JPH0546665U - 車両の前部車体構造 - Google Patents

車両の前部車体構造

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JPH0546665U
JPH0546665U JP9884391U JP9884391U JPH0546665U JP H0546665 U JPH0546665 U JP H0546665U JP 9884391 U JP9884391 U JP 9884391U JP 9884391 U JP9884391 U JP 9884391U JP H0546665 U JPH0546665 U JP H0546665U
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Japan
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vehicle body
surface portion
unit
member mounting
mounting seat
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哲也 西村
龍介 松田
ゆかり 加藤
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車体本体側ユニットに対して車体前部ユニット
を、前者に設けられた部材取付面部と後者に設けられた
係合面部とを相互当接状態として組み付けるにあたり、
部材取付面部の周囲における塗装された部分が係合面部
によって塗装の剥離等を伴う損傷を受ける事態を回避す
る。 【構成】車体本体側ユニット(1)に車体前部ユニット
(2)が組み付けられる組付時に、車体前部ユニット
(2)が車体本体側ユニット(1)に対して、その係合
面部(19a,20a)が車体本体側ユニット(1)の
部材取付座面部(8a,9a)に対して実質的に平行に
維持されたもとで相互離隔距離が低減されていく状態を
もって近接せしめられるとともに、車体本体側ユニット
(1)の部材取付座面部(8a,9a)及び車体前部ユ
ニット(2)の係合面部(19a,20a)の夫々が、
組付時における車体前部ユニット(2)の車体本体側ユ
ニット(1)に向かう近接移動方向に対して傾斜したも
のとされる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両における車体本体の前部を形成する本体側ユニットに、車体前 部ユニットが組み付けられて構成される車両の前部車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の生産ラインにあっては、作業効率の向上,生産設備の小規模化等を図る べく、車体を複数のユニットに分割し、複数のユニットの夫々を各種作業ステー ションにおいて下加工,部品取付等の処理が施されたものとした後、一体化させ て車体を形成するようになすことが行われている。複数のユニットを一体化する にあたっては、複数のユニットの相互組付けが種々の態様をもって行われるが、 例えば、実開平 2-96364号公報には、車体本体の前部を形成するエンジンコンパ ートメントに対する、ラジエータコアサポートアッパ,ラジエータコアサポート サイド等を含んで構成されてラジエータ,クーラコンデンサ等の装着品が取り付 けられたフロントユニットの組付けを、エンジンコンパートメントにその正面側 からフロントユニットを近接させて、エンジンコンパートメントに設けられた取 付面部とフロントユニットに設けられた係合面部とを相互当接させ、相互当接状 態とされたエンジンコンパートメントに設けられた取付面部及びフロントユニッ トに設けられた係合面部をボルト締結するようにして行うエンジンコンパートメ ントに対するフロントユニットの組付作業が開示されている。
【0003】 このようにエンジンコンパートメントの如くの車体本体側ユニットに対する、 ラジエータコアサポートアッパ,ラジエータコアサポートサイド等を含むフロン トユニットの如くの部分ユニットの組付けがなされる場合、その組付作業に先立 って、車体本体側ユニットの表面部及びそれに組み付けられるべき部分ユニット の表面部に錆止め用の塗装が行われる。斯かる車体本体側ユニット及びそれに組 み付けられるべき部分ユニットの夫々の表面部に対する錆止め用の塗装は、その 作業性を高めるべく、通常、車体本体側ユニットに対して部分ユニットが仮止め された状態で行われる。そして、錆止め用の塗装が行われた後、部分ユニットは 一旦車体本体側ユニットから取り外され、ラジエータ,クーラコンデンサ等の装 着部品が取り付けられる。その後、各種装着部品が取り付けられた部分ユニット が、それに設けられた係合面部が車体本体側ユニットに設けられた取付面部に当 接する状態とされたもとで、再度、車体本体側ユニットに組み付けられ、車体本 体側ユニットにおける取付面部と部分ユニットにおける係合面部とが、ボルト締 結等により結合される。そして、このような際における車体本体側ユニットに対 する部分ユニットの取外作業及び取付作業は、部分ユニットがロボットにより保 持及び搬送されるものとされたもとで行われる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、車体本体側ユニットとそれに仮止めされた部分ユニットとに対 する錆止め用の塗装の終了後において、一旦車体本体側ユニットから取り外され た部分ユニットが、部品取付等の処理がなされた後、ロボットにより保持される とともに車体本体側ユニットに係合すべく搬送されて、車体本体側ユニットに組 み付けられるにあたり、車体本体側ユニットに設けられた取付面部とそれに対応 する部分ユニットに設けられた係合面部とが相互当接状態とされる際に、車体本 体側ユニットにおける取付面部に対して部分ユニットにおける係合面部が摺動係 合するものとされ、それにより、例えば、車体本体側ユニットに設けられた取付 面部の周囲における錆止め用の塗装が施された部分が、塗装の剥離等を伴う損傷 を受けることになる虞がある。
【0005】 そこで、このような車体本体側ユニットに設けられた取付面部の周囲における 錆止め用の塗装が施された部分が損傷を受ける事態を回避すべく、ロボットによ り搬送される部分ユニットを車体本体側ユニットに係合させるにあたり、部分ユ ニットに、それにおける係合面部が車体本体側ユニットに設けられた取付面部に 対して摺動係合しないものとなる搬送経路を採らせるようになすことが考えられ るが、その際には、部分ユニットを保持して搬送するロボットについての複雑な 動作制御と高精度な調整とが要求されることになって、実用性が損なわれること になってしまうという問題がある。
【0006】 斯かる点に鑑み、本考案は、車両における車体本体側ユニットに対して部分ユ ニットが、車体本体側ユニットに設けられた取付面部とそれに対応する部分ユニ ットに設けられた係合面部とが相互当接状態とされるもとで組み付けられるにあ たり、車体本体側ユニットに設けられた取付面部の周囲における塗装が施された 部分が、部分ユニットに設けられた係合面部によってもたらされる塗装の剥離等 を伴う損傷を受ける事態が回避されることになる、車両の前部車体構造を提供す ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく、本考案に係る車両の前部車体構造は、車両における 車体本体の前部を形成し、部材取付座面部が設けられた車体本体側ユニットと、 係合面部が設けられ、それが車体本体側ユニットの部材取付座面部に当接係合せ しめられて、車体本体側ユニットに組み付けられる車体前部ユニットとを含んで 成り、車体本体側ユニットに車体前部ユニットが組み付けられる組付時に、車体 前部ユニットが車体本体側ユニットに対して、その係合面部が車体本体側ユニッ トの部材取付座面部に対して実質的に平行に維持されたもとで相互離隔距離が低 減されていく状態をもって近接せしめられるとともに、車体本体側ユニットの部 材取付座面部及び車体前部ユニットの係合面部の夫々が、組付時における車体前 部ユニットの車体本体側ユニットに向かう近接移動方向に対して傾斜したものと されて、構成される。
【0008】
【作用】
上述の如くに構成される本考案に係る車両の前部車体構造においては、車体前 部ユニットの車体本体側ユニットに対する組付時に、車体前部ユニットに設けら れた係合面部と車体本体側ユニットに設けられた部材取付座面部とが相互当接係 合されるにあたり、部材取付座面部及び係合面部の夫々が組付時における車体前 部ユニットの車体本体側ユニットに向かう近接移動方向に対して傾斜したものと されていることによって、車体前部ユニットに設けられた係合面部が、車体本体 側ユニットに設けられた部材取付座面部に対して実質的に平行となるように維持 されるとともに、部材取付座面部との間の離隔距離が次第に低減されていき、部 材取付座面部に対する摺動係合を生じることなく、車体本体側ユニットに設けら れた部材取付座面部に当接係合せしめられる。従って、車体本体側ユニットに設 けられた部材取付座面部の周囲における塗装が施された部分が、車体前部ユニッ トに設けられた係合面部によって、塗装の剥離等を伴う損傷を受けるものとされ る事態が回避される。
【0009】
【実施例】
図1及び図2は、本考案に係る車両の前部車体構造の一例を、それが適用され た車両の車体における前方部分と共に示す。
【0010】 図1において、車両における車体本体の前方部分に設けられるエンジンルーム を形成する車体本体側ユニット1、及び、図示が省略されたラジエータ,ヘッド ランプ等の各種装着品が取り付けられる車体前部ユニット2は、夫々の表面部に 錆止め用の塗装が施されたものとされており、車体前部ユニット2は、図示され ていない所定の組付ロボットにより支持されて、車体本体側ユニット1に対して 、図1において矢印Xにより示される如くに、その前方から近接せしめられるよ うにして搬送された後、車体本体側ユニット1の前端部に係合せしめられて組み 付けられ、車体本体側ユニット1と共に車体の前方部分を構成するものとされて いる。
【0011】 車体本体側ユニット1は、車体前後方向に伸びる左右一対のフロントサイドメ ンバ4と、一対のフロントサイドメンバ4の夫々をその前端下方部分において連 結するフロントロアクロスメンバ5とを有している。そして、左右のフロントサ イドメンバ4における上端部を形成するフロントフェンダエプロン4aの前端部 から、夫々、左右のフロントアームメンバ6及び7が各々の先端部を相互対向さ せるべく湾曲して伸びている。フロントアームメンバ6には部材取付部8が設け られており、部材取付部8は部材取付座面部8aを有している。部材取付座面部 8aには、2個のボルト挿通孔8bが形成されている。また、フロントアームメ ンバ7は部材取付部9が設けられており、部材取付部9は部材取付座面部9aを 有している。部材取付座面部9aには、2個のボルト挿通孔9bが形成されてい る。
【0012】 フロントロアクロスメンバ5には、その中央部にボルト挿通孔5aが形成され るとともに、その左端部に部材取付部10が設けられ、また、その右端部に部材 取付部11が設けられている。部材取付部10は、部材取付座面部10aを有し ており、また、その部材取付座面部10aを貫通するボルト挿通孔10bが形成 されている。さらに、部材取付部10には、その前端面部に2個のボルト挿通孔 10cが形成されている。同様に、部材取付部11は部材取付座面部11aを有 しており、また、その部材取付座面部11aを貫通するボルト挿通孔11bが形 成されている。さらに、部材取付部11には、その前端面部に2個のボルト挿通 孔11cが形成されている。
【0013】 一方、車体前部ユニット2は、車幅方向に伸びるフロントアッパクロスメンバ 15,フロントアッパクロスメンバ15の両端側部分から下方に伸びる左右一対 のサイドコネクティングメンバ16及び17、及び、フロントアッパクロスメン バ15の中央部分から下方に伸びるセンターコネクティングメンバ18を有して 構成されている。フロントアッパクロスメンバ15の両端部には、夫々、係合部 19及び20が設けられている。係合部19は、下面側が係合面部19aとされ ているとともに、その係合面部19aを貫通するボルト挿通孔19bが形成され たものとなされており、また、係合部20は、下面側が係合面部20aとされて いるとともに、その係合面部20aを貫通するボルト挿通孔20bが形成された ものとなされている。
【0014】 このような車体前部ユニット2におけるフロントアッパクロスメンバ15の両 端部に夫々設けられた係合面部19a及び20aは、車体本体側ユニット1にお ける一対のフロントアームメンバ6及び7に各々設けられた部材取付座面部8a 及び9aに夫々対応するものとされており、車体前部ユニット2が車体本体側ユ ニット1の前端部に係合せしめられて組み付けられる際には、係合面部19aが 部材取付座面部8aに当接係合するものとされるとともに、係合面部20aが部 材取付座面部9aに当接係合するものとされる。そして、係合面部19aが部材 取付座面部8aに当接係合した状態において、係合面部19aを貫通するボルト 挿通孔19bが部材取付座面部8aを貫通するボルト挿通孔8bに対応する位置 をとるものとされ、また、係合面部20aが部材取付座面部9aに当接係合した 状態において、係合面部20aを貫通するボルト挿通孔20bが部材取付座面部 9aを貫通するボルト挿通孔9bに対応する位置をとるものとされる。
【0015】 また、車体前部ユニット2における左右一対のサイドコネクティングメンバ1 6及び17の下端部には、夫々、係合アングル板21及び22が取り付けられて いる。そして、サイドコネクティングメンバ16の下端部に取り付けられた係合 アングル板21は、下面側が係合面部21aとされているとともに、その係合面 部21aを貫通するボルト挿通孔21bが形成されたものとなされており、さら に、係合アングル板21には、ボルト挿通孔21cも形成されている。同様に、 サイドコネクティングメンバ17の下端部に取り付けられた係合アングル板22 は、下面側が係合面部22aとされているとともに、その係合面部22aを貫通 するボルト挿通孔22bが形成されたものとなされており、さらに、係合アング ル板22には、ボルト挿通孔22cも形成されている。
【0016】 サイドコネクティングメンバ16及び17の下端部には、夫々、係合アングル 板21に設けられたボルト挿通孔21cと並ぶボルト挿通孔16a、及び、係合 アングル板22に設けられたボルト挿通孔22cと並ぶボルト挿通孔17aが形 成されている。また、車体前部ユニット2におけるセンターコネクティングメン バ18の下端部には、ボルト挿通孔18aが形成されている。
【0017】 車体前部ユニット2におけるサイドコネクティングメンバ16及び17の下端 部に夫々取り付けられた係合アングル板21及び22に夫々設けられた係合面部 21a及び22aは、車体本体側ユニット1におけるフロントロアクロスメンバ 5の両端部に各々設けられた部材取付座面部10a及び11aに夫々対応するも のとされており、車体前部ユニット2が車体本体側ユニット1の前端部に係合せ しめられて組み付けられる際には、係合面部21aが部材取付座面部10aに当 接係合するものとされるとともに、係合面部22aが部材取付座面部11aに当 接係合するものとされる。そして、係合面部21aが部材取付座面部10aに当 接係合した状態において、係合面部21aを貫通するボルト挿通孔21bが部材 取付座面部10aを貫通するボルト挿通孔10bに対応する位置をとるものとさ れ、また、係合面部22aが部材取付座面部11aに当接係合した状態において 、係合面部22aを貫通するボルト挿通孔22bが部材取付座面部11aを貫通 するボルト挿通孔11bに対応する位置をとるものとされる。
【0018】 さらに、係合面部21aが部材取付座面部10aに当接係合するとともに、係 合面部22aが部材取付座面部11aに当接係合する状態においては、サイドコ ネクティングメンバ16の下端部に取り付けられた係合アングル板21に形成さ れたボルト挿通孔21c、及び、サイドコネクティングメンバ16の下端部に形 成されたボルト挿通孔16aが、車体本体側ユニット1におけるフロントロアク ロスメンバ5における部材取付部10に形成された2個のボルト挿通孔10cに 夫々対応する位置をとり、同様にして、サイドコネクティングメンバ17の下端 部に取り付けられた係合アングル板22に形成されたボルト挿通孔22c、及び 、サイドコネクティングメンバ17の下端部に形成されたボルト挿通孔17aが 、車体本体側ユニット1におけるフロントロアクロスメンバ5における部材取付 部11に形成された2個のボルト挿通孔11cに夫々対応する位置をとる。また 、センターコネクティングメンバ18の下端部に形成されたボルト挿通孔18a が、車体本体側ユニット1におけるフロントロアクロスメンバ5における中央部 に形成されたボルト挿通孔5aに対応する位置をとるものとされる。
【0019】 このような構成において、車体本体側ユニット1におけるフロントアームメン バ6及び7に夫々設けられた部材取付座面部8a及び9aの各々、及び、車体前 部ユニット2が車体本体側ユニット1の前端部に係合せしめられて組み付けられ る際に、部材取付座面部8a及び9aに夫々当接係合するものとされる、車体前 部ユニット2におけるフロントアッパクロスメンバ15の両端部に夫々設けられ た係合面部19a及び20aの各々は、図3及び図4に示される如くに、車体前 部ユニット2が車体本体側ユニット1に対してその前方から近接すべく搬送され る方向である矢印Xにより示される方向に対して、傾斜角αをもって傾斜せしめ られており、車体の前方側(前)から後方側(後)に徐々に高くなるものとされ ている。同様に、車体本体側ユニット1におけるフロントロアクロスメンバ5の 両端部に夫々設けられた部材取付座面部10a及び11aの各々、及び、車体前 部ユニット2が車体本体側ユニット1の前端部に係合せしめられて組み付けられ る際に、部材取付座面部10a及び11aに夫々当接係合するものとされる、車 体前部ユニット2におけるサイドコネクティングメンバ16及び17の下端部に 取り付けられた係合アングル板21及び22に夫々設けられた係合面部21a及 び22aの各々は、図5及び図6に示される如くに、車体前部ユニット2が車体 本体側ユニット1に対してその前方から近接すべく搬送される方向である矢印X により示される方向に対して、傾斜角β(βはαと同じでもよい)をもって傾斜 せしめられており、車体の前方側(前)から後方側(後)に徐々に高くなるもの とされている。
【0020】 斯かるもとで、図1に示される如くに、車体本体側ユニット1から分離された 状態にあるものとされた車体前部ユニット2が、車体本体側ユニット1に近接せ しめられるべく矢印Xにより示される方向に搬送されて、車体本体側ユニット1 の前端部に係合せしめられるときには、図2に示される如く、車体前部ユニット 2におけるフロントアッパクロスメンバ15の両端部に夫々設けられた係合面部 19a及び20aが、車体本体側ユニット1におけるフロントアームメンバ6及 び7に夫々設けられた部材取付座面部8a及び9aに夫々当接係合されるととも に、車体前部ユニット2におけるサイドコネクティングメンバ16及び17の下 端部に取り付けられた係合アングル板21及び22に夫々設けられた係合面部2 1a及び22aが、車体本体側ユニット1におけるフロントロアクロスメンバ5 の両端部に夫々設けられた部材取付座面部10a及び11aに夫々当接係合する ものとされる。
【0021】 その際、係合面部19aの部材取付座面部8aへの当接係合及び係合面部20 aの部材取付座面部9aへの当接係合は、係合面部19a及び20aと部材取付 座面部8a及び9aとが、図3に示される如くの状態から図4に示される如くの 状態に移行せしめられるもとで行われる。即ち、係合面部19aが、部材取付座 面部8aに対して実質的に平行に維持されたもとで、相互離隔距離が低減されて いく状態をもって部材取付座面部8aに近接せしめられていき、その後、部材取 付座面部8aに当接係合するものとされ、また、係合面部20aが、部材取付座 面部9aに対して実質的に平行に維持されたもとで、相互離隔距離が低減されて いく状態をもって部材取付座面部9aに近接せしめられていき、その後、部材取 付座面部9aに当接係合するものとされる。そして、部材取付座面部8a及び9 a及び係合面部19a及び20aの夫々が、矢印Xにより示される方向に対して 傾斜角αをもって傾斜せしめられているので、係合面部19aは、部材取付座面 部8aに最終的に当接係合する以前に、部材取付座面部8aに摺動係合する状態 とされることはなく、さらに、係合面部20aも、部材取付座面部9aに最終的 に当接係合する以前に、部材取付座面部9aに摺動係合する状態とされることは ない。従って、部材取付座面部8aの周囲における塗装が施された部分が、係合 面部19aによって、塗装の剥離等を伴う損傷を受けるものとされる事態が生じ ることがなく、さらに、部材取付座面部9aの周囲における塗装が施された部分 が、係合面部20aによって、塗装の剥離等を伴う損傷を受けるものとされる事 態が生じることもない。
【0022】 また、これとともに、係合面部21aの部材取付座面部10aへの当接係合及 び係合面部22aの部材取付座面部11aへの当接係合は、係合面部21a及び 22aと部材取付座面部10a及び11aとが、図5に示される如くの状態から 図6に示される如くの状態に移行せしめられるもとで行われる。即ち、係合面部 21aが、部材取付座面部10aに対して実質的に平行に維持されたもとで、相 互離隔距離が低減されていく状態をもって部材取付座面部10aに近接せしめら れていき、その後、部材取付座面部10aに当接係合するものとされ、また、係 合面部22aが、部材取付座面部11aに対して実質的に平行に維持されたもと で、相互離隔距離が低減されていく状態をもって部材取付座面部11aに近接せ しめられていき、その後、部材取付座面部11aに当接係合するものとされる。 そして、部材取付座面部10a及び11a及び係合面部21a及び22aの夫々 が、矢印Xにより示される方向に対して傾斜角βをもって傾斜せしめられている ので、係合面部21aは、部材取付座面部10aに最終的に当接係合する以前に 、部材取付座面部10aに摺動係合する状態とされることはなく、また、係合面 部22aも、部材取付座面部11aに最終的に当接係合する以前に、部材取付座 面部11aに摺動係合する状態とされることはない。従って、部材取付座面部1 0aの周囲における塗装が施された部分が、係合面部21aによって、塗装の剥 離等を伴う損傷を受けるものとされる事態が生じることがなく、また、部材取付 座面部11aの周囲における塗装が施された部分が、係合面部22aによって、 塗装の剥離等を伴う損傷を受けるものとされる事態が生じることもない。
【0023】 上述の如くにして、車体前部ユニット2におけるフロントアッパクロスメンバ 15の両端部に夫々設けられた係合面部19a及び20aが、車体本体側ユニッ ト1におけるフロントアームメンバ6及び7に夫々設けられた部材取付座面部8 a及び9aに夫々当接係合されるとともに、車体前部ユニット2におけるサイド コネクティングメンバ16及び17の下端部に取り付けられた係合アングル板2 1及び22に夫々設けられた係合面部21a及び22aが、車体本体側ユニット 1におけるフロントロアクロスメンバ5の両端部に夫々設けられた部材取付座面 部10a及び11aに夫々当接係合するものとされた後、係合面部19a及び部 材取付座面部8aを夫々貫通するボルト挿通孔19b及びボルト挿通孔8bにボ ルトが挿通せしめられてのボルト締結,係合面部20a及び部材取付座面部9a を夫々貫通するボルト挿通孔20b及びボルト挿通孔9bにボルトが挿通せしめ られてのボルト締結,係合面部21a及び部材取付座面部10aを夫々貫通する ボルト挿通孔21b及びボルト挿通孔10bにボルトが挿通せしめられてのボル ト締結、及び、係合面部22a及び部材取付座面部11aを夫々貫通するボルト 挿通孔22b及びボルト挿通孔11bにボルトが挿通せしめられてのボルト締結 が行われる。また、さらに、ボルト挿通孔16a及びボルト挿通孔10cにボル トが挿通せしめられてのボルト締結,ボルト挿通孔17a及びボルト挿通孔11 cにボルトが挿通せしめられてのボルト締結,ボルト挿通孔21c及びボルト挿 通孔10cにボルトが挿通せしめられてのボルト締結,ボルト挿通孔22c及び ボルト挿通孔11cにボルトが挿通せしめられてのボルト締結、及び、ボルト挿 通孔18a及びボルト挿通孔5aにボルトが挿通せしめられてのボルト締結が行 われる。
【0024】 それにより、車体本体側ユニット1におけるフロントアームメンバ6及び7に 、車体前部ユニット2におけるフロントアッパクロスメンバ15の両端部が取り 付けられるとともに、車体本体側ユニット1におけるフロントロアクロスメンバ 5に、車体前部ユニット2におけるサイドコネクティングメンバ16及び17及 びセンターコネクティングメンバ18の夫々の下端部が取り付けられて、車体本 体側ユニット1に対して車体前部ユニット2が組み付けられた状態が得られる。
【0025】
【考案の効果】
以上の説明から明らかな如く、本考案に係る車両の前部車体構造によれば、車 体本体側ユニットに設けられた部材取付座面部、及び、車体前部ユニットに設け られた係合面部の夫々が、車体前部ユニットの車体本体側ユニットに対する組付 時における車体前部ユニットの車体本体側ユニットに向かう近接移動方向に対し て傾斜したものとされていることにより、車体前部ユニットの車体本体側ユニッ トに対する組付時に、車体前部ユニットに設けられた係合面部と車体本体側ユニ ットに設けられた部材取付座面部とが相互当接係合されるにあたり、係合面部が 、部材取付座面部に対して実質的に平行となるように維持されるとともに、部材 取付座面部との間の離隔距離が次第に低減されていき、部材取付座面部に対する 摺動係合を生じることなく、車体本体側ユニットに設けられた部材取付座面部に 当接係合せしめられる。従って、車体本体側ユニットに設けられた部材取付座面 部の周囲における塗装が施された部分が、車体前部ユニットに設けられた係合面 部によって、塗装の剥離等を伴う損傷を受けるものとされる事態を回避できるこ とになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る車両の前部車体構造の一例をそれ
が適用された車両の車体の前方部分と共に示す分解斜視
図である。
【図2】本考案に係る車両の前部車体構造の一例をそれ
が適用された車両の車体の前方部分と共に示す斜視図で
ある。
【図3】図1及び図2に示される例における一部分の拡
大分解断面図である。
【図4】図1及び図2に示される例における一部分の拡
大断面図である。
【図5】図1及び図2に示される例における一部分の拡
大分解断面図である。
【図6】図1及び図2に示される例における一部分の拡
大断面図である。
【符号の説明】
1 車体本体側ユニット 2 車体前部ユニット 4 フロントサイドメンバ 5 フロントロアクロスメンバ 6,7 フロントアームメンバ 8,9,10,11 部材取付部 8a,9a,10a,11a 部材取付座面部 15 フロントアッパクロスメンバ 16,17 サイドコネクティングメンバ 18 センターコネクティングメンバ 19,20 係合部 19a,20a,21a,22a 係合面部 21,22 係合アングル板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両における車体本体の前部を形成し、部
    材取付座面部が設けられた車体本体側ユニットと、係合
    面部が設けられ、該係合面部が上記部材取付座面部に当
    接係合せしめられて、上記車体本体側ユニットに組み付
    けられる車体前部ユニットとを含んで成り、 上記車体本体側ユニットに上記車体前部ユニットが組み
    付けられる組付時に、上記車体前部ユニットが上記車体
    本体側ユニットに対して、上記係合面部が上記部材取付
    座面部に対して実質的に平行に維持されたもとで相互離
    隔距離が低減されていく状態をもって近接せしめられる
    とともに、上記部材取付座面部及び上記係合面部の夫々
    が、上記組付時における上記車体前部ユニットの上記車
    体本体側ユニットに向かう近接移動方向に対して傾斜し
    たものとされていることを特徴とする車両の前部車体構
    造。
JP9884391U 1991-11-29 1991-11-29 車両の前部車体構造 Pending JPH0546665U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010523390A (ja) * 2007-04-03 2010-07-15 ルノー・エス・アー・エス 横方向下部構造部材と技術的フロントパネルの取付け方法
JP2015030423A (ja) * 2013-08-06 2015-02-16 スズキ株式会社 車両前部のメンバ結合構造

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JP2010523390A (ja) * 2007-04-03 2010-07-15 ルノー・エス・アー・エス 横方向下部構造部材と技術的フロントパネルの取付け方法
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