JPH0547586U - 高負荷伝動用ベルト - Google Patents

高負荷伝動用ベルト

Info

Publication number
JPH0547586U
JPH0547586U JP10601191U JP10601191U JPH0547586U JP H0547586 U JPH0547586 U JP H0547586U JP 10601191 U JP10601191 U JP 10601191U JP 10601191 U JP10601191 U JP 10601191U JP H0547586 U JPH0547586 U JP H0547586U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
band
laminated band
block body
belt
laminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10601191U
Other languages
English (en)
Inventor
康嗣 国広
正行 田中
勝爾 辻
孝 益田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuboshi Belting Ltd filed Critical Mitsuboshi Belting Ltd
Priority to JP10601191U priority Critical patent/JPH0547586U/ja
Publication of JPH0547586U publication Critical patent/JPH0547586U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層バンドとブロック体のショルダー面での
磨耗や発熱を阻止し、また積層バンドを構成している各
バンドの横方向の移動を規制することによってベルトの
寿命を向上させる。 【構成】 ブロック体2の本体6にピラー7を介してヘ
ッド8を形成し、該本体6とヘッド8との間にスロット
部9を設けた複数個のブロック体2を間隙を有する状態
もしくは互いに密接させた状態で並列せしめ、そのスロ
ット部9を通じて積層バンド3を掛架した高負荷伝動用
ベルト1であり、上記積層バンド3が当接するショルダ
ー面10にブロック体の厚み方向のスリット24を設
け、上記積層バンド10を構成している各バンドの境界
面間で相対向するバンド表面の長さ方向に沿って設けた
突起部25とスリット24とを嵌合させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は高負荷伝動用ベルト、特に自動車を始めとする車輛及び各種機械変速 装置に使用する高負荷伝動用ベルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、高負荷伝動用ベルトの動力伝達方式は、通常押し伝動と引張伝動の2つ に分類される。そのうち、押し伝動タイプとしては無端の多層スチールバンドに 複数のブロック体を互いに接触させた状態で取り付け、しかもこれらのブロック 体をスライド可能にした構造であり、例えば米国特許第3、720、113号明 細書等に開示されている。
【0003】 この伝動方式は一般にブロック体が積層バンドと固定された関係になく、積層 バンド上を摺動可能に配列せしめた構造であり、駆動、従動の両プーリに掛かっ たとき、ベルトのゆるみ側にブロック体が集まり、駆動プーリにかかったブロッ ク体からベルトのゆるみ側に集まっているブロック体を押して従動プーリを回す というものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、こうしたベルトの各ブロック体は積層バンド上を摺動するので、積層 バンドとブロック体のショルダー面での磨耗や発熱が大きくなって、積層バンド における最内層のスチールバンドが切断し易くなる傾向があった。
【0005】 また、変速によるベルトのミスアライメントによって、ブロック体がプーリに 傾いて進入すると、積層バンドを構成する各バンドも横方向に滑って、各バンド の端面がピラー部の側面またはプーリと接触して摩耗し、積層バンドが破断する ことがあった。 本考案はこのような問題点を改善するもので、積層バンドとブロック体のショ ルダー面での磨耗や発熱を阻止し、また積層バンドを構成している各バンドの横 方向の移動を規制することによってベルトの寿命を向上させることを目的とする 。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の特徴とするところは、ブロック体の本体にピラーを介してヘッドを形 成し、該本体とヘッドとの間にスロット部を設けた複数個のブロック体を間隙を 有する状態もしくは互いに密接させた状態で並列せしめ、そのスロット部を通じ て積層バンドを掛架した高負荷伝動用ベルトにおいて、上記積層バンドが当接す るショルダー面にブロック体の厚み方向のスリットを設け、上記積層バンドを構 成している各バンドの境界面間で相対向するバンド表面の長さ方向に沿って設け た突起部とスリットとを嵌合させた点にある。 また、ブロック体として本体の一方の面に下方に向けてその厚みが徐々に減少 するテーパー面を設け、テーパー面の開始位置となる傾斜開始線と、左右のプー リ当接面及び直線状の底面から画定される領域に少なくとも1つの重量軽減穴を 形成してもよい。
【0007】
【作用】
本考案の高負荷伝動用ベルトでは、積層バンドが当接するショルダー面に設け たブロック体の厚み方向のスリットが油溜まり部となって潤滑効果を発揮し、積 層バンドとショルダー面との摩擦係数を低減させて、摩耗および発熱を最小限に おさえ、積層バンドの耐久性を向上させる。また、上記積層バンドを構成してい る各バンドの境界面間で相対向するバンド表面の長さ方向に設けた突起部とスリ ットとによって嵌合しているため、各バンドは変速によるベルトのミスアライメ ントが生じても横方向の移動が規制され、ベルトの耐久性を向上させる。 また、ブロック体の軽量化によって、積層バンドはベルトの高速回転時の遠心 張力を受けにくくなり、これらは積層バンドの寿命を延長させることになる。し かも、重量軽減穴を設けても、底面が直線状にブリッジされ、プーリから受ける 圧縮力に対しても充分に耐える構造になる。
【0008】
【実施例】
以下、更に本考案の実施例を添付図面に従って説明する。 図1に示される高負荷伝動用ベルト1は、複数のブロック体2を、積層バンド 3、例えば多層のスチールバンドに対して摺動可能に配列させることにより構成 されている。この場合、ブロック体2は互いに密接した状態で配置して積層バン ド3にプレテンションを付与してもよい。
【0009】 ここで使用する各ブロック体2は、図2に示されるように、Vプーリ壁面4に 当接するプーリ当接面5を有する本体6と、ほぼ中央部に位置しているピラー7 と、山形のヘッド8、そして積層バンド3を担持するショルダー面10を有する 一対のスロット部9とを備えている。 更に、ブロック体ヘッド8のほぼ中心部には円形、楕円形、長方形、正方形等 の貫通穴12が設けられ、該貫通穴12とR形の上切欠き部13との間、貫通穴 12とヘッド頂部14との間および貫通穴12と突起部15との間に油溝16が 配置されている。
【0010】 従動プーリの近傍でブロック体の下方から供給された潤滑油は、積層バンド3 およびピラー両隅部の下切欠き部17に囲まれた空間に蓄えられて油溜りを形成 し、この部分からピラーの側壁18と積層バンドの端面19との間を経由して上 切欠き部13へと移動し、そして遠心力によりその近傍に開口した油溝16を通 りつつヘッド8を潤滑しながら貫通穴12に蓄積される。 この貫通穴12よりヘッド頂部14に設けた油溝16を通過することにより、 この周辺も潤滑しながらブロック体2外部へと流出することにより、潤滑機能が 有効に発揮される。
【0011】 本実施例ではヘッド8に設けた貫通穴12は直径2〜3mmであり、油溝16 は幅0.4〜0.8mm、深さ0.2〜0.4mmであり、この程度が潤滑性能 とブロック体の強度からいっても最適で、また潤滑油を貫通穴12に保持し通常 油溝16へ供給することが可能になる。ヘッド8を比較的広範囲に潤滑させるた めに油溝16の径路を長くしてもよい。
【0012】 また、ブロック体2のピラー7に突起部15及び同位置の裏面には溝部22が 配置されている。前記突起部15と溝部22を有するブロック体2であれば、ブ ロック体がプーリに進入して傾斜し、最小のプーリ径に変位しても、これらの結 合関係は常時維持され、またブロック体2がプーリから離れるときも、この結合 状態は変わらない。尚、突起部15及び溝部22の位置は、ピラー7に限定され ない。
【0013】 一方、前記本体6の正面は下方に向けてその厚さが徐々に減少するテーパー面 20を有し、テーパー面の開始位置となる傾斜開始線21がスロット部9のショ ルダー面10より下方に位置している。一般にテーパー面20は、プーリ上を回 転するブロック体がその曲率に応じて進行方向に傾斜することを可能にし、ベル トのピッチラインはブロック体2がプーリ上を回転する際のラインとなり、本体 の厚みが減少し始める傾斜開始線21になる。
【0014】 また、本体6には、図4に示すように平坦な底面26とプーリ当接面5、5、 そして傾斜開始線21で画定される領域内に幅方向に細長い重量軽減穴27が設 けられている。たとえ、このような重量軽減穴27を設けても、底面27が直線 状にブリッジされ、プーリから受ける圧縮力に対しても充分に耐える構造になる 。しかも、ブロック体の軽量化によって、積層バンド3はベルトの高速回転時の 遠心張力を受けにくくなり、これらは積層バンド3の寿命を延長させることにな る。このような上記ブロック体2は、鉄鋼、鋼材を熱処理したり、ボロンをその 表面に拡散浸透処理したり、あるいは窒化チタン、炭化チタン等を化学的または 物理的に蒸発させたり、アルミナ等のセラミッスをその表面に接合してもよい。
【0015】 スロット部9の積層バンド3を担持するショルダー面10には、ブロック体2 の厚み方向のスリット24が幅方向に一定の間隔で設けられている。このスリッ ト24は油溜まり部となって潤滑効果を発揮し、積層バンド3とブロック体2の ショルダー面10との摩擦係数を低減させて、各面の摩耗および発熱を最小限に おさえている。
【0016】 しかも、上記積層バンド3を構成している各バンドの境界面間では、各バンド 表面の長さ方向に沿って設けた複数の突起部25とスリット24とが嵌合してい る。これにより、積層バンド3は変速によるベルトのミスアライメントが生じて も、各バンドの横方向への移動が規制され、ベルトの耐久性が向上する。上記突 起部25の高さは、各バンドの厚みを考慮すると0.01〜0.1mmであり、 スリット24の深さも同じく0.01〜0.1mmである。 また、積層バンド3の最内側に長手方向に沿って設けた突起部25をショルダ ー面10に設けたスリット24と嵌合している。しかし、積層バンド3の最内側 には突起部25を設ける必要はない。
【0017】
【考案の効果】
以上のように本考案の高負荷伝動用ベルトでは、積層バンドが当接するショル ダー面にブロック体の厚み方向のスリットを複数設けることにより、このスリッ トに補給された潤滑油が常時積層バンドの表面を潤滑するために、積層バンドの 磨耗や発熱が軽減し、積層バンドの耐久性が向上する効果がある。しかも、積層 バンドを構成している各バンドの境界面間をその表面の長さ方向に設けた突起部 とスリットとによって嵌合可能にしているために、各バンドは変速によるベルト のミスアライメントが生じても横方向の移動が規制され、ベルトの耐久性を向上 させる。 また、ブロック体の軽量化によって、積層バンドはベルトの高速回転時の遠心 張力を受けにくくなり、これらは積層バンドの寿命を延長させることになる。し かも、重量軽減穴を設けても、底面が直線状にブリッジされ、プーリから受ける 圧縮力に対しても充分に耐える構造になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る高負荷伝動用ベルトの縦断面図で
ある。
【図2】図1を裏面から見た図である。
【図3】図1に示す高負荷伝動用ベルトに用いるブロッ
ク体の斜視図である。
【図4】本考案に係る高負荷伝動用ベルトに用いる他の
ブロック体の斜視図である。
【図5】図1に示す高負荷伝動用ベルトに用いる積層バ
ンドを最内側から見た部分斜視図である。
【符号の説明】
2 ブロック体 3 積層バンド 6 本体 7 ピラー 8 ヘッド 10 ショルダー面 12 貫通穴 15 突起部 16 油溝 20 テーパー面 21 傾斜開始線 24 スリット 25 突出部 27 重量軽減穴
フロントページの続き (72)考案者 益田 孝 神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ 星ベルト株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロック体の本体にピラーを介してヘッ
    ドを形成し、該本体とヘッドとの間にスロット部を設け
    た複数個のブロック体を間隙を有する状態もしくは互い
    に密接させた状態で並列せしめ、そのスロット部を通じ
    て積層バンドを掛架した高負荷伝動用ベルトにおいて、
    上記積層バンドが当接するショルダー面にブロック体の
    厚み方向のスリットを設け、上記積層バンドを構成して
    いる各バンドの境界面間で相対向するバンド表面の長さ
    方向に沿って設けた突起部とスリットとを嵌合させたこ
    とを特徴とする高負荷伝動用ベルト。
  2. 【請求項2】 ブロック体として本体の一方の面に下方
    に向けてその厚みが徐々に減少するテーパー面を設け、
    テーパー面の開始位置となる傾斜開始線と、左右のプー
    リ当接面及び直線状の底面から画定される領域に少なく
    とも1つの重量軽減穴を形成した請求項1記載の高負荷
    伝動用ベルト。
JP10601191U 1991-11-28 1991-11-28 高負荷伝動用ベルト Pending JPH0547586U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10601191U JPH0547586U (ja) 1991-11-28 1991-11-28 高負荷伝動用ベルト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10601191U JPH0547586U (ja) 1991-11-28 1991-11-28 高負荷伝動用ベルト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0547586U true JPH0547586U (ja) 1993-06-25

Family

ID=14422729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10601191U Pending JPH0547586U (ja) 1991-11-28 1991-11-28 高負荷伝動用ベルト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0547586U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011076233A1 (en) * 2009-12-23 2011-06-30 Robert Bosch Gmbh Drive belt and transverse element for a drive belt
WO2011076235A1 (en) * 2009-12-23 2011-06-30 Robert Bosch Gmbh Drive belt and transverse element for a drive belt

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011076233A1 (en) * 2009-12-23 2011-06-30 Robert Bosch Gmbh Drive belt and transverse element for a drive belt
WO2011076235A1 (en) * 2009-12-23 2011-06-30 Robert Bosch Gmbh Drive belt and transverse element for a drive belt

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6440024B1 (en) Belt-drive continuously variable transmission
US4571224A (en) Belt drive system
EP0790196B1 (en) Sideflexing conveyor including lubrication inserts
AU641260B2 (en) High load force transmission belt
KR100751954B1 (ko) 무단 금속 벨트
JP3971837B2 (ja) 直動転がり案内ユニット
KR20180100482A (ko) 안내 슈
GB2084688A (en) Toothed belt power transmission device
JPH0228024B2 (ja)
JPH0547586U (ja) 高負荷伝動用ベルト
RU2714194C2 (ru) Режущая гарнитура цепной пилы и пильная цепь
EP1199494A2 (en) Belt for continuously variable transmission
EP0510990B1 (en) Driving belt for stepless speed variation
JPH0519704U (ja) 高負荷伝動用ベルト
EP0296397B1 (en) Power transmitting v-belt
JPH0527389U (ja) 高負荷伝動用ベルト
JPH0694082A (ja) 高負荷伝動用ベルト
JPWO2007052678A1 (ja) 運動案内装置
JPH0586054U (ja) 高負荷伝動用ベルト
JPH0530590U (ja) 高負荷伝動用ベルト
JPH04175539A (ja) 高負荷伝動用ベルト
JPH0519703U (ja) 高負荷伝動用ベルト
US20050159262A1 (en) Timing belt with wave glide surface
JPH05240309A (ja) 高負荷伝動用ベルト
JP4923840B2 (ja) チェーン、およびチェーンドライブシステム