JPH0546150Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は電子式キヤツシユレジスタに関する。

(ロ) 従来の技術 一般に電子式キヤツシユレジスタに於いては、
レシート用紙とジヤーナル用紙にそれぞれ登録デ
ータを印字するプリンタが設けられ、登録が行な
われる度に印字し登録終了で売上合計金額を印字
してレシート用紙を切断しレシートの発行を行な
つている。又レシートの発行を選択するスイツチ
を設け、レシートを発行するしないを使用者が選
択できるよう構成され、レシート用紙の節約が可
能に構成されている。

ところでレシート発行を停止するようにスイツ
チを切換えている時に、登録後に客がレシートの
発行を要求した場合に、レシートを発行できるよ
うにプリントバツフアメモリが設けられ、客の登
録データを記憶しておき、レシートの要求が有れ
ばプリントバツフアメモリよりデータを読み出し
レシート用紙に印字しレシートの発行を行なつて
いる（例えば特開昭55−44643号公報参照）。

しかしながら、プリントバツフアメモリは通常
数十ライン分のデータを記憶できる容量である
為、沢山の買物をした客の場合、登録データがプ
リントバツフアメモリに入り切らず、レシートを
印字する際に登録データが欠けたものとなり、レ
シートの用をなさないという問題が有つた。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 本考案は上述の問題点を解消すべくなされたも
ので、プリントバツフアメモリの容量以上の登録
データが有る場合でも、有効なレシートを発行す
ることができる電子式キヤツシユレジスタを提供
するものである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は登録データに予め優先度を設定してお
き、プリントバツフアメモリが登録中に一杯にな
つた場合、それ以降の登録の際は登録しようとす
るデータの優先度と、既にプリントバツフアメモ
リに登録されているデータの優先度を比較し、こ
れから登録しようとするデータの優先度が高けれ
ば、プリントバツフアメモリ中の低い優先度のデ
ータを消去した後登録を行ない、又優先度が低い
場合には登録は行なわないよう構成したものであ
る。

(ホ) 作用 本考案は上述の如く構成したので、プリントバ
ツフアメモリの容量以上の登録データが有る場合
でも、レシート印字に必要なデータはプリントバ
ツフアメモリに記憶されるので、有効なレシート
の発行が可能となる。

(ヘ) 実施例 以下本考案の実施例を図面と共に説明する。

１は置数の為のテンキー、部門キー、取引別キ
ー、責任者キー、モードスイツチとレシート発行
選択スイツチが設けられたキーボードである。２
はキーボード１より入力されたデータに基づき演
算処理する制御装置で、マイクロプロセツサで構
成され処理手順が記憶されたプログラムメモリ３
のプログラムに従つて各部の制御を行なう。４は
制御装置２によりデータの書込み及び読出しが行
なわれるデータメモリで、演算中のデータ及び演
算処理されたデータを商品部門別、取引別等に分
類して記憶する。５はキーボード１より入力され
た単価、個数小計、部門売上げ及びそれらに基づ
いて算出された合計金額等の種々の登録データが
順次記憶されるプリントバツフアメモリで、第２
図に示すように登録データが個々に記憶される領
域５Ａと、登録データと対で登録データの種別毎
に予め設定された優先度データが記憶される領域
５Ｂよりなり、且つ登録データを30項目記憶でき
る記憶容量を有しており、制御装置２によりデー
タの書込み及び読出しが制御されている。前記登
録データの優先度は、レシートへ必ず記録する必
要があるものは高く、記録する必要性が低いもの
は低く設定される。例えば単価、個数、小計等の
登録データの優先度は低く設定され、部門売上
げ、合計金額等の登録データは高く設定される。
具体的には優先度の低い登録データには小さい数
値が割り当てられ、優先度の高い登録データには
大きい数値が割り当てられることにより、数値の
比較により優先度を判定することが出来る。尚、
前記メモリは１人の客の登録を終り次の客に対す
る登録開始で登録データはクリアされる。６は制
御装置２に接続され、キーボード１より入力され
たデータ並びに制御装置２により演算処理された
データ等を表示する表示器である。７は同じく制
御装置２に接続され、キーボード１より入力され
たデータ並びに制御装置２により演算処理された
データを印字するプリンタで、レシート用プリン
タ７Ａとジヤーナル用プリンタ７Ｂで構成され、
レシート用プリンタ７Ａはキーボード１のレシー
ト発行選択スイツチの操作で、レシート印字動作
を制御される。

次に斯る構成よりなる本考案の動作につき第３
図のフローチヤートに基づき説明する。

先ず登録を行なう前に、キーボード１の所定キ
ー操作で登録データの優先度データを入力し、デ
ータメモリ４の所定の領域に設定しておく。そし
てキーボード１のモードスイツチを登録位置に設
定し、客の買上げ商品の価格をキーボード１より
入力すると、キーボード１よりの入力データを取
り込んだ制御装置２は、ステツプS2で演算処理
を行なつた後ステツプS3でデータメモリ４に部
門別等に応じてデータの加算を行ない、又プリン
タ７Ａ，７Ｂに供給してステツプS4でレシート
用紙及びジヤーナル用紙に印字を行なう。尚この
時キーボード１のレシート発行選択スイツチがレ
シート発行停止に切換つていれば、制御装置２は
ジヤーナル用プリンタ７Ｂのみを駆動し、レシー
ト用紙への印字は行なわない。

次に制御装置２はプリントバツフアメモリ５に
データを書込むべくスイツチS5に進み、プリン
トバツフアメモリ５に空が有るか否かの判定を行
なう。空が有る時ステツプS10に進みプリントバ
ツフアメモリ５にデータを書込む。その際予め設
定された優先度データをデータメモリ４より読出
しプリントバツフアメモリ５の領域５Ｂに書込
む。このようにしてプリントバツフアメモリ５が
一杯になる迄は、プリントバツフアメモリ５への
データの書込みが行なわれる。その結果データの
登録終了時に登録データ数がプリントバツフアメ
モリ５の記憶容量（30項目）以内で、全ての登録
データが収納されており、又レシート発行停止モ
ードの時に客よりレシートを要求された場合に
は、キーボード１のレシート発行キーを操作する
と、キー信号を取り込んだ制御装置２は、プリン
トバツフアメモリ５に記憶されているデータを順
次読出しレート用プリンタ７Ａに供給し、レシー
ト用紙に印字を行なうことによりレシートを発行
する。この場合プリントバツフアメモリ５には全
ての売上げデータが記憶されており、通常のレシ
ート発行が行なわれる。

しかしながら、売上げデータの登録時売上げデ
ータの数が多く、プリントバツフアメモリ５の容
量以上の場合、制御装置２はステツプS5でプリ
ントバツフアメモリ５に空がないことを検出する
と、ステツプS6に進みこれからプリントバツフ
アメモリ５に書込もうとしている登録データの優
先度と、プリントバツフアメモリ５に書込まれて
いる登録データの優先度の比較を行ない、ステツ
プS7でプリントバツフアメモリ５に書込むべき
か否かの判定を行なう。この結果これから書込も
うとしている登録データの優先度が、プリントバ
ツフアメモリ５に既に書込まれている何れの登録
データの優先度よりも低い場合には、そのデータ
を消去しステツプS11からステツプS1に戻り次の
登録データの受付状態に入る。

しかし書込もうとしている登録データの優先度
の方が高い場合には制御装置２はステツプS8に
進み、プリントバツフアメモリ５の中の優先度の
低いデータの消去を行なつた後、ステツプS9で
プリントバツフアメモリ５内のデータのシフトを
行ない、プリントバツフアメモリ５の最下段の空
領域にデータを書込む。このようにして優先度の
高いデータがプリントバツフアメモリ５に書込ま
れるので、レシートに必要なデータの書込みが可
能となる。

今登録データの単価、個数、小計データの優先
度が低く設定され、部門売上げ、合計金額のデー
タの優先度が高く設定されているものとすると、
通常第４図にイ、ロで示すように単価、個数等が
印字されるものが、プリントバツフアメモリ５の
容量以上の登録データが有る場合には、単価、個
数等の優先度の低いデータはプリントバツフアメ
モリ５から消去されているので、第５図に示すよ
うに単価及び個数が印字されないレシートとな
る。このようにしてレシートを発行した後に次の
客の登録開始でプリントバツフアメモリ５のデー
タはクリアされる。

尚登録データの優先度はキーボード１で使用者
が任意に設定可能であり、キヤツシユレジスタを
使用する店舗の状況に合わせ設定される。

又上述の実施例は、プリントバツフアメモリの
データに基づきレシート印字を行なう場合である
が、その他にスリツププリンタを接続し伝票等に
印字を行なう際にも適用可能である。

(ト) 考案の効果 上述の如く本考案の電子式キヤツシユレジスタ
は、プリントバツフアメモリの容量以上の登録デ
ータが有る場合には、登録データの優先度の低い
データを消去し、優先度の高いデータを記憶する
よう構成したので、必要なデータの記憶が可能と
なり、プリントバツフアメモリの内容に基づき印
字されるレシートもデータが欠落することがな
く、極めて実用的効果大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の電子式キヤツシユレジスタの
構成を示すブロツク図、第２図は第１図のプリン
トバツフアメモリの構成を示す模式図、第３図は
第１図の動作状態を示すフローチヤート、第４
図、第５図はレシートの印字状態を示す図であ
る。 １……キーボード、２……制御装置、４……デ
ータメモリ、５……プリントバツフアメモリ、６
……表示器、７……プリンタ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 入力されたデータを演算処理しレシートへプリ
   ントアウト可能な電子式キヤツシユレジスタであ
   つて、 テンキー、部門キー、取引別キー等を有するキ
   ーボードと、該キーボートより入力される単価、
   個数小計、部門売上げ及びそれらに基づいて算出
   される合計金額等の登録データの種別毎にレシー
   トへの記録必要度を示す優先度を予め入力する手
   段と、該入力手段より入力された登録データ種別
   毎の優先度が格納されたデータメモリと、前記キ
   ーボードから入力された登録データあるいはその
   入力登録データを基に算出された登録データの種
   別を判定し対応する優先度を前記データメモリよ
   り読み出す手段と、登録データ個々に前記読出手
   段により読出された優先度とを対にして順次格納
   可能なプリントバツフアメモリと、該プリントバ
   ツフアメモリへ新たな登録データ及びこの登録デ
   ータと対応した優先度を格納するに際して前記プ
   リントバツフアメモリの空き状態を検出する手段
   と、該検出手段により空きがあると判定された時
   前記新たな登録データとその優先度とを前記プリ
   ントバツフアメモリの空き領域に格納する手段
   と、前記検出手段により空きがないと判定された
   時前記プリントバツフアメモリに既に格納されて
   いる優先度と新たな登録データの優先度とを比較
   する手段と、該比較手段の比較の結果前記プリン
   トバツフアメモリに既に格納されている優先度の
   中に新たな登録データの優先度より低いものがあ
   ることが判明するとその低い優先度及びそれに対
   応した登録データを削除後新たな登録データ及び
   その優先度を前記プリントバツフアメモリに書込
   む手段と、前記比較手段の比較の結果新たな登録
   データの優先度より低い優先度が前記プリントバ
   ツフアメモリ中にないことが判明すると新たな登
   録データ及びその優先度の前記プリントバツフア
   メモリへの書込みを中止する手段とを備えたこと
   を特徴とする電子式キヤツシユレジスタ。