JPH0539482U - 垂直全回転かま - Google Patents

垂直全回転かま

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JPH0539482U
JPH0539482U JP9046391U JP9046391U JPH0539482U JP H0539482 U JPH0539482 U JP H0539482U JP 9046391 U JP9046391 U JP 9046391U JP 9046391 U JP9046391 U JP 9046391U JP H0539482 U JPH0539482 U JP H0539482U
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hook
bobbin case
bobbin
peripheral wall
spring locking
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JP9046391U
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寛 市川
潔 中村
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株式会社廣瀬製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上糸が内かまやボビンケースに引っ掛かって
たるむのを防止し、また下糸がボビンケース内でルーピ
ングなどを起こさないようボビンの空転防止ばねをボビ
ンケースに確実に係止した垂直全回転かまを提供する。 【構成】 筒部13の軌条14より先端部分を、回り止
め凹所15から外かま回転方向Aに沿い部分的に切欠
き、残された筒部先端から半径方向外方へフランジ16
が突設される内かま11と、前記残された筒部13に連
なるように周壁22および第1突部,第2突部が形成さ
れるボビンケース21とを有し、ボビンケース21の端
板24の内面に配置される空転防止ばねは、その外周に
突設した突片を、前記ボビンケース21の周壁22に設
けられるばね係止溝と、第1突部および第2突部に設け
られるばね係止スリットとに挿入係合して固着されるよ
うにした構成。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はミシンの垂直全回転かまの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、ミシンの垂直全回転かまは、下糸の巻量を増やすためボビンの径を大き くしたものが多く、ボビンの径を拡げるために内かまの筒部の一部分を円周方向 に沿って切欠き、この切欠き部分に対応し、残された内かま筒部に連なる周壁を 有するボビンケースが組付けられている。このボビンケースは、図16に示すよ うに、回り止め凹所4より外かま1の回転方向(矢符Aで示す)上流側において 、ボビンケース3の端板5が半径方向外方へ張出し、その下流端部分は回り止め 突起7となり、この回り止め突起7は内かま2のフランジ6と円周方向に当接し て配置されている。
【0003】 ボビンケース3には、内部に収容されるボビン10が空転して下糸にルーピン グなどが発生し、糸切れするのを防ぐため、板状の空転防止ばねを固着させたも のがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このような従来の垂直全回転かまでは、天びんによって引き上げられる上糸ル ープが内かま2の外周に沿って摺接する途中に、前記フランジ6と回り止め突起 7とがあるため、これらフランジ6と回り止め突起7との隙間に上糸ループが挟 まれ、上糸の引き上げが充分に行われず、上糸がたるむ現象が起き易い。
【0005】 また、下糸の巻量を増やすためボビンケース3の周壁を一部しか有しないもの では、空転防止ばねをボビンケース3に係止し難く、ボビン交換の際空転防止ば ねが脱落したり、縫製中、不安定な係止状態のためボビン10が空転して、下糸 が玉になったりあるいはルーピングが発生し、下糸の切断が生じ易い問題を抱え ている。
【0006】 本考案はこれらの問題点を解決し、上糸および下糸のたるみ現象または切断を 防いで、高い縫い性能が得られる垂直全回転かまを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案は、底部と反対側の筒部で軌条よりも先端部分 が、回り止め凹所から外かま回転方向に沿い約65°から約205°までにわた って切欠かれ、回り止め凹所の外かま回転方向上流側における残された筒部先端 から半径方向外方へフランジが突設される内かまと、 前記内かまの残された筒部先端部分に対し、周方向に連なるよう形成され、基 端部の1個所にばね係止溝が設けられる周壁、周壁に対し外かま回転方向下流側 に間隔をおき、かつラッチ部材組付凹所を挟んで形成され、基端部の対向する位 置にばね係止スリットが設けられる第1、第2突部およびこれら周壁および突部 と一体形成される大略半月形の端板を有するボビンケースと、 ボビンケースの端板内面に配置され、ボビンのフランジ面に当接する制動部を 有する板状のばねであって、その外周に、前記ばね係止スリットおよびばね係止 溝と係合する突片が突設される空転防止ばねとを含むことを特徴とする垂直全回 転かまである。
【0008】
【作用】
ミシンが駆動され縫製が始まると、上糸は外かまの剣先に導かれてループが形 成され、このループは内かまの下端部近傍に移動するにともない次第に拡大され て内かまの下端部を通過する。内かまの最下端部を通過した上糸ループは内かま のまわりでたるんだ状態となるため、続いて開始される天びんの上昇にともない 、布側の上糸は、ボビンケースの周壁から内かまのフランジへと乗り移り、その 後天びんの上昇とともにフランジに摺接しながら移動し、上糸ループがフランジ 先端部に引っ掛かることなくスムーズに引き上げられる。したがって上糸に糸玉 やルーピングが発生することがない。
【0009】 空転防止ばねは、突片によってボビンケース内に確実に固着されるので、ボビ ン交換時にボビンケースから脱落することがなく、縫製時にはボビンの空転がな く、下糸に、ルーピングなどの原因による糸切れが起こることも防がれる。
【0010】
【実施例】
図1は本考案の一実施例を示す垂直全回転かまの全体斜視図である。本考案の 垂直全回転かまは、矢符A方向に回転する外かま1と、この外かま1に収納され る内かま11と、この内かま11に収納され、ボビン10を収容するボビンケー ス21とから成り、またボビンケース21内には、ボビンの空転防止ばねが装着 されている。
【0011】 図2は内かまの正面図であり、図3は内かまの左側面図であり、図4は内かま の平面図であり、図5は内かまの背面図であり、図6は図5の切断面線VI−V Iから見た断面図である。これらの図に示すように、内かま11は、底部12と 、底部12に直角形成され、外側面に軌条14が突設される筒部13とを有し、 筒部13の、底部12と反対側端部の1個所に回り止め凹所15が設けられてい る。また、筒部13は、前記軌条14より先端部分が、回の止め凹所15から外 かま回転方向Aに沿う下流側へ円周角αからβまでの範囲にわたって切欠かれ、 回り止め凹所15の外かま回転方向A上流側における残された筒部先端から、内 かま11の半径方向外方へフランジ16が突設されている。このフランジ16は 外かま回転方向Aに沿い、その外周面の半径が滑らかに増大し、回り止め凹所1 5を過ぎて急減するよう形成されている。実施例によると前記αの値は約65° 、βの値は205°に設定される。
【0012】 内かま11の筒部13およびフランジ16にわたって、回り止め凹所15の外 かま回転方向上流側の約90°の部分に、図2、図3に示すように、ボビンケー ス21の突部およびラッチ部材の尾端部(何れも後述)が介入される開口30が 形成されている。
【0013】 図7は本考案のボビンケース21の正面図であり、図8はボビンケースの右側 面図であり、図9はボビンケースの背面図である。
【0014】 これらの図に示すように、ボビンケース21はそれが内かま11に装着された とき、前記内かま11の残された筒部先端部分に対し周方向に連なるよう形成さ れた周壁22と、周壁22の外かま回転方向下流側に間隔をおいて形成された第 1突部23aおよび第2突部23bと、これら周壁22および第1,第2突部2 3a,23bと一体形成された端板24とを有する。第1,第2突部23a,2 3bは、図10の正面側斜視図および図11の背面側部分斜視図に示すように、 ボビンケース21に装着されるラッチ部材40の組付凹所25を挟んで両側に形 成される。また端板24は、外かま回転方向に沿う周壁22の始端22aと第2 突部23bの終端23cとを結ぶ平面を端面26として切欠かれ、大略半月形と される。端板24の前記端面26には、図10に示すように、端板外周寄り裏面 から内周寄り表面に向いて傾向する端面ガイド溝26aが設けられている。この 端面ガイド溝26aは、ミシンによる縫い初めに、下糸の自由端が外かま1の剣 先に引掛かるのを防ぐよう、下糸が巻かれたボビン10をボビンケース21に装 着の際、その自由端を予め導入しておくための溝である。
【0015】 ボビンケース21には、前記図11に示すように、第1突部23aおよび第2 突部23bの基端部で、対向する側にそれぞればね係止スリット28a,28b が設けられる。また、図12の背面側部分斜視図で示すように、ばね係止スリッ ト28a,28bから周方向に略180°ずれた周壁22の基端部には、ばね係 止溝29が設けられている。これらばね係止スリット28a,28bおよびばね 係止溝29は空転防止ばね31をボビンケース21に固着するために利用される 。
【0016】 空転防止ばね31は、図13の平面図および図14の正面図で示すように、外 周形状がボビンケース21の端板24とほぼ同形とされ、ボビンケース21のス タッド27を囲繞するよう形成される制動部32と、ボビンケース21の周壁2 2に沿って曲成される外輪部33と、外輪部33に沿って曲成され、制動部32 と外輪部33とを連繋する内輪部34とを有し、外輪部33の外周には、空転防 止ばね31がボビンケース21の内面に装着されたとき、前記周壁22のばね係 止スリット28a,28bおよびばね係止溝29に挿入されて係合する突片35 が形成される。空転防止ばね31は図14に示すように、制動部32が、内輪部 34を経て***する。これにより、制動部32は、ボビンケース21にボビン1 0が装着されたとき、フランジ面に当接してボビン10が空転するのを制し、下 糸のたるみを防ぎ、下糸がルーピングなどを生じるのを阻止する。
【0017】 本考案の全回転かまは、図1の全体斜視図に示すように、内かま11を外かま 1に組付けて下部の回転駆動軸8に固定した後、かま止め部材9を取付けて組立 てられているが、縫製に先立ち、滿管状態に下糸が巻かれたボビン10をボビン ケース21に装着する。ボビン10の下糸は、その糸端を、周壁22に設けられ た下糸ガイド溝22b(図12参照)に通して糸調子ばね42で押さえ、さらに その糸端を端面ガイド溝26a(図10参照)に導入した状態とする。
【0018】 ボビンケース21には空転防止ばね31が固着されている。
【0019】 これらのことから、縫製が始まっても、外かま1の剣先は確実に下糸を捕捉す るが、下糸の自由端が内かま11の底面側へ回り込むなどのトラブル発生が防が れる。
【0020】 空転防止ばね31は、その外周に設けられた突片35によってボビンケース2 1に係止されるので確実に固着され、ばね力が安定し、ボビン10が空転するの をおさえて下糸にルーピングなどが生じるのを押さえ、ミシンの縫性能が向上す る。
【0021】 また、本考案の垂直全回転かまによると、内かま11のフランジ16は、回り 止め凹所15から外かま回転方向に沿う205°の付近から形成される。そして この付近は、図15の上糸移動状態説明図で示すように、上糸ループTの張力が 一時的に減衰を始める位置に相当し、かつフランジ16の上流側始端16aは、 ボビンケース21の端板表面24aと外かまの剣先(図示せず)との間に展張さ れる上糸ループTが接触することのない程度に内かま11の底部寄りに形成され るので、上糸ループTがボビンケース表面からフランジ表面に移行するにあたり 、フランジ16の始端16aに引っ掛かるなどして張力バランスが崩れることが ない。このように本考案によると、従来のような上糸のかみ込みがなく円滑にフ ランジ16を摺動しながら上糸が移動することができる。
【0022】
【考案の効果】
本考案は以上のように回り止め凹所から外かま回転方向に沿い205°の位置 から下流側に、内かまの半径方向外方へのフランジが突設される。したがって上 糸ループは、前記フランジの上流側始端に接触することがなく、フランジ外縁を 摺動しながら移動する。このため、従来のように上糸がフランジなどに引っ掛か って張力バランスが崩れることがない。
【0023】 また、空転防止ばねは、その外周に複数の突片が突設され、この突片をボビン ケースに挿入して係止し、制動部をボビンのフランジ面に当接して制動するので 、確実に固着され、ばね力が安定し、下糸のたるみが発生することがなく、ミシ ンの縫性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す垂直全回転かまの全体
斜視図である。
【図2】内かまの正面図である。
【図3】内かまの左側面図である。
【図4】内かまの平面図である。
【図5】内かまの背面図である。
【図6】図5の切断面線VI−VIから見た断面図であ
る。
【図7】ボビンケースの正面図である。
【図8】ボビンケースの右側面図である。
【図9】ボビンケースの背面図である。
【図10】ボビンケースの正面側から見た斜視図であ
る。
【図11】ボビンケースの背面側から見た部分斜視図で
ある。
【図12】ボビンケースの背面側から見た他の部分斜視
図である。
【図13】空転防止ばねの平面図である。
【図14】空転防止ばねの正面図である。
【図15】上糸ループの移動状態を説明する正面図であ
る。
【図16】従来の垂直全回転かまの正面図である。
【符号の説明】
1 外かま 10 ボビン 11 内かま 13 筒部 15 回り止め凹所 16 フランジ 21 ボビンケース 22 周壁 23a 第1突部 23b 第2突部 24 端板 28a,28b ばね係止スリット 29 ばね係止溝 31 空転防止ばね 32 制動部 35 突片 40 ラッチ部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部と反対側の筒部で軌条よりも先端部
    分が、回り止め凹所から外かま回転方向に沿い約65°
    から約205°までにわたって切欠かれ、回り止め凹所
    の外かま回転方向上流側における残された筒部先端から
    半径方向外方へフランジが突設される内かまと、 前記内かまの残された筒部先端部分に対し、周方向に連
    なるよう形成され、基端部の1個所にばね係止溝が設け
    られる周壁、周壁に対し外かま回転方向下流側に間隔を
    おき、かつラッチ部材組付凹所を挟んで形成され、基端
    部の対向する位置にばね係止スリットが設けられる第
    1、第2突部およびこれら周壁および突部と一体形成さ
    れる大略半月形の端板を有するボビンケースと、 ボビンケースの端板内面に配置され、ボビンのフランジ
    面に当接する制動部を有する板状のばねであって、その
    外周に、前記ばね係止スリットおよびばね係止溝と係合
    する突片が突設される空転防止ばねとを含むことを特徴
    とする垂直全回転かま。
JP9046391U 1991-11-05 1991-11-05 垂直全回転かま Expired - Lifetime JPH0642626Y2 (ja)

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JP9046391U JPH0642626Y2 (ja) 1991-11-05 1991-11-05 垂直全回転かま

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Publication Number Publication Date
JPH0539482U true JPH0539482U (ja) 1993-05-28
JPH0642626Y2 JPH0642626Y2 (ja) 1994-11-09

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ID=13999303

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JP9046391U Expired - Lifetime JPH0642626Y2 (ja) 1991-11-05 1991-11-05 垂直全回転かま

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JP (1) JPH0642626Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3257992A4 (en) * 2015-02-13 2018-07-04 Hirose Manufacturing Co., Ltd. Vertical full rotation hook

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3257992A4 (en) * 2015-02-13 2018-07-04 Hirose Manufacturing Co., Ltd. Vertical full rotation hook

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JPH0642626Y2 (ja) 1994-11-09

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