JPH0542513Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、パーソナルコンピユータ、オフイス
コンピユータ、ワードプロセツサ等の各種制御機
器に於いて、グラフイツク図形や自由曲線を入力
するためのデータ入力装置に係り、特にタツチス
イツチ式のデータ入力装置に関する。

［考案の概要］ 本考案によるタツチ式データ入力装置は、オン
された複数のタツチスイツチのうち予め定められ
たブロツク毎に少なくとも１つのタツチスイツチ
を抽出し、その抽出したタツチスイツチに対応す
る表示ドツトを中心に少なくとも１表示ドツト表
示すると共に、その表示ドツトの位置情報を制御
機器に出力するようにすることにより、微細な一
定の線幅の曲線等の入力ができるようにしたもの
である。

［従来の技術］ 従来、パーソナルコンピユータ、オフイスコン
ピユータ、ワードプロセツサ等の各種制御機器に
於いては、多数のキヤラクタを入力するための入
力装置として、例えば特開昭60−195632号公報に
開示されたようなキーボード装置が知られてい
る。これは、多数の項目を入力、表示できる透明
電極タツチスイツチ付きのドツトマトリクス
LCDパネルから成る入力スイツチ兼用表示パネ
ルと、該表示パネルに表示される画面を複数種、
所望に応じて切換える画面構成手段と、該画面構
成手段の出力とタツチスイツチ入力とによりスイ
ツチ位置にある表示内容を、各種制御機器の入力
装置に入力された項目として判定するスイツチ内
容判別回路とから構成されている。即ち、このキ
ーボード装置は、表示内容を変えることによつ
て、種々の項目を選択入力できるように構成され
たものである。

上記のような構成のキーボード装置は、タツチ
スイツチの物理的な形状が大きいため、表示上の
１ドツトとタツチスイツチとが対応していなかつ
た。従つて、自由曲線を入力することはできなか
つた。

そこで、表示上の１ドツトとタツチスイツチと
を対応するようにした装置も開発されている。こ
れによつて、タツチスイツチの入力として、項目
の選択やキヤラクタデータの入力に限らず、自由
曲線も入力できるようになつている。

［考案が解決しようとする問題点］ しかしながら、上記のような装置に於いても、
指を使用して入力を行うため、入力された自由曲
線の線幅が太くなつてしまうという欠点を有して
いた。さらに、線幅が一定の線を入力することが
難しいという問題点も有していた。

本考案の課題は、グラフイツク図形や自由曲線
を入力することが可能で、尚且つ微細な線幅の自
由曲線等の一定の幅の線を入力できるようにする
ことにある。

［問題点を解決するための手段］ 本考案の手段は次の通りである。

マトリクス状に複数のタツチスイツチを配列し
て成る入力手段と、該入力手段のそれぞれのタツ
チスイツチに対応した表示ドツトをマトリクス状
に配列して成る表示手段と、表示ドツトにより構
成される線における少なくとも線幅を指定する指
定情報を格納する指定情報格納手段と、タツチさ
れることによりオンとなつた上記入力手段のタツ
チスイツチを検出する検出手段と、該検出手段に
よつて検出されたオンとなつたタツチスイツチの
うち上記指定情報格納手段の上記指定情報によつ
て予め定められたブロツク毎に少なくとも１つの
タツチスイツチを抽出する抽出手段と、該抽出手
段によつて抽出されたタツチスイツチに対応する
上記表示手段の表示ドツトを中心に上記指定情報
格納手段の上記指定情報に基づいて少なくとも１
表示ドツトを表示せしめると共に、それらの表示
ドツトの位置情報を出力する表示制御手段とを具
備して成る。

［作用］ 本考案の手段の作用は次の通りである。

入力手段のタツチスイツチはタツチされること
によりオンとなり、このオンとなつたタツチスイ
ツチが検出手段によつて検出され、検出されたタ
ツチスイツチのうち、指定情報格納手段の指定情
報によつて予め定められたブロツク毎に、例えば
１行毎に少なくとも１つのタツチスイツチが抽出
手段によつて抽出され、表示制御手段はこれらの
抽出されたタツチスイツチに対応する表示手段の
表示ドツトを中心に指定情報格納手段の指定情報
に基づいて少なくとも１表示ドツトを表示せしめ
ると共に、それらの表示ドツトの位置情報を出力
する。

従つて、微細な線幅の自由曲線等の一定の幅の
線が指定情報に応じた任意の線幅で入力できるよ
うになる。

［実施例］ 以下、実施例を第１図乃至第６図を参照しなが
ら説明する。

(1) 実施例の構成 第１図は実施例のタツチ式データ入力装置の外
観を示す図である。同図に於いて、１０はタツチ
式データ入力装置であり、１２はその筐体、１４
は透明タツチスイツチ付きの入力スイツチ兼用ド
ツトマトリクスLCD表示パネルである。

上記表示パネル１４は、第２図に示すような内
容構造を有している。即ち、表側ガラス板１６と
裏側ガラス板１８との間に液晶材２０が挟まれ
て、ドツトマトリクスLCDパネル２２が形成さ
れている。そして、上記表側ガラス板１６の表面
には、多数の透明なタツチスイツチ２４が形成さ
れている。また、同図に於いて、２６及び２８
は、上記表示パネル１４の外側表裏に配置された
偏光板である。また、上記タツチスイツチ２４
は、上記偏光板２６の外側に有つても良い。な
お、表示用電極パターン、上記タツチスイツチ２
４の電極リード線は、図示を省略してある。

上記タツチスイツチ２４は、基本的には、
LCD表示パネル２２のドツトに対応して配置さ
れている。もちろん、タツチスイツチ２４の個数
は、LCD表示パネル２２のドツト数より多くて
も良いし、少なくても良い。

第３図は、実施例のタツチ式データ入力装置１
０のブロツク構成図である。同図に於いて、３０
は上記タツチスイツチ２４のタツチによつてオン
となつたドツトの位置情報を検出する位置情報検
出部である。３２は、予めタツチスイツチ２４等
を使用して指定された、線幅や線の種類等の情報
を格納しておく指定情報格納部である。３４は、
上記位置情報検出部３０にて検出されたオンとな
つているドツトの位置情報及び上記指定情報格納
部３２に格納された指定情報に基づいて、LCD
表示パネル２２のどの位置のドツトをオンにする
かを決定すると共に、その位置の情報を図示しな
い制御機器に出力する表示位置決定部である。こ
の表示位置決定部３４は、上記位置情報検出部３
０によつて検出されたオンとなつたタツチスイツ
チの位置情報のうち、上記指定情報格納手段３２
に格納された指定情報に従つて、予め定められた
ブロツク毎に少なくとも１つのタツチスイツチの
位置を抽出し、その位置に対応するLCD表示パ
ネル２２の表示ドツトを中心に、どの位置の表示
ドツトをオンにするかを決定するものである。そ
して、３６は表示メモリであり、３８は表示制御
部である。

(2) 実施例の動作 第４図は、微細な線を入力した場合の上記
LCD表示パネル２２の状態を示している。同図
に於いて、○はオフ状態のタツチスイツチ、●は
オン状態のタツチスイツチ、〓は表示ドツトをそ
れぞれ示している。即ちこの場合は、上記表示位
置決定部３４は、ブロツクを１行毎とし、オンと
なつたタツチスイツチのうち１つのタツチスイツ
チを抽出して、そのタツチスイツチに対応する表
示ドツトを表示させている。

また第５図は、微細な点線を入力した場合の上
記LCD表示パネル２２の状態を示している。即
ちこの場合は、上記表示位置決定部３４は、ブロ
ツクを２行毎とし、オンとなつたタツチスイツチ
のうち１つのタツチスイツチを抽出して、そのタ
ツチスイツチに対応する表示ドツトを表示させて
いる。

上記のような表示を成すため上記表示位置決定
部３４は、第６図のフローチヤートに示すように
動作する。即ち、上記位置情報検出部３０からオ
ンされたタツチスイツチの位置の情報が供給され
たならば、上記指定情報格納部３２に格納された
指定情報に応じて、ブロツクを決定する（第４図
に於いては１行、第５図に於いては２行）。そし
て、そのブロツク内の一行y_oを求める（ステツプ
S1）。この行を表示すべきドツトのＹ座標Y_oとし
て確定する（ステツプS2）。

次に、y_o行の左端位置x₁を求める（ステツプ
S3）。さらに、y_o行の右端位置x_oを求める（ステ
ツプS4）。そして、（x₁＋x₂）／２の演算を行う
（ステツプS5）。その結果、余りが有れば（ステ
ツプS6）、座標（x_o-1，Y_o）に近い点又は右側の
点を選択し（ステツプS7）、その選択した点を表
示すべきドツトのＸ座標X_oと確定する（ステツ
プS8）。

また、上記ステツプS6に於いて、余りが無け
れば、上記ステツプS5に於ける演算結果の数を
表示すべきドツトのＸ座標X_oと確定する（ステ
ツプS8）。

そして、確定された座標（X_o，Y_o）に対応す
る表示ドツトを表示させる（ステツプS9）。これ
と共に、その座標（X_o，Y_o）の情報を制御機器
に出力する。

なおこの場合、上記ステツプS8に於いて確定
させるX_oは一つに限らず、上記指定情報格納部
３２に格納された線の太さの情報に応じて、その
左右の点もＸ座標X_oとして確定される。その場
合には、複数の表示ドツトが上記ステツプS9に
於いて表示される。

なお上記実施例に於いては、抽出するタツチス
イツチは１個であつたが、これも複数抽出するよ
うにしてもよい。

このように、オンされた複数のタツチスイツチ
のうち予め定められたブロツク毎に少なくとも１
つのタツチスイツチを抽出し、その抽出したタツ
チスイツチに対応する表示ドツトを中心に少なく
とも１表示ドツト表示すると共に、その表示ドツ
トの位置情報を制御機器に出力するようにしたこ
とにより、微細な一定の線幅の曲線等の入力が可
能となつた。

［考案の効果］ 本考案によれば、グラフイツク図形や自由曲線
を入力することが可能で、なおかつ微細な線幅の
自由曲線等の一定の幅の線が指定情報に応じた任
意の線幅で入力できるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例のタツチ式データ入力装置の外
観図、第２図は表示パネルの内部構造を示す図、
第３図は実施例のブロツク構成図、第４図および
第５図はそれぞれ実施例の動作を説明するための
図、第６図は表示位置決定部の動作を説明するた
めのフローチヤートである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 マトリクス状に複数のタツチスイツチを配列し
   て成る入力手段と、 該入力手段のそれぞれのタツチスイツチに対応
   した表示ドツトをマトリクス状に配列して成る表
   示手段と、 表示ドツトにより構成される線における少なく
   とも線幅を指定する指定情報を格納する指定情報
   格納手段と、 タツチされることによりオンとなつた上記入力
   手段のタツチスイツチを検出する検出手段と、 該検出手段によつて検出されたオンとなつたタ
   ツチスイツチのうち上記指定情報格納手段の上記
   指定情報によつて予め定められたブロツク毎に少
   なくとも１つのタツチスイツチを抽出する抽出手
   段と、 該抽出手段によつて抽出されたタツチスイツチ
   に対応する上記表示手段の表示ドツトを中心に上
   記指定情報格納手段の上記指定情報に基づいて少
   なくとも１表示ドツトを表示せしめると共に、そ
   れらの表示ドツトの位置情報を出力する表示制御
   手段と を具備して成るタツチ式データ入力装置。