JPH05346893A - Scsiフェーズ遷移試験装置 - Google Patents

Scsiフェーズ遷移試験装置

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JPH05346893A
JPH05346893A JP4178855A JP17885592A JPH05346893A JP H05346893 A JPH05346893 A JP H05346893A JP 4178855 A JP4178855 A JP 4178855A JP 17885592 A JP17885592 A JP 17885592A JP H05346893 A JPH05346893 A JP H05346893A
Authority
JP
Japan
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phase transition
phase
test
scsi
target device
Prior art date
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Application number
JP4178855A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsutoshi Sasaki
克敏 佐々木
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 SCSI装置の試験作業を手間をかけずに能
率よく実行する。 【構成】 予め実行させる動作に応じた正しいフェーズ
遷移とコマンド情報とを登録し、その登録内容に従って
ターゲット装置に各種動作を実行させる一方、正しいフ
ェーズ遷移に進行しない場合には、実行可能な他のフェ
ーズを順次実行させ、それらの実行結果を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SCSI(Small
Computer System In−terfa
ce)の各種装置の通信シーケンスであるフェーズ遷移
を試験するためのSCSIフェーズ遷移試験装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンピュータシステムは、ホス
ト装置に各種周辺装置が接続されて構成される。このよ
うなコンピュータシステムで動作異常が発生した場合
や、周辺装置を設計開発する際には、周辺装置を試験装
置に接続して、ランニング試験を実行し、装置機能や品
質を評価することになる。
【0003】ところで、近年、磁気ディスク装置,光デ
ィスク装置,イメージ・スキャナーあるいはプリンタな
どの各種周辺装置のホスト装置とのインタフェースとし
て、SCSIがよく採用されている。
【0004】いま、ホスト装置にSCSIバスで磁気デ
ィスク装置などの記憶装置が接続されているものとす
る。そして、例えば、ホスト装置が記憶装置からデータ
を読み出すものとする。この場合、ホスト装置がイニシ
エータ、記憶装置がターゲットとなって、一定手順で各
フェーズ動作が実行される。
【0005】いま、各フェーズ動作が異常なしに実行さ
れたとすると、そのフェーズ遷移は、図6に示すように
なる。すなわち、最初、SCSIバスは、未使用状態で
あるバス・フリー・フェーズ(bus free ph
ase)になっている。ここで、イニシエータは、アー
ビトレーション・フェーズ(arbitraionph
ase)を起動して、バスの使用権を獲得する。次に、
セレクション・フェーズ(selectoin pha
se)を実行して、ターゲットを選択する。この動作
は、ターゲット装置が複数台接続されている場合のため
に設定されているものである。次いで、コマンド・フェ
ーズ(command phase)を実行してデータ
読み出しのコマンドを送出する。このコマンド・フェー
ズ以後、バスの制御権がターゲット側に移る。次に、タ
ーゲットは、データ・イン・フェーズ(datain
phase)を実行して、所定の記憶データをイニシエ
ータに送出する。この後、ステータス・フェーズ(st
atus phase)を実行して、記憶データの転送
動作の実行結果をイニシエータに報告する。次いで、メ
ッセージ・イン・フェーズ(massagein ph
ase)を実行して、各フェーズのシーケンス的な実行
結果を報告する。そして、バス・フリー・フェーズに戻
る。
【0006】ところで、上記動作において、イニシエー
タが、例えば、コマンド・フェーズでコマンドを送出す
る際に何等かの動作エラーを検出したとする。この場
合、イニシエータは、図7に示すように、コマンド・フ
ェーズの後、アテンション・コンディション(atte
ntion condition)を発生させる。この
場合、ターゲットは、上記通常のフェーズ・シーケンス
を中断して、メッセージ・アウト・フェーズ(mass
ageout phase)に移行する。このメッセー
ジ・アウト・フェーズで、イニシエータは、ターゲット
にエラーの発生を通知する。この場合、ターゲットは、
次に、メッセージ・イン・フェーズを実行して、イニシ
エータにコマンドの再送を要求する。イニシエータは、
ここで再度コマンド・フェーズに入って、コマンドを再
送する。このとき、イニシエータ内で動作エラーがなく
なっていたとすると、この後、図6の場合と同様に所定
のフェーズ動作が実行される。
【0007】このように、SCSIの情報転送動作は、
多数のフェーズが一定順序で遷移するものであると共
に、各フェーズの種類や遷移順序は、正常時と異常時と
で異なるものである。
【0008】従って、試験装置で、SCSI装置の機能
や品質を試験評価する際には、正常時と異常時との両方
の様々な動作条件を想定して、各種試験動作を実行させ
る必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来は、このような試
験動作を実行する場合、想定した1つ1つの動作条件に
対して、対応するフェーズ動作を試験装置に1つ1つ設
定し、各フェーズ動作を実行して動作確認したり、ある
いは、予め一連のフェーズ遷移を試験装置に設定して、
設定した通りの動作が実行されるかどうかを確認したり
していた。
【0010】上記のようにフェーズ動作を1つ1つ試験
装置に設定する方法は、試験作業に手間ががかる。ま
た、一連のフェーズ遷移を試験装置に設定する方法は、
設定した順序でフェーズ動作が実行されない場合、その
原因を容易に判断することができない。そのため、SC
SI装置の内部情報を読み出してチェックしたり、設定
を変更して他のフェーズ動作を実行させてみたりしてい
た。
【0011】このように、従来、SCSI装置の試験作
業は、手間がかかり、能率よく実行できないという問題
があった。
【0012】本発明は、上記の問題を解決し、試験作業
を手間をかけずに能率よく実行することができるSCS
Iフェーズ遷移試験装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このために本発明は、予
め実行させる動作に応じた正しいフェーズ遷移とコマン
ド情報とを登録しておき、その登録されたフェーズ遷移
とコマンド情報に従ってターゲット装置に各種動作を実
行させる一方、ターゲット装置動作時の実際のフェーズ
遷移が正しいフェーズ遷移と異なった場合には、実際の
フェーズ遷移に従って各種動作を実行させ、各種動作が
終了した後で、正しいフェーズ遷移と実際のフェーズ遷
移との相違点を表示するようにしている。
【0014】
【作用】予め登録した複数のフェーズを自動的に実行さ
せることができると共に、登録した順序でフェーズ遷移
しない場合でも、その状態に応じで実行可能なフェーズ
を自動的に順次実行させるので、試験装置への設定作業
を少なくすることができると共に、その実行結果からS
CSI装置の装置状態を容易に判断することができる。
これにより、試験作業を手間をかけずに能率よく実行す
ることができる。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施例に係るSCSI
フェーズ遷移試験装置の構成図を示したものである。図
において、処理装置1には、外部記憶装置2,画面表示
装置3および入力装置4が接続されている。また、処理
装置1内には、インタフェース部1aが配設され、その
インタフェース部1aにSCSI装置5が接続されてい
る。
【0017】処理装置1は、マイクロコンピュータシス
テムであり、SCSI装置5を試験する試験プログラム
を実行するものである。SCSI装置5は、試験対象装
置であり、SCSIの周辺装置である。インタフェース
部1aは、そのSCSI装置5を処理装置1に接続する
ためのものである。外部記憶装置2は、試験プログラム
やフェーズエントリーファイルなどのデータファイルを
記憶するものである。フェーズエントリーファイルは、
SCSI装置5を試験するためのパラメータ情報を保存
するものである。そのパラメータ情報は、SCSIの各
フェーズやコマンドおよび各フェーズ動作の実行結果な
どを示すものである。画面表示装置3は、試験動作の実
行結果などを画面表示するものである。入力装置4は、
各種情報を入力するキーボードなどである。
【0018】上記試験プログラムは、図2に示すよう
に、パラメータ入力部11と、インタプリタ12と、フ
ェーズ実行部13と、実行結果出力部14とで構成され
ている。パラメータ入力部11は、前記フェーズエント
リーファイルから各種パラメータ情報を読み込むもので
ある。インタプリタ12は、そのパラメータ情報に基ず
いて実行すべき動作を判定するものである。フェーズ実
行部13は、SCSI装置5を制御して各種フェーズ動
作を実行させるものである。実行結果出力部14は、実
行されたフェーズ遷移が、フェーズエントリーファイル
で指示された遷移と異なる点などを、実行結果として画
面表示装置3に表示したり、データファイルとして保存
するものである。
【0019】以上の構成で、本実施例のSCSIフェー
ズ遷移試験装置で試験動作を実行する場合、オペレータ
は、まず、フェーズエントリーファイルを作成する。こ
の場合、SCSI装置5に実行させたい動作に応じた各
種パラメータを入力装置4から入力して、フェーズエン
トリーファイルとして外部記憶装置2に格納する。
【0020】図3は、そのフェーズエントリーファイル
の情報内容の一例を示している。図において、試験項目
#1〜#5は、SCSI装置5に実行させる各種試験動
作であり、それぞれ1種類のコマンドを遂行する際のS
CSIのフェーズ遷移を示している。各試験項目#1〜
#5において、先頭部の数字は、試験項目の通し番号で
あり、“−>”で区切られている文字情報が、フェーズ
動作のパラメータである。パラメータの内、英単語はフ
ェーズ、()内の数字は転送するコード情報をそれぞれ
示している。また、“WITH PARITY”は、各
データ転送時にパリティ・エラーを故意に発生させるも
のである。また、()内の数字の“0x”は、16進表
記を示している。
【0021】ここで、各試験項目#1〜#5で想定して
いる動作を説明する。なお、本実施例では、処理装置1
がイニシエータで、SCSI装置5がターゲットとな
る。また、各動作は、SCSIバスの未使用状態である
バス・フリー・フェーズの状態で動作が開始する。
【0022】試験項目#1では、イニシエータは、バス
・フリー・フェーズでアービトレーション・フェーズを
実行してバスの使用権を獲得する。次いで、セレクショ
ン・フェーズを実行して、ターゲットを選択する。
【0023】次に、コマンド・フェーズを実行して、タ
ーゲットにコマンドを送出する。。この例では、6バイ
トのデータで構成されるリクエスト・センス(requ
est sense)コマンドを送出する。また、この
試験項目では、イニシエータが、このコマンド送出時に
ハード異常を検出するように設定している。なお、この
コマンド・フェーズ以降、ターゲットがフェーズ遷移の
主導権を持つことになる。
【0024】イニシエータは、上記のようにハード異常
を検出すると、次に、その異常発生をターゲットに通知
するために、アテンション・コンディションを発生す
る。ターゲットは、アテンション・コンディションを検
知すると、メッセージ・アウトに移行し、イニシエータ
は、ここで異常が発生したことをターゲットに通知す
る。同フェーズのコード“0x05”は、異常発生を通
知するイニシエータ・ディテクティッド・エラー(in
itiator detected error)のメ
ッセージコードである。
【0025】次に、ターゲットは、メッセージ・イン・
フェーズを実行して、コマンドの再送を要求する。同フ
ェーズのコード“0x03”は、再送を要求するリスト
ア・ポインターズ(restore pointer
s)のメッセージコードである。
【0026】この後、再度コマンド・フェーズを実行し
て、イニシエータはターゲットに同一コマンドを送出す
る。このコマンド送出は、エラーなしに実行できるよう
に設定している。これにより、次に、データ・イン・フ
ェーズに移行する。ここで、ターゲットはイニシエータ
に所定のセンス・データを送出する。
【0027】次に、ステータス・フェーズを実行し、タ
ーゲットはイニシエータに上記コマンドの実行結果を通
知する。同フェーズのコード“0x00”は、コマンド
の実行が完了したことを示すコマンド・コンプリート
(command comp−lete)のメッセージ
コードである。この後、メッセージ・イン・フェーズを
実行する。ここで、ターゲットは、イニシエータに上記
各フェーズのシーケンス上の実行結果を通知する。そし
て、バス・フリー・フェーズに復帰する。
【0028】試験項目#2では、上記と同様に、リクエ
スト・センス・コマンドを送出する。この後、データ・
イン・フェーズを実行し、イニシエータはターゲットか
らセンスデータを入力する。この試験項目では、以上の
各フェーズ動作を正常に実行し、次にステータス・フェ
ーズとメッセージ・イン・フェーズとを実行して、ター
ゲットはイニシエータに正常終了の旨を通知する。
【0029】この試験項目では、そのメッセージ・イン
・フェーズでデータ転送する際にパリティ・エラーが発
生するように設定している。イニシエータは、メッセー
ジ・イン・フェーズで、パリティ・エラーを検出し、ア
テンション・コンディションを発生する。これにより、
次にメッセージ・アウト・フェーズが実行され、イニシ
エータはターゲットに異常発生を通知する。同フェーズ
のコード“0x09”は、メッセージ・パリティ・エラ
ー(massage parity error)のメ
ッセージ・コードである。次いで、メッセージ・イン・
フェーズを実行して、ターゲットはコマンドの終了をイ
ニシエータに通知する。そして、バス・フリー・フェー
ズに復帰する。
【0030】試験項目#3では、イニシエータが、最初
のコマンド・フェーズでコマンドを送出する際にパリテ
ィ・エラーを発生させるようにしている。なお、このと
きの送出コマンドは、リゼロ・ユニット(rezero
unit)である。この場合、ターゲットは、パリテ
ィ・エラーを検出し、次にメッセージ・インを実行し
て、ターゲットに再送要求する。次に、再度コマンド・
フェーズを実行して、イニシエータは、同一コマンドを
再送する。このとき、パリティ・エラーは発生しないよ
うに設定している。これにより、この後、ステータス・
フェーズとメッセージ・イン・フェーズとが実行され、
バス・フリー・フェーズに復旧する。
【0031】試験項目#4では、上記と同様に、イニシ
エータがパリティ・エラーのコマンドを送出する一方、
メッセージ・イン・フェーズで再送要求を受けた後、再
度、パリティ・エラーのコマンドを再送する。SCSI
では、パリティ・エラーが連続して2回発生した場合、
フェーズ動作を中止するように規定されている。従っ
て、ターゲットは、2回目のコマンドのパリティ・エラ
ーを検出すると、動作を中止して、バス・フリー・フェ
ーズに復帰する。
【0032】試験項目#5は、前記試験項目#1と同様
に、コマンドを送出した後、イニシエータが、リセット
・コンディションを発生し、強制的にバス・フリー・フ
ェーズに復帰さるものである。
【0033】オペレータは、SCSI装置5の試験動作
を実行する場合、所定の操作で試験プログラムを起動す
ると共に、所望のフェーズエントリーファイルを指示す
る。これにより、試験プログラムは、指示されたフェー
ズエントリーファイルに従って、SCSI装置5の試験
動作を開始する。
【0034】図4は、その試験動作を示している。すな
わち、試験プログラムは、起動すると、フェーズエント
リーファイルから、まず試験項目1項目分のパラメータ
情報を読み込む(処理101)。そして、それぞれのパ
ラメータ情報を翻訳し、順次実行すべきフェーズ動作を
判断する(処理102)。
【0035】次に、そのフェーズエントリーファイルの
記述順序に従って、1つのフェーズ動作を開始する(処
理103)。そして、開始したフェーズ動作が予め設定
されている制限時間内に完了するかどうか監視する(処
理104、処理104のNより処理105、処理105
のNより処理104へ)。
【0036】ここで、そのフェーズ動作が上記制限時間
内に完了すると(処理104のY)、1つの試験項目の
全フェーズの実行が完了したかどうか判定する(処理1
06)。そして、まだ完了していない場合(処理106
のN)、各フェーズ動作が、フェーズエントリーファイ
ルの記述通り遷移しているかどうか判定する(処理10
7)。
【0037】ターゲットが所定の動作を正しく実行して
いる場合、フェーズ動作は、フェーズエントリーファイ
ルの記述通りに遷移する。その場合(処理107の
Y)、次のフェーズ動作を実行する(103へ)。
【0038】ところで、例えば、図3に示した試験項目
#3では、イニシエータは、コマンド・フェーズでパリ
ティ・エラーのコマンドを送出し、次のメッセージ・イ
ン・フェーズでターゲットから再送要求を受信すること
を想定している。この動作の際に、ターゲットがコマン
ドのパリティ・エラーを検出しなかったとすると、その
後、ターゲットは、ステータス・フェーズなどの他のフ
ェーズを実行することになる。
【0039】このようにフェーズエントリーファイルの
記述順序にフェーズ遷移しない場合(処理107の
N)、イニシエータは、実際のフェーズ遷移に応じて実
行可能なフェーズ動作を実行する(処理108へ)。例
えば、上記のように、コマンド・フェーズの後、ステー
タス・フェーズに遷移した場合には、イニシエータは、
ターゲットからステータス情報を受信する。
【0040】このようにして、1つの試験項目の各フェ
ーズ動作を実行し終わったとき(処理106のY)、ス
テータス・フェーズで通知されるターゲットの装置状態
をチェックする(処理109)。ここで、ターゲットの
異常状態が通知されている場合(処理109のY)、イ
ニシエータは、リクエスト・センス(requests
ense)コマンドを出力して、ターゲットの装置状態
を読み取る(処理110)。ターゲットの異常状態が通
知されていない場合(処理109のN)、その情報読み
取りは実行しない。
【0041】次いで、実行した試験動作の実行結果を画
面表示装置3で表示する。この場合、フェーズエントリ
ーファイルの記述通りにフェーズ遷移したかどうか、ま
た異なった場合には、実際のフェーズ遷移を表示する。
また、ターゲットの装置状態を読み取った場合、その装
置状態を表示する(処理111)。
【0042】この後、フェーズエントリーファイルの全
ての試験項目の動作が完了したかどうか判別し(処理1
12)、まだ完了していない場合(処理112のN)、
同様の動作を繰り返す(処理101へ)。
【0043】一方、上記動作実行中、1つのフェーズ動
作が予め設定されている制限時間内に終了しない場合
(処理105のY)、イニシエータは、リセット・コン
ディションを発生して、SCSIバスをリセットする
(処理113)。これにより、ターゲットが強制的に初
期状態に復帰する。
【0044】このようにして、全ての試験項目の動作が
完了すると(処理112のY)、その実行結果をデータ
ファイルとして外部記憶装置2に格納する(処理11
4)。この場合の格納情報は、画面表示装置3に表示し
た実行結果と同一の情報である。
【0045】図5は、図3に示したフェーズエントリー
ファイルの各試験項目#1〜#5の実行結果の出力例で
ある。
【0046】同図において、試験項目#1,#2,#5
は、それぞれフェーズエントリーファイルの記述通りに
正しくフェーズ遷移したことを示している。
【0047】試験項目#3,#4において、“expe
ct”は、フェーズエントリーファイルに登録している
フェーズ遷移、つまり想定した期待状態を示し、“ac
tual”は、実際のフェーズ遷移を示している。
【0048】試験項目#3の場合、イニシエータが、パ
リティエラーのコマンドを送出したにも拘らず、その
後、ステータス・フェーズ、メッセージイン・フェーズ
というように、正常動作時のフェーズ遷移になってい
る。また、それらのフェーズで、ターゲットから正常終
了(コード“0x00”)が通知されている。これは、
ターゲットが、パリティエラーを検出できなかったため
と考えられる。
【0049】試験項目#4の場合、イニシエータが、2
回目のパリティエラーのコマンドを送出した後、ステー
タス・フェーズが実行され、ターゲットから異常終了
(コード“0x02”)が通知されている。そして、メ
ッセージイン・フェーズが実行されている。
【0050】SCSIでは、2回連続してパリティエラ
ーを検知した場合、直ちにフェーズ動作を中止して、バ
ス・フリー・フェーズに復帰するように規定されてい
る。この場合、ターゲットの上記機能が障害と考えられ
る。
【0051】また、この例では、ターゲットが異常を検
知して動作を終了しているので、イニシエータは、リク
エスト・センス・コマンドを出力して、異常の詳細を示
すセンス・データを読み取っている。同図“key=0
Bh”や“sense code=47h”は、読み取
ったセンス・データの情報コードを示している。
【0052】以上のように、本実施例では、予め試験項
目の各動作に応じた正しいフェーズ遷移とコマンド情報
とをフェーズエントリーファイルとして登録しておき、
その登録されたフェーズ遷移とコマンド情報に従ってタ
ーゲット装置に各種動作を実行させている。また、実際
のフェーズ遷移が正しいフェーズ遷移と異なった場合に
は、実際のフェーズ遷移に従って各種動作を実行させる
ようにしている。
【0053】このように、予め想定した正しいフェーズ
遷移だけ登録しておけば、予期しないフェーズ遷移の動
作も自動的に実行するので、オペレータの設定作業の手
間が軽減する。また、複数の試験項目を順次実行するの
で、試験作業を能率よく実行することができる。
【0054】また、試験動作の後、正しいフェーズ遷移
と実際のフェーズ遷移との相違点を表示すると共に、動
作終了時にターゲット装置がエラーを検出している場
合、自動的にリクエスト・センス・コマンドを送出し
て、装置状態を読み取ってその結果を出力するようにし
ている。これにより、ターゲット装置の装置状態を容易
に判断することができ、異常個所の探索も容易になる。
【0055】また、上記フェーズエントリーファイル
は、文字情報のデータファイルであるので、オペレータ
は、入力装置4から入力操作で容易に作成することがで
きる。また、そのファイルは、画面に表示すれば内容確
認できるので、内容の変更なども容易になる。
【0056】さらに、各フェーズ動作が制限時間内に終
了しない場合、強制的にバスをリセットするので、ター
ゲット装置のハングアップが防止される。
【0057】さらには、各動作の実行結果は、画面に表
示すると共に、データファイルとして保存するので、過
去の実行結果を読み出して参照することができる。
【0058】なお、上記実施例では、各動作の実行結果
は、画面に表示するようにしたが、プリンタを備えて、
用紙に記録するようにしてもよい。
【0059】また、フェーズエントリーファイルは、英
単語などの文字情報で登録するようにしたが、任意に定
義した略語や記号などで登録するようにしてもよい。
【0060】また、主にフェーズ遷移をチェックするよ
うにしたが、ステータス・フェーズやデータイン・フェ
ーズで転送されるコード情報も、同様にチェックできる
ことは当然である。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、予め正し
いフェーズ遷移とコマンド情報とを登録しておき、その
登録内容に従ってターゲット装置に各種動作を実行させ
る一方、実際のフェーズ遷移が、その正しいフェーズ遷
移と異なった場合には、実際のフェーズ遷移に応じた動
作を実行させるようにしたので、試験装置への設定作業
を少なくすることができると共に、その実行結果からタ
ーゲットの装置状態を容易に判断することができるの
で、試験作業を手間をかけずに能率よく実行することが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るSCSIフェーズ遷移
試験装置の構成図である。
【図2】試験プログラムの構成図である。
【図3】フェーズエントリーファイルの情報の一例を示
す説明図である。
【図4】試験プログラムの動作フローチャートである。
【図5】試験動作の実行結果の出力情報の一例を示す説
明図である。
【図6】フェーズ遷移の一例を示す説明図である。
【図7】エラーが発生した場合のフェーズ遷移の一例を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 処理装置 1a インタフェース部 2 外部記憶装置 3 画面表示装置 4 入力装置 5 SCSI装置 11 パラメータ入力部 12 インタプリタ 13 フェーズ実行部 14 実行結果出力部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るSCSIフェーズ遷移
試験装置の構成図である。
【図2】試験プログラムの構成図である。
【図3】フェーズエントリーファイルの情報の一例を示
す説明図である。
【図4】試験プログラムの動作フローチャートである。
【図5】試験動作の実行結果の出力情報の一例を示す説
明図である。
【図6】フェーズ遷移の一例を示す説明図である。
【図7】エラーが発生した場合のフェーズ遷移の一例を
示す説明図である。
【符号の説明】 1 処理装置 1a インタフェース部 2 外部記憶装置 3 画面表示装置 4 入力装置 5 SCSI装置 11 パラメータ入力部 12 インタプリタ 13 フェーズ実行部 14 実行結果出力部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図6】
【図3】
【図7】
【図4】
【図5】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験対象のターゲット装置がSCSIイ
    ンタフェーズで接続され、そのターゲット装置に一定手
    順で各種コマンドを送出して各種動作を実行させ、その
    動作実行時の各フェーズの遷移と実行結果が正しいかど
    うかを試験するSCSIフェーズ遷移試験装置におい
    て、予め実行させる動作に応じた正しいフェーズ遷移と
    コマンド情報とを登録しておく試験動作登録手段と、登
    録されている上記フェーズ遷移とコマンド情報に従って
    上記ターゲット装置に各種動作を実行させるターゲット
    装置制御手段と、上記ターゲット装置動作時の実際のフ
    ェーズ遷移が登録されている上記正しいフェーズ遷移と
    異なった場合実際のフェーズ遷移に従って各種動作を実
    行させる非登録動作実行手段と、各種動作が終了した後
    上記正しいフェーズ遷移と実際のフェーズ遷移との相違
    点を表示する実行結果出力手段とを備えていることを特
    徴とするSCSIフェーズ遷移試験装置。
  2. 【請求項2】 上記試験動作登録手段は、上記正しいフ
    ェーズ遷移とコマンド情報とをキーボードから文字情報
    として入力し、文字情報のデータファイルとして登録す
    る手段であることを特徴とする請求項1記載のSCSI
    フェーズ遷移試験装置。
  3. 【請求項3】 上記試験動作登録手段は、上記正しいフ
    ェーズ遷移とコマンド情報とを複数種類登録する手段で
    あると共に、上記ターゲット装置制御手段は、上記複数
    種類に対応した動作を上記ターゲット装置に実行させる
    手段であることを特徴とする請求項1記載のSCSIフ
    ェーズ遷移試験装置。
  4. 【請求項4】 上記各フェーズの1つ1つが遷移する所
    要時間が予め設定した制限時間を越えた場合にはターゲ
    ット装置を初期状態に復帰させるリセット手段とを備え
    ていることを特徴とする請求項1記載のSCSIフェー
    ズ遷移試験装置。
  5. 【請求項5】 上記各種動作終了時に上記ターゲット装
    置が動作エラーを検出している場合にはそのエラーの詳
    細情報をターゲット装置から読み出す手段と、読み出し
    た詳細情報を表示する手段とを備えている備えているこ
    とを特徴とする請求項1記載のSCSIフェーズ遷移試
    験装置。
  6. 【請求項6】 上記実行結果出力手段は、上記正しいフ
    ェーズ遷移と実際のフェーズ遷移との相違点を画面に表
    示すると共にデータファイルとして蓄積する手段である
    ことをことを特徴とする請求項1記載のSCSIフェー
    ズ遷移試験装置。
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