JPH0551694A - 低降伏比高張力鋼およびその製造方法 - Google Patents

低降伏比高張力鋼およびその製造方法

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JPH0551694A
JPH0551694A JP23113591A JP23113591A JPH0551694A JP H0551694 A JPH0551694 A JP H0551694A JP 23113591 A JP23113591 A JP 23113591A JP 23113591 A JP23113591 A JP 23113591A JP H0551694 A JPH0551694 A JP H0551694A
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yield ratio
less
steel
tensile strength
ferrite
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JP23113591A
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English (en)
Inventor
Hajime Wada
肇 和田
Nobuo Shikauchi
伸夫 鹿内
Tetsuya Sanpei
哲也 三瓶
Hiroshi Ishikawa
博 石川
Kotaro Hatakeyama
耕太郎 畠山
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高張力で、しかも低降伏比を有し、利用上好
ましい高張力鋼およびその製造法を提供すること。 【構成】 C、Si、Mn、P、S、Cr、Mo、VおよびBを
特定範囲で含有し、あるいはこれにCu、Ni、Ti、Nbの何
れか1種または2種以上を特定範囲内に含有し、フェラ
イト+ベイナイト分率が50%以上の組織を有してい
て、引張強度が780MPa 以上、降伏比が85%以下。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築または土木分野な
どにおいて使用される引張強度780MPa 以上、降伏比
85%以下の低降伏比高張力鋼およびその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般的に780MPa (80Kgf/m
m2 :1MPa =0.098Kgf/mm2 )級鋼は焼入れ、焼戻
しによって製造されることが多く、その降伏比は90〜
95%程度であったが、最近では特開昭64−5202
3、特開平2−213411、特開平2−93020、
特開平3−79716等により降伏比その他を制御した
それぞれの各種高張力鋼板の製造法が提案されている。
【0003】即ち特開昭64−52023に示された製
造方法は、制御圧延−(α+γ)2相域焼入れ−焼戻し
によるもので、この方法では2相域焼入れ前の制御圧延
に関して加熱温度や圧延終了温度等を厳しくコントロー
ルするものである。
【0004】特開平2−213411のものでは、(α
+γ)2相域加熱後、その温度から20〜200℃低い
温度まで冷却し、5〜60分保持した後焼入れ、焼戻し
を行うプロセスを採用しているが、この方法では鋼板の
熱処理が複雑であり、生産効率を低下させる。
【0005】特開平2−93020の方法で降伏比を8
5%以下におさえた低降伏比高張力鋼が製造されるもの
とされているが、加熱温度をT=6770/(2.26−log
〔Nb%〕〔C%〕)−273℃以上に制限し、(α+
γ)2相域からの直接焼入前における圧延をAc3 +10
0℃以上の高温で仕上げなければならない等の製造上の
規定が厳しく制限されている。
【0006】特開平3−79716のものは、(α+
γ)2相域からの焼入れ、焼戻しを行うもので、高強度
を得るためにCuを1%程度添加しているので経済性の点
から好ましくない。
【0007】なお特開平1−176029においては、
780MPa (80Kgf/mm2 )以上の高強度を有し、しか
も降伏比が80%程度を有する鋼板の製造方法が開示さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記した特開平1−1
76029以外の公開されたものによって製造された鋼
板は引張強度が580MPa (60Kgf/mm2 )程度であっ
て、780MPa (80Kgf/mm2 )以上の鋼板は殆んど得
られず、しかも前記したような製造上の難点がある。
【0009】特開平1−176029のものにおいては
780MPa (80Kgf/mm2 )以上の高強度で降伏比80
%程度として鋼板が得られるとしても、未再結晶オース
テナイト域での圧下率を30%以上にするなど圧延条件
を厳しくコントロールする必要があって、工業的に大量
生産するには適しない不利を有している。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記したような
従来のものにおける課題を解決することについて検討を
重ねた結果、Cu等の高価な合金元素を多量に添加したり
することなしに引張強度が780MPa 以上で降伏比が8
5%以下のような低降伏比高張力鋼を提供し、また複雑
な熱処理や加熱温度、圧延仕上り温度の如きを厳しく規
定することなしにその適切な製造をなすことに成功した
ものであって、以下の如くである。
【0011】(1)mass%で、C :0.05〜0.20%,
Si:0.05〜1.50%, Mn:0.50〜2.00%,P :0.015
%以下, S :0.015 %以下, Cr:0.05〜2.00
%,Mo:0.05〜1.00%, V :0.01〜0.10%, B
:0.0003〜0.0020% を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物から成り、フ
ェライト+ベイナイト分率が50%以上の組織を有し、
引張強度が780MPa 以上、降伏比が85%以下である
ことを特徴とする低降伏比高張力鋼。
【0012】(2)mass%で、C :0.05〜0.20%,
Si:0.05〜1.50%, Mn:0.50〜2.00%,P :0.015
%以下, S :0.015 %以下, Cr:0.05〜2.00
%,Mo:0.05〜1.00%, V :0.01〜0.10%, B
:0.0003〜0.0020% を含有すると共に、 Cu:0.10〜0.70%, Ni:0.10〜2.00% の1種または2種を含有し、残部がFeおよび不可避的不
純物から成り、フェライト+ベイナイト分率が50%以
上の組織を有し、引張強度が780MPa 以上、降伏比が
85%以下であることを特徴とする低降伏比高張力鋼。
【0013】(3)mass%で、C :0.05〜0.20%,
Si:0.05〜1.50%, Mn:0.50〜2.00%,P :0.015
%以下, S :0.015 %以下, Cr:0.05〜2.00
%,Mo:0.05〜1.00%, V :0.01〜0.10%, B
:0.0003〜0.0020% を含有すると共に、 Ti: 0.003〜0.10%, Nb: 0.005〜0.10% の1種または2種を含有し、残部がFeおよび不可避的不
純物から成り、フェライト+ベイナイト分率が50%以
上の組織を有し、引張強度が780MPa 以上、降伏比が
85%以下であることを特徴とする低降伏比高張力鋼。
【0014】(4)mass%で、C :0.05〜0.20%,
Si:0.05〜1.50%, Mn:0.50〜2.00%,P :0.015
%以下, S :0.015 %以下, Cr:0.05〜2.00
%,Mo:0.05〜1.00%, V :0.01〜0.10%, B
:0.0003〜0.0020%,Cu:0.10〜0.70%, Ni:0.1
0〜2.00% を含有すると共に、 Ti: 0.003〜0.10%, Nb: 0.005〜0.10% の1種または2種を含有し、残部がFeおよび不可避的不
純物から成り、フェライト+ベイナイト分率が50%以
上の組織を有し、引張強度が780MPa 以上、降伏比が
85%以下であることを特徴とする低降伏比高張力鋼。
【0015】(5)mass%で、C :0.05〜0.20%,
Si:0.05〜1.50%, Mn:0.50〜2.00%,P :0.015
%以下, S :0.015 %以下, Cr:0.05〜2.00
%,Mo:0.05〜1.00%, V :0.01〜0.10%, B
:0.0003〜0.0020%,Ti: 0.003〜0.10%, Nb: 0.
005〜0.10% を含有すると共に、 Cu:0.10〜0.70%, Ni:0.10〜2.00% の1種または2種を含有し、残部がFeおよび不可避的不
純物から成り、フェライト+ベイナイト分率が50%以
上の組織を有し、引張強度が780MPa 以上、降伏比が
85%以下であることを特徴とする低降伏比高張力鋼。
【0016】(6)前記1〜5項の何れか1つに記載の
成分組成をもった鋼を圧延してからフェライト+ベイナ
イト分率が50%以上の組織とした後、温度範囲T:
(Ac1+Ac3) /2−20℃〜(Ac1+ Ac3) /2+50℃
の間に加熱し、焼入れを行い、その後Ac1 以下の温度で
焼戻しを行うことを特徴とする低降伏比高張力鋼の製造
方法。
【0017】
【作用】上記したような本発明によるものの技術的関係
について仔細を説明すると、先ず本発明における鋼板の
化学的成分組成についてmass%(以下単に%という)に
より説明すると、以下の如くである。
【0018】Cは、強度上昇に有効な元素であって、0.
05%未満では本発明において目標とするような強度を
得ることが困難であり、又0.20%を超えると炭素当量
を上昇させ、溶接性を阻害する。従って0.05〜0.20
%とする。
【0019】Siは、脱酸効果および固溶強化による強度
上昇に有効であるが、0.05%未満ではその効果が乏し
く、一方1.50%を超える過剰添加は溶接性を低下させ
る。これらの関係から添加量を0.05〜1.50%とし
た。
【0020】Mnは、強度上昇に有効な元素であるが、0.
50%未満ではその効果が不充分である。これに対し、
2.00%を超えると溶接性を低下させるので、0.50〜
2.00%とする。
【0021】PおよびSは、何れも不純物元素であっ
て、延靱性、加工性、溶接性のような利用上における重
要な特性低下原因となる元素であるからできるだけ低減
することが望ましい。しかしこれらのものを著しく低減
することはコスト上昇を招くことから顕著な材質劣化を
来さない上限として0.015%を夫々上限とした。
【0022】Crは、強度上昇に有効な元素であり、0.0
5%以上でその効果が認められる。然しこのCrが2.00
%を超えると溶接性を低下させるのでこれを上限とし、
添加量を0.05〜2.00%とする。
【0023】Moは、焼入れ性を高め、強度を上昇させる
が、0.05%未満ではその効果が不充分であり、一方1.
00%を超えてもその効果は飽和し、経済的に不利とな
るので、0.05〜1.00%とすることが必要である。
【0024】Vは、強度上昇に有効であると共に焼戻し
軟化抵抗を高める作用があるが、0.01%未満ではこの
ような効果が発揮されないので0.01%以上とし、一方
0.10%を超えても効果が飽和するので0.01〜0.10
%とする。
【0025】Bは、微量添加で焼入れ性を向上し、強度
上昇に極めて重要な元素である。しかし0.0003%未
満ではその効果が殆んどなく、一方0.002%を超える
とその効果が飽和し、逆に強度を低下させるので、その
添加量を0.0003〜0.002%とすることが必要であ
る。
【0026】Cuは、このような場合において強度を上昇
させ、又靱性をも向上させる上において有効な元素であ
るが、0.10%未満ではそれらの効果が殆んど認められ
ず、また0.70%を超える過剰添加は熱間加工性および
経済性の何れからしても好ましくない。従ってその添加
量は0.10〜0.70%とする。
【0027】Niは、焼入れ性を高めて強度を上昇させ、
靱性も向上させるが、0.10%未満ではその効果は小さ
く不充分である。又2.00%を超えると経済的に好まし
くないので添加量を0.10〜2.00%とすることが必要
である。
【0028】Nbは、析出強化によって強度を上昇させる
が、0.005%未満ではその効果を殆んど期待できな
い。また、0.10%を超える添加は溶接性および溶接部
靱性を劣化させるので、0.005〜0.10%の範囲とす
る。
【0029】Tiは、析出強化によりNbと同様に強度を上
昇させるが、その量としては0.03%未満ではその効果
が殆んど得られない。また0.10%を超えると溶接性を
低下させるので、添加量は0.003〜0.10%とすべき
である。
【0030】本発明においては前記のように、フェライ
ト+ベイナイト分率50%以上を要件とするもので、こ
のようなフェライト+ベイナイト分率を求める手法とし
てはそれなりに考えられるとしても、本発明でいうフェ
ライト+ベイナイト分率50%以上とは光学顕微鏡で観
察した100倍の写真を用いて、リニアルアナリシス法
により組織分率を測定して得られた結果によるものとす
る。そのときのフェライト+ベイナイト分率が50%以
上であることによって本発明の要件が満足されるもので
ある。
【0031】引張強度780MPa 以上で降伏比を85%
以下とすることにより特殊な合金元素を添加することな
しに高強度でしかも低降伏比の鋼材を提供し、加工工作
が容易で、且つ強度的に優れた鋼材製品を得しめる。
【0032】次に本発明では、製造法として温度範囲
T: (Ac1+Ac3)/2−20℃〜 (Ac1+Ac3)/2+50℃
からの焼入れ前組織を限定するもので、この限定理由に
ついて述べる。圧延ままや種々の熱処理によって前組織
にフェライトおよびベイナイトを出現させることにより
前記温度範囲Tに加熱したときにフェライト、オーステ
ナイトの2相分離が促進される。これはベイナイトがオ
ーステナイト核生成サイトである炭化物とフェライトか
らなっているためであって、温度範囲Tからの焼入れ、
焼戻し後の最終組織がフェライトおよびオーステナイト
から変態したマルテンサイトあるいはベイナイトとな
り、高強度および低降伏比が達成される。ところが、前
記焼入れ前組織がフェライト+ベイナイト分率50%以
上を満足していなければ、温度範囲Tに加熱したときに
充分な変態が起らず、最終組織が上記した高強度および
低降伏比を有効に達成する組織とならない。従って温度
範囲Tからの焼入れ前組織としては、フェライト+ベイ
ナイト分率を50%以上とすることが必要である。
【0033】又、焼入れの加熱温度範囲を、T: (Ac1+
Ac3)/2−20℃〜 (Ac1+Ac3)/2−50℃としたの
は、この温度範囲よりも低い温度から焼入れを行うと低
降伏比を得ることは可能であってても高強度を達成でき
ない。またこの温度範囲より高い温度から焼入れを行う
と高強度を達成することは可能であるが降伏比は85%
以上となり、本発明で目的とする低降伏比を得ることが
できない。従って焼入れ前の加熱温度範囲を、T: (Ac
1+Ac3)/2−20℃〜 (Ac1+Ac3)/2+50℃とするこ
とが必要である。
【0034】
【実施例】本発明による低降伏比高張力鋼の製造方法に
関する具体的な実施例について説明すると、次の表1に
は本発明者等の採用した供試鋼の化学成分を示すが、供
試鋼A〜Oは本発明の成分範囲からなる鋼であり、一方
P,QおよびRは比較鋼であって、板厚は何れも25mm
の一定とした。
【0035】
【表1】
【0036】前記表1に示した各供試鋼について、その
焼入前処理条件、フェライト+ベイナイト分率および機
械的性能を要約して示すと次の表2の如くであって、比
較材におけるA1,C1,J1およびO1は前記表1の
A,C,JおよびOと同じ成分の鋼である。
【0037】
【表2】
【0038】前記表2から明かなように、本発明法によ
って製造された鋼A〜Oは引張強度が780MPa 以上、
降伏比は82.4%以下であって、高強度、低降伏比が
達成されている。これに対し比較鋼A1,J1はその成
分としては本発明の規定範囲を満足するものの焼入れ温
度が本発明の規定温度範囲Tから外れており、又比較鋼
C1,O1は温度範囲Tからの焼入れ前組織が所定の組
織分率となっておらず、更に比較鋼P,QおよびR1,
R2は本発明の成分範囲から外れ、R2については温度
範囲Tからの焼入れ前組織も所定の組織分率となってお
らず、これらのものは何れも本発明で目標とするような
強度、降伏比を満足していない。
【0039】特にフェライト+ベイナイト分率を60%
程度以上とすることにより、TSが820MPa 以上で、
しかも降伏比82.5%以下を充分に達成しており、工業
的に頗る有意であることが確認された。
【0040】
【発明の効果】以上説明したような本発明によるとき
は、引張強度780MPa 以上、降伏比85%以下の低降
伏比高強度鋼板を得しめ、加工が容易で且つ高強度の鋼
材を提供し、又斯かる鋼材を複雑な熱処理をなし、ある
いは加熱温度や圧延仕上り温度を厳しく規定し、もしく
はCuなどの高価な合金元素の多量添加などの何れをも必
要としないで安定して製造せしめ、各種建築や土木分野
に広く提供し得るものであるから工業的にその効果の大
きい発明である。
フロントページの続き (72)発明者 石川 博 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 畠山 耕太郎 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 mass%で、 C :0.05〜0.20%, Si:0.05〜1.50%, Mn:0.
    50〜2.00%,P :0.015 %以下, S :0.015 %以
    下, Cr:0.05〜2.00%,Mo:0.05〜1.00%, V
    :0.01〜0.10%, B :0.0003〜0.0020% を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物から成り、フ
    ェライト+ベイナイト分率が50%以上の組織を有し、
    引張強度が780MPa 以上、降伏比が85%以下である
    ことを特徴とする低降伏比高張力鋼。
  2. 【請求項2】 mass%で、 C :0.05〜0.20%, Si:0.05〜1.50%, Mn:0.
    50〜2.00%,P :0.015 %以下, S :0.015 %以
    下, Cr:0.05〜2.00%,Mo:0.05〜1.00%, V
    :0.01〜0.10%, B :0.0003〜0.0020% を含有すると共に、 Cu:0.10〜0.70%, Ni:0.10〜2.00% の1種または2種を含有し、残部がFeおよび不可避的不
    純物から成り、フェライト+ベイナイト分率が50%以
    上の組織を有し、引張強度が780MPa 以上、降伏比が
    85%以下であることを特徴とする低降伏比高張力鋼。
  3. 【請求項3】 mass%で、 C :0.05〜0.20%, Si:0.05〜1.50%, Mn:0.
    50〜2.00%,P :0.015 %以下, S :0.015 %以
    下, Cr:0.05〜2.00%,Mo:0.05〜1.00%, V
    :0.01〜0.10%, B :0.0003〜0.0020% を含有すると共に、 Ti: 0.003〜0.10%, Nb: 0.005〜0.10% の1種または2種を含有し、残部がFeおよび不可避的不
    純物から成り、フェライト+ベイナイト分率が50%以
    上の組織を有し、引張強度が780MPa 以上、降伏比が
    85%以下であることを特徴とする低降伏比高張力鋼。
  4. 【請求項4】 mass%で、 C :0.05〜0.20%, Si:0.05〜1.50%, Mn:0.
    50〜2.00%,P :0.015 %以下, S :0.015 %以
    下, Cr:0.05〜2.00%,Mo:0.05〜1.00%, V
    :0.01〜0.10%, B :0.0003〜0.0020%,Cu:0.1
    0〜0.70%, Ni:0.10〜2.00% を含有すると共に、 Ti: 0.003〜0.10%, Nb: 0.005〜0.10% の1種または2種を含有し、残部がFeおよび不可避的不
    純物から成り、フェライト+ベイナイト分率が50%以
    上の組織を有し、引張強度が780MPa 以上、降伏比が
    85%以下であることを特徴とする低降伏比高張力鋼。
  5. 【請求項5】 mass%で、 C :0.05〜0.20%, Si:0.05〜1.50%, Mn:0.
    50〜2.00%,P :0.015 %以下, S :0.015 %以
    下, Cr:0.05〜2.00%,Mo:0.05〜1.00%, V
    :0.01〜0.10%, B :0.0003〜0.0020%,Ti: 0.
    003〜0.10%, Nb: 0.005〜0.10% を含有すると共に、 Cu:0.10〜0.70%, Ni:0.10〜2.00% の1種または2種を含有し、残部がFeおよび不可避的不
    純物から成り、フェライト+ベイナイト分率が50%以
    上の組織を有し、引張強度が780MPa 以上、降伏比が
    85%以下であることを特徴とする低降伏比高張力鋼。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか1つに記載の成分
    組成をもった鋼を圧延してからフェライト+ベイナイト
    分率が50%以上の組織とした後、温度範囲T:(Ac1+
    Ac3) /2−20℃〜(Ac1+ Ac3) /2+50℃の間に
    加熱し、焼入れを行い、その後Ac1 以下の温度で焼戻し
    を行うことを特徴とする低降伏比高張力鋼の製造方法。
JP23113591A 1991-08-20 1991-08-20 低降伏比高張力鋼およびその製造方法 Pending JPH0551694A (ja)

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