JPH0542199U - 車輌用コンテナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型車輌の荷台を前後方向に複数に分割した
大きさの箱形形状を有するコンテナ本体をキャスタによ
り走行させて大型車輌の荷台と小型トラックの荷台等と
の間を移動させることができるようにして、荷役作業の
簡略化を図る。 【構成】 大型車輌の荷台３を前後方向に複数に分割し
た大きさの箱形形状を有するコンテナ本体１と、該コン
テナ本体１の下面に取付けたコンテナ本体１を車輌の荷
台に載置するための台座７と、前記コンテナ本体１の四
隅部に昇降可能に取付けたキャスタ８と、該キャスタ８
の下面を前記台座７の下面から出没させるためのキャス
タ昇降機構１２と、前記キャスタ８を前記台座７下面か
ら突出させた状態に固定するロック機構２４とを備え
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は車輌に搭載して荷の運搬を行う車輌用コンテナに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、物流を効率的に行う方式として、集荷地において荷物を目的地別にでき るだけまとめて図５に示すような大型の箱形荷台（アルミバン）Ａを有するトラ ックＢに積載し運搬することが行われており、また目的地では、前記大型のトラ ックＢに積載されている荷物を、小口の配送先別に分けて小型のトラック等に積 み替え配送する方式が一般に行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記したような従来の方式においては、目的地において大型の箱形荷 台Ａを有するトラックＢから、荷物を小口の配送先別に分けて小型のトラック等 に積み替えるための荷役作業が非常に大変で作業能率が悪いという問題を有して いた。

【０００４】 本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなしたもので、コンテナを大型車輌の荷 台を前後方向に複数に分割した大きさの箱形形状とし、該コンテナ本体を大型車 輌の荷台と小型トラックの荷台等との間を走行移動させ得るようにすることによ り、荷役作業の簡略化を図れるようにした車輌用コンテナを提供することを目的 とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、大型車輌の荷台を前後方向に複数に分割した大きさの箱形形状を有 するコンテナ本体と、該コンテナ本体の下面に取付けたコンテナ本体を車輌の荷 台に載置するための台座と、前記コンテナ本体の四隅部に昇降可能に取付けたキ ャスタと、該キャスタを前記台座の下面の高さ位置の上下方向にわたり移動させ るためのキャスタ昇降機構と、前記キャスタの上下位置を固定するロック機構と を備えたことを特徴とする車輌用コンテナ、に係るものである。

【０００６】

【作用】

本考案では、コンテナ本体に備えたキャスタを、キャスタ昇降機構により台座 より下方に突出させ、且つロック機構によりキャスタを突出させた状態でロック することにより、コンテナ本体を自在に移動させることができる。更に、コンテ ナ本体を大型車輌の荷台を前後方向に複数に分割した大きさの箱形形状としてい るので、コンテナ本体を大型車輌の荷台に移動して複数並べて載置したり、大型 車輌の荷台から小型トラックの荷台等に容易に移載することができ、よって集荷 地において目的地別に分けた荷を夫々目的地別にコンテナに収納しておくことに より、目的地での配送先別の仕分作業なしに小口配送を行うことができる。又、 前記、大型車輌の荷台や小型トラックの荷台等に移載したコンテナ本体は、ロッ ク機構によるロックを解除した後キャスタ昇降機構によりキャスタを上昇させる ことにより、台座を介して大型車輌や小型トラックの荷台に載置、固定すること ができる。

【０００７】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。

【０００８】 図１〜図４は本考案の一実施例を示すもので、図４中１はコンテナ本体であり 、該コンテナ本体１は、大型車輌２の荷台３を前後方向に複数に分割した状態の 幅方向に長い箱形形状を有しており、前記コンテナ本体１は長手方向を前後とし て例えば小型トラック４の荷台５に丁度載置できる大きさとなっている。更にコ ンテナ本体１の前後面（長手方向端面）には荷の積み卸用の扉６が設けられてい る。

【０００９】 図１〜図３に示すように、前記コンテナ本体１の下面には、該コンテナ本体１ を大型車輌２及び小型トラック４の荷台３，５に載置するための台座７が設けて あり、又、コンテナ本体１の前後部の左右側（四隅部）にはキャスタ８が設けて ある。

【００１０】 キャスタ８は、コンテナ本体１の底板９の前後に設けた張り出し部１０を貫通 するキャスタ軸１１に対して偏心して方向転換自在に取付けられており、前記張 り出し部１０の上側にはキャスタ昇降機構１２が設けられている。キャスタ昇降 機構１２は、前記キャスタ軸１１を取り囲むように前記張り出し部１０上に固定 された補強部材１３と、前記キャスタ軸１１に形成したラック１４と、前記補強 部材１３に支持されて前記ラック１４に噛合するピニオン１５と、該ピニオン１ ５と同軸に設けられたウォームホイール２６と、該ウォームホイール２６に噛合 するウォーム１６とを備えており、ウォーム１６のウォーム軸１７に形成した嵌 合穴１８にハンドル１９を差し込んでウォーム１６を回転することにより、ウォ ームホイール２６、ピニオン１５、及びラック１４を介してキャスタ軸１１を昇 降できるようになっている。

【００１１】 又前記張り出し部１０の下側には、圧縮ばね２０によりキャスタ軸１１に形成 したストッパ穴２１に嵌合するストッパピン２２を支持部材２３によって取付け た構成のロック機構２４が設けられており、前記ストッパピン２２の端部には曲 げられたつまみ部２５が形成されている。

【００１２】 次に作用について説明する。

【００１３】 図１に示すように、コンテナ本体１に備えたキャスタ昇降機構１２のウォーム 軸１７に形成した嵌合穴１８にハンドル１９を嵌合して、ウォーム１６を回転さ せることによりピニオン１５とラック１４を介してキャスタ軸１１を下方に移動 させてキャスタ８を台座７より下方に突出させ、且つロック機構２４のストッパ ピン２２をキャスタ軸１１のストッパ穴２１に嵌合させてキャスタ８を台座７の 下方に突出させた状態にロックすることにより、コンテナ本体１をキャスタ８に より自在に走行させて移動することができる。

【００１４】 前記コンテナ本体１は大型車輌２の荷台３を前後方向に複数に分割した大きさ を有しているので、前記コンテナ本体１を大型車輌２の荷台３に移動して複数並 べて搭載したり、また大型車輌２の荷台３から前記コンテナ本体１の大きさに合 致した小型トラック４の荷台５に容易に移載することができる。従って、集荷地 において、同一の目的地に搬送する荷物を小口の配送先別に予め分けて大型車輌 ２の荷台３上に搭載された夫々のコンテナ本体１に配送先別に収納するようにし 、これにより目的地では大型車輌２の荷台３上のコンテナ本体１を該コンテナ本 体１に対応した大きさの小型トラック４の荷台５に移載するのみで小口の配送先 別への荷の分配を完了することができ、従来のように目的地において行っている 小口の配送先別の仕分け作業をなくすことができる。又、前記、大型車輌２や小 型トラック４の荷台３，５に移載したコンテナ本体１は、ロック機構２４による ロックを解除した後キャスタ昇降機構１２によりキャスタ８を台座７の下面より 上昇させることにより、台座７を介して大型車輌２や小型トラック４の荷台３， ５に載置、固定することができる。

【００１５】 尚、本考案は上記実施例にのみ限定されるものではなく、キャスタ昇降機構及 びロック機構の構造は種々変更できること、その他本考案の要旨を逸脱しない範 囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。

【００１６】

【考案の効果】

本考案の車輌用コンテナによれば、大型車輌の荷台を前後方向に複数に分割し た大きさの箱形形状を有するコンテナ本体をキャスタにより走行させて大型車輌 の荷台と小型トラックの荷台等との間を移動させることができるようにしたこと により、荷役作業を著しく軽減し、物流を簡素化することができる優れた効果を 奏し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す切断側面図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ方向矢視図である。

【図３】図１のＩＩＩ方向矢視図である。

【図４】本考案の使用状態を示す斜視図である。

【図５】従来の箱形荷台を有したトラックの一例を示す
斜視図である。

【符号の説明】

１ コンテナ本体 ２ 大型車輌 ３ 荷台 ７ 台座 ８ キャスタ １２ キャスタ昇降機構 ２４ ロック機構

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 大型車輌の荷台を前後方向に複数に分割
   した大きさの箱形形状を有するコンテナ本体と、該コン
   テナ本体の下面に取付けたコンテナ本体を車輌の荷台に
   載置するための台座と、前記コンテナ本体の四隅部に昇
   降可能に取付けたキャスタと、該キャスタを前記台座の
   下面の高さ位置の上下方向にわたり移動させるためのキ
   ャスタ昇降機構と、前記キャスタの上下位置を固定する
   ロック機構とを備えたことを特徴とする車輌用コンテ
   ナ。