JP3174077B2 - サンルーフ装置 - Google Patents

サンルーフ装置

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JP3174077B2
JP3174077B2 JP00591691A JP591691A JP3174077B2 JP 3174077 B2 JP3174077 B2 JP 3174077B2 JP 00591691 A JP00591691 A JP 00591691A JP 591691 A JP591691 A JP 591691A JP 3174077 B2 JP3174077 B2 JP 3174077B2
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茂 植木
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ベバスト ジャパン株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗り物、特に乗用車等
の車両に適用されて昇降・摺動動作をするサンル−フ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のサンル−フ装置の従来技術とし
て、特開平2−279422号公報に開示されたものが
ある。この従来技術は屋根の開口部を開閉するパネルの
左右側下部にブラケットを設け、開口部の左右側方のガ
イドレ−ルにスライダを設けると共に、パネルの昇降動
作中にガイドレ−ルに対して位置不動となり且つパネル
の水平動作中にスライダと同伴移動する連動体を設
け、、ブラケットと連動体との間にスライダの前後移動
でパネルの後部を閉鎖姿勢から下げ姿勢へ又は上げ姿勢
へ上下に昇降動作させる後昇降機構を設け、パネルは下
げ姿勢から開放姿勢までの水平動作をスライダ及び連動
体と同伴可能になっている。
【0003】前記後昇降機構はパネルを前部中心にチル
ト動作させるもので、連動体とブラケットとにそれぞれ
カム溝を形成し、両者間に各カム溝と係合するカムピン
を有する後昇降体を配置し、この後昇降体をスライダで
前後動させるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は、後昇降機構の厚さを薄くできるが、後昇降体が直接
ブラケットに係合しているため、長いカム溝を必要と
し、後昇降体の前後移動量が長く、パネル後部の昇降量
を多くしたり、後昇降機構をコンパクトにしたりするこ
とが困難になっている。また、後昇降体はブラケット及
び連動体に係合し且つスライダに連結されているが、連
動体に対しては1点でしか係合していないので保持力が
弱く、パネルの横振れを防止することが困難である。こ
れを防止するには後昇降体を2本のカム溝を介して2点
で連動体に係合させれば良いのであるが、2本のカム溝
を上下に配置すると連動体の上下幅が大きくなり、装置
厚さが厚くなって、自動車屋根のヘッドクリアランスを
確保することが困難になる。
【0005】本発明の第1の目的は、パネルの後部と連
動体との間にリフタを設け、このリフタと連動体との間
に後昇降体を設け、この後昇降体とリフタ及び連動体と
の間に、それぞれ第1、2後昇降手段を設けることによ
り、比較的短い後昇降体移動量で所望のパネル後部昇降
量が得られるようにすることである。本発明の第2の目
的は、連動体に後昇降体の前部を昇降案内するカム溝と
前後案内する溝とを形成し、且つ昇降案内用カム溝の後
部と前後案内用溝とを深さを変えて重合することによ
り、パネルの横振れ防止と装置の薄化とを可能にするこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、屋根1の開口部2を開閉
するパネル3と、このパネル3の左右側部より下方で前
記屋根1に対して設けられた左右一対のガイドレ−ル5
と、この各ガイドレ−ル5に前後方向移動自在に支持さ
れたスライダ6と、このスライダ6とパネル3との間に
設けられていて、スライダ6の後方移動でパネル3の後
部を開口部2を閉鎖した閉鎖姿勢Aから下げ姿勢Bへ下
降動作させると共に更なる後方移動でパネル3を下げ姿
勢Bから開放姿勢Cへ水平移動させ且つスライダ6の前
方移動で閉鎖姿勢Aから上げ姿勢Dへ上昇動作させる後
昇降機構7Rと、前記ガイドレ−ル5に支持されてい
て、ガイドレ−ル5と係脱自在なタイミング部材37を
介してパネル3の昇降動作中にガイドレ−ル5に対して
位置不動となり且つパネル3の水平動作中にスライダ6
と同伴移動する連動体8と、前部が前記連動体8に枢支
され且つ後部がパネル3に連結されたリフタ12とを備
え、前記後昇降機構7Rは、リフタ12の前後方向中間
と連動体8との間に設けられていてパネル3の昇降動
作中にスライダ6と同伴移動する後昇降体9Rと、リフ
タ12の前後方向中間部と後昇降体9Rとの間に設けら
れていて後昇降体9Rの前後動により連動体8に対して
リフタ12を揺動することによりパネル3を昇降する第
1後昇降手段10Rと、連動体8と後昇降体9Rとの間
に設けられていて後昇降体9Rの前後動により連動体8
に対して後昇降体9Rのリフタ側端部を昇降する第2後
昇降手段11Rとを備えていることである。
【0007】また、本発明における課題解決のための第
2の具体的手段は、第1の具体的手段に加えて、前記第
1後昇降手段10Rは、後昇降体9Rの前部に設けられ
た第1ピン14と、リフタ12に形成されていて前記第
1ピン14が係合する第1カム溝15とを有し、前記第
2後昇降手段11Rは、後昇降体9Rの前部に設けられ
た第2ピン16と、連動体8に形成されていて前記第2
ピン16が係合する第2カム溝17とを有し、前記後昇
降体9Rの後部には連動体8に枢支するための第3ピン
18が設けられ、連動体8には第3ピン18を略水平前
後動可能に案内する第3溝19が形成され、この第3溝
19は第2カム溝17の後部と重合されていて、この第
3溝19より第2カム溝17が深溝に形成されているこ
とである。
【0008】
【作用】パネル3が閉鎖姿勢Aにある状態から、スライ
ダ6を後方移動すると後昇降体9Rが同伴移動し、第1
後昇降手段10Rを介して後昇降体9Rに対してリフタ
12を下向き揺動し、このリフタ12の揺動でパネル3
の後部が降下し、これと同時に第2後昇降手段11Rを
介して連動体8に対して後昇降体9Rが降下し、これに
よってパネル3の後部が大きく降下する。前記リフタ1
2はてこの役目をするため、リフタ12に対する後昇降
体9Rの移動距離が短くても、パネル3後部の昇降量が
確保される。
【0009】連動体8には後昇降体9Rの前部を昇降す
る第2カム溝17と後昇降体9Rの後部を前後案内する
第3溝19と有し、第2カム溝17は第3溝19より深
く且つその後部が第3溝19と同じ高さで重合してお
り、後昇降体9Rを後方移動させたとき、その前部を後
部と同じ高さまで降下可能であり、後昇降体9Rを前方
移動させたとき、前部の第2カムピン16を溝重合位置
から第3溝19に移動させることなく第2カム溝17に
案内し、所要の昇降動作をする。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基ずいて説明
する。図1〜16において、1は乗用自動車の屋根、2
は屋根1に形成された開口部、3は開口部2を開閉する
パネルであり、このパネル3はガラス又は合成樹脂等で
透明に形成されるか、金属板で形成されており、その下
面外周部にパネル枠21が取りつけられ、このパネル枠
21を介して外周部にウエザ−ストリップ22が設けら
れている。前記パネル枠21の下面の左右側部には一対
のブラケット4がネジ23及びナット24を介して固定
されている。
【0011】前記屋根1の下方には、開口部2より若干
小さい相似形の内開口部25を形成した支持枠26が、
屋根1側に固定の取り付け部27、28を介して取り付
けられ、その下方を内装材33で覆っている。開口部2
の左右側方にはガイドレ−ル5が配置されている。この
ガイドレ−ル5は支持枠26と共に、ボルト29、30
及びナット31、32を介して取り付け部27、28に
固定されている。尚、取り付け部28の位置では、支持
枠26は高さ調整可能になっいる。前記パネル3は昇降
・摺動動作をするもので、開口部2を完全に閉鎖する閉
鎖姿勢A(図7)から略水平状態で降下した下げ姿勢B
(図8)、下げ姿勢Bから水平状態で後方移動した開放
姿勢C(図9は移動途中の開放中途状態)及び閉鎖姿勢
Aから尻上がりにチルトアップした上げ姿勢D(図1、
10)にそれぞれ移動して姿勢変更される。そして上げ
姿勢Dからチルト下げ動作するときには、閉鎖姿勢Aを
一旦通り過ぎて、図11のオ−バラン状態Eになってか
ら閉鎖姿勢Aに戻る。
【0012】ガイドレ−ル5はアルミ合金等でレ−ル部
5a、雨樋部5b及び取り付け部5cが一体成形された
ものであり、レ−ル部5aにはスライダ6、前後昇降機
構7、連動体8等が前後方向に摺動自在に設けられてい
る。またブラケット4の一部もこのガイドレ−ル5内に
入り込み得る構成になっている。前記スライダ6は前後
に2分割されており、前スライダ6Fと後スライダ6R
とは共にケ−ブル34に連結されていて、駆動装置35
によって一体的に駆動される。但し、前後スライダ6を
一体物にしても良い。前スライダ6にはタイミングピン
36が設けられており、このタイミングピン36は第
1、2タイミング部材37、38の溝39、40に挿入
されている。
【0013】第1タイミング部材37は前部が連動体8
の固定ピン41に連結され、後下部にガイドレ−ル5の
スリット42に係合する第1係合部43を有し、溝39
は後端が下向きに曲がっており、この後端にタイミング
ピン36が移動してくることにより、第1係合部43が
スリット42から離脱される。第2タイミング部材38
は前部が前昇降体9Fのピン44に連結され、後下部に
ガイドレ−ル5のスリット45に係合する第2係合部4
6を有し、溝40は後端が下向きに曲がっており、この
後端にタイミングピン36が移動してくることにより、
第2係合部46がスリット45から離脱される。溝40
は溝39よりも短く形成されている。
【0014】前昇降体9Fはピン44と同心のシュウ4
8を介してガイドレ−ル5に回動自在に且つ摺動自在に
支持されており、その前部にカムピン49、50を有し
ている。第1カムピン49は第2カムピン50よりも上
位に位置しており、ブラケット4に形成した第1カム溝
51に係合している。第2カムピン50は連動体8の前
部に形成した第2カム溝52に係合している。前記第
1、2カム溝51、52は前方から後方へ互いに逆方
向、即ち第1カム溝51は下から上へ、第2カム溝52
は上から下へそれぞれ折れ曲がっている。
【0015】前記前昇降体9Fはブラケット4と連動体
8との間に位置し、カムピン49と第1カム溝51とに
よって、前昇降体9Fの前後動により前昇降体9Fに対
してブラケット4を昇降する第1前昇降手段10Fが形
成され、カムピン50と第2カム溝52とによって、前
昇降体9Fの前後動により連動体8に対して前昇降体9
Fを昇降する第2前昇降手段11Fが形成されている。
そして、前昇降体9F、第1、2前昇降手段10F、1
1F等によって、前昇降機構7Rが構成されている。
【0016】連動体8の中途部にはリフタ12の前部の
軸56の一端が枢支連結され、軸56の他端はガイドレ
−ル5に摺動自在支持されている。このリフタ12の後
部はピン53を介してブラケット4の後部に連結されて
おり、ピン53は長孔54に挿入されていて、相対前後
動可能である。リフタ12の中途部はブラケット4の中
途部と連結リンク55で連結されている。リフタ12は
ピン53と連結リンク55とでブラケット4を2点支持
するので、パネル3を確実に支持し、ガタ付きを防止で
きる。
【0017】前記連動体8とリフタ12との間には後昇
降体9Rが配置されており、この後昇降体9Rの後端は
連結ピン58を介して後スライダ6Rと連結され
る。後昇降体9Rの前部には左右に第1、2ピン14,
16が設けられ、第1ピン14は第2ピン16よりも上
位に位置し、リフタ12に形成した第1カム溝15と係
合しており、第2ピン16は連動体8に形成した第2カ
ム溝17と係合している。また後昇降体9Rの後端には
連結ピン58と同心状の第3ピン18が設けられ、連動
体8に形成した直線状の第3溝19に摺動自在に係合し
ている。
【0018】前記後昇降体9Rの第1ピン14と第1カ
ム溝15とによって、後昇降体9Rの前後動により後昇
降体9Rに対してリフタ12を昇降することによりブラ
ケット4を昇降する第1後昇降手段10Rが形成され、
第2ピン16と第2カム溝17とによって、後昇降体9
Rの前後動により連動体8に対して後昇降体9Rを昇降
する第2後昇降手段11Rが形成されている。そして、
後昇降体9R、第1、2後昇降手段10R、11R等に
よって、後昇降機構7Rが構成されている。即ち、前記
後昇降機構7Rは、リフタ12の前後方向中間部と連動
体8との間に設けられていてパネル3の昇降動作中にス
ライダ6と同伴移動する後昇降体9Rと、リフタ12の
前後方向中間部と後昇降体9Rとの間に設けられていて
後昇降体9Rの前後動により連動体8に対してリフタ1
2を揺動することによりパネル3を昇降する第1後昇降
手段10Rと、連動体8と後昇降体9Rとの間に設けら
れていて後昇降体9Rの前後動により連動体8に対して
後昇降体9Rのリフタ側端部を昇降する第2後昇降手段
11Rとを備えている。第1、2後昇降手段10R、1
1Rの第1、2カム溝15、17は、図14に示すよう
に、略中途部から後側が前昇降機構7Rと相まって、パ
ネル3を閉鎖姿勢Aから下げ姿勢Bへ略水平姿勢のまま
昇降させる昇降部分Pとなっており、略中途部から前側
がパネル3を第1カムピン49を中心に閉鎖姿勢Aから
上げ姿勢Dへチルト動作させるチルト部分Sとなってい
る。また、第1、2カム溝15、17の中途部には、昇
降部分Pの前側にパネル3を閉鎖姿勢Aにする水平維持
部分Tが形成され、チルト部分Sの後部には水平維持部
分Tとの間に、パネル3を上げ姿勢Dから閉鎖姿勢Aへ
移行するときにオ−バラン状態Eまでチルト動作させる
オ−バラン部分Uが形成されている。
【0019】前記後昇降体9Rはパネル3を上げ姿勢D
にした状態で、縦2本の第1、2ピン14、16が第
1、2カム溝15、17に係合し、第3ピン18が第3
溝19に係合するので、リフタ12を充分な保持力で持
ち上げておくことができ、また横振れも防止できる。前
記第2カム溝17の後部は可及的に下方に位置させるた
めに、図1、12に示すように、第3溝19の中途部と
重合する位置となっており、第2カム溝17を第3溝1
9より深溝に形成し、第2ピン16を第3ピン18より
長くして、第2ピン16が第3溝19の前部に入らない
ようにしている。これにより、第2カム溝17と第3溝
19とが連動体8の一側面に共に形成されていても、第
2ピン16を第3ピン18と同様に可及的下方まで下が
るようにすることができる。尚、第3溝19は第2カム
溝17と重合している中途部だけでなく後端まで深溝に
形成しても良い。
【0020】なお、前記パネル3の左右側部に設けられ
ているブラケット4は、パネル3に対して固定であるが
故にパネル3の一部であり、第1カム溝51を形成して
いるが故に第1前昇降手段10Fを構成する部材であ
り、長孔54を形成し且つ連結リンク55を枢支してい
るが故に第1後昇降手段10Rを構成する部材となって
いる。図3、7〜10、13に示すパネル浮き上がり防
止手段59おいて、後スライダ6Rにはア−ム60の下
部近傍が枢支され、このア−ム60は下端がガイドレ−
ル5に当接する(又は後スライダ6Rにストッパを設け
ておいて、そのストッパと当接する)略立ち上がり姿勢
に、コイルバネ61によって付勢されている。ア−ム6
0の先端には係合ピン62が設けられており、この係合
ピン62はブラケット4の後部の係合部63と係合可能
である。
【0021】係合部63は案内面64と係合溝65とを
有しており、パネル3が上げ姿勢Dからオ−バラン状態
Eになる間は案内面64が係合ピン62と当接し、オ−
バラン状態Eから更に後スライダ6Rが後方移動する
と、係合ピン62は案内面64に案内されながら係合溝
65に入って係合し、パネル3が閉鎖姿勢Aになったと
きに浮き上がりを阻止可能になる。従って、車両が高速
走行してもパネル3がバタ付くことはない。66はドリ
ップレ−ルで、その両端は左右連動体8の後部に連結さ
れており、パネル3の後部から落ちる水滴を左右の雨樋
部5bに案内する。このドリップレ−ル66の後上部に
はシ−ル材67が設けられており、このシ−ル材67は
屋根1の下面に近接していて、パネル3に揚力が働いた
ときに、その浮き上がりを防止する役目もする。また、
ドリップレ−ル66は前上部にもシ−ル材68(図16
に図示)が設けられていて、下げ姿勢Bのパネル3との
間をシ−ル可能となっている。
【0022】図4、5、16において、サンシエ−ド7
1は内開口部25を開閉すべくその上側に配置され、シ
エ−ドパネル72の左右に前後一対のバネ板製のガイド
体73を有している。このガイド体73はガイドレ−ル
5のシエ−ドレ−ル部5dに前後摺動自在に案内されて
いる。シエ−ドパネル72の前部にはハンドル部材74
が上板75を介して挟持状に取り付けられている。前記
ハンドル部材74はシエ−ドパネル72から下方へ膨出
状に形成され、中央近傍に左右一対のハンドル部76が
下方から見て凹状に形成されている。ハンドル部76は
シエ−ドパネル72の上側には突出していなく、従っ
て、シエ−ドパネル72は可及的にドリップレ−ル66
及び屋根1に近ずけて配置されている。ハンドル部76
の左右側方にはル−バ部77が形成されている。このル
−バ部77もハンドル部材74の膨出した部分から凹状
に形成され、上板75の開口78と連通し、室内の空気
を上方へ排出可能になっている。
【0023】図7〜11に基ずいて、サンル−フ装置の
開閉動作を説明する。パネル3が図7の閉鎖姿勢Aにあ
る状態からスライダ6を後方移動していくと、前後スラ
イダ6F,6Rによって前後昇降体9F,9Rが後方移
動し、第1、2前昇降手段10F、11Fを介してパネ
ル3の前部が下降すると同時に、第1、2後昇降手段1
0R、11Rを介してパネル3の後部が下降し、パネル
3は下げ姿勢Bまで略水平姿勢で下降する。この動作末
期に前スライダ6Fのタイミングピン36は溝39,4
0を後部まで移動し、第1、2係合部43,46をスリ
ット42,45から離脱させる。これにより第1、2タ
イミング部材37、38はガイドレ−ル5に対してフリ
−となり、連動体8のロックが解除される。
【0024】連動体8のロックが解除されたことによ
り、その後、スライダ6が後方移動すると、連動体8、
ブラケット4及びパネル3は一体となってスライダ6と
同伴移動し、開口部2を略全面開放する開放姿勢Cまで
パネル3を後方移動させる。パネル3を開放姿勢Cから
閉鎖姿勢Aへの移動は前記と逆の動作となる。パネル3
が閉鎖姿勢Aにある状態からスライダ6を前方移動させ
ていくと、前スライダ6Fのタイミングピン36は溝3
9、40内を移動するだけで前昇降体9Fを作動させな
く、従ってパネル3の前部は不動である。後スライダ6
Rの前方移動は後昇降体9Rを前方へ移動し、第1、2
後昇降手段10R、11Rを介してパネル3の後部を持
ち上げる。パネル3は第1カムピン49を中心にチルト
アップ動作をして、上げ姿勢Dへ移動することになる
(但し、チルトアップ動作初期にオ−バラン状態Eを通
過する。)。
【0025】パネル3が上げ姿勢Dにある状態からスラ
イダ6を後方移動させ、パネル3をチルトダウンさせて
いくと、閉鎖姿勢Aを通り過ぎてオ−バラン状態Eにま
で下降し、その後若干チルトアップして閉鎖姿勢Aにな
る。これによりパネル3は常に上昇してから閉鎖姿勢A
になることになり、ウエザ−ストリップ22のめくれ上
がりが防止される。またこのとき、ア−ム60の係合ピ
ン62が案内面64に当接して下向きに回動し、その
後、後スライダ6の後方移動に伴ってコイルバネ61の
付勢力によって立ち上がり、係合溝65に係合して、パ
ネル3の閉鎖姿勢Aを保護することになる。
【0026】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、種種変形することができる。例えば、前昇降
機構7Fを設けずにブラケット4の前部を連動体8に枢
支したり、後昇降機構7Rの第1、2カム溝15、17
を昇降部分Pと水平維持部分Tとだけで形成したり、連
結リンク55を削除したりしても良い。
【0027】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、連動体8
に対する後昇降体9Rの前後動で、後昇降体9Rのリフ
タ側端部を昇降することができ、この昇降する後昇降体
9Rのリフタ側端部でさらにリフタ12の前後方向中間
部を昇降することができ、よって、後昇降体9Rの比較
的短い移動量でパネル3後部の所望昇降量を得ることが
でき、後昇降機構7の前後長さをコンパクトに構成する
ことが可能になる。また、後昇降体9Rは前部の第2ピ
ン16と後部の第3ピン18とを、連動体8に形成した
第2カム溝17と第3溝19とに係合して2点で支持で
き、よって、パネル3の横振れを防止でき、しかも、第
2カム溝17と第3溝19とを重合して、装置をより薄
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体を示す断面側面図である。
【図2】全体の平面図である。
【図3】要部の分解斜視図である。
【図4】図2のX−X線断面図である。
【図5】図2のY−Y線断面図である。
【図6】図2のZ−Z線断面図である。
【図7】パネルが閉鎖姿勢の時の説明図である。
【図8】パネルが下げ姿勢の時の説明図である。
【図9】パネルが開放姿勢へ移動する途中の説明図であ
る。
【図10】パネルが上げ姿勢の時の説明図である。
【図11】パネルが閉鎖姿勢になる前にオ−バランした
時の説明図である。
【図12】第2カム溝と第3溝との重合部分の斜視図で
ある。
【図13】パネル浮き上がり防止手段の係合部の斜視図
である。
【図14】後昇降機構の要部の側面図である。
【図15】サンル−フ装置の平面図である。
【図16】開放したサンシエ−ドの前部の断面側面図で
ある。
【符号の説明】
1 屋根 2 開口部 3 パネル 4 ブラケット 5 ガイドレ−ル 6 スライダ 7 前後昇降機構 8 連動体 9 昇降体 10 第1昇降手段 11 第2昇降手段 12 リフタ A 閉鎖姿勢 B 下げ姿勢 C 開放姿勢 D 上げ姿勢 E オ−バラン状態

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根(1)の開口部(2)を開閉するパ
    ネル(3)と、このパネル(3)の左右側部より下方で
    前記屋根(1)に対して設けられた左右一対のガイドレ
    −ル(5)と、この各ガイドレ−ル(5)に前後方向移
    動自在に支持されたスライダ(6)と、このスライダ
    (6)とパネル(3)との間に設けられていて、スライ
    ダ(6)の後方移動でパネル(3)の後部を開口部
    (2)を閉鎖した閉鎖姿勢(A)から下げ姿勢(B)へ
    下降動作させると共に更なる後方移動でパネル(3)を
    下げ姿勢(B)から開放姿勢(C)へ水平移動させ且つ
    スライダ(6)の前方移動で閉鎖姿勢(A)から上げ姿
    勢(D)へ上昇動作させる後昇降機構(7R)と、前記
    ガイドレ−ル(5)に支持されていて、ガイドレ−ル
    (5)と係脱自在なタイミング部材(37)を介してパ
    ネル(3)の昇降動作中にガイドレ−ル(5)に対して
    位置不動となり且つパネル(3)の水平動作中にスライ
    ダ(6)と同伴移動する連動体(8)と、前部が前記連
    動体(8)に枢支され且つ後部がパネル(3)に連結さ
    ていてパネル(3)に対して揺動可能なリフタ(1
    2)とを備え、 前記後昇降機構(7R)は、リフタ(12)の前後方向
    中間部と連動体(8)との間に設けられていてパネル
    (3)の昇降動作中にスライダ(6)と同伴移動する後
    昇降体(9R)と、リフタ(12)の前後方向中間部と
    後昇降体(9R)との間に設けられていて後昇降体(9
    R)の前後動により連動体(8)に対してリフタ(1
    2)を揺動することによりパネル(3)を昇降する第1
    後昇降手段(10R)と、連動体(8)と後昇降体(9
    R)との間に設けられていて後昇降体(9R)の前後動
    により連動体(8)に対して後昇降体(9R)のリフタ
    側端部を昇降する第2後昇降手段(11R)とを備えて
    いることを特徴とするサンル−フ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1後昇降手段(10R)は、後昇
    降体(9R)の前部に設けられた第1ピン(14)と、
    リフタ(12)に形成されていて前記第1ピン(14)
    が係合する第1カム溝(15)とを有し、前記第2後昇
    降手段(11R)は、後昇降体(9R)の前部に設けら
    れた第2ピン(16)と、連動体(8)に形成されてい
    て前記第2ピン(16)が係合する第2カム溝(17)
    とを有し、前記後昇降体(9R)の後部には連動体
    (8)に枢支するための第3ピン(18)が設けられ、
    連動体(8)には第3ピン(18)を略水平前後動可能
    に案内する第3溝(19)が形成され、この第3溝(1
    9)は第2カム溝(17)の後部と重合されていて、こ
    の第3溝(19)より第2カム溝(17)が深溝に形成
    されていることを特徴とする請求項1記載のサンル−フ
    装置。
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