JPH0536382Y2 - - Google Patents

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JPH0536382Y2
JPH0536382Y2 JP11032988U JP11032988U JPH0536382Y2 JP H0536382 Y2 JPH0536382 Y2 JP H0536382Y2 JP 11032988 U JP11032988 U JP 11032988U JP 11032988 U JP11032988 U JP 11032988U JP H0536382 Y2 JPH0536382 Y2 JP H0536382Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、防虫材に有効期間表示機能を付与し
た新規な構成に関する。
[従来の技術] 従来、防虫材としては、樟脳、ナフタリン等の
固形状防虫剤を構成要素とするものに代つて、常
温揮散性の液状防虫剤を基材中に含有保持させた
防虫材が市販されるに至つている。
この種の防虫材については、含有される防虫剤
自体が無色、無臭性のものであるため、その防虫
効果の有効、無効を外部から視覚的に判断するの
は容易でない。このため、当該防虫材につきその
有効期間表示機能を付与した構成が種々考案され
るに至つている。
その有効期間表示機能付き防虫材の第一の従来
例としては、第5図に示すように、表示基材20
が偏平な基材部21面上に表示層22を薄層状に
塗布して形成され、これに防虫液剤Aを含有させ
たものがある。この防虫材では防虫液剤Aの含有
状態に於いて、表示層22の光透過性が変化する
作用を利用したものである。
また第2の従来例としては上記同様の表示基材
20中に適当な低揮発性の液剤を含有せしめて表
示器となし、この表示器を防虫液剤Aが含有せし
められた防虫材面上に適宜貼付することによつ
て、その防虫作用の有効期間表示の機能を保持さ
せたものが存在する。
[考案が解決しようとする課題] 前記した第一の従来例では、その有効期間末期
にも含有されている防虫液剤Aは基材部21から
表示層22に及んでその有効表示が維持される。
これは基材部21の偏平形によるものであるが、
しかし、この偏平形により防虫液剤Aの含有量が
制限されるため、長期間に亘つて防虫作用を発揮
させるのが困難であつた。
この欠点を解消するために、第6図の表示基材
25のように、特に基材部26厚を大きく改変し
た場合、その使用開始から一定期間内に於いて
は、表示層27上に防虫液剤Aが常に及んで有効
表示する。しかし、その一定期間が経過すると、
第7図のように、基材部26の底部付近に残留す
る防虫液剤Aを保持したまま表示層27に於いて
期間の満了表示が生じてしまう弊害がある。
また前記した第二の従来例に於いてはその防虫
材と表示器との表面積が大きく異なると、その使
用の時期によつては含有されている防虫液剤Aの
揮散量が異なつてくるため、その有効期間表示に
くい違いが生じ、またその表示器中に含有される
べき低揮発性液剤の選択が非常に困難であつた。
本考案の目的は、上記した従来例等に於ける欠
点を解消し、長期間に亘つて安定した防虫効力を
保持させることができ、またその有効期間表示を
実際の防虫効力と一致させることが極めて容易な
有効期間表示機能付き防虫材を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 上記した目的を達成するため、本考案は有効期
間表示機能付き防虫材につき次の構成とした。
即ち、常温揮散性防虫液剤を含有せしめた合成
樹脂材からなる収容器がその周壁上に通気孔を有
すると共にその内部状態を透視できる形態で形成
され、この収容器内に表示機能部材として揮散成
分からなる液剤乃至はゲル剤をガス透過性フイル
ム材からなる収容袋内に封入して収容せしめた構
成を特徴とする。
上記した本考案の構成特徴に於いて、常温揮散
性防虫液剤としては、例えば、 (RS)−(E)−Ethynyl−2−pentenyl(1R)−
cis, trans−chrysanthemate (以下、エンペスリンという。)を挙げることが
でき、また収容器の形成材としては、上記した防
虫液剤を常温下に揮散可能に含有保持することが
できるポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、アクリル樹脂、エチレン酢酸ビニル共重
合体等の合成樹脂材を透明又は不透明な外観形態
で適用することができる。
また収容器についての前記した内部状態を透視
できる形態としての要件は、収容器の形成材が透
明体であることのみをもつて満足されるが、その
形成材が不透明材である場合であつても、その収
容器の側面上にその内上部乃至内下部を透視でき
る長孔などが形成されているか、若しくはその側
面部が網材で構成されていることによつても満足
される。
表示機能部材としての液剤の例は任意の水溶液
であり、またゲル剤の例としては透明カラギナン
を成分要素とし、これに適宜加水してゲル化した
ものなどを用いることができる。
また、このゲル剤を封入する収容袋としては、
エチレン酢酸ビニル共重合体など水蒸気等のガス
を透過させることができるフイルム材を通用する
ことができる。また前記表示機能部材中に配合可
能な消臭剤としては水溶性の一般的なものを適用
することができる。またコバルト塩は変色表示機
能材として含有されるが、この例として塩化コバ
ルトを挙げることができる。
[作用] 収容器の形成材中に含有せしめられた防虫液剤
は、その常温揮散性により収容器の外周壁面から
直接外部へ揮散される。
また表示機能部材としての液剤乃至ゲル剤は上
記収容器内に於いては、収容袋内にて保持される
ことによつて、収容器の通気孔等から流出するこ
とはない。このゲル剤から生じた揮散ガスは、そ
の形成材のガス透過性に基づいて収容袋外へさら
には前記収容器上の通気孔等を介して収容器外へ
流出する。
[実施例] 本考案に係る第一の実施例での有効期間表示機
能付き防虫材10を第1図及び第2図に示す。
この防虫材10は、多数の通気孔12…を側壁
面上の均等位置に穿つてなる収容器11と、この
収容器11内に収容された表示機能部15とから
なる。
なお、14はフツクであり、その下端部が収容
器11の上面中央の係止孔13内に挿設係止され
ている。
この収容器11は次のように形成される。
つまり、ポリ塩化ビニル原料中に予めエスペリ
ンを防虫液剤として5重量%の割合で混入し、こ
れを定形に成形したものである。よつて、含有さ
れた防虫液剤Aは収容器11の周壁中に均一に配
合され、またこの含有防虫液剤Aのほとんどは収
容器11表面から外部に揮散することが可能であ
る。またこの収容器11は構成材料自体が透明乃
至半透明である。また表示機能部15は表示機能
部材16を収容袋17内に封入することによつて
構成されている。
この表示機能部16は次のように構成される。
(イ) 液剤の表示機能部材成分 精製水 95.0重量% ゼオライト 5.0重量% (ロ) 液剤の表示機能部材成分 精製水 94.7重量% 消臭剤 5.0重量% 塩化コバルト 0.3重量% (ハ) ゲル剤の表示機能部材成分 精製水 88.3重量% 透明カラギナンとローストビーンガムとの混液
2.0重量% エチレングリコール 4.0重量% 消臭剤 5.0重量% 塩化コバルト 0.3重量% 塩化カリウム 0.4重量% これら(イ)〜(ハ)のうちのいずれかの表示機能部材
16の20gを夫々エチレン酢酸ビニル共重合体の
フイルム材(119μ厚)による収容袋17内に封
入することによつて表示機能部15を構成した。
このような構成特徴の有効期間表示機能付き防
虫材10を次の試験条件で構成し、洋服タンス
(温度条件15〜25℃、湿度60〜70%)内に吊り下
げた。
<試験条件> ・ 収容器11の表面積;270cm2 ・ 収容器11の壁厚;1.0mm ・ 収容器11の内部容積;80cm3 ・ エンペスリン含有量;1.0g この結果、夏季乃至春季の約6ケ月間の有効な
防虫効果を確認し、この期間経過後に於いて、表
示機能部15の上部面位置は15′にまで降下し
た。これは液剤乃至はゲル剤16の固形物残渣で
ある。なお、(ロ)、(ハ)の表示機能部材について、そ
の期間の終点時に合致してピンク色から青色へ変
色したのを確認した。また消臭剤による消臭効果
をも複合的に発揮したことを確認した。
また、本考案は第3図に示す有効期間表示機能
付き防虫材10′の構成とすることができる。こ
の防虫材10′はその収容器11′の構成材自体が
不透明である。このため、収容器11′の側壁上
には気孔12…のほか上下に長い長孔12a…が
穿たれてなる。この長孔12a…は表示機能部1
5の上部面位置を確認するために収容器11′内
部の透視を可能とする。
また、本考案では第4図に示す有効期間表示機
能付き防虫材10″の構成とすることができる。
この防虫材10″はその収容器11″の対向する側
面部が夫々網材18からなる。この場合、網材1
8の各網目孔19…は夫々気孔として機能すると
共に、収容器11″の内部を透視可能とする。
[考案の効果] 本考案は上述した構成を採用したことから次の
ような効果を奏する。
防虫液剤の揮散が、防虫材を構成する収容器の
外表面から生じるから、常時有効な防虫効果が安
定的に得られる。
またこの防虫材の表示機能部が、その用量を自
在に設定し得る表示機能部材の存在量を指標とし
たことから、長期間に及ぶ防虫有効期間に一致し
た表示機能が容易に発揮されるのを期待できる。
また表示機能部材は、ガス透過性フイルム材か
らなる収容袋内に封入されることによつてゲル剤
自体が収容器内から流出することがないと共に、
表示機能部材からの揮散ガスを安定的に制限で
き、また揮散性能の比較的大きな水をも表示機能
部材の揮散成分とすることを可能とする。
また収容器の内部状態を透視できる形態から、
その収容する液剤乃至はゲル剤の減量度合により
その防虫効果の有効期間を外部から容易に確認で
きる。
また請求項3の多糖類を成分とするゲル剤の場
合、指標となる揮散液状成分を多量に含む状態で
ゲルが得られ、これにより有効期間表示の誤差を
小さくすることができる。
また請求項4のゲル剤中への機能成分の配合
は、多様な機能を複合的に保持させることを可能
とする。
【図面の簡単な説明】
第1図…本考案に係る実施例での有効期間表示
機能付き防虫材、第2図…同部分縦断面正面図、
第3図…同他の実施例での正面図、第4図…同他
の実施例での正面図、第5図…従来例の縦断面正
面図、第6図…従来例に対する改変構成の縦断面
正面図、第7図…同説明的縦断面正面図。 図面符号の説明、10,10′,10″……有効
期間表示機能付き防虫材、11,11′,11″…
…収容器、12……気孔、12a……長孔、15
……表示機能部、16……表示機能部材、17…
…収容袋、18……網材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 常温揮散性防虫液剤を含有せしめた合成樹脂
    材からなる収容器がその周壁上に通気孔を有す
    ると共にその内部状態を透視できる形態で形成
    され、この収容器内に表示機能部材として揮散
    成分からなる液剤乃至はゲル剤をガス透過性フ
    イルム材からなる収容袋内に封入して収容せし
    めた構成を特徴とする有効期間表示機能付き防
    虫材。 (2) 前記表示機能部材であるゲル剤が、透明カラ
    ギナン等の多糖類を成分とする場合の請求項1
    記載の有効期間表示機能付き防虫材。 (3) 前記表示機能部材中にさらにコバルト塩が含
    有されている場合の請求項1又は2記載の有効
    期間表示機能付き防虫材。 (4) 前記前記表示機能部材中に消臭剤、芳香剤な
    どの諸機能成分が配合されている場合の請求項
    1,2又は3記載の有効期間表示機能付き防虫
    材。
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