JPH0545868A - 画像形成組成物、部分凹凸画像形成材料及び部分凹凸 画像形成方法 - Google Patents

画像形成組成物、部分凹凸画像形成材料及び部分凹凸 画像形成方法

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JPH0545868A
JPH0545868A JP3200654A JP20065491A JPH0545868A JP H0545868 A JPH0545868 A JP H0545868A JP 3200654 A JP3200654 A JP 3200654A JP 20065491 A JP20065491 A JP 20065491A JP H0545868 A JPH0545868 A JP H0545868A
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JP
Japan
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light
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agent
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Withdrawn
Application number
JP3200654A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Koike
敏浩 小池
Atsunobu Hirozawa
篤信 広沢
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Kimoto Co Ltd
Original Assignee
Kimoto Co Ltd
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Publication date
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  • Materials For Photolithography (AREA)
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】シートや物品等の表面に、凹凸部分と平滑部分
を有し、少なくともそのうち何れかが着色された意匠性
の高い画像を形成する。 【構成】凹凸形状を持った基材1、紫外光で発色し、可
視光で発色しない画像形成組成物を含有する光硬化性樹
脂層2、光透過性部材3を順次積層した部分画像形成材
料10上に原稿4を密着させて可視光vrを照射する。
露光部分2bは未発色で基材1の凹凸が転写されて硬化
され、軟化温度が上昇する。その後、基材1を剥離し未
露光部分2aのみを表面を平滑にし、部分凹凸画像形成
材料10全面を紫外光で照射して未露光部分2aを発色
させ、同一面に発色した平滑部分と、未発色の凹凸部分
を得る。 【効果】可視光と紫外光の照射の順を逆にすれば未発色
平滑部分と発色凹凸部分が得られ、作業性を極めて向上
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な画像形成組成物
と、画像形成組成物を用いた部分凹凸画像形成材料と、
部分凹凸画像形成材料を用いた部分凹凸画像形成方法に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
エンボス、サンドブラスト等により凹凸を付与されたフ
ィルムに種々の方法により所要の模様を施したものが、
装飾フィルム等様々な方面で用いられている。しかし、
凹凸面に直接画像をのせようとすると画像が凹凸に追従
し、平滑面に画像をのせたときに比べその質感は著しく
劣ったものになってしまう。
【0003】例えば凹凸面にスクリーン印刷等で着色画
像をのせる場合、エンボスフィルム等凹凸が深くなると
着色画像自体も凹凸形状となり、その着色画像の質感は
著しく劣ったものとなり、エッジの先鋭さ等も大幅に減
少してしまう。このような欠点を解決するものとして本
出願人による同一面に凹凸部分と平滑化された画像部分
とを持つ部分凹凸画像の形成方法がある(特願平2−2
29001号)。これは凹凸形状を有する基材に光硬化
性樹脂層及び光透過性部材を順次積層して成る部分凹凸
画像形成材料の光透過性部材上に原稿を重ねて露光し、
光硬化性樹脂層の露光部分のみを表面を基材の表面の凹
凸に対応する凹凸形状に硬化させた後、基材を剥離し、
更に光硬化性樹脂層全面を露光して先の未露光部分の表
面を平滑に硬化して、部分凹凸画像を形成するものであ
る。
【0004】さらに、上記部分凹凸画像形成材料により
得られる部分凹凸画像に着色させるには、部分凹凸画像
形成材料の光透過性部材に原稿を重ねて露光し、光硬化
性樹脂層の露光部分のみを基材の表面の凹凸に対応する
凹凸形状に硬化させ、基材を剥離した後、粘着性が残存
する凹凸形状に形成されていない未露光部分に、金属等
が蒸着された転着部材、或いは着色材を重ねて全面を露
光してこれらの転着部材、或いは着色材を固着させ着色
画像等を得る方法が開発されていた(特願平3−752
30号)。
【0005】しかしながら、これらの方法によれば比較
的容易にドライプロセスで意匠性の高い部分凹凸画像を
得ることが出来るが、着色画像を得るために転着部材の
積層または着色粉体のトーニングといった工程が必要で
あった。また、着色画像は部分凹凸画像の表面が平滑な
部分にのみにしか形成できず、凹凸部分を着色すること
は不可能であった。
【0006】本発明は上記のような欠点を除去するため
になされたものであって、紫外光を照射することにより
発色硬化し、可視光を照射することにより発色せずに硬
化する画像形成組成物を提供し、この画像形成組成物を
含有する光硬化性樹脂層を用いることにより、凹凸部分
でも、平滑部分でも着色可能な部分凹凸画像を少量多品
種であっても採算よく得られる部分凹凸画像形成材料と
それを用いた部分凹凸画像形成方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の画像形成組成物は、(a)紫外光照射によ
り酸化性物質を生成する光酸化剤、(b)前記酸化性物
質により発色する色素ロイコ体、(c)可視光照射によ
り還元剤を生成する光還元剤、(d)前記光還元剤に水
素を供給する水素供与体、(e)光重合性化合物を含む
ものである。
【0008】また、本発明の部分凹凸画像形成材料は、
一面に凹凸形状を有する基材と、前記基材の凹凸面上に
積層された(a)紫外光照射により酸化性物質を生成す
る光酸化剤、(b)前記酸化性物質により発色する色素
ロイコ体、(c)可視光照射により還元剤を生成する光
還元剤、(d)前記光還元剤に水素を供給する水素供与
体、(e)光重合性化合物を含む画像形成組成物から成
る光硬化性樹脂層と、前記光硬化性樹脂層上に積層され
た光透過性部材とから成るものである。
【0009】さらに、本発明の部分凹凸画像形成方法
は、一面に凹凸形状を有する基材の凹凸面上に(a)紫
外光照射により酸化性物質を生成する光酸化剤、(b)
前記酸化性物質により発色する色素ロイコ体、(c)可
視光照射により還元剤を生成する光還元剤、(d)前記
光還元剤に水素を供給する水素供与体、(e)光重合性
化合物を含む画像形成組成物から成る光硬化性樹脂層
と、光透過性部材とを順次積層して成る部分凹凸画像形
成材料の前記光透過性部材に原稿を重ねて可視光により
露光し前記光硬化性樹脂層の露光部分を未発色のまま表
面を前記基材表面の凹凸に対応した形状に硬化させた
後、前記基材を剥離し、さらに紫外光により全面露光し
前記可視光による未露光部分を発色させると伴に表面を
平滑に硬化させることにより、同一面に未発色の凹凸部
分と、発色した平滑部分とを形成するか、または、同様
の前記部分凹凸画像形成材料を用い、前記光透過性部材
に原稿を重ねて紫外光により露光し前記光硬化性樹脂層
の露光部分を発色させると伴に表面を前記基材表面の凹
凸に対応した形状に硬化させた後、前記基材を剥離し、
さらに可視光により全面露光し前記紫外光による未露光
部分を未発色のまま表面を平滑に硬化させることによ
り、同一面に発色した凹凸部分と、未発色の平滑部分と
を形成するものである。
【0010】以下、本発明の画像形成組成物の各組成を
説明する。画像形成組成物中の(a)光酸化剤と、
(b)色素ロイコ体は、紫外光照射により発色する成分
であり、(a)光酸化剤としてはヘキサアリルビイミダ
ゾールが好ましい。特に好ましいヘキサアリルビイミダ
ゾールとして2、2’−ビス(oークロロフェニル)−
4、4’、5、5’−テトラフェニルビイミダゾール、
及び2、2’−ビス(o−クロロフェニル)−4、
4’、5、5’−テトラキス(m−メトキシフェニル)
ビイミダゾールなどが挙げられる。
【0011】(b)色素ロイコ体としては、メタン炭素
原子に対して、オルトの位置にアルキル基、アルコキシ
基及びハロゲン原子の中から選ばれた置換基を持つp−
ジアルキルアミノ置換フェニル基を少なくとも2個含む
アミノトリアリールメタンが適している。特に好ましい
ものとしてトリス(4−ジエチルアミノ−o−トリル)
メタン等が挙げられる。
【0012】画像形成組成物中の(c)光還元剤と、
(d)水素供与体は、紫外光照射により形成された画像
を定着させる成分であり、(c)光還元剤としては、主
に400〜500nmの領域で吸収をもつキノンが適し
ている。特に好ましいものとして9、10−フェナント
レンキノンが挙げられる。(d)水素供与体としては、
水素原子が活性になり易い有機化合物が適しており、特
に好ましいものとしてトリエタノールアミントリアセテ
ートが挙げられる。
【0013】(e)光重合性化合物としてはメタクリル
酸、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート等のメタクリル酸エ
ステル、スチレン、N−ビニルピロリドン、アクリロニ
トリル、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポ
リエチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサ
ンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジ
アクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート等の低分子
量の光重合性化合物、もしくはウレタンアクリレート、
エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、不
飽和ポリエステル等の高分子量の光重合性化合物であ
り、これらの一種もしくは二種以上が使用できる。
【0014】更に必要に応じて加えられる光重合開始剤
としては、ベンゾフェノン、3,3−ジメチル−4−メ
トキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系、ベンゾイ
ンイソプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタール等
のベンゾイン系、2−クロルチオキサンソン、2,4−
ジエチルチオキサンソン等のチオキサンソン系、2−ヒ
ドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オ
ン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン等の
アセトフェノン系等の従来より知られている光重合開始
剤の一種もしくは二種以上が使用できる。
【0015】さらに、有機重合体結合剤を添加してもよ
い。有機重合体結合剤としては、熱可塑性であり光重合
性化合物との相溶性に優れた非反応性のポリマーで、例
えば、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸、ポリビニル
エーテル、ポリメタクリル酸エステル、セルロースアセ
テートブチレート、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等が使
用できる。
【0016】さらに添加剤として、露光による反応を阻
害しない程度の、染料、顔料を入れる事もできる。上記
の画像形成組成物を用いた本発明の部分凹凸画像形成材
料10は、図1に示すように少なくとも一方の面に凹凸
形状を有する基材1、画像形成組成物から成る光硬化性
樹脂層2及び光透過性部材3を順次積層した構造を有し
ている。
【0017】基材1は、少なくとも光硬化性樹脂層2が
積層される部分にサンドブラスト加工等により凹凸を付
与されており、適度の離型性を有しているものである。
特に材質は問わないが、例としてポリ塩化ビニルフィル
ム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、アセテート
フィルム、ガラス板等が上げられる。また場合によって
は離型剤などにより離型性をもたせる事もできる。
【0018】光硬化性樹脂層2は、(a)紫外光照射に
より酸化性物質を生成する光酸化剤、(b)前記酸化性
物質により発色する色素ロイコ体、(c)可視光照射に
より還元剤を生成する光還元剤、(d)この光還元剤に
水素を供給する水素供与体、(e)光重合性化合物を含
有しており、必要に応じて更に光重合開始剤、非反応性
の有機重合体結合剤、その他の添加剤を含んでいる。
【0019】光透過性部材3は、例としてポリエチレン
テレフタレートフィルム、アセテートフィルム、ポリ塩
化ビニルフィルム、ガラス板等が上げられる。また必要
に応じてコロナ処理等の易接着処理を施す事もできる。
ここで基材1と光硬化性樹脂層2の界面接着力が光硬化
性樹脂層2の硬化、未硬化によらず、光硬化性樹脂層2
の内部凝集力及び光硬化性樹脂層2と光透過性部材3の
界面接着力よりも小さくなっていることが必要である。
【0020】このような構成の部分凹凸画像形成材料1
0を用いた部分凹凸画像形成方法は、光透過性部材3側
に、図2に示すように所定の光不透過性のポジまたはネ
ガの模様、文字4a等が形成された原稿4を密着させ、
可視光vrで露光する。原稿4の文字4a等が形成され
ない部分を透過した可視光vrで露光される光硬化性樹
脂層2の露光部分2bは、発色系の不活性化が起こり未
発色のまま、基材1の表面の凹凸に対応した凹凸表面を
有して硬化される。硬化された露光部分2bは軟化温度
が上がり、未露光部分2aと軟化温度の差を生じる。そ
こで図3のように基材1を剥離すると、露光部分2bと
未露光部分2aの軟化温度の間の温度で露光部分2bは
基材1の凹凸が転写された凹凸部分20bを形成して凹
凸形状を留めるのに対し、未露光部分2aは流動して平
滑部分20aになる。即ち、露光部分2bのみが発色し
ない基材1の凹凸形状に対応する凹凸形状を有し、未露
光部分2aが未硬化かつ平滑である部分凹凸画像20を
得ることができる。
【0021】さらに図4に示すように、紫外光urで部
分凹凸画像20を全面露光すれば、未露光部分2a(図
2)、即ち平滑部分20a(図3)は平滑な状態で硬化
しなおかつロイコ色素が発色する。したがって同一面に
未発色の凹凸部分21bと、発色した平滑部分21aを
持つ部分凹凸画像21を得ることができる。ここで図5
に示すように、部分凹凸画像20(図3)を未露光部の
粘着性を利用し物品5の表面に積層、さらに光透過性部
材3上より紫外光urで全面露光することにより未露光
の平滑部分20a(図3)を発色硬化させて前記物品の
表面に固着し、物品5上に発色した平滑部分21aと、
未発色の凹凸部分21bとを有する部分凹凸画像21を
得ることもできる。
【0022】同様に部分凹凸画像形成材料10の光透過
性部材3側に、図6に示すように所定の光不透過性のポ
ジまたはネガの模様、文字4a等が形成された原稿4を
密着させ、紫外光urで露光する。原稿4の文字4a等
が形成されない部分を透過した紫外光urで露光される
光硬化性樹脂層2の露光部分2dは発色し、基材1の表
面の凹凸に対応した凹凸表面を有して硬化される。硬化
された露光部分2dは軟化温度が上がり、未露光部分2
cと軟化温度の差を生じる。そこで図7のように基材1
を剥離すると、露光部分2dと未露光部分2cの軟化温
度の間の温度で露光部分2dは基材1の凹凸が転写され
た凹凸部分23dを形成して凹凸形状を留めるのに対
し、未露光部分2cは流動して平滑部分23cになる。
即ち、露光部分2dのみが発色した基材1の凹凸形状に
対応する凹凸形状を有し、未露光部分2cが未硬化かつ
平滑である部分凹凸画像23を得ることができる。
【0023】さらに図8に示すように、可視光vrで部
分凹凸画像23を全面露光すれば、未露光部分2c(図
6)、即ち平滑部分24cは平滑な状態で硬化しなおか
つロイコ色素が発色しない。従って同一面に未発色の平
滑部分24cと、発色した凹凸部分24dを持つ部分凹
凸画像24を得ることができる。ここで図9に示すよう
に、部分凹凸画像23(図7)を未露光部の粘着性を利
用し物品5の表面に積層、さらに光透過性部材3上より
可視光vrで全面露光することにより未露光の平滑部分
23c(図7)を未発色のまま硬化させて前記物品の表
面に固着し、物品5上に未発色の平滑部分24cと、発
色した凹凸部分24dを持つ部分凹凸画像24を得るこ
ともできる。
【0024】さらに、図10に示すように図7に示す部
分凹凸画像23の平滑部分23cの粘着性を利用し、平
滑部分23cに着色粉体または転着層6をのせ光透過性
部材上より可視光で露光固着して平滑部分23cを着色
した部分凹凸画像26を得ることもできる。以上の説明
は本発明の一実施例の説明であって、本発明はこれに限
定されない。即ち、同一平面に発色した凹凸部分と、未
発色の平滑部分を有する画像或いは発色した平滑部分
と、未発色の凹凸部分を有する画像を得るのみでなく、
複数の原稿を用いて紫外光、可視光の露光を順次反復し
て、同一平面に発色した凹凸部分、未発色の凹凸部分を
形成し、基材を剥離した後発色した平滑部分、未発色の
平滑部分を形成して、適宜発色、未発色の凹凸部分、平
滑部分を混在させて所望の画像を得ることもできる。更
にこのような発色した平滑部分及び凹凸部分、未発色の
平滑部分及び凹凸部分に加えて、着色粉体または転着層
により着色した平滑部分を備えた画像を同一平面に形成
することもできる。
【0025】
【実施例】以下実施例により本発明を説明する。 実施例1 下記の組成からなる光硬化性樹脂溶液を調製した。 セルロースアセテートブチレート 18g ペンタエリスリトールトリアクリレート 12g トリス(4−ジエチルアミノ−O−トリル)メタン 1.0g 2,2’−ビス(O−クロロフェニル)−4、4’、5、5’−テトラフェニ ル−1、2’−ビイミダゾール 3.0g P−トルエンスルホン酸一水和物 2.0g 9、10、フェナントレンキノン 0.2g トリエタノールアミントリアセテート 5.0g 4,4’ジエチルアミノベンゾフェノン 0.2g メチルエチルケトン 170g トルオール 70g この溶液を100μmのポリエステルフィルム上にワイ
ヤーバーで塗布後オーブンにて100℃で120秒乾
燥、約10μmの光硬化性樹脂層を得た。
【0026】この上にサンドブラスト加工されたポリエ
スルフィルムの加工面を光硬化性樹脂層に合わせてヒー
トラミネーターを用い50℃、3m/分でラミネート
し、図1のような部分凹凸画像形成材料10を得た。こ
の上に図2のように原稿を密着させ1m離れた2kW高
圧水銀灯から可視光透過フィルターを通して60秒間露
光した後、サンドブラスト加工されたポリエステルフィ
ルムを剥離、露光された部分が艶消しとなった図3に示
す部分凹凸画像である部分マットフィルム20を得た。
【0027】さらに図4のように紫外光で全面露光、未
露光部の光硬化性樹脂を青色に発色硬化させた。このよ
うにして容易に得られた部分凹凸画像である部分マット
フィルム21は、同一面に未発色で凹凸形状を有する部
分と平滑で発色した部分とを持つ意匠性の高いもので艶
消性、解像力ともに十分なものであった。 実施例2 実施例1と同様にして得られた部分凹凸画像形成材料1
0を、図6のように原稿を密着させ1m離れた2kW高
圧水銀灯から紫外光透過フィルターを通して40秒間露
光した後サンドブラスト加工されたポリエステルフィル
ムを剥離、露光された部分が青色に発色し艶消しとなっ
た図7に示す部分凹凸画像である部分マットフィルム2
3を得た。
【0028】さらに図8のように可視光で全面露光、未
露光部の光硬化性樹脂を定着硬化させた。このようにし
て容易に得られた部分凹凸画像である部分マットフィル
ム24は同一面に、凹凸形状を有し発色した部分と未発
色で平滑な部分とを持つ意匠性の高いもので艶消性、解
像力ともに十分なものであった。 実施例3 実施例2と同様の方法で得た部分マットフィルム23
に、厚さ50μmのポリエステルフィルムの片面に真空
蒸着で膜厚100nmのアルミニウム薄膜を設けたアル
ミニウム蒸着フィルムを部分マットフィルム23の光硬
化性樹脂層にアルミニウム蒸着面を合わせてヒートラミ
ネーターを用い50℃、3m/分でラミネートした。さ
らに部分マットフィルム23のポリエステルフィルム側
より可視光透過フィルターを通して1m離れた2kW高
圧水銀灯から60秒間全面露光してからアルミニウム蒸
着フィルムを剥離、図10のように凹凸形状部分以外に
アルミニウムの光沢画像6が形成された部分マットフィ
ルム26を得た。
【0029】この方法により、同一面に凹凸形状を有し
発色した部分と金属光沢画像部分とをもつという従来の
方法では得ることのできない、極めて意匠性の高いフィ
ルムを得る事が出来た。
【0030】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように本発
明の部分凹凸画像形成方法によれば、紫外光照射で発色
し、可視光照射で未発色の画像形成組成物を含有する部
分凹凸画像形成材料を用いるため、ドライプロセスで同
一面に凹凸形状をもった部分と平滑な部分とをもち、な
おかつその何れかが発色した部分マットフィルムを容易
に得ることができる。そのため作業性を大幅に改善する
ことができ、少量多品種の生産におけるコストを極めて
低減させることができる。
【0031】またこの部分凹凸画像は平滑部分に金属画
像等を形成することもでき、こうして得られた物は高い
意匠性を有しており、装飾シートとして優れた物であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる部分凹凸画像形成材料の断面
図。
【図2】本発明に係わる部分凹凸画像形成方法を説明す
る図。
【図3】本発明に係わる部分凹凸画像形成方法を説明す
る図。
【図4】本発明に係わる部分凹凸画像形成方法を説明す
る図。
【図5】本発明に係わる部分凹凸画像形成方法を説明す
る図。
【図6】本発明に係わる部分凹凸画像形成方法を説明す
る図。
【図7】本発明に係わる部分凹凸画像形成方法を説明す
る図。
【図8】本発明に係わる部分凹凸画像形成方法を説明す
る図。
【図9】本発明に係わる部分凹凸画像形成方法を説明す
る図。
【図10】本発明に係わる部分凹凸画像形成方法を説明
する図。
【符号の説明】
1・・・・・基材 2・・・・・光硬化性樹脂層 3・・・・・光透過性部材 4・・・・・原稿 10・・・・部分凹凸画像形成材料 20、21、23、24、26・・・・部分凹凸画像 20a、21a、23c、24c・・・・平滑部分 20b、21b、23d、24d・・・・凹凸部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/029 9019−2H

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)紫外光照射により酸化性物質を生成
    する光酸化剤、(b)前記酸化性物質により発色する色
    素ロイコ体、(c)可視光照射により還元剤を生成する
    光還元剤、(d)前記光還元剤に水素を供給する水素供
    与体、(e)光重合性化合物を含むことを特徴とする画
    像形成組成物。
  2. 【請求項2】一面に凹凸形状を有する基材と、前記基材
    の凹凸面上に積層された(a)紫外光照射により酸化性
    物質を生成する光酸化剤、(b)前記酸化性物質により
    発色する色素ロイコ体、(c)可視光照射により還元剤
    を生成する光還元剤、(d)前記光還元剤に水素を供給
    する水素供与体、(e)光重合性化合物を含む画像形成
    組成物から成る光硬化性樹脂層と、前記光硬化性樹脂層
    上に積層された光透過性部材とから成ることを特徴とす
    る部分凹凸画像形成材料。
  3. 【請求項3】一面に凹凸形状を有する基材の凹凸面上に
    (a)紫外光照射により酸化性物質を生成する光酸化
    剤、(b)前記酸化性物質により発色する色素ロイコ
    体、(c)可視光照射により還元剤を生成する光還元
    剤、(d)前記光還元剤に水素を供給する水素供与体、
    (e)光重合性化合物を含む画像形成組成物から成る光
    硬化性樹脂層と、光透過性部材とを順次積層して成る部
    分凹凸画像形成材料の前記光透過性部材に原稿を重ねて
    可視光により露光し前記光硬化性樹脂層の露光部分を未
    発色のまま表面を前記基材表面の凹凸に対応した形状に
    硬化させた後、前記基材を剥離し、さらに紫外光により
    全面露光し前記可視光による未露光部分を発色させると
    伴に表面を平滑に硬化させることにより、同一面に未発
    色の凹凸部分と、発色した平滑部分とを形成することを
    特徴とする部分凹凸画像形成方法。
  4. 【請求項4】一面に凹凸形状を有する基材の凹凸面上に
    (a)紫外光照射により酸化性物質を生成する光酸化
    剤、(b)前記酸化性物質により発色する色素ロイコ
    体、(c)可視光照射により還元剤を生成する光還元
    剤、(d)前記光還元剤に水素を供給する水素供与体、
    (e)光重合性化合物を含む画像形成組成物から成る光
    硬化性樹脂層と、光透過性部材とを順次積層して成る部
    分凹凸画像形成材料の前記光透過性部材に原稿を重ねて
    紫外光により露光し前記光硬化性樹脂層の露光部分を発
    色させると伴に表面を前記基材表面の凹凸に対応した形
    状に硬化させた後、前記基材を剥離し、さらに可視光に
    より全面露光し前記紫外光による未露光部分を未発色の
    まま表面を平滑に硬化させることにより、同一面に発色
    した凹凸部分と、未発色の平滑部分とを形成することを
    特徴とする部分凹凸画像形成方法。
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