JPH0536573Y2 - - Google Patents

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JPH0536573Y2
JPH0536573Y2 JP1986118051U JP11805186U JPH0536573Y2 JP H0536573 Y2 JPH0536573 Y2 JP H0536573Y2 JP 1986118051 U JP1986118051 U JP 1986118051U JP 11805186 U JP11805186 U JP 11805186U JP H0536573 Y2 JPH0536573 Y2 JP H0536573Y2
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cutting
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【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] 本発明は、横型帯鋸盤のごとき切断装置に掛
り、さらに詳細には、切断対象のワークピースの
寸法の大きさに比してカツテイングヘツドを比較
的小さくしてなる切断装置に関する。
[考案の技術的背景及びその問題点] 切断装置としての横型帯鋸盤は、公知のよう
に、切断対象のワークピースを切削するための帯
鋸刃を支承したカツテイングヘツドはベースに対
して上下動自在に設けられている。より詳細に
は、上記カツテイングヘツドは駆動ホイールと従
動ホイールとを回転自在に備え、上記両ホイール
にエンドレス状の帯鋸刃が掛回されている。
上記両ホイールの直径は、切断対象としてのワ
ークピースの直径あるいは上下寸法により大きく
設ける必要がある。したがつて、例えばワークピ
ースの直径が2mもあるような場合には、駆動ホ
イールと従動ホイールとの直径を2m以上にしな
ければならないものである。上記のごとく大径の
両ホイールをカツテイングヘツドにより支持する
構成とすると、カツテイングヘツドが極めて大型
となり、かつ大重量となり種々の問題を生じるこ
となる。
そこで、大きなワークピースを切断する切断装
置の小型化を図るための先行例として、例えば実
開昭55−93424号がある。
上記先行例においては、駆動ホイール及び複数
の従動ホイールともに小径であるので、駆動ホイ
ールに対する帯鋸刃の接触長が短く、ワークピー
スが大きく切削抵抗が大きい場合には、切削抵抗
に対抗しての帯鋸刃への動力の伝達が充分でな
く、駆動ホイールと帯鋸刃との間において滑りを
生じ易いものである。
[考案の目的] 本考案は上述のごとき目的に鑑みてなされたも
ので、その目的は、切断対象としてのワークピー
スが大きい場合であつても、ワークピースの大き
さに比してカツテイングヘツドを小型化でき、か
つ駆動ホイールから帯鋸刃への動力の伝達を、大
きな切削抵抗に対抗して充分に行うことのできる
切断装置を提供することである。
[考案の概要] 上記目的を達成するために、本発明において
は、ワークピースを載置固定自在のワークテーブ
ルを備えると共に、上記ワークピースを切断する
ための帯鋸刃を備えたカツテイングヘツドを上下
動自在に備えてなる大型の切断装置にして、上記
カツテイングヘツドに装着した駆動モータによつ
て回転駆動される大型の駆動ホイールを前記カツ
テイングヘツドの一側部に回転自在に装着して設
け、上記カツテイングヘツドの他側部に、上記駆
動ホイールより小径の複数の従動ホイールを回転
自在に装着して設けると共に少なくとも1つの従
動ホイールを軸心に対して直交する方向へ位置調
節可能に設け、上記駆動ホイールと複数の従動ホ
イールとに亘つて前期帯鋸刃を掛回してなるもの
である。
[考案の実施例] 第1図、第2図および第3図を参照するに、本
実施例における切断装置1は、概略的には、例え
ばインゴツトのごとき極めて大きな被切断材(ワ
ークピース)Wを載置するワークテーブル3をベ
ース5上に備えており、また、上記ベース5上に
は、上記ワークピースWを把持固定するためのバ
イス装置7を備えている。さらに、上記ベース5
上にはガイドコラム装置9が立設してあり、この
ガイドコラム装置9には、ワークピースWを切断
するための帯鋸刃11を支承したカツテイングヘ
ツド13が上下動自在かつ前後方向(第1図にお
いては紙面に垂直な方向、第2図においては左右
方向)に移動自在に支承されている。
上記構成において、ワークテーブル3上にワー
クピースWを載置し、かつバイス装置7によつて
ワークピースWを把持固定した後に、帯鋸刃11
の歯先分を垂直下方向に指向した状態に保持し
て、カツテイングヘツド13の下降を行うことに
より、帯鋸刃11によつてワークピースWの垂直
方向の切断が行なわれ得ることが理解できよう。
また、帯鋸刃11に水平に捩りを与えて、帯鋸
刃11の歯先部を前方向あるいは後方向に指向せ
しめ、前記ワークテーブル3あるいはカツテイン
グヘツド13を前後方向に移動してワークピース
Wに対する帯鋸刃11の切込みを行なうことによ
り、ワークテーブルWの水平方向の切断が行なわ
れ得ることが理解されよう。
前記ベース5は、例えばH形鋼や溝形鋼等を四
角形状に適宜に組合わせてなるものであり、この
ベース5における上面の左右両側部には、それぞ
れ左右のサブベース15R,15Lがさらに一体
的に重ね合わせてある。すなわちベースの全体的
構成は、左右のサブベース15R,15Lの間に
前後方向の凹部17を形成した態様である。
ワークピースWを載置する前記ワークテーブル
3の上面には、ワークピースWの下面とワークテ
ーブル3の上面との間に適宜のクリアランスを保
持するための複数の枕木19が位置調節自在に載
置してありかつワークテーブル3は、前後方向へ
移動自在に構成されている。
すなわち、前記べースにおける凹部17および
ベース5の前方および後方位置にはそれぞれ複数
の枕木部材21が配置してあり、各枕木部材21
は、前後方向に延伸したガイドレール23を支承
している。そして前記ワークテーブル3には、ガ
イドレール23上を転動自在に複数の車輪25が
回転自在に装着してある。またガイドレール23
の長手方向に対して直交する左右方向へのワーク
テーブル3の移動を規制するために、一方のガイ
ドレール23を左右方向から挾持する挾持ローラ
が回転自在に設けられている。さらに、ワークテ
ーブル3には、前後方向に延伸したラツク杆27
が設けられており、このラツク杆27には、前記
ベース5上に装着した前後移動用のサーボモータ
29によつて回転されるピニオンギア31が噛合
してある。
上記構成により、前後移動用の上記サーボモー
タ29によつてピニオンギア31を適宜方向に回
転すると、ラツク杆27を介してワークテーブル
3が前後方向に移動され得ることが理解されよ
う。
なお、詳細は図示は省略するけれども、ワーク
テーブル3の前後方向への移動位置は、適宜の位
置検出装置、例えばリイアインダクトシン等の適
宜のリニアスケールを用いることによつて容易に
検出することができ、また、例えば、フイードバ
ツク制御等によつてワークテーブル3の前後方向
への移動位置決めを正確に行なうことができるも
のである。
ワークピースWを把持固定するための前記バイ
ス装置7は、左右のサブベース15R,15L上
に装着された基準側バイス33と押圧側バイス3
5よりなるものであつて、基準側バイス33と押
圧側バイス35は、前記ワークテーブル3を間に
して対向して設けられている。
上記バイス装置7が前後方向に移動自在である
ように、前記各サブベース15R,15L上には
前後方向のガイド部材37R,37Lが設けられ
ており、各ガイド部材37R,37Lには、基準
側バイス33および押圧側バイス35における支
持スライダ39R,39Lがそれぞれ前後方向に
移動自在に支承されている。上記左右の各支持ス
ライダ39R,39Lは、図示を省略するが、例
えば、ラツク・ピニオン機構、螺子機構あるいは
流体圧シリンダの作動によつて前後動されるもの
であり、左右の各支持スライダ39R,39Lは
同期して前後動するように構成されている。
前記ワークテーブル3上に載置されたワークピ
ースWを把持固定するために、左右の前記各支持
スライダ39R,39Lには、左右方向に往復動
自在な一対のスライドバー41R,41Lが支承
されている。各スライドバー41R,41Lが対
向した端部には、それぞれ基準バイスジヨー43
および押圧バイスジヨー45が対向して取付けて
ある。
前記基準バイスジヨー43を僅かに左右方向に
往復動するために、基準側バイス33における支
持スライダ39Rにはミニシリンダ47が取付け
てあり、このミニシリンダ47のピストンロツド
49の先端部は基準バイスジヨー43に連結して
ある。
また、押圧バイスジヨー45を左右方向に往復
動するために、押圧側バイス35における支持ス
ライダ39Lにはナツト部材51が取付けてあ
り、このナツト部材51には左右方向に延伸した
螺子杆53が螺合してある。この螺子杆53は、
前記スライドバー41Lの端部に取付けたカバー
ブラケツト55に回転自在に支承されており、か
つ螺子杆53は、カバーブラケツト55に装着さ
れた油圧モータ57に連結されている。
以上のごとき構成により、前記ミニシリンダ4
7を作動することにより基準バイスジヨー43が
僅かに左右方向に移動され、かつ油圧モータ57
を駆動することにより、螺子杆53およびナツト
部材51を介して押圧バイスジヨー45が左右方
向に大きく移動される。したがつて、前記ミニシ
リンダ47および油圧モータ57を適宜に作動す
ることにより、ワークピースWは基準バイスジヨ
ー43と押圧バイスジヨー45によつて把持され
たり、把持を解放されたりするものである。な
お、基準側バイス33および押圧側バイス35に
おけるぞれぞれの支持スライダ39R,39Lの
前後動は、基準バイスジヨー43と押圧バイスジ
ヨー45によつてワークピースWを把持した状態
あるいは解放した状態の両方の状態において可能
なものである。
前記カツテングヘツド13を上下方向に案内す
るための前記ガイドコラム装置9は、第1図〜第
3図および第4図〜第6図より明らかなように、
右側のサブベース15R上に立設した円柱形状の
メインガイドポスト59と、左側のサブベース1
5Lに立設したサブガイドポスト61を備えてい
る。上記メインガイドポスト59およびサブガイ
ドポスト61のそれぞれの近接した後方位置には
それぞれ左右の支柱63R,63Lが立設してあ
る。
ガイドコラム装置9を剛体にするために、メイ
ンガイドポスト59の下部と右側の支持63Rの
下部およびサブガイドポスト61の下部と左側の
支柱63Lの下部は、第5図、第6図に示される
ように、それぞれ左右の下部連結部材65R,6
5Lによつて一体的に連結してあり、また、上部
はそれぞれ左右の上部連結部材67R,67L
(第1図、第3図参照)によつて一体的に連結し
てある。さらに、左右の上部連結部材67R,6
7Lは、第1図に示されるように、左右方向に延
伸した中間連結部材69を介して一体的に連結し
てある。
上記構成より明らかなように、ガイドコラム装
置9においては、メインガイドポスト59および
サブガイドポスト61がそれぞれ支柱63R,6
3Lによつて補強された態様となり、かつ互に補
強し合つた態様となる。したがつて、メインガイ
ドポスト59およびサブガイドポスト61に対し
て、前記カツテイングヘツド13が前後方向に移
動するこにとよる偏荷重により、メインガイドポ
スト59およびサブガイドポスト61を前後方向
に撓まようとする大きなモーメントが作用して
も、メインガイドポスト59およびサブガイドポ
スト61に撓みを生じるようなことがなく、前記
カツテイングヘツド13の上下動を円滑に維持で
きるものである。
また、メインガイドポスト59の上部とサブガ
イドポスト61の上部が中間連結部材69を介し
て連結されていることにより、左右方向に撓みを
互に規制しあう態様となり、左右方向の撓みを防
止できるものである。
すなわちガイドコラム装置9は、メインガイド
ポスト59およびサブガイドポスト61の前後左
右方向への撓み防止し、カツテイングヘツド13
の上下動を円滑にかつ正確に案内できるものであ
る。
第1図、第2図を参照するに、帯鋸刃11を支
承した前記カツテイングヘツド13は、前記メイ
ンガイドポスト59およびサブガイドポスト61
に案内されて上下動自在な昇降ハウジング71
と、昇降ハウジング71に前後方向へ移動自在に
支承された鋸刃ハウジング73よりなるものであ
る。
より詳細には、第4図および第6図より明らか
なように、前記昇降ハウジング71は、左右両側
部に脚部75,77を備え、かつ両足部75の上
部を梁部材79でもつて一体的に連結した態様を
なしている。上記右側の脚部75は、前記メイン
ガイドポスト59に上下動自在に嵌合してある。
左側の脚部77は前記梁部材79の左端部より僅
かに右寄りの位置に配置してある。この脚部77
の下部に取付けたガイドブラケツト81および梁
部材79の左端部にそれぞれローラブラケツト8
3が取付けてあり、各ローラブラケツト83に
は、前記サブガイドポスト61の内側面に垂直に
取付けられた昇降ガイドレール85を前後方向か
ら挾持するガイドローラ87がそれぞれ回転自在
に装着してある。また前記梁部材79にはロータ
リーエンコーダのごとき上下位置検出器89が装
着してあり、この上下位置検出器89の回転軸に
取付けたピニオンは、前記昇降ガイドレール85
と平行にサブガイドポスト61に取付けられたラ
ツク杆91に噛合してある。
上記構成により、昇降ハウジング71はメイン
ガイドポスト59およびサブガイドポスト61に
案内されて上下動し、かつ昇降ハウジング71の
上下動速度および上下動位置は上下位置検出器8
9によつて検出され得ることが理解されよう。
上記昇降ハウジング71の上下動を行なうため
に、第4図および第6図に示されるように、メイ
ンガイドポスト59に近接した位置には昇降用シ
リンダ93が配置してあり、サブガイドポスト6
1に近接した位置にはバランスシリンダ(サブ昇
降用シリンダ)95が配置してある。上記昇降用
シリンダ93の基部は前記サブベース15Rに取
付けてあり、上下動自在のピストンロツドの先端
部は、前記梁部材79に取付けたブラケツト97
に連結してある。上記バランスシリンダ95は、
昇降ハウジング71の一側の偏荷重を支承して、
メインガイドポスト59と一方の脚部75との円
滑な上下動を確保するためのもので、このバラン
スシリンダ95の基部は前記サブベース15Lに
取付けてあり、上下動自在にピストンロツドの先
端部は、梁部材79に取付けてシリンダ93の径
により細く構成してあり、かつ後述するように、
油圧回路の構成によつて、常に偏荷重に対応する
ように内部圧力をほぼ一定に維持されている。
上記構成より理解されるように、昇降用シリン
ダ93の作動によつて昇降ハウジング71の上下
動が行なわれるものである。昇降ハウジング71
の上下動を行なうとき、昇降ハウジング71がメ
インガイドポスト59から離反した側の偏荷重は
バランスシリシンダ95によつて支承されるの
で、メインガイドポスト95と一方の脚部75と
の間にかじり現象等を生じるようなことがなく、
常に円滑な上下動が確保されるものである。
前述のように、昇降用シリンダ93によつて昇
降ハウジング71を適宜に上下動した後、昇降ハ
ウジング71を任意の高さ位置に固定するため
に、昇降ハウジング固定装置101(第3図、第
6図参照)が設けられている。この昇降ハウジン
グ固定装置101は、昇降ハウジング71の下降
を防止して安全を図るもので、例えばメインガイ
ドポスト59およびサブガイドポスト61の少な
くとも一方あるいは両方にブレーキシユーを皿ば
ね等の弾性体によつて強力に押圧し、このブレー
キシユーとメインガイドポスト59あるいはサブ
ガイドポスト61との間の摩擦によつて、昇降ハ
ウジング71の下降を防止する構成とすることも
可能である。
しかし、本実施例において、上記昇降ハウジン
グ固定装置101は、第3図、第6図より理解さ
れるように、メインガイドポスト59と支柱63
Rとの間に配置してあり、第7図に示されるよう
に構成されている。
すなわち、第7図より明らかなように、前記メ
インガイドポスト59の上部と支柱63Rの上部
とを連結した前記上部連結部材67Rの下部には
クレビスブラケツト103が複数のボルト(図示
省略)によつて取付けてある。このクレビスブラ
ケツト103には、ボルトおよびナツトよりなる
固定具105によつて帯鋼のごとき複数の支持部
材107が垂設されており、各支持部材107は
リング状の複数のスペーサ109によつて適宜間
隔に保持されている。上記各支持部材107の下
端部は、リング状のスペーサ109、ウレンタン
ゴムのごときパイプ状の弾性体111およびボル
ト、ナツトよりなる固定具105を介して断面形
状がU字形状のブラケツト113に連結してあ
り、このブラケツト113は適数のボルト115
を介して前記下部連結部材65Rに連結してあ
る。
前記昇降ハウジング71を上記支持部材107
に固定するために、昇降ハウジング71の1部に
は支持部材107に対向したブラケツト115が
取付けてある。このブラケツト115には、上記
支持部材107と対向してベースブロツク117
が複数のボルト(図示省略)を解して取付けてあ
り、ベースブロツク117には、支持部材107
の幅方向に対向した一対の支持脚部材119が一
体的に取付けてある。一対の上記支持部材119
には、前記支持部材107に対向した昇降ロツク
シリンダ121が装着してある。
上記昇降ロツクシリンダ121に往復動自在に
備えられたピストンロツド123の先端部には、
支持部材107に対向した押圧ブロツク125が
適宜に装着されている。この押圧ブロツク125
と支持部材107との間、各支持部材107の間
および支持部材107と前記ベースブロツク11
7との間にはそれぞれブレーキシユーのごとき摩
擦部材127が介在してある。上記各摩擦部材1
27は、前記一対の支持脚部材119に形成され
た支持溝119G内に摺動可能に支持されてお
り、支持部材107に沿う上下方向への移動は規
制されているものである。
以上のごとき構成において、昇降ロツクシリン
ダ121を作動し、押圧ブロツク125でもつて
摩擦部材127を強固に押圧すると、各摩擦部材
127と各支持部材107とが互に挾持するよう
に当接し、摩擦力により支持部材107に対して
上下動が不可能な状態となる。したがつて支持部
材107に対して前記昇降ハウジング71を固定
的に支持することができ、例えば前記昇降用シリ
ンダ93の故障時等においても安全を確保できる
ものである。
再び第4図、第5図および第6図を参照する
に、前記昇降ハウジング71に対して前記鋸刃ハ
ウジング73を前後方向へ移動自在に支承するた
めに、昇降ハウジング71における右側の前記脚
部75の側面の上部および下部には、ガイド部材
129を備えたガイドブラケツト131がそれぞ
れ取付けてある。同様に、左側の脚部77の側面
下部に取付けた前記ガイドブラケツト81の上面
にはガイド部材133が取付けてあり、このガイ
ドブラケツト81の上方位置には、ガイド部材1
33を備えた上部のガイドブラケツト135が対
向して設けられている。
右側の前記脚部75に設けられた上記ガイド部
材129の間および左側の脚部77の上記ガイド
部材133の間には、前記鋸刃ハウジング73の
背面に後方向へ突出して設けられた左右の前後ス
ライド部材135R,135Lが配置してある。
上記左右の前後スライド部材135R,135L
の上下両面には、前記ガイド部材129,133
によつて案内される被ガイド部材137,139
がそれぞれ設けられている。
そして、右側の脚部75の下部のガイドブラケ
ツト131および左側の脚部77の下部には、そ
れぞれ左右の前後動用シリンダ141R,141
Lが装着してあり、各前後動用シリンダ141
R,141Lに前後動自在に備えられたピストン
ロツド143R,143Lの先端部は、鋸刃ハウ
ジング73の背面に適宜に連結してある。左右の
前後動用シリンダ141R,141Lは同一構成
の流体圧シリンダよりなるものであつて、後述す
るように、同期して作動するように構成されてい
る。前記鋸刃ハウジング73の前後動位置や前後
動速度を検出するために、右側の前後スライド部
材135Rには前後方向のラツク杆145が取付
けてあり、このラツク杆145には、ガイドブラ
ケツト131に装着したロータリーエンコーダの
ごとき前後位置検出器147の回転軸に取付けた
ピニオンギアが噛合してある。
上記構成により、左右の前後動用シリンダ14
1R,141Lを適宜に作動することにより、昇
降ハウジング71に対して鋸刃ハウジング73が
前後動され、前後動速度や前後動位置は、前後位
置検出器147によつて検出され得ることが理解
されよう。
鋸刃ハウジング73の前後動は、左右の前後動
用シリンダ141R,141Lの同期作動によつ
て行なわれるので、鋸刃ハウジング73の左右両
側に遅れを生じるようなことがなく、水平移動が
円滑であると共に、ワークピースWに対して水平
方向の切削を行なうとき、一側に切込み不足を生
じるようなことがなく、正確な水平切削を行ない
得るものである。
上述のごとく、昇降ハウジング71に対して前
後動される鋸刃ハウジング73は、第1図に示す
ように、左右方向に延伸したビーム部材149の
左右両側部に左右のホイールハウジング151
R,151Lを備えてなるものである。左右のホ
イールハウジング151R,151Lは、第2図
より理解されるように、中空の箱状に形成してあ
り、各ホイールハウジング151R,151Lの
後部壁板153に前記前後スライド部材135
R,135Lが適宜に一体的に取付けてあると共
に、各前後動用シリンダ141R,141Lのピ
ストンロツド143R,143Lの先端部が適宜
に連結してあるものである。
一方のホイールハウジング151R内には、大
きなワークピースWを切断するに十分に大きな直
径の駆動ホイール155および大径の従動ギア1
57が軸159を介して回転自在に内装してあ
る。上記従動ギア157には、一方のホイールハ
ウジング151の背部に装着した駆動モータ16
1、(第2図参照)により減速機163を介して
駆動される駆動ギア165が噛合してある。
他方のホイールハウジング151L内には小径
の従動ホイール167,169が上下に離隔した
軸171,173を介して回転自在に内装されて
いる。上記軸171,173のうち、下部側の軸
173はホイールハウジング151Lの後部壁板
に支承されており、上部側の軸171は、左右方
向へ移動自在のスライドブロツク175に支承さ
れている。上記スライドブロツク175は、上記
後部壁板の内側に取付けた左右方向のガイドブロ
ツク177に左右方向に摺動自在に支承されてい
るものである。上記スライドブロツク175を摺
動せしめるために、ガイドブロツク177にはテ
インシヨンシリンダ179が装着してあり、この
テインシヨンシリンダ179に左右方向へ往復動
自在に備えられたピストンロツドの先端部はスラ
イドプロツク175に連結してある。
上記構成により、前記駆動ホイール155およ
び上下の従動ホイール167,169にエンドレ
ス状の前記帯鋸刃11を掛回した後に、テインシ
ヨンシリンダ179によつて上側の従動ホイール
167を第1図において左方向へ引くことによ
り、帯鋸刃11に適宜の張力を付与できるもので
ある。上記テインシヨンシリンダ179が従動ホ
イール167を引く力は、例えば皿ばねのごとき
弾性体によつて常に付勢しておくことが望まし
い。
上述のように、本実施例においては、従動ホイ
ール167,169を小径として上下に離隔した
構成としたことにより、鋸刃ハウジング73の左
右方向の長さを短くでき、カツテイングヘツド1
3の全体的構成の小型軽量化を計ることができる
ものである。また、上部側の従動ホイール167
を左右方向に移動可能の構成としたことにより、
帯鋸刃11の着脱交換をも比較的容易に行なわれ
得るものである。
前記駆動ホイール155および従動ホイール1
67,169に対する帯鋸刃11の着脱を容易に
行ない得るように、前記左右のホイールハウジン
グ151R,151Lの側部付近には、ヒンジ部
材(図示省略)を介して側部開閉蓋181R,1
81Lが左右方向へ開閉自在に装着してある。さ
らに、左右の上記ホイールハウジング151R,
151Lの上部および下部には、上下方向に開閉
自在の上部開閉蓋183R,183Lおよび下部
開閉蓋185R,185Lが装着してある。
したがつて、左右のホイールハウジング151
R,151Lにおける側部開閉蓋181R,18
1Lおよび上下の開閉蓋183R,183L,1
85R,185Lを開くと、駆動ホイール155
および従動ホイール167,169に対応する側
部および上下部が開かれることとなり、駆動ホイ
ール155と従動ホイール167,169に対す
る帯鋸刃の着脱が容易に行なわれ得るものであ
る。
上記駆動ホイール155および従動ホイール1
67,169に対する帯鋸刃11の着脱交換をさ
らに容易に行ない得るように、鋸刃ハウジング7
3における前記ビーム部材149には、帯鋸刃支
持装置187が装着されている。
より詳細には、第1図、第2図より明らかなよ
うに、上記ビーム部材149の前面には、左右方
向に適宜に離隔して支持ブラケツト189R,1
89Lが取付けてあり、各支持フラケツト189
R,189Lには、鋸刃吊上用シリンダ191
R,191Lがピン193R,193Lを介して
前後方向へ揺動自在に支承されている。上記鋸刃
吊上用シリンダ191R,191Lに上下動自在
に備えられピストンロツド195R,195Lの
下端部には、左右方向に延伸した断面L字形状の
帯鋸刃支持部材197が支承されている。この帯
鋸刃支持部材197は、前記駆動ホイール155
と従動ホイール167,169の間においてエン
ドレス状の帯鋸刃11の上部を支持するもので、
鋸刃支持部材197の適宜位置には、帯鋸刃11
が上方向へ外れるのを防止する規制板199が取
付けてある。
上記構成により、鋸刃支持部材197上にエン
ドレス状の帯鋸刃11の上部側を支持せしめた状
態において、帯鋸刃11の下部側を駆動ホイール
155および従動ホイール169に掛けた状態に
保持する。その後、鋸刃吊上用シリンダ191
R,191Lを同期して作動し、鋸刃支持部材1
97が駆動ホイール155および従動ホイール1
67の上部側に対応した位置まで上昇せしめる。
そして、鋸刃支持部材197を駆動ホイール15
5および従動ホイール167に近接する後方向へ
揺動せしめることにより、帯鋸刃11の上部側を
駆動ホイール155と従動ホイール167に掛け
ることができるものである。なお、上述と逆の作
動を行なうことにより、帯鋸刃11の取外しを行
ない得るものである。
したがつて、帯鋸刃11が大きく重い場合であ
つても、駆動ホイール155および従動ホイール
167,169に対する帯鋸刃11の掛け、外し
を容易に行ない得ものである。
前記帯鋸刃11がワークピースWの切削を行な
う部分の両側において帯鋸刃11を案内支承する
ために、左右の前記ホイールハウジング151
R,151Lには、それぞれ鋸刃ガイド装置20
1R,201Lが装着してある。左側の鋸刃ガイ
ド装置201Lは、ワークピースWの切断幅に対
応し得るように、左側のホイールハウジング15
1Lの下部に位置調節自在に支承されている。右
側の鋸刃ガイド装置201Rは、右側のホイール
ハウジング151Rの下部の定位置に装着されて
おり、この右側の鋸刃ガイド装置201Rには、
帯鋸刃11に付着した切粉の排除を行なう回転ブ
ラシ203が回転自在に支承されている。この回
転ブラシ203は、前記駆動ホイール155の動
力系から動力を受けて回転するものであるが、一
般的な構成であるから、回転ブラシ203の詳細
については説明を省略する。
第8図,第9図および第10図を参照するに、
左側の鋸刃ガイド装置201Lは、左側のホイー
ルハウジング151Lの下部に設けられた支持部
(図示省略)に左右方向へ位置調節自在かつ適宜
に固定自在のアーム部205を備え、このアーム
部205の先端部に箱状のガイドハウジング20
7を備えている。上記ガイドハウジング207
は、アーム部材205の先端部に複数のボルトを
介して固定した固定板209を備え、この固定板
209に左右方向に離隔して取付けた左右のサイ
ド板211R,211Lを備え、かつ両サイド板
211R,211Lの上部に取付けた上部板21
3を備えた態様に構成してある。
上記両サイド板211R,211Lのうち、一
方のサイド板211Rの下部には円弧状の開口部
215が形成してあり、内側面には同心の円弧状
のガイド溝217が形成してある。また、他方の
サイド板211Lの下部にも円弧状の開口部21
9(第8図参照)が形成してあり、かつこの開口
部219の部分には、内側に円弧状のガイド溝2
21を形成した円弧状のガイド部材223が一体
的に取付けてある。上記両ガイド溝217,22
1には、回動体225の円弧状の係合部227,
229が回転自在に係合してある。
上記回動体225は、帯鋸刃11を案内支承す
るためのもので、回動体225の回動中心付近に
は帯鋸刃11が通過自在な溝231が形成してあ
り、この溝231内には、帯鋸刃11を両側から
挾持し案内するガイドブロツク233,235が
対向して装着してあり、一方のガイドブロツクの
233は、回動体225に取付けたミニシリンダ
237の作用によつて他方のガイドブロツク23
5側へ押圧付勢されている。また、上記溝231
内には、帯鋸刃11の背部を案内支承する背部支
持ブロツク239がピン241を介して取付けら
れている。さらに、上記溝231内には、帯鋸刃
11を両側から挾圧する一対の挾持ローラ24
3,245が設けられている。上記一方の挾持ロ
ーラ245はピン247を介して揺動自在に設け
られた揺動ブラケツト249に回転自在に支承さ
れており、この揺動ブラケツト249は回動体2
5に設けたミニシリンダ251によつて他方の挾
持ローラ243側へ押圧付勢してある。
上記構成より明らかなように、帯鋸刃11は、
回動体225に備えた前記挾持ローラ243,2
45およびガイドブロツク233,235によつ
て両側を挾持案内されており、かつ背部支持ブロ
ツク239によつて背部側を案内支承されている
ものである。
前記帯鋸刃11における歯先部が垂直下方向を
指向した状態と、水平方向を指向した状態とに自
動的に切換えるべく、前記回動体225を回動す
るために、回動用シリンダ253が設けられてい
る。回動用シリンダ253の基部は、前記上部板
213に取付けたブラケツト255に枢支されて
おり、往復動自在にピストンロツド257の先端
部は、ピン259を介して回動体225の適宜位
置に枢支連結してある。
したがつて、上記回動用シリンダ253を適宜
に作動することにより、回動体225は適宜に回
動されることとなる。
上記回動体225の回動位置を規制するため
に、回動体225の突出部にはストツパピン26
1が取付けてあり、ガイドハウジング207にお
ける固定板209およびサイド板211には、そ
れぞれブラケツトが取付けてあり、各ブラケツト
にはストツパピン261が当接自在のストツパー
ボルト263が位置調節自在に螺着してある。
前記回動体225を回動せしめた後に、回動体
225を固定するために、前記ガイド部材223
の適数箇所にはロツクシリンダ265が取付けて
あり、このロツクシリンダ265に往復動自在に
備えられたピストン267には、回動体225の
前記係合部229をガイド部材223との間に挾
圧自在な挾圧片269がボルト271を介して一
体的に取付けてある。上記挾圧片269とロツク
シリンダ265との間には、固定解除用のコイル
スプリングのごとき弾性体273が弾装してあ
る。
以上のごとき構成より理解されるように、回動
用シリンダ253を適宜に作動することにより回
動体225が回動され、この回動体225には支
承案内される帯鋸刃11は、歯先部が垂直下方向
を指向した状態と、歯先部が水平方向を指向した
状態とに切換えが行なわれる。その後に、ロツク
シリンダ265を作動することにより、回動体2
25は切換えられた状態に固定されるものであ
る。
ところで、右側の鋸刃ガイド装置201Rは、
左側の鋸刃ガイド装置201Lと同様の構成であ
るから、その構成の詳細については説明を省略す
る。
以上のごとき説明より既に理解されるように、
ワークテーブル3上に載置されたワークピースW
がバイス装置7によつて把持固定された状態にあ
るときに、帯鋸刃11の歯先部を下方向に指向し
た状態に保持して、カツテイングヘツド13を降
下することにより、ワークピースWの垂直の切断
が行なわれる。また、回動用シリンダ253の作
動により回動体225を回動し、帯鋸刃11の歯
先部を水平に前方向へ指向した状態に保持すると
共に、帯鋸刃11がワークピースWの後端と対応
するように適宜高さまで下降し、その下降位置に
おいて、昇降ロツクシリンダ121を作動し、カ
ツテイングヘツド13の上下動を固定す。その後
に、前後動用シリンダ141R,141Lを作動
して鋸刃ハウジンク73を前方向へ移動すること
により、ワークピースWを水平に切削することで
きる。すなわち、ワークピースWに対して水平な
切削と垂直な切削とを行なうことができ、ワーク
ピースWからの試験片等の切断分離を行なうこと
ができるものである。
ところで、前述のごとくワークピースWに水平
方向の切削を行なうとき、バイス装置7における
支持スライダ39R,39Lを予め前方向へ移動
せしめておくことにより、鋸刃ハウジング73と
バイス装置7とが干渉するようなことがないもの
である。
なお、ワークピースWに水平方向の切削を行な
う場合、鋸刃ハウジング73を水平に移動する代
りに、ワークテーブル3を相対的に水平移動せし
めて、ワークピースWを帯鋸刃11に相対的に切
込む状態とすることも可能である。
第11図を参照するに、第11図には、昇降用
シリンダ93、バランスシリンダ95の制御回路
および前後動用シリンダ141R,141の制御
回路が例示されている。
モータMによつて回転駆動される油圧ポンプP
と前記昇降用シリンダ93は、ソレノイドSOL
1,SOL2を備えた4ポート3位置の第1のソ
レノイドバルブ275を途中に配置した第1油路
277を介して接続してある。この第1油路27
7において、第1ソレノイドバルブ275と昇降
用シリンダ93との間には、パイロツトオペレー
テツドチエツクバルブ279が配設してある。
また、油圧ポンプPとバンランスシリンダ95
は第2油路281を介して接続してあり、第2油
路281の途中には、バランシング弁283が配
設してある。上記バランシング弁283は、通常
の場合には第2油路281を接続するが、バラン
スシリンダ95内の圧力が予め調節設定された所
定の圧力以上に上昇すると、バランスシリンダ9
5をタンクTに接続する作用をなすものである。
すなわち、バランシング弁283は、バランスシ
リンダ95内の圧力を常にほぼ一定に維持する作
用をなすものである。
前記昇降用シリンダ93によつて上下動される
カツテイングヘツド13の下降速度(切込速度)
を制御するために、前記第1油路277には切込
制御回路が接続してある。
より詳細には、第1油路277におけるパイロ
ツトオペレーテツドチエツクバルブ279と昇降
用シリンダ93との間から第3通路285が分岐
してある。この第3油路285には、第1油路2
77の分岐点側からフイルタ287、第3油路2
85の接続遮断を行なう第2ソレノイドバルブ2
89、絞り調整自在の流量制御弁291および自
動流量制御弁293が順次配設してある。
上記自動流量制御弁293は、摺動自在に内装
したスプール295の一側にバランススプリング
297を備え、他側に圧力室299を備えてなる
ものである。この自動流量制御弁293は、上記
バランススプリング297と圧力室299内の圧
力との均衡によつてスプール295が移動され、
このスプール295の移動位置に応じて、第3油
路285とタンクTとの連通状態の開度を適宜に
絞り調節するものである。
上記自動流量制御弁293の圧力室299に
は、前記油圧ポンプPに接続した第4油路301
が接続してある。この第4油路301にはフイル
タ303、オリフイス305が油圧ポンプP側か
ら順次配設してある。上記第4油路301のオリ
フイス305と自動流量制御弁293との間には
分岐油路307が分岐接続してあり、この分岐油
路307には、前記帯鋸刃11に掛る背分力の検
出値に応じて圧油の排出を制御するリリーフ弁3
09が配設してある。
上記構成により、第1ソレノイドバルブ275
のソレノイドSOL1を励磁すると、第1油路2
77を介して昇降用シリンダ93に圧油が供給さ
れ、カツテイングヘツド13が上昇とれることと
なる。同時に、バランスシリンダ95にも第2油
路281を介して圧油が供給されることとなる。
上述のごとく、昇降用シリンダ93およびバラン
スシリンダ95に圧油が供給されてカツテイング
ヘツド13が上昇されると、カツテイングヘツド
13の最上昇位置において、ガイドコラム装置9
に備えられたリミツトスイツチLS1が作動され
る。このリミツトスイツチLS1の作動により、
第1ソレノイドバルブ275ノソレノイドSOL
1が消磁され、第1ソレノイドバルブ275は中
立位置となり、カツテイングヘツド13の上昇が
停止される。
次に、第1ソレノイドバルブ275のソレノイ
ドSOL2を励磁すると、昇降用シリンダ93内
の圧油はカツテイングヘツド13の重量によつて
排出されることとなり、カツテイングヘツド13
は自重で下降することとなる。上述のごとくカツ
テイングヘツド13の下降が行なわれるとき、バ
ランスシリンダ95内の圧油にはカツテイングヘ
ツド13の重量が作用することとなつて昇圧する
ので、バランシング弁283はタンクTに接続さ
れ、バランスシリンダ95内の圧油はタンクTへ
排出されるものである。
上述のごとくカツテイングヘツド13の下降が
行なわれ、カツテイングヘツド13が所定の位置
に下降すると、リミツトスイツチLS2が作動さ
れ、第1ソレノイドバルブ275のソレノイド
SOL2が消磁され、第1ソレノイドバルブ27
5は中立位置となる。
上記リミツトスイツチLS2の作動により、第
2ソレノイドバルブ289のソレノイドSOL3
が励磁され、第2ソレノイドバルブ289が切換
えられることとなる。したがつて、前記昇降用シ
リンダ93内の圧油は、第3油路285を経てタ
ンクTへ排出されることとなる。よつて、昇降用
シリンダ93からの圧油の排出量は、流量制御弁
291および自動流量等制御弁293によつて制
御されることとなり、カツテイングヘツド13の
下降の速度、換言すれば、ワークピースWに対す
る帯鋸刃11の切込み速度が制御されることとな
る。
上述のように、カツテイングヘツド13の下降
によつてワークピースWに対する帯鋸刃11の切
込み速度を制御しているときに、切込み速度が大
きくなつたり、或は帯鋸刃11の摩耗によつて帯
鋸刃11に掛る背分力が大きくなると、リリーフ
弁309が閉られる傾向となり、自動流量制御弁
293の圧力室299内の圧力が上昇する。圧力
室299内の圧力が上昇すると、バランススプリ
ング297に抗してスプール295が摺動され、
自動流量制御弁293は第3油路285の連通状
態を次第に絞ることとなる。したがつて、前記カ
ツテイングヘツド13の下降速度は次第に低速に
なり、帯鋸刃11の破断や、帯鋸刃11による切
曲りが防止されることとなる。
前記帯鋸刃11に係る背分力が小さくなると、
自動流量制御弁293のスプール295はバラン
ススプリング297の作用によて押圧摺動される
ので、第3油路285の連通状態は通常に開かれ
た状態となり、カツテイングヘツド13の下降速
度は、流量制御弁291によつて制御された速度
になる。
再び第11図を参照するに、カツテイングヘツ
ド13に於ける鋸刃ハウジング73を前後方向に
作動するための前記各前後動用シリンダ141
R,141Lを同期作動するために、各前後用シ
リンダ141R,141Lの各第1圧力室311
R,311Lは、マスタシリンダ313の各給圧
室315R,315Lにそれぞれ第5油路317
R,317Lを介して接続してある。
より詳細には、マスタシリンダ313は、中央
部に設けた隔壁319によつてマスタシリンダ3
13内を2つの分割室に等分割してあり、各分割
室内にはそれぞれピストン321R,321Lが
設けられている。上記各ピストン321R,32
1Lは、マスタシリンダ313を摺動自在に貫通
した共通のピストンロツド323に一体的に取付
けてある。したがつて、マスタシリンダ313に
おける前記各給圧室315R,315Lは常に等
容量に保持されるものである。
上記各前後動用シリンダ141R,141Lの
第2圧力室325R,325Lと油圧ポンプPは
第6油路327を介して接続してあり、この第5
油路327には4ポート3位置の第3ソレノイド
バルブ329が配設してある。この第3ソレノイ
ドバルブ329と前記マスタシリンダ313のは
第7油路331を介して接続してある。各前後動
用シリンダ141R,141Lと第3ソレノイド
バルブ329との間および前記第7油路331に
はそれぞれパイロツトオペレーテツドチエツクバ
ルブ333,335が配設してある。また、ポン
プPと第3ソレノイドバルブ329との間には、
減圧弁337が、またパイロツトオペレーテツド
チエツクバルブ333の次には、ソレノイド
SOL10を備えたソレノイドバルブSVが配設し
てある。
さらに第11図を参照するに、ポンプPと前記
第5油路317R,317Lは、それぞれ第8油
路339を介して接続してある。より詳細には、
上記第8油路には、フイルタ341、フリフイス
343および減圧弁345がポンプP側から順次
配設してある。上記減圧弁345には第5油路3
17R,317Lにそれぞれ接続した分岐油路3
47R,347Lがそれぞれ分岐接続してあり、
各分岐油路347R,347Lには連通遮断自在
な第4ソレノイドバルブ349、第5ソレノイド
バルブ351がそれぞれ配設してある。
また、前記オリフイス343と減圧弁345と
の間において第8油路339に分岐接続した分岐
油路353は、前記パイロツトオペレーテツドチ
エツクバルブ333と各前後動用シリンダ141
R,141Lとの間に接続してあり、この分岐油
路353には、連通遮断自在な第6ソレノイドバ
ルブ355が配設してある。さらに、上記パイロ
ツトオペレーテツドチエツクバルブ333と各前
後動シリンダ141R,141Lとの間と、前記
第3油路285における第2ソレノイドバルブ2
89と流量制御弁291との間は、第9油路35
7を介して接続してある。この第9油路357に
は、フイルタ359および連通遮断自在の第7ソ
レノイドバルブ361が配設してある。
以上のごとき構成において、第3ソレノイドバ
ルブ329におけるソレノイドSOL6を励磁す
ると、油圧ポンプPからの油圧がマスタシリンダ
313に供給されることとなり、ピストンロツド
323が第11図において右方向へ移動される。
したがつて、マスタシリンダ313における各給
圧室315R,315L内の圧油が各前後動用シ
リンダ141R,141Lの第1圧力室311
R,311L内へ供給されることとなる。よつて
前後動用シリンダ141R,141Lが同期して
作動され、カツテイングヘツド13における鋸刃
ハウジング73が前進されることとなる。
上述のごとく鋸刃ハウジング73が前進される
とき、前述したように帯鋸刃11の歯先部を水平
に前方へ指向せしめて、ワークピースWに対して
切込みを行なうことにより、ワークピースWの水
平切削が行なわれるものである。
前述のごとく鋸刃ハウジング73が前進され、
適宜位置においてリミツトスイツチLS3を作動
すると、ソレノイドバルブSVが遮断状態に切換
り、かつ第7ソレノイドバルブ361のソレノイ
ドSOL4が励磁され、連通状態に切換わる。し
たがつて、ワークピースWに対する帯鋸刃11の
切込み速度は、垂直時の切削同様に、前記流量制
御弁291および自動流量制御弁293によつて
制御されることとなる。
上述のように、鋸刃ハウジング73の前進によ
つてワークピースWの水平切削が行なわれ、所定
の位置に鋸刃ハウジング73が前進すると、リミ
ツトスイツチLS4が作動される。このリミツト
スイツチLS4の作動によつて、第7ソレノイド
バルブ361は遮断状態に切換り、かつ第3ソレ
ノイド329のソレノイドSOL5が励磁され、
さらにソレノイドバルブSVが連通状態に再び切
換えられる。したがつて、油圧ポンプPの圧油は
各前後動用シリンダ141R,141Lの第2圧
力室325R,325Lへ供給されることとな
り、鋸刃ハウジング73は元の後退位置に復帰さ
れる。鋸刃ハウジング73が後退復帰されると、
リミツトスイツチ(図示省略)が作動され、第3
ソレノイドバルブ329は中立位置に復帰する。
なお、前記構成において、第4ソレノイドバル
ブ349および第5ソレノイドバルブ351のソ
レノイドをそれぞれ励磁して連通状態とすること
により、各前後動用シリンダ141R,141L
における第1圧力室311R,311L側の圧油
を補充することができる。また、第6ソレノイド
バルブ355のソレノイドを励磁して連通状態に
切換えることにより、各前後動用シリンダ141
R,141Lの第2圧力室325R,325Lに
圧力を付加し、鋸刃ハウジング73を後退位置に
ロツク状態に保持することができるものである。
以上のごとき説明より理解されるように、帯鋸
刃11の歯先部を水平に全方向へ指向せしめて帯
鋸刃ハウジング73を前進せしめることにより、
ワークピースWを水平に切削できるものである。
この場合、昇降ハウジング固定装置101によつ
て昇降ハウジング71を所定の高さ位置に固定保
持でき、かつ鋸刃ハウジング73の左右に遅れを
生じることなく、しかも帯鋸刃11の背分力を検
出しつつ水平方向の切込みを制御できるものであ
るから、安全かつ精度良く水平切削を行ない得る
ものである。
再び第2図を参照するに、前記帯鋸刃11がワ
ークピースWを切削する位置の下方位置には、切
削時に生じてベース上等に落下した切粉を外部へ
排出するために、チツプコンベア363が設けら
れている。このチツプコンベア363は、スクリ
ユコンベアよりなるものであつて、その構成は一
般的なものであるから、チツプコンベア363の
構成についての詳細な説明は省略する。
[考案の効果] 以上のごとき実施例の説明より理解されるよう
に、要するに本考案は、ワークピースWを載置固
定自在のワークテーブル3を備えると共に、上記
ワークピースWを切断するための帯鋸刃11を備
えたカツテイングヘツド13を上下動自在に備え
てなる大型の切断装置にして、上記カツテイング
ヘツド13に装着した駆動モータ161によつて
回転駆動される大径の駆動ホイール155を前記
カツテイングヘツド13の一側部に回転自在に装
着して設け、上記カツテイングヘツド13の他側
部に、上記駆動ホイール155より小径の複数の
従動ホイール167,169を回転自在に装着し
て設けると共に少なくとも1つの従動ホイール1
67を軸心に対して直交する方向へ位置調節可能
に設け、上記駆動ホイール155と複数の従動ホ
イール167,169とに亘つて前記帯鋸刃11
を掛回してなるものである。
上記構成より明らかなように、本考案において
は、駆動モータ161によつて回転駆動される駆
動ホイール155は大径であつて、複数設けた従
動ホイール167,169が小径に設けてある。
したがつて、従動ホイール167,169を例え
ば上下方向に配置することにより、上記各ホイー
ル155,167,169を支持したカツテイン
グヘツド13を比較的小型にすることがてきるも
のである。
ところで、カツテイングヘツド13をより小型
にするには、駆動ホイール155を小径となし、
かつ駆動ホイール155に近接した位置に小径の
ホイールを補助的に配置する構成とすることも可
能である。
一方、大きなワークピースWを帯鋸刃11でも
つて切断するとき、ワークピースWの切削抵抗が
極めて大きくなるので、駆動モータ161の動力
を帯鋸刃11へ充分に伝達する必要がある。
ところが、前記構成のごとく駆動ホイール15
5の径を小さくすると、駆動ホイール155と帯
鋸刃11との接触長が短くなり、ワークピースW
の切削抵抗が大きくなると、駆動ホイール155
と帯鋸刃11との間において滑りを生じる傾向に
あり、大きなワークピースWの切断が困難にな
る。
しかし本考案においては、駆動ホイール155
の径を大径に保持して従動ホイール側を小径の複
数の従動ホイールに構成したので、駆動モータ1
61の動力を帯鋸刃11へ伝達する機能を充分に
保持して、大きな切削抵抗に対抗でき、かつ全体
的な小型化が可能なものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図
は、本考案に係る切断装置の正面図である。第2
図は同上の右側面図である。第3図は同上の平面
図である。第4図は第2図における−線に沿
つた断面図で、1部省略して主要部分のみを示し
てある。第5図は第4図を右方向から見た右側面
図である。第6図は第4図を上方から見た平面図
である。第7図は、第3図における−線に沿
つた拡大断面図で、1部を部分断面で示し、かつ
1部省略して主要部分を示してある。第8図は第
1図における−線に沿つた拡大断面図で、主
要部のみを示してある。第9図は第8図における
−線に沿つた断面図である。第10図は、第
9図を下方から見た底面図で、1部断面して示し
てある。第11図は、主要な部分の作動を説明す
るために、主要な部分のみを示した油圧回路図で
ある。 3……ワークテーブル、11……帯鋸刃、13
……カツテイングヘツド、5……ベース、155
……駆動ホイール、167,169……従動ホイ
ール。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ワークピースWを載置固定自在のワークテーブ
    ル3を備えると共に、上記ワークピースWを切断
    するための帯鋸刃11を備えたカツテイングヘツ
    ド13を上下動自在に備えてなる大型の切断装置
    にして、上記カツテイングヘツド13に装着した
    駆動モータ161によつて回転駆動される大径の
    駆動ホイール155を前記カツテイングヘツド1
    3の一側部に回転自在に装着して設け、上記カツ
    テイングヘツド13の他側部に、上記駆動ホイー
    ル155より小径の複数の従動ホイール167,
    169を回転自在に装着して設けると共に少なく
    とも1つの従動ホイール167を軸心に対して直
    交する方向へ位置調節可能に設け、上記駆動ホイ
    ール155と複数の従動ホイール167,169
    とに亘つて前記帯鋸刃11を掛回してなることを
    特徴とする大型の切断装置。
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JP4504637B2 (ja) * 2003-07-18 2010-07-14 トクセン工業株式会社 ソーワイヤマシン

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