JPH054199U - 軽量成形天井材を用いた防音構造 - Google Patents

軽量成形天井材を用いた防音構造

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JPH054199U
JPH054199U JP5861191U JP5861191U JPH054199U JP H054199 U JPH054199 U JP H054199U JP 5861191 U JP5861191 U JP 5861191U JP 5861191 U JP5861191 U JP 5861191U JP H054199 U JPH054199 U JP H054199U
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JP
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resin
sound absorbing
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ceiling material
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JP5861191U
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輝雄 松下
芳彦 安井
正夫 川岸
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Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
Original Assignee
Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 満足な防音効果を維持しつつ、軽量化および
表皮層の汚れ防止をなし得た天井材を提供するものであ
る。 【構成】 ポリエステル系繊維からなる樹脂綿とガラス
ペーパー製の表皮層を一体化し、フェノール樹脂中に含
浸後、乾燥せしめ、一体化物となした。嵩高性不織布の
一方の面に、薄葉状不織布にポリエステル樹脂をスプレ
ーにてコーティングした発泡樹脂コーティング基材を設
け、他方の面をホットメルト接着剤を介してポリウレタ
ンフォーム製吸音層および上記一体化物を設け一体化し
た。かかる一体化物を190℃で1分、5kg/cm2
の条件で加熱加圧成形せしめて天井材を得た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、軽量成形天井材を用いた防音構造に関し、詳細には軽量成形天井材 自体の重量を軽減し、更に激しい凹凸にも追従し得る、深絞り成形性及び吸音性 にも優れた軽量成形天井材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、自動車用の天井材としては、フェルトを単独でもしくは接 着層を介して不織布表皮材と一体化して加熱加圧成形してなる成形天井材が製造 されている。
【0003】 しかしながら、フェルト単独の成形天井材では、深絞り成形性こそ優れるが、 吸音性、剛性共に満足な性能は得られず、接着層を介して不織布表皮材と一体化 して用いた場合、成形天井材自体の重量が増加するという欠点があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の課題は、自動車重量の一層の軽量化を顕現すべく、天井材重量を軽量 化しつつ、吸音性、剛性にも優れ、更には優れた成形天井材の深絞り成形性を実 現する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決せんとして、本考案者らは鋭意研究の結果、吸音基材1の少 なくとも片面に発泡樹脂コーティング基材2を使用し、背後空気層を設けてルー フパネルに装着したものであり、しかして本考案の要旨は、以下の諸項目に存す る。
【0006】 吸音基材1の車室内側面を発泡樹脂コーティング基材2と一体化し、ルーフパ ネル7側面を通気性を有さない発泡樹脂コーティング基材2’と一体化し、ルー フパネル7との間に背後空気層8を形成して装着してなることを特徴とする軽量 成形天井材を用いた防音構造。
【0007】 吸音基材1の車室内側面を発泡樹脂コーティング基材2と一体化し、ルーフパ ネル7側面を接着層3を介して吸音層4と一体化し、ルーフパネル7との間に背 後空気層8を形成して装着してなることを特徴とする軽量成形天井材を用いた防 音構造。
【0008】 吸音基材1のルーフパネル7側面を発泡樹脂コーティング基材2と一体化し、 車室内側面を接着層3を介して吸音層4と一体化し、要すれば樹脂綿5、表皮層 6を設けた後、ルーフパネル7との間に背後空気層8を形成して装着してなるこ とを特徴とする軽量成形天井材を用いた防音構造。
【0009】 吸音基材1とは、嵩高性不織布、薄葉状不織布、ガラスマット、ガラスペーパ ー、フォーム材等でよく、例えば嵩高性不織布の場合、動物性、植物性、合成樹 脂性の不連続繊維材料の一種もしくは二種以上と熱硬化性樹脂等の結合剤を主体 としてなるものであり、フォーム材の場合、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポ リウレタン等が好ましい。また、これらをハニカム板、ロールコア、フェザーコ ア等に充填した吸音層も剛性の向上の点で好ましく使用できる。
【0010】 発泡樹脂コーティング基材2とは、ガラスマット、薄葉状不織布、ガラスペー パー、紙等の基材の片面若しくは両面にフェノール樹脂、ポリエステル樹脂、ウ レタン樹脂、メラミン樹脂、パラフィン樹脂等の発泡樹脂をフローコート、スプ レー、刷毛等によりコーティングしてなるものである。基材は、形状保持性、表 面補強の機能を併せて有するものが好ましい。 基材にコーティングされた発泡樹脂は吸音層等との加熱加圧一体化に際して吸 音層のセル中もしくは繊維と繊維の間に発泡し、強力に接着するものである。 不通気性発泡樹脂コーティング基材2’は、発泡の程度により通気性を殆どな くした状態の物である。発泡樹脂の塗布量、発泡温度および時間の調整によって 不通気性となしたものである。
【0011】 接着層3は、吸音基材と吸音層の一体化のために使用し、ホットメルト又は塗 布型接着剤を用いる。例えば、吸音基材と吸音層の間に予めホットメルトを用い る。
【0012】 吸音基材の一方の面に接着層を介して一体化する吸音層4は、嵩高性不織布、 薄葉状不織布、ガラスマット、ガラスペーパー、フォーム材等でよく、例えば嵩 高性不織布の場合、動物性、植物性、合成樹脂性の不連続繊維材料の一種もしく は二種以上と熱硬化性樹脂等の結合剤を主体としてなるものであり、フォーム材 の場合、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン等が好ましい。
【0013】 樹脂綿5を使用する場合、樹脂製繊維を軽く圧縮成形したもので、ポリエステ ル系、ポリアミド系、ポリビニルアルコール系、ポリ塩化ビニル系繊維が例示で きる。
【0014】 表皮層6としては、フェルトの使用時に比べて重量の軽減ができることを必須 とし、形状保持性、表面補強の機能を併せて有するものが良く、ガラスペーパー 、ガラスマット、紙、薄葉状不織布等が例示できる。
【0015】 樹脂綿5と表皮層6は、予め熱硬化性樹脂を含浸していることが好ましい。熱 硬化性樹脂は、フェノール樹脂、ポリエルテル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹 脂、パラフィン樹脂等であり、含浸方法としては、浸漬または塗布が好ましい。 樹脂綿の熱硬化性樹脂含浸量は、吸音層との接着を確実なものとするだけの量を 必要とし、樹脂綿重量の1〜100%程度が好ましい。
【0016】 ルーフパネルへの装着は、吸音効果の向上のためおよび優れた表皮層の汚れ防 止のために背後空気層を設けるように装着することを必須とする。
【0017】
【実施例】
以下に実施例を挙げ本考案のより詳細な理解に供する。当然のことながら本考 案は以下の実施例のみに限定されるものではない。
【0018】
【実施例1】 嵩高性不織布の両方の面にガラスマットにメラミン樹脂をスプレーにてコーテ ィングした発泡樹脂コーティング基材を設けて一体化した。 かかる一体化物を200℃で50秒、5kg/cm2 の条件で加熱加圧成形せ しめて天井材1を得た。 その後ルーフパネルに背後空気層を設けて装着した。
【0019】
【実施例2】 ポリウレタンフォーム材の一方の面にガラスペーパーにウレタン樹脂をスプレ ーにてコーティングした発泡樹脂コーティング基材を設け、他方の面をホットメ ルト接着剤を介してウレタンフォーム材を設け一体化した。 かかる一体化物を200℃で1分、5kg/cm2 の条件で加熱加圧成形せし めて天井材2を得た。 その後ルーフパネルに背後空気層を設けて装着した。
【0020】
【実施例3】 ポリエステル系繊維からなる樹脂綿とガラスペーパー製の表皮層を一体化し、 フェノール樹脂中に含浸後、乾燥せしめ、一体化物Aとなした。 嵩高性不織布の一方の面に薄葉状不織布にポリエステル樹脂をスプレーにてコ ーティングした発泡樹脂コーティング基材を設け、他方の面をホットメルト接着 剤を介してガラスマットおよび上記一体化物Aを設け一体化した。 かかる一体化物を210℃で50秒、5kg/cm2 の条件で加熱加圧成形せ しめて天井材3を得た。 その後ルーフパネルに背後空気層を設けて装着した。
【0021】
【試験方法】
天井材1〜天井材3の1m2 当たりの重量を測定し、吸音率を残響室法により 測定した。
【0022】
【結果】
天井材1の重量は、550g/m2 で、吸音率は、0.5 (250Hz)であ った。 天井材2の重量は、755g/m2 で、吸音率は、0.5 (250Hz)であ った。 天井材3の重量は、840g/m2 で、吸音率は、0.5 (250Hz)であ った。
【0023】
【考案の効果】
本考案になる天井材の防音構造により、表皮層の汚れを防止し、満足な防音効 果を維持しつつ、軽量化をなし得たものである。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案になる天井材の断面図である。
【図2】本考案になる天井材の断面図である。
【図3】本考案になる天井材の断面図である。
【符号の説明】
1 吸音基材 2 発泡樹脂コーティング基材 2’不通気性発泡樹脂コーティング基材 3 接着層 4 吸音層 5 樹脂綿 6 表皮層 7 ルーフパネル 8 背後空気層

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸音基材1の車室内側面を発泡樹脂コー
    ティング基材2と一体化し、ルーフパネル7側面を通気
    性を有さない発泡樹脂コーティング基材2’と一体化
    し、ルーフパネル7との間に背後空気層8を形成して装
    着してなることを特徴とする軽量成形天井材を用いた防
    音構造。
  2. 【請求項2】 吸音基材1の車室内側面を発泡樹脂コー
    ティング基材2と一体化し、ルーフパネル7側面を接着
    層3を介して吸音層4と一体化し、ルーフパネル7との
    間に背後空気層8を形成して装着してなることを特徴と
    する軽量成形天井材を用いた防音構造。
  3. 【請求項3】 吸音基材1のルーフパネル7側面を発泡
    樹脂コーティング基材2と一体化し、車室内側面を接着
    層3を介して吸音層4と一体化し、要すれば樹脂綿5、
    表皮層6を設けた後、ルーフパネル7との間に背後空気
    層8を形成して装着してなることを特徴とする軽量成形
    天井材を用いた防音構造。
JP5861191U 1991-07-01 1991-07-01 軽量成形天井材を用いた防音構造 Withdrawn JPH054199U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105292011A (zh) * 2014-07-23 2016-02-03 Nvh韩国株式会社 热固性高分子树脂增强汽车内饰用顶棚材料

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19951102