JPH088345Y2 - 軸受のシール構造 - Google Patents

軸受のシール構造

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JPH088345Y2
JPH088345Y2 JP4257790U JP4257790U JPH088345Y2 JP H088345 Y2 JPH088345 Y2 JP H088345Y2 JP 4257790 U JP4257790 U JP 4257790U JP 4257790 U JP4257790 U JP 4257790U JP H088345 Y2 JPH088345 Y2 JP H088345Y2
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press
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剛史 奥村
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、ハブユニット軸受等に用いられる軸受の
シール構造の改良に関する。
【従来の技術】
従来、軸受のシールとして第4図,第5図(実開昭55
−117626号公報),第6図(実開昭60−64101号公報)
および第7図(実開昭57−46128号公報)に示すような
ものがある。上記いずれのシールの場合においても、各
シールの芯金1は、その剛性を向上させるためにL字型
に折り曲げられている。そして、各芯金1における折り
曲げられた側の折曲部1aの先端においてゴム材を加硫し
てリップ2を形成している。
【考案が解決しようとする課題】
上述のように、上記各シールにおいては、芯金1の折
曲部1aの先端にリップ2を形成しているので、第4図
(b)および第5図乃至第7図において、例えばシール
の芯金1を外側の輪部3に取り付ける一方、リップ2を
内側の輪部4に摺接させる場合には、上記外側の輪部3
と内側の輪部4との間には、リップ2の高さのみならず
芯金1の折曲部1aの長さを加え合わせた間隔が必要とな
る。すなわち、上述のような構造のシールを装着する場
合には、軸受における半径方向に薄い部位には装着でき
ないという問題がある。 そこで、半径方向に薄い部位にも装着可能にするため
に芯金1を折り曲げずにシールを形成すると、十分な剛
性が得られない(特に、半径方向の荷重に対して弱い)
ために、圧入時における荷重によってシールが歪んでし
まうのである。 また、上述の各シールを第4図(b)に示すような状
態で装着する場合には、シールを上記外側の輪部3と内
側の輪部4との間に圧入する際にシールの芯金1の折り
曲げていない側の肉薄の先端部1bを押さなければなら
ず、圧入治具のクリアランスを大きく取れない。したが
って、量産時における圧入不良が発生するという問題も
ある。 そこで、この考案の目的は、軸受における半径方向に
薄い部位にも装着でき、かつ、圧入不良をなくすことが
できるシール軸受の構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この考案の軸受のシール構
造は、リング状を成すと共に、軸方向に延在する基部と
この基部の一端に連なって半径方向に延在する折曲部と
から成るL字型断面に形成されて軸受の外輪あるいは内
輪のいずれか一方に取り付けられる芯金と、弾性体によ
って構成されると共に、上記芯金における上記基部の先
端に形成されて上記軸受の内輪あるいは外輪のいずれか
他方の周面に摺接するリップを備えたことを特徴として
いる。
【作用】
軸受の外輪あるいは内輪のいずれか一方に芯金が取り
付けられる一方、上記芯金の先端に弾性体で形成された
リップが上記軸受の外輪あるいは内輪のいずれか他方に
摺接する。こうして、軸受内に装着されたシールによっ
て、外部から軸受内部にごみ等が侵入して軸受の機能を
損なうことが防止される。 その際に、上記シールのリップは上記芯金における軸
方向に延在する基部の先端に形成されているので、芯金
の半径方向に延在する折曲部の先端にリップを形成した
場合よりもシールの半径方向の厚みは薄いのである。
【実施例】
以下、この考案を図示の実施例により詳細に説明す
る。 第1図はこの考案のシールの断面図である。第1図に
おいて、シールの芯金11は、リング状を成すと共に、軸
方向に延在する基部11aと半径方向に延在する折曲部11b
とから成るL字型の断面形状を有するように折り曲げら
れている。こうして、圧入時における荷重(特に、半径
方向の荷重)に耐えるだけの十分な剛性を得るようにし
ている。そして、芯金11の湾曲部11cから折り曲げられ
ていない基部11aにかけての内面に沿ってこの基部11aの
内面を覆うようにゴム材12を形成する。そして、ゴム材
12の先端部を芯金11の基部11aの先端より突出させ、そ
のゴム材12の先端部に一体にリップ13を形成する。その
際に、上述のように、ゴム材12を基部11aの内面を覆う
ように形成することによって、ゴム材12の芯金11への接
着を強固にして、ゴム材12の芯金11からの剥離を防止し
ているのである。 このように構成されたシール10は、第2図に示すよう
に、ハブユニット軸受等の軸受における外輪15と内輪16
との間に装着される。その場合、シール10の芯金11にお
ける折曲部11bを治具によって押し込むことによって内
輪16に対してシール10を圧入するのである。したがっ
て、シール10を圧入する際の押し込み箇所の面積を、従
来のように芯金11の基部11aの先端を押し込む場合より
広く取ることができるのである。こうすることによっ
て、シール10を圧入する際に使用される治具のクリアラ
ンスを大きく取れるため、圧入不良を少なくできるので
ある。 第3図は、上述のように、軸受の外輪15と内輪16との
間にシールを装着した状態を従来例と比較して示した図
である。第3図(a)は本実施例における装着状態であ
り、第3図(b)は第4図に示す従来例における装着状
態である。第3図(a)および第3図(b)を比較して
見ると明らかであるが、本実施例のシール10においては
リップ13を芯金11の基部11aの先端に形成しているた
め、外輪15と内輪16との間隔Aを、従来のシール5の場
合のようにリップ2を芯金1の折曲部1aの先端に形成し
ている場合の外輪15′と内輪16′との間隔Bに比較して
十分小さく取ることができる。 すなわち、本実施例の軸受のシール構造によれば、L
字型に折り曲げた芯金11の基部11aの先端にリップ13を
形成することによって薄肉型のシールを形成できる。し
たがって、こうして形成された薄肉型のシールを用いれ
ば、外輪15あるいは内輪16を加工することなく軸受にお
ける半径方向に薄い部位にシールを装着することが可能
になるのである。 また、本実施例の軸受のシール構造によれば、L字型
に折り曲げられた芯金の折曲部11bを押し込むことによ
ってシール10を軸受に圧入できるので、圧入治具のクリ
アランスを大きく取ってシール10を正しく圧入でき、圧
入不良を無くすことができる。 上記実施例においては、芯金11の基部11aの内面を覆
うようにゴム材12を形成し、その先端部に一体にリップ
13を形成している。しかしながら、この考案はこれに限
定されるものではなく、例えば芯金11の基部11aの先端
にリップ13を直接形成してもよい。
【考案の効果】
以上より明らかなように、この考案の軸受のシール構
造は、L字型断面に形成された芯金における軸方向に延
在する基部の先端にリップを形成したので、上記芯金に
おける半径方向に延在する折曲部の先端にリップを形成
した場合に比較して、上記シールの半径方向の厚みを薄
くできる。したがって、この考案によるシールは、軸受
における半径方向に薄い部位にも装着することが可能で
ある。 また、この考案に係るシールを軸受内に圧入する際に
は、必然的に上記芯金における半径方向に延在する広い
面積の折曲部を押すことになるため、上記シールを確実
に圧入することができ、圧入不良をなくすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の軸受のシール構造における一実施例
の部分断面図、第2図は第1図におけるシールの軸受へ
の装着図、第3図はこの考案に係るシールの装着状態と
従来例におけるシールの装着状態と比較図、第4図乃至
第7図は従来のシールの断面図である。 10…シール、11…芯金、11a…基部、11b…折曲部、12…
ゴム材、13…リップ、15…外輪、16…内輪。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】リング状を成すと共に、軸方向に延在する
    基部とこの基部の一端に連なって半径方向に延在する折
    曲部とから成るL字型断面に形成されて軸受の外輪ある
    いは内輪のいずれか一方に取り付けられる芯金と、 弾性体によって構成されると共に、上記芯金における上
    記基部の先端に形成されて上記軸受の内輪あるいは外輪
    のいずれか他方の周面に摺接するリップを備えたことを
    特徴とする軸受のシール構造。
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