JPH0549319U - タイヤ加硫用金型装置 - Google Patents

タイヤ加硫用金型装置

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Publication number
JPH0549319U
JPH0549319U JP10121091U JP10121091U JPH0549319U JP H0549319 U JPH0549319 U JP H0549319U JP 10121091 U JP10121091 U JP 10121091U JP 10121091 U JP10121091 U JP 10121091U JP H0549319 U JPH0549319 U JP H0549319U
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JP
Japan
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mold
vulcanization
groove
back surface
tire
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Pending
Application number
JP10121091U
Other languages
English (en)
Inventor
義政 日高
Original Assignee
オーツタイヤ株式会社
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 加硫缶2に取付けられた金型3に、キヤビテ
イ面4から背面5まで貫通する多数本のベントホール6
を穿設する。前記金型3の加硫缶2の取付け面7に面す
る背面5に1本以上の周溝8を形成すると共に、この周
溝8と各ベントホール6とを接続する枝溝9を形成し、
金型背面5と加硫缶取付け面7のどちらか一方に周溝8
を金型3外方まで連通する複数本の放射溝10を形成す
る。 【効果】 加硫缶2にふさがれることなく、周溝8及び
放射溝10を介して、ベントホール6から確実にエアー
を抜くことができ、エアー溜りに起因する欠陥を大幅に
減少することができ、歩留りを向上することが可能にな
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、エアー抜き効率を向上したタイヤ加硫用金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
生タイヤを加硫する金型においては、生タイヤを金型に入れて加硫するとき、 キヤビテイ内にエアー溜りを生じ、このエアーが原因となってサイドベアー等の 欠陥を発生する。この生タイヤと金型との間のエアーを抜くために、加硫金型に 多数のベントホール(細穴)を開孔している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上下の加硫金型は上下加硫缶に取付けられており、上金型の背面は加硫缶上部 天井(取付け面)に面接し、下金型の背面は加硫缶下部底面(取付け面)に面接 しており、ベントホールがキヤビテイ面から背面まで貫通していても、加硫缶の 取付け面でふさがれて、エアーの抜け道がなくなり、エアー抜き効果が低いこと がある。エアーが抜けないと、エアー溜りに起因する欠陥のある不具合タイヤが 多数発生し、歩留りが悪くなる。
【0004】 本考案は、金型の背面に周溝とこの周溝をベントホールに接続する枝溝とを形 成し、金型の背面と加硫缶の取付け面のどちらか一方に周溝と連通する放射溝を 形成することにより、前記従来技術の問題点を解決できるようにしたタイヤ加硫 用金型装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案における課題解決のための具体的構成は、加硫缶2に取付けられた金型 3に、キヤビテイ面4から背面5まで貫通する多数本のベントホール6を穿設し たタイヤ加硫用金型装置において、 前記金型3の加硫缶2の取付け面7に面する背面5に1本以上の周溝8を形成 すると共に、この周溝8と各ベントホール6とを接続する枝溝9を形成し、金型 背面5と加硫缶取付け面7のどちらか一方に周溝8を金型3外方まで連通する複 数本の放射溝10を形成していることである。
【0006】
【作用】
金型3内に生タイヤ12を挿入し、金型3を閉じて加熱して生タイヤ12を加 硫していくと、その加硫初期に金型3と生タイヤ12との間に入っていたエアー が多数本のベントホール6から抜けていく。 多数本のベントホール6は枝溝9を介して複数本の周溝8に集合されていて、 ベントホール6の加硫缶2側端面は加硫缶2の取付け面7によってふさがれるこ とがなく、エアーは枝溝9を通って周溝8へ流れる。
【0007】 前記周溝8は複数本の放射溝10と連通しており、周溝8に入ったエアーは放 射溝10を通って金型3の外方へ排出される。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。 図1〜3において、1はタイヤ加硫用の金型装置で、上下対称の金型3の上金 型のみを図示しており、金型3は上部加硫缶2にボルトを介して取付けられてい る。金型3にはタイヤのプロフィールの半分に相当するキヤビテイが形成してあ り、生タイヤ12と接するキヤビテイ面4から加硫缶2と接する背面5まで多数 本のベントホール6を貫通状に穿設している。
【0009】 金型3の背面5には、タイヤの周方向に沿った周溝8が径方向間隔をおいて複 数本形成されており、この各周溝8はそれぞれ複数本のベントホール6と連通し ている。 各周溝8はベントホール6上に形成することもできるが、ベントホール6は環 状に配列されていないため、総てのベントホール6と周溝8とを同一位置に形成 することは難しく、そのため、ベントホール6間に周溝8を形成して、各ベント ホール6と周溝8とを浅溝で且つ短い枝溝9で接続している。
【0010】 また、金型3の背面5には、タイヤの放射方向に沿った放射溝10が周方向間 隔をおいて複数本形成されており、この各放射溝10は全周溝8と交差しており 、これにより両溝8、10は連通している。 前記放射溝10は全長を均一深さに形成しても良いが、図1に示すように、径 内側から径外側へ漸次深くなるように形成して、エアーを効果的に逃がし得るよ うにすることが好ましくい。この放射溝10は径外端が金型3の外方に連通して いて、放射溝10に入ったエアーが金型3及び加硫缶2の外方へ排出されるよう になっている。
【0011】 前記放射溝10は金型背面5に形成しているが、背面5と面接する加硫缶2の 取付け面7に形成しておいても良く、取付け面7側でも周溝8と連通することに なるので、同様のエアー抜き機能を有することになる。
【0012】
【実験例】
表1は、本考案と従来技術の金型装置によりトラック・バス用ラジアルタイヤ を加硫し、それぞれの不具合タイヤの発生率を比較したものである。 この実験に使用した本考案の金型と従来技術の金型とは、タイヤサイズは同一 、加硫条件は同一であり、ベントホール6の本数及び位置も同一であり、本考案 の金型は幅3mm、深さ1.5mmの周溝8を3本、幅3mm、深さ1.5mm の放射溝10を60°間隔で6本、各ベントホール6毎に幅1mm、深さ1.0 mmの枝溝9を形成してある。
【0013】
【表1】 この表1から明らかなように、金型3に溝8、9、10を設けることにより、 エアー抜きがより確実になり、タイヤ不具合率が約5分の1に減少する。
【0014】
【考案の効果】
以上詳述した本考案によれば、金型3の加硫缶2の取付け面7に面する背面5 に1本以上の周溝8を形成すると共に、この周溝8と各ベントホール6とを接続 する枝溝9を形成し、金型背面5と加硫缶取付け面7のどちらか一方に周溝8を 金型3外方まで連通する複数本の放射溝10を形成しているので、加硫缶2にふ さがれることなく、周溝8及び放射溝10を介して、ベントホール6から確実に エアーを抜くことができ、エアー溜りに起因する欠陥を大幅に減少することがで き、歩留りを向上することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示し、図2のX−X線断面に
相当する断面図である。
【図2】同金型の背面図である。
【図3】図2のY−Y線断面拡大図である。
【符号の説明】
1 金型装置 2 加硫缶 3 金型 4 キヤビテイ面 5 背面 6 ベントホール 7 取付け面 8 周溝 9 枝溝 10 放射溝 12 生タイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 30:00 4F

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加硫缶(2)に取付けられた金型(3)
    に、キヤビテイ面(4)から背面(5)まで貫通する多
    数本のベントホール(6)を穿設したタイヤ加硫用金型
    装置において、 前記金型(3)の加硫缶(2)の取付け面(7)に面す
    る背面(5)に1本以上の周溝(8)を形成すると共
    に、この周溝(8)と各ベントホール(6)とを接続す
    る枝溝(9)を形成し、金型背面(5)と加硫缶取付け
    面(7)のどちらか一方に周溝(8)を金型(3)外方
    まで連通する複数本の放射溝(10)を形成しているこ
    とを特徴とするタイヤ加硫用金型装置。
JP10121091U 1991-12-09 1991-12-09 タイヤ加硫用金型装置 Pending JPH0549319U (ja)

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JP10121091U JPH0549319U (ja) 1991-12-09 1991-12-09 タイヤ加硫用金型装置

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JPH0549319U true JPH0549319U (ja) 1993-06-29

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002240042A (ja) * 2001-02-15 2002-08-28 Bridgestone Corp タイヤ加硫成型用金型
JP2006192868A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ成形用金型

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002240042A (ja) * 2001-02-15 2002-08-28 Bridgestone Corp タイヤ加硫成型用金型
JP2006192868A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ成形用金型
JP4710326B2 (ja) * 2005-01-17 2011-06-29 横浜ゴム株式会社 タイヤ成形用金型

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