JPH0536116Y2 - - Google Patents

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JPH0536116Y2
JPH0536116Y2 JP1986159054U JP15905486U JPH0536116Y2 JP H0536116 Y2 JPH0536116 Y2 JP H0536116Y2 JP 1986159054 U JP1986159054 U JP 1986159054U JP 15905486 U JP15905486 U JP 15905486U JP H0536116 Y2 JPH0536116 Y2 JP H0536116Y2
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shaft
oil
clutch
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lubricating oil
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、動力伝達切換部の潤滑構造に関する
ものである。詳細には、2本の軸からなる動力伝
達軸において、一方の軸の一端軸方向に形成され
た係合孔に、他方の軸の一端が軸受支持されるよ
うに係合され、且つ両軸間の動力伝達を断接する
クラツチ手段が設けられた動力伝達切換部に潤滑
油を円滑且つ確実に給送し得る潤滑構造に関する
ものである。
(従来技術) 前記動力伝達切換部を備えた動力伝達軸は、例
えばパートタイム方式の四輪駆動車において知ら
れている(例えば、特開昭56−135320号公報参
照)。
前記四輪駆動車は、二輪駆動時に駆動されない
副駆動系の摩耗、動力損失等を低減するために、
前記副駆動系における差動装置の出力軸の一方
が、差動装置側の軸部と車輪側の軸部とに二分割
され、差動装置側の軸部の軸方向に形成された係
合孔に車輪側の軸部の一端が軸受支持されるよう
に係合され、且つ両軸間の動力伝達を断接し得る
ようにオートフリーホイールクラツチが設けられ
た動力伝達切換部により連結されている。
副駆動系の差動装置は、二輪駆動時において前
記クラツチが切り離されており、前記切換部を備
えた出力軸に連結された側歯車には車輪からのバ
ツクドライブが伝達されないため、他方の出力軸
に連結された側歯車が車輪からのバツクドライブ
により回転されるとしても、各側歯車に噛合する
ピニオンが自転されるだけで、デフケース及びリ
ングギヤーはほとんど回転されず、車輪からのバ
ツクドライブにより生じる摩耗や動力損失は僅か
であり、前記動力伝達切換部を備えていないもの
に比較して大幅な低減が図られている。
ところで、前記動力伝達切換部の軸受支持され
た部分は、差動装置側の軸部と車輪側の軸部とは
回転方向が逆であり、高速走行時には相対的に大
きな回転速度差が生じるため、潤滑油を充分に供
給することが必要である。また、前記クラツチ
は、各軸部に設けられたスプラインホイールの速
度が同期する時にスプラインスリーブを軸方向に
移動し、両スプラインホイールを断接し得るよう
にしたものであり、各スプラインホイールとスプ
ラインスリーブとを円滑に係脱するためには、潤
滑油を充分に供給することが必要である。
しかしながら、従来前記動力伝達切換部に対し
て充分な潤滑が行なわれていないため、前記軸受
支持された部分が摩耗したり焼き付きを生じ、或
いはクラツチの係合が円滑に行なわれ難い等の問
題点がある。
(考案の目的) 本考案は前記従来の事情に鑑みてなされたもの
であり、差動装置の一方の出力軸を差動装置側の
第1軸と車輪側の第2軸とに分割し、第1軸の一
端軸方向に係合孔を形成し、該係合孔に第2軸の
一端を係合して軸受支持し、第1軸と第2軸との
動力伝達を断接するようにクラツチ手段を設け、
クラツチ手段の解除時に第1軸と第2軸とが逆方
向に回転するようになつた動力伝達切喚部におい
て、動力伝達切換部における軸受支持された部分
及びクラツチ手段に潤滑油を円滑且つ確実に給送
し得る動力伝達切換部の潤滑構造を提供すること
を目的とするものである。
(考案の構成) 本考案は、クラツチ手段を解除している時に第
1軸と第2軸との間に相対的な回転速度差が生じ
ていることに着目し、第2軸の一端と第1軸の係
合孔との間に軸方向に空隙部を形成し、該空隙部
に潤滑油を給送すると共に、軸受支持される部
分、クラツチ手段等と前記空隙部とを連通する油
路を第2軸に形成し、前記油路の途中にポンプ作
用を行うフアン等の給送手段を設けることによ
り、前記回転速度差に応じた量の潤滑油を軸の内
部から軸受支持される部分、クラツチ手段等に給
送し得るようにしたものである。
すなわち、本考案の構成上の特徴は、第2軸の
一端を第1軸の係合孔に軸方向に空隙部を形成す
るように係合し、該空隙部にクラツチケース部内
の潤滑油を給送する第1給油手段を第1軸に設
け、前記空隙部に給送された潤滑油を前記軸受支
持される部分及びクラツチ手段に給送する第2給
油手段を第2軸に設けてなり、第1給油手段は第
1軸と一体的に回転可能に設けられ、クラツチ手
段の解除時の回転方向においてクラツチケース部
内の潤滑油をかき取るオイルかき取り板を有し、
第2給油手段は第2軸と一体的に回転可能に設け
られ、クラツチ手段の解除時の回転方向において
渦巻きポンプ作用する溝が形成されたフアンを有
していることにある。
(実施例) 本考案の実施例を図に基いて詳細に説明する。
第1図はパートタイム方式の四輪駆動車の駆動
系を模式的に示したもので、四輪駆動時にはエン
ジン1の出力はトランスミツシヨン2、伝動ケー
ス3を介して主駆動系4、副駆動系5に動力伝達
され、二輪駆動時には伝動ケース3に設けられた
クラツチ(図示せず)が切断され副駆動系5への
動力伝達が断たれるように構成されている。
主駆動系4は、主プロペラシヤフト6、主差動
装置7を介して後輪8に動力伝達し、副駆動系5
は、副プロペラシヤフト9、副差動装置10を介
して前輪11に動力伝達するものである。
副差動装置10は第2図に示すように、副プロ
ペラシヤフト9に連結される入力軸12、該入力
軸12に固定されたドライブピニオン13、該ド
ライブピニオン13と噛合するリングギヤ14、
該リングギヤ14を固定支持し且つ第1出力軸2
0、第2出力軸17及びデフケース16に回転自
在に支持されたデフキヤリアー15、第1出力軸
20の一端に固定された第1側歯車21、第2出
力軸17の一端に固定された第2側歯車18、第
1及び第2の側歯車21,18と噛合する一対の
ピニオンギヤ19等を備え、入力軸12からの動
力を第1出力軸20及び第2出力軸17に動力伝
達するものである。
第1出力軸20の他端には、第3図に拡大して
示すように軸方向に係合孔22が形成され、外周
部には第1スプラインホイール(以下第1ホイー
ルと称する)25が形成され、第1ホイール25
に隣接して係合孔22に連通する油路24が複数
形成され、又第1ホイール25に隣接してオイル
かき取り板26が固定されている。オイルかき取
り板26は、クラツチケース部39内に収容され
た潤滑油をかき取るフイン27が第4図及び第5
図に示すように回転方向に傾斜して設けられ、内
外周面を貫通する油路28が各フイン27の根元
に形成され、該油路28が係合孔22に連通する
油路24と一致するように取り付けられている。
第1出力軸20の係合孔22には、車軸に連結
されたジヨイントシヤフト(以下シヤフトと称す
る)30の一端がニードルベアリング38を介し
て軸受支持され、シヤフト30の前記一端と係合
孔22間には軸方向に空隙部23が形成されてい
る。
シヤフト30の前記一端には、端面と軸受支持
される円周面とを連通する油路31が形成され、
端面側にはフアン32が嵌入装着されている。フ
アン32は、第6図乃至第8図に示すように鍔部
34を有する円筒状体で、円筒部33及び鍔部3
4の外周面には渦巻きポンプ作用をするように複
数の溝36が形成され、中心部に貫通孔35が設
けられている。
また、シヤフト30の前記一端外周面には第2
スプラインホイール(以下ホイールと称する)3
7が第1ホイール25の端面と間隙を生じるよう
に固定されており、第1ホイール25と第2ホイ
ール37は、両者と噛合し且つ軸方向に移動され
るスプラインスリーブ(以下スリーブと称する)
40とによつて、第1出力軸20とシヤフト30
との動力伝達を断接するオートフリーホイールク
ラツチを構成している。スリーブ40は、二輪駆
動時には実線で示す位置に、四輪駆動時には矢印
方向に移動し、第1ホイール25と第2ホイール
37との両者に係合するようにシフトフオーク4
1及びシフトアーム42を有する作動装置43に
より移動制御される。
29は第1ホイール25、第2ホイール37、
オイルかき取り板26等により飛散されるクラツ
チケース部39内に収容された潤滑油を一旦貯留
する飛散オイル収容ケースで、オイルかき取り板
26の上方に設けられ、オイルかき取り板26と
対向する位置にオイル滴下孔(図示せず)が形成
されている。
本実施例は以上のように構成されており、動力
伝達切換部における潤滑油の給送は次のように行
われる。第1図に示すパートタイム方式の四輪駆
動車において、二輪駆動時には伝動ケース3のク
ラツチが切断されるため、エエンジン1の出力は
副駆動系5には伝達されず、主駆動系4に伝達さ
れ、後輪8のみが駆動される。前輪11は車両の
走行に伴つて第1図に示す矢印方向に回転され、
該回転に伴つて副差動装置10の第1出力軸20
とシヤフト30との動力伝達切換部に潤滑油が給
送される。
すなわち、副差動装置10の第2出力軸17及
びシヤフト30は、前輪11からのバツクドライ
ブにより第2図に矢印で示すように同一方向に回
転される。ところが、第1出力軸20は、オート
フリーホイールクラツチのスリーブ40が作動装
置43により実線位置に移動されているため、シ
ヤフト30との動力伝達が切断されている。従つ
て、副差動装置10のピニオンギヤ19は自転
し、第2出力軸17の回転が第2側歯車18、ピ
ニオンギヤ19を介して第1側歯車21に伝達さ
れ、第1出力軸20は第2出力軸17と逆方向、
すなわち矢印で示すようにシヤフト30と逆方向
に回転されることになる。
第1出力軸20が回転されることによりオイル
かき取り板26が回転され、フイン27によりク
ラツチケース部39内に収容された潤滑油をかき
取り、かき取られた潤滑油は油路28及び第1出
力軸20の油路24を介して空隙部23内に給送
される。また、飛散油収容ケース29から滴下す
る潤滑油も前記油路28,24を介して空隙部2
3内に給送される。
空隙部23内に給送された潤滑油は、シヤフト
30が回転されしかもシヤフト30と第1出力軸
20との間に相対的な回転速度差を生じているた
め、シヤフト30に設けられたフアン32が渦巻
きポンプ作用し、該フアン32のの外周面に形成
された溝36により軸方向に強制的に給送され
る。また、フアン32の中心部に設けられた貫通
孔35を介しても軸方向に給送され、シヤフト3
0の半径方向に形成された油路31を通つてニー
ドルベアリング38に給送される。そして、ニー
ドルベアリング38に給送された潤滑油は、フア
ン32の渦巻きポンプ作用と遠心力によつて、第
1ホイール25と第2ホイール37との間の間隙
を油路として放射状に給送される。
本実施例は以上のように、第1出力軸20に設
けられたオイルかき取り板26によりクラツチケ
ース部39内に収容された潤滑油を第1出力軸2
0内の空隙部23に給送し、そして空隙部23に
給送された潤滑油をシヤフト30に設けられたフ
アン32の渦巻きポンプ作用によりニードルベア
リング38及びオートフリーホイールクラツチに
強制的に給送することができる。しかも、オイル
かき取り板26及びフアン32のポンプ作用が車
両の走行速度に対応しており、高速走行時におい
ても充分に潤滑油を給送することができる。
なお、本実施例において、第1出力軸20とシ
ヤフト30との間に形成された空隙部23は第1
出力軸20の軸受け部に連通され、該軸受け部か
ら潤滑油を給送するように構成されていてもよ
い。
(考案の効果) 本考案によれば、クラツチ手段の解除時には第
1軸と第2軸とが逆回転し、軸受支持される部分
とクラツチ手段とに大きな負荷が生じるが、第1
軸に設けられたオイルかき取り板によつてクラツ
チケース部内の潤滑油をかき取つて空隙部に給送
し、空隙部の潤滑油を第2軸に設けられたフアン
によつて軸受支持される部分とクラツチ手段とに
給送するため、これら部分を円滑かつ確実に潤滑
することが可能になつた。特に、第2軸に設けら
れたフアンの渦巻きポンプ作用によつて空隙部の
潤滑油が吸い込まれるため、この空隙部に対する
オイルかき取り板によるかき込み給送が促進され
る。従つて、車速が高くなり第1軸と第2軸との
回転差が大きくなつた場合でも、軸受支持される
部分とクラツチ手段とに潤滑油を充分給送して潤
滑することができ、これらの部分の摩耗、焼き付
き等による損傷を確実に防止することが可能にな
つた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を説明する駆動系の模
式的な説明図面、第2図は第1図の要部の断面
図、第3図は第2図の要部の拡大断面図である。
第4図はオイルかき取り板の平面図、第5図は第
4図の−線に沿つた断面図である。第6図は
フアンの斜視図、第7図はフアンの平面図、第8
図は第7図の−線に沿つた断面図である。 10……副差動装置、17……第2出力軸、2
0……第1出力軸、22……係合孔、23……空
隙部、24,28,31……油路、25……第1
スプラインホイール、26……オイルかき取り
板、30……ジヨイントシヤフト、32……フア
ン、37……第2スプラインホイール、38……
ニードルベアリング、40……スプラインスリー
ブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 差動装置の一方の出力軸を差動装置側の第1軸
    と車輪側の第2軸とに分割し、第1軸の一端軸方
    向に係合孔を形成し、該係合孔に第2軸の一端を
    係合して軸受支持し、第1軸と第2軸との動力伝
    達を断接するようにクラツチ手段を設け、クラツ
    チ手段の解除時に第1軸と第2軸とが逆方向に回
    転するようになつた動力伝達切喚部の潤滑構造で
    あつて、第2軸の一端を第1軸の係合孔に軸方向
    に空隙部を形成するように係合し、該空隙部にク
    ラツチケース部内の潤滑油を給送する第1給油手
    段を第1軸に設け、前記空隙部に給送された潤滑
    油を前記軸受支持される部分及びクラツチ手段に
    給送する第2給油手段を第2軸に設けてなり、第
    1給油手段は第1軸と一体的に回転可能に設けら
    れ、クラツチ手段の解除時の回転方向においてク
    ラツチケース部内の潤滑油をかき取るオイルかき
    取り板を有し、第2給油手段は第2軸と一体的に
    回転可能に設けられ、クラツチ手段の解除時の回
    転方向において渦巻きポンプ作用する溝が形成さ
    れたフアンを有していることを特徴とする動力伝
    達切換部の潤滑構造。
JP1986159054U 1986-10-16 1986-10-16 Expired - Lifetime JPH0536116Y2 (ja)

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JPS6364961U JPS6364961U (ja) 1988-04-28
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