JPH0547401A - 燃料電池の燃料切替方法およびその装置 - Google Patents

燃料電池の燃料切替方法およびその装置

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JPH0547401A
JPH0547401A JP3200329A JP20032991A JPH0547401A JP H0547401 A JPH0547401 A JP H0547401A JP 3200329 A JP3200329 A JP 3200329A JP 20032991 A JP20032991 A JP 20032991A JP H0547401 A JPH0547401 A JP H0547401A
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武  哲夫
Kazuo Oshima
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料切替が可能な燃料電池発電システムにお
いて、燃料切替時にも所定の電池出力を安定に得ること
ができるようにする。 【構成】 主燃料1の供給量の異常をセンサ39で検出
し、制御装置53が燃料電池14出力と主燃料1の供給
量の低下に応じて、予備燃料38の供給量を予め記憶さ
せてある最適な値に変更する。また、制御装置53は、
主燃料1及び予備燃料38の供給量に応じて、主燃料1
及び予備燃料38の改質用の水蒸気37の供給量、改質
装置5の温度を予め記憶させてある最適な値に変更す
る。これにより、改質用水蒸気の供給量,燃料の供給
量,改質反応熱といった両者の改質条件の違いから、燃
料切替時に一時的に改質ガス中の水素量が減少して起こ
る燃料電池14出力の過渡的な低下を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料電池の燃料切替方
法およびその装置に係わり、さらに詳細には、燃料切替
による改質ガス中の水素量の一時的な減少に起因する燃
料電池出力の過渡変動を抑制し、燃料切替時も無瞬断で
所定の電池出力を得る燃料電池の燃料切替方法およびそ
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料切替が可能な燃料電池発電システム
として、これまでに図1に示すような熱交換器2,4,
6,8,10,26,29及び31、脱硫装置3、改質
装置5、COシフトコンバータ7、凝縮器9,32及び
49燃料電池14、インバータ16、気水分離器36、
制御装置53、各種センサーから構成されるシステムが
提案されている(特願昭63−220004号)。
【0003】以下に、この従来の燃料電池発電システム
の構成とともに動作および作用について説明する。気体
状態の都市ガス,LNG,LPG,メタノール等の主燃
料1は熱交換器2で昇温させた後、水素リッチなCOシ
フトコンバータ7の出口ガスの一部とともに脱硫装置3
に送られ、燃料中の硫黄分が除去される(メタノール等
の硫黄分を含んでいない燃料を使用する場合には不
要)。脱硫された燃料ガスは、気水分離器(または蒸発
器)36で生成された水蒸気37とともに熱交換器4で
昇温された後、改質装置5に送られる。改質装置5で
は、燃料の改質反応が起こり、水素リッチな改質ガスが
生成される。例えば、都市ガス,LNG等のメタンを主
成分とした燃料を使用した場合、改質装置5の中では、
通常ニッケル系触媒を用いて約700〜800℃で次に
示す改質反応が行われる。
【0004】CH4+H2O→CO+3H2 改質ガスは、熱交換器6で温度を下げられた後、COシ
フトコンバータ7に送られ、次に示すシフト反応により
改質ガス中の一酸化炭素が二酸化炭素に変えられる。
【0005】CO+H2O→CO2+H2 最終的には改質ガス中の一酸化炭素濃度は1%以下に抑
えられる。COシフトコンバータ7を出たガスは、熱交
換器8で温度が下げられた後、凝縮器9に送られ、未反
応の水蒸気が凝縮除去される。なお、前述したようにC
Oシフトコンバータ7を出たガスの一部は、水添脱硫に
必要な水素を脱硫装置3に供給するために、リサイクル
される。凝縮器9で分離された抽水34は気水分離器3
6に送られ、再び水蒸気37として改質装置5に供給さ
れる。
【0006】凝縮器9を出たガスは、熱交換器10で昇
温された後、燃料電池14の燃料極11に送られ、水素
が燃料電池14の電池反応に使われる。燃料電池14
は、燃料極11、電解質12、及び空気極13から構成
されており、電池反応では、燃料極11で生成した水素
イオンが電解質12中を空気極13まで移動し、空気中
の酸素と反応して水ができる。空気28は熱交換器29
で昇温された後、空気極13に供給され、電池反応に使
われる。空気極排ガス30は熱交換器31で温度が下げ
られた後、凝縮器32に送られ生成水35が凝縮除去さ
れる。凝縮器32で除去された生成水35も気水分離器
36に送られ、水蒸気37として改質装置5に供給され
る。凝縮器32を出たガスは排ガス33として大気中に
放出される。燃料電池14の電池反応によって発電され
た直流電力15は、インバータ16によって交流電力1
7に変換され、負荷47に供給される。
【0007】燃料電池14の燃料極11における水素利
用率は70〜80%程度であるので、燃料極排ガス18
は未反応水素を含む。この未反応水素を含む燃料極排ガ
ス18は、加熱燃料22として燃焼空気23とともに加
熱用の改質装置バーナ24に送られ、吸熱反応である改
質反応に必要な熱量を改質装置5に供給するために使わ
れる。燃料電池運転開始時のように燃料極排ガス量が不
十分な場合は、脱硫装置3の出口ガスの一部を補助燃料
25として改質装置バーナ24の加熱燃料22に使用す
る。改質装置バーナ24の燃焼ガス48は、熱交換器2
6で温度が下げられた後、凝縮器49に送られ、生成水
50が凝縮除去される。凝縮器49で除去された生成水
50は気水分離器36に送られ、水蒸気37として改質
装置5に供給される。凝縮器49を出たガスは排ガス5
1として大気中に放出される。
【0008】以上の燃料電池発電システムでは、通常
は、改質ガス圧力センサ44で検出される改質ガスの圧
力が所定の値になるように、主燃料流量調節弁40によ
り主燃料1の流量が制御されている。主燃料1の改質に
必要な水蒸気37の供給は、主燃料流量調節弁40を通
過する主燃料1の流量を燃料流量検出センサ42で検知
し、信号dを制御装置53に送り、前記制御装置53は
信号Dを水蒸気流量調節弁43に送り、前記水蒸気流量
調節弁43の開閉度を調節して行う。また、燃料電池1
4に供給する改質ガス流量の調節は、改質ガス流量調節
弁45で行う。即ち、負荷電流検出センサ52で負荷電
流を検出し、信号aとして制御装置53に入力する。前
記制御装置53は信号Aを改質ガス流量調節弁45に送
り、負荷電流に相当する水素ガス量よりも多くの水素ガ
ス量に相当する量の改質ガスを燃料電池14に供給す
る。改質装置温度が設定した温度になっているかどうか
は、温度センサ46で監視し、信号bとして制御装置5
3に入力する。必要に応じて改質ガス流量調節弁45に
前記制御装置53から送る信号Aを制御し、前記改質ガ
ス流量調節弁45の開閉度を補正する。これら一連の調
節弁は、通常は主燃料1について最適な燃料流量、改質
ガス流量、改質用水蒸気量、及び改質装置温度になるよ
う、前述したように制御装置53で制御される。制御装
置53は、例えば圧力センサ44からの圧力信号cを受
けて、制御装置53内部に記憶してある設定圧力と比較
し、その結果を基に演算し主燃料流量調節弁40の開閉
度を調節する信号Cを送出する。
【0009】ここで、主燃料1の供給が大地震や事故に
より不意に停止した場合、従来は、例えば圧力あるいは
流量の変化の形で燃料供給異常検出センサ39で検出
し、信号eとして制御装置53に入力する。続いて前記
制御装置53は信号Cを制御し、速やかに主燃料流量調
節弁40を閉じるとともに、信号Eを予備燃料流量調節
弁41に送出し、前記予備燃料流量調節弁41を開いて
予備燃料38の供給を行う。また、これら2つの調節弁
を含めた全ての調節弁の制御を予め制御装置53に記憶
してあるデータを基に予備燃料38に最適な燃料流量、
改質ガス流量、改質用水蒸気量、及び改質装置温度にな
るように切り替える。これにより、予備燃料38に適し
た条件で燃料電池14の運転を継続することができ、停
電を回避できる。なお、燃料切替等の原因で改質装置温
度が上昇しすぎた場合(主燃料にメタンを主成分とする
都市ガス、予備燃料にメタノールあるいはプロパンを主
成分とするLPGを用いた場合には、同一量の水素を得
るために必要な改質反応熱は、主燃料1より予備燃料3
8の方が少ないので、予備燃料38の供給が原因で改質
装置温度が上昇する恐れがある)には、改質装置温度を
下げるために主燃料調節弁40あるいは予備燃料調節弁
41を絞ると燃料不足で燃料電池出力が低下する場合に
は、制御装置53から信号Fを分流器19に送出し、加
熱燃料22となる燃料極排ガス18の一部もしくは全部
を分流器19で分流し、燃焼器20で燃焼させた後、燃
焼排ガス21として大気中に排出している(特願平2−
181260号)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以下に、上記従来の燃
料電池発電システムにおいて、主燃料1にメタンが主成
分の都市ガス、予備燃料38にプロパンが主成分のLP
G、及びメタノールを用いた場合を例に、この従来のシ
ステムの問題点を説明する。
【0011】都市ガス,LPG,メタノールは、ニッケ
ル−アルミナ触媒を充填した同一の改質装置で改質が可
能である。図4,図5,図6はその説明のための改質ガ
ス組成の改質温度依存性を示す図である。各図の実線は
計算値を示し、○は水素(H 2)の、□は二酸化炭素
(CO2)の、●は一酸化炭素(CO)の、△は各原料
ガスの主成分のそれぞれの実験値を示している。図4は
都市ガスの主成分であるメタン改質ガス組成の改質温度
依存性を示したものである。図から平衡上メタンの改質
は700℃以上で行うことが水素を多く生成させる上で
望ましいことがわかる。図4の実験値はニッケル−アル
ミナ触媒を用いて改質実験を行った結果を示したもので
あるが、700℃以上で平衡組成まで水素を生成させる
ことが可能である。これはニッケル−アルミナ触媒が実
用触媒として都市ガスの改質に有効であることを示唆し
ている。また、図5はLPGの主成分であるプロパン改
質ガス組成の改質温度依存性を示したものである。図か
ら平衡上プロパンの改質も700℃以上で行うことが水
素を多く生成させる上で望ましいことがわかる。図5の
実験値はニッケル−アルミナ触媒を用いて改質試験を行
った結果を示したものであるが、700℃以上で平衡組
成まで水素を生成させることが可能である。これはニッ
ケル−アルミナ触媒が実用触媒としてLPGの改質に有
効であることを示唆している。さらに、図6はメタノー
ル改質ガス組成の改質温度依存性を示したものである。
図6から平衡上メタノールの改質も700℃以上で行う
ことが水素を多く生成させる上で望ましいことがわか
る。図6の実験値はニッケル−アルミナ触媒を用いて改
質試験を行った結果を示したものであるが、700℃以
上で平衡組成まで水素を生成させることが可能である。
これはニッケル−アルミナ触媒が実用触媒としてメタノ
ールの改質に有効であることを示唆している。従って、
ニッケル−アルミナ触媒を充填した改質装置を用いる
と、都市ガス、LPG、メタノールの間で燃料切替が可
能な燃料電池発電システムが実現可能である。その際、
どの燃料も700℃以上で改質を行うことが望ましい。
【0012】しかし、これらの燃料の改質条件は大きく
異なる。表1に改質条件の相対比較を示す。
【0013】
【表1】
【0014】燃料を都市ガスからLPGに切り替えた場
合、燃料流量は減少するが、改質に必要な水蒸気量が増
加し、過渡的に改質装置の温度が低下する。しかし、改
質反応熱は減少するので、最終的には加熱燃料になる燃
料極排ガスを分流するか、燃料流量を絞って燃料電池の
水素利用率を上げるかして、改質装置の温度が上がり過
ぎないように制御する必要がある。また、燃料を都市ガ
スからメタノールに切り替えた場合には、燃料流量及び
改質に必要な水蒸気量が増加するので、過渡的に改質装
置の温度が低下する。しかし、改質反応熱は減少するの
で、最終的には加熱燃料になる燃料極排ガスを分流する
か、燃料流量を絞って燃料電池の水素利用率を上げるか
して、改質装置の温度が上がり過ぎないように制御する
必要がある。
【0015】これらの燃料切替時の過渡変動を図7に示
す。流量あるいは圧力の形で主燃料供給量をモニター
し、主燃料の供給異常を検出する。主燃料の供給異常の
検出は、ある出力電流値に対する所定の主燃料供給量V
あるいは主燃料供給量の時間変化ΔV/Δtの限界値を
設定して行う。従来の燃料電池の燃料切替方法は、主燃
料の供給異常を検出した時点で、予備燃料の供給を行う
とともに、主燃料の供給を停止する。すなわち、燃料の
完全な切り替えを行う。また、それと同時に改質用水蒸
気の供給量も変化させる。例えば、メタンを主成分とす
る都市ガスからプロパンを主成分とするLPG、あるい
はメタノールに切り替える場合には、改質用水蒸気の供
給量は増加させる(図7では燃料切替により改質用水蒸
気の供給量が増加する場合を示したが、逆の場合もあ
る)。燃料切替による燃料供給量あるいは水蒸気供給量
の増加のために、改質装置温度が所定の温度より低下す
れば、それに伴って電池出力の過渡的な低下が起こる。
例えば、燃料切替からΔt1時間の間に最大ΔTだけ改
質装置温度が低下すると、燃料電池出力もそれにともな
ってΔt1時間の間に最大ΔWだけ低下する。この過渡
変動は、燃料切替に係わる一連の制御が行われ、改質装
置が定常になると消滅する。
【0016】以上述べてきたように従来の燃料電池の燃
料切替方法およびその装置では、主燃料の供給量の異常
を検知した場合に速やかに予備燃料の供給を行うととも
に主燃料の供給を停止することによって燃料切替を行う
ために、改質用水蒸気の供給量、燃料の供給量、改質反
応熱といった両者の改質条件の違いから、燃料切替時に
一時的に改質ガス中の水素量が減少し燃料電池出力の過
渡変動が起こり、このような燃料切替時の電池出力の過
渡的な低下を防ぐことが困難であるという問題があっ
た。
【0017】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は、燃料切替時にも所定の
電池出力を安定に得ることができる燃料電池の燃料切替
方法およびその装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による燃料電池の燃料切替方法は、燃料電
池、この燃料電池に主燃料を供給する主燃料供給系、該
燃料電池に予備燃料を供給する予備燃料供給系、該主燃
料および該予備燃料の改質を行い電池反応に必要な水素
リッチガスをつくる燃料改質装置を含む燃料改質系、該
燃料電池に酸化剤を供給する酸化剤供給系、該燃料電池
および周辺装置の冷却を行う冷却系、および付属装置か
らなり、該燃料電池燃料極排ガスを該改質装置バーナの
燃料ガスとして使用する燃料電池発電システムにおい
て、前記主燃料供給系入口における前記主燃料の供給量
の異常を検知し、該主燃料の供給量の低下に応じてこの
主燃料の供給量の低下を補い所定の該燃料電池出力を得
るために必要な所定量の前記予備燃料を供給するととも
に、該主燃料と該予備燃料の供給量に応じて該改質用水
蒸気の供給量を制御し、また、該主燃料あるいは該予備
燃料の供給量を制御することによって該燃料電池燃料極
での水素利用率を制御し、あるいは前記燃料極排ガスの
前記改質装置バーナへの供給量を制御することによって
該改質装置バーナ燃料である燃料極排ガス中の水素の該
改質装置バーナへの供給量を制御し、該改質装置温度を
該主燃料と該予備燃料の該改質に適した最適な値に制御
する構成としている。
【0019】さらに、本発明による燃料電池の燃料切替
装置は、上記の燃料電池発電システムにおいて、前記主
燃料供給系入口部分に設置された前記主燃料供給量の異
常を検知するセンサと、このセンサの出力を受け前記予
備燃料の供給を行う機能、前記燃料電池出力,該主燃料
の供給量に応じて該予備燃料の供給量,前記改質用水蒸
気の供給量の供給量を制御する各弁への制御量を予め記
憶してある最適値に切り替えて送出する機能、前記改質
装置の温度に応じて該主燃料の供給量,該予備燃料の供
給量,あるいは該改質装置バーナ燃料である該燃料電池
燃料極排ガスの該改質装置バーナへの供給量を制御する
弁への制御量を予め記憶してある最適値に切り替えて送
出し該改質装置の温度を該主燃料と該予備燃料の該改質
に適した予め記憶してある最適温度に制御する機能を持
つ制御装置と、を具備する構成としている。
【0020】
【作用】本発明の燃料電池の燃料切替方法およびその装
置では、燃料電池発電システムの主燃料供給系入口にお
ける主燃料の供給量の異常を検知した場合、すぐには主
燃料の供給を停止することなく速やかに予備燃料の供給
を行うとともに、燃料電池出力と主燃料の供給量の低下
に応じて予備燃料の供給量を予め記憶させてある最適な
値に変更する。また、主燃料の供給量と予備燃料の供給
量に応じて、改質用水蒸気の供給量、改質装置の温度を
予め記憶させてある最適な値に変更する。これにより、
従来のように、主燃料の供給量の異常を検知した場合に
速やかに予備燃料の供給を行うともに主燃料の供給を停
止することによって燃料切替を行った場合、改質用水蒸
気の供給量,燃料の供給量,改質反応熱といった両者の
改質条件の違いから、燃料切替時に一時的に改質ガス中
の水素量が減少して起こる燃料電池出力の過渡的な低下
を抑制する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して詳
細に説明する。図1は本発明の燃料電池発電システムの
一実施例の構成をも示しており、この図1を用いて本発
明の一実施例を説明する。本発明の燃料電池発電システ
ムの構成は図1により説明した従来システムと同一であ
るが、燃料切替時の制御装置53の制御シーケンスが従
来システムと異なる。従って、ここでは従来例と同様な
システム構成と動作,作用については省略し、上記の異
なる制御シーケンスに関連する構成と動作および作用に
ついて述べる。
【0022】従来例と同様に、主燃料1の供給が大地震
や事故等により不意に停止した場合には、例えば圧力あ
るいは流量の変化の形で燃料供給量異常検出センサ39
で検出し、信号eとして制御装置53に入力する。前記
制御装置53は、信号eに応じて信号Eを予備燃料流量
調節弁41に送り、負荷電流と主燃料1の供給量の減少
量に応じて前記予備燃料流量調節弁41を開き、主燃料
1と並行して予備燃料38の供給を行う。従来の技術と
は、負荷電流と主燃料1の供給量の減少量に応じてその
減少量を補うだけの量の予備燃料38を供給する点が大
きく異なる。予備燃料38の供給にあたっては、制御装
置53で主燃料1の供給量と前記制御装置53に予め記
憶された負荷電流から決まる発電に必要な量の水素を供
給するために必要な主燃料1の供給量を逐次比較し、主
燃料1の供給量の不足分に相当する予備燃料38の量を
前記制御装置53に予め記憶された換算方法を用いて算
出し、予備燃料38の供給量とする。また、全ての調節
弁の制御は、主燃料1と予備燃料38の供給量に対して
制御装置53に予め記憶してあるデータをもとに、主燃
料1と予備燃料38の改質に最適な改質用水蒸気量と改
質温度になるように行う。本実施例を適用した場合の燃
料切替時の過渡変動を図2および図3に示す。
【0023】図2は、主燃料1の供給量の減少量に比例
して予備燃料38の供給量を増加させ、Δt2時間経過
後、主燃料1の供給が完全に停止した時点で予備燃料3
8単独の供給を行う場合である。この場合には、予備燃
料38の供給量に応じて逐次改質用水蒸気量と改質温度
の制御を行うため(図では、主燃料にメタンを主成分と
する都市ガス、予備燃料にメタノールあるいはプロパン
を用いる場合のように、予備燃料の供給により改質用水
蒸気の供給量が増加する場合を示した)、予備燃料38
と主燃料1の改質条件(例えば、改質用水蒸気の供給
量、改質反応熱)が大きく異なる場合でも改質装置温度
の過渡的な低下が起こらず、燃料切替時の電池出力の低
下を抑制することができる。
【0024】図3は、主燃料1の供給量の減少量に比例
して予備燃料38の供給量を増加させるが、Δt3時間
経過後に主燃料1の供給量がゼロになる前に、負荷電流
に対して設定されて予め制御装置53に記憶された主燃
料1の供給量になった時点で、主燃料1の供給を停止
し、予備燃料38の供給量を所定の負荷電流を得るため
に必要な予め制御装置53に記憶された値に変更する。
この場合にも、予備燃料38の供給量に応じて逐次改質
用水蒸気量と改質温度の制御を行い(図では、主燃料1
にメタンを主成分とする都市ガス、予備燃料にメタノー
ルあるいはプロパンを用いる場合のように、予備燃料3
8の供給により改質用水蒸気の供給量が増加する場合を
示した)、主燃料1から予備燃料38に完全に切り替え
ても電池出力の低下が起こらなくなった時点で主燃料1
の供給を停止し、予備燃料38の供給量を所定の負荷電
流を得るために必要な量に変更するので、予備燃料38
と主燃料1の改質条件(例えば、改質用水蒸気の供給
量、改質反応熱)が大きく異なる場合でも改質装置温度
の過渡的な低下が起こらず、燃料切替時の電池出力の低
下を抑制することができる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
燃料電池の燃料切替方法およびその装置は、通常使用し
ている主燃料の供給に異常が生じたとき、これを検知
し、主燃料の供給量の低下に応じて、予備燃料供給系か
ら所定の燃料電池出力を得るために必要な予め記憶して
ある所定量の予備燃料の供給を行うとともに、主燃料の
供給量および予備燃料の供給量に応じて、改質用水蒸気
量、改質装置温度を予め記憶している最適な値に変更す
ることにより、燃料切替時にも所定の電池出力を安定に
得ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例とともに本発明を説明するための燃料切
替が可能な燃料電池発電システムの一例を示した図。
【図2】本発明を適用した場合の燃料切替時の過渡変動
の第1例を示した図。
【図3】本発明を適用した場合の燃料切替時の過渡変動
の第2例を示した図。
【図4】メタン改質ガス組成の改質温度依存性を示した
図。
【図5】プロパン改質ガス組成の改質温度依存性を示し
た図。
【図6】メタノール改質ガス組成の改質温度依存性を示
した図。
【図7】従来例の燃料切替時の過渡変動を示した図。
【符号の説明】
1…主燃料、2,4,6,8,10,26,29,31
…熱交換器、3…脱硫装置、5…改質装置、7…COシ
フトコンバータ、9,32,49…凝縮器、11…燃料
極、12…電解質、13…空気極、14…燃料電池、1
5…直流電力、16…インバータ、17…交流電力、1
8…燃料極排ガス、19…分流器、20…燃焼器、2
1,51…燃焼排ガス、22…加熱燃料、23…燃焼空
気、24…改質装置バーナ、25…補助燃料、28…空
気、30…空気極排ガス、33…排ガス、34…抽水、
35,50…生成水、36…気水分離器、37…水蒸
気、38…予備燃料、39…燃料供給量異常検出セン
サ、40…主燃料流量調節弁、41…予備燃料流量調節
弁、42…燃料流量検出センサ、43…水蒸気流量調節
弁、44…改質ガス圧力センサ、45…改質ガス流量調
節弁、46…温度センサ、47…負荷、48…燃焼ガ
ス、52…負荷電流検出センサ、53…制御装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池、この燃料電池に主燃料を供給
    する主燃料供給系、該燃料電池に予備燃料を供給する予
    備燃料供給系、該主燃料および該予備燃料の改質を行い
    電池反応に必要な水素リッチガスをつくる燃料改質装置
    を含む燃料改質系、該燃料電池に酸化剤を供給する酸化
    剤供給系、該燃料電池および周辺装置の冷却を行う冷却
    系、および付属装置からなり、該燃料電池燃料極排ガス
    を該改質装置バーナの燃料ガスとして使用する燃料電池
    発電システムにおいて、 前記主燃料供給系入口における前記主燃料の供給量の異
    常を検知し、該主燃料の供給量の低下に応じてこの主燃
    料の供給量の低下を補い所定の該燃料電池出力を得るた
    めに必要な所定量の前記予備燃料を供給するとともに、
    該主燃料と該予備燃料の供給量に応じて該改質用水蒸気
    の供給量を制御し、また、該主燃料あるいは該予備燃料
    の供給量を制御することによって該燃料電池燃料極での
    水素利用率を制御し、あるいは前記燃料極排ガスの前記
    改質装置バーナへの供給量を制御することによって該改
    質装置バーナ燃料である燃料極排ガス中の水素の該改質
    装置バーナへの供給量を制御し、該改質装置温度を該主
    燃料と該予備燃料の該改質に適した最適な値に制御する
    ことを特徴とした燃料電池の燃料切替方法。
  2. 【請求項2】 燃料電池、この燃料電池に主燃料を供給
    する主燃料供給系、該燃料電池に予備燃料を供給する予
    備燃料供給系、該主燃料および該予備燃料の改質を行い
    電池反応に必要な水素リッチガスをつくる燃料改質装置
    を含む燃料改質系、該燃料電池に酸化剤を供給する酸化
    剤供給系、該燃料電池および周辺装置の冷却を行う冷却
    系、および付属装置からなり、該燃料電池燃料極排ガス
    を該改質装置バーナの燃料ガスとして使用する燃料電池
    発電システムにおいて、 前記主燃料供給系入口部分に設置された前記主燃料供給
    量の異常を検知するセンサと、このセンサの出力を受け
    前記予備燃料の供給を行う機能、前記燃料電池出力,該
    主燃料の供給量に応じて該予備燃料の供給量,前記改質
    用水蒸気の供給量の供給量を制御する各弁への制御量を
    予め記憶してある最適値に切り替えて送出する機能、前
    記改質装置の温度に応じて該主燃料の供給量,該予備燃
    料の供給量,あるいは該改質装置バーナ燃料である該燃
    料電池燃料極排ガスのこの改質装置バーナへの供給量を
    制御する弁への制御量を予め記憶してある最適値に切り
    替えて送出し該改質装置の温度を該主燃料と該予備燃料
    の該改質に適した予め記憶してある最適温度に制御する
    機能を持つ制御装置と、を具備することを特徴とする燃
    料電池の燃料切替装置。
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