JPH0538275Y2 - - Google Patents

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JPH0538275Y2
JPH0538275Y2 JP11211488U JP11211488U JPH0538275Y2 JP H0538275 Y2 JPH0538275 Y2 JP H0538275Y2 JP 11211488 U JP11211488 U JP 11211488U JP 11211488 U JP11211488 U JP 11211488U JP H0538275 Y2 JPH0538275 Y2 JP H0538275Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、ローラ間の摩擦力によつて回転動
力を増減速伝達する平行軸2ローラ式の摩擦伝動
装置に関するものである。
[従来の技術] ローラの摩擦力を利用した摩擦伝動装置は、過
大なトルクがかかつた場合はローラ間のすべりに
よつて、これを逃がすことができるという特徴を
もつている。第6図は従来の遊星式摩擦伝動装置
の横断面図、第7図はその縦断面図である。
図において、1は太陽回転軸、2は鍔部、3は
太陽ローラ、4は締付けナツト、5はスラスト軸
受、10は遊星回転軸、11はキヤリヤ、12は
遊星ピン、13は遊星ローラ、14は軸受、15
は外リングである。
遊星回転軸10と一体で円周上等間隔に形成さ
れた遊星ピン12に軸受14を介してそれぞれ遊
星ローラ13が外リング15の内周面に接触して
自転公転するように設けられている。
太陽回転軸1には、曲錐面の太陽ローラ3,3
が軸方向に移動可能に、スラスト軸受5,5を介
して鍔部2と締付けナツト4とに挟まれるように
取り付けられている。締付けナツト4を図の右方
へ締付けることにより、太陽ローラ3,3は押し
込まれて、太陽ローラ3,3と3個の遊星ローラ
13とが圧接させられ、遊星ローラ13は外リン
グ15の内周面に圧接する。
例えば、外リング15を固定し、太陽回転軸1
を回転させれば、第10図に示すように、太陽ロ
ーラ3と各遊星ローラ13との接触部及び各遊星
ローラ13と外リング15との接触部に、接触圧
力Pに摩擦係数μを乗じた周方向の摩擦力μPが
生じ、そのトルクによつて太陽回転軸1から遊星
回転軸10に回転動力が伝達される。
第8図、第9図はローラの接触圧力を調節する
他の手段を示し、第8図は、外リング15を2分
割して錐面状とし、軸方向に押し込むことにより
接触圧力を調整するものである。第9図は、外リ
ングを断面U字状の弾性体とし、軸方向に力を加
えることにより半径方向に破線で示すように弾性
変形させ、接触圧力を調節するものである。この
ように接触圧力を調節して伝達トルクを調節し、
望ましい伝動状態を得るものである。
[考案が解決しようとする課題] 従来の摩擦伝動装置は以上のような遊星方式で
あり、入出力軸は同心で、部品数が多く、構造は
複雑で、高価であり、調整,点検等が容易でない
というような課題があつた。なお、平行軸2ロー
ラ方式のものでは満足すべきものはなかつた。
この考案はこのような課題を解消するためにな
されたもので、接触圧力を容易に調節でき、もつ
て、伝達トルク及びすべりを容易に調整できる簡
単な構造の平行軸2ローラ式の摩擦伝動装置を得
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] この考案に係る摩擦伝動装置は、一方の回転軸
を軸支するケーシングと他方の回転軸を軸支する
ケーシングとは別体とし、該両ケーシングにそれ
ぞれ軸支された回転軸のローラ同士を押圧接触さ
せるように前記両ケーシング同士を締結力の調節
可能に締結したものである。
[作用] この考案における摩擦伝動装置のケーシングは
一方の回転軸を軸支する部分と他方の回転軸を軸
支する部分とが別体であり、ローラ同士を押圧接
触させるように前記両ケーシング同士を締結力の
調節可能に締結したものであるので、ケーシング
同士の締結力を調節するにより、ローラ同士の接
触圧力が調節され、ローラ間の摩擦力が調節さ
れ、伝達トルク及びすべりが調節される。
[実施例] 以下この考案の一実施例を図について説明す
る。第1図乃至第3図は、この考案による平行軸
2ローラ方式摩擦伝動装置を示し、第1図は縦断
面図、第2A図は第1実施例の横断面図、第2B
図はその変形例の要部断面図、第3図は第2実施
例の横断面図である。
図において、21は第1回転軸、22は第1ロ
ーラ、23,25は軸受、24,26は軸受抑
え、27は上部ケーシング、31は第2回転軸、
32は第2ローラ、33,35は軸受、34,3
6は軸受抑え、37は下部ケーシング、40は弾
性シール材、41は基礎、42は据付ボルトであ
る。
第2A図、第2B図において、43はばね、4
4B,44Nはボルトナツトである。
第3図において、50はコ字状締結部材、51
は油圧シリンダ、52はピストン、53は油圧
室、54は油圧管、55はピストン52のシー
ル、56は押圧板である。
次に、第1図、第2A図に示す第1実施例につ
いて説明する。第1ローラ22が一体または一体
的に固着された第1回転軸21は軸受23,25
を介して上部ケーシング27に軸支されている。
第2ローラ32が固着された第2回転軸31は軸
受33,35を介して下部ケーシング37に軸支
されている。上部ケーシング27と下部ケーシン
グ37とは別体であり、両ケーシングの結合面を
対向させて締結することにより一体化されたケー
シングとなる。両ケーシングの結合部には締結用
ボルト44を通してナツト44Nを締込むための
穴のあいたフランジが形成されている。この結合
面に弾性シール材40を挟み、コイルスプリング
のような圧縮ばね43を入れてボルト44Bにナ
ツト44Nをねじ込み、両ケーシングを締結して
組み立てる。
以上のように両ケーシング27と37とを締結
して組み立てたとき、第1ローラ22と第2ロー
ラ32とは、所定の位置で互いに接触するよう
に、それぞれ第1回転軸21及び第2回転軸31
に固着され、各回転軸21,31はそれぞれ上部
ケーシング27及び下部ケーシング37に軸支さ
れているので、両ケーシングを締結することによ
り両ローラ22と32とは接触し、ボルト44B
にナツト44Nを締込む力を調節することにより
それに応じて両ローラ22と32との接触圧力が
調節される。なお、ボルトナツト44B,44N
は上下のケーシングの合わせ面の周囲にほぼ対称
に複数個設けられており、均等にねじ込むことに
より締結力に応じて両ローラ22と32との接触
圧力を調節することができる。
なお、上部ケーシング27等の重量が軽く弾性
シール材40が強い場合などには、ばね43を第
2B図に示すように外側に入れるのがよい。
次に、動作について説明する。両ケーシング2
7と37とをボルトナツト44B,44Nを締込
むことにより締結し、両ローラ22と32とを所
望の圧力で接触させるようにする。第4図に示す
ように、両ローラ22と32とがPなる圧力で接
触し、何れかのローラにトルクを与えると、接触
部に接線方向に摩擦力fPが働き、一方のローラ
から他方のローラにトルクを伝達する。このトル
クはボルトナツト44B,44Nの締込み加減に
よつて調節可能であり、一方の回転軸から他方の
回転軸へ回転動力を調節可能に伝達する。
ここにfは摩擦係数(トラクシヨン係数)であ
る。トラクシヨン係数は、第5図に示すように、
すべり率Sに対して変化し、Sのある値に対して
最大値がある。接触面間のすべりによつて接触部
にある潤滑油膜がせん断され、その状態に応じた
トラクシヨン係数が得られる。また、潤滑油の油
種や油の分子構造等によつて変わり、潤滑油膜が
ない場合はローラ表面の表面粗さ、酸化状態、固
体潤滑剤の有無等によつて変わる。したがつて、
両ケーシング27,37の締結力を調節すること
により、両ローラの接触圧力を調節することがで
き、トルクと共にすべりも調節される。
次に、第1図、第3図に示す第2実施例につい
て説明する。第3図に示すような油圧を利用した
締結装置が、両ケーシング27,37を締結する
ように周囲に複数個設けられている。図示しない
油圧源から油圧管54を通して油圧シリンダ51
の油圧室53に油圧をかけ、ピストン52を押し
下げ、コ字状締結部材50を介して、両ケーシン
グ27と37とを締結し、これによりローラ22
と32との接触させる。油圧力の大きさにより締
結力を調節し、ローラ22と32との接触圧力を
調節することができる。供給する油圧力は圧力調
整弁等で簡単に遠隔操作できるので、ローラの接
触圧力を調節し伝達トルク及びすべりを簡単に調
節することができる。
[考案の効果] 以上のように、この考案によれば、一方の回転
軸を軸支するケーシングと他方の回転軸を軸支す
るケーシングとを別体とし、両ケーシングを結合
する締結力を調節することにより両ローラの接触
圧力を調節するようにしたので、簡単な構造で容
易に伝達トルク及びすべりを調節することができ
る摩擦伝動装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図はこの考案の一実施例による
摩擦伝動装置を示し、第1図は縦断面図、第2A
図は第1実施例の横断面図、第2B図は第2A図
の変形例の要部断面図、第3図は第2実施例の横
断面図である。第4図は摩擦伝動原理説明図、第
5図はトラクシヨン係数のグラフである。第6図
乃至第10図は従来例を示し、第6図は横断面
図、第7図は第6図の−断面図、第8図は他
の半縦断面図、第9図は更に他の半縦断面図、第
10図は摩擦伝動原理説明図である。 図において、21は第1回転軸、22は第1ロ
ーラ、27は上部ケーシング、31は第2回転
軸、32は第2ローラ、37は下部ケーシング、
43はばね、44B,44Nはボルトナツト、5
1は油圧シリンダ、52はピストンである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ケーシングに軸支された双方の回転軸のローラ
    同士を接触させ、両ローラ間の摩擦力によつて一
    方の回転軸から他方の回転軸へ回転動力を伝達す
    る摩擦伝動装置において、前記一方の回転軸を軸
    支するケーシングと前記他方の回転軸を軸支する
    ケーシングとは別体とし、該両ケーシングにそれ
    ぞれ軸支された回転軸のローラ同士を押圧接触さ
    せるように前記両ケーシング同士を締結力の調節
    可能に締結してなることを特徴とする摩擦伝動装
    置。
JP11211488U 1988-08-29 1988-08-29 Expired - Lifetime JPH0538275Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11211488U JPH0538275Y2 (ja) 1988-08-29 1988-08-29

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11211488U JPH0538275Y2 (ja) 1988-08-29 1988-08-29

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JPH0233956U JPH0233956U (ja) 1990-03-05
JPH0538275Y2 true JPH0538275Y2 (ja) 1993-09-28

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ID=31350761

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JP11211488U Expired - Lifetime JPH0538275Y2 (ja) 1988-08-29 1988-08-29

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JP4561133B2 (ja) * 2004-03-11 2010-10-13 日産自動車株式会社 摩擦伝動装置
JP5262588B2 (ja) * 2007-12-26 2013-08-14 日産自動車株式会社 駆動力配分装置
WO2009093570A1 (ja) 2008-01-23 2009-07-30 Nissan Motor Co., Ltd. 摩擦ローラ式伝動装置
WO2009093569A1 (ja) 2008-01-24 2009-07-30 Nissan Motor Co., Ltd. 摩擦ローラ式伝動装置
JP5176977B2 (ja) 2009-01-22 2013-04-03 日産自動車株式会社 駆動力配分装置
JP5163537B2 (ja) * 2009-02-25 2013-03-13 日産自動車株式会社 駆動力配分装置
WO2013183411A1 (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 日産自動車株式会社 駆動力配分装置
WO2013183447A1 (ja) * 2012-06-05 2013-12-12 日産自動車株式会社 駆動力配分装置

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JPH0233956U (ja) 1990-03-05

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