JPH0541681A - エコーキヤンセラ - Google Patents

エコーキヤンセラ

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JPH0541681A
JPH0541681A JP19535091A JP19535091A JPH0541681A JP H0541681 A JPH0541681 A JP H0541681A JP 19535091 A JP19535091 A JP 19535091A JP 19535091 A JP19535091 A JP 19535091A JP H0541681 A JPH0541681 A JP H0541681A
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JP
Japan
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echo
signal
pseudo
linear
path
Prior art date
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Pending
Application number
JP19535091A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Akamine
政巳 赤嶺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH0541681A publication Critical patent/JPH0541681A/ja
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】エコー経路内に非線形特性が内在してもエコー
信号を確実に消去することができるエコーキャンセラを
提供することを目的とする。 【構成】D/A変換器103、アンプ104、スピーカ
105、アンプ106およびA/D変換器108からな
るエコー経路に内在する非線形特性とほぼ同一の非線形
特性を有する非線形特性テーブル111を擬似エコー信
号発生用の適応ディジタルフィルタ112と縦続接続し
たエコーキャンセラ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衛星通信、拡声電話、
TV会議、自動車電話におけるハンズフリー通話等で品
質劣化の要因となるエコー信号を消去するためのエコー
キャンセラに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車電話等におけるハンズフ
リー通話に際しては、遠端話者からの音声はスピーカを
通して受話され、近端話者からの音声はマイクロホンを
通して送話される。この時、受話音声は車内で反射等の
伝達特性の影響を受けた後、マイクロホンを通して遠端
話者にエコー信号として送信されてしまう。エコーキャ
ンセラは、このようなエコー信号を消去するためのもの
で、音声用のものは特に音響エコーキャンセラと呼ばれ
る。
【0003】図4は、従来の音響エコーキャンセラの典
型的な構成を示したブロック図であり、例えば「ディジ
タル信号処理の応用」、電子情報通信学会編(昭58)
に記載されたものである。図4において、遠端話者から
の受信信号は端子201から入力され、A/D変換器2
02によりディジタル信号系列に変換される。ディジタ
ル信号系列に変換された受信信号は、D/A変換器20
3によりアナログ信号に戻された後、アンプ204で増
幅されスピーカ205に供給される。一方、近端話者の
音声はマイクロホン206を通して入力され、アンプ2
07で増幅された後、A/D変換器208によりディジ
タル信号系列に変換され、さらに減算器212を経てD
/A変換器209によりアナログ信号に戻されてから端
子210より送信信号として出力され、遠端話者側へ伝
送される。
【0004】スピーカ205は、遠端話者からの受信信
号を音声として再生し受話音声を近端話者に提供する。
その際、受話音声の一部は、車内の伝達特性の影響を受
けた後、マイクロホン206を通して送信側へ回り込
み、近端話者からの送信信号にエコー信号として重畳さ
れる。このエコー信号はアンプ207で増幅された後、
A/D変換器208によりディジタル信号系列に変換さ
れ、減算器212に入力される。
【0005】適応ディジタルフィルタ210は、A/D
変換器202からのディジタル信号系列の受信信号を入
力とし、D/A変換器203からアンプ204およびス
ピーカ205を経て再生された受信信号が車内の音響
路、マイクロホン206、アンプ207およびA/D変
換器208を通して送信側に回り込むまでのエコー経路
の伝達特性(エコー伝達特性)を推定し、擬似エコー信
号を生成する。
【0006】減算器212は、A/D変換器208の出
力信号から適応ディジタルフィルタ211で生成された
擬似エコー信号を減ずることにより、送信信号に含まれ
るエコー信号を消去する。この際、減算器212の出力
に現れる残差エコー信号は、エコー伝達特性推定のため
適応ディジタルフィルタ211へフィードバックされ
る。
【0007】適応型ディジタルフィルタ211は線形の
ディジタルフィルタが用いられる。すなわち、その伝達
関数をH(z) とすると、トランスバーサル形(FIR
形)の場合は[数1]、またIIR形の場合は[数2]
となって、いずれの場合も線形フィルタである。
【0008】
【数1】
【0009】
【数2】
【0010】エコー伝達特性が以上のような伝達関数で
記述される線形の特性である場合には、適応ディジタル
フィルタ211によってエコー伝達特性を模擬し、エコ
ー信号を十分に減衰させることができる。
【0011】しかしながら、エコー伝達経路にはD/A
変換器203、アンプ204、スピーカ205、マイク
ロホン206、アンプ207およびA/D変換器208
等の非線形特性を持った要素が内在しており、エコー伝
達特性は非線形である。適応ディジタルフィルタ211
は、このような非線形特性を模擬することはできないた
め、従来のエコーキャンセラではエコー伝達経路に内在
する非線形特性に起因する残差エコー信号を消去するこ
とは不可能であった。特にアンプ204、スピーカ20
5、マイクロホン206およびアンプ207は、コスト
減と小形化の要求から線形性を高精度で達成することが
難しく、これらの非線形特性に起因するエコーが通話品
質の劣化を引き起こす要因となっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のエコーキャンセラでは擬似エコー信号発生のための適
応ディジタルフィルタが線形フィルタであるため、エコ
ー経路に内在する非線形特性に起因する残差エコー信号
を消去することができず、通話品質が劣化するという問
題があった。
【0013】本発明は、エコー経路内に非線形特性が内
在してもエコー信号を確実に消去することができるエコ
ーキャンセラを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明はエコー経路に内在する非線形特性とほぼ同
一の非線形特性を有する非線形要素を擬似エコー発生手
段と縦続接続することを特徴とする。
【0015】
【作用】擬似エコー発生手段は、例えば適応ディジタル
フィルタにより構成され、エコー経路の線形の伝達特性
を推定し、その伝達特性に基づく擬似エコー信号を生成
する。一方、非線形要素はエコー経路内に存在する非線
形特性を再現し、それに基づく擬似エコー信号を生成す
る。こうして生成されたエコー経路の線形、非線形の伝
達特性に基づく擬似エコー信号を用いることにより、エ
コー経路の伝達特性の非線形が存在しても、エコー信号
が確実に除去される。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明の一実施例に係る自動車電話用音
響エコーキャンセラのブロック図である。
【0017】図1において、端子101より入力される
遠端話者からの受信信号経路には、A/D変換器10
2、D/A変換器103、アンプ104およびスピーカ
105が設けられている。近端話者からの送信信号経路
には、マイクロホン106、アンプ107、A/D変換
器108、減算器113、D/A変換器109および端
子110が設けられている。
【0018】一方、A/D変換器102の出力端子と減
算器113との間には、非線形特性テーブル111およ
び適応ディジタルフィルタ112が縦続接続されてい
る。非線形特性テーブル111は、D/A変換器10
3、アンプ104およびスピーカ105を通して再生さ
れた受信信号が車内の音響路、マイクロホン106、ア
ンプ107およびA/D変換器108を通して送信側へ
回り込むまでの経路(エコー経路)に内在する非線形特
性とほぼ同一の非線形特性(入出力特性)を有する非線
形要素である。具体的には、上記エコー経路の伝達特性
(非線形特性)を予め計測し、それをROM(読み出し
専用メモリ)などにテーブルの形で格納したものが非線
形特性テーブル111であり、A/D変換器102から
の受信信号が入力されると、この非線形特性を再現して
出力信号を出力する。
【0019】図2は、エコー経路の非線形特性の一例を
示したものであり、これが非線形特性テーブル111に
より再現される。
【0020】非線形特性テーブル111の出力信号は、
適応ディジタルフィルタ112に入力される。この適応
ディジタルフィルタ112は、エコー経路の伝達特性
(エコー伝達特性)を推定し、擬似エコー信号を生成す
る。この適応ディジタルフィルタ112より出力される
擬似エコー信号は、非線形特性テーブル111により再
現される非線形の伝達特性に基づく擬似エコー信号と、
適応ディジタルフィルタ112自体により推定されるエ
コー経路の線形の伝達特性に基づく擬似エコー信号とが
合成されたものである。
【0021】適応ディジタルフィルタ112の出力信号
は、減算器113に入力され、ここでA/D変換器10
8からの送信信号から減じられることにより、この送信
信号に含まれるエコー信号が消去される。この減算器1
13の出力信号である残差エコー信号は、適応ディジタ
ルフィルタ112へフィードバックされ、エコー特性の
推定に用いられると共に、D/A変換器109によりア
ナログ信号に変換された後、端子110を経て遠端話者
側へ送信される。
【0022】適応ディジタルフィルタ112は、具体的
には例えば240〜320次のトランスバーサルフィル
タであり、そのフィルタ係数の学習アルゴリズムとして
は学習同定法が用いられる。適応ディジタルフィルタ1
12の入力信号をx(n) 、残差エコー信号をe(n) とお
くと、i次のフィルタ係数hi (n) は、[数3]のよう
に修正される。
【0023】
【数3】
【0024】但し、Pはフィルタの次数であり、上述の
ようにP=240〜320とする。また、μは更新ステ
ップサイズを決めるパラメータであり、μ=1とする。
図1の場合、フィルタ係数hi (n) は、減算器113か
ら出力される残差エコー信号に従って修正されることに
なる。
【0025】なお、図1においてA/D変換器102お
よびD/A変換器109は、アナログ通信の場合に用い
られるものであり、ディジタル通信の場合は不要であ
る。また、図1では非線形特性テーブル111を適応デ
ィジタルフィルタ112の前段に配置したが、図3に示
すように後段に配置しても全く同様の効果が得られる。
また、非線形特性テーブルを適応ディジタルフィルタ1
12の入力側および出力側に分散して配置しても構わな
い。その他、本発明はその主旨を逸脱しない範囲で種々
変形して実施することが可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、エコー経路に内在する
非線形特性とほぼ同一の非線形特性を有する非線形要素
を線形フィルタである適応ディジタルフィルタにより構
成される擬似エコー発生手段と縦続接続することによ
り、通常の線形特性のエコー信号のみならず、エコー経
路に存在する非線形特性に起因するエコー信号をも消去
することができ、特に直線性に劣る安価なスピーカやマ
イクロホンを用いた場合、通話品質の劣化防止に大きな
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るエコーキャンセラの構
成を示すブロック図
【図2】図1のエコー経路内に存在する非線形伝達特性
の一例を示す図
【図3】本発明の他の実施例に係るエコーキャンセラの
構成を示すブロック図
【図4】従来の音響エコーキャンセラの構成を示すブロ
ック図
【符号の説明】
101…受信信号入力端子 102…A/
D変換器 103…D/A変換器 104…アン
プ 105…スピーカ 106…マイ
クロホン 107…アンプ 108…A/
D変換器 109…D/A変換器 110…送信
信号出力端子 111…非線形特性テーブル 112…適応
ディジタルフィルタ 113…減算器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遠端話者からの受信信号を入力とし、該受
    信信号と該受信信号がエコー経路を通ることにより発生
    されるエコー信号が重畳された近端話者からの送信信号
    とに基づいてエコー経路の伝達特性を推定し擬似エコー
    信号を生成する擬似エコー信号生成手段と、 この擬似エコー発生手段の前記受信信号の入力側に配置
    され、前記エコー経路に内在する非線形特性とほぼ同一
    の非線形特性を有する非線形要素と、 前記擬似エコー生成手段により生成される擬似エコー信
    号を前記送信信号から減ずることによって前記エコー信
    号を消去する減算手段と、 を具備することを特徴とするエコーキャンセラ。
  2. 【請求項2】遠端話者からの受信信号を入力とし、該受
    信信号と該受信信号がエコー経路を通ることにより発生
    されるエコー信号が重畳された近端話者からの送信信号
    とに基づいてエコー経路の伝達特性を推定し擬似エコー
    信号を生成する擬似エコー信号生成手段と、 この擬似エコー発生手段の前記擬似エコー信号の出力側
    に配置され、前記エコー経路に内在する非線形特性とほ
    ぼ同一の非線形特性を有する非線形要素と、 この非線形要素を通過した擬似エコー信号を前記送信信
    号から減ずることによって前記エコー信号を消去する減
    算手段と、 を具備することを特徴とするエコーキャンセラ。
JP19535091A 1991-08-05 1991-08-05 エコーキヤンセラ Pending JPH0541681A (ja)

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