JPH0550001A - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JPH0550001A
JPH0550001A JP20687491A JP20687491A JPH0550001A JP H0550001 A JPH0550001 A JP H0550001A JP 20687491 A JP20687491 A JP 20687491A JP 20687491 A JP20687491 A JP 20687491A JP H0550001 A JPH0550001 A JP H0550001A
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JP
Japan
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liquid
coating
coater
rotating body
stirring
Prior art date
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Pending
Application number
JP20687491A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Suzuki
康之 鈴木
Koji Ozaki
浩司 尾崎
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
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Publication of JPH0550001A publication Critical patent/JPH0550001A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】固液分散系の液の塗布に際し、混合濃度および
膜厚を均一にするとともに、供給路の全般に渡って液詰
まりを防止する。 【構成】押出しコーター1内液溜部2のスリット口4の
近傍に、スリット口4の長手方向に平行して回転自在に
支持される円筒形の回転体9を設け、この回転体9の外
周面全体に間隔を置いて回転体9の回転中心線に対して
交差する多数の攪拌刃10、10…を設けるとともに、
前記供給路20にスタチックミキサー20A〜20Nを
設け、さらに前記塗布液タンク30に攪拌機31を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固液分散系の液を均一
に塗布するとともに、塗布液送給路の終始に渡って液詰
まりを防止した塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、血液分析素子などの製造に際
しては、塗布される溶剤中に抗体粉末等の固形分が含有
されているため、塗布に際しては固形分の沈降、凝集が
問題となり、塗布液を均一な混合濃度で支持体上に塗布
することができない。また、非セット系の塗布液の塗布
に際しては、塗布後の乾燥工程において、既設の乾燥装
置の乾燥能力からの制約より、コーティング速度が低め
に決定される場合が多いが、このような条件の下で、前
記固液分散系の塗布液を塗布しようとする場合には、液
路の至るところで固形分の沈降、凝集により液詰まりを
起こし塗布不能となる場合があった。
【0003】従来、固液分散系の液を塗布するに際し、
たとえば実開平2−137971号公報においては、図
6に示されるように、コーター40内の液溜部に駆動手
段43により回転自在に支持される回転軸41を配設す
るとともに、この回転軸41の適所に撹拌羽根42、4
2…を固着し、液溜部の塗布液を強制的に撹拌して、固
体の沈降を防止した装置の開示がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記実
開平2−137971号公報における攪拌装置により撹
拌される領域は、撹拌羽根42が配置されたほぼ周辺の
領域に限定されるため、液溜部内の全領域を均一に撹拌
することは極めて困難であり、撹拌羽根42より下の領
域では、やはり固体の沈降は避けられず、固体が凝集し
てしまう。また、撹拌羽根42の回転数を上げることに
より、液溜部すべてを撹拌しようとすると撹拌力があり
すぎて、撹拌過程において動圧分布を生じ、その結果、
スリット口の先端から吐出された塗布液に脈動が起こ
り、膜厚が不均一となるなどの問題がある。また、仮に
塗布コーター内での沈降、凝集を防げたとしても、塗布
コーターへ至る供給路の途中で沈降・凝集、または液詰
まりを起こしたのでは、良質な塗布は実現できない。
【0005】そこで、本発明の主たる目的は、凝集し易
い塗布液の塗布に係り、塗布液経路の全般に渡って固形
分の沈降・凝集を防止するとともに、塗布液の動圧を無
くし均一塗布を可能にした塗布装置を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題は、コーター内
部に液溜部を有し、この液溜部から外部に連通するスリ
ット口が形成された塗布コーターと、この塗布コーター
に塗布液を供給するための供給路と、塗布液を貯留する
ための塗布液タンクとからなり、連続的に走行する支持
体の表面に塗布を行う塗布装置において、前記塗布コー
ター液溜部のスリット口の近傍に、スリット口の長手方
向に平行して回転自在に支持される円筒形の回転体を設
け、この回転体の外周面全体に間隔を置いて回転体の回
転中心線に対して交差する多数の片状刃またはスパイラ
ル状刃を設けるとともに、前記供給路に静的攪拌手段を
設け、さらに前記塗布液タンクに攪拌手段を設けたこと
で解決できる。
【0007】
【作用】本発明塗布装置においては、先ず塗布コーター
内部の液溜部にスリット口の長手方向に平行して回転自
在に支持される円筒形の回転体を設け、この回転体の外
周面全体に間隔を置いて回転体の回転中心線に対して交
差する多数の片状刃またはスパイラル状刃による刃状攪
拌手段を設ける。この刃状撹拌手段によれば、スリット
口付近の領域の塗布液が剪断されつつ撹拌されるため、
脈動が生じることがない。塗布液は前記剪断流れにより
絶えず分散されているので、たとえ液溜部上方から固体
の沈降があるとしても、固形分の沈降・凝集が防止され
るとともに、前記スリット口からは均一な混合濃度で塗
布液が塗布されるため膜厚の均一性が確保される。ま
た、塗布液の供給路には、スタチックミキサーなどの静
的攪拌手段が設けられているため、供給路での沈降・凝
集が防止される。さらに、塗布液タンクにも攪拌手段が
設けられ沈降・凝集が防止される。
【0008】以上のように、本発明においては、塗布液
送給区間の終始に渡って種々の攪拌手段が設けられるた
め、コーティング速度が遅く、かつ塗布液が固液分散系
であるなどの悪条件下であっても、液の沈降による液詰
まりを防止し、良好な塗布が確保される。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づき詳
説する。図1において、塗布液タンク30で固液分とが
攪拌機31により攪拌された塗布液8は、定量ポンプ3
2により、供給管20A〜20Nを介して押出しコータ
ー1に送られる。前記押出しコーター1は、図2に示さ
れるように、バックアップロール5により連続走行する
支持体6との対向部にコーター1内の液溜部2と連通す
るスリット口4を有し、給液口3から液溜部2に供給さ
れた塗布液8を、圧力および重力作用によって前記スリ
ット口4から吐出し支持体6に塗布するようになってい
る。なお、スリット4入口部にはR3mm以上の曲率が設
け、塗布液の流出をスムーズなものとしている。
【0010】前記押出しコーター1の液溜部2内のスリ
ット口4の近傍には、スリット口4の長手方向に平行し
て回転自在に支持された円筒形の回転体9が設けられ、
この回転体9の外周面全体に間隔を置いて回転体9の回
転中心線に対して交差する多数の片状の撹拌刃10、1
0…が設けられている。前記回転体9は、スリット口4
の周辺領域に剪断流れを起こし、塗布液を分散させるよ
うにするためにスリット口4の近傍に配置する。具体的
には前記攪拌刃10の先端とスリット口4とのクリアラ
ンスCを3〜4mmとして配設するのが好ましい。前記回
転体9の回転数は、50rpm 〜30000rpm の範囲、
好ましくは500rpm 〜3000rpm とされる。50rp
m 未満だと撹拌しきれず凝集が起こり、また30000
rpm を超えると液溜部2で動圧分布を生じる。また、回
転体9の駆動手段としては、電磁モーター等が好適に使
用されるが、ダイ1の外壁に直接取り付けると共振が起
きて均一な塗布が行えないため、ベルトドライブ方式に
より間接的に回転させるのが望ましい。
【0011】前記攪拌刃10、10…の配置は、千鳥状
またはスパイラル状でも良いが、好ましくは図3に示さ
れるように、回転体9の外周面全体に間隔を置いてラン
ダムに配置するとともに、回転体9を回転させた際に、
各攪拌刃10、10…による攪拌領域が相互に重なり部
分を持つようにピッチを狭めて配置するのがよい。
【0012】前記攪拌刃10の形状としては、図4に示
されるように、撹拌過程において液溜部2で動圧分布を
生じさせることなく、しかも剪断流れを起こすように撹
拌できるように、好ましくは高さh=0.5〜5mm、幅
w=2〜10mmとする。また前記攪拌刃10、10…の
回転体9の回転中心線に対する傾斜角θは、5〜80
度、好ましくは30〜60度とするのがよい。
【0013】ところで、前記攪拌刃10に代えて、図5
に示されるような連続したスパイラル刃11を設けるこ
とでもよい。前記スパイラル刃11の高さ、幅、傾斜角
θ、スパイラル刃11の先端とスリット口4とのクリア
ランスCおよび回転数は、前述攪拌刃10の場合と同一
の条件とされる。
【0014】一方、塗布液タンク30と押出しコーター
1とを結ぶ供給路20に、静的攪拌機たるスタチックミ
キサー20A、20B、…20Nが直列に連設されてい
る。
【0015】前記スタチックミキサー20A…は、周知
のように、板の両端を180度捩じった形状のエレメン
ト21、21…相互を、90度角度をずらして連設し、
自らの液流れによる運動エネルギーを利用して混合する
もので、フローミキサーの一種である。なお、前記スタ
チックミキサーに代えて、オリフィス混合器などを用い
ることでもよい。
【0016】(実施例)次に、実施例により本発明の効
果を明らかにする。本実施例においては、撹拌手段を有
しない押出しコーター(比較例1)と図2に示される刃
状撹拌手段を有する押出しコーター(実施例)のそれぞ
れについて液粘度30cpの固液分散系の液を流量200
cc/min で塗布し、塗布時の液溜部の様子および塗布状
態を観察した。なお、前記攪拌刃10の形状・配置は、
高さh=3mm,幅w=5mm,傾斜角θ=45度とし、回
転体9の回転数は20〜50rpm (ケース1)、100
rpm (ケース2)、500rpm (ケース3)、1000
rpm (ケース4)とそれぞれ変化させた。その結果を表
1に示す。
【0017】また、塗布液の供給路は、図1に示される
ように、スタチックミキサーを設け供給路での液詰まり
を防止した。
【0018】
【表1】
【0019】表1より、比較例1においては、粉体と溶
媒の比重差が1〜1.5の場合、スリット口の詰まりを
生じ、1.5〜の場合には、塗布膜厚がスリット長手方
向において不均一であった。本発明例のケース1(20
〜50rpm )の場合には、比重差に関係なく、撹拌力不
足であり、脈動が確認された。ケース2(100rpm )
の場合には、粉体と溶媒の比重差が1〜1.5の場合に
は、良好なる塗布が行えたが、1.5〜の場合には、撹
拌力不足であった。これらに対し、ケース3(500rp
m )およびケース4(1000rpm )では均一な混合濃
度でかつ均一な膜厚に塗布することができた。また、供
給路の中間での液詰まりは、スタチックミキサーにより
ほぼ解消することができた。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、凝集し
易い固体を含む固液分散系の液であっても、均一な混合
濃度でかつ均一な膜厚に塗布することができるととも
に、供給路での液詰まりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗布装置の全体概略図である。
【図2】本発明の押出しコーターの拡大縦断面図であ
る。
【図3】刃状撹拌手段の全体斜視図である。
【図4】本発明に係る攪拌刃の拡大図である。
【図5】刃状攪拌手段の他例の側面図である。
【図6】(A)は、従来の撹拌羽根を有する押出しコー
ターを示す断面図である。 (B)は、(A)のI−I線矢視図である。
【符号の説明】
1…押出しコーター、2…液溜部、4…スリット口、6
…支持体、8…塗布液、9…回転体、10…攪拌刃、1
1…スパイラル刃

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コーター内部に液溜部を有し、この液溜部
    から外部に連通するスリット口が形成された塗布コータ
    ーと、この塗布コーターに塗布液を供給するための供給
    路と、塗布液を貯留するための塗布液タンクとからな
    り、連続的に走行する支持体の表面に塗布を行う塗布装
    置において、 前記塗布コーター液溜部のスリット口の近傍に、スリッ
    ト口の長手方向に平行して回転自在に支持される円筒形
    の回転体を設け、この回転体の外周面全体に間隔を置い
    て回転体の回転中心線に対して交差する多数の片状刃ま
    たはスパイラル状刃を設けるとともに、前記供給路に静
    的攪拌手段を設け、さらに前記塗布液タンクに攪拌手段
    を設けたことを特徴とする塗布装置。
JP20687491A 1991-08-19 1991-08-19 塗布装置 Pending JPH0550001A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20687491A JPH0550001A (ja) 1991-08-19 1991-08-19 塗布装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP20687491A JPH0550001A (ja) 1991-08-19 1991-08-19 塗布装置

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JPH0550001A true JPH0550001A (ja) 1993-03-02

Family

ID=16530478

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20687491A Pending JPH0550001A (ja) 1991-08-19 1991-08-19 塗布装置

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102423744A (zh) * 2011-10-24 2012-04-25 四川虹欧显示器件有限公司 一种高粘度涂覆设备用浆料输运管道***
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JP2014168735A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Mitsubishi Materials Corp 塗布工具
JP2016012455A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 日産自動車株式会社 電極触媒層の製造装置および製造方法
CN113798130A (zh) * 2021-10-13 2021-12-17 江苏集萃新型药物制剂技术研究所有限公司 一种热熔胶制备及涂布一体化设备及方法
KR102600574B1 (ko) * 2023-02-22 2023-11-09 주식회사 시스템알앤디 연료전지 전극촉매층 형성용 촉매잉크의 공급 방법

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