JPH0536649Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は、キヤビテイを有するカセツト型を成
形機に固定される型枠に着脱自在としたカセツト
式金型に関する。

（従来の技術） 従来、金型の外周側とキヤビテイ部分とを別に
するとともに、金型の外周側の型枠にキヤビテイ
部分の母型を着脱自在としたカセツト式金型が用
いられている。このカセツト式金型は、キヤビテ
イの異なるいくつもの母型に対して、成形機に固
定される１つの型枠を共用化することにより、コ
ストメリツトを出そうとするものである。

ここで、従来のカセツト式金型の一例を第４図
に基づいて説明する。

１は型枠で、この型枠１は、成形機の固定側ダ
イプレート（図示せず）に固定される固定側取付
板２と固定側型プレート３とがボルト４により固
定されているとともに、成形機の可動側ダイプレ
ート（図示せず）に固定される可動側取付板５と
可動側型プレート６とがスペーサブロツク７を介
してボルト８により固定されている。そして、前
記両型プレート３，６内には型締時に一体となる
凹窪状のカセツト型装着部９，１０がそれぞれ形
成されており、これらカセツト型装着部９，１０
にはスライド溝９ａ，１０ａがそれぞれ形成され
ている。

１１は交換可能な母型であるカセツト型で、固
定側の前記装着部９内に着脱自在に嵌合装着され
る固定側カセツトプレート１２と、可動側の前記
装着部１０内に着脱自在に嵌合装着される可動側
カセツトプレート１３とからなつており、これら
両カセツトプレート１２，１３には、前記装着部
９，１０のスライド溝９ａ，１０ａに挿入される
係止用の挿入突部１２ａ，１３ａがそれぞれ形成
されている。そして、前記両カセツトプレート１
２，１３の接合面部には連通するキヤビテイ１４
およびランナー１５が形成されており、このラン
ナー１５に連通するスプルー１６が前記固定側カ
セツトプレート１２に形成されている。また、ガ
イドピン１７も前記カセツト型１１に設けられて
いる。

そして、このカセツト型１１の可動側には、成
形品１８を型開き時に突き出すエゼクタ機構２１
が設けられている。つぎに、このエゼクタ機構２
１について説明する。

２２は上板および下板を接合固定したエゼクタ
プレートで、このエゼクタプレート２２にエゼク
タピン２３の基部が固定されている。そして、こ
のエゼクタピン２３は、前記可動側カセツトプレ
ート１３に摺動自在に貫通されており、先端が前
記キヤビテイ１４またはランナー１５に臨んで位
置している。また、前記可動側カセツトプレート
１３にはエゼクタガイド２４が固定されており、
このエゼクタガイド２４は前記エゼクタプレート
２２に摺動自在に貫通されている。

そうして、型開き時は、成形機の突き出しロツ
ド（図示せず）が、前記エゼクタプレート２２を
相対的に図面上で上方に押すことにより、成形品
１８が突き出される。

しかしながら、上述の従来のカセツト式金型で
は、交換されるカセツト型１１自体がエゼクタ機
構２１を有しているが、各々のカセツト型１１が
エゼクタ機構２１を有していることは無駄であ
り、コストアツプをきたす問題を有しており、ま
た、エゼクタ機構２１を有するカセツト型１１を
型枠１内に装着できるように、エゼクタ機構２１
に対向する部分において型枠１に切り欠き部６ａ
をどうしても形成しなければならないため、強度
不足になり、可動側カセツトプレート１３が成形
時に撓みやすくなる問題を有し、さらに、カセツ
ト型１１からエゼクタ機構２１が突出しているた
め、カセツト型１１の着脱作業が煩雑になるなど
の問題を有している。

また、例えば特開昭59−198128号公報、特開昭
57−152908号公報、特開昭55−22947号公報など
に記載されているように、型枠に主エゼクタ機構
を設けるとともに、カセツト型には主エゼクタ機
構により駆動される補助エゼクタ機構を設けた構
成が知られている。

そして、特開昭59−198128号公報には、可動側
の型枠に主エゼクタ機構を構成するエゼクタプレ
ートを進退可能に設けるとともに、キヤビテイを
形成するカセツト型に貫通孔を形成し、この貫通
孔にエゼクタピンを嵌挿した構成が記載されてい
る。そして、このエゼクタピンは、常時エゼクタ
プレート側に突出した状態で支持されており、エ
ゼクタプレートを進出させた状態で、このエゼク
タプレートがエゼクタピンに当接して押圧し、こ
のエゼクタピンをキヤビテイに突出させるように
なつている。

しかしながら、この構成では、エゼクタピンが
カセツト型にのみ設けられているため、カセツト
型の交換時にコストアツプをきたす問題を有して
いるとともに、常時エゼクタピンがエゼクタプレ
ート側に突出しているためカセツト型の交換が容
易ではないとの問題を有している。

また、特開昭57−152908号公報には、型枠に主
エゼクタ機構を構成する主エゼクタプレートを進
退可能に設け、この主エゼクタプレートから主エ
ゼクタピンを突設するとともに、キヤビテイを形
成するカセツト型に切欠部および補助貫通孔を設
け、この切欠部に補助エゼクタプレートを収納す
るとともに、この補助エゼクタプレートから補助
貫通孔に嵌挿する補助エゼクタピンを嵌挿した構
成が記載されている。そして、主エゼクタプレー
トを進出させた状態で、主エゼクタプレートから
突出させた主エゼクタピンが補助エゼクタプレー
トに当接して押圧し、この補助エゼクタプレート
から突設された補助エゼクタピンがキヤビテイに
突出するようになつている。

しかしながら、この構成では、カセツト型に補
助エゼクタプレートを収納する切欠部が設けられ
ているため、カセツト型が強度不足になり、この
カセツト型が成形時に撓みやすくなるなどの問題
を有している。

さらに、特開昭55−22947号公報には、型枠に
主エゼクタ機構を構成する主エゼクタプレートを
進退可能に設け、この主エゼクタプレートから主
エゼクタピンを突設するとともに、型枠に支持ブ
ロツクを設け、この支持ブロツクにより、キヤビ
テイを形成するカセツト型と、補助エゼクタピン
を突設した補助エゼクタプレートとを保持する構
成が記載されている。そして、補助エゼクタプレ
ートの補助エゼクタピンをカセツト型に設けた貫
通孔に挿通した状態で、支持ブロツクによりこれ
らのカセツト型および補助エゼクタプレートが型
枠に保持され、主エゼクタプレートを進出させた
状態で、主エゼクタプレートから突出させた主エ
ゼクタピンが補助エゼクタプレートに当接して押
圧し、この補助エゼクタプレートから突設された
補助エゼクタピンがカセツト型の貫通孔を介して
キヤビテイに突出するようになつている。

しかしながら、この構成では、補助エゼクタプ
レートがカセツト型から分離可能に設けられてい
るため、この補助エゼクタプレートが大型化し、
コストアツプをきたす問題を有しているととも
に、カセツト型などの寸法が制限され、カセツト
型の強度が不足して、このカセツト型などが成形
時に撓みやすくなるなどの問題を有している。

（考案が解決しようとする問題点） 上述のように、上記従来の構成では、型枠およ
びカセツト型の強度を保持しつつ、カセツト型を
容易に交換でき、さらに、コストダウンを図るこ
とは困難であるとの問題を有している。

本考案は、このような問題点を解決しようとす
るもので、強度が高く、カセツト型の交換が容易
で、しかも安価にできるカセツト式金型を提供す
ることを目的とするものである。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本考案のカセツト式金型は、成形機に固定され
る型枠と、この型枠内に着脱自在に装着されキヤ
ビテイを有するカセツト型と、成形品を突き出す
エゼクタ機構とを備えたカセツト式金型におい
て、前記型枠に、進退可能な主エゼクタピンを有
する主エゼクタ機構と、前記カセツト型を摺動自
在に係合して所定位置に保持するカセツト型装着
部、および前記主エゼクタピンが摺動自在に挿通
する主貫通孔を設けた型プレートとを設け、前記
カセツト型に、前記主貫通孔を貫通した主エゼク
タピンが挿入可能で前記キヤビテイに連通する補
助貫通孔と、この補助貫通孔に配設され前記主エ
ゼクタ機構の主エゼクタピンに接離可能に押圧さ
れて進退駆動れる補助エゼクタピンを有する補助
エゼクタ機構とを設けたものである。

（作用） 本考案のカセツト式金型では、型開き時、成形
機に固定された型枠側の主エゼクタ機構を駆動す
ると、主エゼクタピンが主貫通孔内を摺動して突
出し、カセツト型の補助貫通孔に挿入される。そ
して、この主エゼクタピンは、カセツト型の補助
貫通孔内に配設された補助エゼクタピンに当接し
て押圧し、この補助エゼクタピンをキヤビテイ内
に突出させて、キヤビテイの成形品を突き出す。
また、カセツト型の交換において、エゼクタ機構
は、カセツト型に設けられた補助エゼクタ機構の
みが交換され、型枠に設けられた主エゼクタ機構
は、この型枠に装着されるいくつかのカセツト型
で共用される。

（実施例） 以下、本考案のカセツト式金型の一実施例を第
１図に基づいて説明する。

３１，３２はそれぞれ成形機の固定側ダイプレ
ートおよび可動側ダイプレート、３３は成形機の
突き出しロツドであり、このロツド３３は、前記
可動側ダイプレート３２に摺動自在に貫通されて
おり、図面上で上下方向に相対的に進退するもの
である。

４１は金型の型枠で、この型枠４１は、固定側
取付板４２と固定側型プレート４３とがボルト４
４により前記固定側ダイプレート３１に直接取付
けられているとともに、可動側取付板４５と可動
側型プレート４６とこれら取付板４５および型プ
レート４６間に介在されたスペーサブロツク４７
とがボルト４８により前記可動側ダイプレート３
２に直接取付けられている。そして、前記両型プ
レート４３，４６内には型締時に一体となる凹窪
状のカセツト型装着部４９，５０がそれぞれ形成
されており、これらカセツト型装着部４９，５０
にはスライド溝４９ａ，５０ａがそれぞれ形成さ
れている。

５１は金型のカセツト型で、固定側の前記装着
部４９内に着脱自在に嵌合装着される固定側カセ
ツトプレート５２と、可動側の前記装着部５０内
に着脱自在に嵌合装着される可動側カセツトプレ
ート５３とからなつており、これら両カセツトプ
レート５２，５３には、前記装着部４９，５０の
スライド溝４９ａ，５０ａに挿入される挿入突部
５２ａ，５３ａがそれぞれ形成されている。そし
て、前記両カセツトプレート５２，５３の接合面
部には連通するキヤビテイ５４およびランナー５
５が形成されており、このランナー５５に連通し
かつ成形機のノズル（図示せず）に連通されるス
プルー５６が前記固定側カセツトプレート５２に
形成されている。また、ガイドピン５７も前記カ
セツト型５１に設けられている。

そして、前記型枠４１に主エゼクタ機構６１が
設けられている。つぎに、この主エゼクタ機構６
１について説明する。

前記可動型取付板４５と可動側型プレート４６
との間には、上板および下板を接合固定したエゼ
クタプレート６２が図面上で上下方向へ進退自在
に設けられている。このエゼクタプレート６２は
前記突き出しロツド３３に押されるものであり、
このロツド３３が挿通される挿通孔４５ａが前記
可動側取付板４５に形成されている。そして、前
記エゼクタプレート６２に複数の主エゼクタピン
６３の基部が固定されており、この主エゼクタピ
ン６３は前記可動側型プレート４６に形成した主
貫通孔４６ａにそれぞれ摺動自在に貫通されてい
る。なお、前記主エゼクタピン６３の先端は、エ
ゼクタプレート６２が可動側取付板４５に当接し
た状態で、前記カセツト型装着部５０の底面近傍
に位置する。また、前記可動側取付板４５と可動
型プレート４６との間にエゼクタガイド６４がボ
ルト６５により固定されており、このエゼクタガ
イド６４は前記エゼクタプレート６２に摺動自在
に貫通されている。さらに、このエゼクタプレー
ト６２は、前記エゼクタガイド６４に巻装された
戻りスプリング６６により常時可動側取付板４５
の方へ付勢されている。

一方、前記カセツト型５１には、前記主エゼク
タ機構６１により駆動される補助エゼクタ機構７
１が設けられている。つぎに、この補助エゼクタ
機構７１について説明する。

前記可動側カセツトプレート５３には、前記主
エゼクタ機構６１の主エゼクタピン６３とほぼ同
軸的に、補助貫通孔５３ａが形成され、この補助
貫通孔５３ａにそれぞれ補助エゼクタピン７２が
摺動自在に貫通されている。この補助貫通孔５３
ａは、前記主エゼクタ機構６１側が拡径してお
り、この拡径した部分に、補助エゼクタピン７２
の拡径した基部７２ａが挿入されている。そし
て、この補助エゼクタピン７２の基部７２ａは、
前記可動側カセツトプレート５３の底面に固定さ
れた保持板７３に接離自在に当接されて移動範囲
が規制されている。そして、この保持板７３に
は、前記補助エゼクタピン７２を押す前記主エゼ
クタ機構６１の主エゼクタピン６３が挿通される
挿通孔７３ａが形成されている。また、前記補助
エゼクタピン７２は、この補助エゼクタピン７２
に巻装されたスプリング７４により常時保持板７
３の方へ付勢されている。なお、前記補助エゼク
タピン７２の先端は、その基部が保持板７３に当
接した状態で、前記キヤビテイ５４またはランナ
ー５５に臨んで位置する。

つぎに、カセツト型５１の型枠４１への装着に
ついて説明する。

成形機のダイプレート３１，３２に固定された
型枠４１の両型プレート４３，４６の装着部４
９，５０のスライド溝４９ａ，５０ａに型締状態
のカセツトプレート５２，５３の挿入突部５２
ａ，５３ａを最奥部まで挿入することにより、カ
セツトプレート５２，５３が型プレート４３，４
６にそれぞれ係止される。型枠４１からカセツト
型５１を外すときは、上述の操作を逆に行なう。

このようにして、共用の型枠４１に対して、い
くつかのカセツト型５１の交換がワンタツチで行
なわれる。

つぎに、成形品８１の突き出しについて説明す
る。

第１図は型締時の状態を示すものであるが、型
締時を含めて突き出し時以外には、主エゼクタ機
構６１の主エゼクタピン６３は、戻りスプリング
６６の付勢力により、同図に示す位置に復帰した
状態にある。また、補助エゼクタ機構７１の補助
エゼクタピン７２は、スプリング７４の付勢力に
より、同図に示す位置に復帰した状態にある。す
なわち、この補助エゼクタピン７２は保持板７３
により一定状態に保持されている。

そして、型開き時には、突き出しロツド３３が
型枠４１側の主エゼクタ機構６１のエゼクタプレ
ート６２を図面上で上方に押すとともに、このエ
ゼクタプレート６２と一体の主エゼクタピン６３
が上方に突出する。すると、この主エゼクタピン
６３は保持板７３の挿通孔７３ａを通つて補助貫
通孔５３ａに挿入され、補助エゼクタピン７２の
基部７２ａに当接してこの補助エゼクタピン７２
を上方に押し上げる。すると、この補助エゼクタ
ピン７２の先端部がキヤビテイ５４内に突出し、
成形品８１を突き出す。

上記構成によれば、エゼクタ機構６１，７１を
型枠４１側とカセツト型５１側とに分離し、型枠
４１に主エゼクタ機構６１を設け、カセツト型５
１に補助エゼクタ機構７１を設けたことにより、
つぎのような効果が得られる。

第１に、主エゼクタ機構６１はカセツト型５１
とともに交換されるものでなく、かつ、カセツト
型５１とともに交換される補助エゼクタ機構７１
はカセツト型５１に内蔵されているので、このカ
セツト型５１の交換が簡略化される。

第２に、同じ理由により、従来、エゼクタ機構
２１を有するカセツト型１１を型枠１に装着する
ために必要であつた切り欠き部６ａなどが必要な
くなるので、可動型部とくに可動側型プレート４
６および可動側カセツトプレート５３の成形時に
おける射出圧力に対する強度が高くなり、可動側
カセツトプレート５２が撓んだりしなくなる。

第３に、いくつかのカセツト型５１で主エゼク
タ機構６１が共用されるので、すなわち、共用部
分が増えたので、コストダウンできる。

そして、同じような成形品８１のためのカセツ
ト型５１を多数作れば作るほどに、コストメリツ
トが大きくなる。

すなわち、補助エゼクタ機構７１の補助エゼク
タピン７２を主エゼクタ機構６１の主エゼクタピ
ン６３に対応させることさえできれば、キヤビテ
イ５４の形状は比較的自由に設定することができ
る。

つぎに、本考案の他の実施例を第２図および第
３図に基づいて説明する。

この実施例の金型は、先の実施例の金型と同様
の構造となつているので、対応する部分に同一符
号を付して、その説明を省略する。

そして、この実施例では、キヤビテイ５４に臨
む補助エゼクタピン７２の先端側に適宜置駒８
２，８３を配置している。８２は、ボス８１ａあ
るいはタツプ８１ｂを形成するための置駒であ
り、８３は、クリツプ８１ｃのようなアンダーカ
ツトを有する部分を形成するための置駒である。

すなわち、ボス８１ａやタツプ８１ｂあるいは
アンダーカツトを有する成形品８１の成形におい
ては、金型内に置駒８２，８３を予めセツトして
おき、成形後、補助エゼクタピン７２により、成
形品８１とともに置駒８２，８３を突き出す。そ
して、つぎのシヨツト時には、再び置駒８２，８
３を金型内にセツトして成形を始める。

この実施例の構成は、上述のようなボス８１
ａ、タツプ８１ｂあるいはアンダーカツトを有す
る成形品８１用の金型に対して、汎用性およびコ
ストメリツトが大きい。とくに、試作型、小ロツ
ト型に対して効果が大きい。

〔考案の効果〕

本考案によれば、型開き時、成形機に固定され
た型枠側の主エゼクタ機構を駆動すると、主エゼ
クタピンが主貫通孔内を摺動して突出し、カセツ
ト型の補助貫通孔に挿入される。そして、この主
エゼクタピンは、カセツト型の補助貫通孔内に配
設された補助エゼクタピンに当接して押圧し、こ
の補助エゼクタピンをキヤビテイ内に突出させ
て、キヤビテイの成形品を突き出すことができ
る。また、型枠に主エゼクタ機構を設け、カセツ
ト型に主エゼクタ機構により駆動される補助エゼ
クタ機構を設けたので、カセツト型の交換時にお
いて、カセツト型に設けられた補助エゼクタ機構
のみが交換され、型枠に設けられた主エゼクタ機
構は、この型枠に装着されるいくつかのカセツト
型で共用されるため、共用部分が増え、コストダ
ウンできる。さらに、カセツト型の交換時におい
て、型枠の型プレートのカセツト型装着部に摺動
自在に係合して所定位置に保持できるとともに、
主エゼクタピンおよび補助エゼクタピンがそれぞ
れカセツト型装着部に突出しない状態で保持でき
るため、カセツト型を容易に交換できる。また、
型枠の型プレートおよびカセツト型には、それぞ
れエゼクタピンが挿通する貫通孔を形成すれば良
く、これらのエゼクタピンを駆動する部材が挿入
される切り欠き部を型プレートおよびカセツト型
に形成する必要がなくなることにより、これらの
型プレートおよびカセツト型の強度を高くするこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のカセツト式金型の一実施例を
示す断面図、第２図は本考案の他の実施例を示す
断面図、第３図ａは第２図のａ部の拡大図、第３
図ｂは第２図のｂ部の拡大図、第４図は従来のカ
セツト式金型の一例を示す断面図である。 ４１……型枠、４６……型プレート、４６ａ…
…主貫通孔、５０……カセツト型装着部、５１…
…カセツト型、５３ａ……補助貫通孔、５４……
キヤビテイ、６１……主エゼクタ機構、６３……
主エゼクタピン、７１……補助エゼクタ機構、７
２……補助エゼクタピン、８１……成形品。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 成形機に固定される型枠と、この型枠内に着脱
   自在に装着されキヤビテイを有するカセツト型
   と、成形品を突き出すエゼクタ機構とを備えたカ
   セツト式金型において、 前記型枠に、進退可能な主エゼクタピンを有す
   る主エゼクタ機構と、前記カセツト型を摺動自在
   に係合して所定位置に保持するカセツト型装着
   部、および前記主エゼクタピンが摺動自在に挿通
   する主貫通孔を設けた型プレートとを設け、 前記カセツト型に、前記主貫通孔を貫通した主
   エゼクタピンが挿入可能で前記キヤビテイに連通
   する補助貫通孔と、この補助貫通孔に配設され前
   記主エゼクタ機構の主エゼクタピンに接離可能に
   押圧されて進退駆動される補助エゼクタピンを有
   する補助エゼクタ機構とを設けた ことを特徴とするカセツト式金型。