JPH05380A - アツセンブリのクリンチング部スポツト溶接法 - Google Patents

アツセンブリのクリンチング部スポツト溶接法

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JPH05380A
JPH05380A JP3181745A JP18174591A JPH05380A JP H05380 A JPH05380 A JP H05380A JP 3181745 A JP3181745 A JP 3181745A JP 18174591 A JP18174591 A JP 18174591A JP H05380 A JPH05380 A JP H05380A
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JP
Japan
Prior art keywords
clinching
outer panel
spot welding
inner panel
panel
Prior art date
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Pending
Application number
JP3181745A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Yanagi
憲治 柳
Teruhiko Yajima
照彦 矢嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH05380A publication Critical patent/JPH05380A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱歪によるアウタパネル表面の凹痕の発生を
未然に防止できるクリンチング部のスポット溶接法を提
供し、作業工程を増加することなくアッセンブリの精度
及び美観を向上する。 【構成】 アウタパネル3の周縁部3b内面に耐熱シー
ラ5を塗布し、この耐熱シーラ5上にインナパネル4の
周縁部4aを接合し、続いてインナパネル4の周縁部4
aを抱持するフランジ3aをアウタパネル3の周縁部3
bに折曲げ形成し、クリンチング部2をスポット溶接す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のフー
ド、トランクリッド、バックドアなどのアウタパネルと
インナパネルのアッセンブリにおいてその周縁部に形成
されるクリンチング部のスポット溶接法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のエンジンフード、トラ
ンクリッド、バックドアなどのアウタパネルとインナパ
ネルのアッセンブリは、アウタパネルの内面に補剛用の
インナパネルを接合した構造となっており、その周縁部
にはアウタパネルでインナパネルを抱持するクリンチン
グ部が形成されている。このクリンチング部は、アウタ
パネルの周縁部を内側に折曲形成したフランジによって
インナパネルの周縁部を抱持したもので、接着や溶接等
の手段を用いて相互に固定されている。
【0003】ここで、クリンチング部の固定手段として
は、実開昭63−95631号公報のように、スポット
溶接のみでクリンチング部を相互に固定することが従来
一般に採用されている。一方インナパネルとアウタパネ
ルとの接合面に構造用接着剤を塗布し、これを塗装工場
の炉体内で加熱して硬化させる手段も採用されている。
また、一部では、塗布された構造用接着剤を車体工場内
で予備硬化(プレ・キュア)させることや、レーザ溶接
あるいは炭素アーク溶接を併用してクリンチング部を固
定することも行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車体工場で
塗布した構造用接着剤を塗装工場の炉体内で加熱硬化さ
せる従来の手段では、車体工場から塗装工場に移送する
際などにクリンチング部にズレなどが生じる虞れがあ
り、このためエンジンフード、トランクリッド、バック
ドアなどのアッセンブリされた部品の精度が低下して車
体の建付品質が低下する嫌いがある。
【0005】この点、塗布された構造用接着剤を車体工
場内で予備硬化させる手段やレーザ溶接、炭素アーク溶
接などを併用する手段では、アッセンブリの精度の向上
が期待できるが、予備硬化の工程や別途の溶接工程が必
要となって作業コストが嵩む問題がある。加えて、レー
ザ溶接、炭素アーク溶接などを併用する手段では、その
溶接熱の影響でクリンチング部に歪が発生したり、錆が
発生し易くなるという問題もある。
【0006】一方、前記公報に記載のようにスポット溶
接のみでクリンチング部を相互に固定する手段では、作
業工程を増加することなくアッセンブリされた部品の精
度を向上することが期待できるが、電極位置に対応した
アウタパネルの表面に溶接熱の熱歪による凹凸痕が生じ
るので、溶接部仕上げ工程での圧痕研削仕上げや塗装工
程でその凹凸痕を埋める下地処理が必要となり、これが
不十分であるとアッセンブリ部品の外観が損なわれると
いう問題がある。
【0007】そこで本発明は、熱歪によってアウタパネ
ル表面に凹凸痕が発生するのを未然に防止できるクリン
チング部のスポット溶接法を提供することにより、作業
工程を増加することなくアッセンブリ部品の精度及び外
観品質を向上することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的のため本発明
は、アウタパネルの周縁部内面に耐熱シーラを塗布し、
この耐熱シーラ上にインナパネルの周縁部を接合し、続
いてインナパネルの周縁部を抱持するフランジをアウタ
パネルの周縁部に折曲げ形成し、クリンチング部をスポ
ット溶接することを手段としている。
【0009】
【作用】このような手段によれば、スポット溶接のによ
り電極間に高電流が作用してアウタパネルのフランジと
インナパネルの周縁部とが相互に固着し、こうしてアッ
センブリのクリンチング部がスポット溶接される。そし
てこのスポット溶接は、フランジとインナパネルの周縁
部にクリンチング(折曲げ形成)した状態で引続き行わ
れるので、アウタタパネルとインナパネルとの間に相対
的なズレが発生せず、アッセンブリの精度が向上する。
【0010】ここで、アッセンブリ部品のクリンチング
部において、フランジと共にインナパネルの周縁部を抱
持するアウタパネルの周縁部内面には耐熱シーラが塗布
されているので、スポット溶接に際して発生する高温の
溶接熱はアウタパネルの周縁部に直接作用することがな
い。このため、アウタパネルのクリンチング部表面には
錆が発生したり熱歪による凹凸痕が発生することがな
く、アッセンブリ部品の外観品質が向上する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の図面を参照
して具体的に説明する。図2は一実施例が適用されるア
ッセンブリ部品としての例えば自動車のエンジンフード
1を示しており、その周縁部には図3に示すようなクリ
ンチング部2が形成されている。このクリンチング部2
は、アウタパネル3の内面に接合される補剛用のインナ
パネル4の周縁部4aをフランジ3aによって抱持した
もので、このフランジ3aはアウタパネル3の周縁部を
内側に折曲げることによって形成されている。
【0012】ここで、前記クリンチング部2は、図1
(a)ないし(c)に示す工程を経て形成され、同図
(d)の工程でスポット溶接により固定される。
【0013】まず、図1(a)のようにクリンチング片
3aが予め内側にほぼ直角に折曲げられたアウタパネル
3を用意し、クリンチング片3aに沿ってアウタパネル
3の周縁部3b内面に耐熱シーラ5を塗布する。この耐
熱シーラ5は、セラミックなどの適宜の耐熱素材を成分
としたもので、図示省略した圧送ポンプに接続するノズ
ル6によって熱歪を防止する部位に、あるいは連続的に
塗布する。
【0014】次に、所定の断面形状に形成されたインナ
パネル4の周縁部4aを図1(b)に示すように耐熱シ
ーラ5の上からアウタパネル3の周縁部3bに接合す
る。そしてこの接合状態を適宜の治具を用いて保持した
まま、図1(c)のように前記フランジ3aを折曲げて
インナパネル4の周縁部4aに重合し、こうしてクリン
チング部2を形成する。
【0015】このようなクリンチング部2の形成工程に
引続き、アウタパネル3とインナパネル4との接合状態
を適宜の治具を用いて保持したまま、クリンチング部2
にスポット溶接を施す。図1(d)はその工程を示して
おり、アウタパネル3の周縁部3bにおいてその表面側
にバックバー7を当接し、このバックバー7にクリンチ
ング部2を挟んで対向するよう一方の電極8を当接し、
他方の電極9はインナパネル4に形成された例えばビー
ド部4bに当接する。そして両電極8,9間に所定の電
圧を加えることでクリンチング部2にスポット溶接を施
す。
【0016】このスポット溶接により、図1(e)のよ
うにアウタパネル3のクリンチング片3aとインナパネ
ル4の周縁部4aとが相互に固着するのであり、こうし
てアッセンブリ部品であるエンジンフード1のクリンチ
ング部2のスポット溶接が完了する。
【0017】このように一実施例においては、クリンチ
ング部2の成形工程に連続してクリンチング部2のスポ
ット溶接工程を行うので、クリンチング部2はアウタパ
ネル3とインナパネル4との間に相対的なズレの無い状
態でスポット溶接される。従って、アッセンブリとして
のエンジンフード1は精度がよく、車体に対する建付け
精度もよい。
【0018】ここで、アウタパネル3の周縁部3bとイ
ンナパネル4の周縁部4aとの間には、耐熱シーラ5が
介在するので、スポット溶接によってフランジ3a及び
インナパネル4の周縁部4aに発生する高温の溶接熱
は、アウタパネル3の周縁部3bに直接作用することが
ない。このためアウタパネル3の周縁部3bは温度上昇
が低く抑えられ、錆の発生や熱歪が防止される。従っ
て、アウタパネル3の周縁部3b表面側に熱歪による凹
凸痕が発生することがなく、アッセンブリ部品としての
エンジンフード1の美観が向上する。
【0019】なお、前記実施例ではアッセンブリ部品と
してエンジンフード1を例にしたが、本発明はドアやト
ランクリッド,バックドアなどのアッセンブリ部品にも
適用でき、またクリンチング部を有する構造であれば自
動車以外の適宜のアッセンブリ部品にも適用できるもの
である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、ス
ポット溶接の実行により電極間に高電流が作用してアウ
タパネルのフランジとインナパネルの周縁部とが相互に
固着し、こうしてアッセンブリのクリンチング部がスポ
ット溶接される。そしてこのスポット溶接は、フランジ
を折曲げ形成し、治具にて拘束された状態で引続き行わ
れるので、アウタタパネルとインナパネルとの間にはズ
レが発生しない。従って、アッセンブリの精度を向上す
ることができる。
【0021】ここで、アッセンブリのクリンチング部に
おいて、フランジと共にインナパネルの周縁部を抱持す
るアウタパネルの周縁部内面には耐熱シーラが塗布され
ているので、スポット溶接に際して発生する高温の溶接
熱はアウタパネルの周縁部に直接作用することがない。
このため、アウタパネルのクリンチング部表面には錆が
発生したり熱歪による凹凸痕が発生することがない。従
って、アッセンブリ部品の外観品質が向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)ないし(e)は本発明によるアッセンブ
リのクリンチング部スポット溶接法の一実施例を示す工
程図である。
【図2】一実施例が適用される自動車のエンジンフード
の斜視図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【符号の説明】
1 エンジンフード 2 クリンチング部 3 アウタパネル 3a フランジ 3b 周縁部 4 インナパネル 4a 周縁部 4b ビード部 5 耐熱シーラ 6 ノズル 7 バックバー 8 一方の電極 9 他方の電極

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 アウタパネルの周縁部内面に耐熱シーラ
    を塗布し、この耐熱シーラ上にインナパネルの周縁部を
    接合し、続いてインナパネルの周縁部を抱持するフラン
    ジをアウタパネルの周縁部に折曲げ形成し、クリンチン
    グ部をスポット溶接することを特徴とするアッセンブリ
    のクリンチング部スポット溶接法。
JP3181745A 1991-06-26 1991-06-26 アツセンブリのクリンチング部スポツト溶接法 Pending JPH05380A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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DE102005010913B4 (de) 2004-03-09 2018-10-04 Nsk Ltd. Kontinuierlich variable Getriebevorrichtung
JP2021126929A (ja) * 2020-02-12 2021-09-02 マツダ株式会社 車両の車体製造方法及び車体構造
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