JPH0550856A - サンルーフ装置 - Google Patents

サンルーフ装置

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Publication number
JPH0550856A
JPH0550856A JP3233815A JP23381591A JPH0550856A JP H0550856 A JPH0550856 A JP H0550856A JP 3233815 A JP3233815 A JP 3233815A JP 23381591 A JP23381591 A JP 23381591A JP H0550856 A JPH0550856 A JP H0550856A
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JP
Japan
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guide
cam
guide rail
tilt
shoe
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Application number
JP3233815A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Imai
弘 今井
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Johnan Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Johnan Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チルトリンクを起伏するためのチルト用カム
及びフラップ用カムをリヤガイドとは別体にする。 【構成】 ガイドレール4のリヤガイド6の後方にチル
ト用カム8を設ける。ガイドレール4のリヤガイド6の
前方にチルト用カム8と連動するフラップ用カム9を設
ける。チルト用カム8をガイドレール4に沿って車体の
前後方向に移動することにより、フラップ用カム9がチ
ルト用カム8と共にガイドレール4に沿って車体の前後
方向に移動する。チルト用カム8あるいはフラップ用カ
ム9のいずれか一方がリヤガイド6に対して当接すると
同時に、フラップ用カム9あるいはチルト用カム8のい
ずれか他方がリヤガイド6に対して離間する。リヤガイ
ド6がチルト用カム8あるいはフラップ用カム9により
ガイドレール4に沿って車体の前後方向に移動し、スラ
イドパネル3の全閉時の空走距離をチルト用カム8とフ
ラップ用カム9との間の間隔に応じて自在に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のチルト及びイ
ンナースライドタイプのサンルーフ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、車体のルーフパネルに開口部を設
け、ルーフパネルの開口部にスライドパネルを配設する
と共に、ルーフパネルの開口部の両側に車体の前後方向
に沿って互いに平行なスライドパネルを案内するガイド
レールをそれぞれ配設し、スライドパネルの両側下部に
ガイドレールの長手方向に沿って互いに平行なリンクブ
ラケットをそれぞれ配設し、ガイドレールにリヤガイド
を移動自在に設け、リヤガイドとリンクブラケットとの
間にスライドパネルの後端を上下方向に移動するチルト
リンクを設け、リヤガイドにガイドレールと平行な長孔
を設け、チルトリンクの一端寄りをリヤガイドの長孔に
移動自在に係合し、チルトリンクの他端をリンクブラケ
ットの下部に回動自在に連結したチルト及びインナース
ライドタイプのサンルーフ装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のチル
ト及びインナースライドタイプのサンルーフ装置では、
リヤガイドにチルトリンクを起伏するためのチルト用の
カム面及びフラップ用のカム溝をそれぞれ形成していた
ので、リヤガイドの形状が複雑となり、リヤガイドの製
作が容易に行えず、スライドパネルがルーフパネルの開
口部を閉塞する全閉状態を維持する空走距離がリヤガイ
ドの長孔の長さにより決まってしまうので、リヤガイド
の長孔の長さの異なるものをスライドパネルの空走距離
に応じて多数用意しておく必要があり、スライドパネル
の全閉時の空走距離の設定が自在に行えなかった。
【0004】本発明の目的は、上述する問題点に対処し
て、スライドパネルがルーフパネルの開口部を閉塞する
全閉状態において、チルト用カムをガイドレールの長手
方向に沿って車体の前方に移動することにより、フラッ
プ用カムがチルト用カムと共にガイドレールの長手方向
に沿って車体の前方に移動し、チルト用カムの前端が案
内体の後端に当接すると同時に、フラップ用カムの後端
が案内体の前端に対して離間し、案内体がチルト用カム
によりガイドレールの長手方向に沿って車体の前方に移
動し、チルトリンクの第1の係合ピンがチルト用カムに
係合しながら従動し、チルトリンクの第2の係合ピンが
フラップ用カムより離脱し、チルトリンクをチルト用カ
ムの移動に伴って案内体に対して回動しながら起き上が
らせ、支持体の後端がチルトリンクの回動に伴ってガイ
ドレールに対して上方に移動し、スライドパネルの後端
が支持体と共に持ち上がり、スライドパネルをチルトリ
ンクによりガイドレールに対してチルトアップ状態と
し、しかも、チルト用カムをガイドレールの長手方向に
沿って車体の後方に移動すれば、フラップ用カムがチル
ト用カムと共にガイドレールの長手方向に沿って車体の
後方に移動し、フラップ用カムの後端が案内体の前端に
当接すると同時に、チルト用カムの前端が案内体の後端
に対して離間し、案内体がフラップ用カムによりガイド
レールの長手方向に沿って車体の後方に移動し、チルト
リンクの第2の係合ピンがフラップ用カムに係合しなが
ら従動し、チルトリンクの第1の係合ピンがチルト用カ
ムより離脱し、チルトリンクがフラップ用カムの移動に
伴って案内体に対して回動しながら伏せ倒れ、支持体の
後端がチルトリンクの回動に伴ってガイドレールに向っ
て下方に移動し、スライドパネルの後端を支持体と共に
ルーフパネルの開口部よりガイドレールに向って下降さ
せ、チルト用カム及びフラップ用カムを案内体とは別体
にし、従来のように案内体にチルト用のカム面及びフラ
ップ用のカム溝を形成する必要がなく、案内体,チルト
用カム及びフラップ用カムの形状が複雑とならず、案内
体,チルト用カム及びフラップ用カムの製作を容易に行
え、スライドパネルがルーフパネルの開口部を閉塞する
全閉状態を維持する空走距離が案内体の長孔の長さによ
り決まることがなく、チルト用カムとフラップ用カムと
の間の間隔を変えるのみで、案内体の長孔の長さの異な
るものをスライドパネルの空走距離に応じて多数用意し
ておく必要がなく、スライドパネルの全閉時の空走距離
をチルト用カムとフラップ用カムとの間の間隔に応じて
自在に設定することが可能なサンルーフ装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のサンルーフ装置
は、車体のルーフパネルに開口部を設け、前記ルーフパ
ネルの開口部にスライドパネルを配設すると共に、前記
ルーフパネルの開口部の両側に前記車体の前後方向に沿
って互いに平行な前記スライドパネルを案内するガイド
レールをそれぞれ配設し、前記スライドパネルの両側下
部に前記ガイドレールの長手方向に沿って互いに平行な
支持体をそれぞれ配設し、前記ガイドレールに案内体を
移動自在に設け、前記支持体と前記案内体との間に前記
スライドパネルの後端を上下方向に移動するチルトリン
クを設け、前記チルトリンクの一端寄りを前記案内体に
移動自在に係合し、前記チルトリンクの他端を前記支持
体の下部に回動自在に連結したサンルーフ装置におい
て、前記ガイドレールの案内体の後方にチルト用カムを
前記案内体に対して接離自在に設け、前記ガイドレール
の案内体の前方に前記チルト用カムと連動するフラップ
用カムを前記案内体に対して接離自在に設け、前記チル
トリンクの一端に前記チルト用カムに従動する第1の係
合ピンを設け、前記チルトリンクの中央付近に前記フラ
ップ用カムに従動する第2の係合ピンを設けたことを特
徴とする構成を有するものである。
【0006】
【作用】スライドパネルが車体のルーフパネルに設けた
開口部を閉塞する全閉状態の位置から、ルーフパネルの
開口部の両側に配設したガイドレールの案内体の後方に
設けたチルト用カムをガイドレールの長手方向に沿って
車体の前方に移動すると、ガイドレールの案内体の前方
に設けたフラップ用カムがチルト用カムと共にガイドレ
ールの長手方向に沿って車体の前方に移動し、チルト用
カムの前端が案内体の後端に当接すると同時に、フラッ
プ用カムの後端が案内体の前端に対して離間し、案内体
がチルト用カムによりガイドレールの長手方向に沿って
車体の前方に移動し、スライドパネルの両側下部に配設
した支持体と案内体との間のチルトリンクの一端に設け
た第1の係合ピンがチルト用カムに係合しながら従動
し、チルトリンクの中央付近に設けた第2の係合ピンが
フラップ用カムより離脱し、チルトリンクがチルト用カ
ムの移動に伴って案内体に対して回動しながら起き上が
り、支持体の後端がチルトリンクの回動に伴ってガイド
レールに対して上方に移動し、スライドパネルの後端が
支持体と共に持ち上がってチルトアップ状態となる。
【0007】また、チルト用カムをガイドレールの長手
方向に沿って車体の後方に移動すると、フラップ用カム
がチルト用カムと共にガイドレールの長手方向に沿って
車体の後方に移動し、フラップ用カムの後端が案内体の
前端に当接すると同時に、チルト用カムの前端が案内体
の後端に対して離間し、案内体がフラップ用カムにより
ガイドレールの長手方向に沿って車体の後方に移動し、
チルトリンクの第2の係合ピンがフラップ用カムに係合
しながら従動し、チルトリンクの第1の係合ピンがチル
ト用カムより離脱し、チルトリンクがフラップ用カムの
移動に伴って案内体に対して回動しながら伏せ倒れ、支
持体の後端がチルトリンクの回動に伴ってガイドレール
に向って下方に移動し、スライドパネルの後端が支持体
と共にルーフパネルの開口部よりガイドレールに向って
下降する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0009】図1において、1は車体のルーフパネルで
あり、ルーフパネル1には開口部2が設けられ、ルーフ
パネル1の開口部2にはスライドパネル3が配設される
と共に、ルーフパネル1の開口部2の両側には、図2に
示すように、車体の前後方向に沿って互いに平行なスラ
イドパネル3を案内するガイドレール4,4がそれぞれ
配設され、スライドパネル3の両側下部にはガイドレー
ル4の長手方向に沿って互いに平行な支持体となるリン
クブラケット5,5がそれぞれ配設され、ガイドレール
4の上部には案内体としてリヤガイド6が移動自在に設
けられ、リンクブラケット5とリヤガイド6との間には
スライドパネル3の後端を上下方向に移動するチルトリ
ンク7が設けられ、チルトリンク7の一端寄りがリヤガ
イド6に移動自在に係合され、チルトリンク7の他端が
リンクブラケット5の下部に回動自在に連結されてい
る。
【0010】ガイドレール4のリヤガイド6の後方に
は、図1に示すように、チルト用カム8がリヤガイド6
に対して接離自在に設けられると共に、ガイドレール4
のリヤガイド6の前方にはチルト用カム8と連動するフ
ラップ用カム9がリヤガイド6に対して接離自在に設け
られ、チルトリンク7の一端にはチルト用カム8に従動
する第1の係合ピン10が設けられ、チルトリンク7の
中央付近にはフラップ用カム9に従動する第2の係合ピ
ン11が設けられている。
【0011】ルーフパネル1の開口部2の内周縁には、
図1及び図2に示すように、下方に向って折曲した水切
片12が形成され、ルーフパネル1の開口部2の下方に
はフレーム(図示せず)が配設され、フレームの側枠の
上部にはルーフパネル1の開口部2の両側縁の下方にガ
イドレール4,4がそれぞれ設けられている。
【0012】リンクブラケット5の上部には、図1に示
すように、ルーフパネル1の開口部2に臨んでスライド
パネル3が配置され、スライドパネル3の全周には全閉
時の雨洩れを防止するためのウェザストリップ13が設
けられると共に、スライドパネル3の外周縁寄りの下部
には、図2に示すように、保持枠14が設けられてい
る。
【0013】スライドパネル3は透明または半透明のガ
ラス板あるいは合成樹脂板よりなり、ウェザストリップ
13は弾性材料よりなる。
【0014】ガイドレール4のフラップ用カム9の前方
には、図1に示すように、第1のフロントガイド15及
び第2のフロントガイド16がそれぞれ移動自在に配設
され、第1のフロントガイド15には揺動リンク17が
回動自在に設けられ、揺動リンク17の一端が第2のフ
ロントガイド16に移動自在に係合されると共に、揺動
リンク17の他端がリンクブラケット5の前端寄りの下
部に回動自在に連結されている。
【0015】ルーフパネル1の開口部2の後縁及びスラ
イドパネル3の後端の下部には、図1に示すように、ガ
イドレール4と交差する方向に排水樋としてリヤドレイ
ン18が配設されている。
【0016】ガイドレール4の底壁19の内側縁には、
図3に示すように、上方に向って側壁20が形成される
と共に、底壁19の中央には上方に向って仕切り壁21
が形成され、底壁19の外側縁には上方に向って立上り
壁22が形成され、側壁20及び仕切り壁21の内側に
はレール溝23及びレール溝24がそれぞれ形成されて
いる。
【0017】ガイドレール4の側壁20の外側には内方
に向って開口する案内溝25が形成されると共に、仕切
り壁21と立上り壁22との間には上方に向って開口す
る雨樋26が形成され、立上り壁22の外側には外方に
向って張出したブラケット27が形成されている。
【0018】ガイドレール4はアルミ合金製の引抜き型
材よりなる。
【0019】スライドパネル3の下方には、図2に示す
ように、光線を遮るための遮光パネルとなるサンシェー
ド28が配設され、サンシェード28の下部には取手
(図示せず)が設けられ、サンシェード28の両側縁が
ガイドレール4の案内溝25に摺動自在に嵌入されてい
る。
【0020】ガイドレール4の上部には、図1及び図4
に示すように、リヤシュー29が摺動自在に配設され、
リヤシュー29の上部には、図5に示すように、リヤガ
イド6が一体に立設され、リヤガイド6にはガイドレー
ル4と平行な長孔30が設けられ、リヤガイド6の前端
には前方に向って突出した当接片31が形成されると共
に、当接片31の先端には傾斜面32が形成され、リヤ
ガイド6の後端には後方に向って突出した係合片33が
形成され、リヤガイド6の後端寄りの上縁及び係合片3
3の上縁にはチルトリンク7を起伏するためのカム面3
4が形成されている。
【0021】リヤガイド6とリヤシュー29とはダイカ
ストまたは合成樹脂により一体成形されている。
【0022】ガイドレール4のリヤシュー29の後方に
は、図1及び図4に示すように、駆動シュー35が摺動
自在に配設され、駆動シュー35の上部には、図5に示
すように、チルト用カム8が一体に立設され、チルト用
カム8にはチルトリンク7を起伏するためのカム面36
が形成されると共に、チルト用カム8の前端には前方に
向って開口する凹溝37が形成されている。
【0023】チルト用カム8と駆動シュー35とは合成
樹脂により一体成形されている。
【0024】ガイドレール4のリヤシュー29の前方に
は、図4に示すように、従動シュー38が摺動自在に配
設され、従動シュー38の中央には、図5に示すよう
に、嵌合孔39が設けられ、従動シュー38の前縁寄り
及び後縁寄りには通孔40,40がそれぞれ設けられて
いる。
【0025】従動シュー38の上部には、図4に示すよ
うに、フラップ用カム9が立設され、フラップ用カム9
には、図5に示すように、チルトリンク7を起伏するた
めのカム溝41が形成されると共に、カム溝41には後
方に向って開口するガイドレール4と平行な直線部42
が形成され、カム溝41の直線部42の内端には斜め下
方に向って傾斜部43が形成され、フラップ用カム9の
後端寄りのカム溝41の直線部42の上部にはリヤガイ
ド6の当接片31の傾斜面32と平行な傾斜面44が形
成され、フラップ用カム9の下面には下方に向って突出
した凸部45が形成されている。
【0026】従動シュー38の嵌合孔39にはフラップ
用カム9の凸部45が嵌入され、従動シュー38の通孔
40,40には下方よりネジ(図示せず)が挿通され、
ネジの先端をフラップ用カム9に螺着することにより、
フラップ用カム9は従動シュー38の上部に固定されて
いる。
【0027】フラップ用カム9は板金プレス加工により
成形され、従動シュー38は合成樹脂により成形されて
いる。
【0028】チルト用カム8の凹溝37にリヤガイド6
の係合片33が入込むことにより、リヤガイド6のカム
面34とチルト用カム8のカム面36とが連続状態とさ
れると共に、フラップ用カム9のカム溝41の直線部4
2が斜め上方に向って開口されるようになっている。
【0029】ガイドレール4のレール溝23及びレール
溝24には、図6に示すように、リヤシュー29の内側
縁寄り及び外側縁寄りがそれぞれ嵌入され、リヤシュー
29はガイドレール4のレール溝23,24に沿って摺
動され、リヤガイド6はリヤシュー29と共にガイドレ
ール4の長手方向に沿って移動されるようになってい
る。
【0030】リヤガイド6の両側には、図6に示すよう
に、チルトリンク7がそれぞれ配置され、チルトリンク
7の一端寄りには支持ピン46がカシメ止めにより固定
され、リヤガイド6の長孔30には、図4に示すよう
に、チルトリンク7の一端寄りが支持ピン46を介して
移動自在に支持され、支持ピン46はリヤガイド6の長
孔30に摺動自在に係合されている。
【0031】ガイドレール4のレール溝23及びレール
溝24には、図7に示すように、駆動シュー35の内側
縁寄り及び外側縁寄りがそれぞれ嵌入され、駆動シュー
35はガイドレール4のレール溝23,24に沿って摺
動され、チルト用カム8は駆動シュー35と共にガイド
レール4の長手方向に沿って移動されるようになってい
る。
【0032】チルトリンク7の一端には、図7に示すよ
うに、第1の係合ピン10がカシメ止めにより固定さ
れ、第1の係合ピン10は、図4に示すように、リヤガ
イド6の係合片33の上縁のカム面34に摺動自在に係
合され、チルトリンク7の一端は第1の係合ピン10を
介してリヤガイド6のカム面34及びチルト用カム8の
カム面36に係合しながら従動されるようになってい
る。
【0033】ガイドレール4のレール溝23及びレール
溝24には、図8に示すように、従動シュー38の内側
縁寄り及び外側縁寄りがそれぞれ嵌入され、従動シュー
38はガイドレール4のレール溝23,24に沿って摺
動され、フラップ用カム9は従動シュー38と共にガイ
ドレール4の長手方向に沿って移動されるようになって
いる。
【0034】チルトリンク7の長手方向中央付近には、
図8に示すように、第2の係合ピン11がカシメ止めに
より固定され、第2の係合ピン11は、図4に示すよう
に、フラップ用カム9のカム溝41に摺動自在に係合さ
れ、チルトリンク7の長手方向中央付近は第2の係合ピ
ン11を介してフラップ用カム9のカム溝41に係合し
ながら従動されるようになっている。
【0035】リンクブラケット5の長手方向中央付近の
下部には、図1及び図4に示すように、ブラケット47
が配設され、ブラケット47には、図9に示すように、
支持ピン48が回動自在に支持されると共に、支持ピン
48にはブラケット47の両側にチルトリンク7の他端
が支持され、支持ピン48はチルトリンク7の他端にカ
シメ止めにより固定されている。
【0036】ガイドレール4の従動シュー38の前方に
は、図1に示すように、第1のフロントシュー49が摺
動自在に配設され、第1のフロントシュー49の上部に
は、図10に示すように、第1のフロントガイド15が
立設され、第1のフロントガイド15には支持ピン50
が回動自在に支持されると共に、支持ピン50には、図
11に示すように、第1のフロントガイド15の両側に
揺動リンク17の長手方向中央付近が支持され、支持ピ
ン50は揺動リンク17の長手方向中央付近にカシメ止
めにより固定されている。
【0037】ガイドレール4のレール溝23及びレール
溝24には、図11に示すように、第1のフロントシュ
ー49の内側縁寄り及び外側縁寄りがそれぞれ嵌入さ
れ、第1のフロントシュー49はガイドレール4のレー
ル溝23,24に沿って摺動され、第1のフロントガイ
ド15は第1のフロントシュー49と共にガイドレール
4の長手方向に沿って移動されるようになっている。
【0038】ガイドレール4の第1のフロントシュー4
9の後方には、図1に示すように、第2のフロントシュ
ー51が摺動自在に配設され、第2のフロントシュー5
1の上部には、図10に示すように、第2のフロントガ
イド16が立設され、第2のフロントガイド16には誘
導孔52が設けられ、誘導孔52にはガイドレール4と
平行な直線部53が形成されると共に、誘導孔52の前
方には直線部53に続いて傾斜部54が形成されてい
る。
【0039】ガイドレール4のレール溝23及びレール
溝24には、図12に示すように、第2のフロントシュ
ー51の内側縁寄り及び外側縁寄りがそれぞれ嵌入さ
れ、第2のフロントシュー51はガイドレール4のレー
ル溝23,24に沿って摺動され、第2のフロントガイ
ド16は第2のフロントシュー51と共にガイドレール
4の長手方向に沿って移動されるようになっている。
【0040】第2のフロントガイド16の両側には、図
12に示すように、揺動リンク17の一端寄りがそれぞ
れ配置され、揺動リンク17の一端には支持ピン55が
カシメ止めにより固定され、第2のフロントガイド16
の誘導孔52には、図10に示すように、揺動リンク1
7の一端が支持ピン55を介して移動自在に支持され、
支持ピン55は第2のフロントガイド16の誘導孔52
に摺動自在に係合されている。
【0041】リンクブラケット5の前端寄りの下部に
は、図10に示すように、ブラケット56が配設され、
ブラケット56には、図13に示すように、支持ピン5
7が回動自在に支持されると共に、支持ピン57にはブ
ラケット56の両側に揺動リンク17の他端が支持さ
れ、支持ピン57は揺動リンク17の他端にカシメ止め
により固定されている。
【0042】ガイドレール4のレール溝24の前部に
は、図10に示すように、スライドパネル3の車体の前
方への移動を阻止するストッパ58が配設され、ストッ
パ58にはガイドレール4のレール溝24に続いて揺動
リンク17の他端寄りを車体の前後方向に向って案内す
るガイド溝59が形成されると共に、ストッパ58の端
部にはガイド溝59に続いて揺動リンク17の他端寄り
を上下方向に向って案内する誘導部60が形成されてい
る。
【0043】ブラケット56の外側に位置する揺動リン
ク17の他端寄りには、図10及び図13に示すよう
に、外方に向って突出した係合ピン61がカシメ止めに
より固定され、ストッパ58の誘導部60には揺動リン
ク17の他端寄りの係合ピン61が嵌入され、揺動リン
ク17の他端寄りが係合ピン61を介してストッパ58
に支持され、係合ピン61はストッパ58のガイド溝5
9及びガイドレール4のレール溝24に沿って摺動され
るようになっている。
【0044】ガイドレール4の駆動シュー35の後方に
は、図4に示すように、ドレインシュー62が摺動自在
に配設され、ドレインシュー62の上部には、図14に
示すように、ブラケット63が立設され、ブラケット6
3の上部にはリヤドレイン18が設けられ、リヤドレイ
ン18の両端がガイドレール4,4の雨樋26,26に
それぞれ連絡されている。
【0045】ガイドレール4のレール溝23及びレール
溝24には、図14に示すように、ドレインシュー62
の内側縁寄り及び外側縁寄りがそれぞれ嵌入され、ドレ
インシュー62はガイドレール4のレール溝23,24
に沿って摺動され、ブラケット63はドレインシュー6
2と共にガイドレール4の長手方向に沿って移動される
ようになっている。
【0046】ガイドレール4の側壁20と仕切り壁21
との間の底壁19の後端寄りの上部にはドレインシュー
62の車体の後方への移動を阻止するストッパ(図示せ
ず)が配設されている。
【0047】ルーフパネル1の車体の後方寄りの下部に
は、図1に示すように、スライドパネル3及びサンシェ
ード28を収納する収納部64が形成されている。
【0048】リヤシュー29の内側縁寄りには、図5及
び図6に示すように、駆動ケーブル(図示せず)のワイ
ヤ65が挿通されると共に、リヤシュー29の外側縁寄
りにはロッド66が挿通されている。
【0049】駆動シュー35の内側縁寄りには、図5及
び図7に示すように、駆動ケーブルのワイヤ65が挿通
されると共に、駆動シュー35の外側縁寄りにはロッド
66が挿通され、ワイヤ65の駆動シュー35の前縁に
相当する外周には係止パイプ67が固定され、ワイヤ6
5の駆動シュー35の後縁に相当する外周には係止パイ
プ68が固定されている。
【0050】駆動シュー35は駆動ケーブルのワイヤ6
5に対して係止パイプ67及び係止パイプ68により係
止され、係止パイプ67及び係止パイプ68はガイドレ
ール4のレール溝23にそれぞれ摺動自在に嵌入され、
駆動シュー35は駆動ケーブルのワイヤ65を介してガ
イドレール4の長手方向に沿って摺動されるようになっ
ている。
【0051】従動シュー38の内側縁寄りには、図5及
び図8に示すように、駆動ケーブルのワイヤ65が挿通
されると共に、従動シュー38の外側縁寄りにはロッド
66が挿通され、ワイヤ65の従動シュー38の前縁に
相当する外周には係止パイプ69が固定され、ワイヤ6
5の従動シュー38の後縁に相当する外周には係止パイ
プ70が固定されている。
【0052】従動シュー38は駆動ケーブルのワイヤ6
5に対して係止パイプ69及び係止パイプ70により係
止され、係止パイプ69及び係止パイプ70はガイドレ
ール4のレール溝23にそれぞれ摺動自在に嵌入され、
従動シュー38は駆動ケーブルのワイヤ65を介して駆
動シュー35と共にガイドレール4の長手方向に沿って
摺動されるようになっている。
【0053】第2のフロントシュー51の内側縁寄りに
は、図12に示すように、駆動ケーブルのワイヤ65の
一端寄りが挿通されると共に、第2のフロントシュー5
1の外側縁寄りにはロッド66が挿通され、ワイヤ65
の第2のフロントシュー51の前縁に相当する一端には
係止キャップ(図示せず)が固定され、ワイヤ65の第
2のフロントシュー51の後縁に相当する一端寄りの外
周には係止パイプ(図示せず)が固定されている。
【0054】第2のフロントシュー51は駆動ケーブル
のワイヤ65に対して係止キャップ及び係止パイプによ
り係止され、係止キャップ及び係止パイプはガイドレー
ル4のレール溝23にそれぞれ摺動自在に嵌入され、第
2のフロントシュー51は駆動ケーブルのワイヤ65を
介して従動シュー38と共にガイドレール4の長手方向
に沿って摺動されると共に、第1のフロントシュー49
は揺動リンク17を介して第2のフロントシュー51と
共にガイドレール4の長手方向に沿って摺動されるよう
になっている。
【0055】ドレインシュー62の内側縁寄りには、図
14に示すように、駆動ケーブルのワイヤ65が挿通さ
れ、ワイヤ65の他端には係止キャップ(図示せず)が
固定され、ワイヤ65のドレインシュー62の後縁とワ
イヤ65の他端に固定した係止キャップとの間の外周に
は螺旋条(図示せず)が固着されている。
【0056】第1のフロントシュー49の外側縁寄りに
は、図11に示すように、ロッド66の一端寄りが圧入
されると共に、ドレインシュー62の外側縁寄りには、
図14に示すように、ロッド66の他端寄りが圧入さ
れ、ドレインシュー62はロッド66を介して第1のフ
ロントシュー49と共にガイドレール4の長手方向に沿
って摺動されるようになっている。
【0057】ルーフパネル1の開口部2の下方に配設し
たフレームの後枠にはブラケット(図示せず)が設けら
れると共に、ブラケットには駆動シュー35をガイドレ
ール4のレール溝23,24に沿って車体の前後方向に
摺動する駆動手段となるモータ(図示せず)が設けら
れ、フレームの後枠の中央付近には駆動ケーブルのワイ
ヤ65に固着した螺旋条と噛合うギア(図示せず)が回
動自在に設けられ、モータはギアに連絡されている。
【0058】図1においては、チルトリンク7の一端に
固定した第1の係合ピン10が、図4に示すように、リ
ヤガイド6の係合片33の上縁のカム面34に位置され
ると共に、チルトリンク7の一端寄りに固定した支持ピ
ン46がリヤガイド6の長孔30の中央に位置され、チ
ルトリンク7の長手方向中央付近に固定した第2の係合
ピン11がフラップ用カム9のカム溝41の直線部42
に位置され、リヤガイド6の当接片31の先端がフラッ
プ用カム9のカム溝41の直線部42に僅かに入込み、
リヤガイド6の当接片31の傾斜面32とフラップ用カ
ム9の傾斜面44との間にフラップ用カム9のカム溝4
1の直線部42に続いて斜め上方に開口する第2の係合
ピン11の直径よりも小さな隙間が形成され、第2の係
合ピン11にリヤガイド6の当接片31の先端が当接さ
れ、第2の係合ピン11のフラップ用カム9のカム溝4
1の直線部42に対する移動がリヤガイド6の当接片3
1により阻止されている。
【0059】また、揺動リンク17の一端に固定した支
持ピン55が、図10に示すように、第2のフロントガ
イド16の誘導孔52の直線部53の傾斜部54寄りに
位置され、揺動リンク17の他端寄りに固定した係合ピ
ン61がストッパ58の誘導部60の上方に嵌合され、
リヤドレイン18がルーフパネル1の開口部2の後縁及
びスライドパネル3の後端の下方に位置され、スライド
パネル3がルーフパネル1の開口部2を閉塞する全閉状
態となり、スライドパネル3の外周縁のウェザストリッ
プ13がルーフパネル1の開口部2の周縁の水切片12
に圧接して車室内と外部との密閉遮断を行うようになっ
ている。
【0060】次に、この実施例の作用について説明す
る。
【0061】[スライドパネル3のチルトアップ]スラ
イドパネル3が図1に示すルーフパネル1の開口部2を
閉塞する全閉状態の位置から、スライドパネル3を移動
するモータを駆動し、駆動ケーブルをモータの駆動によ
り押すように移動すると、駆動シュー35が駆動ケーブ
ルによりガイドレール4のレール溝23及びレール溝2
4に沿って車体の前方に摺動し、チルト用カム8が駆動
シュー35と共にガイドレール4の長手方向に沿って車
体の前方に移動する。
【0062】駆動シュー35の駆動ケーブルによるガイ
ドレール4に対する車体の前方への摺動により、従動シ
ュー38が駆動ケーブルのワイヤ65を介して駆動シュ
ー35と共にガイドレール4のレール溝23及びレール
溝24に沿って車体の前方に摺動し、フラップ用カム9
が従動シュー38と共にガイドレール4の長手方向に沿
って車体の前方に移動する。
【0063】チルト用カム8のガイドレール4に対する
車体の前方への移動により、チルト用カム8の前端がリ
ヤガイド6の後端に当接すると共に、リヤガイド6の係
合片33がチルト用カム8の凹溝37に入込み、図15
に示すように、チルト用カム8のカム面36がリヤガイ
ド6のカム面34に対して連続した状態となり、リヤガ
イド6がチルト用カム8と共にガイドレール4の長手方
向に沿って車体の前方に移動し、リヤシュー29がリヤ
ガイド6と共にガイドレール4のレール溝23及びレー
ル溝24に沿って車体の前方に摺動する。
【0064】フラップ用カム9のガイドレール4に対す
る車体の前方への移動により、フラップ用カム9の後端
がリヤガイド6の当接片31の先端に相当する位置まで
車体の前方に向って移動し、フラップ用カム9の傾斜面
44がリヤガイド6の当接片31の傾斜面32に対して
車体の前方に離間し、図15に示すように、リヤガイド
6の当接片31の傾斜面32とフラップ用カム9の傾斜
面44との間の隙間がフラップ用カム9のカム溝41の
直線部42に続いて斜め上方に開口した状態となる。
【0065】従動シュー38の駆動ケーブルによるガイ
ドレール4に対する車体の前方への摺動により、第2の
フロントシュー51が駆動ケーブルのワイヤ65を介し
て従動シュー38と共にガイドレール4のレール溝23
及びレール溝24に沿って車体の前方に摺動し、第2の
フロントガイド16が第2のフロントシュー51と共に
ガイドレール4の長手方向に沿って車体の前方に移動す
ると同時に、第2のフロントガイド16の誘導孔52の
直線部53が揺動リンク17の支持ピン55に係合しな
がら車体の前方に向って摺動し、図15に示すように、
揺動リンク17の支持ピン55が第2のフロントガイド
16の誘導孔52の一端に位置し、第1のフロントシュ
ー49はスライドパネル3のルーフパネル1の開口部2
に対する全閉状態の時と同位置のままでガイドレール4
に対して車体の前方に向って摺動しない。
【0066】リヤガイド6のチルト用カム8によるガイ
ドレール4に対する車体の前方への移動により、リヤガ
イド6の長孔30がチルトリンク7の支持ピン46に係
合しながら車体の前方に向って摺動し、リヤガイド6の
長孔30の一端がチルトリンク7の支持ピン46をガイ
ドレール4の長手方向に沿って車体の前方に移動し、チ
ルトリンク7の第1の係合ピン10がリヤガイド6のカ
ム面34よりチルト用カム8のカム面36に係合しなが
ら下方に向って従動すると同時に、チルトリンク7の第
2の係合ピン11がフラップ用カム9のカム溝41の直
線部42よりリヤガイド6の当接片31の傾斜面32と
フラップ用カム9の傾斜面44との間の隙間を通って上
方に移動し、チルトリンク7が支持ピン46を支点とし
てリヤガイド6に対して時計方向に回動し、図15に示
すように、チルトリンク7の第1の係合ピン10はチル
ト用カム8のカム面36の下方に位置すると共に、チル
トリンク7の第2の係合ピン11はリヤガイド6の当接
片31の傾斜面32とフラップ用カム9の傾斜面44と
の間の隙間の上方に位置する。
【0067】チルトリンク7のチルト用カム8のカム面
36によるリヤガイド6に対する回動により、チルトリ
ンク7の他端の支持ピン48がブラケット47を上方に
向って移動すると同時に、リンクブラケット5の後端が
ブラケット47と共にチルトリンク7によりガイドレー
ル4に対して上方に向って移動し、リンクブラケット5
が揺動リンク17の他端の支持ピン57を支点として図
1の反時計方向に回動し、図15に示すように、リンク
ブラケット5がガイドレール4に対して傾斜する。
【0068】リンクブラケット5のガイドレール4に対
する傾斜により、図15に示すように、スライドパネル
3の後端がリンクブラケット5と共にガイドレール4に
対して上方に持ち上がり、スライドパネル3がチルトリ
ンク7によりルーフパネル1の開口部2に対してチルト
アップ状態となり、ルーフパネル1の開口部2が車体の
後方に向って開口する。
【0069】[スライドパネル3のチルトダウン]スラ
イドパネル3が図15に示すルーフパネル1の開口部2
を車体の後方に向って開口するチルトアップ状態の位置
から、駆動ケーブルをモータの駆動により引くように移
動すると、駆動シュー35が駆動ケーブルによりガイド
レール4のレール溝23及びレール溝24に沿って車体
の後方に摺動し、チルト用カム8が駆動シュー35と共
にガイドレール4の長手方向に沿って車体の後方に移動
し、チルト用カム8の前端がリヤガイド6の後端より係
合片33の先端に相当する位置まで車体の後方に向って
移動し、リヤガイド6の係合片33がチルト用カム8の
凹溝37より抜け外れ、図1に示すように、チルト用カ
ム8のカム面36がリヤガイド6のカム面34に対して
不連続状態となる。
【0070】駆動シュー35の駆動ケーブルによるガイ
ドレール4に対する車体の後方への摺動により、従動シ
ュー38が駆動ケーブルのワイヤ65を介して駆動シュ
ー35と共にガイドレール4のレール溝23及びレール
溝24に沿って車体の後方に摺動し、フラップ用カム9
が従動シュー38と共にガイドレール4の長手方向に沿
って車体の後方に移動する。
【0071】フラップ用カム9のガイドレール4に対す
る車体の後方への移動により、図1に示すように、リヤ
ガイド6の当接片31の先端がフラップ用カム9のカム
溝41の直線部42に僅かに入込み、フラップ用カム9
の傾斜面44がリヤガイド6の当接片31の傾斜面32
に近づき、リヤガイド6がフラップ用カム9と共にガイ
ドレール4の長手方向に沿って車体の後方に移動し、リ
ヤシュー29がリヤガイド6と共にガイドレール4のレ
ール溝23及びレール溝24に沿って車体の後方に摺動
する。
【0072】従動シュー38の駆動ケーブルによるガイ
ドレール4に対する車体の後方への摺動により、第2の
フロントシュー51が駆動ケーブルのワイヤ65を介し
て従動シュー38と共にガイドレール4のレール溝23
及びレール溝24に沿って車体の後方に摺動し、第2の
フロントガイド16が第2のフロントシュー51と共に
ガイドレール4の長手方向に沿って車体の後方に移動す
ると同時に、第2のフロントガイド16の誘導孔52の
直線部53が揺動リンク17の支持ピン55に係合しな
がら車体の後方に向って摺動し、図1に示すように、揺
動リンク17の支持ピン55が第2のフロントガイド1
6の誘導孔52の直線部53の傾斜部54寄りに位置
し、第1のフロントシュー49はスライドパネル3がル
ーフパネル1の開口部2を車体の後方に向って開口する
チルトアップ状態の時と同位置のままでガイドレール4
に対して車体の後方に向って摺動しない。
【0073】リヤガイド6のフラップ用カム9によるガ
イドレール4に対する車体の後方への移動により、リヤ
ガイド6の長孔30がチルトリンク7の支持ピン46に
係合しながら車体の後方に向って摺動し、チルトリンク
7の第1の係合ピン10がチルト用カム8のカム面36
に係合しながらリヤガイド6のカム面34に向って上方
に従動すると同時に、チルトリンク7の第2の係合ピン
11がリヤガイド6の当接片31の傾斜面32とフラッ
プ用カム9の傾斜面44との間の隙間を通ってフラップ
用カム9のカム溝41の直線部42に向って下方に移動
し、チルトリンク7が支持ピン46を支点としてリヤガ
イド6に対して図15の反時計方向に回動し、図1に示
すように、チルトリンク7の第1の係合ピン10はリヤ
ガイド6の係合片33の上縁のカム面34に位置すると
共に、チルトリンク7の支持ピン46はリヤガイド6の
長孔30の中央に位置し、チルトリンク7の第2の係合
ピン11はフラップ用カム9のカム溝41の直線部42
に位置する。
【0074】チルトリンク7のチルト用カム8のカム面
36によるリヤガイド6に対する回動により、チルトリ
ンク7の他端の支持ピン48がブラケット47をガイド
レール4に向って下方に移動すると同時に、リンクブラ
ケット5の後端がブラケット47と共にチルトリンク7
によりガイドレール4に向って下方に移動し、リンクブ
ラケット5が揺動リンク17の他端の支持ピン57を支
点として図15の時計方向に回動する。
【0075】リンクブラケット5の後端のチルトリンク
7による下方への移動により、スライドパネル3の後端
がリンクブラケット5と共にガイドレール4に向って下
方に移動し、スライドパネル3のウェザストリップ13
がルーフパネル1の開口部2の水切片12に圧接し、図
1に示すように、スライドパネル3がルーフパネル1の
開口部2を閉塞する全閉状態となる。
【0076】[スライドパネル3の下降]スライドパネ
ル3が図1に示すルーフパネル1の開口部2を閉塞する
全閉状態の位置から、駆動ケーブルをモータの駆動によ
り引くように移動すると、駆動シュー35が駆動ケーブ
ルによりガイドレール4のレール溝23及びレール溝2
4に沿って車体の後方に摺動し、チルト用カム8が駆動
シュー35と共にガイドレール4の長手方向に沿って車
体の後方に移動し、図16に示すように、チルト用カム
8の前端がリヤガイド6の係合片33の先端より車体の
後方に向って離間する。
【0077】駆動シュー35の駆動ケーブルによるガイ
ドレール4に対する車体の後方への摺動により、従動シ
ュー38が駆動ケーブルのワイヤ65を介して駆動シュ
ー35と共にガイドレール4のレール溝23及びレール
溝24に沿って車体の後方に摺動し、フラップ用カム9
が従動シュー38と共にガイドレール4の長手方向に沿
って車体の後方に移動する。
【0078】フラップ用カム9のガイドレール4に対す
る車体の後方への移動により、図16に示すように、リ
ヤガイド6の当接片31がフラップ用カム9のカム溝4
1の直線部42に入込み、フラップ用カム9の後端がリ
ヤガイド6の前端に当接し、フラップ用カム9の傾斜面
44がリヤガイド6の当接片31の傾斜面32に当接
し、リヤガイド6がフラップ用カム9と共にガイドレー
ル4の長手方向に沿って車体の後方に移動し、リヤシュ
ー29がリヤガイド6と共にガイドレール4のレール溝
23及びレール溝24に沿って車体の後方に摺動する。
【0079】従動シュー38の駆動ケーブルによるガイ
ドレール4に対する車体の後方への摺動により、第2の
フロントシュー51が駆動ケーブルのワイヤ65を介し
て従動シュー38と共にガイドレール4のレール溝23
及びレール溝24に沿って車体の後方に摺動し、第2の
フロントガイド16が第2のフロントシュー51と共に
ガイドレール4の長手方向に沿って車体の後方に移動す
ると同時に、揺動リンク17の支持ピン55が第2のフ
ロントガイド16の誘導孔52の傾斜部54に係合しな
がら上方に向って摺動し、揺動リンク17が支持ピン5
0を支点として第1のフロントガイド15に対して図1
の反時計方向に回動し、第1のフロントシュー49が揺
動リンク17の回動に伴って第1のフロントガイド15
と共にガイドレール4のレール溝23及びレール溝24
に沿って車体の後方に僅かに摺動し、図16に示すよう
に、揺動リンク17の支持ピン55は第2のフロントガ
イド16の誘導孔52の他端に位置する。
【0080】揺動リンク17の第2のフロントガイド1
6の誘導孔52の傾斜部54による第1のフロントガイ
ド15に対する回動により、揺動リンク17の係合ピン
61がストッパ58の誘導部60に係合しながらガイド
溝59に向って下方に摺動し、揺動リンク17の支持ピ
ン57がブラケット56をガイドレール4に向って下方
に移動すると同時に、リンクブラケット5の前端がブラ
ケット56と共にガイドレール4に向って下方に移動
し、図16に示すように、揺動リンク17の係合ピン6
1はストッパ58の誘導部60の下方に位置する。
【0081】第1のフロントシュー49のガイドレール
4に対する車体の後方への摺動により、ドレインシュー
62がロッド66を介して第1のフロントシュー49と
共にガイドレール4のレール溝23及びレール溝24に
沿って車体の後方に摺動し、ブラケット63がドレイン
シュー62と共にガイドレール4の長手方向に沿って車
体の後方に移動し、図16に示すように、リヤドレイン
18がブラケット63と共にガイドレール4の上部をル
ーフパネル1の収納部64に向って第1のフロントシュ
ー49の移動量に相当する距離だけ後退する。
【0082】リヤガイド6のフラップ用カム9によるガ
イドレール4に対する車体の後方への移動により、リヤ
ガイド6の長孔30がチルトリンク7の支持ピン46に
係合しながら車体の後方に向って摺動し、チルトリンク
7の第1の係合ピン10がリヤガイド6の係合片33の
上縁よりカム面34に係合しながら上方に向って従動す
ると同時に、チルトリンク7の第2の係合ピン11がフ
ラップ用カム9のカム溝41の直線部42より傾斜部4
3に係合しながら下方に向って従動し、チルトリンク7
が支持ピン46を支点としてリヤガイド6に対して図1
の反時計方向に回動し、図16に示すように、チルトリ
ンク7はガイドレール4と略平行な状態となり、チルト
リンク7の第1の係合ピン10はリヤガイド6の後端寄
りの上縁のカム面34に位置すると共に、チルトリンク
7の支持ピン46はリヤガイド6の長孔30の他端に位
置し、チルトリンク7の第2の係合ピン11はフラップ
用カム9のカム溝41の傾斜部43の下方に位置する。
【0083】チルトリンク7のリヤガイド6のカム面3
4及びフラップ用カム9のカム溝41の傾斜部43によ
るリヤガイド6に対する回動により、チルトリンク7の
他端の支持ピン48がブラケット47をガイドレール4
に向って下方に移動すると同時に、リンクブラケット5
の後端がブラケット47と共にチルトリンク7によりガ
イドレール4に向って下方に移動する。
【0084】リンクブラケット5の前端及び後端の下方
への移動により、図16に示すように、スライドパネル
3がリンクブラケット5と共にルーフパネル1の開口部
2よりガイドレール4に向って下降する。
【0085】[スライドパネル3の後退]スライドパネ
ル3が図16に示すルーフパネル1の開口部2よりガイ
ドレール4に向って下降した状態の位置から、駆動ケー
ブルをモータの駆動により引くように移動すると、駆動
シュー35が駆動ケーブルによりガイドレール4のレー
ル溝23及びレール溝24に沿って車体の後方に摺動
し、チルト用カム8が駆動シュー35と共にガイドレー
ル4の長手方向に沿って車体の後方に移動する。
【0086】駆動シュー35の駆動ケーブルによるガイ
ドレール4に対する車体の後方への摺動により、従動シ
ュー38が駆動ケーブルのワイヤ65を介して駆動シュ
ー35と共にガイドレール4のレール溝23及びレール
溝24に沿って車体の後方に摺動し、フラップ用カム9
が従動シュー38と共にガイドレール4の長手方向に沿
って車体の後方に移動する。
【0087】フラップ用カム9のガイドレール4に対す
る車体の後方への移動により、図16に示すように、リ
ヤガイド6がフラップ用カム9と共にガイドレール4の
長手方向に沿って車体の後方に移動し、リヤシュー29
がリヤガイド6と共にガイドレール4のレール溝23及
びレール溝24に沿って車体の後方に摺動する。
【0088】従動シュー38の駆動ケーブルによるガイ
ドレール4に対する車体の後方への摺動により、第2の
フロントシュー51が駆動ケーブルのワイヤ65を介し
て従動シュー38と共にガイドレール4のレール溝23
及びレール溝24に沿って車体の後方に摺動し、第2の
フロントガイド16が第2のフロントシュー51と共に
ガイドレール4の長手方向に沿って車体の後方に移動す
ると同時に、第1のフロントガイド15が揺動リンク1
7の支持ピン50を介して第2のフロントガイド16と
共にガイドレール4の長手方向に沿って車体の後方に移
動し、第1のフロントシュー49が第1のフロントガイ
ド15と共にガイドレール4のレール溝23及びレール
溝24に沿って車体の後方に摺動する。
【0089】第1のフロントシュー49のガイドレール
4に対する車体の後方への摺動により、ドレインシュー
62がロッド66を介して第1のフロントシュー49と
共にガイドレール4のレール溝23及びレール溝24に
沿って車体の後方に摺動し、ブラケット63がドレイン
シュー62と共にガイドレール4の長手方向に沿って車
体の後方に移動すると同時に、図17に示すように、リ
ヤドレイン18がブラケット63と共にガイドレール4
の上部をルーフパネル1の収納部64に向って後退し、
リヤドレイン18をルーフパネル1の収納部64に収納
する。
【0090】ドレインシュー62のガイドレール4に対
する車体の後方への摺動により、ドレインシュー62の
後縁がガイドレール4の底壁19の後端寄りの上部に設
けたストッパに当接し、ストッパがドレインシュー62
のガイドレール4のレール溝23及びレール溝24に対
する車体の後方への摺動を阻止する。
【0091】第1のフロントガイド15のガイドレール
4に対する車体の後方への移動により、図17に示すよ
うに、揺動リンク17の係合ピン61がストッパ58の
ガイド溝59を通ってガイドレール4のレール溝24に
係合しながら車体の後方に向って摺動し、ブラケット5
6が揺動リンク17の支持ピン57を介して第1のフロ
ントガイド15と共にガイドレール4の長手方向に沿っ
て車体の後方に移動する。
【0092】リヤガイド6のフラップ用カム9によるガ
イドレール4に対する車体の後方への移動により、リヤ
ガイド6の長孔30の他端がチルトリンク7の支持ピン
46をガイドレール4の長手方向に沿って車体の後方に
移動すると同時に、フラップ用カム9のカム溝41の傾
斜部43の内端がチルトリンク7の第2の係合ピン11
をガイドレール4の長手方向に沿って車体の後方に移動
し、チルトリンク7が支持ピン46及び第2の係合ピン
11を介してリヤガイド6及びフラップ用カム9と共に
ガイドレール4の長手方向に沿って車体の後方に移動
し、ブラケット47がチルトリンク7の支持ピン48を
介してリヤガイド6及びフラップ用カム9と共にガイド
レール4の長手方向に沿って車体の後方に移動する。
【0093】ブラケット47及びブラケット56のガイ
ドレール4に対する車体の後方への移動により、リンク
ブラケット5がブラケット47及びブラケット56と共
にガイドレール4の長手方向に沿って車体の後方に移動
し、図17に示すように、スライドパネル3がリンクブ
ラケット5と共にルーフパネル1の収納部64に向って
後退し、スライドパネル3をルーフパネル1の収納部6
4に収納し、ルーフパネル1の開口部2が開放状態とな
る。
【0094】その後、サンシェード28の取手を手で掴
んでルーフパネル1の収納部64に向って移動すること
により、サンシェード28がガイドレール4の案内溝2
5に沿って車体の後方に移動し、サンシェード28をル
ーフパネル1の収納部64に収納する。
【0095】[スライドパネル3の前進]スライドパネ
ル3が図17に示すルーフパネル1の収納部64に後退
した状態の位置から、駆動ケーブルをモータの駆動によ
り押すように移動すると、駆動シュー35が駆動ケーブ
ルによりガイドレール4のレール溝23及びレール溝2
4に沿って車体の前方に摺動し、チルト用カム8が駆動
シュー35と共にガイドレール4の長手方向に沿って車
体の前方に移動する。
【0096】駆動シュー35の駆動ケーブルによるガイ
ドレール4に対する車体の前方への摺動により、従動シ
ュー38が駆動ケーブルのワイヤ65を介して駆動シュ
ー35と共にガイドレール4のレール溝23及びレール
溝24に沿って車体の前方に摺動し、フラップ用カム9
が従動シュー38と共にガイドレール4の長手方向に沿
って車体の前方に移動する。
【0097】従動シュー38の駆動ケーブルによるガイ
ドレール4に対する車体の前方への摺動により、第2の
フロントシュー51が駆動ケーブルのワイヤ65を介し
て従動シュー38と共にガイドレール4のレール溝23
及びレール溝24に沿って車体の前方に摺動し、第2の
フロントガイド16が第2のフロントシュー51と共に
ガイドレール4の長手方向に沿って車体の前方に移動す
ると同時に、第1のフロントガイド15が揺動リンク1
7の支持ピン50を介して第2のフロントガイド16と
共にガイドレール4の長手方向に沿って車体の前方に移
動し、第1のフロントシュー49が第1のフロントガイ
ド15と共にガイドレール4のレール溝23及びレール
溝24に沿って車体の前方に摺動する。
【0098】第1のフロントガイド15のガイドレール
4に対する車体の前方への移動により、揺動リンク17
の係合ピン61がガイドレール4のレール溝24に係合
しながら車体の前方に向って摺動し、ブラケット56が
揺動リンク17の支持ピン57を介して第1のフロント
ガイド15と共にガイドレール4の長手方向に沿って車
体の前方に移動すると同時に、ブラケット47がリンク
ブラケット5を介してブラケット56と共にガイドレー
ル4の長手方向に沿って車体の前方に移動し、図16に
示すように、チルトリンク7が支持ピン48を介してブ
ラケット47と共にガイドレール4の長手方向に沿って
車体の前方に移動し、リヤガイド6がチルトリンク7の
支持ピン46を介してブラケット47と共にガイドレー
ル4の長手方向に沿って車体の前方に移動し、リヤシュ
ー29がリヤガイド6と共にガイドレール4のレール溝
23及びレール溝24に沿って車体の前方に摺動する。
【0099】揺動リンク17の係合ピン61のガイドレ
ール4のレール溝24に対する車体の前方への摺動によ
り、図16に示すように、揺動リンク17の係合ピン6
1がストッパ58のガイド溝59を通って誘導部60の
下方の前壁に当接し、ストッパ58が揺動リンク17を
介してリンクブラケット5のガイドレール4に対する車
体の前方への移動を阻止する。
【0100】ブラケット47及びブラケット56のガイ
ドレール4に対する車体の前方への移動により、リンク
ブラケット5がブラケット47及びブラケット56と共
にガイドレール4の長手方向に沿って車体の前方に移動
し、図16に示すように、スライドパネル3がリンクブ
ラケット5と共に収納部64よりルーフパネル1の開口
部2に向って前進する。
【0101】第1のフロントシュー49のガイドレール
4に対する車体の前方への摺動により、ドレインシュー
62がロッド66を介して第1のフロントシュー49と
共にガイドレール4のレール溝23及びレール溝24に
沿って車体の前方に摺動し、ブラケット63がドレイン
シュー62と共にガイドレール4の長手方向に沿って車
体の前方に移動すると同時に、図16に示すように、リ
ヤドレイン18がブラケット63と共にガイドレール4
の上部を収納部64よりルーフパネル1の開口部2に向
って前進する。
【0102】[スライドパネル3の上昇]スライドパネ
ル3が図16に示すルーフパネル1の開口部2よりガイ
ドレール4に向って下降した状態の位置から、駆動ケー
ブルをモータの駆動により押すように移動すると、駆動
シュー35が駆動ケーブルによりガイドレール4のレー
ル溝23及びレール溝24に沿って車体の前方に摺動
し、チルト用カム8が駆動シュー35と共にガイドレー
ル4の長手方向に沿って車体の前方に移動すると同時
に、図1に示すように、チルト用カム8の前端がリヤガ
イド6の係合片33の先端に相当する位置まで車体の前
方に向って移動する。
【0103】駆動シュー35の駆動ケーブルによるガイ
ドレール4に対する車体の前方への摺動により、従動シ
ュー38が駆動ケーブルのワイヤ65を介して駆動シュ
ー35と共にガイドレール4のレール溝23及びレール
溝24に沿って車体の前方に摺動し、フラップ用カム9
が従動シュー38と共にガイドレール4の長手方向に沿
って車体の前方に移動する。
【0104】従動シュー38の駆動ケーブルによるガイ
ドレール4に対する車体の前方への摺動により、第2の
フロントシュー51が駆動ケーブルのワイヤ65を介し
て従動シュー38と共にガイドレール4のレール溝23
及びレール溝24に沿って車体の前方に摺動し、第2の
フロントガイド16が第2のフロントシュー51と共に
ガイドレール4の長手方向に沿って車体の前方に移動す
ると同時に、揺動リンク17の支持ピン55が第2のフ
ロントガイド16の誘導孔52の傾斜部54に係合しな
がら直線部53に向って下方に摺動し、揺動リンク17
が支持ピン50を支点として第1のフロントガイド15
に対して図16の時計方向に回動し、第1のフロントシ
ュー49が揺動リンク17の回動に伴って第1のフロン
トガイド15と共にガイドレール4のレール溝23及び
レール溝24に沿って車体の前方に僅かに摺動し、図1
に示すように、揺動リンク17の支持ピン55は第2の
フロントガイド16の誘導孔52の直線部53の傾斜部
54寄りに位置する。
【0105】揺動リンク17の第2のフロントガイド1
6の誘導孔52の傾斜部54による第1のフロントガイ
ド15に対する回動により、揺動リンク17の係合ピン
61がストッパ58の誘導部60に係合しながら上方に
向って摺動し、揺動リンク17の支持ピン57がブラケ
ット56をガイドレール4に対して上方に移動すると同
時に、リンクブラケット5の前端がブラケット56と共
にガイドレール4に対して上方に移動し、図1に示すよ
うに、揺動リンク17の係合ピン61はストッパ58の
誘導部60の上方に嵌合する。
【0106】フラップ用カム9のガイドレール4に対す
る車体の前方への移動により、図1に示すように、フラ
ップ用カム9の後端がリヤガイド6の前端より車体の前
方に向って離間すると共に、フラップ用カム9の傾斜面
44がリヤガイド6の当接片31の傾斜面32より車体
の前方に向って離間し、リヤガイド6がフラップ用カム
9と共にガイドレール4の長手方向に沿って車体の前方
に移動し、リヤシュー29がリヤガイド6と共にガイド
レール4のレール溝23及びレール溝24に沿って車体
の前方に摺動し、リヤガイド6の当接片31の先端がフ
ラップ用カム9のカム溝41の直線部42に僅かに入込
んだ状態となる。
【0107】リヤガイド6のフラップ用カム9によるガ
イドレール4に対する車体の前方への移動により、リヤ
ガイド6の長孔30がチルトリンク7の支持ピン46に
係合しながら車体の前方に向って摺動し、チルトリンク
7の第1の係合ピン10がリヤガイド6のカム面34に
係合しながら係合片33の上縁に向って従動すると同時
に、チルトリンク7の第2の係合ピン11がフラップ用
カム9のカム溝41の傾斜部43に係合しながら直線部
42に向って従動し、チルトリンク7が支持ピン46を
支点としてリヤガイド6に対して図16の時計方向に回
動し、図1に示すように、チルトリンク7の第1の係合
ピン10はリヤガイド6の係合片33の上縁のカム面3
4に位置すると共に、チルトリンク7の支持ピン46は
リヤガイド6の長孔30の中央に位置し、チルトリンク
7の第2の係合ピン11はフラップ用カム9のカム溝4
1の直線部42に位置する。
【0108】チルトリンク7のリヤガイド6のカム面3
4及びフラップ用カム9のカム溝41の傾斜部43によ
るリヤガイド6に対する回動により、チルトリンク7の
他端の支持ピン48がブラケット47をガイドレール4
に対して上方に移動すると同時に、リンクブラケット5
の後端がブラケット47と共にチルトリンク7によりガ
イドレール4に対して上方に移動する。
【0109】第1のフロントシュー49のガイドレール
4に対する車体の前方への摺動により、ドレインシュー
62がロッド66を介して第1のフロントシュー49と
共にガイドレール4のレール溝23及びレール溝24に
沿って車体の前方に摺動し、ブラケット63がドレイン
シュー62と共にガイドレール4の長手方向に沿って車
体の前方に移動し、リヤドレイン18がブラケット63
と共にガイドレール4の上部を第1のフロントシュー4
9の移動量に相当する距離だけ前進し、図1に示すよう
に、リヤドレイン18はルーフパネル1の開口部2の後
縁及びスライドパネル3の後端の下方に位置する。
【0110】リンクブラケット5の前端及び後端のガイ
ドレール4に対する上方への移動により、図1に示すよ
うに、スライドパネル3がリンクブラケット5と共にル
ーフパネル1の開口部2に向って上昇し、スライドパネ
ル3の全周のウェザストリップ13がルーフパネル1の
開口部2の水切片12の内側に圧接し、ルーフパネル1
の開口部2をスライドパネル3により閉塞した全閉状態
となる。
【0111】その後、サンシェード28の取手を手で掴
んでルーフパネル1の収納部64から車体の前方に向っ
て移動することにより、サンシェード28がガイドレー
ル4の案内溝25に沿って車体の前方に移動し、サンシ
ェード28はルーフパネル1の開口部2を閉塞するスラ
イドパネル3の下方に位置し、スライドパネル3を通過
する光線をサンシェード28により遮蔽する。
【0112】また、スライドパネル3が図1に示すルー
フパネル1の開口部2を閉塞する全閉状態において、雨
水がルーフパネル1の開口部2の後縁の水切片12とス
ライドパネル3の後端のウェザストリップ13との間を
通って車室内に侵入すると、雨水はリヤドレイン18の
両端からガイドレール4,4の雨樋26,26に流れた
後、雨水をフレームの後枠の水抜きパイプ及びドレイン
ホースを通って車室外に排出する。
【0113】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のサンルー
フ装置によれば、スライドパネルがルーフパネルの開口
部を閉塞する全閉状態において、チルト用カムをガイド
レールの長手方向に沿って車体の前方に移動することに
より、フラップ用カムがチルト用カムと共にガイドレー
ルの長手方向に沿って車体の前方に移動し、チルト用カ
ムの前端が案内体の後端に当接すると同時に、フラップ
用カムの後端が案内体の前端に対して離間するので、案
内体をチルト用カムによりガイドレールの長手方向に沿
って車体の前方に移動することができ、チルトリンクの
第1の係合ピンがチルト用カムに係合しながら従動し、
チルトリンクの第2の係合ピンがフラップ用カムより離
脱するので、チルトリンクをチルト用カムの移動に伴っ
て案内体に対して回動しながら起き上がらせることがで
き、支持体の後端がチルトリンクの回動に伴ってガイド
レールに対して上方に移動するので、スライドパネルの
後端が支持体と共に持ち上がり、スライドパネルをチル
トリンクによりガイドレールに対してチルトアップ状態
とすることができる。
【0114】また、チルト用カムをガイドレールの長手
方向に沿って車体の後方に移動すれば、フラップ用カム
がチルト用カムと共にガイドレールの長手方向に沿って
車体の後方に移動し、フラップ用カムの後端が案内体の
前端に当接すると同時に、チルト用カムの前端が案内体
の後端に対して離間するので、案内体をフラップ用カム
によりガイドレールの長手方向に沿って車体の後方に移
動することができ、チルトリンクの第2の係合ピンがフ
ラップ用カムに係合しながら従動し、チルトリンクの第
1の係合ピンがチルト用カムより離脱するので、チルト
リンクをフラップ用カムの移動に伴って案内体に対して
回動しながら伏せ倒すことができ、支持体の後端がチル
トリンクの回動に伴ってガイドレールに向って下方に移
動し、スライドパネルの後端を支持体と共にルーフパネ
ルの開口部よりガイドレールに向って下降させることが
できる。
【0115】さらに、チルト用カム及びフラップ用カム
を案内体とは別体にしたので、従来のように案内体にチ
ルトリンクを起伏するためのチルト用のカム面及びフラ
ップ用のカム溝を形成する必要がなく、案内体,チルト
用カム及びフラップ用カムの形状が複雑とならず、案内
体,チルト用カム及びフラップ用カムの製作を容易に行
うことができ、スライドパネルがルーフパネルの開口部
を閉塞する全閉状態を維持する空走距離が案内体の長孔
の長さにより決まることがないので、チルト用カムとフ
ラップ用カムとの間の間隔を変えるのみで、案内体の長
孔の長さの異なるものをスライドパネルの空走距離に応
じて多数用意しておく必要がなく、スライドパネルの全
閉時の空走距離をチルト用カムとフラップ用カムとの間
の間隔に応じて自在に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のサンルーフ装置の要部切断正
面図
【図2】図1の要部側断面図
【図3】ガイドレールの拡大断面図
【図4】図1の要部正面図
【図5】リヤガイド,チルト用カム及びフラップ用カム
の斜視図
【図6】図4の要部側断面図
【図7】図4の別位置の要部側断面図
【図8】図4の別位置の要部側断面図
【図9】図4の別位置の要部側断面図
【図10】図1の要部正面図
【図11】図10の要部側断面図
【図12】図10の別位置の要部側断面図
【図13】図10の別位置の要部側断面図
【図14】図4の要部側断面図
【図15】スライドパネルのチルトアップ状態を示す要
部切断正面図
【図16】スライドパネルの下降状態を示す要部切断正
面図
【図17】ルーフパネルの開口部の開放状態を示す要部
切断正面図
【符号の説明】
1 ルーフパネル 2 開口部 3 スライドパネル 4 ガイドレール 5 リンクブラケット 6 リヤガイド 7 チルトリンク 8 チルト用カム 9 フラップ用カム 10 第1の係合ピン 11 第2の係合ピン 12 水切片 13 ウェザストリップ 14 保持枠 15 第1のフロントガイド 16 第2のフロントガイド 17 揺動リンク 18 リヤドレイン 19 底壁 20 側壁 21 仕切り壁 22 立上り壁 23 レール溝 24 レール溝 25 案内溝 26 雨樋 27 ブラケット 28 サンシェード 29 リヤシュー 30 長孔 31 当接片 32 傾斜面 33 係合片 34 カム面 35 駆動シュー 36 カム面 37 凹溝 38 従動シュー 39 嵌合孔 40 通孔 41 カム溝 42 直線部 43 傾斜部 44 傾斜面 45 凸部 46 支持ピン 47 ブラケット 48 支持ピン 49 第1のフロントシュー 50 支持ピン 51 第2のフロントシュー 52 誘導孔 53 直線部 54 傾斜部 55 支持ピン 56 ブラケット 57 支持ピン 58 ストッパ 59 ガイド溝 60 誘導部 61 係合ピン 62 ドレインシュー 63 ブラケット 64 収納部 65 ワイヤ 66 ロッド 67 係止パイプ 68 係止パイプ 69 係止パイプ 70 係止パイプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のルーフパネルに開口部を設け、前
    記ルーフパネルの開口部にスライドパネルを配設すると
    共に、前記ルーフパネルの開口部の両側に前記車体の前
    後方向に沿って互いに平行な前記スライドパネルを案内
    するガイドレールをそれぞれ配設し、前記スライドパネ
    ルの両側下部に前記ガイドレールの長手方向に沿って互
    いに平行な支持体をそれぞれ配設し、前記ガイドレール
    に案内体を移動自在に設け、前記支持体と前記案内体と
    の間に前記スライドパネルの後端を上下方向に移動する
    チルトリンクを設け、前記チルトリンクの一端寄りを前
    記案内体に移動自在に係合し、前記チルトリンクの他端
    を前記支持体の下部に回動自在に連結したサンルーフ装
    置において、前記ガイドレールの案内体の後方にチルト
    用カムを前記案内体に対して接離自在に設け、前記ガイ
    ドレールの案内体の前方に前記チルト用カムと連動する
    フラップ用カムを前記案内体に対して接離自在に設け、
    前記チルトリンクの一端に前記チルト用カムに従動する
    第1の係合ピンを設け、前記チルトリンクの中央付近に
    前記フラップ用カムに従動する第2の係合ピンを設けた
    ことを特徴とするサンルーフ装置。
JP3233815A 1991-08-22 1991-08-22 サンルーフ装置 Pending JPH0550856A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3233815A JPH0550856A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 サンルーフ装置

Applications Claiming Priority (1)

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ID=16961013

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JP3233815A Pending JPH0550856A (ja) 1991-08-22 1991-08-22 サンルーフ装置

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JP (1) JPH0550856A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08207586A (ja) * 1995-02-06 1996-08-13 Yachiyo Kogyo Kk サンルーフ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08207586A (ja) * 1995-02-06 1996-08-13 Yachiyo Kogyo Kk サンルーフ装置

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