JPH0535841B2 - - Google Patents

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JPH0535841B2
JPH0535841B2 JP60221931A JP22193185A JPH0535841B2 JP H0535841 B2 JPH0535841 B2 JP H0535841B2 JP 60221931 A JP60221931 A JP 60221931A JP 22193185 A JP22193185 A JP 22193185A JP H0535841 B2 JPH0535841 B2 JP H0535841B2
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JP
Japan
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film
polarizing
refractive index
liquid crystal
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JP60221931A
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Yukihiko Nanbara
Hiroshi Tomita
Shigeyoshi Masuda
Junji Kobayashi
Satoyuki Nakamura
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、液晶表示装置に用いられる偏光フイ
ルムに関するものである。 〔従来技術〕 液晶表示用偏光フイルムとしては、偏光素子と
して沃素又は、2色性染料を含有せしめた1軸配
向ポリビニルアルコールフイルムを用い、支持基
板として、流延法で得られた無軸配向のセルロー
ストリアセテートフイルムを偏光素子の両側に貼
り合せたものが知られている。 しかしながら、昨今、液晶表示装置の用途が拡
大し、自動車の計器類や外部設備のメーター等に
使用されようとしているが、支持基板の無軸配向
のセルローストリアセテートフイルムの透湿性が
大きく、高温高湿下に長時間さらされるとこのフ
イルムが加水分解し、支持基板内に微少な気泡を
生じてしまい、液晶表示用偏光フイルムとして画
像の鮮明度が低下してしまつたり、あるいは偏光
素子が劣化してしまう実用上の問題がある。 この解決策として特開昭51−143344号公報に見
られるように「ポリビニルアルコールよりなる偏
光板の表面に無軸あるいは前記偏光板との位相差
を無くした有軸の防湿用のフイルムを貼り合せて
なる偏光板」や、特開昭58−132523号公報にみら
れるように偏光子製造に有用な「被覆された単軸
ポリエステルフイルム」が知られている。 1軸配向フイルム(主として、1軸配向ポリエ
ステルフイルム)は無軸無配向の未延伸フイルム
に較べ防湿性や寸法安定性にすぐれしかも、2軸
配向フイルムに較べて偏光を旋回する性質が少な
いため、1軸配向フイルムを支持基板として用い
た偏光フイルムが液晶用偏光フイルムとして実用
されつつある。 しかしながら、1軸配向ポリエステルフイルム
を用いた偏光フイルムは高温での熱寸法安定性が
充分でなく、偏光フイルムの製造や液晶表示装置
への組込みが困難であるばかりでなく、紫外線を
遮蔽する作用が不充分であり、液晶表示装置の光
劣化を防止しきれない問題が指摘されている。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、上記欠点を解消せしめ、耐湿
性にすぐれ、熱寸法安定性がよく、紫外線遮蔽性
能のよい液晶表示用偏光フイルムを提供しようと
するものである。 〔発明の構成〕 本発明は、光二色性を呈する物質である二色性
染料または沃素を含有してなる1軸配向ポリビニ
ルアルコールフイルムを偏光素子とし、1軸配向
ポリエチレンナフタレートフイルムを支持基板と
した偏光フイルムにおいて支持基板となるポリエ
チレンナフタレンジカルボキシレートフイルムの
3方向の屈折率が次式の関係にあり、 −0.03≦n1+n3/2−n2≦+0.05 ここで、 n1:主配向方向の屈折率 n2:n1とn3に直交する方向の屈折率 n3:厚み方向の屈折率 かつ該ポリエチレンナフタレンジカルボキシレー
トフイルムを150℃において30分間放置したとき、
熱収縮率が0.3%以下であることを特徴とする
液晶表示用偏光フイルムである。 本発明における偏光素子としては、二色性染料
を含有してなるポリビニルアルコールフイルムを
用いてもよいが、沃素又は沃素化合物を含有して
なるポリビニルアルコールフイルムを用いるのが
偏光性能の点から好ましい。 偏光素子は、沃素化合物を先に含有せしめたの
ち、ポリビニルアルコール未延伸フイルムを1軸
方向に延伸せしめたものでも、先に1軸配向せし
めたポリビニルアルコール延伸フイルムに沃素を
吸着させたものでもよい。 本発明におけるポリエチレンナフタレンジカル
ボキシレートとは、ポリエチレン2,6ナフタレ
ンジカルボキシレートのホモポリマーまたはポリ
エチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレー
トを70重量%以上含む異性体からなる重合体をい
う。更に、このポリマーを主成分とする共重合
体、混合体で本質的にこのポリエステルの性質を
失わないポリエステル組成物等も用いることがで
きる。 本発明におけるポリエチレンナフタレンジカル
ボキシレート(以下PENと略称する)フイルム
とは、公知のロール延伸機により機械方向に1軸
方向に配向されたものであつてもよく、また、公
知のステンターにより幅方向に1軸方向に配向さ
れたものであつてもよい。更に機械的方向及び幅
方向に2軸延伸されていても実質上1軸方向に配
向されたものであつてもよい。 そして、そのフイルムの3方向の屈折率から求
まる次式の値は−0.03〜+0.05の範囲が必要であ
る。 N=n1+n3/02−n2 Nが−0.03より小さい場合は、偏光フイルムの
表面に強い虹模様がつくので不適当である。また
Nが+0.05より大きい場合は、フイルムがフイブ
リル化して裂け易くなり、偏光フイルムを曲げた
ときに割れ易くなるので適さない。そして好まし
いNの範囲は0.00〜+0.03である。 更に、PENフイルムとしては、25μmから100μ
mの厚みのフイルムが支持基板として用いられ、
150℃で30分間無緊張下で放置したときの熱収縮
率が0.3%以下であることが必要である。熱収縮
率が0.3%を超えると支持基板としての耐熱性が
低くなるため液晶表示と組合せて用いた場合、高
温にさらされる表示画面が歪んでしまつたり、偏
光フイルムの透明性が低下するため、明るく、均
質な液晶表示画面が得られなくなる。 〔発明の効果〕 本発明の偏光フイルムは、支持基板として熱収
縮率が小さく偏光素子の偏光性能を乱さない屈折
率特性をもつた一軸配向PENフイルムを用いて
いるので、液晶表示用偏光フイルムとしての耐熱
性や耐湿性がよく、更にPENフイルムの特性と
して370nm以下の紫外線を遮蔽するから、液晶
表示の液晶分子の紫外線劣化を防止することが出
来るので、あらゆる外部環境の変化に対して耐え
る液晶表示用偏光フイルムとして用いることが出
来る。 〔実施例〕 以下、実施例に基づいて本発明を更に説明す
る。 なお、本発明における種々の物性値および特性
値は以下の如くして測定されたものである。 (1) 屈折率 ASTM−D542−50に従つて測定した。接触
液は、砒素トリブロマイド/ジサルフアイド系
フオーミユレーシヨンの屈折率1820を用いた。 (2) 熱収縮率 恒温槽中、無緊張状態で、150℃に30分放置
して測定した。原長を10、測定した長さを1と
すると〔(10−1)/10〕×100(%)で表わす。 (3) 紫外線遮蔽性 (株)日立製作所製のダブルビーム分光光度計
228Aを用い偏光板の吸光軸を45゜傾けて挿入
し、365nmの光線透過率を測定した。光線透
過率が5%以下を良、5〜20%を可、20%以上
を不可とした。 (4) 透過率変動 (株)日立製作所製のダブルビーム分光光度計
228Aを用い、偏光板2枚の吸光軸を直交させ、
この直交軸を45゜傾けて挿入し385nmから785n
mの波長についての光線透過率を測定した。強
い虹模様が出る場合はこの光線透過率が波長に
より変動することがわかつているので、この変
動により光線透過率が1%を超える場合を不
可、1%以下の場合を良とした。 (5) 耐熱性 偏光板を130℃に1時間無緊張下で放置した
直後において(3)項と同様にして550nmの光線
透過率を測定した。初めの透過率をT0、放置
後の透過率をTとした時〔T/T0〕×100(%)
が5%以下を良、5〜10%を可、10%を超える
場合を不可とした。 (6) 耐湿性 (5)項において、偏光板を60℃で90%RHに
300時間放置して同様に判定した。 (7) 屈曲性 偏光板を10回屈曲させたときの割れを評価し
た。 ひびも割れもない場合を良、ひびや割れを生
じた場合を不可とした。 実施例 1 極度粘度0.65のPENホモポリマーのペレツトを
170℃で5時間乾燥した。このペレツトを常法に
従つてT型ダイにより300℃で溶融押出しし、厚
さ340μmの未延伸フイルムを作成し、流れ方向
に120℃で4.0倍にロール延伸し、次いでステンタ
ーにより245℃で30秒間熱固定を行い、厚さ85μ
mの支持基板用の1軸配向PENフイルムを作成
した。 この支持基板用フイルムの屈折率及び熱収縮率
を表−1に示す。 一方、沃素を2.0重量%含有せしめたポリビニ
ールアルコールフイルムをロールにより機械方向
に4.0倍延伸して厚さ60μmの偏光素子用フイルム
を得た。 上記、支持基板用フイルムをコロナ処理したの
ち、偏光素子用フイルムの両面に接着剤を均一に
塗布し、偏光素子用フイルムの両側に圧着させ
て、偏光板フイルムを得た。このようにして得た
偏光板の特性を表1に示すが、紫外線遮蔽性、透
過率変動、耐熱性、耐湿性及び屈曲性ともいずれ
も良好で、液晶表示用偏光フイルムとして満足す
べきものであつた。 比較例 1 実施例1に於て、未延伸フイルム厚み680μm
とし、機械方向に4.0倍延伸し、引続き幅方向に
120℃で2.0倍延伸した以外は実施例1と同様にし
て偏光板を作成した。この場合の偏光フイルムの
物性を表示した。 比較例 2 実施例1に於て、未延伸フイルム厚み510μm
とし、機械方向に6.0倍延伸した。このときの偏
光フイルムの物性を表1に示した。 比較例 3 実施例1に於けるPENに代えて極限粘度0.65の
ポリエチレンテレフタレート(以下PETと略記
する)ペレツトを用いた。乾燥温度、溶融温度及
び延伸温度は適宜調整した。 比較例 4 実施例1のPENフイルムに代えて、富士写真
工業(株)製の紫外線吸収剤入りの100μm厚さのセ
ルローストリアセテート(TACと略記する)フ
イルムを支持基板として用いた。他の条件は実施
例1と同一である。 比較例1〜4の物性値及び偏光板の特性を表−
1に示すが、特性値のすべてを満足するものはな
かつた。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 光二色性を有する物質を含有してなる一軸配
    向ポリビニルアルコールを偏光素子とし、かつ一
    軸配向した熱可塑性重合体フイルムを支持基板と
    した偏光フイルムにおいて、支持基板としてポリ
    エチレンナフタレンジカルボキシレートの一軸配
    向フイルムを用いることを特徴とする液晶表示用
    偏光フイルム。 2 ポリエチレンナフタレンジカルボキシレート
    フイルムが次式の関係を満足し、かつ150℃にお
    いて30分間無緊張下においたときの熱収縮率が
    0.3%以下である特許請求の範囲第1項記載の液
    晶表示用偏光フイルム。 −0.03≦n1+n3/2−n2≦0.05 〔ここに、n1は主配向方向の屈折率、n2はn1と直
    交する屈折率、n3は厚さ方向の屈折率である。〕
JP60221931A 1985-10-07 1985-10-07 液晶表示用偏光フイルム Granted JPS6281606A (ja)

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JPS6281606A JPS6281606A (ja) 1987-04-15
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JP2535367B2 (ja) * 1988-01-22 1996-09-18 帝人株式会社 プラスチックス製レンズ
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JPS5154447A (ja) * 1974-11-08 1976-05-13 Asahi Chemical Ind Irohenkomaku
JPS5169644A (ja) * 1974-12-13 1976-06-16 Sakurai Kogaku Kogyosho Kk

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