JPH0541049A - 磁気記録再生装置のヘツド位置制御方式 - Google Patents

磁気記録再生装置のヘツド位置制御方式

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JPH0541049A
JPH0541049A JP22125291A JP22125291A JPH0541049A JP H0541049 A JPH0541049 A JP H0541049A JP 22125291 A JP22125291 A JP 22125291A JP 22125291 A JP22125291 A JP 22125291A JP H0541049 A JPH0541049 A JP H0541049A
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JP22125291A
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Masaki Yoshioka
正樹 吉岡
Takeshi Arai
毅 荒井
Hideichi Honda
日出一 本田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データサーボ制御方式を用いた磁気デイスク
装置のヘツド位置決め制御方式で、ヘツド速度制御から
トラツク追従制御への移行時または追従制御中のデータ
ヘツド切換時のオーバシユート・アンダシユートを防止
する。 【構成】 トラツク追従制御系に用いるヘツド位置情報
は、サーボデイスク面から再生したサーボ面情報とデー
タデイスク面から再生したデータ面情報とを、クロスオ
ーバ周波数fcの高域及び低域フイルタを経て合成する
ことにより得られる。このクロスオーバ周波数を、各デ
ータヘツドのコア幅差に基づくオフセツト量に対応させ
て適切な周波数値となるように調整することにより(図
の(c)のスイツチの切換えによる)、オーバシユート
・アンダシユートが防止される。最適なクロスオーバ周
波数は、予め試行シークにより求めておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気デイスク装置のよ
うな磁気記録再生装置におけるシーク制御方式に係り、
データヘツド(データ記録再生ヘツド)を目標トラツク
上に位置付けしてこのトラツクに追従させる制御動作が
安定に行なわれるようにするヘツド位置制御方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気デイスク装置のシーク制御
方式は、データ記録再生ヘツドを基準速度に従つて目標
トラツクまで移動させるヘツド速度制御系(速度サーボ
系)と、データ記録再生ヘツドが目標トラツク近傍まで
移動した後このヘツドを目標トラツク上に追従するよう
に制御するトラツク追従制御系(フオロイングサーボ
系)とで構成されている。従来、この種のシーク制御方
式として、例えば特開昭61−202383号公報に記
載された方式がある。この方式では、磁気デイスクから
の再生サーボ信号を用いてヘツドの速度信号と位置信号
を作成すると共に、サーボ系の制御動作の安定化のため
に、予め、ヘツドが目標トラツクへ位置付け移動するよ
りも前に、この位置信号を用いて位置制御系のフイルタ
回路の周波数を自動設定している。
【0003】また、一般に、複数枚の磁気デイスクまた
は磁気デイスク記録面を有し、各記録面にそれぞれ対応
する磁気ヘツドを設けた磁気デイスク装置において、そ
のうちの1つの記録面をサーボ情報を記録再生するサー
ボ面とし、残りの複数の記録面をすべてデータ面とし、
サーボ面からの情報を用いてシーク制御をする方式や、
各記録面を全部データ面とし、各データ面のデータの間
に(例えば各セクタの初頭部に)サーボ情報を間挿し、
このサーボ情報を用いてシーク制御をする方式も知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記サーボ
面による方式を更に発展させたものとして、最近、デー
タサーボ制御方式と称して、複数の磁気デイスクまたは
記録面を有し、各記録面にそれぞれ対応する磁気ヘツド
を設けた磁気デイスク装置において、1つの記録面をも
つぱらサーボ情報を記録再生するサーボ面とし、残りの
複数の記録面をすべてデータ面とし、シーク制御を行な
う際に、まずヘツドを目標トラツクへ移動する速度制御
を行なうときには、磁気デイスクのサーボ面からの再生
情報(以下「サーボ面情報」という)を用いてサーボを
行ない、次いでヘツドを目標トラツクに追従制御すると
きには、データ面のデータ間に間挿された情報(例えば
セクタの頭に挿入した情報をいい、以下、「データ面情
報」という)を用いてサーボを行なうように、速度制御
系からトラツク追従制御系(位置制御系)に切換える方
式が提案されている。
【0005】この方式でトラツク追従制御(ヘツド位置
制御)に切換わつた場合に、データ面情報のみ用いてヘ
ツド位置をトラツクに追従制御させることも可能である
が、次のような理由で、データ面情報とサーボ面情報と
を合わせたものを用いることが考えられている。すなわ
ち、(1) データ面情報は、データ面上の各データト
ラツクの各セクタまたはいくつか置きのセクタの初頭部
のみに飛び飛びにしか入つていないため、これから作成
したヘツド位置情報は磁気デイスクの1回転中の細かな
速い連続的な位置ずれに対応しておらず、その結果デー
タ面情報のみで追従制御を行なうと、ヘツドの振動等が
発生し不安定になり易い。(2) データ面情報を挿入
する間隔を短かくすることも考えられるが、その分、本
来のデータの記録領域が狭くなり、データ記録容量が低
下する。(3) これに対し、サーボ面情報は磁気デイ
スクの1回転中の速い細かなトラツクずれ変動に対応し
ているので、これを用いることによりそのような速い細
かい変動に追従制御させることができる。(3) ただ
し、サーボ面情報には、選択されたデータヘツド(デー
タ面記録再生用ヘツド)とサーボヘツド(サーボ面記録
再生用ヘツド)との間のコア幅の差等によるオフセツト
成分を含んでいないから、このオフセツト成分を含む情
報として、データ面情報が必要である。(4) 従つ
て、データ面情報により個々のデータヘツドの比較的ゆ
つくりしたトラツクずれ変動成分すなわち低い周波数の
変動を受持たせ、サーボ面情報により基準のヘツド(こ
の場合サーボヘツド)の比較的速いトラツクずれ変動成
分すなわち高い周波数の変動を受持たせ、データ面情報
とサーボ面情報を合わせて位置ずれを表わす情報として
用いるようにすれば、広帯域化され安定化された追従制
御が可能になると考えられる。
【0006】なお、ヘツド間のコア幅に差があるとトラ
ツクオフセツトが発生するメカニズムについて簡単に説
明を補足すると、情報の書き込み時には各データヘツド
及びサーボヘツド(全体が一体に磁気デイスクの半径方
向に移動されるようになつている)のコアの一側縁部が
トラツク側縁部に一致するようにして次々のトラツクが
形成されるのに対し、情報の読み出し時には、各選択さ
れたデータヘツドの中心がトラツクの中心に一致するよ
うにヘツド位置が制御されるので、コア幅W1のヘツド
からコア幅W2のヘツドに選択切換えされたときのオフ
セツト量は、(W2−W1)/2となる。
【0007】以上のような理由で、データサーボ制御方
式では、ヘツドを目標トラツクまで移動する速度制御系
の動作ではサーボ面情報(サーボ面情報から作つた速度
情報)のみが用いられ、次いでヘツドを目標トラツクに
フオロイングさせる追従制御系の動作に切り換えられる
ときには、選択されたデータヘツドに関するデータ面情
報(データ面情報から作つたヘツド位置情報)とサーボ
面情報(サーボ面情報から作つたヘツド位置情報)とが
合わせて用いられる。そして、この場合、データ面情報
から作成した比較的低い変動周波数成分のヘツド位置情
報とサーボ面情報から作成した比較的高い変動周波数成
分のヘツド位置情報とを、例えば低域フイルタと高域フ
イルタとを通じて周波数的に合わせて広い周波数帯域の
ヘツド位置情報を得、これを用いて追従制御が行なわれ
る。
【0008】ところが、本発明者等の研究によれば、こ
のようなデータサーボ制御方式において、この比較的高
いサーボ面情報によるヘツド位置情報の周波数成分と比
較的低いデータ面情報によるヘツド位置情報の周波数成
分の境界周波数(以後、「折点周波数」、または、「ク
ロスオーバ周波数」ともいう)が不適切に設定される
と、速度制御から位置制御(トラツク追従制御)に切り
換わるとき、選択されたデータヘツドとサーボヘツドと
の間のコア幅の差によるオフセツトのため、オーバシユ
ートやアンダシユートが発生し、これが落着くまでの間
追従動作への移動が円滑に行なわれず、その結果スルー
プツトが低下することがわかつた。また、速度制御から
追従制御への移行時だけでなく、追従制御中にデータヘ
ツド間の選択切り換えが行なわれた場合にも、データヘ
ツド間のコア幅の差によるトラツクオフセツトのため、
トラツク追従制御が不安定になり、同様にオーバシユー
トやアンダシユートが発生することがわかつた。実験に
よると、このオーバシユートやアンダシユートの発生が
最も小さくなるような適切なクロスオーバ周波数の値
は、各データヘツド間または各データヘツドとサーボヘ
ツド間のオフセツト量によつて変わり、各ヘツドコア幅
にばらつきがあると適切なクロスオーバ周波数の値も違
つて来ることが判明した。
【0009】しかし、上記公開公報記載のものは勿論、
上記従来技術のいずれにあつても、このようなクロスオ
ーバ周波数の不適切な設定によりオーバシユートやアン
ダシユートが発生するという問題について、なにも考慮
されていない。
【0010】従つて、本発明はの目的、上記従来技術の
問題点を解消し、データサーボ制御方式を用いた磁気記
録再生装置のヘツド位置制御方式において、サーボ面情
報による比較的高域周波数成分のヘツド位置情報とデー
タ面情報による比較的低域周波数成分のヘツド位置情報
を合わせて広帯域のヘツド位置情報を得る際のクロスオ
ーバ周波数の値を適正値に調整することによつて、ヘツ
ド間のコア幅差等に基づくオフセツトの影響を緩和し、
速度制御からトラツク追従制御への移行時またはトラツ
ク追従制御中のヘツドの選択切換時にオーバシユートや
アンダシユートが発生するのを防止し、もつてデータサ
ーボ制御方式におけるスループツトを向上させることに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、データサーボ制御方式を用いた磁気ヘツ
ド装置のヘツド位置制御方式において、再生サーボ面情
報により得られる第1のヘツド位置情報及び再生データ
面情報により得られる第2のヘツド位置情報を合成して
合成ヘツド位置情報を生成する手段として、第1のヘツ
ド位置情報から比較的高い周波数成分を取り出すと共
に、第2のヘツド位置情報から比較的低い周波数成分を
取り出す手段と、取り出された比較的高い周波数成分及
び比較的低い周波数成分を合成する手段と、この取り出
されるべき比較的高い周波数成分及び比較的低い周波数
成分の境界周波数(クロスオーバ周波数)を調整するこ
とにより過渡的な(ヘツドの)トラツクずれを可及的に
小さくする(望ましくは最小とする)境界周波数調整手
段とにより構成する。
【0012】この境界周波数調整手段として、正規のシ
ーク制御を行なう前に、予め適当なとき例えば起動時な
どにおいて試行シーク(補正シーク)を行なうことによ
つて、境界周波数とヘツドの過渡的なトラツクずれ量
(オーバシユートまたはアンダシユート)との関係を各
データヘツド毎に求めて、その最小となるような境界周
波数を記憶しておき、正規のシーク制御を行なう際に、
選択されたデータヘツドに対してこの記憶しておいた境
界周波数に設定するように構成することができる。
【0013】
【作用】上記構成に基づく作用を説明する。
【0014】本発明の境界周波数調整手段を持たないデ
ータサーボ方式では、シーク制御を行なう際に、サーボ
面情報のみを用いた速度制御系からデータ面情報及びサ
ーボ面情報を用いたトラツク追従制御系に切換わるとき
や、トラツク追従制御中にデータヘツド間の選択切換え
が行なわれたときに、選択されたデータヘツドとサーボ
ヘツドの間またはデータヘツド間のコア幅の差に基づく
オフセツト量のため、シーク制御が不安定になり、ヘツ
ドの過渡的なトラツクずれ(オーバシユートやアンダシ
ユート)が発生し、スループツトが低下する。
【0015】これに対し、本発明によれば、境界周波数
調整手段を設けたことにより、境界周波数(サーボ面情
報による高域周波数成分のヘツド位置情報とデータ面情
報による低域周波数成分のヘツド位置情報とのクロスオ
ーバ周波数)を、上記コア幅差に基づくオフセツト量に
対応して、最も適切な値となるように、すなわち、切換
時(速度制御から追従制御への切換時または追従制御中
のデータヘツドの切換時)に発生するオーバシユートや
アンダシユートが最小となるように調整される。例え
ば、ある境界周波数でオーバシユートが発生したときに
は、データ面情報による低域周波数成分の寄与率が低く
なるように境界周波数を下げ、逆にアンダシユートが発
生したときにはデータ面情報による低域周波数成分の寄
与率が高くなるように境界周波数を上げる。これによ
り、切換え直後に発生するオーバシユートまたはアンダ
シユートがきわめて小さくなり、シーク制御が安定化さ
れる結果、スループツトが向上する。
【0016】具体的には、境界周波数の選定は、正規の
シーク制御に先立つて、予め、例えば装置起動時に試行
シーク(補正シーク)によつて行なわれる。この試行シ
ークにおいて、境界周波数を可変として選択されたデー
タヘツド毎に上記のオフセツト量またはオーバシユート
・アンダシユート量が予め測定され、そのオフセツト量
(またはオーバシユート・アンダシユート量)に見合つ
た最適の境界周波数の値をマイクロコンピユータにより
求めて設定しておき、正規のシーク制御のとき、各デー
タヘツド毎にこの設定した値を補正値として用いること
によつて、オーバシユート・アンダシユートのない安定
したシーク制御を行なうことができる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面によつて説明
する。
【0018】図1は、本発明の一実施例の磁気記録再生
装置におけるヘツド位置制御系のブロツク図である。図
1において、1は駆動スピンドル上に装着された磁気デ
イスクのような回転記録媒体、2は記録媒体のサーボ面
にサーボ情報を記録/再生する1つのサーボヘツド及び
複数のデータ面にデータの記録/再生を行なう複数のデ
ータヘツド(図ではそのうちの1つを示す)であり、ヘ
ツド2はトラツク間の移動を行なうためアクチユエータ
3に固定されている。アクチユエータ3はアクチユエー
タ駆動回路4によつて駆動される。5はヘツド2の位置
を検出する位置検出器であり、位置検出器5の出力はヘ
ツド2をトラツクの中心に位置決めするためのトラツク
追従制御部7に入力される。6はヘツド2の速度を検出
する速度検出器であり、速度検出器6の出力はシーク制
御部8に入力される。シーク制御部8は、速度検出器6
の出力とマイクロコンピユータ9より送られてくるヘツ
ド移動の速度命令10により、アクチユエータ3の駆動
信号を出力する。17はオーバシユート・アンダシユー
ト検出器で、この検出器17は、データヘツド20のト
ラツク中心からのずれ量を検出してマイクロコンピユー
タ9に出力する。20はクロスオーバ周波数設定器で、
このクロスオーバ周波数設定器は、サーボヘツドから得
られるサーボ面情報(厳密には、サーボ面情報から作成
された位置情報信号)18と、データヘツドの1つから
得られるデータ面情報(厳密には、データ面情報から作
成された位置情報信号)19とを周波数的に結合する。
すなわち、サーボ面情報による位置情報18は高域フイ
ルタを通しデータ面情報による位置情報19は低域フイ
ルタを通した後、両位置情報18,19を結合し、合成
位置情報信号21を得る。この合成位置情報信号21の
クロスオーバ周波数はマイクロコンピユータ9により設
定され、合成位置情報信号(「ハイブリツド信号」と呼
ぶ)21は位置検出器5に出力される。
【0019】図2に、このクロスオーバ周波数設定器2
0の回路の一例を示す。図2の(a)は回路例、図2の
(b)はその周波数特性、図2の(c)はクロスオーバ
周波数を変更する回路例である。図2(a)の回路は、
サーボ面情報18の入力に対して、抵抗Rとコンデンサ
Cで定まるクロスオーバ周波数fcをカツトオフ周波数
とする高域フイルタ特性を呈し、データ面情報19の入
力に対し同一のクロスオーバ周波数fcをカツトオフ周
波数とする低域フイルタ特性を呈し、その合成出力であ
るサーボ面情報+データ面情報(ハイブリツド信号)2
1は、広帯域の信号となる。本例の場合、ハイブリツド
信号21の綜合周波数帯域は0〜400Hz程度であ
り、標準的なクロスオーバ周波数fc(低域フイルタ及
び高域フイルタのカツトオフ周波数)は例えば150H
z近辺とされている。クロスオーバ周波数fcを変更す
るには、図2(a)のC(またはR)を図2(c)のC
1,……Cnのようにマイコン制御のスイツチSWにより
切り換えればよい。
【0020】11はシーク制御とトラツク追従制御の切
り換えスイツチで、スイツチ11はマイクロコンピユー
タ9の指令によりシーク信号12がONのときはシーク
制御部8の信号を、またOFFのときはトラツク追従制
御部7の信号をアクチユエータ駆動回路4に出力する。
これにより、シーク制御時及びトラツク追従制御時とも
にフイードバツクループが構成され、ヘツド2の動きを
制御することが可能となる。
【0021】このように構成された装置において、例え
ば起動時または適当なときに、予め補正シーク動作を行
なう場合、図2に示すようにマイクロコンピユータ9に
よりクロスオーバ周波数を設定する(ステツプ30
1)。マイクロコンピユータ9は、補正シーク中に、初
期値をクロスオーバ周波数設定器20に設定し(ステツ
プ302)、オーバシユート・アンダシユート検出器1
7からの情報を得、オーバシユート・アンダシユートが
発生したかを判定する(ステツプ303)。オーバシユ
ートまたはアンダシユートが発生しなかつた場合は、そ
の初期値(例えば150Hz)をクロスオーバ周波数と
してマイクロコンピユータ9内に設けたメモリに記憶す
る(ステツプ306)。オーバシユートまたはアンダシ
ユートが発生した場合は、オーバシユート・アンダシユ
ート検出器17からの情報をもとにクロスオーバ周波数
を設定し直し(ステツプ304)、その値をクロスオー
バ周波数設定器20に設定し、再びオーバシユート・ア
ンダシユート検出器17によりオーバシユート・アンダ
シユートが発生したかを判断し(ステツプ305)、上
記同様の動作を繰り返す。この補正シークは、データヘ
ツド2の数だけ行ない、これによつて得た各々のヘツド
2のクロスオーバ周波数は、通常のシーク動作の時、そ
の選択されたヘツドの値を、マイクロコンピユータ9内
のメモリから読み出し、クロスオーバ周波数設定器20
に設定する。これにより、複数のデータヘツドのオフセ
ツト等の不安定要素を軽減し、安定なシーク制御を行な
うことができ、スループツトが向上する。
【0022】図4は、オーバシユート・アンダシユート
の検出方法の一例の詳細を示すフロー図である。マイコ
ンによりオーバシユート・アンダシユート測定モードが
指示されると(ステツプ401)、シーク中であるかリ
ニアモード(目的トラツクのフオロイング中)であるか
判定され(ステツプ402)、リニアモードであればオ
ーバシユート・アンダシユート測定器(A/D変換器
オーバシユート・アンダシユート検出器17)がスター
トする(ステツプ403)。(なお、予めマイコンによ
り適当なクロスオーバ周波数を初期値としてクロスオー
バ周波数設定器20に設定しておく)。このオーバシユ
ート・アンダシユート測定器は、リニアモード時のアナ
ログ位置情報をデイジタル位置情報にA/D変換する
(ステツプ404)。このデイジタル位置情報は、ヘツ
ドの実際の位置を表わしている。次に、このデイジタル
位置情報がオントラツク値(n番目目標トラツクの基準
のトラツク中心値)と比較され、オントラツク値より大
きいか(例えば内周側か)小さいか(外周側か)が判断
される(ステツプ405)。そしてその比較結果であ
る、現在ヘツド位置のトラツク中心値からのずれ量(ト
ラツク中心値より大きいときはオーバシユート、小さい
ときはアンダシユート)がマイコン内のメモリに蓄えら
れる。
【0023】次に、このずれ量をもとに、クロスオーバ
周波数fcの値を設定器20内のスイツチ(図2(c)
参照)を切換選択することにより設定する(ステツプ4
06)。例えば、ずれ量がオーバシユート気味であつた
ときにはクロスオーバ周波数を前回設定した値よりもや
や低い方へ移すことにより、低域周波数成分であるデー
タ面情報の寄与分を減らし、高域周波数成分であるサー
ボ面情報の寄与分を増やす。逆に、ずれ量がアンダシユ
ート気味であつたときには、クロスオーバ周波数を前回
設定した値よりもやや高い方へ移すことにより、サーボ
面情報に対するデータ面情報の寄与する割合を増やす。
【0024】次に、測定した値(ずれ量)がしきい値以
内であるかどうか判断する(ステツプ407)。しきい
値を越えていると判断されたときには今回ステツプ40
6で設定したクロスオーバ周波数を用いて、ステツプ4
02以下を繰り返す。しきい値を越えていないと判断さ
れたときには、ステツプ408へ移り、ステツプ406
で前回選択したクロスオーバ周波数fcの値(スイツチ
の選択切換位置)とそのときのヘツド番号及びシリンダ
番号をマイコン内のメモリに蓄え、その後のヘツド位置
決め追従制御に備える。
【0025】なお、ステツプ406,406において、
過去何回かの試行シーク(補正シーク)をして得たクロ
スオーバ周波数fcの値と対応するずれ量の値をメモリ
に記憶しておき、ステツプ407でずれ量が最小となつ
たときのfc(これは、fcを順にずらしながら切換えた
とき、ずれ量が最小値を通り越して再び大きくなる直前
のものとして求めることができる)をステツプ408で
メモリに記憶するようにしてもよい。
【0026】以上の検出(測定)処理は、磁気ヘツドに
対する外力の、磁気デイスクの内外周でのばらつき等を
考慮して、1つのデータヘツドについて少なくとも磁気
デイスクの外周、中間、及び内周の3個所のシリンダ
(トラツク)について予め行なつておくのが望ましい。
また、それぞれのコア幅差によるオフセツト量がデータ
ヘツド毎に異なつていると考えられるので、最適のクロ
スオーバ周波数は各データヘツド毎に求めてメモリに記
憶しておくものである。
【0027】なお、オーバシユート・アンダシユートが
最小になるようなクロスオーバ周波数と、そのときのデ
ータヘツドのコア幅差に基づくオフセツト量とをデータ
ヘツド毎に測定し、各データヘツドに対するクロスオー
バ周波数をこのオフセツト量に対応する関係で記憶して
おくこともできる。
【0028】上記実施例では、低域フイルタ及び高域フ
イルタのカツトオフ周波数を同一周波数としているが、
両カツトオフ周波数を必ずしも厳密に一致させる必要は
なく、両カツトオフ周波数をずらしても、または独立に
調整するようにしてもよい。
【0029】また、本発明は、光磁気記録にも適用でき
る。
【0030】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、データサーボ方式を用いる磁気記録再生装置のヘ
ツド位置制御方式において、サーボ面情報による高域周
波数成分のヘツド位置情報とデータ面情報による低域周
波数成分のヘツド位置情報との境界周波数を調整する手
段を備えたので、この境界周波数がコア幅差に基づくオ
フセツト量に応じた適切な値に設定されるため、ヘツド
速度制御からトラツク追従制御への移行時やトラツク追
従制御中のデータヘツド切換時におけるオーバシユート
またはアンダシユートの発生を防止することができ、ス
ループツトを向上することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の磁気デイスク装置における
ヘツド位置制御系のブロツク図である。
【図2】クロスオーバ周波数設定器の一例を示す回路図
である。
【図3】本発明の一実施例におけるマイクロコンピユー
タの動作を示すフロー図である。
【図4】本発明の一実施例におけるオーバシユート・ア
ンダシユートの検出方法を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 回転記録媒体(磁気デイスク) 2 磁気ヘツド(データヘツド及びサーボヘツド) 3 アクチユエータ 4 アクチユエータ駆動回路 5 ヘツド位置検出器 6 ヘツド速度検出器 7 トラツク追従制御部 8 シーク制御部 9 マイクロコンピユータ 10 速度命令 11 スイツチ 12 シーク信号 13 上位装置 14 シーク命令 15 シーク終了報告信号 16 ヘツド位置信号 17 オーバシユート・アンダシユート検出器 18 サーボ面情報 19 データ面情報 20 境界周波数(クロスオーバ周波数)設定器 21 ハイブリツド信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体のサーボ面から再生される
    サーボ面情報により得られる第1のヘツド位置情報、及
    び磁気記録媒体のデータ面から再生されるデータ面情報
    により得られる第2のヘツド位置情報を合成して合成ヘ
    ツド位置情報を生成する手段と、前記合成ヘツド位置情
    報を用いてヘツドを磁気記録媒体のトラツクに追従させ
    るように制御する制御手段とを有する磁気記録再生装置
    のヘツド位置制御方式において、前記合成ヘツド位置情
    報を生成する手段は、前記第1のヘツド位置情報から比
    較的高い周波数成分を取り出すと共に前記第2のヘツド
    位置情報から比較的低い周波数成分を取り出す手段と、
    取り出された比較的高い周波数成分及び比較的低い周波
    数成分を合成する手段と、前記取り出されるべき比較的
    高い周波数成分及び比較的低い周波数成分の境界周波数
    を調整することにより過渡的なトラツクずれを可及的に
    小さくする境界周波数調整手段とにより構成されている
    ことを特徴とする磁気記録再生装置のヘツド位置制御方
    式。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6670871B1 (en) 1999-12-24 2003-12-30 Takamisawa Electric Co., Ltd. Polar relay

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6670871B1 (en) 1999-12-24 2003-12-30 Takamisawa Electric Co., Ltd. Polar relay

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