JPH053507B2 - - Google Patents

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JPH053507B2
JPH053507B2 JP17521985A JP17521985A JPH053507B2 JP H053507 B2 JPH053507 B2 JP H053507B2 JP 17521985 A JP17521985 A JP 17521985A JP 17521985 A JP17521985 A JP 17521985A JP H053507 B2 JPH053507 B2 JP H053507B2
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Junzo Ooe
Hiroshi Kondo
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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Priority to EP86305841A priority patent/EP0214745B1/en
Priority to US06/893,087 priority patent/US4755823A/en
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は車両用キーレスエントリ装置、特に送
信器からの電波によるコード信号を受信してドア
ロツク及びアンロツクを自動的に行う車両用キー
レスエントリ装置に関するものである。
[従来の技術] 近年、一般的なキーを用いたドアロツク装置に
代つて送信器からの微弱電波によるコード信号を
受信してドアのロツク及びアンロツクを自動的に
行う車両用キーレスエントリ装置が高級車を中心
として普及してきている。
このような車両用キーレスエントリ装置は、単
にドアのロツクあるいはアンロツクを行うばかり
でなく、他の機能、例えばトランクルームの開
閉、ウインド開閉あるいは盗難に対する警報作用
等の各種付加的な機能を行わせることもでき、車
両使用者にとつて多くの利便を与えることができ
る。
ところで、このような従来の車両用キーレスエ
ントリ装置は、第18図にも示されるように、送
信器10の送信アンテナ12からの電波(図示例
において60MHz)によるコード信号を、車体14
表面に設けられたラジオ放送波受信用のポールア
ンテナ16で受信し、この受信信号をフイーダ線
18を介して分配器20に入力する。この分配器
20では、ラジオ22及びキーレスエントリ信号
受信器24に受信信号を分配して出力する。
この結果、ラジオ22のスピーカ26から音声
信号が、またキーレスエントリ信号受信器24か
らはドアのロツク及びアンロツク等を行うための
制御信号28が出力される。
ところが、このような従来の車両用キーレスエ
ントリ装置は、ラジオ放送受信用アンテナの受信
信号を2分配して用いるため、ラジオ放送波受信
の感度は約3dB低下してしまう。また、ラジオ放
送波受信用のアンテナは、ラジオ放送波受信帯
域、特にFM帯(76〜90MHz)を中心に調整して
いるため、一般的な車両用キーレスエントリ装置
がコード信号を伝搬するのに用いる電波の搬送周
波数(60MHz)では充分な感度が得られないこと
がある。
更に、FM放送、あるいはTV放送の送信所近
傍等の強電界地域では、強入力妨害があるため、
キーレスエントリ装置の受信器側でフイルタリン
グあるいはトラツプ等の対策を構じる必要がある
等の問題点があつた。
従つて、送信器からの電波によるコード信号を
受信してドアのロツク等を自動的に行う車両用キ
ーレスエントリ装置では専用のアンテナを設ける
ことが必要であるが、車体から突出したポールア
ンテナは受信特性では好ましい性能を示すが、車
体デザインの面においては常に邪魔物扱いされる
という宿命を有していた。
また、このようなポールアンテナは実際の使用
状態においても、折れ、曲り等の破損を受け易く
またいたずらあるいは盗難の対象となり、更に、
高速走行時において、不快な風切り音を発生する
等種々の問題を有しており、従来において、何と
かこれを除去したといという要望が強く、ポール
アンテナを新たに設置するということは極めて非
現実的である。
そこで、従来においても、車両用キーレスエン
トリ装置の受信用ループアンテナをドアのアウト
サイドハンドル周辺に設けられたモールとしたこ
とを特徴とするものである(実開昭59−44861)。
このような車両用キーレスエントリ装置によれ
ば、車体の形状等を変えることなく、送信器から
の電波を確実にキヤツチできるという利点があ
る。
[発明が解決しようとする問題点] 従来技術の問題点 ところが、このような従来の改良された車両用
キーレスエントリ装置は、比較的感度が低く、し
かもその指向特性から送信用ループアンテナを受
信用ループアンテナに極めて近距離(10cm程度)
まで接近させなければならない。
従つて、車体からある程度の距離を隔ててドア
のロツク及びアンロツクを自動的に行うことがで
きるというこの種の車両用キーレスエントリ装置
の特徴を十分には生かすことができないという問
題点があつた。
発明の目的 本発明は前記従来の課題に鑑み為されたもので
あり、その目的は、車体の外観を損うことなく、
しかも操作性に優れた車両用キーレスエントリ装
置を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 前記目的を達成するためには、本発明にかかる
車体用キーレスエントリ装置は、送信器からの電
波受信は、該電波により車体に誘起された表面電
流を検出するピツクアツプにて行うことを特徴と
する。
[作用] 前述した構成から明らかなように、本発明にか
かる車両用キーレスエントリ装置によれば、電波
受信は車体に誘起された車体電流を検出するピツ
クアツプにて行うので、該ピツクアツプは車体に
内蔵可能であり、車体の美観を損うことがない。
従つて、車両用キーレスエントリ装置専用のピ
ツクアツプを設けることが可能となり、該ピツク
アツプの受信可能周波数を狭帯域に設定すること
で放送局あるいは送電線等からの妨害電波を確実
に排除することができる。
[実施例] 以下図面に基づいて本発明の好適な実施例を説
明する。
ピツクアツプの設定位置 第19図〜24図には車体の表面電流の分布特
性を調べてもつとも効率の良いピツクアツプの設
置位置を求めるための工程が示されている。
第19図は送信器からの電波Wが金属導体から
なる車体Bを通過する際にその電磁波の強さに応
じた表面電流Iが車体各部に誘起されることを示
しており、本発明においては、これらの電波の内
比較的高周波帯域に属し、車両用キーレスエント
リ装置のコード信号伝達に用いられる60MHzの電
波を対象としている。
そして、本発明はこのような特定の高周波帯域
において、車体の誘起電流分布を測定し、表面電
流密度が高くかつノイズの少ない部分に高周波ピ
ツクアツプを設置するものであり、表面電流分布
を知るために計算器によるシユミレーシヨン及び
実際の電流強度を各点において測定した。
すなわち、後述する所望の車体部分に設けられ
るピツクアツプと同様の原理に基づくプローブを
用い、このプローブを車体の表面全域にわたつて
各点毎に方向を変えながら動かして表面電流の測
定が行われた。
第20図には、このような後述する高周波ピツ
クアツプとほぼ同様の原理に基づいて作成された
プローブPの概略構成が示されており、外部から
の電波の混入を避けるための導電体からなるケー
ス40の内部にループコイル42が固定されてい
る。そして、前記ケース40の一部には開口40
aが設けられ、ループコイル42の一部をこの開
口40aから外部に露出させ、このループコイル
42の露出部を車体Bの表面に近接させて車体表
面電流から生じる磁束をループコイル42で検出
する構成からなる。
ループコイル42の一部は、短絡線44によつ
てケース40に接続されており、また、出力端4
6が同軸ケーブル48の芯線50に接続されてい
る。またループコイル42の一部にはコンデンサ
52が設けられており、ループコイル42の周波
数を所望の被測定周波数(図示例において60M
Hz)に共振させ、ピツクアツプ効率を向上させる
ことができる。
以上のようにして、プローブPを車体Bの表面
に沿つて移動させ、また各測定点において、その
角度を回転させることにより、車体表面の表面電
流分布及びその方向を正確に求めることが可能と
なり、第20図において、プローブPの出力は高
周波電圧増幅器54にて増幅され、高周波電圧測
定器56によつて出力電圧が測定される。
このコイル出力電圧は、測定器56のメータ指
示値で読取られるとともに、このメータ指示値に
対応した電圧はXYレコーダ58にて車体各部に
おける表面電流分布として記録される。
XYレコーダ58にはポテンシヨメータ60か
ら車体の各位置を示す信号入力されており、各位
置における高周波ピツクアツプ電流を知ることが
可能となる。
第21図には高周波表面電流Iと前記ピツクア
ツプのループコイル42との偏角θを示し、図示
のごとく電流Iにおける磁束φはループコイル4
2と鎖交することによりループコイル42に出力
電圧Vを発生させ、第22図で示すごとくθが0
すなわち表面電流Iとピツクアツプのループコイ
ル42とが平行なときに最大電圧が得られ、各測
定点においてプローブPを回転させ、最大電圧が
得られるときの表面電流Iの向きを知ることがで
きる。
第23図及び第24図は、前述したプローブP
による測定結果及び計算器によるシユミレーシヨ
ンの両者から求められた60MHzの周波数における
車体各部に生じる高周波表面電流の大きさとその
向きを示しており、第23図から明らかなよう
に、表面電流の大きさは車体表面部分の端線に沿
つた部分で高密度となり、平板部分の中央部にお
いて、極めて低密度となる分布を示す。
また、第24図の電流方向に示されるように、
各電流は車体の端縁部に平行な方向あるいは各平
板部の連結部の向きに集中していることが理解さ
れる。
なお、車体の金属平板縁部からの離隔距離に従
つて表面電流は低下し、実際に良好な感度を得る
ことができる6dB以下の電流低下範囲を考える
と、各特性において、縁部から6.0cm以下であれ
ば、極めて良好な感度を得ることが可能である。
本発明は以上のような知見に基づき成されもの
であり、特に表面電流が高密度で集中して流れる
部分に高周波ピツクアツプを配置している。
第1実施例 第1図には本発明にかかる車両用キーレスエン
トリ装置の第1実施例が示されている。
本実施例において特徴的なことは、車体の左側
フロントピラー100に前述したプローブと同様
な構成からなるピツクアツプ102を配設し、フ
ロントピラーに集中して流れる表面電流を検出す
ることにある。
ここで、ピツクアツプ102は、受信帯域中心
を60MHz調整し、しかもインピーダンス整合回路
によつて狭帯域の高周波表面電流のみを受信可能
として、FM放送波あるいはTV放送波等の妨害
電波の影響を低減させている。
本実施例において、車両用キーレスエントリ装
置は使用者の操作に委ねられる発信器104と車
体に設けられた受信器106とを含み、発信器1
04からの電波により車体に誘起された表面電流
をピツクアツプ102にて検出し、受信器106
によつて電気的な処理が施される。
前記発信器104は60MHzの発信周波数を有す
る水晶発振回路108と、この発振信号をRF増
幅して発信アンテナ110に供給するRF増幅器
112とを含み、前記RF増幅器112が使用者
のキーレスエントリ操作によつて、制御される。
すなわち、発信器104は使用者がオン−オフ
操作することができるキー操作スイツチ114を
含み、このスイツチ114の操作手順あるいは操
作タイミングに応じてコード設定回路116が所
望の電気的入力信号を受け付ける。
そして、前記コード設定回路116の出力は、
コード化回路118によつて所望の電気信号に変
換され、このコード化信号が変調器120を介し
て前記RF増幅器112の出力を制御する。
従つて、図示した発信器104によれば、使用
者のキーレスエントリ操作すなわちスイツチ11
4の操作によつて、発信アンテナ110からは所
望の変調されたキーレスエントリ信号が無線伝搬
される。
一方、車体には、発信器104からの電波によ
り高周波表面電流が誘起され、ピツクアツプ10
2はこの表面電流から前記無線伝搬されたキーレ
スエントリ信号を受信し、受信器106のRF増
幅器124に供給し、所望の増幅作用が施され
る。
そして、増幅された信号は混合器126におい
て、局部発振回路128の例えば59.545MHzの局
部発振周波数信号と混合され、更に中間周波増幅
回路130によつて増幅される。
この増幅された信号は検波回路132にて復調
検波され、次にデコーダ回路134によつて使用
者により設定されたコードが復元される。
受信器106からは、このように復元されたキ
ーレスエントリ信号がドアのロツクあるいはアン
ロツクその他の用途に用いられる制御信号136
として出力される。
第2図は、第1実施例において車体の左側フロ
ントピラーに設けられたピツクアツプによる60M
Hz周端数帯域におけるアンテナ指向特性を示すも
のであり、特性曲線138から明らかなように、
車体右側に良好な感度特性を有し、車体前後方向
にやや弱い感度特性を示す。
従つて、本実施例にかかる車両用キーレスエン
トリ装置はキーレスエントリ操作を行う機会が多
い運転席側に強い感度特性が現れており、キーレ
スエントリ操作の良好な操作性が確保される。
次に、第3図から第5図に基づきフロントピラ
ーへのピツクアツプ取付け構造の詳細を説明す
る。
第3図には、本発明にかかるピツクアツプ取付
け状態の概略が示されており、高周波ピツクアツ
プ102は天井板を支えるフロントピラー100
内に内蔵されており、本実施例においては、高周
波ピツクアツプ102はループコイルを含む電磁
型ピツクアツプからなる。
第4図の横断面図から明らかなように、ピラー
100はその主柱となる中空四角柱に形成された
ピラー脚板150を含む。そして、このピラー脚
板150の車体外面側にはウインドシールドモー
ル152が固定されており、このモール152に
よりフロントガラス154が保持されている。
また、前記ピラー脚板150の車体後面側には
ウエザーストリツプゴム156が固定されてお
り、該ゴム156によつてサイドガラス158と
の間の水密性を確保している。
更に、ピラー脚板150はその車室面側にフロ
ントピラーガーニツシユ160が装着され、ピラ
ー脚板150の表面を隠蔽して外観上の美観を保
つている。
本実施例において特徴的なことは、フロントピ
ラー100の高周波ピツクアツプがピラーの長手
方向に沿つて配設されることであり、図示例にお
いて前記ピラー脚板150の中空内部に電磁結合
型高周波ピツクアツプ102が挿入されている。
前記高周波ピツクアツプ102は第4図及び第
5図から明らかなごとく、導電体からなるケース
162内にアンテナ素子を形成するループコイル
164が設けられた構造からなり、前記ケース1
62は外部からの磁束をシールドするが、その一
方側に開口162aを有し、この開口162aか
ら前記ループコイル164が露出して高周波表面
電流が集中して流れるピラー、特にピラー脚板1
50に向つて近接配置される。
図示例において、高周波ピツクアツプ102を
ピラー脚板150の中空四角柱内に挿入するため
に、ピラー脚板150の一部には開口部は150
aが設けられており、フロントピラーガーニツシ
ユ160が固定される前に高周波ピツクアツプ1
02がピラー内部に挿入される。
そして、高周波ピツクアツプ102のケース1
62をピラー脚板150に固定するため、ケース
162にはその両端にブラケツト166,168
がスポツト溶接等で固定されており、これら両ブ
ラケツト166,168を図示のごとくピラー脚
板150に強固にネジ締め固定する。
従つて、この固定上板において、前記ループコ
イル164はピラー脚板150の前記開口部15
0a半面に近接した位置に配設され、ピラー脚板
150に集中的に流れる高周波表面電流による磁
束が効果的にループコイル164に鎖交すること
となる。
前記ケース162内には前述したループコイル
164背面側にプリアンプ等を含む回路部170
が内蔵されており、この回路部170には回路を
制御するための電源及び信号がケーブル172か
ら供給され、また、ループコイル164によつて
検出された高周波検出信号が同軸ケーブル174
から外部に取出され、前述した表面電流分布で用
いたのと同様の回路によつて処理される。
図示例において、前記ループコイル164は単
巻コイルからなり、ピラー脚板150と電気的に
絶縁された状態でかつ密着して配置されるように
コイルに絶縁被覆を施し、これをピラー脚板15
0の端縁に押付ける構造が好適であり、ピラーに
集中的に流れる高周波表面電流を生じる磁束を効
率良くループコイル164に鎖交させることがで
きる。
以上のようにして、フロントピラー100内に
高周波ピツクアツプ102が装着された後、ピラ
ー100にフロントピラーガーニツシユ160が
被着され、通常のピラー構造と外観上何ら変りな
い構造を得ることができる。
この結果、図示例においては、自動車のフロン
トピラーに集中的に流れる高周波表面電流をピラ
ーの長手方向に配設したループコイルにて効果的
に検出することができ、アンテナを全く外部に露
出することがなく、高周波帯域での受信を確実に
行うことができる。
なお、以上の実施例においては、高周波ピツク
アツプとして、電磁結合型ピツクアツプが用いら
れているが、本発明はピラーの表面電流を検出し
て送信器からの電波を受信するキーレスエントリ
装置としたものであり、高周波ピツクアツプとし
ては、前記電磁結合型ばかりでなく、静電結合型
も同様に使用可能である。
静電結合型ピツクアツプの場合、前住した各図
におけるピラー長手方向に沿つて空気層あるいは
絶縁層を介して検出電極を配設し、ピラーの表面
と検出電極との間に形成される静電容量を介して
高周波表面電流が検出電極側に取出され、これに
よつて、通常キーレスエントリ装置が信号伝搬に
用いる搬送周波数60MHzにおける高周波信号を取
出すことが可能となる。
第2実施例 次に、ピツクアツプをエンジンフード周縁にそ
の長手方向に沿つて配設した本発明にかかる車両
用キーレンスエントリ装置の第2実施例を説明す
る。
本実施例において、ピツクアツプをエンジンフ
ード後縁端部に配設するとその指向特性は車両前
方に高感度となる。
以下、第6図から第8図に基づきピツクアツプ
のエンジンフード取付け構造の詳細について説明
する。
第6図において、エンジンフード200は、一
辺が車両本体に回動自在に軸支されており、閉じ
た状態でフロントガラス154側の周縁部内面が
フロントアウタパネル202に対向する。該フロ
ントアウタパネル202の車室内側は、フロント
インナパル204に連結し、フロントガラス15
4はフロントアウタパネル202にストツパ20
6で支持され、また、フロントガラス154とフ
ロントインナパネル204との間にはダム208
が設けられ、雨水等の侵入を防止している。
また、フロントガラス154下端には、周知の
ごとくモール210が設けられている。
本実施例におけるピツクアツプ212も前記第
1実施例において使用した高周波ピツクアツプと
類似した構成からなり、ケース214、ループコ
イル216及び回路部218を含む。
本実施例において、特徴的なことは、ピツクア
ツプ212がエンジンフード200のフロントア
ウタパネル202側の周縁部、特に端縁部から内
側に、6.0cm以内の離隔範囲で固定されているこ
とであり、これによつて高密度で集中してエンジ
ンフード周縁部に流れる高周波電流を確実に検出
することができる。
第7図には、本実施例にかかるピツクアツプ2
12のエンジンフード200への取付け構造が示
されており、第8図には、エンジンフード取付け
用の高周波ピツクアツプの外観図が示されている
が、その詳細は前記第1実施例とほぼ同様であ
り、ピツクアツプ212はブラケツト220,2
22、及びネジ224によつてエンジンフード2
00に取付けられており、また回路制御用電源及
び信号がケーブル226から供給され、高周波検
出信号は同軸ケーブル228によつて取出され
る。
なお、本実施例においては、ピツクアツプの設
置位置はワイパブレードの収納を妨げないとする
ことが必要である。
また本実施例において、送信器及び受信器の構
成は前記第1実施例と同様であるので説明は省略
する。
第3実施例 次に、ピツクアツプをトランクリツド周縁に配
設した本発明にかかる車両用キーレスエントリ装
置の第3実施例について説明する。
本実施例においてピツクアツプの指向特性は車
両後方に良好な感度を有する。
以下、第9図から第11図に基づきピツクアツ
プの取付け構造を詳細に説明する。
第9図において、トランクリツド300とリア
トレイパネル302との間には水密用のウエザー
ストリツプゴム304が設けられており、リアガ
ラス306からの雨水等の侵入を防止している。
リアガラス306とリアトレイパネル302と
の間はダム308で気密化されており、雨水、音
等の侵入を防止しており、またリアガラス306
の下端外界側には、周知のようにモール310が
設けられている。
本実施例において特徴的なことは、ピツクアツ
プ312がトランクリツド300のリアトレイパ
ネル302対向面端縁部に固定されていることで
あり、該ピツクアツプ312は電磁結合型ピツク
アツプからなり、前記第1実施例で用いたピツク
アツプと類似した構成からなる。
図より明らかなように、ピツクアツプ312の
内部に設けられているループコイル314はその
長手方向がトランクリツド300の長手方向と一
致するように配設されている。
ここで、ループコイル314は、トランクリツ
ド300の縁部より6.0cm以内に配置されており、
本発明において、トランクリツド300周縁部に
集中して流れる表面電流を確実にかつ高効率でル
ープコイル314によつて捕捉することができ
る。
また、車体表面電流の向きは、第24図から明
らかなごとく、その周縁部に沿つて流れているの
で、本実施例において、前記ループコイル314
をその長手方向がトランクリツド300の周縁部
に沿うように配置されている。
なお、本実施例における高周波ピツクアツプ
は、第1実施例におけピツクアツプと同様導電体
からなるケース316を有し、このケース316
内にループコイル314、回路部318を内蔵
し、その開口316aがトランクリツド300に
向つて対向している。
従つて、ケース316の内部にはトランクリツ
ド300周縁部を流れる高周波表面電流から誘起
された磁束のみが捕捉され、外部からの磁束はケ
ース316によつて確実にシールドされる。
前述した回路部318には電源及び信号がケー
ブル320から供給され、また高周波検出信号は
同軸ケーブル322から外部に取出され、前記第
1実施例で説明したのと同様の回路により処理さ
れる。
以上のようにして、本実施例によれば、トラン
クリツドの内側から高周波ピツクアツプによつて
高周波表面電流を検出することとしたので、アン
テナ装置を全く外部に突出することなく、キーレ
ンスエントリ信号の受信を確実に行うことが可能
となり。
第10図には本実施例にかかるピツクアツプ3
12のトランクリツド300へ取付け構造が示さ
れており、前記第9図と同一部分に同一符号を付
して説明を省略する。
同図において、ピツクアツプ312のケース3
16両則面にはボルト等によりブラケツト32
4,326が設けられ、該ブラケツト324,3
26とトランクリツド300の内板がネジ328
により固定されることで、高周波ピツクアツプ3
12はトラクリツド300の内側へ確実にセツト
される。
従つて、高周波ピツクアツプ312は第11図
に示されるごとく構成されるのが好適である。
第4実施例 次に、ピツクアツプを車体のリアルーフ周辺に
設けた本発明にかかる車両用キーレスエントリ装
置の第4実施例について説明する。
本実施例において、車両用キーレスエントリ装
置の受信感度は、リアルーフ線部右端にピツクア
ツプを設置した場合には、車体右方向、すなわち
キーレスエントリ操作を行う機会の多い運転席側
に良好な特性を有し、好適な設置位置であること
が理解される。
以下、第12図から第15図に基づきピツクア
ツプのリアルーフ取付け構造の詳細を説明する。
図において、天井板400がむき出しの状態で
示されており、この金属製天井板400はリアウ
インドフレーム402をその周縁端として、リア
ガラス404に接続されている。
そして、本実施例においては、前記リアウイン
ドフレーム402の縁部から内側に、6.0cm以内
の領域で高周波ピツクアツプ406が設けられた
ことを特徴とする。
前記第1実施例と同様に、ピツクアツプ406
はケース408、ループコイル410、回路部4
12、ケーブル414、同軸ケーブル416、ブ
ラケツト418,420を含む。
第14図には、ピツクアツプ406を天井板に
固定した横断面図が示されており、天井板はルー
フパネル422を含み、前述したリアウインドフ
レーム402がこのルーフパネル422の一端に
固定されており、またルーフパネル422にはフ
アスナー424及びダム426を介して前記リア
ガラス404が固定され、前記フアスナー424
とダム426とは接着剤428によつて均一に付
着されている。また、ルーフパネル422とリア
ガラス404との間には、モール430が固定さ
れている。
本実施例において、ピツクアツプ406のルー
フコイル410をリアウインドフレーム402の
周縁部に対向配置するため、前記リアウインドフ
レーム402にはその一部に開口402aを設
け、この開口402aにピツクアツプ406のケ
ース408を挿入配置する。
ケース408には前記ループコイル410の長
手方向辺が露出するように開口408aが設けら
れており、このようにして導電体からなるケース
408から露出したループコイル410の一部が
リアウインドフレーム402の開口線部の対向近
接配置されることとなる。
以上のようにして、むき出しの天井板特にリア
ウインドフレーム402にピツクアツプ406が
組込まれた後、ルーフガーニツシユ432が天井
板に固定され、このルーフガーニツシユ432と
リアウインドフレーム402の端部にはエツジモ
ール434が固着される。
以上のようにして設置されたピツクアツプから
のキーレスエントリ信号は、前記第1実施例と同
様な回路により処理される。
第5実施例 次に、ピツクアツプをフロントルーフに設置し
た本発明にかかる車両用キーレスエントリ装置の
第5実施例について説明する。
本実施例において、ピツクアツプをフロントル
ーフ右端に設置した場合には、車体右方向、すな
わちキーレスエントリ操作の行われる機会が多い
運転席側に良好な感度特性を有し、車両用キーレ
スエントリ装置のピツクアツプ設置位置として好
適であることが理解される。
以下、第16図及び第17図に基づきピツクア
ツプのコントロトルーフ設置構造の詳細について
説明する。
本実施例において、ピツクアツプ500は天井
板400の先端部に設けられたヘツダインナパネ
ル502のサービスホール502a内に配置され
ている。
第17図から明らかなように、天井板のルーフ
パネル422にはダム504を介してフロントガ
ラス154が固定されており、また周知のごとく
ストツパ506を介してモール508がルーフパ
ネル422とフロントガラス154との間を接続
している。
本実施例におけるピツクアツプ500は前記第
1実施例と類似した構成からなり、ケース51
0、ループコイル512、回路部514を含む。
そして、ピツクアツプ500のループコイル5
12はヘツダインナパネル502の周縁部から内
側に6.0cmの離隔範囲で固定されており、これら
によつて高密度で集中しているヘツダインナパネ
ル502の表面電流を確実に検出することができ
る。
[発明の効果] 以上説明したとおり、本発明にかかる車両用キ
ーレスエントリ装置によれば、車体の外観を損う
ことなく、車両用キーレスエントリ装置専用のピ
ツクアツプを備えることが可能となり、従来のご
とくラジオ放送波受信アンテナを2分配すること
によるラジオ放送受信感度の低下が避けられ、し
かもピツクアツプの受信帯域を狭帯域化して妨害
電波の影響を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例にかかる車両用キ
ーレスエントリ装置の説明図、第2図は第1実施
例にかかる車両用キーレスエントリ装置に用いら
れるピツクアツプの指向特性図、第3図〜第5図
は第1実施例にかかる車両用キーレスエントリ装
置に用いられるピツクアツプの車体取付け構造の
説明図、第6図〜第8図は本発明の第2実施例に
かかる車両用キーレスエントリ装置に用いられる
ピツクアツプの車体取付け構造の説明図、第9図
〜11図は本発明の第3実施例にかかる車両用キ
ーレスエントリ装置に用いられるピツクアツプの
車体取付け構造の説明図、第12図〜第15図は
本発明の第4実施例にかかる車両用キーレスエン
トリ装置に用いられるピツクアツプの車体取付け
構造の説明図、第16図及び第17図は本発明の
第5実施例にかかる車両用キーレスエントリ装置
に用いられるピツクアツプの車体取付け構造の説
明図、第18図は従来の一般的な車両用キーレス
エントリ装置の構成図、第19図は発信器からの
電波Wによつて車体Bに生じる表面電流Iを示す
説明図、第20図は本発明において用いられるピ
ツクアツプと同様の構成を有する車体表面電流の
分布を知るためのプローブ及びその処理回路の説
明図、第21図は表面電流Iとピツクアツプのル
ープコイルとの電磁結合状態を示す説明図、第2
2図は第21図におけるループアンテナの指向特
性を示す特性図、第23図は表面電流強度の分布
特性を示す説明図、第24図は表面電流の向きを
示す説明図である。 100……フロントピラー、102,212,
312,406,500……ピツクアツプ、10
4……発信器、106……受信器、200……エ
ンジンフード、300……トランクリツド、40
0……天井板。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 送信器からの電波によりコード信号を受信し
    てドアのロツク及びアンロツクを自動的に行う車
    両用キーレスエントリ装置において、 前記電波受信は該電波により車体に誘起された
    表面電流を検出するピツクアツプにて行うことを
    特徴とする車両用キーレスエントリ装置。 2 特許請求の範囲1記載の装置において、ピツ
    クアツプはフロントピラーにその長手方向に沿つ
    て配置されたことを特徴とする車両用キーレスエ
    ントリ装置。 3 特許請求の範囲1記載の装置において、ピツ
    クアツプは、エンジンフード周縁にその長手方向
    に沿つて配置されたことを特徴とする車両用キー
    レスエントリ装置。 4 特許請求の範囲1記載の装置において、ピツ
    クアツプはトランクリツド周縁にその長手方向に
    沿つて配置されたことを特徴とする車両用キーレ
    スエントリ装置。 5 特許請求の範囲1記載の装置において、ピツ
    クアツプはルーフ周縁にその長手方向に沿つて配
    置されたことを特徴とする車両用キーレスエント
    リ装置。
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DE8686305841T DE3676397D1 (de) 1985-08-09 1986-07-30 Einrichtung fuer den schluessellosen zugang zu einem fahrzeug.
EP86305841A EP0214745B1 (en) 1985-08-09 1986-07-30 Keyless vehicle entry apparatus
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