JPH0545336U - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH0545336U
JPH0545336U JP102318U JP10231891U JPH0545336U JP H0545336 U JPH0545336 U JP H0545336U JP 102318 U JP102318 U JP 102318U JP 10231891 U JP10231891 U JP 10231891U JP H0545336 U JPH0545336 U JP H0545336U
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JP
Japan
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sealing device
reinforcing ring
fitting
tubular portion
elastic body
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Pending
Application number
JP102318U
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English (en)
Inventor
貞和 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uchiyama Manufacturing Corp
Original Assignee
Uchiyama Manufacturing Corp
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Publication date
Application filed by Uchiyama Manufacturing Corp filed Critical Uchiyama Manufacturing Corp
Priority to JP102318U priority Critical patent/JPH0545336U/ja
Publication of JPH0545336U publication Critical patent/JPH0545336U/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 密封装置の形状改良であって、バネ作用を有
効に働かして強い嵌合力と高い密着追従性を長期間得さ
しめる。 【構成】 密封装置の嵌合部にあって、該嵌合部に傾斜
した弾性体を設けると共に、補強環1を肉薄で硬化処理
せしめた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、相互に回転運動する部材間に装着され、該部材間の内部と外部とを 密封する密封装置に関し、具体的には前記密封装置が装着嵌合される嵌合構造の 改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、回転部に装着される密封装置は、合成ゴム等の弾性体で形成されたシー ルリップとこれを補強する金属製の補強環からなっており、これを単数あるいは 複数組み合わせて用いるが、その嵌合部の構造は、前記補強環に形成した軸方向 の筒状部をハウジングに嵌入して固定を図っているものが一般的である。
【0003】 この固定において、高い嵌合力が求められる場合には直接金属面同志の嵌合を なさしめるが、その時密封力を確保するために、図面によって説明すると図4に 示す実公昭39−19512号公報のような、補強環(1)の外周面に小径部( 13)を設け、該小径部(13)に粘弾性可塑材(4)を配設して該粘弾性可塑 材(4)の接触圧力で密封力の補助をなす構造が実施されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した粘弾性可塑材(4)を外周に突出させた構造では、補 強環(1)の異径造形においても、該粘弾性可塑材(4)の部分成型においても 手間がかかり、さらに致命的なことは厚入時これをハウジング(5)に接触せし めるとその端面で該粘弾性可塑材(4)の大部分が切り取られてしまい、従って 、その嵌合面にはわずかしか粘弾性可塑材(4)が残存しないから十分な密封力 を発揮しえないという大きな欠点がある。特に嵌合部に傷がある場合にはそのシ ール性能は極端に低下するため、ハウジング(5)が容易に傷つくアルミ等の材 質である場合には取扱に注意が必要である。 また、従来シールのように補強環(1)が厚く剛性が大きい場合には、シール をハウジング(5)に厚入した状態でも補強環(1)がほとんど変形しないため 、特に使用環境が高温に達した時には弾性体の熱膨張が金属と比較し大きいため 過度に弾性体が圧迫されその寿命を縮める結果となる。 本考案はこのような多くの欠点を除去し、低価格で嵌合力と密封力に優れる密 封装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案を図面に基づいて説明すると、図3に示すように、ハウジング(5)と 軸(図示せず)との間に装着され、金属製の補強環(1)と合成ゴムまたは合成 樹脂等の弾性体で形成されたシールリップ(2)とからなる密封装置であって、 図1に示すように前記補強環(1)を薄板金属にて筒部(11)とフランジ(1 2)を持つ断面略L字形に形成してこれに硬化処理を施し、この補強環(1)の 筒部(11)の嵌合周面に嵌合奥部が大径で嵌合先部がわずかに小径となる弾性 体からなったテーパー部(3)を焼付け形成したことを特長としている。 また、図2に示すように前記補強環(1)の筒部(11)に設けたテーパー部 (3)の表面にコルゲート部(31)を造形したことを特長としている。
【0006】
【作用】
本考案は、上記のような、構造をもって下記に示す優れた作用をなす。 すなわち、図1に示した如く、前記補強環(1)の筒部(11)には硬化処理 が施されてバネ作用が付与されており、この筒部(11)の嵌合周面に嵌合奥部 が大径で嵌合先方がわずかに小径となる弾性体からなったテーパー部(3)が形 成されているので、ハウジング(5)に該密封装置を装着せしめると、図3に示 したようにテーパー部(3)である嵌合奥部の多量の弾性体が強い反発弾性を発 生させ、前記薄肉でバネ性を有する筒部(11)を内周方に変形せしめる。この 時該筒部(11)は前記バネ性によってその反発力を高めており長期間変わるこ とのない強い嵌合作用を発揮する。さらにその上、高音時には弾性体の熱膨張を 補強環(1)が弾性変形することにより吸収するためその寿命は飛躍的に延長す る。
【0007】
【実施例】
本考案を実施するに、図1の如く、補強環(1)の筒部(11)に設けたテー パー部(3)は該補強環(1)の肉厚及びバネ強度によってそのテーパー角を設 定することが肝要であり、その形状も、図2に示すような表面にコルゲート部( 31)を造形せしめると、挿入装着を円滑になさしめると共にハウジング(5) とのなじみ性を向上せしめることができるので好ましく、さらにコルゲート部( 31)そのものを除変形成せしめてテーパー状に造形せしめる(図示せず)こと も可能である。
【0008】 ここで用い補強環(1)の板厚みは、密封装置の外径寸法によっても異なるが 、従来使用されていた板厚の2/3〜1/3程度の厚みの金属板を用い、硬化処 理においては、所望形状に造形せしめた後、窒化処理、浸炭処理、熱処理などの 処理を行なってなす。
【0009】
【考案の効果】
本考案によると、密封装置の嵌合時、常に高い嵌合力が補強環(1)のバネ作 用によってもたらされ、特に該バネ作用は運転時ハウジング(5)等の熱膨張に よる変形あるいはズレに対し強い追従性を示し変わらぬ嵌合力で高い密封性を示 す。 さらに、嵌合部となるテーパー部(3)の応力緩和に対しても前記バネ作用が 有効に働きその密着力を長期間維持せしめる。
【0010】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図3】本考案を装着した状態を示した部分拡大断面図
である。
【図4】本考案を使用しない従来の構造を示した断面図
である。
【0011】
【符号の説明】
1 補強環 11 筒部 12 フランジ 2 シールリップ 3 テーパー部 31 コルゲート部 5 ハウジング

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補強環(1)と弾性体で形成されたシー
    ルリップ(2)とからなる密封装置において、前記補強
    環(1)を薄板金属にて筒部(11)とフランジ(1
    2)を持つ断面略L字形に形成してこれに硬化処理を施
    し、前記筒部(11)の嵌合周面に嵌合奥部が大径で嵌
    合先部がわずかに小径となる弾性体からなったテーパー
    部(3)を焼付け形成したことを特長とする密封装置。
  2. 【請求項2】 前記筒部(11)に設けたテーパー部
    (3)の表面にコルゲート部(31)を造形したことを
    特長とする請求項1の密封装置。
  3. 【請求項3】 前記コルゲート部(31)をテーパー状
    に造形せしめたことを特長とする請求項2の密封装置。
JP102318U 1991-11-15 1991-11-15 密封装置 Pending JPH0545336U (ja)

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