JPH05344670A - 誘導電動機の回転子 - Google Patents

誘導電動機の回転子

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Publication number
JPH05344670A
JPH05344670A JP15320492A JP15320492A JPH05344670A JP H05344670 A JPH05344670 A JP H05344670A JP 15320492 A JP15320492 A JP 15320492A JP 15320492 A JP15320492 A JP 15320492A JP H05344670 A JPH05344670 A JP H05344670A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
vibration
induction motor
peripheral portion
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15320492A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Watanabe
彰彦 渡辺
Hiromitsu Maeda
外光 前田
Yuji Doi
裕司 土肥
Muneo Yamamoto
宗生 山本
Yukio Honda
幸夫 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP15320492A priority Critical patent/JPH05344670A/ja
Publication of JPH05344670A publication Critical patent/JPH05344670A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストアップや製造工程を増加させずに、耐
熱性,信頼性,防振性に優れた誘導電動機の回転子を提
供する。 【構成】 回転子鉄心が、2次導体が貫通する外周部分
1と、軸と締結する内周部分2と、上記2つの部分の間
に存在する空隙4と、上記2つの部分を連結する複数個
の連結部分3とを備え、負荷と回転子の系のねじり方向
の固有振動の周波数を、上記複数個の連結部分3の弾性
によって、この回転子を使用する電動機の2f振動の周
波数の1/20.5以下であるようにして2f振動を防振
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空調用ファンモータ等に
使用される誘導電動機の、防振構造を有する回転子に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、誘導電動機はファンモータに広く
使用されている。以下に従来の誘導電動機の回転子につ
いて図5,図6に基づき説明する。図5に示される誘導
電動機は固定子鉄心9と回転子6とから構成されてい
る。回転子6には軸7が固定され軸受け8を介して、固
定子鉄心9が配設されている固定子枠に回転自在に組み
付けられている。また、軸7の端部にはファン10がナ
ット11により固定されている。また、前記回転子6は
図6に示されるように回転子鉄心12と2次導体5から
構成されている。この構造によれば回転子鉄心12は振
動減衰性が乏しいため、誘導電動機において通常トルク
脈動によって発生する電源周波数の2倍の周波数の回転
方向の振動(2f振動と称する)が軸7を介してファン
10に伝達し、ファン10が振動して不快な音の原因と
なっていた。
【0003】この対策として、図7(a)に示すように
ファン10を軸7に固定する際にゴム13とファン受け
板14によってサンドイッチ構造ではさんだり、図7
(b)に示すように軸7とファン10との間にボス1
5,16を介してゴム13を挿入したりして、ゴムを使
用して防振対策を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ゴムを使用し
た従来方法では、組み立て工数が増えたりファン形状が
複雑になったりするなどコスト的に不利であり、またゴ
ムの耐熱性等にも課題を有していた。
【0005】本発明は前記従来の問題点を解決するもの
で、コストアップや製造工程を増加させずに、回転子構
造の工夫により振動が低減した誘導電動機の回転子を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の誘導電動機の回転子は、その回転子鉄心を2
次導体が貫通する外周部分と、軸と締結する内周部分
と、上記2つの部分の間に存在する空隙と、上記2つの
部分を連結する複数の連結部分とを備えている。上記複
数の連結部は回転子の半径方向には剛性が高く、回転方
向には剛性を小さくし弾性を持たせ、それにより防振効
果を発揮させるものである。
【0007】
【作用】この構成により、軸に回転方向の振動を伝達し
にくくするものであり、以下にその作用を説明する。図
8はねじり振動系の一例を示しており、ねじり系の固有
振動数は一般に式(1)により求めることができる。
【0008】 固有振動数=(K(J1+J2)/J120.5/2π(Hz)(1) J1:回転子の慣性 J2:軸およびファンなどの負荷の慣性 K:複数の連結部の弾性により生じる回転子のねじり方
向のばね定数 周知の防振理論によれば、(1)式によって算出される
負荷と回転子の系のねじり方向の固有振動の周波数が遮
断したい周波数、すなわち2f振動の周波数の1/2
0.5以下であれば防振効果があり、さらに小さくするほ
ど防振効果も大きくなる。この場合、連結部は所要のト
ルクを伝達する力に耐えること、および軸の先端振れを
許容範囲内に保つという以外は防振性能面より可能な限
り剛性を小さくすることができる。また、電動機におい
て確保しなければならない固定子と回転子の空隙は、連
結部は半径方向には剛性が大きいので均一に保たれる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を基づき説明
する。1は回転子鉄心の2次導体を貫通させる外周部
分、2は回転子鉄心の軸と締結する内周部分、3は上記
2つの部分を連結する連結部分、4は上記2つの部分の
間に存在する空隙、5は2次導体である。本実施例では
回転子鉄心は外周部分1と内周部分2と連結部分3が一
体に構成されている鉄板を複数枚積層したものである。
【0010】以上のように構成された誘導電動機の回転
子について、図2を用いてその動作を説明する。図2
(a)は連結部分3の拡大図でてあり、図2(b)は連
結部分3のみの斜視図である。連結部分3の剛性は幅W
と長さLにより任意に選定できる。
【0011】連結部分の剛性は図2(b)に示す形状に
よる断面2次モーメント I=bW3/12 と、材料のヤング率Eとによって決定され、剛性K′は K′=EI で一般に表される。最終的にK′に連結部分3の長さL
を考慮したものが式(1)のばね定数Kとなり、Kを適
宜選定することにより負荷と回転子の系のねじり方向の
固有振動数をこの回転子を使用する電動機の2f振動の
1/20.5以下に容易にすることができ、2f振動など
による振動等を減少できる。
【0012】図5で示すファンモータで運転すると、フ
ァンモータから発生する音は、従来とくらべると本実施
例の回転子を使用する方が約10dB低減された。ま
た、実施例の回転子鉄心は、外周部分と内周部分と前記
2つの部分を連結する締結材が一体に構成されている鉄
板を積層したものであり、コストアップや製造工程の増
加なしに実施することができる。図3,図4は連結部分
の形状を変化させた他の実施例であり、図3は連結部分
を屈曲型にしたもの、図4は連結部分をスクロール型に
したものである。また、回転子鉄心を鉄板を積層して構
成しているものにあっては、鉄板を一枚ずつ、または数
枚ずつ回転方向にずらして積層した他の実施例もあり、
同様の効果を得ることができる。
【0013】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の誘導電動機の回転子は、その回転子鉄心が、2次導体
を貫通させる外周部分と、軸と締結する内周部分と、上
記2つの部分の間に存在する空隙と、上記2つの部分を
連結する複数個の連結部分とを備え、この連結部分の形
状を適宜選定することにより振動を吸収するものであ
り、防振ゴムを使用しないのでゴムの熱変形や経時変化
の不安がなく、コストアップや製造工程を増加なしに、
耐久性および信頼性に優れた防振構造回転子を提供する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誘導電動機の回転子の構造図
【図2】(a)本発明の誘導電動機の回転子の部分拡大
図 (b)(a)の連結部分の拡大斜視図
【図3】本発明の他の実施例の回転子の正面図
【図4】本発明の他の実施例の回転子の正面図
【図5】従来の誘導電動機の構造を示す軸方向断面図
【図6】従来の誘導電動機の回転子の構造図
【図7】(a),(b)従来の防振方法の一例を示す図
【図8】ねじり振動系の一例を示す概略図
【符号の説明】
1 外周部分 2 内周部分 3 連結部分 4 空隙 5 2次導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 宗生 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 本田 幸夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子鉄心が、2次導体が貫通する外周
    部分と、軸と締結する内周部分と、上記2つの部分の間
    に存在する空隙と、上記2つの部分を連結する複数個の
    連結部分とを備え、負荷と回転子の系のねじり方向の固
    有振動の周波数が上記複数個の連結部分の弾性によっ
    て、この回転子を使用する電動機の2f振動の周波数の
    1/20.5以下である誘導電動機の回転子。
  2. 【請求項2】 外周部分と内周部分と複数個の連結部分
    とが一体の材質で構成されている請求項1記載の誘導電
    動機の回転子。
  3. 【請求項3】 外周部分と内周部分と複数個の連結部分
    とを備えた鉄板を複数枚積層して構成した請求項2記載
    の誘導電動機の回転子。
JP15320492A 1992-06-12 1992-06-12 誘導電動機の回転子 Pending JPH05344670A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15320492A JPH05344670A (ja) 1992-06-12 1992-06-12 誘導電動機の回転子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15320492A JPH05344670A (ja) 1992-06-12 1992-06-12 誘導電動機の回転子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05344670A true JPH05344670A (ja) 1993-12-24

Family

ID=15557324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15320492A Pending JPH05344670A (ja) 1992-06-12 1992-06-12 誘導電動機の回転子

Country Status (1)

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JP (1) JPH05344670A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5861700A (en) * 1996-04-30 1999-01-19 Samsung Electronics Co., Ltd. Rotor for an induction motor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5861700A (en) * 1996-04-30 1999-01-19 Samsung Electronics Co., Ltd. Rotor for an induction motor

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