検出用のセンサG
と、インクリメンタル・パタ−ンJ検出用のセンサEと
が一括して形成されている。また、透明保護板Hの表面
には遮光膜Sが形成され、遮光膜Sのパタ−ンエッチン
グによって、センサFに相当する位置には長方形の透明
部Cが、センサG、Eに相当する位置にはインデックス
・スケ−ルN、Mがそれぞれ形成される。
ラック型アブソリュ−ト・パタ−ンPおよび2本のイン
クリメンタル・パタ−ンI、Jが配置され、符号板Aの
上方には、コリメ−トレンズLと光源Rとが配置されて
いる。プリント基板Kに取付けられた検出素子Bは、半
導体基板Dと、透明保護板Hと、両者を位置決めるケ−
ス(図示せず)とからなる。半導体基板D上には、1ト
ラック型アブソリュ−ト・パタ−ンPの最小読取単位長
さのほぼ1/8のピッチで配列された複数のセンサF
と、インクリメンタル・パタ−ンI検出用のセンサG
と、インクリメンタル・パタ−ンJ検出用のセンサEと
が一括して形成されている。また、透明保護板Hの表面
には遮光膜Sが形成され、遮光膜Sのパタ−ンエッチン
グによって、センサFに相当する位置には長方形の透明
部Cが、センサG、Eに相当する位置にはインデックス
・スケ−ルN、Mがそれぞれ形成される。
【0034】図3〜図5において、図5の符号板Aの下
面に形成される1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
Pは、実際には1対の反転パタ−ンP1、P2からな
る。1対の反転パタ−ンP1、P2に対して設けられた
図3のセンサF1、F2の対応するセンサ同士の出力差
を求めることにより、個々のセンサにおける実質的な出
力値が倍増され、個々のセンサの間口がこのように狭く
ても、読取りのSN比を十分確保することができる。従
って、図4の透明保護板Hの遮光膜Sを除いた透明部C
1、C2も図3のセンサF1、F2に対応して2つ準備
される。
面に形成される1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
Pは、実際には1対の反転パタ−ンP1、P2からな
る。1対の反転パタ−ンP1、P2に対して設けられた
図3のセンサF1、F2の対応するセンサ同士の出力差
を求めることにより、個々のセンサにおける実質的な出
力値が倍増され、個々のセンサの間口がこのように狭く
ても、読取りのSN比を十分確保することができる。従
って、図4の透明保護板Hの遮光膜Sを除いた透明部C
1、C2も図3のセンサF1、F2に対応して2つ準備
される。
【0035】図5において、インクリメンタル・パタ−
ンIは1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンP1、P
2の最小読取単位長さに等しいピッチ、一方、インクリ
メンタル・パタ−ンJは1トラック型アブソリュ−ト・
パタ−ンP1、P2の最小読取単位長さの1/4のピッ
チにそれぞれ形成されている。図5のインクリメンタル
・パタ−ンIに対して、図3の半導体基板Dには、4個
のセンサG1、G2、G3、G4が配置される。同様に
インクリメンタル・パタ−ンJに対しては、4個のセン
サE1、E2、E3、E4が配置される。これらのセン
サF1、F2、G1、G2、G3、G4、E1、E2、
E3、E4の出力は、端子Qを通じて半導体基板Dの外
に出力される。
ンIは1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンP1、P
2の最小読取単位長さに等しいピッチ、一方、インクリ
メンタル・パタ−ンJは1トラック型アブソリュ−ト・
パタ−ンP1、P2の最小読取単位長さの1/4のピッ
チにそれぞれ形成されている。図5のインクリメンタル
・パタ−ンIに対して、図3の半導体基板Dには、4個
のセンサG1、G2、G3、G4が配置される。同様に
インクリメンタル・パタ−ンJに対しては、4個のセン
サE1、E2、E3、E4が配置される。これらのセン
サF1、F2、G1、G2、G3、G4、E1、E2、
E3、E4の出力は、端子Qを通じて半導体基板Dの外
に出力される。
【0036】図4の透明保護板Hの遮光膜Sには、4個
のセンサG1、G2、G3、G4に対応させて、インク
リメンタル・パタ−ンIのためのインデックス・スケ−
ルN1、N2、N3、N4が、また、4個のセンサE
1、E2、E3、E4に対応させて、インクリメンタル
・パタ−ンJのためのインデックス・スケ−ルM1、M
2、M3、M4がそれぞれパタ−ン形成されている。イ
ンデックス・スケ−ルN1、N2に対するインデックス
・スケ−ルN3、N4の関係、また、インデックス・ス
ケ−ルM1、M2に対するインデックス・スケ−ルM
3、M4の関係はそれぞれのインクリメンタル・パタ−
ンI、Jの1/4ピッチ分だけずらせたもので、A相、
B相の出力を得るためのものである。
のセンサG1、G2、G3、G4に対応させて、インク
リメンタル・パタ−ンIのためのインデックス・スケ−
ルN1、N2、N3、N4が、また、4個のセンサE
1、E2、E3、E4に対応させて、インクリメンタル
・パタ−ンJのためのインデックス・スケ−ルM1、M
2、M3、M4がそれぞれパタ−ン形成されている。イ
ンデックス・スケ−ルN1、N2に対するインデックス
・スケ−ルN3、N4の関係、また、インデックス・ス
ケ−ルM1、M2に対するインデックス・スケ−ルM
3、M4の関係はそれぞれのインクリメンタル・パタ−
ンI、Jの1/4ピッチ分だけずらせたもので、A相、
B相の出力を得るためのものである。
【0037】このアブソリュ−ト・エンコ−ダ用検出素
子を最小読取単位長さが異なる別の1トラック型アブソ
リュ−ト・パタ−ンを有する符号板(当然、インクリメ
ンタル・パタ−ンのピッチも異なる)に対応させようと
する場合、透明保護板Hを交換すれば、このアブソリュ
−ト・エンコ−ダ用検出素子をそのまま利用できる。す
なわち、図4のインデックス・スケ−ルN1、N2、N
3、N4のピッチを新しい1トラック型アブソリュ−ト
・パタ−ンの最小読取単位長さのものに改め、インデッ
クス・スケ−ルM1、M2、M3、M4のピッチを新し
い1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの最小読取単
位長さの1/4のものに改める。
子を最小読取単位長さが異なる別の1トラック型アブソ
リュ−ト・パタ−ンを有する符号板(当然、インクリメ
ンタル・パタ−ンのピッチも異なる)に対応させようと
する場合、透明保護板Hを交換すれば、このアブソリュ
−ト・エンコ−ダ用検出素子をそのまま利用できる。す
なわち、図4のインデックス・スケ−ルN1、N2、N
3、N4のピッチを新しい1トラック型アブソリュ−ト
・パタ−ンの最小読取単位長さのものに改め、インデッ
クス・スケ−ルM1、M2、M3、M4のピッチを新し
い1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの最小読取単
位長さの1/4のものに改める。
【0038】このように構成された第2実施例のアブソ
リュ−ト・エンコ−ダ用検出素子においては、光源Rか
らの光をコリメ−タレンズLにより平行光とし、平行光
が符号板Aに照射され、各パタ−ンを通過した平行光
が、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンP1、P2
の場合は、図4の透明保護板Hの透明部C1、C2を通
って図3のセンサF1、F2上に1トラック型アブソリ
ュ−ト・パタ−ンP1、P2どおりの明暗パタ−ンを作
る。このパタ−ンをF1、F2で読取る。一方、図5の
インクリメンタルパタ−ンI、Jを通った光は、図4の
パタ−ンを有する透明保護板Hのインデックス・スケ−
ルN1、N2、N3、N4、M1、M2、M3、M4を
照射する。その通過後の光の強弱を図3のセンサG1、
G2、G3、G4、E1、E2、E3、E4により検出
することでインクリメンタル信号とする。
リュ−ト・エンコ−ダ用検出素子においては、光源Rか
らの光をコリメ−タレンズLにより平行光とし、平行光
が符号板Aに照射され、各パタ−ンを通過した平行光
が、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンP1、P2
の場合は、図4の透明保護板Hの透明部C1、C2を通
って図3のセンサF1、F2上に1トラック型アブソリ
ュ−ト・パタ−ンP1、P2どおりの明暗パタ−ンを作
る。このパタ−ンをF1、F2で読取る。一方、図5の
インクリメンタルパタ−ンI、Jを通った光は、図4の
パタ−ンを有する透明保護板Hのインデックス・スケ−
ルN1、N2、N3、N4、M1、M2、M3、M4を
照射する。その通過後の光の強弱を図3のセンサG1、
G2、G3、G4、E1、E2、E3、E4により検出
することでインクリメンタル信号とする。
【0039】絶対位置の検出は、まず、図3のセンサE
1、E2、E3、E4から得た方形波で同期を取ったセ
ンサG1、G2、G3、G4から得た方形波の出力を組
合せて、最小読取単位長さを4分割する補助信号を形成
する。この補助信号を用いて最小読取単位長さの1/4
ごとの絶対位置を判別するとともに、符号板Aと検出素
子Bの現在の位置関係がこの最小読取単位長さの1/4
ごとのどの絶対位置かにより、センサF1、F2からそ
れぞれ1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンP1、P
2を検出する先頭のセンサ番号が決定される。同時に、
この先頭のセンサ番号を先頭にした最小読取単位長さに
相当する個数間隔ごとのセンサがセンサF1、F2から
4個づつ選択されて、1トラック型アブソリュ−ト・パ
タ−ンP1、P2を読取る。これにより、1トラック型
アブソリュ−ト・パタ−ンP1、P2に沿った16個の
絶対位置がそれぞれ判別される。この16個の絶対位置
信号を先の補助絶対位置信号と組合せることにより、1
トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンP1、P2に沿っ
た64個の絶対位置が相互に判別される。
1、E2、E3、E4から得た方形波で同期を取ったセ
ンサG1、G2、G3、G4から得た方形波の出力を組
合せて、最小読取単位長さを4分割する補助信号を形成
する。この補助信号を用いて最小読取単位長さの1/4
ごとの絶対位置を判別するとともに、符号板Aと検出素
子Bの現在の位置関係がこの最小読取単位長さの1/4
ごとのどの絶対位置かにより、センサF1、F2からそ
れぞれ1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンP1、P
2を検出する先頭のセンサ番号が決定される。同時に、
この先頭のセンサ番号を先頭にした最小読取単位長さに
相当する個数間隔ごとのセンサがセンサF1、F2から
4個づつ選択されて、1トラック型アブソリュ−ト・パ
タ−ンP1、P2を読取る。これにより、1トラック型
アブソリュ−ト・パタ−ンP1、P2に沿った16個の
絶対位置がそれぞれ判別される。この16個の絶対位置
信号を先の補助絶対位置信号と組合せることにより、1
トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンP1、P2に沿っ
た64個の絶対位置が相互に判別される。
【0040】図5の符号板Aのパルス数が変更になった
場合、従来であると、図3に示されるセンサF1、F2
のピッチを変更しなければならない。本実施例の場合、
最小読取単位長さがセンサF1、F2のピッチの2倍ま
での1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンおよびこれ
に相当するインクリメンタル・パタ−ンであれば、検出
素子Bの少なくとも半導体基板Dは変更なしでそのまま
転用できる。変更するのは、図4の透明保護板Hのイン
デックス・スケ−ルN1、N2、N3、N4、M1、M
2、M3、M4のピッチだけであって、インデックス・
スケ−ルN1、N2、N3、N4、M1、M2、M3、
M4のピッチを新しい符号板の最小読取単位長さ(また
はパルス数)に応じて変更するのみである。
場合、従来であると、図3に示されるセンサF1、F2
のピッチを変更しなければならない。本実施例の場合、
最小読取単位長さがセンサF1、F2のピッチの2倍ま
での1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンおよびこれ
に相当するインクリメンタル・パタ−ンであれば、検出
素子Bの少なくとも半導体基板Dは変更なしでそのまま
転用できる。変更するのは、図4の透明保護板Hのイン
デックス・スケ−ルN1、N2、N3、N4、M1、M
2、M3、M4のピッチだけであって、インデックス・
スケ−ルN1、N2、N3、N4、M1、M2、M3、
M4のピッチを新しい符号板の最小読取単位長さ(また
はパルス数)に応じて変更するのみである。
【0041】本実施例の場合、検出素子BにセンサF
1、F2のすべてセンサの出力をそれぞれ外部に取り出
すようにすると、膨大な端子数が必要となるので、外部
クロックによりセンサF1、F2をシリアル転送させる
シフト・レジスタ・アナログ・スイッチを組込んであ
る。
1、F2のすべてセンサの出力をそれぞれ外部に取り出
すようにすると、膨大な端子数が必要となるので、外部
クロックによりセンサF1、F2をシリアル転送させる
シフト・レジスタ・アナログ・スイッチを組込んであ
る。
【0042】
【発明の効果】請求項1のアブソリュ−ト・エンコ−ダ
用検出素子においては、選択手段に設定される個数間隔
を設定し直す操作だけで、最小読取単位長さがそれぞれ
異なる複数の1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンに
対して1種類の検出素子を共通に使用することができ
る。これにより、検出素子、筐体、光学式のものにあっ
ては光源をそれぞれそのまま共用して、多種類の最小読
取単位長さのアブソリュ−ト・エンコ−ダ(例えば、1
周のパルス数が異なるロ−タリ−型アブソリュ−ト・エ
ンコ−ダ)を設計製作することが可能となる。これによ
り、用途に応じた多種多様なアブソリュ−ト・エンコ−
ダを短い納期で安価に提供できる。
用検出素子においては、選択手段に設定される個数間隔
を設定し直す操作だけで、最小読取単位長さがそれぞれ
異なる複数の1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンに
対して1種類の検出素子を共通に使用することができ
る。これにより、検出素子、筐体、光学式のものにあっ
ては光源をそれぞれそのまま共用して、多種類の最小読
取単位長さのアブソリュ−ト・エンコ−ダ(例えば、1
周のパルス数が異なるロ−タリ−型アブソリュ−ト・エ
ンコ−ダ)を設計製作することが可能となる。これによ
り、用途に応じた多種多様なアブソリュ−ト・エンコ−
ダを短い納期で安価に提供できる。
【0043】請求項2のアブソリュ−ト・エンコ−ダ用
検出素子においては、検出素子の透明保護板を交換また
は作り直すだけで、最小読取単位長さがそれぞれ異なる
複数の1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン、および
ピッチがそれぞれ異なる複数のインクリメンタル・パタ
−ンに対して1種類の検出素子の主要部(基板、配線、
ケ−ス等)を共通に使用することができる。これによ
り、構成部品の共通化が促進されて、用途に応じた多種
多様なアブソリュ−ト・エンコ−ダを短い納期で安価に
提供できる。また、センサが透明保護板により保護され
て、湿度等の環境変化、ごみの侵入、組立て時における
符号板と検出素子の接触等に対する抵抗力が増して、ア
ブソリュ−ト・エンコ−ダの信頼性が向上する。
検出素子においては、検出素子の透明保護板を交換また
は作り直すだけで、最小読取単位長さがそれぞれ異なる
複数の1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン、および
ピッチがそれぞれ異なる複数のインクリメンタル・パタ
−ンに対して1種類の検出素子の主要部(基板、配線、
ケ−ス等)を共通に使用することができる。これによ
り、構成部品の共通化が促進されて、用途に応じた多種
多様なアブソリュ−ト・エンコ−ダを短い納期で安価に
提供できる。また、センサが透明保護板により保護され
て、湿度等の環境変化、ごみの侵入、組立て時における
符号板と検出素子の接触等に対する抵抗力が増して、ア
ブソリュ−ト・エンコ−ダの信頼性が向上する。
【図1】第1実施例のアブソリュ−ト・エンコ−ダ用検
出素子の模式図である。
出素子の模式図である。
【図2】第2実施例のアブソリュ−ト・エンコ−ダ用検
出素子の模式図である。
出素子の模式図である。
【図3】図2の検出素子の半導体基板の平面図である。
【図4】図2の検出素子の保護板の平面図である。
【図5】図2の符号板の部分的な平面図である。
A 符号板 B 検出素子 C 透明部 D 半導体基板 E センサ F センサ G センサ H 透明保護板 I インクリメンタル・パタ−ン J インクリメンタル・パタ−ン K プリント基板 L コリメ−タレンズ M インデックス・スケ−ル N インデックス・スケ−ル P 1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン R 発光ダイオ−ド S 遮光膜
Claims (2)
- 【請求項1】 1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
を読取るアブソリュ−ト・エンコ−ダ用検出素子におい
て、前記1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの最小
読取単位長さの1/2未満のピッチで配列された複数の
センサと、該複数のセンサを所定の個数間隔で選択する
選択手段とからなり、該個数間隔を調整することで、最
小読取単位長さの異なる別の1トラック型アブソリュ−
ト・パタ−ンにも対応できることを特長とするアブソリ
ュ−ト・エンコ−ダ用検出素子。 - 【請求項2】 1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
とインクリメンタル・パタ−ンとを並列に読取り、かつ
インクリメンタル・パタ−ンの読取りを該インクリメン
タル・パタ−ンとインデックス・スケ−ルとの重なりを
検出することで行うアブソリュ−ト・エンコ−ダ用検出
素子において、前記アブソリュ−ト・パタ−ンの最小読
取単位長さの1/2未満のピッチで配列された複数のセ
ンサと前記インクリメンタル・パタ−ンとインデックス
・スケ−ルとの重なりを検出する検出用センサとを並べ
て設けた基板と、該基板上に交換可能に設けられ、イン
デックス・スケ−ルが部分的に形成された透明保護板
と、を有することを特長とするアブソリュ−ト・エンコ
−ダ用検出素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3233753A JPH0552590A (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | アブソリユ−ト・エンコ−ダ用検出素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3233753A JPH0552590A (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | アブソリユ−ト・エンコ−ダ用検出素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0552590A true JPH0552590A (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=16960043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3233753A Pending JPH0552590A (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | アブソリユ−ト・エンコ−ダ用検出素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0552590A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07134045A (ja) * | 1993-11-11 | 1995-05-23 | Nikon Corp | アブソリュートエンコーダ |
JPH0861986A (ja) * | 1994-08-17 | 1996-03-08 | Samutaku Kk | 絶対値エンコーダ |
JP2000146625A (ja) * | 1998-11-04 | 2000-05-26 | Fuji Electric Co Ltd | アブソリュートエンコーダ |
JP2002541485A (ja) * | 1999-04-14 | 2002-12-03 | エス.エヌ.エール.ルールマン | コーダから生ずる磁気パルスを検出するための整列された複数の検知要素を有する素子を備えた軸受要素 |
JP2002541470A (ja) * | 1999-04-14 | 2002-12-03 | エス.エヌ.エール.ルールマン | 位置及び運動センサ |
JP2009047595A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Mitsutoyo Corp | 絶対位置測長型エンコーダ |
JP2012515914A (ja) * | 2009-01-27 | 2012-07-12 | レニショウ パブリック リミテッド カンパニー | 磁気エンコーダ装置 |
JP2014013262A (ja) * | 2003-10-01 | 2014-01-23 | Olympus Corp | エンコーダ |
JP2016217782A (ja) * | 2015-05-15 | 2016-12-22 | 日本電産サンキョー株式会社 | 位置検出装置 |
JP2019211361A (ja) * | 2018-06-06 | 2019-12-12 | ファナック株式会社 | エンコーダ |
-
1991
- 1991-08-22 JP JP3233753A patent/JPH0552590A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07134045A (ja) * | 1993-11-11 | 1995-05-23 | Nikon Corp | アブソリュートエンコーダ |
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JP4722293B2 (ja) * | 1999-04-14 | 2011-07-13 | エヌテエヌ−エス.エヌ.エール.ルルモン | コーダから生ずる磁気パルスを検出するための整列された複数の検知要素を有する素子を備えた軸受要素 |
JP2014013262A (ja) * | 2003-10-01 | 2014-01-23 | Olympus Corp | エンコーダ |
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JP2012515914A (ja) * | 2009-01-27 | 2012-07-12 | レニショウ パブリック リミテッド カンパニー | 磁気エンコーダ装置 |
US8878526B2 (en) | 2009-01-27 | 2014-11-04 | Renishaw Plc | Magnetic encoder apparatus |
JP2016217782A (ja) * | 2015-05-15 | 2016-12-22 | 日本電産サンキョー株式会社 | 位置検出装置 |
JP2019211361A (ja) * | 2018-06-06 | 2019-12-12 | ファナック株式会社 | エンコーダ |
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