JPH0543399A - 薄膜機能部材 - Google Patents

薄膜機能部材

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JPH0543399A
JPH0543399A JP3310650A JP31065091A JPH0543399A JP H0543399 A JPH0543399 A JP H0543399A JP 3310650 A JP3310650 A JP 3310650A JP 31065091 A JP31065091 A JP 31065091A JP H0543399 A JPH0543399 A JP H0543399A
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JP
Japan
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thin film
single crystal
layer
intermediate layer
oxide
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Pending
Application number
JP3310650A
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English (en)
Inventor
Koichi Haga
浩一 羽賀
Akihiro Ito
彰浩 伊藤
Hiroshi Miura
博 三浦
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Ricoh Research Institute of General Electronics Co Ltd
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Research Institute of General Electronics Co Ltd
Ricoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Research Institute of General Electronics Co Ltd, Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Research Institute of General Electronics Co Ltd
Publication of JPH0543399A publication Critical patent/JPH0543399A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B33/00Electroluminescent light sources
    • H05B33/12Light sources with substantially two-dimensional radiating surfaces
    • H05B33/22Light sources with substantially two-dimensional radiating surfaces characterised by the chemical or physical composition or the arrangement of auxiliary dielectric or reflective layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/08Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof in which radiation controls flow of current through the device, e.g. photoresistors

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 目的とする結晶性が良い酸化物単結晶薄膜を
有する薄膜機能部材を提供すること。 【構成】 絶縁性を有する基板1上に、SiやGeを含
有する物質の単結晶薄膜2を形成し、その上に中間層3
を設けた後、酸化物単結晶薄膜4を設けた薄膜機能部材
であって、特に、中間層の結晶系が立方晶で、格子定数
のずれがSiやGeを含有する上記単結晶薄膜の15%
以下である薄膜機能部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光スイッチ、光変調
器、高集積メモリー、赤外センサー、超音波センサー、
マイクロアクチュエーター、エレクトロルミネッセンス
素子、高速トランジスタ、低抵抗配線材等に利用できる
薄膜機能部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術においては単結晶基板上に種々
の酸化物単結晶薄膜を設け機能性デバイスに応用してき
た。しかしデバイスの歩留まり、ジャイアントエレクト
ロニクスに対応した大面積化には対応することが困難で
ある。例えば、Siウェハーにおいては10インチサイ
ズの物ができてはいるが一般的には6〜8インチのもの
が主流となっている。マンマシンインターフェースの概
念からいえば紙のサイズすなわちA5〜A0、B5〜B0
イズのデバイスが必要になる。しかしながら従来の技術
において単結晶化を試みようとすれば最大サイズでも1
0インチウェハーが限界であろう。本発明においてはま
ずこの問題を解決することを試みた。従来技術において
ガラス等の基板上に溶融再結晶化法によりSiあるいは
Ge薄膜を形成する技術がある。この方式は大面積にS
i及びGe薄膜が得られる利点がある。本発明において
はこの方式を改良して応用した。Si、Geを成長させ
ることは従来技術では簡易であるが、方位コントロール
を行うことは困難である。さらに本発明においては基板
表面の目的の場所において上部に形成するデバイスに対
応した方位を選定できるのは従来技術にはない。さらに
SiとGeの比率を変えることにより上部に形成する薄
膜材料の格子定数と整合をとることも可能になった。
【0003】次に、従来技術においてはSi原子あるい
はGe原子の少なくとも一方を有する基板上に酸化物、
薄膜を形成することは非常に困難である。なぜならばS
i及びGe基板は常温大気中では非常に安定な酸化膜が
形成されており、仮にこの酸化膜を取り除いたとしても
酸化物薄膜の形成の際には再度SiあるいはGeが酸化
し、酸化膜がエピタキシャル成長されなくなってしま
う。この問題を解決するために従来技術においては (1) 酸化膜が常時蒸発する温度で酸化物薄膜を形成する
方法、(2)酸化膜をエッチングするガスを酸化物薄膜の
形成の際流し、エッチングと堆積の競争反応をおこさせ
る方法、の二つの方法が主に採用されていた。しかし、
これらの方法はプロセス温度が高かったり、プロセスコ
ントロールが困難であるので、安定に酸化物薄膜を形成
できなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、大面積で、
しかも結晶方位が調節できるSi及びGeを基層とし、
酸化皮膜生成による障害を生じない薄膜機能部材を提供
しようとするものである
【0005】。
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は、特許請求の範囲に記載のとおりの薄
膜機能部材である。これを要約すれば、SiあるいはG
e原子の少なくとも一方を有する薄膜上に酸素を含まな
い薄膜を中間層として形成し、かつ、その薄膜は酸化さ
れにくい材料で構成されるような材料を用い、その上部
に酸化物薄膜を形成する。また、この中間層はSiある
いはGe原子の少なくとも一方を有する単結晶薄膜に対
して格子定数のずれが15%以下であると、この中間層
上部に形成された酸化物薄膜の結晶性及び表面性が非常
に良好になる。
【0006】本薄膜機能部材についての詳細を以下に説
明する。
【0007】本機能部材を形成する絶縁性基板として
は、単結晶、多結晶、非晶質のどれを用いてもよい。絶
縁性基板は表面が絶縁性であればよく、例えば、導電性
材料の表面を絶縁性材料でコーティングしたものでもよ
い。また導電性材料の表面を酸化、窒化、炭化等を行い
絶縁性にしたものでもよい。絶縁性の定義としては上部
に形成する単結晶薄膜の抵抗率より2桁以上大きく好ま
しくは3桁以上がよい。絶縁性基板材料の具体例として
は、単結晶のものとして、α−Al23、CaF2、S
rTiO3、BaTiO3、LiNbO3等が挙げられ、
多結晶のものとしては前記材料のセラミックス、Al
N、Y23、TiO2、MgO等が挙げられ、非晶質と
してはSiO2、Si34、SiC等が挙げられる。
【0008】導電性材料に被覆したものとしては導電性
材料としてAl、Ti、W、Cr、Ni、NiCr、M
O等があげられ被覆材料としてSiO2、Si34など
があげられる。絶縁性材料としては、前記に無機材料を
記載したが有機材料、有機と無機材料の混合物でもよ
い。また、フェルミーレベルを禁止帯中間付近に移動さ
せた高抵抗の無機材料、例えば単結晶高抵抗Si、Si
C、BN等でもよい。
【0009】絶縁性材料上に単結晶SiXGe1-X(0≦
x≦1)を形成する方法は、絶縁性材料が単結晶、多結
晶と非晶質の2つに大きく区別される。絶縁性材料が単
結晶の場合は、上部に形成するSiXGe1-X層はエピタ
キシャル成長させることが好ましい。エピタキシャル成
長する手法としては蒸着法、CVD法、MOCVD法、
スパッタ法、MBE法等があげられる。すでにエピタキ
シャル成長させる方法として気相成長法を記載したが固
相成長法、液相成長法等が可能である。しかし絶縁性基
板よりエピタキシャル成長させる手法では請求項2にあ
るような同一平面上に異なる方位面で形成させることは
難しく、以下に示す手法によらなければならない。
【0010】絶縁性基板が多結晶あるいは非晶質の場合
は、エピタキシャル成長をさせることは困難であり、従
来行われていた溶融再結晶化法を用いる。溶融再結晶化
法は絶縁性基板上に多結晶あるいは非晶質のSiXGe
1-X薄膜を推積し、この表面をSiXGe1-X薄膜が溶融
する温度以上の温度を有する熱源で加熱し、ある一定の
速度で帯域溶融するものである。帯域溶融する熱源とし
ては、ワイヤーピーターランプ、レーザー、カーボンヒ
ータ等が挙げられる。帯域溶融する熱源の温度、移動速
度などによって絶縁性基板を一定温度に保持する必要が
ある。保持温度としては25℃〜1500℃の範囲が良
く、好ましくは300℃〜1000℃が良い。溶融再結
晶化の際の条件、例えば熱源温度、移動速度、保持温度
等を変化させることによってSiXGe1-Xの結晶性が絶
縁性基板2次元表面上において種々の方位面を有する。
この方式により大面積基板上にも単結晶薄膜を形成でき
る。この単結晶薄膜は単層でもよく多層でもよい。多層
の場合は例えば、Siを溶融再結晶化法により形成し、
その上部にエピタキシャル成長法によりSiXGe1-X
形成させてもよい。また2次元平面上に単層及び多層部
が混在していてもよい。
【0011】多層構造にする目的としては熱膨脹ひずみ
の除去、格子不整合の除去、光学的バンドギャップの変
化などである。特に格子不整合、光学的バンドギャップ
の変化等をスムーズに行う目的で量子効果を利用しても
よい。量子効果を利用する際は、これらの多層膜の膜厚
は20Å〜200Å程度がよく、好ましくは50〜10
0Å程度がよい。多層構成の層数は1〜100層の範囲
でよく量子効果を効率的にするためには10000層に
なる場合もある。
【0012】このSiXGe1-X上に酸化物機能性薄膜を
形成すると従来技術の問題点であるようにSiXGe1-X
表面が酸化してしまい、酸化物機能性薄膜がエピ成長で
きない。そのためSiXGe1-X表面上に中間層が必要と
なる。この中間層はSiXGe1-Xとの格子定数差が15
%以下のものが必要となる。格子定数差の定義は(Si
の格子定数−中間層の格子定数)×100/Siの格子
定数(%)とする。SiXGe1-X層と接する中間層とし
ては酸素を含まない材料が必要となる。このような材料
としてはZn原子を含むZnS、ZnSe、Zn(S、
Se)、ZnMnSe、Ga原子を含むGaP、AlG
aAs、GaNその他の材料としてInP、AlAs、
AlP等があげられる。また電気的性質としてこの中間
層が絶縁物である必要がある場合は、フッ素原子を含む
ものが好ましい。例えば、CaF2、SrF2、Ba
2、(Ca、Sr)F2、(Ca、Ba)F2、(S
r、Ba)F2等である。しかし、これらの層はSiX
1-X(100面)上に配向しにくく、多層構成を考慮
する必要がある。多層構成としては前記半導体材料上に
これらのフッ素原子を含む材料を形成する方法などが考
えられ、基板材とのマッチングを考慮して、格子定数配
向性のしやすさ、熱膨脹係数などから多層膜を機能分離
する必要がある。これらの中間層の膜厚は、単層の場合
10〜2000Å好ましくは30〜1000Åがよい。
多層構成の場合、量子効果を考慮した場合は、10〜2
00Å好ましくは20〜100Åがよい。これらの中間
層は単純に下部層と上部層との接合界面のマッチングを
よくする目的ばかりではなく、これ自身は機能素子とし
て動作させる場合もある。この中間層の作製法がMBE
法、ALE法、MOCVD法、スパッタリング法、熱C
VD法、プラズマCVD法、MOCVD法等があげられ
る。
【0013】次に本構成の主要機能を満足する酸化物薄
膜を推積する。本願では酸化物薄膜の一例であるPbを
含む強誘電体薄膜及びYBa2Cu37超伝導薄膜を例
にとり説明する。強誘電体薄膜としては、PbTi
3、(Pb、La)TiO3、Pb(Zn、Ti)
3、(Pb、La)(Zn、Ti)O3があげられ、こ
れらの層は使用目的に応じ単層あるいは多層構成で作製
される。この層の膜厚は単層の場合は0.1μm〜20
μmがよく、好ましくは0.2μm〜15μmがよい。
これらの層を多層とする場合は、量子効果を利用する方
法とその他の方法がある。量子効果を利用する場合10
Å〜200Å好ましくは20〜100Åがよい。この層
を100〜5000層形成すると量子効果デバイスとし
ての応用が可能である。またこれらの層を圧電性、強誘
電性に分離し、多層化することも可能である。これらの
層の作製方法は、MBE法、ALE法、EB蒸着法、M
OCVD法、スパッタリング法、熱CVD法等があげら
れる。これらの構成を図1に示す。これは絶縁性基板1
上に順次SiXGe1-X層2、中間層3、酸化物単結晶薄
膜4を有するものである。YBa2Cu37超電導薄膜
はPb系強誘電体薄膜と同様な構成で作製できるが、作
製法としてはレーザーアベレーション法、スパッタリン
グ法、MOCVD法が好ましい。また、中間層とこれら
の機能性層の間にこれらの層の接合性を向上する目的で
酸化物バッファー層5を設けてもよい。これらの単結晶
酸化物層としてはSiO、SiN、Y23、γ−Al2
3、TiO2、MgO、SrTiO3、BaTiO3、L
iMbO3、LiTaO3、MgAlO4等があげられ
る。
【0014】これらの構成を図2に示す。
【0015】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。
【0016】実施例1 1mm厚の石英基板上にSiH4ガスを分解するCVD
法によりポリシリコンを形成し、その上部にSiO2
ャップ層を形成した。この構成の部材Aを図3に示すよ
うにヒーターAにより1000℃に加熱し、部材上部に
位置した1600℃に加熱したカーボンヒーターを矢印
の方向に1mm/secで移動させる。その後SiO2
キャップ層をHF溶液にて除去した。除去後のSi薄膜
の方位面は(100)面を示していた。
【0017】この部材Aを数枚準備し、格子定数の異な
る中間層をMOCVD法により2000Å形成した。装
置の排圧は10-9Torrとし、実際に膜を作製している圧
力は50Torrとした。中間層としては表1に示す材料を
用いた。Si薄膜の格子定数は5.432Åであり、ウ
エハーSiと比較するとやや大きい。これは石英とSi
薄膜間の熱膨脹ひずみと考えられる。使用した中間層は
ダイヤモンド、GaAs、ZnSe、ZnS、CdTe
を用いた。これら各種中間層形成後、MOCVD法によ
りPbTiO3薄膜を1μmの厚さに形成した。この薄
膜形成後のエピ成長の可否と表面性を表1に示す。
【0018】表面性の評価は、×:Rmax>5μm、 ○:0.5μm<Rmax<5μm、 ☆:0.5μm>Rmax とした。
【0019】
【表1】
【0020】表1からわかるようにSiの格子定数と中
間層の格子定数差が19%以上においては、Pb系酸化
物はエピ成長せず、表面性も悪い。
【0021】実施例2 実施例1に示すように、格子定数差が19%以上におい
てはPb系酸化物がエピ成長せず、表面性も悪いことが
分かったが、本実施例では部材AとしてSiを用い、こ
の部材Aと中間層との格子定数差との臨界値を示す。実
施例1において作製した部材A上に格子定数の異なる中
間層としてCdXZn(1-X)Teを2000Å成長させ
た。成長方法としてはMOCVD法を用い背圧、真空度
は実施例と同様である。Xの変化に対する結晶性、表面
性を表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】この表から分かるように、格子定数差が部
材Aに対して15%を超えると結晶性、表面性ともに低
下することが分かる。したがって部材Aに対する格子定
数差は15%以下が好ましい。
【0024】実施例3 中間層上にPb系酸化物を直接形成する場合、膜の接合
力が不足する。この場合Pb系酸化物と中間層の間に酸
化物バッファ層を形成するとよい。この実施例3におい
てはこの酸化物バッファ層の効果について記載する。
【0025】実施例1で作製した部材A上にZnSe
(100)を中間層として形成し、この上部にMBE法
によりY23層を200Å形成した。このY23層上に
(Pb、La)(Zn、Ti)O3薄膜を1μmMBE
法にて形成する。この層の付加により、(Pb、La)
(Zn、Ti)O3膜の密着性が、この層がない場合に
比較して、25%程度向上した。
【0026】実施例4 部材Aの形成の際、カーボンヒーターの加熱温度を変化
させると図4に示すような2つの方位面を有する部材A
が得られた。部材AのX面上に実施例1に示すようなP
b系酸化物薄膜を形成し、Y面上には後に記述する光ス
イッチ駆動用のトランジスタを形成し、両デバイスを駆
動させるに十分な表面性と結晶性が得られた。
【0027】前記Pb系単結晶薄膜は強誘電部材として
使用するに十分な表面性を有する。この部材を利用した
デバイス応用について以下に記載する。この部材を利用
した光デバイスは、光スイッチ、光変調器、エレクトロ
ルミネセンス素子等が挙げられる。さらに光集積メモリ
用のコンデンサ、赤外センサ、超音波センサ、マイクロ
アクチュエータ、非線形光学素子が挙げられる。Pb系
単結晶薄膜はSi、Ge原子の少なくとも一方を有する
単結晶基板上に形成されており、この単結晶基板を用い
たトランジスタの駆動回路により上記強誘電体を応用し
たデバイスを直接駆動することもできる。さらにSi、
Ge原子の少なくとも一方を含む基板上にセンサや発光
素子を形成し上記強誘電体を応用したデバイスと組合わ
せ、O−O、O−E、E−Oデバイスを作製することも
できる。
【0028】光スイッチ素子とエレクトロルミネセンス
素子を例にあげて応用実施例の構成を説明する。まず導
波路スイッチの1種であるTIR型スイッチについて説
明する。
【0029】図3の手法によって作製した石英基板上の
SiXGe1-X薄膜基板上に結晶系が立方晶で格子定数が
5.2〜5.9ÅであるZnS、ZnSe、ZnS(S
e)、CaS、GaP、AlGaAs、GaAs、In
P、SrF2、CaF2等のうちいずれか一層又は複数層
の中間層を10〜30000Åの膜厚でエピタキシャル
成長させる。作製法としては、MBE法、MOCVD
法、ALE法が好ましい。この上部に密着性及び中間層
での光の吸収を減少させる目的で屈折率がPb系酸化物
単結晶薄膜より小さいY23、La23、Al23、T
iO2、MgO、SrTiO3、BaTiO3、LiNb
3、LiTaO3、MgAl24などの単結晶酸化物バ
ッファ層を形成する。この膜の膜厚は100〜1000
0Åが好ましい。
【0030】この上部に(Pb、La)TiO3、Pb
(Zn、Ti)O3、(Pb、La)(Zn、Ti)O3
等のPb原子を含むペロブスカイト構造強誘電体膜を1
層又は複数層を膜厚100〜30000Åの範囲でMB
E法、MOCVD法、ALE法、プラズマCVD法等に
より形成する。次に上部バッファ層として多結晶または
アモルファスのTa25、SiO2、Y23、TiO2
を100〜5000Å形成し、その上部に電極層として
Al、Au、Pt、ITO、In23、SnO2を真空
蒸着法、スパッタリング法等で形成する。この光スイッ
チを動作させる駆動回路をSiXGe1-X層上に形成する
ことが可能である。
【0031】次に本部材を応用した二重絶縁形EL素子
を例にあげて示す。
【0032】部材A上に、ZnS、ZnSe、Zn
(S、Se)、CaS、SnS、GaP、AlGaA
s、GaAs、CaF2、SrF2、BaF2等の材料で
1層又は複数層からなる中間層を厚さ10〜30000
Åの範囲でエピタキシャル成長させる。エピタキシャル
成長の手段としては光スイッチで用いたものと同じもの
を使用した。この中間層上に前記誘電体層を1層又は複
数層100〜10000Åの範囲で結晶性良く成長させ
る。上記誘電体層上に単結晶発光層を成長させる。この
発光層はZnS、ZnSe、Zn(S、Se)等を母材
とし、発光中心としてMnを添加したZnS:Mn系材
料、もしくはCuを添加したZnS:Cu系材料、また
は希土類フッ化物(TbF3、ErF3、NdF3、Sm
3)を添加した材料等が用いられる。また、SrS、
CaSを母材とし、発光中心にCe、Sm、Tb、E
r、Mnを添加した材料等も用いられる。これらの発光
層は単層と限らず多層構成もとりうる。さらに上記発光
層の上に上部絶縁層としてSiO2、SiON、Si3
4、ZnO、Al23、MgO、SrTiO3、Y23
TaO5、MgAl24、CaF2、SrF2、BaF2
の非晶質又は多結晶又はエピタキシャル成長膜を膜厚1
00〜10000Åで設ける膜作製法としてはMBE
法、ALE法、スパッタ法、EB法等が用いられる。
【0033】実施例5 石英基板上に形成された部材A上にZnSを中間層とし
てTIR型光スイッチを作製した。部材Aは(100)
面を有している。この部材上にZnS中間層をMBE法
により基板温度500℃で厚さ500Å形成した。中間
層はジンクブレンド構造で(100)面の良好な配向を
示した。
【0034】次に(Pb0.84La0.16)(Zr0.5
0.50.963組成の誘電体層をMOCVD法で400
0Å形成した。誘電体層はペロブスカイト構造で(10
0)面を有し、良好な表面性が得られた。これを図5に
示すようにイオンビームでエッチングして幅25μm、
交差角2°、厚さ600Åのリッジ形導波路を形成し
た。さらに交差部には導波路損失を防ぐためバッファ層
としてTa25薄膜をスパッタリング法により2000
Å形成した。その上部に駆動用のAlプレーナ電極を長
さ1.7mm、幅5μmの電極ギャップを持たせ、厚さ
2000Åで形成した。 スイッチング動作実験は、波
長0.633μmのHe−Neレーザー光をGaPプリ
ズムを用い導波路へ入れた。駆動電圧15Vでスイッチ
ング動作が可能で消光比は11dBであった。
【0035】比較として実施例1の構成からZnS中間
層を省いた構成の素子の場合、PLZT薄膜は(11
0)(101)(100)(001)面が混在した多結
晶体で駆動電圧30Vと高い電圧を印加しないとスイッ
チング動作が可能にならず消光比は5dBを不十分なも
のであった。
【0036】実施例6 石英基板上に形成された部材A上に(結晶方位面100
面)GaAsを中間層としてEL素子を作製した。部材
A上にGaAs中間層を基板温度500℃でMBE法に
より膜厚300Å形成する。膜はジンクブレンド構造で
(100)の面方位を持つ。次に、PbTiO3誘電体
層をスパッタリング法で基板温度530℃で膜厚300
0Å形成する。
【0037】誘電体層はペロブスカイト構造で面方位は
(001)である。次にMOCVD法により、ZnS:
Mn(Mn0.5at%)発光層を基板温度450℃で
膜厚3000Å形成する。発光層はジンクブレンド構造
で、面方位は(100)である。さらに、Si34上部
絶縁層をプラズマCVD法により、基板温度250℃で
膜厚3000Å形成した。この上部絶縁層は、非晶質膜
である。
【0038】最後にITO透明導電膜をスパッタリング
法で基板温度250℃で膜厚2000Å形成した。図6
に全体構造を示す。
【0039】上記方法で作製したEL素子で透明電極で
あるITOとSi単結晶基板とのあいだに3KHzの周
波数の交流電圧を印加して発光の様子をITO側から観
察した。このEL素子の発光開始電圧は130Vであ
り、150V印加条件で5000cd/m2の発光輝度
が得られている。
【0040】比較のため、図7に示すように実施例5の
素子からGaAs、中間層を省いた構成の素子を作っ
た。Si単結晶上に直接成膜したPbTiO3膜は(1
10)(101)(100)(001)配向を示し、多
結晶体であった。次のZnS:Mn発光層もジンクブレ
ンド構造で(220)と(331)配向を持つ多結晶体
であった。
【0041】実施例5と同一条件での発光実験では、こ
の比較例の発光開始電圧は150Vであり、ブレークダ
ウン電圧である300V付近でも3500cd/m2
あった。
【0042】実施例6と比較例の結果を比較すると、実
施例6のほうが最大発輝度が大きく、発光開始電圧も小
さい。発光輝度が大きい第1の理由として、実施例6の
発光層の結晶性が比較例より良好であるためと考えら
れ、本発明の中間層の効果により結晶性のよいPbTi
3膜が得られ、結晶性のよいZnS:Mn発光層が成
長したためと考えられる。発光開始電圧が小さい第1の
理由として実施例6の場合、PbTiO3膜が高い誘電
率が得られる(001)面配向しているため、駆動電圧
が効率的に発光層に印加したためと考えられる。
【0043】実施例7 図4に示す部材B上のY面に応用実施例1の手法を用い
てPLZT光スイッチを作製し、X面にバイポーラトラ
ンジスタを形成した。作製した素子の図を図8に示す。
【0044】
【発明の効果】以上、説明したように、石英基板上に溶
融再結晶化法等で方位制御したSiXGe1-X層上に中間
層を介することにより結晶性よく前記誘電体膜を成長さ
せることができる。その結果、誘電体膜の特性を最大限
に利用した素子を作製できる。
【0045】さらにSiXGe1-X層上に誘電体膜によっ
て作製された素子を駆動する素子も形成でき、誘電体膜
上部に他の材料をさらに形成することが可能になる。こ
れらの素子を融合させることにより高品質の薄膜機能デ
バイスを同一面上に複合化させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
【図2】本発明の薄膜機能部材の具体的構成を示す断面
の模式図、
【図3】実施例1で行ったSiO2キャップ層の形成方
法を示す説明図、
【図4】実施例4で説明した部材Aの形式方法の説明
図、
【図5】実施例5で説明したデバイスの模式図、
【図6】実施例6で説明したデバイスの模式図、
【図7】実施例6で説明した比較例のデバイスの模式
図、
【図8】実施例7で説明したデバイスの模式図である。
【符号の説明】
1 絶縁性基板 2 SiXGe1-X層 3 中間層 4 酸化物単結晶薄膜 5 酸化物バッファ−層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性を有する基板上にSi原子あるい
    はGe原子のうち少なくとも一種を有する単結晶薄膜層
    上に、結晶系が立方晶で格子定数のずれが単結晶薄膜の
    15%以下である中間層を少なくとも一層有し、この中
    間層上に酸化物単結晶薄膜を有することを特徴とする薄
    膜機能部材。
  2. 【請求項2】 絶縁性を有する基板上にSi原子あるい
    はGe原子のうち少なくとも1種を有する単結晶薄膜を
    形成する際に、この薄膜の上部に作製する各種の機能部
    材の最適特性に対応した結晶方位を、この単結晶薄膜形
    成時に同一平面上において形成し、これらの単結晶薄膜
    の結晶方位の数種の中の少なくとも1種の上部に結晶系
    が立方晶で格子定数のずれが単結晶薄膜の15%以下で
    ある中間層を介した酸化物薄膜を形成し、この酸化物薄
    膜を用いて作製した機能素子に電気的、光学的に結合し
    た受動及び能動素子が絶縁性基板、Si原子あるいはG
    e原子の少なくとも一方を有する単結晶薄膜上の少なく
    とも一方に形成されていることを特徴とする薄膜機能部
    材。
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