JPH0544896U - 収納ボツクス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 宅配便等を留守でも安全確実に受け取ること
ができ、且つ構造が簡単で安価な収納ボックスを提供す
る。 【構成】 引き出し２と該引き出し２を収納する収納部
３を有し該収納部３の下に貯留室４が設けられたボック
ス本体５とからなり、上記引き出し２の底板５が引き出
しを閉じた際には下側に開き、又、引き出しを開いた際
には底板が収納部の前面側に設けたガイドに支持されて
閉じた状態となるように形成され、上記ボックス本体５
には引き出しの下側に設けた貯留室４から荷物を取り出
すための取り出し口が設けられ、該取り出し口は特定の
人のみが開閉可能に設け、収納ボックス１を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、宅配便の荷物等を留守中に受け取るためのボックス、夜間金庫、集 配ボックス等のように、荷物を入れることが自由にできるが荷物の取り出しは特 定の人しかできない収納ボックスに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、宅配便等の荷物等が配達された場合に、自宅を留守にしていた場合、ポ スト等にはこれらの荷物が入らないため、業者が持ち帰り再配達することが行わ れていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このように、配達物を持ち帰ることは再び配達する手間がかかるため、配達物 を収納するための受け箱が必要であった。このような配達されたものを収納する ためのボックスの条件として、配達する人は荷物を自由に入れることはできるが 、荷物を取り出すのはボックスを所有する人のように特定の人以外には取り出す ことができない機能を有するものであることが要求される。更に、そのような機 能を有し、構造が簡単で製造が安価にできるものでなければならない。 しかしながら、従来上記の如き要求を十分満足する収納ボックスはなかった。 本考案は上記問題を解消するためになされたもので、宅配便の荷物等のように 荷物を入れるのは自由に行うことができるが、取り出しは特定の人しかできず、 且つ構造が簡単で安価な収納ボックスを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案収納ボックスは、引き出しと該引き出しを収納する収納部を有し該収納 部の下に貯留室が設けられたボックス本体とからなる収納ボックスであり、上記 引き出しの底板が引き出し前面側のみが支持され下側に回動自在に形成され、ボ ックス本体の収納部の下前面側に引き出しの底板を支持するための支持板が設け られ、上記貯留室は特定の人のみが開閉可能に形成され、引き出しを収納部に押 し入れると底板が下側に開放し貯留室と引き出し内部が連通し、引き出しを開い た場合には底板が底板支持ガイドによって支持され底板により引き出し内部と貯 留室が遮断された状態となることを特徴とするものである。

【０００５】

【作用】

本考案収納ボックスの作用について説明する。図３は本考案収納ボックスの作 用を説明するための縦断面図である。 図３（ａ）に示すように収納ボックス１の引き出し２を閉じた状態では底板６ は前面側８が支持板９に支持されず貯留室４側に垂れ下がって引き出し２内部と 貯留室４は連通した状態となっている。同図（ｂ）に示すように引き出し２を少 し引き出すと、底板６の前面側８が支持板９に当たり、底板６が前面側８を軸と して回動し上部に跳ね上がる。更に引き出し２を大きく開くと、同図（ｃ）に示 すように底板６は支持板９に支持され、完全に引き出しの底が閉じた状態となる 。

【０００６】 次に荷物を収納するために、引き出した引き出し２内に荷物を置くと底板６は 支持板９により支持されているため、荷物は下に落下せずに引き出し２の内部に 保持された状態になる。そして引き出し２を押し込み引き出し２を完全に閉じる と、同図（ａ）に示すように底板６が前面側８を軸に回動して貯留室４内部に垂 れ下がった状態となるために、底板６の上に載っていた荷物は貯留室４内部に落 下する。 再び、引き出しを開くと同図（ｃ）に示すように上記で述べた如く引き出し２ の底板６が跳ね上がり引き出し内部と貯留室は４は遮断された状態となり、貯留 室４内部の荷物は外部から（引き出しをひらいても）は取り出せないので、安全 に荷物のみを収納することができる。

【０００７】

【実施例】

本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。図１は本考案収納ボックスの １例の外観を示す斜視図である。 図１に示すように、本考案収納ボックス１は、引き出し２と該引き出し２を収 納する収納部３を有し該収納部３の下に貯留室４が設けられたボックス本体５と からなるものである。

【０００８】 図２は引き出し２を上部から見た場合の平面図である。上記引き出し２は底板 ６が蝶番７により該底板６の前面側８のみが支持され前面側以外の周辺はフリー になっており、底板６は収納ボックスの下側に回動可能に形成されている。この 底板６を回動可能に形成するには、図示したように蝶番で形成してもよいが回動 可能に形成されていれば他の手段を用いてもよい。 又、引き出し２は例えばストッパー等を設けて、収納部３から引き出した際に ボックス本体５から外れないように形成し、底板６は下側のみに回動し上側には 回動しないように形成しておく。 底板６は荷物を載せた場合に折れ曲がったりしないように形成されていればよ く、例えば単なる板状、又メッシュ状等任意に形成することができる。

【０００９】 ボックス本体５の収納部３には引き出し２を収納し、該引き出し２が前後にス ライドして引き出されるようにガイドレール１２が収納部内側面両側に、引き出 し２の両側面に設けたガイド溝１３と嵌合するように設けられている。又、収納 部３の前面側８には引き出し２の底板６を支持するための支持板９が設けられて いる。 上記支持板９は引き出し２の底板６を支持し、底板６がスムーズに回動して引 き出し２を開けた際に底板６が上部に回動して平面となり、又、引き出し２を収 納部３に押し入れた際に底板６が下側に回動する位置に形成されている。この場 合、支持板９は図３に示したように収納ボックス１の内部側に向けて薄くなるよ うに傾斜をつけておくと、上記の動きがスムーズになり好ましい。 支持板９は引き出し２に荷物を載せた場合に支持できる程度の剛性を有するも のであればよくその材質等は特に限定されない。

【００１０】 本考案収納ボックス１において、ボックス本体５の上記収納部３の下に設けら れる貯留室４は、荷物を受け入れる空間を有し且つ収納した荷物を取り出せるよ うに取り出し口が設けられている。この取り出し口は特定の人以外は取り出せな いように形成されていればよく、例えば図示したようにボックス本体の貯留室４ の前面に扉１０を鍵１１を付けて形成することができる。 又、上記扉１０の一部を透明に設け外部から貯留室４内部に荷物が入っている ことを確認できるように形成することもできる。本考案では特にこの取り出し口 はボックス本体５の側面、裏面等どこに設けてもよく、又、形状等も特に限定さ れず任意に形成することができる。

【００１１】 本考案収納ボックス１の材質は、外部から容易に壊すことのできない堅牢なも のであれば特に限定されず、例えばスチール、木材、プラスチック等で形成する ことができる。又本考案収納ボックスの大きさは用途等に応じ適宜決めればよい 。一例として、例えば宅配便等を受け取る宅配ボックスとしての用途では、引き 出しを横幅６０cm×奥行き３０cm×深さ３０cm程度の宅配便等の標準的なサイズ に形成するのが好ましい。

【００１２】 又、本考案収納ボックス１には特に図示しないが、例えば宅配便を受領した受 領印を印字するためのプリンターを取りつけることもできる。プリンターには日 付、時間、確認の印等が組み込まれ、配達人が伝票を差し込むと印字するように 形成しておけば、受領印が印字されるため、配達したことを確認することができ る。

【００１３】 本考案収納ボックスを使用するにあたっては、該ボックスを容易に移動できな いように固定する。固定方法は例えばボックスの背面のを固定物に固定する場合 、ボックスの背面に貫通孔を設けて該貫通孔にボックス内部からボルトを通して 外部の被固定物に固定したりすることができる。固定された収納ボックスに収納 物を入れる場合には、上部に設けた引き出しを開いて上から引き出し内部に収納 物を入れ引き出しを閉じる。引き出しを閉じると底板が下部に開いて収納物が収 納部に落下する。収納ボックスの備わっている家の家族が帰宅してから収納ボッ クスを合鍵を用いて開いて取り出す。

【００１４】 又、本考案収納ボックスを収納する場合、予め住宅を建設する場合に住宅内に 組み込んで引き出しを外部から引き出せるように形成し、貯留部の取り出し口を 室内側に設けてもよい。

【００１５】 本考案収納ボックスは、宅配便の収納、クリーニング、郵便受け、夜間金庫、 レンタルビデオの返却ボックス等の種々の用途に利用することができる。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように本考案収納ボックスは上記構成を採用したことにより、引 き出しはだれでも自由に開け閉めできるので、配達にきた人等が自由に荷物を入 れることはできるが、引き出しを閉めると荷物はボックスの下へ落下して収納部 に入り、引き出しを再び開いた場合には底が閉じられているため、引き出しから 収納部の荷物を取り出そうとしても荷物は取り出せず、収納部の鍵を開けること のできる人だけが荷物を収納ボックスから取り出すことができる。従って、不在 の間であっても、盗難等を防止して安全に荷物の配達を行うことができる。

【００１７】 又、貯留室内部が荷物で一杯になると引き出しを閉めた状態で、引き出しの底 板が貯留室内に下がった状態となり、この底板が荷物に引っ掛かり引き出しが引 き出せなくなるために、収納部に荷物が一杯になっても引き出しを開けて荷物を 入れ、荷物が貯留室に落下しないで引き出しに残ってしまう事故を防ぐことがで きる。

【００１８】 本考案収納ボックスは構造が非常に簡単であり、電気的なセンサーや複雑なメ カニズムを必要としないために、材料コスト及び製造コスト等が低く、収納ボッ クスを安価に製造することができる。 又、荷物を収納する場合、引き出しの上から荷物を入れるために荷物の入れ口 が広く荷物が入れやすく、又、特に重量の軽いものであっても容易に落下して確 実に収納することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案収納ボックスの１例の外観を示す斜視図
である。

【図２】引き出しの１例を示し、上部からみた場合の平
面図である。

【図３】本考案収納ボックスの作用を説明するための縦
断面図であり、（ａ）は引き出しを閉めた状態を示し、
（ｂ）は引き出しを少し開けた状態を示し、（ｃ）は引
き出しを大きく開いた状態を示す。

【符号の説明】

１ 収納ボックス ２ 引き出し ３ 収納部 ４ 貯留室 ５ ボックス本体 ６ 底板 ８ 前面側 ９ 支持板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】引き出しと該引き出しを収納する収納部を
   有し該収納部の下に貯留室が設けられたボックス本体と
   からなる収納ボックスであり、上記引き出しの底板が引
   き出し前面側のみが支持され下側に回動自在に形成さ
   れ、ボックス本体の収納部の下前面側に引き出しの底板
   を支持するための支持板が設けられ、上記貯留室は特定
   の人のみが開閉可能に形成され、引き出しを収納部に押
   し入れると底板が下側に開放し貯留室と引き出し内部が
   連通し、引き出しを開いた場合には底板が底板支持ガイ
   ドによって支持され底板により引き出し内部と貯留室が
   遮断された状態となることを特徴とする収納ボックス。