JPH053776A - 加熱処理食品包装体 - Google Patents
加熱処理食品包装体Info
- Publication number
- JPH053776A JPH053776A JP3292262A JP29226291A JPH053776A JP H053776 A JPH053776 A JP H053776A JP 3292262 A JP3292262 A JP 3292262A JP 29226291 A JP29226291 A JP 29226291A JP H053776 A JPH053776 A JP H053776A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- packaging material
- oxygen
- microwave
- food
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Packages (AREA)
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Package Specialized In Special Use (AREA)
Abstract
食品包装体を、加熱滅菌および電子レンジ調理する際の
高温高湿下において、該脱酸素剤包装体中に多量の水分
が侵入して脱酸素剤組成物を濡らし酸素吸収能力を低下
させることなく、また該脱酸素剤包装体の包装材料が収
縮、破損することなく、そして電子レンジ処理する際に
は脱酸素剤包装体中へのマイクロ波侵入を遮断して過電
流による急激な加熱を防止するとともにスパークして食
品を焦がすこともない食品包装体を提供する。 【構成】 酸素透過度200ml/m2 ・24Hr・a
tm以下の非通気性包装材料からなる加熱処理食品を収
納する容器内に、5〜20μm厚みのマイクロ波耐性を
有する耐マイクロ波層を少なくとも片面に備えかつ透湿
度10〜3000/m2 ・24Hr・atmの通気性包
装材料を少なくとも片面に使用し内部に脱酸素剤組成物
を収容する脱酸素剤包装体を固定し、これにより、加熱
処理とマイクロ波処理の両方が共に可能となる加熱処理
食品包装体。
Description
理の両方共対応可能な加熱処理食品包装体に関する。さ
らに詳しくは、食品を脱酸素剤包装体と共に密封容器内
に収容し80〜150℃で加熱処理すること、そしてこ
れをある期間保存した後、電子レンジで調理することを
可能とした加熱処理食品包装体に関する。
る変質あるいは細菌による腐敗を防止し、食品を新鮮な
まま長期間保存する技術が確立され、多種多様な食品へ
使用が拡大してきた。脱酸素剤を使用した保存技術と
は、脱酸素剤とともに食品を密封包装し、包装容器内を
嫌気状態に保つことにより、食品の油脂分の酸化防止、
変褪色防止、風味保持、虫害防止、好気性菌の繁殖防止
を図り、食品の品質を維持するものである。
成物である。通常、この組成物が通気性の小袋に充填さ
れた脱酸素剤包装体として用いられてきた。従来より、
脱酸素剤包装体の内容物として種々の酸素吸収性物質を
含む組成物が提案されているが、安全性、酸素吸収効率
およびコストなどの観点から、鉄粉類を主成分として含
有するものが多く使用されてきた。また、包装材料とし
ては、たとえば、紙と有孔ポリエチレンフィルムとを積
層接着したものや、穿孔プラスチックフィルムと紙と有
孔ポリエチレンフィルムとを積層接着したものが用いら
れてきた。
封包装して保存するときにおいて、嫌気性微生物や酵素
による食品の品質低下、澱粉の老化等、酸素のない条件
下においても進行する食品の品質低下は防止しきれない
ことが指摘されていた。一方、食品のもう一つの長期保
存技術として、食品を加熱処理したのち保存するものが
あった。これは、包装材料に密封された食品を80〜1
50℃にて加熱殺菌するものであり、腐敗の原因となる
微生物を滅菌することにより食品の長期保存がなされる
ものであった。
費者に届けられ、そこで食用に供せられるまでに、食品
に溶存した酸素または容器内に残存した酸素または保存
中にわずかに侵入してくる酸素によって、食品に含有さ
れる油脂が酸化されたり、食品の変褪色等が起こったり
して、酸素の影響を防止することができなかった。特
に、食品の加熱処理時に酸素が存在すると、食品の酸化
による変質の程度が大きくなった。
特開昭63─219359号、USP4856650に
は、脱酸素剤包装体と加熱処理を組合わせた技術が提案
されていた。脱酸素剤と加熱処理を併用することによ
り、食品の保存を完全なものにする他、脱酸素剤包装体
を形成する通気性包装材料として、耐熱、耐油、耐水性
のものを用いることなどが開示された。
い、包装食品を包装したまま、電子レンジでマイクロ波
照射し、加熱調理したり、解凍したりすることが一般化
してきた。脱酸素剤を使用した保存技術においてもこれ
に対応すべく、酸素吸収用組成物や通気性包装材料を改
良したマイクロ波耐性を有した脱酸素剤包装体が提案さ
れた。(特開昭63−82967、特開昭63−879
64〜87966、特開平2−413、USP4996
068)
た包装食品または加熱殺菌された包装食品が多く販売さ
れるにいたり、これらの包装食品もまた、開封すること
なくそのまま電子レンジによって加熱調理することが一
般に普及してきた。すなわち、脱酸素剤による食品保存
技術、加熱処理(レトルト)食品の長期保存技術および
食品のマイクロ波照射による調理方法の一般化に伴い、
食品を脱酸素剤包装体と共に容器内に収納密封し、これ
をそのまま加熱処理すること、そしてこれを流通過程を
経て消費者が調理するまでの期間保存したのち、この脱
酸素剤包装体を封入した包装食品を開封することなくそ
のままマイクロ波照射し、調理に供するということが一
般的に行われるようになってきた。
装体中の脱酸素剤包装体が、加熱処理とマイクロ波照射
の両方に曝されたとき、前記文献に開示された技術にお
いて以下のような不都合が生じた。すなわち、 (1)特開昭63─219359号、USP48566
50に開示された脱酸素剤包装体を用いた場合、電子レ
ンジによる調理時において、マイクロ波の大部分がこの
脱酸素剤包装体の包装材料を透過して内容物に吸収さ
れ、その結果、脱酸素剤包装体の内容物に渦電流を生じ
て急速に発熱が起こり、これにより包装材料が焼損した
り、あるいは内容物中に含まれていた水分が急速に加熱
されて、気化、膨張し、その圧力で包装材料が破裂し、
脱酸素剤組成物が包装袋から吐出し、食品等が汚染され
てしまうことがあった。
3−87964〜87966、特開平2−413、US
P4996068に開示された脱酸素剤包装体を用いた
場合には、加熱処理(レトルト)時において、食品から
の水蒸気が脱酸素剤包装体の開孔部から浸入し、性能の
低下をひき起こすばかりでなく、加熱時の高温によっ
て、包装体が収縮したり、脱酸素剤内容物を収納する袋
が破損し、脱酸素剤内容物がその袋から吐出して食品に
混入してしまうことがあった。
包装体中の酸素を十分除去したのちに加熱処理しない
と、加熱処理される食品が、容器内に存在する酸素によ
り酸化されたり、変褪色が起こった。特に食品中のたと
えばビタミン類などの有効成分が酸化によって減少して
しまう等の問題もあった。
れた脱酸素剤包装体技術を単に組み合わせた場合にも、
以下に述べるような不都合があり、実用に充分に耐える
とは言い難いものであった。すなわち、脱酸素剤包装体
用包装材料の透湿度を厳密に制御しないと、加熱処理時
において水蒸気が脱酸素剤包装体の開孔部から浸入して
(1)および(2)に述べたような不都合が生じること
の他、脱酸素剤包装体用包装材料が熱収縮して外見上不
良となるばかりでなく、脱酸素剤包装体のシール部が剥
離して内容物がはみ出し同封の食品を汚染してしまうこ
と、そして電子レンジによる調理時においては食品包装
体中における脱酸素剤包装体の位置や配置角度によって
は、マイクロ波照射時にスパークが生じ、食品を焦がし
てしまうことがあった。
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、脱酸素剤包装体を封入した加熱処理保存食品に
加熱滅菌やマイクロ波照射し高温高湿下に、加熱、調理
に供しても該脱酸素剤包装体中に多量の水分が侵入して
脱酸素剤組成物を濡らし酸素吸収能力を低下させること
なく、また該脱酸素剤包装体の袋が収縮、破損したり、
その内容物である脱酸素剤組成物が外に出たりせず、脱
酸素剤包装体中へのマイクロ波侵入を遮断して過電流に
よる急激な加熱を防止し、またスパークが生じて食品を
焼き焦がすことがない安全衛生上優れた食品包装体を提
供することにある。
装体の改良について、加熱処理時に水蒸気が多量に浸透
しないが適度の透湿度を有し、かつ、マイクロ波耐性を
有しマイクロ波を反射する包装材料の開発という点に着
目して鋭意研究を行った結果、本発明を完成するに至っ
た。
00ml/m2 ・24Hr・atm以下の非通気性包装
材料からなる、加熱処理食品を収容する容器と、(2)
前記容器に固定されるとともに、5〜20μm厚みのマ
イクロ波耐性を有する耐マイクロ波層を少なくとも片面
に備え、かつ透湿度10〜3000g/m2 ・24Hr
・atmの通気性包装材料を少なくとも片面に使用し、
内部に脱酸素剤を収容する脱酸素剤包装体とを備え、こ
れにより、加熱処理とマイクロ波処理の両方が共に可能
となる加熱処理食品包装体に関する。
脱酸素剤包装体の両面に使用されている、あるいは通気
性包装材料が脱酸素剤包装体の片面に使用され、もう一
方の面は非通気性包装材料使用されている加熱処理食品
包装体、あるいは水分含有率8%以上の食品が、0.0
5〜4.0重量%のハロゲン化金属が含有された鉄粉を
主剤とする脱酸素剤とともに容器内に収容されている加
熱処理食品包装体、あるいは
ルム、有孔ポリエチレンフイルム、紙、耐水性不織布、
マイクロポーラスフイルムの少なくとも二つ積層されて
いる、あるいは耐マイクロ波層が、アルミニウムまたは
アルミニウムを主体とする導電性層である、あるいは耐
マイクロ波層には、通気性を発揮するための複数の孔が
形成され、この層が通気性包装材料とともに積層されて
いる、あるいは耐マイクロ波層には、通気性を発揮する
ための複数の孔が形成され、この層が通気性包装材料と
ともに積層されている包装材料を使用した脱酸素剤包装
体が収容されている加熱処理食品包装体、あるいは
開けられた耐マイクロ波層が通気性包装材料とともに積
層され、他面に孔が開けられていない耐マイクロ波層が
非通気性包装材料とともに積層されている包装材料を使
用した脱酸素剤包装体が収容されている加熱処理食品包
装体、あるいは
である包装材料を使用した脱酸素剤包装体を収容してい
る加熱処理食品包装体、あるいは通気性包装材料が常圧
で水を通さず水蒸気のみを通す耐水性層を有する包装材
料を使用した脱酸素剤包装体を収容している加熱処理食
品包装体、あるいは脱酸素剤包装体が食品とは離れる位
置で容器内に固定されている加熱処理食品包装体、ある
いは
脱酸素剤包装体が当該トレーパック容器のトップフイル
ムの内側に、当該トレーパック容器と平行に固定されて
いる加熱処理食品包装体、あるいは前記加熱処理食品包
装体の電子レンジ調理時に、脱酸素剤包装体が、電子レ
ンジのターンテーブルに対して水平に位置するように、
前記容器内に固定されている、あるいは脱酸素剤包装体
の非通気性包装材料が、食品側に向けて配置されている
加熱処理食品包装体、あるいは
ルム、有孔ポリエチレンフイルム、紙、耐水性不織布、
マイクロポーラスフイルム、アルミ箔の少なくとも二つ
積層されたものであり、非通気性包装材料が、ポリエス
テルフイルム、ポリエチレンフイルム、紙、耐水性不織
布、マイクロポーラスフイルム、アルミ箔の少なくとも
二つ積層されたものである包装材料を使用した脱酸素剤
包装体が収容されている加熱処理食品包装体、あるいは
る食品が容器内に収容されている加熱処理食品包装体な
どを提供する。
料として、マイクロ波耐性を有しかつ透湿度が10〜3
000g/m2 ・24Hr・atmの通気性包装材料が
用いられるか、または通気性包装材料とマイクロ波耐性
を有する非通気性包装材料とが併用される。
て、例えば導電性を有する包装材料があげられる。導電
性材料としては、金、銀、銅、アルミニウム、鉄等の金
属からなる金属箔、金属製の網、プラスチックフイルム
に化学的還元法で銀、銅等の金属被膜を形成させたも
の、真空蒸着法等で金属被膜を形成させたもの、導電性
塗装、メッキ等を施したもの、金属の粉や粒や繊維を種
々の方法でプラスチックフイルムに添加、分散ないし含
有させたもの、等が使用される。
る際の安全衛生上から、アルミニウムまたはアルミニウ
ムを主体とするものが好ましい。そして、加熱処理時の
温度による脱酸素剤包装体の収縮率を許容以下としかつ
包装材料として剛性やその他適正な物性を持ち、そして
他のフイルムとの積層接着性も良好にするためには5〜
20μmのアルミ箔の使用がより好ましい。
装体の収縮率は、120℃のとき、好ましくは5%以
下、さらに好ましくは2%以下である。
包装材料に適用し得る透湿度は10〜3000g/m2
・24Hr・atmであるが、好ましくは20〜200
0g/m2 ・24Hr・atmであるが、特に好ましく
は30〜1000g/m2 ・24Hr・atmである。
000g/m2 ・24Hr・atmである通気性包装材
料の態様としては、たとえば、有孔ポリエステルフィル
ムと有孔ポリエチレンと有孔アルミ箔と有孔ポリエチレ
ンを積層接着したものと紙と有孔ポリエチレンを積層接
着したものとを積層接着もしくは重ねて周縁部のみを熱
接着したもの、または有孔ポリエステルフィルムと有孔
ポリエチレンと有孔アルミ箔と有孔ポリエチレンを積層
接着したものとマイクロポーラスフイルムもしくは耐水
性不織布を積層接着したもの、または有孔ポリエステル
フィルムと有孔ポリエチレンと有孔アルミ箔と有孔ポリ
エチレンを積層接着したものとマイクロポーラスフイル
ムもしくは耐水性不織布と有孔ポリエチレンを積層接着
したものとを積層接着もしくは重ねて周縁部のみを熱接
着したもの、または有孔アルミ箔と有孔ポリエチレンを
積層接着したものとマイクロポーラスフイルムもしくは
耐水性不織布を積層接着したもの、または有孔アルミ箔
と有孔ポリエチレンを積層接着したものとマイクロポー
ラスフイルムもしくは耐水性不織布と有孔ポリエチレン
を積層接着したものとを積層接着もしくは重ねて周縁部
のみを熱接着したものなどがあげられる。
の態様としては、上記マイクロ波耐性を有しかつ透湿度
10〜3000g/m2 ・24Hr・atmである通気
性包装材料と同じ構成で無孔のものの他、無孔アルミ箔
と無孔ポリエチレンを積層接着したもの、または無孔ポ
リエステルフィルムと無孔ポリエチレンと無孔アルミ箔
と無孔ポリエチレンを積層接着したもの、または無孔ア
ルミ箔と無孔ポリプロピレンを積層接着したものなどが
あげられる。
材料と併用される通気性包装材料の態様としては、有孔
ポリエステルフィルムと有孔ポリエチレンと紙と有孔ポ
リエチレンを積層接着したもの、または有孔ポリエステ
ルフィルムと有孔ポリエチレンとマイクロポーラスフイ
ルムもしくは耐水性不織布と有孔ポリエチレンを積層接
着したもの、または有孔ポリエステルフィルムと有孔ポ
リエチレンとマイクロポーラスフイルムもしくは耐水性
不織布を積層接着したものと有孔耐水ポリプロピレンを
積層接着したものなどがあげられる。上記各包装材料に
使用される紙は耐水性と耐油性のあるものが好ましい。
24Hr・atm以下の通気性包装材料を用いる理由
は、食品包装体中の酸素を除去するのに必要な酸素と湿
気の透過速度を維持しながら、加熱処理時に食品中の水
分が蒸発しこれが多量に脱酸素剤包装体中に侵入し脱酸
素剤組成物を濡らしてしまい酸素吸収能力を低下させる
のを防止するためである。
24Hr・atm以上とする理由は以下のようである。
水分含有量の多い食品を保存する場合は、水分含有量の
少ない食品を保存するときにくらべて腐敗しやすく、そ
の品質を保持するためには、より大きい酸素吸収速度が
必要である。これに対応できる酸素透過速度を有した通
気性包装材料を使用したときの透湿度は10g/m2 ・
24Hr・atm以上に相当する。なお、通気性包装材
料における酸素透過速度と透湿度との数値的な関係は包
装材料の構成によって一定ではないが、ほぼ比例的な関
係にある。
の径、数、フィルムの材質などを調節し選択することに
より、10〜3000g/m2 ・24Hr・atmに制
御することができる。一般に、通気性包装材料の開孔率
と透湿度は比例関係にあり、本願発明に使用する通気性
包装材料の場合、開孔率0.8〜8%のとき、透湿度1
0〜3000g/m2 ・24Hr・atmに相当する。
アルミ箔の層を用いることにより、マイクロ波耐性を付
与することの他に、熱処理時の熱収縮を可及的小さくす
ることが可能である。
上記包装材料の組み合わせとしては(1)包装体の両面
にマイクロ波耐性を有しかつ透湿度10〜3000g/
m2 ・24Hr・atmである通気性包装材料を、
(2)片面にマイクロ波耐性を有しかつ透湿度10〜3
000g/m2 ・24Hr・atmである通気性包装材
料を、そして他面にマイクロ波耐性を有する非通気性包
装材料を、(3)片面に通気性包装材料を、そして他面
にマイクロ波耐性を有する非通気性包装材料を使用する
3つのタイプがあげられる。片面をマイクロ波耐性を有
する非通気性包装材料とすることにより、食品に対して
孔の無い面を向けることが可能であり、安全衛生上好ま
しい。具体的には図1〜図3に示したごときものなどが
使用される。
ば亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、亜ニチオン酸塩、第一鉄
塩、ヒドロキノン、カテコール、没食子酸、レゾルシ
ン、ピロガロール、ロンガリット、アスコルビン酸およ
び/またはその塩、イソアスコルビン酸および/または
その塩、ソルボース、グルコース、リグニン、ジブチル
ヒドロキシトルエンまたはブチルヒドロキシアニソール
等を含有する脱酸素剤、あるいは鉄粉などの金属粉を含
有する脱酸素剤、さらには、炭酸ガス発生型脱酸素剤ま
たは炭酸ガス吸収型脱酸素剤等があげられるが、これら
の脱酸素剤のうち好ましくは、アスコルビン酸および/
またはその塩、そして特に本発明においては鉄粉を主剤
とする脱酸素剤(鉄含有量40〜99.95重量%)が
用いられる。
として、鉄粉のほか、ハロゲン化金属、担体、粉末フィ
ラー、高分子吸水剤などがあげられるが、必要に応じて
担体に水を担持させることもある。水を担持させる担体
として、粒状の珪藻土、パーライト、ゼオライト、活性
アルミナ、シリカゲル、活性炭、活性白土、バーミキュ
ライト、ベントナイトなどが、そして粉末フィラーとし
ては、ジルコン砂、アルミナシリケート、水酸化アルミ
ニウム、ソーダガラス、珪酸カルシウム、炭酸カルシウ
ム、燐酸カルシウム、炭化珪素、酸化鉄、タルク、酸化
チタン、マグネシア、窒化硼素、窒化アルミ、窒化珪
素、ガラス、鉛ガラス、チタン酸ストロンチウム、陶磁
器、御影石、大理石、シラスバルーン、石膏などの無機
物、または各種有機高分子化合物があげられる。
ゲン化金属としては、塩化ナトリウム、塩化カリウムな
どのアルカリ金属の塩化物、塩化マグネシウム、塩化カ
ルシウムなどのアルカリ土類金属の塩化物、塩化アルミ
ニウム、塩化第一鉄、塩化第二鉄などの各種塩化物、臭
化ナトリウム、臭化カリウムなどのアルカリ金属の臭化
物、臭化マグネシウム、臭化カルシウムなどのアルカリ
土類金属の臭化物、臭化鉄、臭化ニッケルなどの各種臭
化物、沃化ナトリウム、沃化カリウムなどのアルカリ金
属の沃化物、沃化マグネシウム、沃化カルシウムなどの
アルカリ土類金属の沃化物、沃化アルミニウム、沃化第
一鉄、沃化第二鉄などの各種沃化物などがあげられる。
これらのなかで、人体への安全衛生性の見地から金属塩
化物が好ましく、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、
塩化カルシウム、塩化第一鉄、塩化第二鉄などが特に好
ましい。
食品は、水分活性(食品を密封した包装系内の相対湿
度)が高く、かつ加熱処理すると食品包装系内の水蒸気
圧が上昇し、脱酸素剤包装体内に多量の水分の侵入する
ことがある。このため、脱酸素剤包装体を構成する包装
材料の透湿度を制限するだけでは不充分であり、脱酸素
剤組成物中に含有されるハロゲン化金属の量をも制限す
ることが必要である。ハロゲン化金属の役割は、脱酸素
剤組成物のなかに水分をひきよせ、主剤の鉄粉に、酸素
吸収反応に要するに充分な水分を供給するとともに、酸
化被膜を破壊し酸化を促進させて酸素吸収速度を向上さ
せることにある。しかしながら、ハロゲン化金属の量が
多過ぎると食品包装系内の湿度が高いときに多量の水分
を脱酸素剤組成物のなかに引き入れてしまい、この結
果、該脱酸素剤組成物がベタベタに濡れ、酸素の吸収が
停止してしまう。
きに対応するためには、水分を脱酸素剤組成物のなかに
引き入れる量を制限すべくハロゲン化金属の含有量の上
限を設定する必要がある。一方、常温下保存するときに
は品質保持に必要な酸素吸収速度を確保するため、特に
腐敗しやすい水分含有量の多い食品に対応するために、
必要最小限のハロゲン化金属含有量が要求される。以上
のことを充足させるためのハロゲン化金属含有量が0.
05〜4.0%であり、好ましくは0.1〜3%、特に
好ましくは0.2〜2%である。
分子吸水剤や高吸水性樹脂を含有させることもできる。
特に加熱処理時の高温高湿度下においては高分子吸水剤
や高吸水性樹脂が吸水剤としての機能を発揮する。前記
物質として、アクリル酸重合物、アクリル酸塩の重合
物、またはこれらとビニルアルコール、でんぷんなどと
の共重合物があげられる。
剤包装体は、加熱処理時または電子レンジ調理時に高温
多湿に曝されても酸素吸収能力が破壊されず、そして常
温保存時には長期間にわたって酸素吸収能力を持続しな
ければならい。このように過酷な使用条件に対応してゆ
くためには、脱酸素剤包装体を構成する通気性包装材料
と組成物との密接な連携作業が必須であり、これを遂行
するために、該通気性包装材料の透湿度を10〜300
0g/m2 ・24Hr・atmに制限し、そして該組成
物中のハロゲン化金属含有量を0.05〜4.0%に制
限したものである。
過度が200ml/m2 ・24Hr・atm以下が好ま
しく、さらに好ましくは100ml/m2 ・24Hr・
atm以下の材料から作られ、完全に密封可能であれ
ば、その形態にかかわらず使用することができる。しか
しながら、加熱処理の温度条件に応じた耐熱性の容器を
使用する必要があり、特に110℃以上の加熱処理では
注意が必要である。本発明に使用される最も簡単な容器
は、たとえば、KON/PE(ポリ塩化ビニリデンコー
トナイロン/ポリエチレン)、KOP/PE(ポリ塩化
ビニリデンコートポリプロピレン/ポリエチレン)もし
くはKPET/PE(ポリ塩化ビニリデンコートポリエ
チレンテレフタレート/ポリエチレン)、KON/CP
P(ポ リ塩化ビニリデンコートナイロン/延伸ポリプ
ロ ピレン)等で例示される各種ポリ塩化ビニリデンコ
ート積層フィルム、エバール(商品名、クラレ製)等の
積層フィルムなどから作られた袋や成形容器であり、密
封は通常ヒートシールにより行われる。なお、本発明で
は、食品包装用容器として、マイクロ波が透過しにくい
材質から作られたもの、たとえば、アルミ蒸着フィル
ム、アルミ箔をラミネートした積層フィルム等から作ら
れたものは、容器内に収納された保存食品がマイクロ波
照射を有効に受けないため好ましくない。ただし、トレ
ー型の容器においては、調理上問題がなければ、トップ
フィルムがマイクロ波透過性であれば、使用可能であ
る。
装容器内への収納方法として、食品と脱酸素剤包装体を
隔離する方法が採用される。加熱処理時の急激な蒸気の
発生やマイクロ波照射時の急激な蒸気の発生により食品
や水滴などが脱酸素剤包装体面に付着しないようにする
ためには、食品と脱酸素剤包装体を隔離する方が好まし
い。また、マイクロ波を照射した時に、脱酸素剤包装体
から食品に放電される場合があった。発明者らは、これ
を防止するためには食品包装体を電子レンジのターンテ
ーブルに置いたときに、なかに収納されている脱酸素剤
包装体がターンテーブルに対して水平となるように固定
されていることが有効であることを見出しており、本発
明の食品包装体においては、電子レンジによる加熱調理
時に上記位置関係が達成されるように配慮されている。
隔離してかつ水平に固定する方法として、様々な形態が
考えられるが、例えばトレーパックなどの成形容器のト
ップフイルムの内側に脱酸素剤包装体を接着剤によって
固着させたもの(図4)、またはトップフイルムの内側
に通気性フイルムを貼り付け、二枚のフィルムの間に脱
酸素剤包装体を挿入したもの(図5)、またはトップフ
イルムの内側に通気性フイルムによりポケットをつく
り、このなかに脱酸素剤包装体を収納したもの(図
6)、または食品包装袋の片面内側に通気性フイルムを
貼り付けもしくは通気性フイルムによりポケットをつく
って、このなかに脱酸素剤包装体を収納したもの(図
8)などがあげられる。脱酸素剤包装体表面の片側のみ
穿孔したものを使用するときは、該脱酸素剤包装体表面
の開孔していない面(非通気性面)を食品側に向けて配
置することが好ましい。
ては、加熱処理による殺菌、酵素失活等が有効に行なわ
れ、そしてマイクロ波照射により調理可能であり、かつ
脱酸素剤が酸素を吸収するために必要な水分を充分供給
することのできる食品があげられる。具体的な食品とし
ては、例えば米、麦、豆、玄そば等で例示される雑穀
類、やきとり、ハンバーグ、ナゲット、コロッケ、アメ
リカンドッグ、一口カツ等の炒め物、各種フライ物やハ
ム、ソーセージ等で例示される食肉加工品類、魚の焼き
物、フライ物、蒸し物、包み焼き等やかまぼこ、ちくわ
等で例示される水産加工品ないしは水産練製品類、ギョ
ウザ、シュウマイ等の蒸し物類、饅頭、どら焼、くず
餅、大福、安倍川餅、甘納豆等で例示される和菓子類、
ケーキ、シュークリーム、カステラ、バームクーヘン、
パンケーキ等で例示される洋菓子類、赤飯、チャーハ
ン、まぜご飯等で例示される米麦加工品類、ゆでうど
ん、ゆでそば、生そば、生うどん、焼そば、スパゲッテ
イ、焼うどん等で例示される各種麺類、珍味類、昆布、
わかめなどの海藻類、惣菜類、豆腐、納豆、魚肉類、畜
肉類、味噌、切餅等の食品が挙げられる。これらの食品
の中で、和菓子、洋菓子、麺類、切餅、味噌、フライ
物、蒸し物、米麦加工品、雑穀類などが特に有効な食品
としてあげられる。
保存される場合、食品に含有される旨味成分、ビタミン
類が何ら変質も破壊もなくそのまま保存されるという効
果が発揮される。例えば旨味成分としては、アミノ酸系
物質としてL−グルタミン酸ナトリウム、L−トリコロ
ミン酸、イボテン酸等、核酸関連物質としてはイノシン
酸ナトリウム、グアニル酸ナトリウム、ウリジル酸ナト
リウム等、さらに、有機酸関連物質としてコハク酸、ク
エン酸ナトリウムなどが例示できる。また、ビタミン類
としては、油溶性ビタミンのビタミンA、ビタミンE、
ビタミンF、ビタミンK、ビタミンD、ユビキノン等、
水溶性ビタミンのビタミンB1 、ビタミンB2 、ビタミ
ンB6 、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンL、パン
トテン酸、葉酸、ビオチン、ナイアシン、コリン、イノ
シトール等である。
は、食品と脱酸素剤包装体を容器に入れ完全密封した
後、直ちに加熱処理を行っても良いが、高温と酸素によ
り変質しやすい成分、たとえばアミノ酸類やビタミン
類、特にビタミンCなどを含有する食品を対象とする場
合は、食品包装容器内の酸素濃度を10%以下に、好ま
しくは2%以下にしたのちに加熱処理することが望まし
い。さらには、食品包装容器内の酸素濃度を0.1%以
下として食品中に含まれる溶存酸素をも除去したのち加
熱処理することにより、酸化による変質がより完全に防
止される。
明の食品包装体に使用する脱酸素剤包装体の一例を示
す。両面共、PET(ポリエステルフイルム)とPE
(ポリエチレンフイルム)とアルミ箔とPEを積層接着
しこれを穿孔したシートに、紙またはマイクロポーラス
フィルム(たとえば、高密度ポリエチレン不織布、商品
名TYVEK、Dupont社製)と有孔PEを積層接
着したシートを、積層接着した通気性包装材料によって
構成され、有孔PEを向かい合わせてその周縁部を熱融
着して作製した袋のなかに脱酸素剤が収納してある。
素剤包装体の一例を示す。片面がPETとPEとアルミ
箔とPEを積層接着しこれを穿孔したシートに、紙また
はTYVEKと有孔PEを積層接着したシートを、積層
接着した通気性包装材料によって構成され、他面がPE
TとPEとアルミ箔とPEを積層接着した非通気性包装
材料によって構成され、有孔PEと無孔PEを向かい合
わせてその周縁部を熱融着して作製した袋のなかに脱酸
素剤が収納してある。
素剤包装体の一例を示す。片面がPETとPEを積層接
着したのち穿孔したシートにTYVEKを積層接着した
通気性包装材料によって構成され、他面がPETとPE
とアルミ箔とPEを積層接着した非通気性包装材料によ
って構成され、PEとTYVEKを向かい合わせてその
周縁部を熱融着して作製した袋のなかに脱酸素剤が収納
してある。
パック形態の一例を示す。脱酸素剤包装体がトレーパッ
クのトップフイルムの内側中心部に接着固定されてい
る。
パック形態の一例を示す。トレーパックのトップフイル
ムの内側に通気性フイルムの周縁部を張り合わせ2枚の
フイルムの間に脱酸素剤包装体が収納されている。
パック形態の一例を示す。トレーパックのトップフイル
ムの内側に通気性フイルムによってポケットが形成さ
れ、このなかに脱酸素剤包装体が収納されている。図7
は図6の平面図である。
の一例を示す。非通気性包装材料によって構成された食
品包装袋の一方の内側に通気性フイルムの周縁部を張り
合わせ2枚のフイルムの間に脱酸素剤包装体が収納され
ている。
する。 実施例1 両面共ポリエステルフィルム(厚さ12μm)とポリエ
チレンフィルム(厚さ15μm)とアルミ箔(厚さ9μ
m)とポリエチレンフィルム(厚さ15μm)を積層接
着しこれを穿孔したものと、耐水紙(坪量40g/
m2 )と有孔ポリエチレンフィルム(厚さ30μm)を
積層接着したものとを、積層接着した透湿度400g/
m2 ・24Hr・atmの通気性包装材料を使用し、ポ
リエチレンフィルムとポリエチレンフィルムとを向かい
合わせてその周縁部を熱融着した袋(図1参照)に、脱
酸素剤2gを収納し脱酸素剤包装体(寸法50×50m
m)を作製した。脱酸素剤として、鉄粉95部、NaC
l0.5部、活性炭1部からなるものを使用した。この
脱酸素剤包装体を空気250mlおよびミートボール1
00gとともに、KON(ポリ塩化ビニリデンコート延
伸ナイロン、厚さ15μm)/CPP(ポリプロピレ
ン、厚さ50μm)の袋(寸法180×200mm)の
内側中央部にホットメルト接着剤で接着固定したのち密
封した。5℃下に半日保存後、エアー・スチーム式高温
高圧調理殺菌装置〔(株)ニッセン製ステリエース、P
RS−10−I)にて、121℃、30分間加熱処理を
行なった。その後、25℃下で30日間保存し、電子レ
ンジ〔三菱電機(株)製、500W、周波数2450M
Hz)のなかに脱酸素剤包装体がターンテーブルに対し
て水平となるように置き、3分間マイクロ波を照射し加
熱調理した。加熱処理前後、30日保存後、電子レンジ
調理後における上記食品包装体中の酸素濃度、脱酸素剤
包装体の外観を表1に示した。
チレンフィルム(厚さ15μm)とアルミ箔(厚さ9μ
m)とポリエチレンフィルム(厚さ15μm)を積層接
着しこれを穿孔したものと、TYVEK(高密度ポリエ
チレン不織布、Dupont社製、厚さ200μm)と
有孔ポリエチレンフィルム(厚さ30μm)を積層接着
したシートとを、積層接着した透湿度400g/m2 ・
24Hr・atmの通気性包装材料を使用し、他面にポ
リエステルフィルム(厚さ12μm)とポリエチレンフ
ィルム(厚さ15μm)とアルミ箔(厚さ9μm)とポ
リエチレンフィルム(厚さ30μm)を積層接着した非
通気性包装材料を使用し、有孔ポリエチレンフィルムと
無孔ポリエチレンフィルムとを向かい合わせてその周縁
部を熱融着した袋(図2参照)に、実施例1と同じ脱酸
素剤2gを収納し脱酸素剤包装体(寸法50×50m
m)を作製し、実施例1と同様の試験を実施した。加熱
処理前後、30日保存後、電子レンジ調理後における上
記食品包装体中の酸素濃度、脱酸素剤包装体の外観を表
1に示した。
らなるものである以外は実施例1と同様の脱酸素剤包装
体と食品包装体を作製し、実施例1と同様の試験を実施
した。
以外は実施例1と同様の脱酸素剤包装体と食品包装体を
作製し、同じ試験に供した。
て透湿度を5000g/m2 ・24Hr・atmとした
以外は実施例1と同様の脱酸素剤包装体と食品包装体を
作製し、同じ試験に供した。
剤包装体をホットメルト接着剤で接着固定しないで該食
品包装体容器中に封入共存させた以外は実施例1と同様
の脱酸素剤包装体と食品包装体を作製し、同じ試験に供
した。比較例1〜4における加熱処理前後、30日保存
後、電子レンジ調理後の食品包装体中の酸素濃度、脱酸
素剤包装体の外観を表1に示した。
である食品を長期間変質や腐敗なく保存することは勿論
のこと、加熱処理時において脱酸素剤包装体が破損する
ことなく、また電子レンジによる調理時においてマイク
ロ波耐性を発揮することに加えて、脱酸素剤包装体に使
用する通気性包装材料の透湿度を規定しかつ適度な厚み
のアルミ箔をその包装材料の構成に加え、さらに脱酸素
剤組成物中のハロゲン化金属含有量を規定することによ
り、加熱処理時において多量の水蒸気が脱酸素剤包装体
の開孔部から浸入して酸素吸収能力の低下をひき起こす
ことのない他、脱酸素剤包装体用包装材料が熱収縮して
外見上不良となったり、脱酸素剤包装体のシール部が剥
離して内容物がはみ出し同封の食品を汚染してしまうこ
とのない、そして電子レンジによる調理時においては、
脱酸素剤包装体中へのマイクロ波侵入を遮断して過電流
による急激な加熱を防止し、また食品包装体中における
脱酸素剤包装体をターンテーブルに対して水平に位置す
るよう固定することによって、マイクロ波照射時にスパ
ークが生じ、食品を焦がしてしまうことのないものであ
る。したがって、本発明の食品包装体を使用することに
よって、加熱処理(レトルト)時において安全かつ衛生
的に殺菌処理され、しかもそのあと脱酸素剤の酸素吸収
能力が維持され、そして家庭やレストランにおいて電子
レンジによる加熱調理するとき、スパークが生じて食品
を焼き焦がすこともなく、脱酸素剤包装体が破袋するこ
ともなく、安心して調理することができるようになっ
た。
包装体のうち、包装体の両面とも通気性とマイクロ波耐
性を有するものの一例を示す。
包装体のうち、包装体の片面が通気性とマイクロ波耐性
を有し、他方の面は非通気性でマイクロ波耐性を有する
ものの一例を示す。
包装体のうち、包装体の片面が通気性を有し、他方の面
は非通気性でマイクロ波耐性を有するものの一例を示
す。
ク形態のトップフイルムの内側に脱酸素剤包装体を接着
剤によって固着させたものの一例を示す。
ク形態のトップフイルムの内側に通気性フイルムを貼り
付け、二枚のフィルムの間に脱酸素剤包装体を挿入した
ものの一例を示す。
ク形態のトップフイルムの内側に通気性フイルムにより
ポケットをつくり、このなかに脱酸素剤包装体を収納し
たものものの一例を示す。
の片面内側に通気性フイルムを貼り付けもしくは通気性
フイルムによりポケットをつくって、このなかに脱酸素
剤包装体を収納したものものの一例を示す。
Claims (17)
- 【請求項1】 (1)酸素透過度200ml/m2 ・2
4Hr・atm以下の非通気性包装材料からなる、加熱
処理食品を収容する容器と、(2)前記容器に固定され
るとともに、5〜20μm厚みのマイクロ波耐性を有す
る耐マイクロ波層を少なくとも片面に備え、かつ透湿度
10〜3000g/m2 ・24Hr・atmの通気性包
装材料を少なくとも片面に使用し、内部に脱酸素剤を収
容する脱酸素剤包装体と、を備え、これにより、加熱処
理とマイクロ波処理の両方が共に可能となる加熱処理食
品包装体。 - 【請求項2】 前記通気性包装材料が脱酸素剤包装体の
両面に使用されている請求項1記載の加熱処理食品包装
体。 - 【請求項3】 前記通気性包装材料が脱酸素剤包装体の
片面に使用され、もう一方の面は非通気性包装材料が使
用されている請求項1記載の加熱処理食品包装体。 - 【請求項4】 水分含有率8%以上の食品が容器内に収
容され、前記脱酸素剤は、0.05〜4.0重量%のハ
ロゲン化金属が含有された鉄粉を主剤とする請求項1記
載の加熱処理食品包装体。 - 【請求項5】 前記通気性包装材料が、有孔ポリエステ
ルフイルム、有孔ポリエチレンフイルム、紙、耐水性不
織布、マイクロポーラスフイルムの少なくとも二つ積層
されている請求項1記載の加熱処理食品包装体。 - 【請求項6】 前記耐マイクロ波層が、アルミニウムま
たはアルミニウムを主体とする導電性層である請求項1
記載の加熱処理食品包装体。 - 【請求項7】 前記耐マイクロ波層には、通気性を発揮
するための複数の孔が形成され、この層が通気性包装材
料とともに積層されている請求項2記載の加熱処理食品
包装体。 - 【請求項8】 前記耐マイクロ波層には、通気性を発揮
するための複数の孔が形成され、この層が通気性包装材
料とともに積層されている請求項3記載の加熱処理食品
包装体。 - 【請求項9】 片面に通気性を発揮するための複数の孔
が開けられた耐マイクロ波層が通気性包装材料とともに
積層され、他面に孔が開けられていない耐マイクロ波層
が非通気性包装材料とともに積層されている請求項3記
載の加熱処理食品包装体。 - 【請求項10】前記脱酸素剤包装体の収縮率が、120
℃において5%以下である請求項1記載の加熱処理食品
包装体。 - 【請求項11】前記通気性包装材料が常圧で水を通さず
水蒸気のみを通す耐水性層を有する請求項1記載の加熱
処理食品包装体。 - 【請求項12】前記脱酸素剤包装体が食品とは離れる位
置で前記容器内に固定されている請求項1記載の加熱処
理食品包装体。 - 【請求項13】前記容器がトレーパック形態であり、か
つ前記脱酸素剤包装体が当該トレーパック容器のトップ
フイルムの内側に、当該トレーパック容器と平行に固定
されている請求項12記載の加熱処理食品包装体。 - 【請求項14】前記加熱処理食品包装体の電子レンジ調
理時に、前記脱酸素剤包装体が、電子レンジのターンテ
ーブルに対して水平に位置するように、前記容器内に固
定されている請求項1記載の加熱処理食品包装体。 - 【請求項15】前記脱酸素剤包装体の非通気性包装材料
が、食品側に向けて配置されている請求項1記載の加熱
処理食品包装体。 - 【請求項16】前記通気性包装材料が、有孔ポリエステ
ルフイルム、有孔ポリエチレンフイルム、紙、耐水性不
織布、マイクロポーラスフイルム、アルミ箔の少なくと
も二つ積層されたものであり、前記非通気性包装材料
が、ポリエステルフイルム、ポリエチレンフイルム、
紙、耐水性不織布、マイクロポーラスフイルム、アルミ
箔の少なくとも二つ積層されたものである請求項3記載
の加熱処理食品包装体。 - 【請求項17】前記食品がビタミンCを1mg/100
g以上含有する請求項4記載の加熱処理食品包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03292262A JP3139509B2 (ja) | 1990-10-15 | 1991-10-11 | 加熱処理食品包装体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-273319 | 1990-10-15 | ||
JP27331990 | 1990-10-15 | ||
JP03292262A JP3139509B2 (ja) | 1990-10-15 | 1991-10-11 | 加熱処理食品包装体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH053776A true JPH053776A (ja) | 1993-01-14 |
JP3139509B2 JP3139509B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=26550611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03292262A Expired - Lifetime JP3139509B2 (ja) | 1990-10-15 | 1991-10-11 | 加熱処理食品包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3139509B2 (ja) |
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06312478A (ja) * | 1993-04-30 | 1994-11-08 | Toppan Printing Co Ltd | 脱酸素剤用包装体 |
JPH08140571A (ja) * | 1994-11-15 | 1996-06-04 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | すりおろした野菜類の保存方法 |
JPH08198339A (ja) * | 1995-01-26 | 1996-08-06 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | ラベル型脱酸素剤 |
JPH09313146A (ja) * | 1996-05-28 | 1997-12-09 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | シート状脱酸素剤包装体 |
JPH10114372A (ja) * | 1996-10-03 | 1998-05-06 | Dainippon Printing Co Ltd | ガス吸収剤を封入した包装体 |
JPH10248541A (ja) * | 1997-03-13 | 1998-09-22 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 惣菜類の保存方法 |
JPH10273177A (ja) * | 1997-03-28 | 1998-10-13 | Nippon Soda Co Ltd | 穀類の鮮度保持方法 |
JPH10309427A (ja) * | 1997-03-13 | 1998-11-24 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 脱酸素剤組成物、脱酸素剤包装体および物品の保存方法 |
JPH1134196A (ja) * | 1997-07-16 | 1999-02-09 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 積層シート及び電子レンジ調理用食品収納体 |
WO2001048064A1 (fr) * | 1999-12-27 | 2001-07-05 | Ajinomoto Co., Inc. | Procede de sechage et de stockage de resine desoxygenante ou de matiere de conditionnement desoxygenante |
WO2002016225A1 (fr) * | 2000-08-22 | 2002-02-28 | Mugibayashi, Yasuko | Recipient a regulation de temperature et conservation du froid pour four a micro-ondes |
GB2429451A (en) * | 2005-08-25 | 2007-02-28 | Stanelco Rf Technologies Ltd | Gas absorbing means for a container |
JP2011502840A (ja) * | 2007-11-14 | 2011-01-27 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 汚れマスキング材料およびそれから製造された物品 |
JP2011195185A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Powdertech Co Ltd | 非鉄系脱酸素剤包装体 |
WO2014045652A1 (ja) * | 2012-09-20 | 2014-03-27 | 日清フーズ株式会社 | マイクロ波調理用包装冷凍麺類 |
JP2018052587A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | キョーラク株式会社 | 電子レンジ殺菌用包装袋 |
JP2020121726A (ja) * | 2019-01-29 | 2020-08-13 | 凸版印刷株式会社 | 包装袋 |
WO2022186118A1 (ja) * | 2021-03-01 | 2022-09-09 | ハウス食品株式会社 | 容器詰め加圧加熱食品及びその製造方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101734087B1 (ko) | 2016-05-18 | 2017-05-11 | 김성진 | 비정형 조립식 트러스 지붕 구조물 시스템 |
-
1991
- 1991-10-11 JP JP03292262A patent/JP3139509B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06312478A (ja) * | 1993-04-30 | 1994-11-08 | Toppan Printing Co Ltd | 脱酸素剤用包装体 |
JPH08140571A (ja) * | 1994-11-15 | 1996-06-04 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | すりおろした野菜類の保存方法 |
JPH08198339A (ja) * | 1995-01-26 | 1996-08-06 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | ラベル型脱酸素剤 |
JPH09313146A (ja) * | 1996-05-28 | 1997-12-09 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | シート状脱酸素剤包装体 |
JPH10114372A (ja) * | 1996-10-03 | 1998-05-06 | Dainippon Printing Co Ltd | ガス吸収剤を封入した包装体 |
JPH10248541A (ja) * | 1997-03-13 | 1998-09-22 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 惣菜類の保存方法 |
JPH10309427A (ja) * | 1997-03-13 | 1998-11-24 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 脱酸素剤組成物、脱酸素剤包装体および物品の保存方法 |
JPH10273177A (ja) * | 1997-03-28 | 1998-10-13 | Nippon Soda Co Ltd | 穀類の鮮度保持方法 |
JPH1134196A (ja) * | 1997-07-16 | 1999-02-09 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 積層シート及び電子レンジ調理用食品収納体 |
WO2001048064A1 (fr) * | 1999-12-27 | 2001-07-05 | Ajinomoto Co., Inc. | Procede de sechage et de stockage de resine desoxygenante ou de matiere de conditionnement desoxygenante |
WO2002016225A1 (fr) * | 2000-08-22 | 2002-02-28 | Mugibayashi, Yasuko | Recipient a regulation de temperature et conservation du froid pour four a micro-ondes |
GB2429451A (en) * | 2005-08-25 | 2007-02-28 | Stanelco Rf Technologies Ltd | Gas absorbing means for a container |
GB2429451B (en) * | 2005-08-25 | 2008-03-26 | Stanelco Rf Technologies Ltd | Gas absorbing means for a container |
JP2011502840A (ja) * | 2007-11-14 | 2011-01-27 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 汚れマスキング材料およびそれから製造された物品 |
JP2011195185A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Powdertech Co Ltd | 非鉄系脱酸素剤包装体 |
WO2014045652A1 (ja) * | 2012-09-20 | 2014-03-27 | 日清フーズ株式会社 | マイクロ波調理用包装冷凍麺類 |
JP2018052587A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | キョーラク株式会社 | 電子レンジ殺菌用包装袋 |
JP2020121726A (ja) * | 2019-01-29 | 2020-08-13 | 凸版印刷株式会社 | 包装袋 |
WO2022186118A1 (ja) * | 2021-03-01 | 2022-09-09 | ハウス食品株式会社 | 容器詰め加圧加熱食品及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3139509B2 (ja) | 2001-03-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0481730B1 (en) | Food packing body for heat and microwave treatment | |
JP3139509B2 (ja) | 加熱処理食品包装体 | |
EP0329897B1 (en) | Package and packaging with oxygen absorbents | |
JP3528873B2 (ja) | 電子レンジ調理用食品包装体及びその包装方法 | |
JP2754595B2 (ja) | 脱酸素剤包装体 | |
JPH089396B2 (ja) | 脱酸素剤包装体 | |
JPH05319459A (ja) | 二重包装体 | |
JP3661715B2 (ja) | シート状脱酸素剤包装体 | |
JP2829989B2 (ja) | 炊飯米包装体 | |
JP3531259B2 (ja) | ラベル型脱酸素剤 | |
JP3124782U (ja) | 包装寿司 | |
JPH08228712A (ja) | 馬鈴薯加工品およびそれを用いたレトルト食品の製造方法 | |
JP3573168B2 (ja) | ラベル型脱酸素剤 | |
JP2000255647A (ja) | 長期保存性に優れた食品の包装方法 | |
JPS6387965A (ja) | 食品の保存方法 | |
JPS6387966A (ja) | 食品の冷凍保存および解凍方法 | |
JPS6241062B2 (ja) | ||
JP3195667B2 (ja) | 菌茸類の加熱殺菌方法 | |
JPS6132051B2 (ja) | ||
JPS6387964A (ja) | 食品の保存および調理方法 | |
JP2768218B2 (ja) | 包装食品 | |
JPH0261148A (ja) | 脱酸素剤用包装材料および脱酸素剤包装体 | |
JPH07170949A (ja) | ひじきの殺菌方法 | |
JPH07257659A (ja) | 水産加工品の保存用容器 | |
JP2004345648A (ja) | マイクロ波殺菌用包装容器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081215 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081215 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111215 Year of fee payment: 11 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |