JPH05508388A - リポソーム製剤 - Google Patents
リポソーム製剤Info
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- JPH05508388A JPH05508388A JP3507024A JP50702491A JPH05508388A JP H05508388 A JPH05508388 A JP H05508388A JP 3507024 A JP3507024 A JP 3507024A JP 50702491 A JP50702491 A JP 50702491A JP H05508388 A JPH05508388 A JP H05508388A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
リポソーム製剤
技術分野
本発明はリポソーム製剤に関する。
l匙珠人
一般にインビトロ(in vitro)において有効性を示す薬物のなかには、
生体に投与した彼達やかに代謝を受け標的部位で十分に作用を発揮しないうちに
消失してしまうものが多い。そのような薬物を対象に薬物をより効果的に標的部
位で作用させる手段として種々の薬物送達システム(Drug Deliver
y System、 DDS)が検討されている。中でもリポソームに薬物を封
入するDDSは、薬物の血中濃度の持続化、薬物の標的指向化に用いることがで
き、有効な製剤と考えられる。しかしながら、そのようなリポソームは必ずしも
すべてが投与された後にDDSとしての機能を十分に発揮出来るものではなく、
それはリポソームの製造条件や用いられるリポソームの膜脂質成分の種類に大き
く依存する。
リポソームの大きな問題点としては薬物の封入効率、封入された薬物を長時間保
持するためのリポソーム膜の安定性、リポソームの分散性が指摘される。一般的
にリン脂質等の脂質を用いて作成したリポソームは分散性に乏しく、短時間に凝
集を引き起こし、リポソームの薬物封入特性や安定性に悪影響を及ぼす場合が多
い。またそのようなリポソームは投与された後、速い時期に網内系にとりこまれ
、DDSとしての機能を果たさない場合が多い。
従って、リポソームを用いたDDS開発にとって、分散性を良くし、安定なリポ
ソームを製造することが重要である。
発明の目的
リポソーム膜組成を改質することにより、分散性が良く封入性の高い、また、よ
り安定性の高いリポソームの開発は未だ不十分である。
かかる状況に鑑み、本発明者等はリポソーム膜組成を改質することにより、分散
性が良く封入性の高い、また、より安定性の高いリポソームを作成するための方
法をリポソーム膜組成に膜脂質成分を添加することにもとめて、種々検討し、本
発明を完成した。
すなわち、本発明の主な目的は分散性が良く封入性の高い、また、より安定性の
高い新規リポソームを提供することにある。
この目的ならびに本発明の他の目的および利点は、添付図面を讐照し、以下の記
載から当業者に明らかであろう。
図面の簡単な説明
第1図は、下記実施例4に示すリポソーム製剤の投与後の血中脂質濃Rの推移を
示し、−1・、○、−および−一一一はそれぞれ下記実施例;2.3.4.5お
よびサンプル1のリポソーム製剤を示す。
第2図は、下記実験例4に示すリポソーム製剤の投与後の血中脂質i!11度の
推移を示り1、○、■、・および 、−−−はそれぞれf記実&Jt16..7
.8およびサ用ジノ1川のリポソーム製剤を示す。
発明の概要
本発明は、リポソート膜が一般式。
X−03−(CH,CH,○)n−Y(1)「式中、Xはアルカノイル基または
アルキル基を、Yはアニオン形成基を、nは2〜50の整数を示す。]で表され
るポリオキシエチレン誘導体とリン脂質とを含有してなるリポソーム製剤を提供
する上記ポリオキシエチレン誘導体に関し、Xで表されるアルカノイル基として
は炭素数5〜30の直鎖状または分枝状のアルキルカルボニル基が好ましく、例
えばバレリル、イソバレリル、ピバロイル1、ラウロイル、ミリストイル、バル
ミトイル、ステアロイルなどが挙げられ、とりわけ直鎖状のCI、−4゜アルカ
、ノイル基が好ましい。Xて表されるアルキル基としては炭素数5〜30の直鎖
状または分枝状のアルキル基が好ましく、例えば、ペンチル、ヘキシル、オクチ
ル、デシル、ドデンル(ラウリル)、トリデシル、ヘギサデシル(七千ル)、イ
クタデシル、エイコシルなとが挙げられ、とりわけ直鎖状のCI!−’。アルキ
ル基が好ましい。
整数nで表されるポリオキシエチレンのユニット数は2〜30であることが好ま
しい。
Yで表されるアニオン形成基としては、例えば酢酸残基(−CH,CO,H)
、プロピオン酸残基(−CH,CO,H) 、硫酸残基(−0SO8H) 、ス
ルホン酸残基(−CH,SO,Hl−CHlCH,SO,Hなど)、リン酸残基
(−0PO,H)などのような負電荷を有する化合物の残基が挙げられる。これ
らのアニオン形成基は塩を形成していてもよく、例えばアルカリ金属(カリウム
、ナトリウムなど)やアルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウムなと)との
塩が挙げられる。
上記したポリオキシエチレン誘導体自体は、公知物質で市販品として入手できる
か、公知物質から公知方法によって製造することができる。
本発明のリポソーム製剤に用いられるリン脂質としては、天然あるいは半合成、
あるいは、全合成的に得られるjノン脂質が用いられる。天然により得られるリ
ン脂質としては、例えば、卵黄シンチンや、大豆シンチン等のグリセロリン脂質
あるいはスフィンコリン脂質が用いられる。また、半合成、あるいは、全合成的
に得られるリン脂質としては、アルカノイル基が飽和アルカメイル基、あるいは
、一部、不飽和アルカメイル基であるグリセロリン脂質またはスフィンゴリン脂
質が用いられる。好ましくは飽和アルカノイル基をもつグリセロリン脂質または
スフィンゴリン脂質が用いられる。またその飽和アルカノイル基の炭素数は12
〜2oが好ましい。
本発明においては、上記のようなリン脂質およびポリオキシエチレン誘導体を構
成成分としてリポソーム膜を構成させる。
本発明におけるリン脂質とポリオキシエチレン誘導体の使用割合は、一般にリン
脂質の100重量部に対しポリオキシエチレン誘導体を約0.5〜200重量部
、好ましくは約2〜50重量部、さらに好ましくは5〜20重量部である。
本発明はリポソーム膜の構成成分として上記のようなリン脂質およびポリオキシ
エチレン誘導体を用いることが特徴であって、リポソーム製剤の製法には公知の
技術が用いられる。例えば、上記のグリセロリン脂質とポリオキシエチレン誘導
体を含むリポソーム膜構成成分をジエチルエーテル、イソプロピルエーテルまた
はクロロホルムなどの有機溶媒に溶解した後、さらに薬物水溶液を加えて乳化し
、W10型エマルションを得て、適度の温度く相転移温度よりやや高め)下の減
圧下で有機溶媒を蒸発除去してすR−ス・フェイズ・エバポレイジョンベシクル
(REV)を得ることができる。また上記脂質有機溶媒溶液の有機溶媒を減圧下
で蒸発除去して薄膜とした後に、薬物溶液を加えて、上記と同様の温度で混合す
ることによって、マルチラメラ−ベシクル(MLV)を得ることができる。また
さらに、MLVをプローブ型超音波振盪機で振盪することによってスモールユニ
ラメラ−ベシクル(SUV)を得ることができる。さらに他のリポソーム製法と
してはステイブル・プルリメラー・ベシクル(SPLV)法(特開昭59−50
0952) や、デ/X4FL/イション・レバイドレイジョン・ベシクル法[
シー・クルビー(C,Kirby)ら、バイオテクノロジー(Biotechn
ology) 、l 1月号、979 (1984)]が挙げられる。また上記
のようにポリオキシエチレン誘導体を有機溶媒に溶解させるかわり1こ薬物水溶
液(こ分散して用いることもできる。さらに、リン脂質で予め薬物を封入するリ
ポソームを調製した後に、これをリン脂質を含む分散液に加えて加温下で混合す
ることにより、既にできたリポソーム膜にポリオキシエチレン誘導体を配列させ
る方法を採用することもできる。
また、脂溶性であって水への溶解度が低い薬物の場合は、薬物を上記脂質有機溶
媒溶液に溶かして薬物を封入するリポソームを得ることができる。このようにし
て得られる薬物を封入したリポソームは所望により好ましい粒子サイズに調製す
ることができる。このリポソームはそのまま使用してもよいが、例えば、遠心分
離、ゲル濾過あるいは透析によって封入されない遊離の薬物を分離除去した後に
使用するのが好ましい。本発明において使用される薬物は、シス。
ブラチン、アトリヤマイシン、マイトマイシンC1アクチノマイシン、アンサマ
イトシン、プレオマイシン、5−FU、メトトレキセートのような抗癌剤、天然
型あるいは遺伝子組換え型インターフェロン(α、β、γ)や天然型あるいは遺
伝子組換え型インターロイキン2のようなリンホカイン類、マンガンスーツく−
オキサイドデスムターゼ(S OD)あるいはその誘導体であるスー/く−オキ
サイドデスムターゼPEG (PEG−5000)(特開昭57−132658
)のような生理活性ペプチド類、スルフアゼシンのようなベータラクタム系抗生
物質、ゲンタマイシン、ストレプトマイシン、カナマイシンのようなアミノ配糖
体系抗生物質、シアノツバラミン、ユビキノンのようなビタミン類、アンチモン
酸メグルミンのような抗原虫薬、アルカリホスファターゼ等の酵素剤、ヘパリン
等の抗血液凝固剤、アモキサノクス等の抗アレルギー剤、ムラミルジペプチド、
ムラミルトリペプチド、TMD−66(特開昭57−132658)のような免
疫賦活剤、プロプラノロール、グルタチオンのような一般薬が挙げられる。
以下に実施例および実験例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。以下の実施
例および実験例中、ポリオキシエチレン誘導体について、例えば化合物(■)(
ここにXはステアリル、nは2、YはSO,Naを示す。)をステアリル0PO
EtSOzNaと略記することがある。
実施例1
225mgのジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)、25mgのジ
ステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)および25+agノステ7リル
0POEtSOzNaをlす、ターのビーカー内でクロロホルムとイソプロピル
エーテルの1:1の混合溶液90m1に溶解させた。それにあらかじめ生理食塩
液と同じ浸透圧となるように調製しておいたシスプラチン(CDDP)生理食塩
溶液(1mg/a+1)を14m1加えバス復起音波振盪mcラボラトリ−・サ
ブライズ社(Laboratory 5upplies Go、)にューヨーク
)製]で乳化し、W10型エマルジョンを作製した。超音波の照射は20分間行
った。
このようにして得たエマルジョンをロータリーエバポレーターにかけて、60°
C1減圧下で有機溶媒を留去しREVを得た。エバポレーターの真空度は初めは
高く、有機溶媒の蒸発が進むにつれて真空度をさげて突沸しないように調節した
。その後さらにREV中に残存する少量の有機溶媒を窒素ガスをふきつけること
により留去した。
さらに得られたREVに適当量の生理食塩溶液を加え14m1とし、12ミクロ
ンのフィルター[アクロディスク(Acrod 1sc)、ケルマン(Gei、
man)]で濾過し、透析膜「スペクトラボール(Spectrapor)、7
ゝり1う4°メディカル(Spectrum Medical)コを用いて生理
食塩溶液下で24時間透析することによりCDDPを封入した本発明のリポソー
ムを得た。
実施例2〜13
第1表に示す処方により実施例1と同様の方法で本発明のリポソーム製剤を製造
した。
第1表
ポリオキシエチレン誘導体(1)
実施例番号 添加量 封入薬物 DPPCDSPCl ステアリル2 5OJa
25 CDDP 225 252 セ+ ル2 5OJa 25 CDDP
225 253 X+7’Jル3 5OsNa 25 CDDP 225 25
4 セチル3 C11sCOJa 25 CDDP 225 255 7、+7
’Jル2 C11sCOJa 25 CDDP 225 256 X+7’)ル
2 5OJa 12.5 CDDP 225 257 スy7’J/’ 2 5
OJa 37.5 CDDP 225 258 ステア1Jル2 5QJa 7
5 CDDP 、225 259 ステアリル3 5OJa 25 CDDP
175 7510 スf7’Jル2 SO3Na 12.5 CDDP 175
7511 セチル 3 CllIC0Ja 25 CDDP 1.75 75
12 ステアリル2 CHtCOJa 25 CDDP 125 12513
ステアリル 2 CLCOtNa 25 CDDP 250□−評剛1−−^響
甲−1−−□6納□1時呻−一□町−−−1阿−−!−1−−轡一闇一、、、。
、□□、11,1酬−一甲1−h慟咄□■
実施例14
実施例13で用いられるDSPCの代わりに卵黄ホスファチジルコリン(Egg
PC)を用いて、実施例13と同じ方法でCDDPを封入する本発明のリポソ
ーム製剤の製造を行った。
実施例15
実施例1で用いられるステアリル0POE、SO3Naの代わりにステアリル0
POE、。CH,COONaを用いて、実施例1と同じ方法でCDDPを封入す
る本発明のリポソーム製剤の製造を行った。
実施例16
実施例1で用いられるステアリル0POE、SO,Naの代わりにステアリル0
POE、。CH,COONaを用いて、実施例1と同じ方法でCDDPを封入す
る本発明のリポソーム製剤の製造を行った。
実施例17
実施例1で用いられるステアリル0POE、SO3Naの代わりにラウロイル0
POEtCH,So、Naを用いて、実施例1と同じ方法でCDDPを封入する
本発明のリポソーム製剤の製造を行った。
実施例18
実施例1で用いられるステアリルOP OE t S O−N aの代わりにラ
ウロイル0POE、CH,So、Naを用いて、実施例1と同じ方法でCDDP
を封入する本発明のリポソーム製剤の製造を行った。
実施例19
実施例1で用いられるステアリル0POE、SO,Naの代わりにフルキ/L、
0POE、CH,COONa [二、7)−ル NES−203=27、日光ケ
ミカル(株)(東京)製]を用いて、実施例1と同じ方法でCDDPを封入する
本発明のリポソーム製剤の製造を行った。
実施例20
実施例5で用いられるCDDPの代わりに200μg/mlの5−フルオロウラ
シール(5−FU)を用いて、実施例5と同じ方法で5−FUを封入する本発明
のリポソーム製剤の製造を行った。
実施例21
実施例5で用いられるCDDPの代わりに500μg/−1の9−メルカプト−
9−デオキシメイタンシン(TAC805)を用いて、実施例5と同じ方法でT
AC805を封入する本発明のリポソーム製剤の製造を行った。
実施例22
実施例5で用いられるCDDPの代わりに500μg/IIlのシト/ンアラビ
/シト(Ara−C)を用いて、実施例5と同じ方法でΔra−Cを封入する本
発明のリポソーム製剤の製造を行った。
実施例23
実施例5で用いられるCDDPの代わりに200μg/+*lのマイトマイシン
−〇 (MMC)を用いて、実施例5と同じ方法でMMCを封入する本発明のリ
ポソーム製剤の製造を行った。
実施例24
実施例5で用いられるCDDPの代わりに1. mg/■lのダウノマイシンを
用いて、実施例Sと同じ方法でダウノマイシンを封入する本発明のリポソーム製
剤の製造を行った。
実施例25
実施例5で用いられるCDDPの代わりに500μg/@lのビスクロロエチル
ニトロソウレア(BCNU)を用いて、実施例5と同じ方法でBCNUを封入す
る本発明のリポソーム製剤の製造を行った。
実施例26
実施例5で用いられるCDDPの代わりに500μg/mlのクロロエチルンク
ロへ牛/ルニトロンウレア(CCNU) を用いて、実施例5と同じ方法でCC
NUを封入する本発明のリポソーム製剤の製造を行った。
実施例27
実施例5で用いられるCDDPの代わりに308μg7mlのヒトインターロイ
キン−2(IL−2)を用いて、実施例5と同じ方法でI L−2を封入する本
発明のリポソーム製剤の製造を行った。
実施例28
実施例9で用いられる25mgのステアリル0POE、SOJJaの代わりに5
0mgのステアリル0POE、CH,Co、Naを用いて、実施例9と同じ方法
でCDDPを封入する本発明のリポソーム製剤の製造を行った。封入率41.5
%
実施例29
実施例って用いられる25@gのステアリルOP OE t S Os N a
の代わりに50mgのステアリル0POEsCHtCOtNaを用1.1で、実
施例9と同じ方法でCDDPを封入する本発明のリポソ−ム製剤の製造を行った
。封入$48.1%
実施例3゜
実施例って用いられる25mgのステアリル0POE、SO,Naの代わりに5
0o+gのステアリル○POElaCH2COfNaを用t1て、実施例9と同
じ方法でCDDPを封入する本発明のリポソ−ム製剤の製造を行った。封入率2
9.3%
実施例31
実施例9で用いられる25mgのステアリルOP OE t S Os N a
の代わりに50mgのステアリル0POE、、CHtCO,Naを用t′Yで、
実施例9と同じ方法でCDDPを封入する本発明の1フボ゛ノーム製剤]の製造
を行った。封入率234%
実験例1
実施例1で用いられるステアリル0POE、SO,Naを添加しない対照リポソ
ーム製剤およびステアリルOP OE t S O−N aの代わりに第2表に
示される添加物を用いて、実施例1と同じ方法でCDDPを封入するリポソーム
製剤を作製し実験サンプルとした。
第2表
本発明以外のポリオキシエチレン誘導体含有リポソームサンプルサンプル 添加
物
−(添加量:25mg)
1(対照) 無添加
2 POEtセチル・エーテル
3 POE、。セチル・エーテル
4 POE4゜セチル・エーテル
5 POE、モノステアレート
6 POE、。モノステアレート
7 POE、。モノステアレート
第2表において、例えばPOE、セチル・エーテルは、1(−(OClf、CL
)−〇−セチルを表す。
実験例2
上記実施例1〜13で調製されたリポソーム製剤および第2表のサンプル1〜7
を用いて、CDDPの封入率(註1)および4℃1力月保存後の安定性(註2)
を調べてみると第3表の結果となり、本発明のリポソーム製剤は対照リポソーム
製剤(サンプルl)と比べて同等かより高い封入率を示し、また長期保存後も安
定であることがわかった。一方、負電荷基を有しないPOE誘導体を添加したリ
ポソーム製剤では(サンプル2〜7)薬物封入率が対照リポソーム製剤の1/4
以下の低い値を示した。
註1:リポソーム中の封入CDDPの量は、該製剤の製造に用いた総CDDP量
から未封入のCDDP量を差し引くことによりめた。未封入のCDDP量はあら
かじめリポソーム製剤を生理食塩液で2o倍希釈したものを、フィルター(セン
トリザルト)で濾過し、その濾液をさらに蒸留水で希釈し原子吸光(日立:F7
000)でプラチナ量を定量することによりめた。また、総CDDP量は上記2
0倍希釈サンプルを直接水で希釈し原子吸光でプラチナ濃度含量を定量すること
によりめた。
註2・安定性はリポソームに封入されているCDDP濃度を定量することにより
めた。
第3表
リポソーム製剤の封入率と安定性
封入率(%) 安定性(4℃、IM)(%)実施例1 39.5 98.5
実施例2 44.3 99.2
実施例3 30.7 99.3
実施例4 28.4 99.5
実施例5 30.3 99.6
実施例6 20.3 99.7
実施例7 1g、 2 98.0
実施giq8 24,5 94.5
実施例9 23.9 99.0
実施例+0 20.9 98.8
実施例11 22.9 98.8
実施例12 31.2 99.7
実施例13 2B、 9 99.4
サンプルl 25.1 96.7
サンプル2 9.8 ND
サンプル3 5.5 ND
サンプル4 6.1 ND
サンプル5 6.8 ND
サンプル6 10.6 ND
サンプル7 5.8 ND
実験例3
上記実施例1〜13で調製されたリポソーム製剤およびサンプル1〜7を用いて
光散乱によるリポソームの分散性の経時変化を調べる方法(註3)でリポソーム
の凝集沈降の割合を調べてみると第4表の結果となり、POE誘導体を添加しな
いリポソーム製剤(サンプル1)や負電荷基を有しないPOE誘導体を添加した
リポソーム製剤では(サンプル2)短時間に凝集が認められたのに対し、本発明
のリポソーム製剤は長時間分散状態を維持することが認められた。
註3゛リボンーム製剤を生理食塩液で約100倍希釈し、よく撹拌した後サンプ
ルキ二ベノトにとり、サブミクロンアナライザー[コウルター(Coulter
)社]で光散乱を測定し、撹拌直後の散乱を100とし、一定時間静置後の散乱
強度の減少率をめることにより、リポソーム製剤の分散性を評価した(凝集沈降
が生じると散乱強度減少)。
第4表
1週間後のリポソームの分散性
分散性(%)
実施例198
実施例298
実施例32.1
実施例499
実施例587
実施例661
実施例710G
実施例887
実施例9 1.02
実施例1087
実施例11 71
実施例1285
実施例1382
サンプル3 20
サンプル683
サンプル796
実験例4
上記実験例1で調製されたリポソーム製剤(1m)をラットに投与した後の血中
の脂質濃度(註4)推移を調べてみると第1図(実絶倒2.3.4および5)お
よび第2図(実施例6.7および8)のような結果となり、無添加の対照リポソ
ーム製剤に比べ、リポソーム製剤はより長時間血中に留まることが示された。
註4:採取したヘパリン処理血液を生理食塩液で10倍希釈し、よく撹拌後、遠
心分離し、その上清をとりクロロホルムで抽出し、その抽出物中のDPPCJI
IiをHPLC[カラムごウォーターズ(Waters)社製、μボンダスフイ
ア(Bondasphere) C4−I Q QA1溶離液:pH7’Jン酸
緩衝液/メタノール=1/9、検出器:シヲーデ、クス・屈折計)で定量するこ
とにより血中脂質濃度をめた。
以上の結果、ポリオキシエチレン誘導体を加えて、脂質組成とする本発明のリポ
ソーム製剤は、分散性の点で著しい改善効果が認められ、薬物封入性も高く、長
期保存後も安定であり、また静脈内に投与しても長時間薬物を血中に持続させる
特性を有することが示された。
上記のとおり、本発明のリポソーム製剤は、分散性が良く、また薬物の封入性が
高く、さらに安定性が高いので医薬品等の製剤として有利に用いられる。
Fig、1
時間(h r)
Fユ9. 2
時間(h r)
要約
リポソーム膜の構成成分として一般式
%式%(1)
[式中、Xはアルカノイル基またはアルキル基を、Yは負電荷を有する化合物の
残基を、nは2〜50の整数を示す。]で表されるポリオキシエチレン誘導体と
リン脂質を用いることによりリポソーム製剤を得る。該リポソーム製剤は、良好
な分散性、高い薬物封入性および高い安定性を有する。
補正書の翻訳文提出書
(特許法第184条の8)
平成4年 7月20日
Claims (8)
- 1.リボソーム膜が一般式: X−O−(CH2CH2O)n−Y [式中、Xはアルカノイル基またはアルキル基を、Yはアニオン形成基を、nは 2〜50の整数を示す。]で表されるポリオキシエチレン誘導体とリン脂質とを 含有してなるリボソーム製剤。
- 2.Xが炭素数5〜30の直鎖状または分枝状のアルキルカルボニルである請求 項1記載のリボソーム製剤。
- 3.Xが炭素数5〜30の直鎖状または分枝状のアルキルである請求項1記載の リボソーム製剤。
- 4.アニオン形成基が負電荷を有する化合物の残基である請求項1記載のリボソ ーム製剤。
- 5.アニオン形成基が−CH2CO2H、−CH2CO2H、−OSO2H、− CH2SO3H、−CH2CH2SO3H、−OPO3Hまたはその塩である請 求項4記載のリボソーム製剤。
- 6.リン脂質かグリセロリン脂質またはスフィンゴリン脂質である請求項1記載 のリボソーム製剤。
- 7.リン脂質が、炭素数が12〜20の飽和アルカノイル基を有するグリセロリ ン脂質またはスフィンゴリン脂質である請求項7記載のリボソーム製剤。
- 8.ポリオキシエチレン誘導体に対するリン脂質の割合が、リン脂質の100重 量部に対してポリオキシエチレン誘導体が約0.5〜200重量部である請求項 1記載のリボソーム製剤。
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